とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:オドレイ・トトゥ



ロマン・デュリス主演の映画「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」をWOWOWで観た。

スパニッシュ・アパートメント」、「ロシアン・ドールズ」に続く、セドリック・クラピッシュ監督によるシリーズ第3弾。

前作から8年。ウェンディと結婚し、2人の子供に恵まれた40代のグザビエが、離婚し、NYへ移住して人生を再出発することに…

満足度 評価】:★★★★☆

ちょうど主人公のグザビエたちと同世代の私は、彼らと一緒に成長しているような気分でこのシリーズを観ていた。

人生いろいろあるけれど、大丈夫。きっと、なんとかなるさ。そう思える映画だった。


「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」予告編 動画

(原題:CASSE-TETE CHINOIS/英題:CHINESE PUZZLE)




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キャスト&スタッフ


出演者






監督

セドリック・クラピッシュ
2013年製作 フランス、アメリカ、ベルギー合作映画




あらすじ


作家のグザビエ(ロマン・デュリス)は、学生時代にスペインに留学した時に知り合ったウエンディ(ケリー・ライリー)と結婚し、2児のパパである。

ある時、NYへの出張から帰ってきたウエンディから「離婚して欲しい」と言われてしまう。

まさに、青天の霹靂だったグザビエだったが、子供と離れて暮らすことに耐えられず、NYへの移住を決意。

しかし、観光ビザで就職もしていないグザビエは、すぐにでもアメリカ人と結婚し、就職先を探さなければならず…。


映画「ニューヨークの巴里夫」


感想(ネタバレあり)


迷いだらけのグザビエの人生に共感


スパニッシュ・アパートメント」、「ロシアン・ドールズ」ときてシリーズ3作目。

主人公のグザビエは私と同世代。

だからなのか、彼の迷いだらけの人生がよくわかる。

いつも、これでいいのか、間違っていないかと思いつつも、結構大胆に行動してしまう。

この「ニューヨークの巴里夫」の場合もそう。

離婚してウエンディと子供たちがNYへ行ってしまうと、自分もいきなりNYへ飛んでしまうし、中国系アメリカ人の女性といきなり結婚したり、イザベルに精子提供してみたり。

「いいじゃん」と思ったことは、とりあえず、何でもやってしまう。

そんなグザビエの「カオス」な生き方が、このシリーズの面白さ。


映画「ニューヨークの巴里夫」

カオスな人生だから、舞台はカオスな街NY


カオスといえば、NYはカオスそのものだ。

白人、黒人、中国人、スパニッシュもいるし、グザビエはフランス人だ。

外国人ばかりが暮らすこの街で、車も渋滞するし、地下鉄は満員電車。

人々はイライラしてケンカする。

でも、そんなカオスの街、NYがグザビエのカオスな生き方にピッタリ。

この3部作の結末の舞台をNYにしたのもすごく納得がいく。


映画「ニューヨークの巴里夫」

離婚、子供、偽装結婚に、新しい恋…??


なぜ、グザビエの人生はそんなカオスなことになってしまったのだろうか…。

40歳、作家のグザビエはイギリス人のウエンディと結婚。子供2人。

そこまでは良かった。

しかし、ある時、突然ウエンディから離婚を宣告されてしまう。

そこから、彼の人生はカオスに。

スペインへ留学した時に知り合ったレズビアンのイザベルに精子を提供して3人目の子供が誕生。

ウエンディから離婚されるも、2人の子供に会いたくて、いきなりNYへ移住。

しかし、観光ビザでは住むことができず、中国系アメリカ人の女性と偽装結婚。

就職もしなきゃいけないから、バイク便の仕事を始め、その間に作家作業も継続…。

ようやくNYに落ち着いたかなと思った頃、一番最初の恋人、マルティーヌと再会。

マルティーヌを再び女性として意識し始め、めでたく恋人同士に…。

いやーーーすごいわ。グザビエの中は、いろんな人生てんこ盛り。

映画「ニューヨークの巴里夫」

短い人生だから、「今」を大切に生きる


私は、そんなカオスの街で、そんなに複雑に絡み合ったカオスな人生を生きているグザビエを見てて思ったのは、「今」という瞬間を大切に生きているということ。

悪く言えば「行き当たりばったり」だけど、そんな毎日を楽しんで生きている。

イザベルに精子を提供したのも、思いつきでNYへ行ってしまったのも、まさに行き当たりばったりだけど、結果として家族が増えたり、新しい出会いがあったり、良い方向へ動いている。

だから、そんなグザビエを見ていると、「人生なんとかなるもんだな」って思ってしまうの。

「決して後ろ向きにならずに」、「前向きに楽しむ」っていうことを忘れさえしなければ。

人生楽しまなきゃ損だよね。

この映画を観ながら、つくづくそう思った。

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・第二弾「ロシアン・ドールズ
社会人になって5年。結婚を考えるお年頃を迎えた男子の心の揺れを描く。

迷って失敗しても次がある!カオスな街NYでカオスな人生を生きる主人公に共感!






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ロマン・デュリス主演の映画「ロシアン・ドールズ」をWOWOWで観た。

青春群像劇「スパニッシュ・アパートメント」から5年。その後の彼らについて描く。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

かつて、自分も過ごした時期だから、分かるなぁ~と思うこともたびたび。

人生は、失敗と後悔を繰り返して成長するんだなとしみじみ思った。

主演ロマン・デュリスケリー・ライリーオドレイ・トトゥセシル・ドゥ・フランス

監督セドリック・クラピッシュ 2005年 フランス、イギリス合作映画

「ロシアン・ドールズ」予告編 動画

(原題:LES POUPEES RUSSES/英題:RUSSIAN DOLLS)





あらすじ


スパニッシュ・アパートメント」から5年。

パリで作家として仕事をするグザビエ(ロマン・デュリス)だったが、その肝心な仕事内容と言えば、「自叙伝を書きたい」という人から話を聞いて、文章を起こすゴーストライターの仕事ばかりだった。

プライベートでは、かつての恋人マルティーヌ(オドレイ・トトゥ)に会うが、恋愛感情を持つ関係にはなれず、いろんな女性と会っては分かれる生活を繰り返していた。

そんな中、テレビドラマの脚本を英語で書く仕事の依頼を受けたため、共に作業をしてくれるイギリス人のライターを探していたところ、以前スペインで共同生活をしていたウエンディ(ケリー・ライリー)が脚本家であることを知る。

ロシアン・ドールズ


感想(ネタバレあり) 社会人になって5年。結婚を意識するお年頃


確かにこの年頃はそんな感じだったなぁと思いながら観た作品だった。

前作「スパニッシュ・アパートメント」から5年。

社会人として働き始めてからも5年。

社会人としての生活にも慣れてきたころ、そろそろ「誰と結婚するか」について考えるお年頃。

好みのタイプが「絶対的な見た目の美しさ」よりも、「居心地の良さ」に移行していく彼らの揺れる男心が描かれる。


ロシアン・ドールズ6

結婚相手を探すのはマトリョーシカのようなもの


タイトルの「ロシアン・ドールズ」とは、日本では「マトリョーシカ」のこと

恋人選びとは、大きな人形から開けていって、最後の一番小さな人形を探すマトリョーシカと同じだと、主人公のグザビエが言ったことことからきている。

その言葉を裏付けるように、この映画にはグザビエの様々な恋人が登場する。

元恋人のマルティーヌや、マルティーヌにプレゼントする服を選んだ店で出会った売り子さん、自叙伝を出したいと言っている金持ちのお嬢さん、そしてウェンディなどなど。

グザビエは、彼女たちと出会って、付き合って、ケンカして、別れるという行動を繰り返す。

その間、いつまで経っても見た目に美しい人についつい目がいってしまう癖が治らないところにリアリティがあって笑える。

ロシアン・ドールズ4

次はうまくいくと思っても、そうはいかないのが人生


なるほど。確かにグザビエの言う通り、恋愛も人生も、マトリョーシカみたいだよね!!と思った。

今度こそ、うまくいくはずと思って開けてみるけど、やっぱりうまくいかず…。

本当に、人生ってそんな失敗と後悔の繰り返しだよねと思いながら、この映画を観ていたからだ。

何も考えず、何も学ばず、何もしなければ、どんどん時間だけが過ぎていく。

どんなにマトリョーシカを開けても、芯にはたどり着かない。

同じ失敗を繰り返すこともあるし、何も学ばずに前に進んでしまったり、すごくゆっくりと進むこともあるかもしれないけど、マトリョーシカを開けるみたいに、「次は何が起きるんだろう」と思いながら、人生の扉を開けることがとても大切なのだ。


ロシアン・ドールズ5

「見た目の美しさ」から「居心地の良さ」へと成長していく姿


と言いつつも、私はまだマトリョーシカ芯にいる一番小さな人形には出会えていないけど、この映画の主人公グザビエは、最終的に「圧倒的な見た目の美しさ」よりも、「心から一緒にいたい」と思えるウエンディを選ぶ

グザビエは社会人になってから5年。

20代後半になり、ちょうど結婚を意識する年頃だ。

きっとこの頃は、男性が「つい」足のきれいなお姉さんばかりを追いかけてしまう癖から卒業するお年頃なんだろうか。

そんな「見た目ばっかり」のグザビエにイラつくウエンディの気持ちが良く分かる

自分にとって、最後の女性はウエンディだ!と思うグザビエの気持ちが色あせないといいけど…と思いながらラストシーンを観た。

このセドリック・クラピッシュの青春三部作、次の「ニューヨークの巴里人」では、このグザビエとウエンディの関係がどんな風に変化しているのか、観るのがすごく楽しみだ。


ロシアン・ドールズ3

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セドリック・クラピッシュ監督・ロマン・デュリス主演の青春三部作

若さいっぱいの青春映画。スペインに行きたくなる留学したくなる作品。

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ロマン・デュリス主演、セドリック・クラピッシュ監督の映画「スパニッシュ・アパートメント」をWOWOWで観た。

フランス人の大学生の青年がスペインへ留学し、他国の学生たちとアパートをシェアして生活する様子を描く青春映画。

【満足度評価】:★★★★☆

この映画は、公開当時に観て好きだなぁと思い、久しぶりに観たらやっぱり好きだった~

「スパニッシュ・アパートメント」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:L' AUBERGE ESPAGNOLE/THE SPANISH APARTMENT)





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あらすじ


パリの大学院生のグザヴィエ(ロマン・デュリス)は、今後の就職も考え、経済を学ぶために、恋人のマルティーヌ(オドレイ・トトゥ)を置いて、スペインのバルセロナへ留学する。

当初、住む予定だった家に住む場所がなく、その代わりに探し当てたのは、彼と同じくヨーロッパの各地からバルセロナへ留学している学生たちがシェアしているアパートメントだった。


スパニッシュ・アパートメント


感想(ネタバレあり) 若さがギッシリのアパートメント


この映画の何が良いって、そのグザビエが住むことになったアパートメントをシェアしている人たちが良い。

ドイツ人、イギリス人、デンマーク人、イタリア人、スペイン人…etc.

彼が、とにかく勝手で自由なの。

全然、他人のことを気にしない。

初めは、ドイツ人をリーダーにしてルールを決めるんだけど、それがどんどん崩れちゃって、結局守られないルールになっちゃったりして(冷蔵庫が良い例)

同じアパートに住んでいるのに、みんな自由でやりたい放題。

でもね、それが、まさに「THE 若さ」なのよ!!

学生時代の留学という輝かしい瞬間、その「若さ」を思う存分謳歌している感じがすごく良い!!

スパニッシュ・アパートメント3

みんな勝手!!その勝手こそが、若さ!!


その、彼らの勝手っぷりをご紹介すれば

主人公のグザビエ。

彼には、オドレイ・トトゥ演じるマルティーヌという、超かわいい恋人がパリにいるわけ。

しかし、にも関わらず、彼はバルセロナで同じくフランス人の人妻アンヌ=ソフィと浮気をするんだよね。

すると、当然、パリとの遠距離恋愛をしているマルティーヌとは疎遠になり、怒ったマルティーヌは「結婚するからあんたとは別れる」と言いだす。

ちなみに、グザビエの浮気はばれていないけど、まさに、これは「女の勘」

それで、グザビエは激怒してパリへ。

話は平行線のまま、バルセロナへとんぼ返り。

スパニッシュ・アパートメント4

「若さ」のエッセンスたっぷりの青春映画


でもね、これ、本当はマルティーヌがグザビエの愛を試すための嘘で、すごく勝手なんだけど、グザビエも、自分は不倫をしておきながら、マルティーヌに激怒するのも、かなり勝手。

しかしだ。

そのマルティーヌがグザビエの愛を試すのも、グザビエが自分のことはさておきマルティーヌに激怒するのも、「若さ」ゆえなんだよねぇ。

もう、大人になったらそんな遊びには付き合ってられないから、即別れちゃうよね(笑)

そんな「若さゆえ」のエッセンスがいっぱい詰まっている青春映画なんだなぁ。

スパニッシュ・アパートメント2

出演者は、ロマン・デュリス、オドレイ・トトゥ、監督はセドリック・クラピッシュ


主人公のグザビエを演じるのは、ロマン・デュリス

代表作は、この「スパニッシュ・アパートメント」から始まる青春三部作。

なんだろなぁ。

このいい加減で適当な感じが良いんだなぁ。この人は。

多分、普通の人たち20人の中に混じっていたら、全くカリスマがないからバレない感じ。

その親近感が、このロマン・デュリスの良さだと思う。

他の出演作には、「ゲティ家の身代金」、「ロマン・デュリスの偶然の殺し屋」、「ロシアン・ドールズ」、「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」

スパニッシュ・アパートメント5


グザビエの恋人には、オドレイ・トトゥ

本当にかわいいよね。この人は。

「アメリ」で大ブレイクした彼女は、それ以降、フランスを代表する女優の一人。

ロマン・デュリスと同じく、「スパニッシュ・アパートメント」をはじめとする青春三部作に出演。

他の出演作には、「テレーズの罪」、「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」、「ロシアン・ドールズ」など


スパニッシュ・アパートメント6


監督は、セドリック・クラピッシュ

登場人物が多い群像劇を得意とする監督で、この「スパニッシュ・アパートメント」をはじめとする青春三部作が代表作。

他の出演作には、「ニューヨークの巴里夫(パリジャン)」「ロシアン・ドールズ」「猫が行方不明」など


スパニッシュ・アパートメント7

グザビエは、本当に成長したのか…


結局、グザビエはスペインで青春の中で最高の瞬間を過ごし、パリへ帰る。

そこで、マルティーヌが嘘をついていたこを知るけど、ヨリを戻すこともなく。

そして、親の望む通りに就職するんだけど、本当にやりたいことを見つけてしまった彼は、留学してまで手に入れた職場を辞めてしまう。

彼は、留学して、一つ成長し、大人への階段を上がり始めたところで、物語は終了する。

さて、本当に彼は成長したのか。

次の「ロシアン・ドールズ」で確かめたい(笑)



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オドレイ・トトゥ主演のフランス映画「テレーズの罪」を観た。

1920年代に、家を守るために、愛のない政略結婚をした女性・テレーズを描く。

原作は、ノーベル文学賞作家、フランソワ・モーリアックのテレーズ・デスケルウ。

自由を奪われ、不自由な生活を強いられたテレーズ。

何よりも怖いのは、家柄を守ろうとする家族や世間体ではなく、「退屈な日常」だと実感した映画だった。

最後の最後に、すこし希望の光が見えたことが救い。

「テレーズの罪」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:Therese Desqueyroux)




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キャスト&スタッフ


出演者


…(「セラヴィ!」、「友よ、さらばと言おう」など)



監督

クロード・ミレール
…(「なまいきシャルロット」など)


2012年製作 フランス映画





あらすじ


1920年代のフランス郊外の田舎町。

テレーズ(オドレイ・トトゥ)は、愛も知らない幼い頃から、結婚することが決まっていた隣の領主の息子ベルナール(ジル・ルルーシュ)と結婚。

子供も生まれ、順風満帆に見えた生活だったが、やがて、テレーズの心を蝕み始めていた・・・。

映画「テレーズの罪」

感想(ネタバレあり)


何も無い退屈な毎日が精神を病む


テレーズのような人って世界中にいるんだろうなぁ・・って思いながら見ていた。

特に生きがいもなく、何一つ変わらない単調な毎日は、やがて精神を蝕む。

この映画を観ながら思い出したのは、つい先日観た日本映画の「紙の月」。

「紙の月」の主人公の梨花も、なんとなく過ぎていく毎日に満たされず、ちょっとした出来心から一つ目の犯罪を犯し、それがエスカレートしていく話。

その梨花と、このテレーズもよく似ている。

テレーズもいつも自信満々な夫を「ちょっと困らせたくて」、薬の量をほんの少し増やし、それがだんだんエスカレートしていく。

いつもと変わらない日常に変化が生まれ、テレーズには「夫の世話」という「やりがい」ができる。

そして、テレーズは夫の下半身が麻痺するまで薬を増やし続けてしまう。

映画「テレーズの罪」オドレイ・トトゥ

「ちょっとした退屈しのぎ」が生み出す罪


テレーズや梨花の姿を見て思うのは、人間にとって、恐ろしいのは、無気力で無関心に過ぎていく退屈な毎日だと感じる。

退屈だから、「頭の中は考え事でいっぱい」になり、退屈だから「ちょっとした退屈しのぎ」をしてしまう。

一度、山火事に遭った時、テレーズは、眠れない夜に火を放つ自分を想像する。

恐らく、それは、「ちょっとした退屈しのぎ」の序章のようなものだったと思う。

テレーズにとってそれは、「悪い妄想」というよりも、「ちょっとワクワクする想像」だったと思う。

とにかく、いつもとは違う日常が欲しかったんだ。

映画「テレーズの罪」オドレイ・トトゥ

「負のスパイラル」を止める方法は「逃げ出すこと」


テレーズと梨花には、もう一つ共通点があり、その「負のスパイラル」から脱出する方法も一緒だということ。

二人とも、現状から逃げ出すことを選択する。

家も、土地も、子供も、家族もいらないから、ここから出してくださいと願う。

もう、家にいること自体が、まるで牢獄にいるかのように。

そして、最後の最後にベルナールから自由を与えられたテレーズは、今までになかった微笑みを浮かべる。

この笑顔は、この映画の中で、最も印象的なシーンだ。

私たちは、彼女の笑顔を観て、テレーズが心から欲しかったのは、何のしがらみのない自由だったと知る。

映画「テレーズの罪」オドレイ・トトゥ

原作はノーベル文学賞作家フランソワ・モーリアックの作品「テレーズ・デスケール」


この映画の原作は、ノーベル文学賞作家フランソワ・モーリアックの著作で、1920年代を舞台にしている。

「テレーズの罪」は100年前が舞台、「紙の月」は現代が舞台。

日本がフランスから100年遅れているのか・・・、それとも、時代が変わっても女性の立場は変わらないってことなのか・・・。

テレーズほどに、家柄や世間体にしばらている女性も、今の日本ではさすがにそんなにいないかもしれないけど、精神的な束縛については、まだまだ遅れている部分があるのかもしれないなと感じた。

しかし、さすがノーベル文学賞の作家さんは、そんなに深いところまで女性の心理がわかるんだなぁ。

すごいなぁと感心してしまった。

映画「テレーズの罪」オドレイ・トトゥとジル・ルルーシュ

主演:オドレイ・トトゥ X 監督:クロード・ミレール


テレーズを演じるのは、「アメリ」のオドレイ・トトゥ

あの、かわいい「アメリ」はすっかり封印して、笑顔も輝きも全部を捨てて、「自由を奪われた女性」テレーズを演じきっていた。

徐々にげっそりとしていく姿は圧巻で、そこから復活する最後の笑顔まで、全部がテレーズになりきった演技だった。

監督は、「アデルの恋の物語」「なまいきシャルロット」「小さな泥棒」のクロード・ミレール

惜しくも、本作が遺作とのこと。


映画「テレーズの罪」オドレイ・トトゥとジル・ルルーシュ

フランス映画の魅力は、何気ない日常のひとコマを印象付けること


最近、久しぶりにフランス映画を見るようになって、やっぱり良い映画多いなぁと感じる日々。

フランス映画って、日常の切り取り方がうまいんだよね。

今回、街を歩いているテレーズが見せた笑顔がとても印象的だったように、何気ない日常の切り取り方がとても上手

これからも、いろいろ観ていきたいなぁと思う。



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