とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:アンドリュー・ガーフィールド



ジェシー・アイゼンバーグ主演の映画「ソーシャル・ネットワーク」をWOWOWで観た。

ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグが、ソーシャル・ネットワーク・システム「Facebook」を立ち上げていくまでを描く。


映画「ソーシャル・ネットワーク」


満足度 評価】:★★★★☆

面白かったなぁ~。この映画が伝えるのは成功するための「スピード感」

「これがやりたい」「これが欲しい」と思った時に、その場でそれを形にできる人間だけが成功できる。

映画の随所にその「スピード感」を仕込んでいるデヴィッド・フィンチャーの演出も非常に面白かった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「ソーシャル・ネットワーク」予告編 動画

(原題:THE SOCIAL NETWORK)



更新履歴

・2017年3月11日 WOWOWで観た感想を掲載。

・2020年1月15日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。




キャスト&スタッフ


出演者

ジェシー・アイゼンバーグ
…(「カフェ・ソサエティ」、「エージェント・ウルトラ」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」など)

アンドリュー・ガーフィールド
…(「アンダー・ザ・シルバーレイク」、「ブレス しあわせの呼吸」、「ハクソー・リッジ」、「沈黙-サイレンス-」、「ドリームホーム 99%を操る男たち」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ、「大いなる陰謀」など)

ジャスティン・ティンバーレイク
…(「女と男の観覧車」、「人生の特等席」、「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」など)

アーミー・ハマー
…(「ビリーブ 未来への大逆転」、「君の名前で僕を呼んで」、「カーズ/クロスロード」(声の出演)、「フリー・ファイヤー」、「コードネーム U.N.K.L.E」、「ローン・レンジャー」、「白雪姫と鏡の女王」など)

ルーニー・マーラ
…(「ドラゴン・タトゥーの女」、「her/世界でひとつの彼女」、「トラッシュ!-この街が輝く日まで-」など)


監督

デヴィッド・フィンチャー
…(<映画>「ドラゴン・タトゥーの女」、「ゴーン・ガール」、「セブン」、「ファイト・クラブ」、「ゾディアック」、<ドラマシリーズ>「マインドハンター」など)

2010年製作 アメリカ映画

第83回 アカデミー賞(2010年)脚色賞、作曲賞、編集賞 受賞




あらすじ


ハーバード大学に入学したマーク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、ボストン大生の彼女 エリカ(ルーニー・マーラ)にフラれてしまう。

マークはエリカへの腹いせから、その日の晩にハーバード大女子学生格付けサイトを立ち上げる。

これはハーバードの大学の学生名簿を利用し、「どの女子大生が一番イケてるか」を判定するシステムだった。

そのサイトは、立ち上げからわずか4時間でハーバードの学生に広がり、大学側はサーバーに不正にアクセスしたとしてマークを訴える。

そんなマークの才能を見抜いたハーバード大ボート部のウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマー)は、マークにハーバード大生だけが利用できるSNSの製作を依頼する…。


映画「ソーシャル・ネットワーク」


感想(ネタバレあり)


Facebookが成功するまでのスピード感


私にとってFacebookとは、懐かしい友人との再会の場である。

学生時代の同級生や先輩、昔働いていた職場の同僚、大人になってから知り合った友人たちの近況を知り、再び連絡を取り合い始める。

そんなありがたい場所になっている。



いつFacebookのアカウントを取ったのかはハッキリ覚えていないけど、この映画が公開された時には既にアカウントを持っていたことは覚えている。

ということは、2010年の日本公開時、既にFacebookは日本でも定番のSNSになっていたのだと思う。



この映画は、そのFacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグがFacebookを立ち上げ、成功させるまでを描いている。



マーク・ザッカーバーグと友人のエドゥアルド・サベリンらがFacebookを創業したのが2004年。

初めはハーバード大向けのサービスとして始まり、それがアイビーリーグ向けにも開放され、2006年には世界中の人が使えるようになる。

日本語版が公開されたのは2008年のことである。



そして、この映画が公開されたのが2010年。

それまで、このFacebookが物凄いスピードと勢いで成長、拡大していったのかがよく分かる。

そのスピード感に注目し、映画化されたのがこの映画「ソーシャル・ネットワーク」である。



映画「ソーシャル・ネットワーク」



「成功する人」と「しない人」のちょっとした心がけの違い


「成功する人」「成功しない人」の差は、日頃のちょっとした心がけの違いだと思っている。

小さな努力の積み重ねができる人、できない人、思ったことをすぐに行動に移せる人、移せない人。



初めは本当に小さい差だったのが、後々大きな成功を手にすることになったりする。

主人公のザッカーバーグは、「即行動」することで成功を手にした人だ。



彼女にフラれた腹いせに「女子大生格付けサイト」をフラれたその日に立ち上げる。

ハーバード大の学生名簿にハッキングして作られたそのサイトは、瞬く間に大学中に広まり、大学から訴えられてしまう。



しかし、その事件がザッカーバーグを有名にし、上級生に「ハーバード大生専用のSNSを作ってくれ」と依頼される。

その時、「いいよ」と即答して作り始めたものの、途中で依頼のものから路線変更し、自分の良いようにカスタマイズしてしまい、出来上がったのがFacebookである。



全て、大学に入学してからわずか1年足らずの出来事である。

そのスピード感。



そして、「欲望」や「願望」をコンテンツに落とし込む能力。

「好きな女の子とデートしたい」

「好きな女の子が彼氏がいるか知りたい」



誰もが普通に思う「願望」をコンテンツにしてシステムに落とし込んだだけだった。



「これがしたい」「こうなりたい」とは、誰もが思うこと。

しかし、それを実際に実現する人が成功する人であり、「そんなの無理」と思う人が成功できない人である。

そして、早ければ早い程、成功は近づいてくる。



映画「ソーシャル・ネットワーク」



「フレッシュな人材」を主役にすえるデヴィッド・フィンチャーのスピード感


マーク・ザッカーバーグが「時代先読みのスピード感」で成功したとしたなら、監督のデヴィッド・フィンチャーは、自身の演出にも「ハリウッドでの先読みのスピード感」を取り入れている。

ジェシー・アイゼンバーグアンドリュー・ガーフィールドアーミー・ハマールーニー・マーラジャスティン・ティンバーレイク

この映画の主要メンバーである彼らは、この映画に出演するまで、主役を演じるようなスターではなかった。



しかし、この映画に出演後、次々とスターダムに上がり、今ではハリウッドに欠かせない重要な主演俳優の1人にまでに成長している。

その中で、ジャスティン・ティンバーレイクだけは、すでに音楽業界の大スターだったけれども、ハリウッドではまだ役に恵まれていない時期だった。



デヴィッド・フィンチャー自身が、「良い」と思ったフレッシュな人材を誰よりも早く投入している。

そこから感じられるのも、また、スピード感だった。



そのことに公開当時は気付かなかったけれど、数年経た今だからこそ、その時のデヴィッド・フィンチャーの先見の明がキラリと光っている。

次から次へと出てくる今では旬な人たちに、思わず「ウォー」と唸ってしまった。



中でも特に、ルーニー・マーラの可愛さは際立っていた。

しかし、この映画に出演後、彼女が「ドラゴン・タトゥーの女」で、変わり果てた姿になって登場することになるなんて…。



映画「ソーシャル・ネットワーク」



外野に左右されずに、最短距離で成功に向かう強さ


さらに、ザッカーバーグのすごいところは、「自分のやりたいこと」に対し、常に最短の近道を選ぶところだ。

アイディアを出した依頼人に対し、途中で方向転換をしても許可を取らず、挙句の果てに納品すらもせず、勝手に資金を凍結させた親友をクビにし、お金を出してくれる人にはプライドを捨ててでも積極的に会う。



つまり、「敵を作ることを恐れずに前進する」のが彼のすごいところだ。

いや、他人のことなんか気にしていないと言うのが正しいのだろうか。



これは、もしかしたら、真面目すぎて周りとの調和を最も大切にする日本人が最も学ぶべきところなのかもしれない。

もちろん、周りの人たちとの友情や調和も大切だけれども、「周りの意見を聞き過ぎて」自分の本当の方向性を見失うことだってあるんじゃないだろうか。

そしたら、「やりたいこと」を具現化することなんてできないし、いつまでも、成功なんて手に入らないのではないだろうか。



ザッカーバーグが親友のエドゥアルドに激怒したのは、資金が回らなくなってサーバーが止められることを恐れたことだった。

時間は常に動いている。

サーバーが止められ、ユーザーがFacebookにアクセスできなくなったら、その時点で、何万人ものユーザーが離れてしまい、そのうち、誰も使わなくなる。



スピード重視のザッカーバーグにとって、そのエドゥアルドの行為は「死亡宣告」のようなものだった。

そうやって成功に向かって最短距離を歩いたら、結局のところ、ハーバードで知り合った仲間の多くを敵に回し、友達作りの「ソーシャル・ネットワーク」を立ち上げたザッカーバーグは一人ぼっちになってしまう。



それでも、20代の中では世界で一番の億万長者になった。

友人を失うことと、成功を手にすること。

どちらが大切なことなのか。



しかし思うに、本当の友人とはどんな時も支えてくれるもの。

そもそも、エドゥアルドは本当の友達ではなかったのかもしれない。

それでも、最後に一人ぼっちになったザッカーバーグが見つめていたのは、元カノのエリカだった。



「成功」を何よりも最優先に行動してきた彼にも、「寂しい」という感情は持っているようで、その姿にちょっと安心した。







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アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「ブレス しあわせの呼吸」を試写会で観た。

1950年代、ケニアに出張中にポリオにかかり、四肢麻痺になってしまった男性が、やがて人々に勇気を与える存在になっていく実話を映画化。


映画「ブレスしあわせの呼吸」


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

号泣の感動作!

重度の四肢麻痺であるロビンが何事にも積極的に挑戦している姿を観て、普通に息をして生活しているだけでもすごく幸せなことだし、人生に不可能はないと思えた。

そんな彼から諦めない気持ちを教えられた



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ブレス しあわせの呼吸』予告編 動画

(原題:Breathe)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年8月23日 試写会にて鑑賞。

・2018年9月24日 感想を掲載。

・2019年12月17日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓




キャスト&スタッフ


出演者


…(「ファースト・マン」、ドラマシリーズ「ザ・クラウン」など)


〇スティーヴン・マンガン

〇ディーン=チャールズ・チャップマン

〇ペニー・ダウニー


〇デヴィッド・ウィルモット

〇アミット・シャー

〇ベン・ロイド・ヒューズ

〇ジョナサン・ハイド

〇エミリー・ビーヴァン

〇シルヴェスター・グロート


監督

アンディ・サーキス
…(<出演作>「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」など)


2017年製作 イギリス映画




あらすじ

愛し合って結婚したロビン(アンドリュー・ガーフィールド)とダイアナ(クレア・フォイ)だった。

しかし、1959年、ロビンの仕事でケニアのナイロビに二人で滞在した際、ロビンがポリオに感染し、首から下を動かせず、自分で呼吸をすることすらもできなくなってしまう。

そのまま、ロンドンの病院で寝たきりの状態で一生を過ごすと思われたロビンだったが、ある時、「家に帰りたい」とロビンが言い出し、ダイアナは、自宅でロビンの看病をする方法を模索しはじめる…。



映画「ブレス しあわせの呼吸」



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介いたします。

ブレス しあわせの呼吸 (2017)


★★★★☆ [90点]「それでも明るく生きる姿に泣いた!」

号泣の感動作だった!

1950年代のイギリス

愛し合って結婚したロビン(アンドリュー・ガーフィールド)とダイアナ(クレア・フォイ)。

しかし、ロビンの仕事のため、夫婦で訪れていたケニアでロビンはポリオにかかってしまう

その結果、自力では呼吸できない重度の四肢麻痺になってしまったロビンは、余命数ヶ月と宣告されてしまう。



この映画を観て本当に良かったと思った。

映画を観る前に「主人公は重度の四肢麻痺だ」だと知り、もしかして、重い映画かも…と思っていた。

しかし、彼らのどんな時も前向きな生き様を見て、むしろ、健康な私の方が彼らから元気をもらっていることに気付く。



そして「普通に息をして生きていることが、どれだけ幸せなことなのか」と思い知らされ、「それなのに、なぜ、私は小さいことでクヨクヨしたり、イライラしたりしているのか」と思った。



主人公のロビンは「2分間呼吸できなかっただけで死んでしまう体」だったにも関わらず、彼自身も、彼の妻のダイアナも、希望を捨てることなく前を向き、やりたいと思ったことは全て積極的にチャレンジする素晴らしい人たちだったからだ。



ロビンも、初めからそんなに前向きだったワケではない。

四肢麻痺と分かったときには「死なせてくれ」と懇願していた。

しかし、そんな彼の目の前には、生まれたばかりの息子がいて、死ぬわけにはいかなかったのだ。



そこから、彼は彼のやり方で生き延びることで、周りの人たちに勇気と希望を与える存在になっていく

彼らは決して悲観的にはならず、悲壮感もない

毎日を幸せに生きる普通の家族なのだ。

そこが本当に素晴らしく、だからこそ、彼らから希望と勇気を感じるのだ。



そんな彼の姿を見ていたら、私には、もっとやれることがあるし、もっと人生を楽しまなきゃいけないと思った。

うまくいかないことがあれば、うまくいくように環境を整えればいいし、「うまくいかなくて困っている」と周りに言えば、きっと誰かの心を動かすことになる。

絶望したり、諦めたりする前にやれることはたくさんあるのだ。



私は、この映画を観てロビンから「諦めない気持ち」を教えられ、本当にこの映画を観てよかったと思った。



監督は「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役、「猿の惑星」のシーザー役で知られるアンディ・サーキスで、この作品が初監督作。

「人間ではない者の身体の動き」で名を上げた彼が「全く動けない人」を描いて感動作を作り上げたというのが、とても面白いと思った

そして、映画の中にも登場するロビンの息子ジョナサンは、この映画の共同製作者である。
彼の両親への強い尊敬と愛情を感じさせる作品になっている。

ぜひ、たくさんの人に観て欲しい作品だ。


Posted by pharmacy_toe on 2018/08/25 with ぴあ映画生活




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アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」を試写会で観た。

ハリウッドを舞台に、サブカルチャーに仕込まれた暗号を元に解き明かすサスペンススリラー。



アンダー・ザ・シルバーレイク


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

めちゃくちゃシュールで、わけわかんない映画だったけど、それが苦痛ではなくて、そのわけわかんなさを楽しんだ。

その世界から伝わってくるのは、ハリウッドの薄っぺらさ。

だけど、その薄っぺらさが大好きなんだよ!

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『アンダー・ザ・シルバーレイク』予告編 動画

(原題:Under the Silver Lake)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年9月27日 試写会にて鑑賞。

・2018年10月14日 感想を掲載。

・2019年11月23日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

より詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓




キャスト&スタッフ


出演者




〇ゾーシャ・マメット

〇カリー・ヘルナンデス

〇パトリック・フィスクラー

〇グレイス・ヴァン・パタン

〇ジミ・シンプソン



監督

〇デヴィッド・ロバート・ミッチェル


2018年製作 アメリカ映画





あらすじ

ロサンゼルスのシルバーレイクで暮らすサム(アンドリュー・ガーフィールド)は、アパートの隣に暮らす美女サラ(ライリー・キーオ)に恋をする。

しかし、ある日突然、彼女が失踪してしまう。

そこでサムは、彼女の部屋に残されたものを手掛かりに「なぜ、彼女は失踪し、どこへ行ってしまったのか」という謎を探り始める…。



映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」 に掲載したものをご紹介します。


アンダー・ザ・シルバーレイク (2018)


★★★☆ [70点]「ハリウッドのその薄っぺらさが好きなんだ!」

なんだろ。

めちゃくちゃシュールで、わけわかんない映画だったけど、そのわけわかんなさを楽しんだ映画だった!

アンドリュー・ガーフィールド演じるサムは、隣人の美女 サラが、ある日突然いなくなったことに疑問を持ち始める。

そして、現場に残された証拠からサラの行方を追い始める…。



タイトルにもあるシルバーレイクは、ハリウッドに隣接している場所であり、サムがサラを追っていくと、ハリウッドの裏側が見えてくる。

で、訳が分からないりにこの映画を見て感じたのは、デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督が描く「ハリウッドの薄っぺらさ」。

ヒット曲なんて「使い捨てのティッシュペーパーみたいなもの」なんて言われてしまう



ハリウッドでは、毎年のようにあらゆる芸術が生み出されるけれど、果たして、この後、人々の記憶に残る素晴らしい芸術など、どれほどあるのか

陰謀と疑心暗鬼にまみれたスカンクのオナラの臭いがする街」という、こき下ろしっぷり(笑)

ハリウッドの住民が、パリピとホームレスと信仰宗教の信者しかいないっていうのも、面白かった。


誰一人、まともな人間がいない。

主人公のサムを含めて。



まぁ、まぁ、確かにハリウッドの芸術は薄っぺらいかもしれないけど、私はそんなクレイジーな世界が大好きだと思った。



この映画の世界観は、デヴィッド・リンチ風であるけれど、私は「ネオン・デーモン」を思い出した

やっぱり、あの聖なる森(ハリウッド)には、魔物が棲んでいるんだな。


Posted by pharmacy_toe on 2018/09/30 with ぴあ映画生活




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サウンドトラック:「Under the Silver Lake」

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アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「ハクソー・リッジ」を試写会で観た。

第二次大戦中の沖縄で、宗教上の理由から「銃を持たずに」従軍し、「誰一人も殺すことなく多くの兵士を救った」という、ある衛生兵の実話を映画化。

監督は俳優のメル・ギブソン。


満足度 評価】:★★★★★

1人でも多くの敵を殺すことよりも、1人でも多くのけが人を救った兵士が真の英雄であるという、この映画のテーマが何より素晴らしいと思った。

戦場でいつ敵に襲われるか分からない「丸腰の」衛生兵が、「あと1人助けさせてください」と神に願いながら、戦地に残るけが人を探して回るその姿には心が打たれる。

いつ、どこでテロに遭遇するか分からない時代だからこそ、この「銃を捨てる勇気」の大切さを考えたい。

「ハクソー・リッジ」予告編 動画

(原題:HACKSAW RIDGE)




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キャスト&スタッフ


出演者

アンドリュー・ガーフィールド
…(「アンダー・ザ・シルバーレイク」、「ブレス しあわせの呼吸」、「沈黙-サイレンス-」、「ドリームホーム 99%を操る男たち」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ、「ソーシャル・ネットワーク」、「大いなる陰謀」など)

サム・ワーシントン
…(「崖っぷちの男」、「ターミネーター4」、「サボタージュ」、「エベレスト3D」、「アバター」、ドラマシリーズ「マンハント:ユナボマー」など)

ヴィンス・ヴォーン
…(「人生、サイコー!」、「インターンシップ」、「ジュラシック・パーク」、「二重逃亡」など)

〇テリーサ・パーマー

ヒューゴ・ウィーヴィング
…(「移動都市/モータル・エンジン」、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」、「ホビット」シリーズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「マトリックス」シリーズなど)

〇レイチェル・グリフィス
…(「ウォルト・ディズニーの約束」など)

監督

〇メル・ギブソン

2016年制作 オーストラリア、アメリカ合作映画



ハクソー・リッジ



あらすじ


第二次大戦中のアメリカ。

デズモンド・ドス(アンドリュー・ガーフィールド)は兵器工場で勤務していたため、兵役義務は終えていたのだが、周りの友人たちが戦地へ行くのを観て、自ら入隊を志願する。

陸軍への従軍が決まったデズモンドは早速厳しい訓練が始まるが、信仰心から人を殺せないため、「銃を持つこと」を拒否する。

彼の信念は軍法会議にかけられるが、元第一次大戦の兵士であった父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の助けもあり、「戦地で銃を持たない」ことが認められ、最前線の沖縄へ衛生兵として出征することになるのだが…。



ハクソー・リッジ5



感想(ネタバレあり)


「銃を捨てた」ことで第二次大戦の英雄となったデズモンド・ドス


「戦場の英雄」と言われたら、どんな人を想像するだろうか

軍服に勲章をたくさんぶら下げて「〇〇と〇〇で、何百人の敵を相手に戦いました」とか、

「〇〇の戦いで現地のゲリラをせん滅しました」とか、「〇〇の独裁政権を倒しました」とか…。

私はそんな風に「国のためにたくさんの敵を倒しました」と胸を張って言うような人を想像してしまう



この映画は第二次大戦時に沖縄の戦いで英雄となったデズモンド・ドスについて描かれている。

しかし、彼はこれまでいわゆる「英雄」とされてきた人たちとは明らかに違う



まるで地獄のような第二次大戦の最前線で、彼は銃を捨て「1人も人を殺すことなく」75人もの兵士を助けた衛生兵である。

なぜ、メル・ギブソン監督は今の時代にデズモンド・ドスのような人物を描こうとしたのか

そんなことを考えながらこの映画を観た。



ハクソー・リッジ3



周りから責められても信念を曲げない勇気


デズモンド・ドスという人は、とにかく変わった人だった。

第二次大戦中、米兵たちが「打倒ジャップ!!」と言っている中、米軍に志願入隊しておきながら

「私は人を殺したくありません」「銃を持ちません」と言いきった。



その信念のせいで訓練キャンプでは血まみれになる程のいじめに遭い、「ドスを戦地に連れて行くかどうか」で軍法会議にかけられる。

それでも彼は、妥協することなく、信念を曲げることなく「私は銃を持ちません」と言い続けた



結局、上からの指示でドスは銃を持たずに、衛生兵として従軍することが許された。

周りの仲間たちや上司たちから「臆病な腰抜け野郎」と言われながらも、最前線の沖縄ハクソー・リッジへ向かう。



現実の沖縄ハクソー・リッジは地獄のような状況だった。

地面は兵士たちの死体で埋まり歩く場所すらもない。

そして、どれだけ攻撃しても攻撃しても日本兵が襲ってくる。



そんな中でもドスは信念を貫き、銃を持たず、日本兵に銃口を向けることなく、ケガしてしまった兵士を助けることに集中する。

その後、米軍の戦況が悪化して一旦退避となる。

ところが、ドスはUターンして怪我した兵士の救助に向かって行った。

陽が落ちて辺りが暗闇になっても救助を続け、1人救うと「どうかもう1人救助させてください」と神に祈り続け、もう1人救うという救助作業を続けた



ハクソー・リッジ2



戦場で貫き通した信念と神の声


デズモンド・ドスのセリフで、私の心に強く残っているものがある。

それは、上官から「なぜ、人を殺せないのに入隊を志願したのか」という問いかけに対するドスの回答だった。

戦場は皆が殺し合いをする場所です。皆が殺し合いをするのなら、私はその中で人を救いたい。

皆が殺し合っているのなら、一人ぐらい助ける人がいても良い




彼の中には、戦争に人を殺しに行くという概念がない

それがとても衝撃だったので、私の心に焼き付いたセリフだった。



なぜ、彼はそこまでして暴力や銃を嫌うのか



その理由は、彼の生い立ちにあった。

幼い頃に兄弟げんかをしていた時に、レンガのブロックで兄の頭を殴ってしまい気を失わせてしまったこと。

第一次大戦の帰還兵だが、それ以来酒浸りになりDVの常習だった父を一度銃で殺しそうになってしまったこと。



それらの「人を殺しそうになった」経験をした時に彼を救ったのが神の教えだった

そこから「汝の隣人を殺すべからず」という教えを守り通すことに決めた



そのため、彼はハクソー・リッジの断崖のてっぺんに立ち、撤退命令が出ていたにも関わらず、怪我して動けない兵士たちを置いていくことができず、「私はどうするべきか」と神に問いかけると、兵士の助けを求める声を聞き、戦地へと戻っていった。



沈黙-サイレンス-」で神に問いかけ、沈黙しか帰って来なかったアンドリュー・ガーフィールドが、今度は神の声をしっかりと聞いて自分の揺るぎない信念を確信していた

それはまるで、「沈黙-サイレンス-」の続きを観ているようだった

援護してくれる味方もいなければ、もしもの時に自分の身を守る銃もない。

それでも、彼は1人でも多くの兵士を助けたくて戦地へ戻っていった「勇気と信念」の人だった



ハクソー・リッジ4



今の時代に通じるデズモンド・ドスからの教え


結局、彼はハクソー・リッジの戦いで75人もの兵士を救ったという

ドスがハクソー・リッジの崖から助けた兵士たちの中には日本兵もいたという。

(日本兵はその後間もなく亡くなってしまったそう)



私は、この今の時代に、彼のような銃を持たず、人の命を助けた「真の英雄」を描くことにとても意味があると思った。

最近、特に欧米諸国では、いつテロに遭遇するか分からない時代になってしまった。

ニュースで流れる映像に恐怖を感じ、一般市民までも「銃を持って自分の身を守らねば」と思ってしまうような事件が増えている。



しかし、恐怖に対して武装したり、テロの犠牲者が報復をすれば負の連鎖が続き、テロが増えていくばかりだ。

そんな時代だからこそ「銃を捨てる勇気」を持ち負の連鎖を断ち切ることが必要である。



テロに屈しないからこそ、銃を捨て、愛する人たちとの幸せな時間を大切にする気持ちが何よりも大切である。

1人1人が幸せになることが、世界平和への道なのではないかとこの映画を観終わった時に思った。

私たちは過去の出来事から常に何かを学び、成長していくべきである



ハクソー・リッジ6



「ハクソー・リッジ」はどこにある?日本での名称は??


この映画の舞台となっている「ハクソー・リッジ」という地名は、“ハクソー=のこぎり”、“リッジ=崖”の意味であり、沖縄県浦添市にある浦添城跡の丘をそう呼んだのだそう。

日本軍はそこを「前田高地」と呼んでいた



昨年の秋にアメリカで公開されてから、この浦添城跡が観光名所になっているようで、多い日には一日数百人も訪れるのだとか。

その詳しい話については ↓ この朝日新聞の記事に掲載されている。








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アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「沈黙 -サイレンス-」を映画館で観た。

遠藤周作原作の小説「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化。

キリスト教が弾圧されていた日本へ、行方不明になった神父を探しに来た若きポルトガル人神父たちの苦悩を描く。


満足度 評価】:★★★★★

160分という上映時間に最初はビビっていたけれど、観始めたら映像から溢れ出る思いの強さに圧倒され、一切、長さを感じさせない作品だった。

かつての日本でキリシタンを弾圧していた時代があっても、現在は、思想や信仰が自由な世の中であることにただただ感謝する映画だった。

「沈黙 -サイレンス-」予告編 動画

(原題:SILENCE)




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キャスト&スタッフ


出演者

アンドリュー・ガーフィールド
…(「アンダー・ザ・シルバーレイク」、「ブレス しあわせの呼吸」、「ハクソー・リッジ」、「ドリームホーム 99%を操る男たち」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ、「ソーシャル・ネットワーク」、「大いなる陰謀」など)

アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「ローガン・ラッキー」、「パターソン」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「あなたを見送る7日間」など)

浅野忠信
…(「累-かさね-」、「パンク侍、斬られて候」、「幼な子われらに生まれ」、「父と暮らせば」、「座頭市」、「私の男」など)


塚本晋也
…(「斬、」、「シン・ゴジラ」など)

〇窪塚洋介

〇小松菜奈
…(「来る」、「バクマン。」など)

加瀬亮
…(「鈴木家の嘘」、「モリのいる場所」、「アウトレイジ ビヨンド」、「アウトレイジ」、「永遠の僕たち」、「硫黄島からの手紙」、「誰も知らない」、「それでも僕はやってない」など)

リーアム・ニーソン
…(「トレイン・ミッション」、「オペレーション・クロマイト」、「フライト・ゲーム」、「ラン・オールナイト」、「誘拐の掟」、「96時間」、「96時間 リベンジ」、「96時間/レクイエム」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」など)

監督・脚本

〇マーティン・スコセッシ
…(「ディパーテッド」、「グッド・フェローズ」、<製作総指揮>「ビニー/信じる男」など)

2016年製作 アメリカ、イタリア、メキシコ合作映画


沈黙サイレンス


あらすじ


17世紀初期の江戸時代。

ポルトガル教会が布教のために日本に派遣したフェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が行方不明になってしまう。

既に日本で棄教したという噂を聞きつけたフェレイラ神父の弟子、ロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とガルぺ神父(アダム・ドライヴァー)は、フェレイラ神父を救うために日本へと向かう。

しかし、日本ではキリスト教が禁止されている上に、信者たちを弾圧し、多くの信徒たちが幕府によって殺されていた。

日本に到着し、その現実を目の当たりにしたロドリゴとガルぺは、隠れキリシタンの日本人たちにかくまわれながらも、目の前で信徒たちが殺されていくことに心を痛めていた…。


沈黙サイレンス3


感想(ネタバレあり)


えぇーーーあの「沈黙」を映画化するのぉ…


正直なことを言うと、スコセッシ監督が遠藤周作の「沈黙」を映画化していると聞いた時、「げーーっ。うぇーーーっ。」と思った。

「沈黙」は読んだような気もするし、途中で挫折したような気もしていて、内容は覚えてなく、私の中では難しい小説の筆頭だった。

それを、外国人のスコセッシが監督するとなると、余計に難しくなるんじゃないかと思ったからだ。



さらに、出来上がった映画の上映時間を見たら160分だと言う。

「これは、私は最後まで寝ないでいられるのかな」と心配だった。

ところが、「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもの。

そんな心配は無用だった。



スコセッシが遠藤周作の「沈黙」を初めて読んだ時から28年かけて映画化したという念願のこの映画「沈黙-サイレンス-」は、彼が情熱を傾けて脚本にしただけあって、その熱い思いが心を強く打つ作品だった。

自身の生涯をかけて神父になったはずの若者たちが、「信仰とは一体何なのか」という思いに心を乱され揺れ動く。

彼らのその思いに時折涙を流しながら、ガッツリと見入ってしまったあっという間の160分だった。



沈黙サイレンス2



熱い使命感を持って日本へと向かった若き宣教師たち


私は、特にこれといって信仰している宗教はない。

そんな私にとって、「信仰」とは、「正しく生きるためのガイドブック」のようなものだと思っている。

道をハズレそうになったり、失敗したり、間違えを起こしたりした時に、心を落ち着かせるためにあるのが宗教なんだろうと思っている。



だから、「信仰心を持たない日本人は信用できない」と言う人が時々いるが、そういう人たちからしたら、「正しく生きるための指針」がない人は信じられないようだ。

はぁ。なるほどね。そういう考え方もあるんだねと思う。



この映画の主人公、若き2人の神父ロドリゴとガルぺにとって、「信仰」とは「迷える子羊を救うもの」だった。

どんなに苦境に立たされても、どんなに貧しい生活をしていても、信仰心さえあれば、その人は救われるという考え方。

だから、キリスト教にとって異教である仏教に弾圧されてしまい、苦境に立たされたフェレイラ神父こそ、彼らにとっては「救わなければならない」人だった。

その熱い使命感を持って、彼らは日本へと旅立ったのだ。



沈黙サイレンス4



誰も救うことができず、神の声も聞こえない現実


しかし、ポルトガルから遠く離れた極東の地、日本にたどり着き、現実を目にする。

すると、彼らの信じる「信仰」が揺らいでいってしまう。



彼らの目の前で、キリスト教の信徒たちが殺されているのだ。

それも、かなり残虐な方法で。

「信じる者は救われる」はずなのに。



神に救いを求めても、そこにあるのは「沈黙」のみ

私は、彼らの痛ましい姿を見て何度も涙が溢れた。



その中で、最も印象に残っているのは、窪塚洋介演じるキチジローだった。

彼はキリシタンだ。

しかし、命が惜しくて家族を裏切る。

そして、告解をして、再びキリシタンになる。

すると今度は村人を裏切る。

そして、告解をする。

その繰り返しだった。



私は、そんな彼の人間らしさにとても惹かれてしまった

人間は、清く正しく生きようとしても、そう簡単には生きられない

失敗もすれば、間違えも侵す

時にはキチジローのように、他人を裏切ることだってあるかもしれない。

たとえ、キリストに救いを求める信仰心があってもだ。



神父といえど、そんな彼の生き様を変えることも、彼を救うこともできない

それは、彼自身の問題だからだ。

どんなに腹が立っていても、キチジローを許すことが、彼を救う唯一の道だった。



沈黙サイレンス5



信仰とは命をかけて守るものではなく、生きてこそ寄り添うもの


表面的にはどんなに繕って、偽っていても神は全てをお見通しである

ロドリゴがたどり着いたのは、そんな境地だったのではと思った。



たとえ踏み絵をしても、口で「キリスト教を捨てた」と言っても、心に秘めた信仰心があれば神は許してくれる。

キリストのために命を捨てることよりも、嘘をついてでも生き抜くことの方がキリストは喜んでくれるとロドリゴは悟ったのではないかと思った。

それは、フェレイラにとっても同じく。



しかし、彼らが夢に見ていた「迷える子羊を救う」という神父としての布教の思いは、完全に挫折することとなった

大きな力の前では、どんなに必死になって神の助けを説いても、目の前にいる人すら助けることができない

そのロドリゴの無念に心を痛める作品だった。



信仰とは命をかけて守るものではなく、生きていてこそ、人の心に寄り添うものなんだと感じた作品だった。





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アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「ドリームホーム 99%を操る男たち」をWOWOWで観た。

サブプライム住宅ローンによって住宅を買ったものの、その後のリーマンショックによりローンを返済できなくなり、住宅は銀行に差し押さえられてしまった家庭から、その住宅を取り上げてしまう不動産屋の姿を描く。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

彼らのやっていることのどこまでが合法で、どこからが違法なのかがピンとこないところがあり、全てを理解したとは言えないけど、「いかに汚いことをして富裕層の人間になるか」ということはよく分かった作品だった。

「ドリームホーム 99%を操る男たち」予告編 動画

(原題:99 HOMES)




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キャスト&スタッフ


出演者

アンドリュー・ガーフィールド
…(「アンダー・ザ・シルバーレイク」、「ブレス しあわせの呼吸」、「ハクソー・リッジ」、「沈黙-サイレンス-」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ、「ソーシャル・ネットワーク」、「大いなる陰謀」など)

マイケル・シャノン
…(「ホース・ソルジャー」、「シェイプ・オブ・ウォーター」、「ラビング 愛という名前のふたり」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「マン・オブ・スティール」、「マッド・マザー 生贄の少年」など)

ローラ・ダーン
…(「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「遠い空の向こうに」、「私に会うまでの1600キロ」、「きっと星のせいじゃない」、「ジュラシック・パーク」シリーズなど)

監督

〇ラミン・バーラニ

2014年製作 アメリカ映画

ドリームホーム99%を操る男たち

あらすじ


デニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、小学生の息子コナーと母(ローラ・ダーン)の3人暮らし。

デニスは大工仕事をしながら家族の生活費と3人で暮らす家の住宅ローンを支払っている。

しかし、その頃起きたリーマンショックにより、住宅の建築が中断し、それまでの施工費が支払えないなどの事態が頻発。

デニスにも給料が支払われないという状況になり、住宅ローンが支払えない状態が続いていた。

そして、ついにデニスの家は銀行に差し押さえられ、不動産仲介業者のリック・カーバー(マイケル・シャノン)から「この家は銀行のものだから、今すぐ退去しろ」と言われてしまう…。

ドリームホーム99%を操る男たち5

感想(ネタバレあり)


1%の富裕層と99%の貧困層


2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・E・スティグリッツの言葉

世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である

が、この映画のネタ元になっている。

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映画のタイトルである「99 HOMES(原題)」や「99%を操る男たち」にある99とは、その言葉に基づいた貧困層のことを示している。

主人公のデニスは大工の仕事をしていた。

しかし、2008年に起きたリーマンショックにより経済が悪化。

銀行へ住宅ローンが支払えない状況になると、家を差し押さえられ、その後、家は不動産屋のリック・カーバーに立ち退くよう言われてしまう。

なんとしてでも、長年住んだ家を取り戻そうとしたデニスは、彼から家を奪いに来たリックの下で働くようになる。

そこでデニスは、リックに「勝者になるには1%の中に入らなければならない」と教えられ、合法と違法の狭間のギリギリのところで、荒稼ぎをすることを覚えるようになる。

この映画では、ジョセフ・E・スティグリッツの言う「1%の富裕層」になるためには、リックを例にして、「どれだけ他人の不幸に無関心でいられるか」が必要であるかが描かれている。

ドリームホーム99%を操る男たち2

裁判所も警察も貧困層の味方にならない現実


この映画で描かれているのはアメリカの法律での話。

なので、どこまでが合法で、どこからが違法なのかがちょっと理解できず。

しかし、ローンが焦げ付いた家を回る不動産屋リック・カーバーの姿は、日本でも1980年代に問題になった「地上げ屋」と良く似ていた。

地上げ屋の場合は、土地の持ち主が借金を返済できなくなったワケでなく、ただ高価な土地が欲しかっただけという違いはあるものの、何も分かっていない弱者に対し、高圧的な態度で家や土地を取り上げていく様子は非常によく似ている。

さらに、この映画でとても不思議だったのは、「市民の味方」のはずの警察官が不動産屋と一緒になって退去命令を行使していたところ。

ローンを払えなくなった人が家を追いだされてしまうのは当然としても、その人たちを路上にさらし、路上から追いだされた家を呆然と観ている人たちをそのまま放置し、それが当たり前だと思っているその態度がとても不思議だった。

家を追われた人たちの救済よりも、むしろ、家から人々を追い出す不動産屋のバックアップをしている。

そんな雰囲気に見えた警察官たちの人でなし感に唖然としてしまった。

きっと、騒ぎにならないように、退去がスムーズにいくようにと警察官がいるんだろうけど、「さっさと追いだして仕事を終わらせようぜ~」って感じがして、見ていて気分が悪かった。

家を追いだされた人たちは、明日から住むところがなくなってしまうというのに。

その警察官たちの態度から、現実の厳しさをヒシヒシと感じることになった。

ドリームホーム99%を操る男たち3

富裕層になるためには、良心を捨てるべきなのか…


その後、リック・カーバーは強制退去させた家をきれいにして、再び売れる状態にしていく。

そこでデニスの大工としての腕が役に立ち、彼はカーバー不動産でNo.2にまでのし上がっていく。

さらには、強制退去させる役目もデニスが担うようになる。

しかし、その時、デニスは現実と立ち向かうようになる。

自分と同じく家を追われた人々を、長年住んだ家から追い出すという良心の呵責。

「裁判所命令があるから」という理由で、苦労して買ったマイホームから即刻退去させるという暴挙。

ここで、この映画は、デニスの選択について、観客に問いかける。

「他人の不幸に痛みを感じない」人は1%の富裕層。

その時、「ごめんなさい。私が違法なことをして強制退去させているんです」と正直に打ち明けたら、残りの99%。

あなたなら、どっち??

いや、私はむしろ、最初からこんな「不動産仲介業」なんて仕事はできないから、文句なしで残りの99%だけど(笑)

実際、過去にそんな「不動産仲介業」の知り合いがいたけども、ガツガツし過ぎてて、私にはついていけない世界だったことを思い出した。

そして、デニスの選択も99%の貧困層。

もしかしたら、リック・カーバーも共に引きずり込む程の選択をする。

正気や家族を失ってまで、1%の富裕層になるべきなのか…。

そう、この映画は問いかけている。

ドリームホーム99%を操る男たち4

これからも富裕層による貧困層からの搾取は続く…


とはいっても、アメリカの不動産関係の法律について、所々??と思うところがあり、この「不動産搾取」の現実の全ては理解できていないのかもしれない。

しかし、この映画が2014年に製作されたとなると、この不動産不況はアメリカでまだまだ続いているということなのか。

しかも、来年からアメリカでトランプ大統領が生まれるとなると、「強い者が生き残る経済」は益々加速するように思う。

何せ、不動産王のトランプなんだから、この辺の締め付けはさらに厳しくなるのではないかと思ってしまう…。

1%の富裕層にいるトランプには、99%の貧困層の気持ちが理解できると思えないしね…。

99%の人の暮らしを思いながら政治をするとも思えないし…。

なんてことを考えながら観た映画だった。



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ロバート・レッドフォード主演、監督の映画「大いなる陰謀」をWOWOWで観た。

アメリカの行く末を憂う大学教授とジャーナリスト。彼らの憂いの裏にある大きな陰謀とは…。



満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

本当はもっと言いたいことがあるのに、言えないまま終了してしまったような不完全燃焼な映画だった。



「大いなる陰謀」予告編 動画

(原題:LIONS FOR LAMBS)




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大いなる陰謀(字幕版)





キャスト&スタッフ


出演者





監督



2007年製作 アメリカ映画



あらすじ


アメリカで将来有望と言われているアーヴィング上院議員(トム・クルーズ)は、1時間だけという約束でリベラル派のベテランジャーナリストであるジャニーン・ロス記者(メリル・ストリープ)を呼び出す。

彼は、彼女に独占インタビューを提案し、その代わり、彼の主導で現在アフガニスタンで起きているテロとの闘いでの作戦を報道して欲しいと言う。

現実のアフガニスタンでは、その彼が計画した穴だらけの作戦のために、2人の若者が犠牲になろうとしていた。

その2人の若者は、政治学を教えるマレー教授(ロバート・レッドフォード)の将来有望な生徒たちだった…。



大いなる陰謀



感想(ネタバレあり)


今の学生を観て憂う


「アメリカに何の利益ももたらさないこんな戦争は、今すぐ止めるべきだ」と言いたいところが、すごく遠回りしてしまい、結局伝わりづらいものになってしまったような印象を受ける。

ハリウッドでもリベラル派で知られるレッドフォードが、アメリカの行く末を憂いて描いた作品。

そのレッドフォードの代弁者として登場するのが、2人のベテラン。

そのうちの1人は、大学で政治学を教えるマレー教授。

若い頃に反戦運動をしていた彼は、大学教授として論文を書き、この世界を変えようとかつては夢見ていた。

しかし、その夢も叶わず、学生たちを観れば、世の中を変えようと思っている若者(アニーとアーリアン)が戦場へ行き、無駄に命を落とし、世の中に無関心な学生たちは、何もせずにただ生き永らえようとしている。

その現実を変えようと思っていた矢先、彼の元に訃報が届いてしまう。

自分は若い頃、反戦運動をしていたから、今の若者たちにも、もっと政治に興味を持って欲しいという気持ちは分かる

でも、だったら、彼の行っている授業を変える必要があって、そんな学生を産んだのは、先生にも責任があるんじゃないかと思う。

その中でも優秀な学生を1人選んで、そこから突破口をと思うのは、あまりにも時間がかかるやり方なのではないかな。



大いなる陰謀4



今の政治家を観て憂う


アメリカの行く末を憂うのは、もう1人。

リベラル派のジャーナリスト、ジャニーン・ロス記者。

彼女が、かつて、「共和党期待の星」と名付けたアーヴィング上院議員に呼び出され、机上でしか戦争を知らない彼が始めた作戦を報道するよう迫られる。

現地で、何が起きているのか知る由もないジャニーンは、アーヴィングの言う通りに報道するしか手立てがないが、本当にそれでいいのかと自分に問う。

恐らく、監督のレッドフォードは、ここで、今のジャーナリストの姿勢を描きたかったのだと思う。

米軍や議会が提供する情報をうのみにして、そのまま垂れ流して報道することが、本当のジャーナリズムなのか

現地で何が行われているのか、裏をとって描くのがジャーリズムではないのか。

それは、アメリカだけでなく、日本でもよく見られる光景なので、伝えたい気持ちはよく分かる。

でも、しかし、これまた遠回りでちょっと分かりづらい。

もっと、ジャニーンとアーヴィングが対立するぐらいの力強さや、勢いがあっても良かったように思う



大いなる陰謀6



出演者は、ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ


主人公のマレー教授を演じるのは、ロバート・レッドフォード

監督も兼任。

リベラル派で知られる彼が、2007年当時のアフガニスタンでの戦争を否定したい気持ちは分かるが、イマイチ、心に響かないのが残念なところ。



大いなる陰謀3



ベテランのリベラル派ジャーナリスト、ジャニーン・ロス記者を演じるのは、メリル・ストリープ

彼女もまた、ハリウッドの中ではリベラル派で知られているので、納得のキャスティング。

作戦の裏にある真実を暴きたくて悶える姿は圧倒的だけど、彼女からしたら、まるで子供みたいなアーヴィング上院議員を論破するようなシーンがあっても良かったように思う。



大いなる陰謀5



そして、将来有望な共和党のホープとして登場するアーヴィング上院議員を演じるのは、トム・クルーズ

これは、共和党の若手のホープと言われる人間は上っ面だけで、中身が無いっていうのが言いたいがためのトム・クルーズのキャスティングかな??としか思えなかった。

でも、しかしよく一対一でメリル・ストリープと対面する役を引き受けたなと思った。

その勇気だけでも、素晴らしい。



大いなる陰謀2



この先、どこへ向かうべきなのか


この映画は、ロバート・レッドフォードが現状を憂う映画だ。

では、ここからどこへ向かうべきかや、若者たちは何をすべきかという提案が何一つない。

となると、これでは、お年寄りの愚痴で終わってしまう。

ベトナム戦争の頃は、兵役があった。

当時の若者たちは、国に働きかけ兵役はなくなった。

戦争が起きると、志願兵(ボランティア)を募ることになるが、政治に対する意識が高く、また貧しい暮らしをしている若者こそが志願兵で命を落としていく。

では、彼らはどうするべきなのか。

成績優秀だからと、国が優遇すべきなのか。

だから戦争をなくすべきなのか。

ロバート・レッドフォードの答えは、ここには無いが、何よりアメリカが他国に介入するような戦争は、もうやめるべきだと私は思う。





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アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の予告編を観た。

第73回 ゴールデングローブ賞 助演男優賞(マイケル・シャノン)ノミネート作品。

リーマンショック後のアメリカで、家を奪われてしまった家族を描く。

【観たい度】:★★★★☆

観たいなぁ。この映画。

リーマンショックの時に、家を買った人たちはどうなったのか、すごく気になっていたんだよね。

この映画は、そんな私の疑問に答えてくれそうな気がする。


***********

〇 「ドリームホーム 99%を操る男たち」観ました!!

映画の感想はこちらから →「ドリームホーム 99%を操る男たち」リーマンショック後に家を奪われた人々と奪う人々。生き抜くためにすべきこととは何か。アンドリュー・ガーフィールド主演映画【感想】

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「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」予告編 動画

(原題:99 HOMES)




世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である


この映画のベースになっている(原作ではない)と言われるのが、ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツのこの本「世界の99%を貧困にする経済

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私は、経済は全くよく分からず、ノーベル賞受賞の経済学者と言われても、「初めて聞いた名前!!」と思ったぐらいなので、内容については全く語れないけれども、

その経済学者さんが、この本の中で唱えているのが、

世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である

という説なんだとか。

なるほど。

ここで言う貧困って、どの程度の生活のことを言っているのか私にはよく分から無いけれども、人間が100人集まれば、その中に1人ぐらいの割合でお金持ちがいるっていうのは、なんとなく分かる気がするな。

その考え方をベースにして、リーマンショック後のアメリカの経済を考えたのが、この映画で。

先程も言ったけど、私は経済に全く詳しくないので、適当なことを言うかもしれないけど、リーマンショックの私のイメージは、「ローンを払いきる能力がない人にまでローンを組ませて家を買わせた」経済政策で、案の定、ローンを組んだ人たちはお金を払えず。

となると、銀行はお金を回収できず、結局、経済崩壊。そんなイメージだけど、良いのかな??

ドリームホーム

富裕層はマスマス金持ちに、貧困層はマスマス貧乏に


そして、この映画の予告編を観てみると、主人公のデニス(「アメージング スパイダーマン」シリーズ、「沈黙-サイレンス-」、「ハクソー・リッジ」のアンドリュー・ガーフィールド)はお金を払えず、家族と住んでいた家を追いだされてしまうところからスタート。

なるほど、そのジョセフ・E・スティグリッツさんの言うところの彼は「貧困層」だね。

そこへ登場するのが、スーパーマンのゾッド将軍(マイケル・シャノン(「シェイプ・オブ・ウォーター」))。

彼は、日本で言う地上げ屋だね。

金の払えない人たちを、家から追い出すのが仕事。

富裕層」だけど、ヤクザみたいなもんだなぁ。

しかし、デニスは家を取り戻すことに必死なあまり、自分から家を取り上げたゾッド将軍と手を組んでしまう。

おぉーーーなんてこと (((( ;゚д゚)))

まさに、スーパーヒーローと悪者が手を組んじゃうんだな(笑)

デニスはゾッド将軍と一緒に、ローンを返済できない家を追いだす仕事をするようになると、今度は、ウホウホとお金が入ってくるようになる。

しかし、そのお金の出所を知った家族(ローラ・ダーン(母親かな?)(ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ「ジュラシック・パーク」シリーズ))は、デニスに猛反発する…

というところで、予告編は終わっているけれども、結論はどうなるんだろう??

その先が気になるじゃんか―――(笑)


 ↓ 「銀行家を殺せ!」の血文字 (((( ;゚д゚)))
ドリームホーム2


この先は想像になってしまうけど、つまり、「富裕層」とは、「貧困層」から金をむしり取って生活している人たちであり、富めるものは、ますます富み、貧しいものは、ますます貧しくなっていくのが、そのリーマンショック後のアメリカの姿だと、この映画は言いたいんだろうね。

これでは、毎日真面目に働いている人間がバカをみる。

そんな思いをしてまで、「富裕層」になりたいかって話。

いや、それでも金持ちになりたいよっていうハイエナみたいな人もいるよねぇ。

早く、この映画が観たいなぁ。

3月に公開される「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、この話とは逆の方向を向いていて、同じくリーマンショックの時に、一攫千金した銀行マンたちの話。

きっと、合わせて観たらリーマンショックは何だったのかってことに詳しくなれるような気がする~。

この映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」は、1月30日から公開の予定。



***********

〇 「ドリームホーム 99%を操る男たち」観ました!!

映画の感想はこちらから →「ドリームホーム 99%を操る男たち」リーマンショック後に家を奪われた人々と奪う人々。生き抜くためにすべきこととは何か。アンドリュー・ガーフィールド主演映画【感想】

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