とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:アン・リー



タン・ウェイ主演、トニー・レオン共演アン・リー監督の映画「ラスト、コーション」をWOWOWで観た。

第二次大戦中、日本統治下の上海で、スパイとして送り込まれた女性と、彼女に恋してしまった政府高官の愛を描く。

満足度 評価】:★★★★☆

いろんな意味ですごい映画を観てしまった。

視線で愛を語り、エロスを感じる映画だった。「目は口程に物を言う」なんだなぁ。


「ラスト、コーション」予告編 動画

(原題:LUST, CAUTION)




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キャスト&スタッフ


出演者

トニー・レオン
…(「ブエノスアイレス」、「花様年華」、「インファナル・アフェア」など)

タン・ウェイ

〇ワン・リーホン

〇ジョアン・チェン

監督

アン・リー
…(「ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日」、「ブロークバック・マウンテン」、「グリーン・デスティニー」など)


2007年制作 中国、アメリカ




あらすじ


1938年の香港。

大学生のチアチー(タン・ウェイ)は、大学で友人たちと抗日的な演劇を公演したところ、大盛況だったことをきっかけに、どんどん抗日運動に傾倒しはじめる。

そして、彼らは、いろいろな情報を仕入れるために政府高官であるイー(トニー・レオン)をターゲットにし、チアチーをマイ夫人という名前でスパイとして送り込む。

チアチーは、イー夫妻に近づくところまで成功したが、彼らは急遽、上海への異動が決定し、引っ越してしまう…。


映画「ラスト、コーション」



感想(ネタバレあり)


愛し合う二人は視線を交わすだけで良い


愛し合っている二人は、目線を交わすだけで分かり合えるもの。

見つめ合えば、お互いの気持ちが通じ合うし、通じ合えないのなら、二人の間に愛がないと感じる。

この映画は、最初から最後まで視線の映画だった。

周りに人が大勢いるところでも、視線を交わして感じあい、相手の考えていることを悟る。

だから、チアチーは最初から、自分がハニートラップとしては、不適格だと知っていた。

それでも、イーに寄り添い、会話ではなく身体を交わすようになってしまったのは、彼女なりの愛し方だった。

映画「ラスト、コーション」トニー・レオンとタン・ウェイ


ハニートラップがターゲットを愛してしまう時


なぜ、チアチーはイーを愛してしまったのか。

大学時代の友人たちが、彼女を道具として観ていたのに対し、イーは、唯一、初めから彼女を女として観ていた。

そのことが明白なシーンがある。

同士のクァンが彼女にキスしようとした時、チアチーがクァンに対し、

「なぜ、3年前にしてくれなかったの?」

と言うセリフがある。

それは、もしも、イーと出会う前に、仲間たちが彼女を女性として観てくれていたら、人生が変わったかもしれないのにというチアチーの心の叫びのように見えた。

もう、既にその時チアチーの心は、イーのものだった。

残念ながら、チアチーも仲間たちも、幼過ぎで感情をうまく表現することができず、結局チアチーを不幸にすることになってしまった。


映画「ラスト、コーション」トニー・レオンとタン・ウェイ


嘘の姿と愛し合った事実


一方で、ハニートラップを仕掛けられたイーの最も印象的なシーンがラストにある。

イーは、世界中で誰一人として信用することができず、唯一心を許したのはチアチーだったが、ハニートラップだと知ったことへの動揺を隠すことができないまま、ベットのしわを見つめるシーンだ。

全てが演技ではなかったことを確かめるように。

二人が愛し合った時間が嘘ではなかったと確かめるように。

そして、最後の最後に彼女がつぶやいた警告

「逃げて」

の一言に込められた溢れる愛を確かめるように。

このシーツを見つめるシーンを思いだすだけで、胸が締め付けられる。

日本統治下という時代に、愛し合う人と出会えた二人にとって、その時間は最高に幸せだったに違いない。


映画「ラスト、コーション」トニー・レオンとタン・ウェイ


出演者は、ベテランのトニー・レオンと新人のタン・ウェイ、監督は台湾出身のアン・リー


中国の親日側の高官イーを演じるのは、トニー・レオン

戦時下で、国民は飢えで死んでいく中、日本の言いなりになって贅沢な暮らしをし、抗日派から疎まれる存在となっていたイーを演じた。

セリフが少ない分、「目は口程に物を言う」でイーを表現した トニー・レオンの演技力と、そこにいるだけで、セクシーな空気が漂う色気は健在。

最後の、ジュエリーショップでチアチーが指輪をしているのを眺めて、ちょっと照れくさそうにしているしている表情が忘れられない。

本当に、この後に何が起きるか知らず、無防備なその姿。

あぁ。悲しい。

トニー・レオンの他の出演作には、「ブエノスアイレス」「花様年華」「インファナル・アフェア」など

映画「ラスト、コーション」トニー・レオンとタン・ウェイ


マイ夫人という名前でイーに近づくチアチーを演じたのは、タン・ウェイ

この映画がデビューらしいが、そうとは思えない堂々とした演技。

特に、視線で誘惑するシーンなんて、すごく良かった。

ゾクゾクしたもんね。

映画「ラスト、コーション」トニー・レオンとタン・ウェイ


監督は、台湾出身のアン・リー

最近は、アメリカでの仕事が多いけど、これからも、たまに、こうして中国の映画も撮って欲しいな。

このアン・リーという人は、人間の内面を覗き込むように描くのが良いね。

他の作品には、「ライフ・オブ・パイ/虎と漂流した227日」、「ブロークバック・マウンテン」、「グリーン・デスティニー」など

映画「ラスト、コーション」アン・リー

戦時下だからこそ、出会い燃え上がった二人の恋


観終わってから、戦争時代じゃなかったら、普通に愛し合えたのかなって考えたけど、戦争がなかったら、そもそも二人は出会えてなかった。

むしろ、許されない恋だから燃え上がるんだなぁ。

それが切なくて、心が痛い。

そんな映画だった。




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「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」をNHKのBSプレミアムで観た。

インドからカナダへ移住するために乗っていた船が難破し、小さな救命ボートにはトラと少年だけが残されるが…。

世界的ベストセラー小説「パイの物語」を映画化。



満足度 評価】:★★★★☆

うわーー。どうしよう。すごく好きだなぁこの映画!!と思いながら観ていた。

全てが非常に面白かった。

ただ、一緒に観ていた両親は、観終わった後に「だから何??」って感じになっていて (^^;

見る人によって感想が全く違う作品なんだなぁと実感した(笑)

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」予告編 動画

(原題:LIFE OF PI)





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あらすじ


インドに住むパイ(スラージ・シャルマ(「ミリオンダラー・アーム」))は、カナダへ移住するために乗っていた船が難破。

救命ボートに、シマウマ、オラウータン、ハイエナ、ベンガルトラのリチャード・パーカーと共に残され、彼らとの漂流が始まる。

映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

感想(ネタバレあり)


孤独な子供たちが孤独と闘うためによくやること


この映画を観終わって、妄想好きだった子供の頃のことを思い出した。

我が家は両親が共働きで、3つ歳の離れた兄に遊んでもらえない時は、しかたなく1人で遊ぶことも多かった。

そんな時、よく架空の友達にしていたのが、クマのぬいぐるみや、自分で書いた物語の主人公だった。

彼らの名前はもう忘れてしまったけれど、いつも元気で、勇敢で冒険好きな彼らは、孤独な私をいつも引っ張っていってくれる存在だった。

なぜ、この映画を観終わって、その私の架空の友達のことを思い出したのかといえば、主人公のパイはいつも学校でいじめられた存在であり、友達も無く、孤独な少年だった。

そんな彼は、彼の実家である動物園のトラ「リチャード・パーカー」と、常に友達になりたいと願い、気持ちが通じ合えると信じていた。

それは、まさに、私が子供の頃に心に住んでいた冒険好きで勇敢な友達と同じだと思ったからだった。

映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

「リチャード・パーカー」は神から与えられたギフト


ある時突然、太平洋のど真ん中に小さな救命ボートに取り残され、孤独に耐えきれなくなった彼は、幼い頃からの心の友「リチャード・パーカー」をそこへ呼び出す。

その結果、パイはさらに命の危険にさらされることとなるが、つねに勇敢なリチャード・パーカーと暮らすことでパイ自身が少しずつ強くなり、勇敢になっていくのが分かる。

映画の冒頭、成人したパイの元へ訪ねてきた小説家は、インドで出会った友人に「神を信じたくなる話をしようか」と言われ、この話が始まる。

パイにとって「リチャード・パーカー」とは、漂流から生き抜くために神が彼に与えたギフトだったのだ。

映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

「リチャード・パーカー」が必要ではなくなった時


この映画で最も印象に残るのは、パイとリチャード・パーカーがメキシコの海岸に無事漂着した時、ジャングルへ去ろうとするリチャード・パーカーに向かって、パイが後ろから懸命に声を掛けるが、その声に一瞥もしないリチャード・パーカーの後姿だ。

これは、パイの人生において、リチャード・パーカーがいなくても一人で歩んでいけることを示している。

実は、私も全く同じ経験をしている。

前述の話に戻るが、私がとても信頼していた架空の友達が、ある日突然いなくなってしまったことに私は気付いた。

すごく動揺した私は、部屋中を探すが見つからず、悲しくてたくさん泣いた後、その友達が冒険に出たんだと解釈し、その友達の選択を尊重しようと決意したことを覚えている。

パイも私も同じように、その時、友を無くす悲しさを知り、友の選択を尊重するという気持ちを知り、一つ大人になっていた。

と気付くのは、随分時間が経ってからのことだ。

映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

恐怖体験を上書きする美しい幻想の世界


少年・パイがリチャード・パーカーを呼んだのは、孤独と闘うためだけではなかった。

命がけで生き抜くために、今までに経験したことのない「人を殺す」恐怖と闘わなければならなかったため、彼にとって勇気の象徴であるリチャード・パーカーがどうしても必要だったからだ。

その後に続く、美しくて幻想的な映像美の数々は、パイの恐怖体験を上書きするために彼の心が描きだしたものだと私は解釈している。

この素晴らしい映画を監督したのは、台湾出身のアン・リー

孤独な少年の心の奥底を見つめ、映画化した素晴らしさには、ただただ拍手を送りたい。

2013年アカデミー賞では、監督賞を受賞している。

アン・リーの他の作品には「ブロークバック・マウンテン」「グリーン・デスティニー」「恋人たちの食卓」「いつか晴れた日に」などなど。

孤独な人が美しい妄想をしたり、架空の友達をつくることに対し、おかしな人だとか、変わっている人だと思われがちだけど、そのことを恥じるよりもむしろ、私たちを時には成長させてくれ、勇気づけてくれた架空の友人たちに感謝しないといけないなと思った。

今もきっと、どこかで旅をしているに違いないから。




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