韓国映画「金子文子と朴烈(パクヨル)」を映画館で観た。
関東大震災の当時に実在した、日本政府と戦った韓国人の朴烈(パクヨル)と日本人女性 金子文子の愛を描く。
【満足度 評価】:★★★★☆
関東大震災の騒乱に乗じた虐殺と、その火消しに利用された二人。
同じ過ちを繰り返さないために、私たちは互いの違いを知り、認め合うべきだが、それが難しいからこそ、彼らの愛が私たちに必要なのだ。
常に信念を貫く彼らの愛に泣いた
目次
『金子文子と朴烈(パクヨル)』予告編 動画
(原題:박열)更新履歴・公開、販売情報
・2019年4月25日 映画館にて鑑賞。
・2019年6月4日 感想を掲載。
現在、公開中。詳しい劇場情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
↓映画「金子文子と朴烈(パクヨル)」公式サイト
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キャスト&スタッフ
出演者
〇イ・ジェフン
〇チェ・ヒソ
〇キム・インウ
〇キム・ジュンハン
〇山野内扶
〇金守珍
監督
〇イ・ジュニク…(「王の運命(さだめ)歴史を変えた八日間」、「ソウォン/願い」など)
2017年製作 韓国映画

あらすじ
大正時代、関東大震災の際、日本政府は混乱に乗じて「朝鮮人が井戸に毒を入れたせいで、人が大量に死んでいる」というデマを流す。
すると、その話を信じた市民による朝鮮人の虐殺が始まってしまう。
そこで、政府はその騒乱を止めるために、見せしめとして独立運動をしていた朝鮮人 朴烈(パクヨル)(イ・ジェフン)を逮捕する。
朴烈(パクヨル)の恋人である日本人の金子文子(チェ・ヒソ)は、朴烈(パクヨル)が投獄されるならと、自ら逮捕されてしまい…。

感想(ネタばれあり)
この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。
金子文子と朴烈 (2017)
[80点]「隣人との違いを理解することの大切さ」
関東大震災の騒乱に乗じた日本人による朝鮮人の虐殺と、その火消しに利用された朴烈と金子文子の物語。
正直な話、関東大震災の時に井戸に毒を入れた朝鮮人がいたというデマが流されたことは聞いたことはあっても、その火消しに利用された朴烈と金子文子の話は知らなかった。
なぜ、知らないかと言えば、私の勉強不足なせいもあるけれど、多くの歴史上の汚点がそうであるように、歴史から彼らのことが消し去られてしまったからではないかと思う。
とはいえ、その当時の朝鮮は日本の統治下にあって、日本政府も未熟なところがあり、関東大震災で火の海となってしまった東京の苦悩から目を逸らすためにねつ造されたデマだったと思われる。
それにしても、それはあまりにも幼稚で、酷すぎるデマだった。
その噂を信じた日本人たちは「朝鮮人憎し」と虐殺を始めてしまう。
その虐殺された人数を知って、ヤバイと思った政府は、次に犯人をねつ造する。
そのねつ造されだ犯人が、朝鮮独立の活動家だった朴烈であり、その朴烈の思想に惚れ込んだ恋人が金子文子だったのだ。
この映画は、韓国で製作されたものだけど、決して「日本憎し」という反日的な作り方をしていない。
そこが、ありがたいというか、良いなと思った。
独立のために活動していた朴烈だけど、全ての日本人を嫌っていたわけではない。
彼の周りには彼を慕う日本人たちもいたし(そういう人たちは、当然、他の日本人からはアカと言われたけれど)、朴烈自身も、日本人の考え方にとても興味持っていた。
そして、何より、彼が愛した文子は日本人だったのだ。
その事実を知って思うのは、これから先、同じ過ちを繰り返してはいけないということ。
そのために、私たちがしなければいけないのは、他の国の人たちとの違いを知り、受け入れることだと思った。
しかし、それが簡単なようで、とても難しいのだ。
だから、私たちには、この朴烈と金子文子の愛が必要なのだ。
後半は、どんなことがあっても信念を貫き通す二人の愛に泣いてしまった。
彼らの愛をお手本に、違う国に生まれた者同士、習慣や考え方は違って当たり前で、その違いを楽しめるぐらいの心のゆとりがあってこそ、成熟した国になれるのではと思う。
それ以前に、この二人の物語をぜひ知って欲しいので、一人でも多くの人に観て欲しい作品。

関東大震災の騒乱に乗じた日本人による朝鮮人の虐殺と、その火消しに利用された朴烈と金子文子の物語。
正直な話、関東大震災の時に井戸に毒を入れた朝鮮人がいたというデマが流されたことは聞いたことはあっても、その火消しに利用された朴烈と金子文子の話は知らなかった。
なぜ、知らないかと言えば、私の勉強不足なせいもあるけれど、多くの歴史上の汚点がそうであるように、歴史から彼らのことが消し去られてしまったからではないかと思う。
とはいえ、その当時の朝鮮は日本の統治下にあって、日本政府も未熟なところがあり、関東大震災で火の海となってしまった東京の苦悩から目を逸らすためにねつ造されたデマだったと思われる。
それにしても、それはあまりにも幼稚で、酷すぎるデマだった。
その噂を信じた日本人たちは「朝鮮人憎し」と虐殺を始めてしまう。
その虐殺された人数を知って、ヤバイと思った政府は、次に犯人をねつ造する。
そのねつ造されだ犯人が、朝鮮独立の活動家だった朴烈であり、その朴烈の思想に惚れ込んだ恋人が金子文子だったのだ。
この映画は、韓国で製作されたものだけど、決して「日本憎し」という反日的な作り方をしていない。
そこが、ありがたいというか、良いなと思った。
独立のために活動していた朴烈だけど、全ての日本人を嫌っていたわけではない。
彼の周りには彼を慕う日本人たちもいたし(そういう人たちは、当然、他の日本人からはアカと言われたけれど)、朴烈自身も、日本人の考え方にとても興味持っていた。
そして、何より、彼が愛した文子は日本人だったのだ。
その事実を知って思うのは、これから先、同じ過ちを繰り返してはいけないということ。
そのために、私たちがしなければいけないのは、他の国の人たちとの違いを知り、受け入れることだと思った。
しかし、それが簡単なようで、とても難しいのだ。
だから、私たちには、この朴烈と金子文子の愛が必要なのだ。
後半は、どんなことがあっても信念を貫き通す二人の愛に泣いてしまった。
彼らの愛をお手本に、違う国に生まれた者同士、習慣や考え方は違って当たり前で、その違いを楽しめるぐらいの心のゆとりがあってこそ、成熟した国になれるのではと思う。
それ以前に、この二人の物語をぜひ知って欲しいので、一人でも多くの人に観て欲しい作品。
Posted by pharmacy_toe on 2019/05/13 with ぴあ映画生活
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「金子文子と朴烈(パクヨル)」観た
関東大震災の騒乱に乗じた虐殺と、その火消しに利用された二人の物語
同じ過ちを繰り返さないために、私たちは互いの違いを知り認め合うべきだが、それが簡単なようで難しいからこそ、彼らの愛が私たちに必要… https://t.co/Q2fXtE7AUg2019/04/24 22:21:41
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