とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:オリビア・コールマン



オリビア・コールマン主演 ヨルゴス・ランティモス監督の映画「女王陛下のお気に入り」を試写会で観た。

18世紀イングランドの王室を舞台に、一人の王妃と彼女に取り入ろうとする二人の女性の愛憎を描いた歴史劇。


映画「女王陛下のお気に入り」


満足度 評価】:★★★★★

超絶面白かった!

自分では何もできない王女。

王女を裏で操る熟練の侍女。

そして若くて野心満々なしたたか娘。

彼女たちの三つ巴は先の展開が読めない面白さ。これは時代劇だけど、やがてくる女性社会を予言する作品だと思った。



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『女王陛下のお気に入り』予告編 動画

(原題:The Favourite



更新履歴・公開、販売情報

・2019年1月28日 試写会にて鑑賞。

・2019年2月19日 感想を掲載。

・2019年11月17日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記の公式サイトをご参照ください。
 ↓
映画「女王陛下のお気に入り」公式サイト




キャスト&スタッフ


出演者


エマ・ストーン

レイチェル・ワイズ


…(「ある少年の告白」、「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」など)

監督

ヨルゴス・ランティモス
…(「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「ロブスター」など)



2018年製作 アイルランド・イギリス・アメリカ合作映画



あらすじ


18世紀初頭のフランスとの戦争下にあるイングランド。

レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)は、気まぐれな女王アン(オリビア・コールマン)を完全に支配し、国政を操っていた。

ある時、サラの親戚で、没落貴族のアビゲイル(エマ・ストーン)が宮廷に現れ、アンの下で働き始める。

若くて美しいアビゲイルは、やがてサラの目に留まるようになっていく。

そんなアビゲイルをアンは警戒するようになるが、アビゲイルは貴族の資格を取り戻そうとしていた…。



映画「女王陛下のお気に入り



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


女王陛下のお気に入り (2018)



★★★★★ [100点]「時代劇を観ながら未来を思う」

今年のアカデミー賞で、9部門10ノミネートという最大の目玉作品。

これがめちゃくちゃ面白かった!!

18世紀のイングランドを舞台に、王女と彼女に取り入る侍女たちの攻防を描く。



18世紀を舞台にした歴史劇と聞いたら、歴史的な知識が必要だと思う人がいるかもしれないが
この映画については、必要ないと思う。

なぜならば、私はこの映画を観ながら未来を感じたからだ。

いや、日本人にとっては未来でも、既にヨーロッパでは、こういう時代が来ているかもしれない。



アン王女(オリビア・コールマン)は、あらゆる出来事の判断を侍女のサラ(レイチェル・ワイズ)に委ねていた。

そのため、王女の寵愛を受けたサラは絶大な権力を握っていた。

そこへ、サラの親戚で貴族から没落してしまった家の娘 アビゲイル(エマ・ストーン)が現れる

そこから、彼女たちの三角関係が始まるのだ。



彼女たちの立ち位置はとてもわかりやすい。

欲望だけで生きていて、自分一人では何もできないアン王女と、知識と経験で王女を操る熟女のサラ、そして、若さを武器にするしたたか娘のアビゲイル。



この三人の腹の内を探りながら観るのが、とにかく面白い

相手の動きを読み、その一歩先にいた者が勝つ世界だ。



しかし、それを例えば日本の時代劇で、男性に置き換えて考えてみると、バカ殿と、そんなバカを手なづける熟練の側近、そして、そんな二人の間に割り込もうとする若手の野心家。

そんな話は、これまで何度でも描かれてきた。

この映画では、男女の立場が完全に逆転しているのだ。



それは、女性上位の社会を予言していると思った。

現在、または近い未来、女性が国のトップに立った時、その周りでは、どんなことが起きるのか、そして男性たちは、どんな扱いを受けるのか



これまでの時代劇とは性別が完全に逆転していて、そこが、この映画のとても面白いところだった。



そんな世界の中で、王女と、サラと、アビゲイルが、どう絡んで、どこへ向かっていくのか。

その先の展開が何一つ読めず、ハラハラドキドキしながらラストまで、一気に観てしまった。



これが例えば、トランプ大統領がアン王女で、その側近たちが全員女性だったら、ホワイトハウスで何が起きているのか。

この映画で起きていることに照らし合わせてみると、トランプに任せていていいのかな…。
と考えてしまう映画だった


Posted by pharmacy_toe on 2019/02/11 with ぴあ映画生活




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メリル・ストリープ主演のイギリス映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」をNHKのBSプライムで観た。

誰もが知っているイギリスの元首相マーガレット・サッチャーの伝記映画。


映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

満足度 評価】:★★★★☆

マーガレット・サッチャーが改めてイメージ通りの恐ろしい人だと再認識し、やはりメリル・ストリープは世界最高の女優だと再確認した映画だった。

メリル・ストリープは、この映画でアカデミー賞最優秀女優賞、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門女優賞を受賞している。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」予告編 動画

(原題:THE IRON LADY)




更新履歴・公開、販売情報

・2017年12月24日 NHK BS プライムで観た感想を掲載。

・2019年10月18日 NHK BS プライムでの放送に合わせて加筆修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

メリル・ストリープ
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「未来を花束にして」、「マダム・フローレンス!夢見るふたり」、「幸せをつかむ歌」、「イントゥ・ザ・ウッズ」、「8月の家族たち」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ジュリー&ジュリア」、「大いなる陰謀」、「プラダを着た悪魔」など)

ジム・ブロードベント
…(「パディントン2」、「ベロニカとの記憶」、「イーグル・ジャンプ」、「パディントン」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ウィークエンドはパリで」、「ビッグゲーム」、「ブルックリン」、「ターザン:REBORN」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)



アレクサンドラ・ローチ
…(「ワン チャンス」など)

監督

〇フィリダ・ロイド

2011年製作 イギリス映画




あらすじ


食料品店の娘として育ったマーガレット・サッチャー(アレクサンドラ・ローチ/メリル・ストリープ)は、24歳の時政治家になる決意をし、34歳の時に下院議員に初当選を果たす。

当選から16年後に保守党の党首になり、それから4年後に首相の座に上り詰める。

国民から非難を受けながらも、財政難、フォークランド紛争などの難問を解決した彼女は、11年間の名が気に渡り、首相の座を務めることとなる・・・。




感想(ネタバレあり)


誰にも負けない強い意志が彼女を首相にした


この映画の中で最も興味があったのは、イギリスで初の女性首相であるサッチャーが、
どのようにして首相にまで上り詰め、11年間もその座に居座り続けることができたのか」だった。

そして、この映画を観て分かったことは、彼女は人望があったわけでもなく、強力なコネがあったわけでもなく、絶対的な財力があったわけでもない。

ただし、誰にも負けない強い意志があった

ただそれだけ



毎日毎日、政治について考え、どうやって実行すればいいのかを考え続けただけだった。

誰よりも強く。

これは非常に興味深いことだった。



つまり言い換えれば、イギリスの政界には彼女以上に政治について考え、強い意志を持った人間が11年間現れなかったってということ。

世の中は冷戦でオイルショックのさ中、国の貧しさについて本気で考えようとした人間がいなかったとのは、悲しいことでもある。



映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」


どれだけわずかであっても、全ての国民を守るのが母の役目


この映画を見る限り、サッチャーが政治家としてピークだったのは、フォークランド諸島を占領された時に、多くの国民を犠牲にしながらアイルランドと戦う決意をした瞬間だった。

その中で最も印象に残っているのは、アメリカの国防大臣がイギリスを訪問した際に、首相官邸へ招き、自らティーポットを手に持ち、「紅茶にミルクを入れますか?入れませんか??」と聞いた時のサッチャーの表情だった。

その表情からは、彼女はイギリスの国母であり、その子供たちと土地は自分に守る責任があり、またその主張を絶対に曲げない堂々した態度がうかがえ、また結果として、その対談が彼女の鉄の意志を全世界に知らしめることとなった。



これが男性の首相だったら、自ら紅茶をふるまうようなことは絶対にないだろう。

「これから戦争を始める」という物騒な話をしている時に、紅茶で場を和ませるという女性らしい細やかな気配りが功を奏した場面だった。



そして、そこに責任を感じた彼女はフォークランド紛争で犠牲になった兵士の家族たちに手紙を書き続ける。

これも、彼女の人気をあげた要因の一つだろう。


映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」



世界最高の女優は、プレッシャーをも演技の糧にしてしまう


主役のマーガレット・サッチャーを演じたのは、若き日をアレクサンドラ・ローチ、後年をメリル・ストリープが演じる。

メリル・ストリープと組んで若い頃のサッチャーを演じるとは、かなりのプレッシャーだったと思うが、アレクサンドラ・ローチはそれを見事にやってのけたと思う。

どこかで見た顔だなぁと思ったら、「ワン チャンス」の女優さんだった。



そして、なんと言っても、この映画はメリル・ストリープの演技力に尽きると思う。

サッチャーがイギリス首相時代に世界最強の女だったように、彼女もその演技力が世界最高のものであると見せつける作品となった。



しかし、それこそイギリスの母であるサッチャーをアメリカ人が演じることについて、批判もあっただろうし、プレッシャーも相当のものだったろうと思う。

だからこそ、そこへ果敢に挑戦していく姿が、自分の信じた道を突き進むサッチャーと重なり、相乗効果でメリル・ストリープをよりサッチャーへ近づけていたのではと思う。



また、サッチャーを陰で支えた夫のデニスを演じるのはジム・ブロードベント

イギリス人らしく、ちょっと皮肉屋でダンスが好きで陽気なデニスが良かったなぁ。

彼が見えているということは幻覚だったというのは、なんだか切ない話だったけれど。



監督はフィリダ・ロイド

イギリスの女流監督である彼女の前作は「マンマ・ミーア!」であり、もう一度メリル・ストリープと一緒に仕事がしたいと熱望したそう。

先程書いた紅茶の場面や、手紙を書いたシーンなどのサッチャーの女性らしい一面をしっかりと描写しているのは、女性監督ならではだったんだなと納得した。



映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」



野心を持つ世界中の女性たちの手本となるその生き様


女性が野心を持って、誰よりも高い地位を目指したいと思った時、それは日本に限らず、まだまだ多くの障害があって簡単に実現できることではない。



その壁を乗り越えるのはとても難しいことだけれども、この映画のサッチャーのように、どこにでもあるような食料雑貨店の娘として生まれた女性が上り詰める姿は、多くの女性に勇気を与えることと思う。



何よりも大切なのは、絶対に曲げない強い意志と諦めない気持ち

同じ女性として、この映画を観ながら少し背筋が伸びたような気がしている…。

誰にも負けない野心を持とう。



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ミュージカル映画「ロンドン・ロード ある殺人に関する証言」をWOWOWで観た。

イギリスのイプスウィッチで実際に起きた連続殺人事件をミュージカル映画化。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

実録風な連続殺人事件を描いたサスペンス映画をミュージカルにするなんて面白いなと思ったら、ロンドンで先に舞台化されていたものだった。

リアルに描けばおぞましい話も、ミュージカルにするとちょっとポップになる。

序盤の沈痛な雰囲気から少しずつ希望が見え始め、町が再生していく姿には感動した。

「ロンドン・ロード ある殺人に関する証言」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:London Road)




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London Road

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キャスト&スタッフ


出演者

…(「女王陛下のお気に入り」、「ロブスター」など)


トム・ハーディ
…(「ヴェノム」、「ダンケルク」、「裏切りのサーカス」、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、「レヴェナント 蘇りし者」、「チャイルド44」、「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」、「ウォーリアー」、「レジェンド 狂気の美学」、「インセプション」など)

監督

〇ルーファス・ノリス

2015年制作 イギリス映画

ロンドン・ロードある殺人に関する証言

あらすじ


2006年イギリスのイプスウィッチにある小さな町ロンドン・ロードで5人の売春婦が殺されるという連続殺人事件が発生。

その頃、路上で客引きをする売春婦たちが増えたことを住民たちは嘆いていた。

その事件以来、町は静まり返り、客引きをする売春婦たちの姿は見えなくなり、住民たちもあまり外を出歩かなくなってしまう。

その後、容疑者が逮捕されるが、町のイメージは悪化したままで…。


ロンドン・ロードある殺人に関する証言3



感想(ネタバレあり)


暗いイメージから始まって徐々に活気を取り戻していくミュージカル映画


ロンドンの演劇界って、どんなネタでもミュージカルにしちゃうんだな。面白いなと思った。

これは、2006年にイギリスのイプスウィッチにあるロンドン・ロードという町で実際にあった連続殺人事件をミュージカルにしたもの。

その連続殺人事件について、住民たちへのインタビューを交えながら彼らの反応を中心に構成されている。

正直、前半部分の殺人事件は実話と言ってもありきたりなもので、これといった特徴がない。

私がそれよりも心惹かれたのは、後半に町が再生していく姿だった。

だから、あえてミュージカルにしたのかなと思った。

連続殺人事件で活気を失った街が、ガーデンコンテストで活気を取り戻していく。

それだけだとなんともインパクトが弱くて観客の興味を惹かない。

でも、この感動的な話を人々の心に届けるためにミュージカルにしてみたらどうだろう。

そんな風に考えたんじゃないかなと思った。

実際、5人の売春婦が殺される連続殺人事件って聞くと、血生臭いし、イメージが暗い。

しかし、音楽に乗せて語られると、話がちょっとポップになって面白くなる。

そのままの雰囲気で、後半の感動的な結末に観客を引っ張っていく。

ロンドン・ロードある殺人に関する証言4

殺人事件が町に落とした影


2006年のロンドン・ロードは、売春婦たちが町に立って客引きをすることが増えていた。

そのせいで町の治安が悪くなったと住民たちは嘆いていた。

5人の売春婦連続殺人事件は、その矢先のことだった。

事件を恐れた町民は、あまり出歩かなくなってしまい、町は静まり返ってしまう。

その後、意外にも容疑者として捕まった男性はロンドン・ロードに引っ越してきて10ヶ月しか経っていなかった。

住民たちもイマイチ顔が思い出せない程であり、事件の裁判は全国ニュースでも取り上げられ、ロンドン・ロードの名前はイメージダウンしていく。

確かに、近くにそんな事件が起きた町があったとしたら、私だったらなるべく近づかないようにしようと思うかも。

たとえ事件が解決して、裁判が終わったとしても、もやもやとした悪いイメージがつきまとってしまう。

ロンドン・ロードある殺人に関する証言2

町のイメージをどうやって払拭させるか


そこで、住民たちは「どのようにして町を再生させるか」について考えた。

町をにぎやかで華やかにするために、各住宅の庭を花で埋める「ガーデンコンテスト」を開催した。

そもそもガーデニングはイギリス発祥の地で、バスケットを使って釣ったり寄せ植えをしたりするのは、イギリスのお家芸。

だから、例えば日本で「みなさんの家でガーデニングをしてください」と言われるよりもずっとカジュアルに取り組めるんだと思う。

それにしても、住民たちがとても積極的に協力したことが素晴らしいと思った。

もちろん、これは映画だから、実際よりは盛って描かれているかもしれない。

でも、住民たちは自分たちの住む街がイメージダウンしてしまったことを憂い、なんとかしなきゃと思っていた。

だから積極的に動くことができたという、そのポジティブが考え方と行動力が良いなと思った。

これまでガーデニングなんかに興味がなく、花の名前なんか知らなかったような叔父さんも積極的に庭仕事をしている。

その姿が素敵だなぁと思った。


ロンドン・ロードある殺人に関する証言5

イメージダウンしてしまった町を再生させるモデルに


その結果、ガーデンコンテストは成功し、再び町には人と活気が戻って来る。

そこでようやく、この映画はショッキングな連続殺人事件ではなくて、町の再生を描きたかったんだなぁと分かる。

忌まわしい事件があってから、町に活気が戻るまで3年かかったという。

これは殺人事件に限らず、シャッター商店街とか、活気を失った町を再生させるヒントになるかもしれない。

「最近、すっかり人手がなくなっちゃって」と嘆いているよりも、何か行動をを起こした方が良いということなんだろう。

ちなみに、この映画にトム・ハーディが出ていることが話題になっているけど、2シーンぐらいしか出てこない。

しかも、歌を歌っている場面は1シーンだけなので、トム・ハーディ目当てで観る人は、彼の姿をお見逃しなく。



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