とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ギレルモ・デル・トロ



ギレルモ・デル・トロ監督の映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を東京国際映画祭で観た。

1962年冷戦時代のアメリカで発見された半魚人と心を通わせる女性のSFファンタジー作品。


満足度 評価】:★★★★☆

愛に溢れ、心温まる優しい映画だった。

ここにあるのは、海の中の王様と、口のきけないお姫様の運命の恋。

なぜ、彼らは出会い、愛し合うことになったのか。

ギレルモ・デル・トロ監督が描く、「多様性の時代」にあるべき愛の姿。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「シェイプ・オブ・ウォーター」予告編 動画

(原題:The Shape of Water)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年11月11日 東京国際映画祭で観た感想を掲載。

・2018年11月25日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

サリー・ホーキンス
…(「パディントン2」、「僕と世界の方程式」、「パディントン」、「ブルージャスミン」など)

マイケル・シャノン
…(「ホース・ソルジャー」、「ラビング 愛という名前のふたり」、「ドリームホーム 99%を操る男たち」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「マン・オブ・スティール」、「マッド・マザー 生贄の少年」など)

リチャード・ジェンキンス
…(「LBJ ケネディの意志を継いだ男」、「アウトロー」、「扉をたたく人」など)

オクタヴィア・スペンサー
…(「gifted/ギフテッド」、「ドリーム」、「ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常」など)

〇ダグ・ジョーンズ

マイケル・スタールバーグ
…(「君の名前で僕を呼んで」など)



監督・脚本・製作・原案

ギレルモ・デル・トロ
…(「パンズ・ラビリンス」、<製作総指揮のみ>:「MAMA」、「永遠のこどもたち」)


2017年製作 アメリカ映画



映画「シェイプ・オブ・ウォーター」



あらすじ


1962年、冷戦時代のアメリカでは、科学技術の分野でアメリカとソ連が競い合っていた。

そんな中、アメリカの調査隊はアマゾンの山奥で「神」と崇められている半魚人(ダグ・ジョーンズ)を発見する。

その半魚人が収容されている研究所で掃除の仕事をしているイライザ(サリー・ホーキンス)は、研究所で恐れられている半魚人に興味を持ち始め、手話でその思いを伝え始める…。



映画「シェイプ・オブ・ウォーター」サリー・ホーキンス



感想(ネタばれあり)


『異質なもの』に対して不寛容だった時代に出会ったイライザと半魚人


物語の舞台は1962年のアメリカ。

その当時は冷戦時代で、アメリカとソ連は科学技術力を競い合っていた。

その頃のアメリカは、今と比べて同性愛者、有色人種、障がい者への差別・偏見がまだまだ強かった時代だった。



主人公のイライザは、幼い頃に声帯を切られた状態で発見され、孤児として育つ。

人とのコミュニケーションは手話で行い、隣人の独身男性ジャイルズと助け合いながら生活していた。

そのジャイルズは同性愛者なのだが、当時は同性愛者に対する周囲の理解がなく、そのそぶりを見せようものなら、異常者扱いをされてしまっていた。

イライザは、夜間、研究所で掃除の仕事をして働いていたが、同僚のゼルダは黒人で、彼女もまた偏見の目にさらされながら生活していた。



そんな時、イライザとゼルダが働く研究所に半魚人がやってきた。

幼い頃から『異質の存在』として好奇の目にさらされてきたイライザにとって、その半魚人は『同類』であり、出会った瞬間から気持ちが分かり合えるような気がして、半魚人が威嚇してきても、臆することなく近づくことができた。

そして、そこから半魚人とイライザの心の交流が始まる。



映画「シェイプ・オブ・ウォーター」サリー・ホーキンス、リチャード・ジェンキンス



未知のものを恐れる人たちと、受け入れようとする人たち


ここに登場する人々は、当時のアメリカがその存在を認めなかった人たちである。

障がい者のイライザ、黒人女性のゼルダ、ゲイのジャイルズ、そして半魚人。

マイケル・シャノン演じるストリックランドや、ジャイルズが通うパイ屋さんの店員は、当時の典型的なアメリカ人を体現したものである。



なぜ、彼らはそれ程までにマイノリティの人たち嫌い、差別的な態度をとっていたのか

それは、彼らが「自分たちとは異なるもの」だからこそである。

人は、未知のものと出会った時、相手の行動が読めず、恐れを抱くようになる。

当時のアメリカにとって理想的なものは、ノーマンロックウェルが描くような世界であり、そこには、黒人や障がい者や、ゲイや半魚人は出てこない。

彼らは、「自分たちとは異なる」未知のものを恐れ、威圧し、時には暴力を使って彼らを服従させていた



半魚人は、そんな時代のマイノリティを象徴している存在であるが、だからこそ、同じくマイノリティのイライザは半魚人に興味を持ち、彼の言葉を理解しようとし、心を通わせようとした。

それは、ギレルモ・デル・トロ監督がこれまで一貫して描いてきた「人と異なることは素晴らしいこと」がここにも通じていて、彼らへの愛情に満ち溢れた作品となっている



映画「シェイプ・オブ・ウォーター」サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、オクタヴィア・スペンサー



言葉がつうじなくても、身振り手振りで分かり合える…それが、多様性の時代のコミュニケーション能力


やがて、イライザと半魚人は愛し合うようになるが、そのイライザと半魚人の恋を通じて描かれるのは、「言葉がなくても分かり合える世界」である。



観光地でよく見かける光景の一つとして、「外国人に話しかけられて、逃げてしまう日本人の姿」がある。

それは、「自分が英語を話せないから」という英語コンプレックスからくるものだけど、実際は、英語を話せなくても、身振り手振りと、知っている単語だけでなんとかなることがほとんど。

そこには、英語コンプレックスに加えて『外国人』という未知のものに対する恐れもある。

それは、島国で育った日本人が、どうしても異文化とのコミュニケーションがうまくなれない原因の一つである。



声を発することができないイライザにとっては、彼女以外の全ての人たちが『言葉の通じない人たち』である

相手が、白人だろうと、黒人だろうと、ゲイだろうと、半魚人だろうと、誰であっても『ゼロからコミュニケーションをスタート』させることに違いはないし、常に、『相手の表情を読む』ことでコミュニケーションを成立させてきた。

だから、イライザはいつも通り半魚人と初めて出会った時に、相手に恐れを抱くよりも、まず表情を読んだのだろう

そして、彼に好意を抱くようになる。



半魚人にとって、そんなイライザは『他の人間』と明らかに違っていて、初めて心を開く相手になった。

イライザが幼い頃から口がきけなかったからこそ、これは海の中の王様と、口のきけないお姫様の運命の恋の物語なのである。



これは冷戦時代の話であるが、現在のような『多様性の時代』だからこそ、イライザのように「言葉がなくても相手と通じ合えるコミュニケーション能力」が必要であることを、2人の恋は示している

他の人と見た目や話す言葉が違っていても、見つめ合えば分かり合えることがある

そして、そこから恋に発展することだってある。

相手を恐れるよりも、まずは理解しようとする気持ちが大切だと、ギレルモ・デル・トロ監督は訴えたかったのだと思った。



映画「シェイプ・オブ・ウォーター」



大人になった「パンズ・ラビリンス」


私たちが水の中に潜った時、周りを水に覆われて全く音の無い状態になる。

それは、イライザと半魚人にとって言葉のいらない、愛に覆われた世界である。

外でどんなに恐ろしいことが起きたとしても、水の中にいる彼らの世界は幸せな世界

だからこそ、この映画のタイトルは「The Shape Of Water」なのであり、それが彼らの愛の形なのである。



しかし、「外の世界で何が起きようとも、プリンセスには幸せな世界が待っている」という、おとぎ話の世界観は、ギレルモ・デル・トロ監督の「パンズ・ラビリンス」とどうしてもダブってしまう。

パンズ・ラビリンス」は第二次大戦の話で、こちらは冷戦の話だし、「パンズ・ラビリンス」は少女の話で、こちらは大人の恋愛の話だけれど、どうしても既視感があって新鮮味を感じなかった。



これまでアメリカが描いてきたノーマン・ロックウェル的な『理想の家庭』の時代は終わり、これからは多様性の時代であることを示唆する愛に溢れた世界観は素晴らしいけれど、どうしても、「パンズ・ラビリンス」を思い浮かべてしまい、私としては絶賛という気持ちにまではなれなかった。

むしろ、私としては「パンズ・ラビリンス」と出会った時の衝撃が強く、この「シェイプ・オブ・ウォーター」はそれを越えられなかった。

監督としては、「パンズ・ラビリンス」の少女が成長して、ここでは洗練された愛の形を示したんだろうけど、もっと違う形の結末を見せて欲しかったなと思った。





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2006年制作の映画「パンズ・ラビリンス」をWOWOWで観た。

1944年フランコ独裁政権が続くスペインで自由を求めるレジスタンスによる内戦を背景に、1人の少女が地底の国を目指す冒険を描くダークファンタジー。


満足度 評価】:★★★★★

これは稀にみる素晴らしい映画だった。

戦争とおとぎ話という、全く相反するものを同時進行で描くことで、戦争が人々の心に及ぼす悪影響やその悲惨さを浮き彫りにさせる映画だった。

悲惨で厳しい現実を忘れさせ、人々を夢と幻想の世界にいざなうのがファンタジーなんだとしたら、まさにこれこそがファンタジーだと思った。


「パンズ・ラビリンス」予告編 動画

(原題:EL LABERINTO DEL FAUNO /英題:PAN'S LABYRINTH)




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キャスト&スタッフ


出演者

〇イバナ・バケロ

セルジ・ロペス
…(「タンゴ・リブレ 君を想う」など)

〇マリベル・べルドゥ

監督・脚本

ギレルモ・デル・トロ
…(<製作総指揮のみ>:「MAMA」、「永遠のこどもたち」)

2006年制作 メキシコ、スペイン、アメリカ合作映画

第79回アカデミー賞(2006年)撮影賞 美術賞 メイクアップ賞 受賞作品

パンズ・ラビリンス


あらすじ


1944年のスペイン。

フランコ独裁政権とそれに対抗するレジスタンスによる内戦が激化している中、少女オフェリア(イバナ・バケロ)は母がスペイン軍のビダル大尉と再婚し、母と大尉の間に子供が生まれるため、大尉が駐在している山奥の別荘へ。

そこは、対レジスタンスとの戦いの最前線であった。

大尉は政府軍の指揮をとっているのだが、「反乱分子は全て殺す」という彼の非道なやり方は村人たちを恐怖に陥れていた。

そんな日々に怯えていたオフェリアだったが、その村で暮らすようになって出会った妖精に案内された森の中で、奇妙な姿をした妖精のパンと出会う。

パンはオフェリアに「あなたこそが、地底王国の女王様だ」と言い、

「満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、あなたに地底王国への扉がひらきます」と言う。

オフェリアはパンの言うまま、3つの試練に立ち向かうのだが…。

パンズ・ラビリンス3


感想(ネタバレあり)


少女が幻想を見た理由


舞台は1944年のスペイン。

人々は貧しさの中、独裁政権に怯えていた時代。

主人公の少女オフェリアが暮らす山奥の村では、アンダーグラウンドに潜伏するレジスタンスと政府軍の間で内戦が激化していた。

オフェリアの母の再婚相手であるヴィダル大尉は明らかに「独裁者」であり、彼の言うことを聞かないレジスタンスたちを次々と殺していた。

村の人々はそんな「独裁者」と政府軍を恐れ、不安な日々を過ごしていた。

オフェリアもまた、常に恐怖に怯え、幼いながらも世の中に不安を感じていた…。

そんなオフェリアをいつも助けてくれたのは、おとぎ話の世界だった。

毎日、本を読んではおとぎの国に心をときめかせ、森の中を飛ぶ昆虫たちを本気で妖精だと信じていた。

オフェリアが出会った森の中のおとぎの国は、悲しいできごとや辛いことを忘れさせてくれる癒しの場所だった。


パンズ・ラビリンス2

戦争への恐怖と不安が生み出す奇妙な世界


私たちが精神的に不安な時はよく悪夢を見る。

それはたいていダークで怖くて恐ろしく、まるでホラー映画でも観ているかのような時もある。

精神的に不安定な時に見た夢や幻想は、私たちの精神状態を如実に反映したものとなる。

ヴィダル大尉の独裁が続く日々に不安を感じながら過ごしていたオフェリア。

彼女がそこで観た幻想「地底王国」と案内人のパン、そして彼女に与えられた試練の奇妙さと不気味さは、彼女の精神的な不安定さを反映したものである。

オフェリアが森で一番最初に出会ったカマキリのような昆虫の形をした妖精。

そして、彼女が受ける試練の中で出会う目玉のくりぬかれた怪物や、巨大なカエル。

それらの全てがどこか薄気味悪い。

それは、オフェリアの精神状態が常に不安定で、恐怖を感じて生きているからだ。

そんな精神状態の時に、総天然色のディズニーワールドのような世界は登場しない。

目の前に美味しそうな食べ物があっったとしても、それを一口でも食べようものなら殺される。

そんな恐ろしい日々を暮らしているオフェリアだからこそ見た幻想だった。


パンズ・ラビリンス5

地上よりも希望と夢に溢れた「アンダーグラウンド」


この当時のスペインでは、自由を求める市民たちは「アンダーグラウンド」にこそ希望を求めていた。

ビダル大尉の下女として働くメルセデスたちが行っていた「地下活動」のレジスタンス。

そして、その世事を敏感に感じ取ったかのように、オフェリアは「地底王国」に夢と希望を探す。

共に地上の生活から身を潜めていた人々。

その時には絶望しか感じられない日々でも、地下には夢と希望が眠っている。

人々はそう信じていたに違いない。

そして、メルセデスもオフェリアも様々な試練を乗り越え、自由がある夢の国を手に入れようとしていた。

戦争とおとぎ話とは、一見相反するものに感じられるが、現実世界で起きていることを感じ取ったオフェリアの頭の中で生み出されたのが「地底王国」だった。

オフェリアの母が出産で苦しむ姿を恐れ登場した巨大カエル。

義父の恐ろしさに怯える心が生み出した、目のくりぬかれた地底の番人。

生まれたばかりの弟を守るという愛を試された最後の試練。

その全てが、「戦争の恐ろしさ」に怯えていたオフェリアが見た奇妙で薄気味悪い幻想だった。

そこには、戦争や家庭内のDVが幼い心に与える悪影響を見ることができる。



パンズ・ラビリンス4


少女が夢見るファンタジーが浮き彫りにする「戦争への恐怖」


この映画はそうやって、戦争とファンタジーという全く相反する2つのものを並行して描くことで、戦争の悲惨さをより際立たせた作品だった。

そして、彼女が最後の試練を乗り越えて得た結末…。

「オフェリアは殺されてこそ、幸せだった」

オフェリアは死んだからこそ、夢の国への扉をひらくことができた

彼女はそのまま義父の恐ろしさに怯えながら生きていても幸せにはなれない。

むしろ、彼女の幸せは夢の中にある…という、あまりにも悲しすぎる結末…。

しかし、それが悲しくならずに、むしろ幸せな感じすらするのは、本当にオフェリアはそのまま地底の国で幸せに暮らすんだなと感じられるから。

もしも、現実の悲しく辛い出来事を忘れさせ、夢と幻想の国に旅立たせてくれるのがファンタジーだとするなら、これこそが本当にファンタジーだなと思った。

内戦という悲惨な状況の中で、なんの罪もない子供たちが殺されてしまうのはとても理不尽で許せないことだけれども、どうせ亡くなるのなら、こうして幸せな気持ちで死ねたらいいのに…。

そして、そんな世の中で生きているよりも、死んだ方が幸せだと思われてしまう悲しい世界。

戦争はそうやって子供たちの心に闇を落とし、悪影響を及ぼす。

真っ直ぐで純真な子供たちは、それを正面から受け止め、そこから逃げ出そうともがき、幸せに暮らせる夢の国を作り出す。

死んだ方が幸せだなんていう世界はあってはならない。

常に子供たちの頭の中に総天然色のディズニーワールドが広がっていることが、本当に平和なことなんだとしみじみ感じた作品だった。



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スペイン、カナダ合作のホラー映画「MAMA」を観た。

山奥の一軒家で5年ぶりに見つかった行方不明の姉妹。彼女たちを探し続けた叔父夫婦が引き取ろうとするのだが…


映画「MAMA」


満足度 評価】:★★★☆☆

途中までは、怖くて面白かったんだけど、終盤になって失速しちゃったな…。残念。

「MAMA」予告編 動画

(原題:MAMA)





キャスト&スタッフ


出演者

ジェシカ・チャステイン


〇ミーガン・シャルパンティエ

〇イザベル・ネリッセ

〇ダニエル・カッシュ

〇ハビエル・ボテ


監督

〇アンディ・ムスキエティ

製作総指揮



2013年製作 スペイン・カナダ合作映画




あらすじ


ヴィクトリアとリリーの姉妹は、幼い頃に両親を亡くし、山奥にある空き家で5年間二人だけで生き延びていた。

まるでオオカミに育てられた子供のように四足歩行をし、あまり言葉を発しないリリーを世間は好奇な目で見ていた。

行方不明になった彼女たちを探し続けていた叔父のルーカス(ニコライ・コスター=ワルドー)と、その妻アナベル(ジェシカ・チャステイン)が、姉妹を引き取ることに。

そして、世間の目から引き離すために、姉妹を担当する精神科医の用意した家に住むことになったのだが…。




感想(ネタバレあり)


幽霊に育てられた!?幼い姉妹たち


引き離された子供を探し、さまよい続ける母親(MAMA)の怨念が霊となって現れるのは、ホラー映画ではよくある話。

この映画が面白かったのは、その霊が子供を育て、子供もそれを受け入れているっていうところ。

物心つかないうちから、目の前に幽霊のMAMAしかいなかったら、そうなるかもね!!

幽霊に育てられた子供たちは、生きているのに、まるで幽霊みたいでとても怖い。

お姉ちゃんのヴィクトリアは、そもそも目が悪いから、ただでさえ目つきが悪いし、妹のリリーはすっかり自分を幽霊の娘だと思いこんでるから、人間的な行動がない。

この姉妹の言動が怖くて、序盤はかなり面白かった。



映画「MAMA」



やっぱり、MAMAは幽霊よりも人間が良いなぁ


しかし、ヴィクトリアはもう結構大きくなってしまっただけに、徐々に幽霊よりも人間のぬくもりの方が良いということに気付き始めた。

本当は、リリーも薄々気付いてる。

そこで、MAMAが怒り出す!!

「あんたたち!人間のアナベルと仲良くしやがって!!誰が育てたと思ってんのよ!!!」って、ところかな。

それまでは枯れ木だったり、煙だったMAMAが、クリーチャーになって登場。

そのMAMAのクリーチャーが「ムンクの叫び」みたいで怖くないんだよねぇ。

これーー怖くないなぁって思っちゃうと白けちゃうんだなぁ。



映画「MAMA」ニコライ・コスター=ワルドー、ジェシカ・チャステイン



もっと人物像について掘り下げて欲しかった


そこは、是非、もっとMAMAの深いところを掘り下げて欲しかった。

なぜ、MAMAはその「かわいそうな人たちが収容されている施設」にいたのか

なぜ、MAMAはその施設を逃げ出そうとしたのか。

なぜ、MAMAは男の人たちを見ると、すぐ殺そうとするのか・・・などなど。

もっと、MAMAの深層心理を理解しないと、あの行動が理解できないし、恐怖を感じないんだよね。

序盤は面白かったのに、結局、メインであるMAMAの人物像が薄い仕上がりになっているから、作品自体も薄味な仕上がりに。

ホント、ホラー映画ってそういう作品が多いんだよね。

イチイチ残念なんだな~。



映画「MAMA」ジェシカ・チャステイン



ハリウッドが注目する若手のスタッフ&キャスト


この映画の雰囲気が、以前観た映画「永遠の子供たち」に似てるなぁと思ったら、どちらも製作総指揮がギレルモ・デル・トロだった。

なるほどね。それでどっちも不思議ワールドなんだね。

それまでは子供に興味なんかなかったのに、姉妹を預かり育てるうちに、母性に目覚め、最後までMAMAと闘うことになるアナベルを演じるのは、ジェシカ・チャステイン

彼女は、今、最もハリウッドで注目されている女優のうちの一人だよね。

なるほど。どの映画を見ても、ガラリを雰囲気を変える上に、その映画の雰囲気に自然に溶け込んでいるところを見ると、かなり将来有望だねぇ。

姉妹の父と、その弟の二役を演じるのは、ニコライ・コスター=ワルドー

デンマークが産んだスターでハリウッドからも注目されている男。

常に穏やかで優しそうな雰囲気がいいね。

監督は、アルゼンチン出身のアンディ・ムスキエティ

この映画「MAMA」がデビュー作。



映画「MAMA」



幽霊 vs 人間 母性対決!!


幼い姉妹をめぐって、怨霊と人間との間で母性を闘わせ、激しい奪い合い。

結局のところ、一人ずつ分け合って喧嘩両成敗となった。

でも、MAMAは、自分の娘が帰ってきたところで成仏してあの世に行くのが筋だったような気がするな。

成仏するどころか、姉妹をアナベルに奪われそうになると、自分の娘の骨なんか放り投げてたもんね(笑)

そんなバカな。母性がテーマじゃなかったのかい(笑)

そういう細かい部分の描き方が、ちょっと雑だったかなぁ。残念。





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スペイン、メキシコ合作のホラー映画「永遠のこどもたち」を観た。

孤児院にまつわる悲しい出来事から始まる、悲しいお話。

いやーーーーーーー。面白かったなぁぁぁぁぁぁぁ。この映画!!

ホラーといっても、もんのすごい怖いわけではなく、なんだか、ジワジワくる怖さが面白い映画だった。

「永遠のこどもたち」予告編 動画

(原題:EL ORFANATO/THE ORPHANAGE(孤児院))




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あらすじ


幼い頃に孤児院で育ったラウラ(ベレン・ルエラ)は、40歳目前にして、今度は自分が孤児を預かる立場になろうと、今では廃墟となっていまっていた、昔育った孤児院へ移り住んだ。

しかし、そこへ来てからというもの、息子のシモンに見えない空想の友達が増えたことを心配するラウラだったが、医者で夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)は、現実の友達ができれば、そのうち空想の友達もいなくなるという。

そして、実際に孤児が集まってきた日、ラウラはシモンを子供たちに会せようとするが、なかなか言うことを聞かず、子供たちに会おうとしないシモンを叩いてしまう。

しばらくしてから、部屋にシモンがいないことに気付いたラウラは、近くの海や、シモンが好きな洞窟を調べるが、どこにもシモンの姿がなく、捜索願いを出すが・・・

永遠のこどもたち

感想(ネタバレあり) 子供は素直で無邪気だからこそ残酷


面白かったなぁ。この映画。

ラストまで、展開が想像つかなくて、どうなるんだろう・・、どうなるんだろう・・って思いながら見てた。

最初は、トマスが怖い子で、悪い子だから、シモンをその世界へ引きずり込んじゃうんだと思ったんだけど、そうじゃなくって、かわいそうで寂しい子だったんだねぇ。

だから、トマスの母親・ベニグナが起こした行動も、分からなくもない。

絶対にやってはいけないことだけど。

子供って、素直だから、残酷なんだよね。

思ったことはすぐ言っちゃうし、すぐ行動しちゃう。

トマスが嫌いだったから洞窟に置き去りにしたのではなく、ただ、ちょっとからかいたかっただけ。

しかし、そこでトマスは命を落としてしまう。

子供って、残酷なんだよなぁって思うし、そのことに大人が気付いてやれない悲しさも感じる。

永遠のこどもたち2

地域の人間が気に留めない、孤児院の孤立感


悲しいのは、孤児院で集団で子供が亡くなっているのに、近所の人間は誰も、その事実を知らないという現実。

もし、近所の人たちが知っていたなら、シモンの事件があった時に、

「あぁ、あそのこの孤児院だったら、前にもこんな事件があって・・」

って話になるはずなのに、それも無いし、ベニグナがそこで働いていたことも、知られていない。

それこそ、彼らは、孤児院の外に出れば、本当に身寄りのない人たちになってしまう。

だから、孤児院が彼らにとっての世界であり、全てだった。

彼らが、そこから離れたくなくて、ずっとそこにいたのは、そんな理由があったからじゃないんだろうか。

永遠のこどもたち4

「仄暗い水の底から」とリンクする「母の愛」


これは、子供を守りたいと強く思う母の想いについての映画。

日本の「仄暗い水の底から」に話が似ているなぁって思った。



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どちらも、霊界と人間界のはざまにいる母子についての物語。

「仄暗い水の底から」は、霊界から娘を切り離すために、母が犠牲になる話だったけど、この映画は、自ら息子と同じ世界に飛び込んでしまう。

文化の違いだなぁと思うし、日本人は精神的な近さを求めるけど、欧米は、肉体的な密着度を求めるんだなぁと感心しながら見ていた。

強く抱きしめてこそ母、という強さをすごく感じた部分だった。

永遠のこどもたち5

悲しい終わりかと思いきや・・・ファンタジックな夢の世界が待っている


そして、ビックリしたのはラスト。

この映画で、私にとって最も印象的なのはラストシーン。

宝探しのご褒美として、最後に願いを叶えたラウラ。

なんだか、もの悲しいラストだなぁと思いながら見ていたんだけど、そうじゃない。

子供たちは、無邪気に「ラウラが帰ってきた~!!」って楽しそうだし、みんな一緒で嬉しいって雰囲気で終了。

そこは、シモンの行きたかったネバーランドになってしまうというオチ。

だから、これは「永遠のこどもたち」

たくさんオバケの子供たちが出てきてた映画なのに、最後はファンタジー??

でも、最後の最後に、子供たちの輪の中にトマスがいてホッとした。良かった。

このスーパーポジティブな発想の転換には、仰天だった。

永遠のこどもたち3

スペインはダークファンタジーの宝庫


そんな想定外のラストも含めて面白かった、この映画。

スペイン版の「だるまさんが転んだ」も見られて良かった(^-^)

スペインでもやるんだね(笑)

製作総指揮は、「パシフィック・リム」「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ

監督は、本作が監督デビュー作のJ・A・バヨナ

ホラーなのに、ファンタジーの香りもただよってくるのは、だからなのか。

この映画が、本当に面白かったから、もっとスペイン映画が観たくなった





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