とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:クリスティン・スコット・トーマス



ゲイリー・オールドマン主演の映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」を試写会で観た。

第二次世界大戦当時、チャーチルが首相となった1940年のイギリスの「最も暗かった日々」を描く。


映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

嫌われ者だったチャーチルが第二次世界大戦のヒーローとなるまで。

チャーチルが政治家として、最後まで自分の意志を貫き通す姿に感動した作品だった。

彼のおちゃめなキャラクターもあって、時折笑えるところもあって、最後まで楽しめた作品だった。


この感想には、結末についてのネタバレがあります。映画をご覧になってからお読みください。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」予告編 動画

(原題:Darkest Hour)



更新履歴

・2018年3月21日 試写会で観た感想を掲載。

・2020年2月2日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。




キャスト&スタッフ


出演者

ゲイリー・オールドマン
…(「裏切りのサーカス」、「クリミナル 2人の記憶を持つ男」、「チャイルド44」、「猿の惑星 新世紀(ライジング)」、「ロボコップ」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「エア・フォース・ワン」)

クリスティン・スコット・トーマス
…(「フランス組曲」、「パリ3区の遺産相続人」など)

リリー・ジェームズ
…(「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ベイビー・ドライバー」、「高慢と偏見とゾンビ」、「シンデレラ」など)

ベン・メンデルソーン
…(「キャプテン・マーベル」、「レディ・プレイヤー1」、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」、「スロウ・ウエスト」、「ブラック・シー」、「ワイルド・ギャンブル」など)

〇ロナルド・ピックアップ

…(「メアリーの総て」など)


監督

ジョー・ライト
…(「プライドと偏見」など)


2017年製作 イギリス映画

第90回アカデミー賞(2018年)主演男優賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞 受賞作品





あらすじ


1940年、第二次世界大戦中のイギリスでは、内閣不信任案が可決されたため、チェンバレン首相の後任者を探していた。

そこで、内閣はハリファックス外相(スティーヴン・ディレイン)を立てようとするが、本人がこれを固辞。

そこで、野党が納得いく人事として与党では嫌われ者のウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)を首相に指名する。

その頃、ヨーロッパではヒトラー率いるナチスドイツがヨーロッパを席巻し、フランスが陥落した後は、イギリス本土もナチスドイツに占領されるのではと思われていた…。



映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」



感想(ネタバレあり)


イギリスの歴史もチャーチルも知らなくても楽しめる


チャーチルの伝記映画と言われも、正直、私はチャーチルのことをあまりよく知らない。

そう言われてみれば、教科書で観たことがあったっけ。その程度だ。

だから、「ゲイリー・オールドマンがチャーチルにそっくり!」と言われても、あまりピンとこない。



しかし、この映画は、チャーチル本人についてそれほど知識がないからこそ楽しめたと思っている。

ゲイリー・オールドマンがチャーチル本人に似ているか似ていないか」とか

「辻さんのメイクがどこまでチャーチルに似せているか(ゲイリー・オールドマンの面影が全くないのはわかるけど)」など、

「どこまでチャーチルに迫ったのか」を気にすることなく、まっさらな気持ちで、「あぁ、これがチャーチルなんだな」とそのまま受け取り、先入観なしで「イギリス元首相の伝記」を楽しむことができたからだ。



1940年 第二次世界大戦下のイギリス。

ヨーロッパでは、ナチスドイツが席巻しようとしていた。

国会はチェンバレン首相内閣の不信任案が可決され、与党は首相候補を探していた。

ところが、与党は誰もが納得いく候補を立てることができなかったため、野党を納得させるために仕方なく候補に選んだのがチャーチルだったのだ。



この映画では、その「チャーチルが首相に任命され、第二次世界大戦でドイツと戦う数日間」が描かれる

「伝記映画」とか、「歴史もの」とか「第二次世界大戦」と聞くと、なんとも堅苦しく難しいイメージがある。



しかし、この映画は歴史を知らなくても十分楽しめる

その「嫌われ者チャーチル」の人間性にはユーモアがあって、時にはクスッと笑えるところもあり、昨年観た映画「ダンケルク」の舞台裏が描かれたところはとても興味深く観たし、最初から最後まで楽しめた作品だった。



映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」


なぜ、「ダンケルク」のダイナモ作戦は生れたのか


昨年公開された映画「ダンケルク」では、イギリス軍のダイナモ作戦により、フランスの海岸線に取り残された30万人の兵士たちがイギリスに帰るまでが描かれていた。

この映画では、フランスのダンケルク海岸は出てこない。

その舞台は内閣であり、「どのようにしてダイナモ作戦が生れたのか」が描かれる。



チャーチルが首相に指名されてから間もなく、フランスはナチスドイツに占領され、パリが陥落するまで間もなくというところまできていた。

連合軍の一員としてフランスに進軍していたイギリス軍だったが、ナチスドイツに追い込まれ、カレーに数千人と、ダンケルクに30万人の兵士たちが追い詰められていた。



その時、イギリス軍にはダンケルクに兵士を助けに行く軍艦がなかったため、30万人もの兵士たちを助けることができないという見方をしていた。

しかし、チャーチルは「絶対に兵士たちを見捨ててはいけない。何としてでも助ける」と言って、あらゆる方法を模索したのだ。



そこで、米軍に援助要請の電話をするが、その当時、アメリカはまだ第二次世界大戦に参戦していなかったため、「中立を守るため、介入できない」と言って断られてしまう。

この後、チャーチルの説得でアメリカは第二次世界大戦に参戦することになる。



軍艦は残っていないし、他国にも頼れない。

もしもそうなったら、普通だったら、どう考えるのだろうか。

兵力が足りないなりに工夫して、なんとかできる限りの兵士を救おうと考えるだろうか。

しかし、そこは映画「ダンケルク」の中でも描かれていたけれど、数少ない軍艦が海岸にたどり着いたとしても、ドイツ軍の戦闘機や潜水艦に撃墜されてしまう。



そこで、チャーチルはカレーにいた3千人の兵士を犠牲にすることを考える。

カレーにいるイギリス軍がドイツ軍に戦闘をしかけ、敵の注目を引き付けている間に、ダンケルクにいる兵士たちを救う。

それにしても船が足りないので、「兵士たちをダンケルクに助けに行く民間船を募る」とラジオ放送をしたのだ。

そしてそれは、ダイナモ作戦と名付けられた。



カレーにいる兵士たちを犠牲にすることには、内閣にも反論があったし、イギリス軍参謀の反応もイマイチだった。



しかし、それでもチャーチルが「ダンケルクに残された兵士たちを全員助けるんだ」という意志を貫いた結果、思った以上に民間船が集まり、兵士を助けることができたのだ。

これは、それまでチャーチルについて「どうせ成果を上げられない首相」だと思っていた与党にとっては、思わぬ誤算だっただろう。



このダイナモ作戦の裏側を観られたことで、「ダンケルク」をより立体的に理解できたように思う。

その時の「なんとしてでも兵士たちを救うんだ」というチャーチルの苦悩の末に民間船投入を投入した思いがあって、あのたくさんの船がダンケルクの海岸線に現れる感動的なシーンが生れたんだと思った。



映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」


政治家は国民の声に耳を傾ける存在であって欲しい


しかし、私が、この映画の中で一番感動したのは、その「ダイナモ作戦」の話ではない。

最も心を打たれ、印象に残ったのは「チャーチルが地下鉄に乗った場面」だった。



チャーチルが首相になるまで、内閣はイタリアを仲介役にして、ナチスドイツと和平条約を結ぶつもりでいた

しかも、チャーチル本人は「ドイツには屈しない」という意見だったのにも関わらず、周りに説得された結果「イギリス本土の主権をイギリスが握れるのなら」という条件付きで和平条約を受け入れる側へ心が傾きかけていた



そこで、イギリス国王がチャーチル宅を訪問する。

それまで国王はチャーチルの反対側にいたのに、その時に「私は君の意見を支持する」「国民の声に耳を傾けて欲しい」と言ったのだ。

この国王がチャーチルを訪問する場面は、この映画で最も心に残るシーンの一つだった。



恐らく、王様は政治に介入してはいけないことになっているから、誰に知られないようにアポなしでひっそりとチャーチルを訪ねてきたのだろう。

それぐらい、王様は当時のイギリス軍の状況を憂慮していたに違いない。

もしも、そこで王様がチャーチルに声をかけなければ、本当に王様はカナダに亡命することになっていたのかもしれない。



そして、王様の訪問を受けた翌日の地下鉄。

チャーチルが乗った車両に偶然居合わせた乗客の「本土を攻撃されることになっても、屈してはいけない」という気持ち

その時のチャーチルと乗客のやり取りを観て、やはり、政治と言うのは、国民の声に直接耳を傾けるべきなのだと思った。

そうでないと、内閣で起きていることと国民の声の間には距離ができてしまう



もちろん、国民の大多数の声よりも、政治のプロとして、政治家や内閣の意見が正しいこともあるかもしれない。

たとえ参考程度であっても、どんなに偉くなっても、政治家には「国民の声に耳を傾ける時間」がとても貴重なものだと思って欲しいのだ。

なぜなら、彼らは国民の選挙によって選ばれた国民の代表だからだ。



そして、チャーチルは、彼らの声を聞き流すのではなく、ちゃんと自分の演説に反映した

そこが、「簡単に与党の操り人形にはならないチャーチルの意志の固さ」なんだと思った。

その意志の固さは「ダイナモ作戦」の時と通じている。



この当時、ヒトラーはホロコーストや軍事力で自分の意志を貫き通したけれど、その対極にいたチャーチルは、本来なら仲間のはずの与党の支持よりも、野党と国民の強い支持が力となってその意志を貫き通すことができたのだ。




映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」


肝心なことは、それを続ける勇気である



そして、この映画のラストにはチャーチルの言葉が引用される。

成功が上がりでもなければ、失敗が終わりでもない。

肝心なことは、それを続ける勇気である


この言葉には、とても感動した。



チャーチルは首相候補になるまで失敗を繰り返し、「誰にも支持されない嫌われ者」だった。

それでも「政治家人生を終わらせる」ことなく信念を持ち続ける。

そして、棚ぼたで首相になったからといって、自分の地位に胡坐をかくことなく、多数派に迎合しない自分の意志を持ち続ける。

そうして、最後の「決してナチスドイツには屈しない!!」という名演説が生れるのである。

それは、何があっても、自分の意志を曲げることなく持ち続けた結果だった



この映画の試写会に行った時、ハリー杉山さんのトークショーが上映後に行われた。

その時、ハリー杉山さんはお父様から「チャーチルがいなかったら、お前は生まれていなかったかもしれないんだよ」と言われながら育ったとお話しされていた。



もしも、チャーチルが他人の意見に迎合するタイプの政治家で、内閣の多数派に意見を合わせるタイプの政治家だったら、ドイツと和平条約を結び、ヨーロッパ全土が暗黒時代を迎えたかもしれない。

チャーチルがダンケルクにいた30万人の兵士を救ったことで兵力を温存し、アメリカに参戦を仰ぎ、アメリカと共にナチスドイツに立ち向かったからこそ、民主主義が守られたのだ。



最後まで、自分自身を貫き通すチャーチルの姿に感動し、政治家は国民の代表であるからこそ、常に国民の声に耳を傾ける人であって欲しいと強く願った作品だった

辻さんのメイクもとても素晴らしいので、ぜひ多くの日本人に観て欲しい一本。






↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





Amazonプライムで観る:「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(字幕版)

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 (字幕版)

新品価格
¥199から
(2020/2/2 18:53時点)



DVDで観る:「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 [Blu-ray]

新品価格
¥1,010から
(2020/2/2 18:54時点)



ノベライズ「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」

ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 (角川文庫)

新品価格
¥994から
(2018/3/21 17:58時点)



チャーチル自伝「わが半生」

わが半生 (中公クラシックス)

新品価格
¥2,700から
(2018/3/21 18:00時点)












このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


ミシェル・ウィリアムズの映画「フランス組曲」をWOWOWで観た。

第二次大戦下のフランスで、ドイツ兵とフランス人女性の許されない恋を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

言葉にしなくても、見つめ合えば気持ちが通じ合える。

その見つめ合う二人の視線に泣けた。

「フランス組曲」予告編 動画

(原題:SUITE FRANCAISE)




「フランス組曲」 DVD

フランス組曲 [DVD]

新品価格
¥3,172から
(2017/2/7 23:42時点)



キャスト&スタッフ


出演者

ミシェル・ウィリアムズ
…(「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」、「ヴェノム」、「ゲティ家の身代金」、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」、「ブロークバック・マウンテン」、「マリリン 7日間の恋」、「OZ はじまりの戦い」など)

マティアス・スーナールツ
…(「レッド・スパロー」、「ベルサイユの宮廷庭師」、「リリーのすべて」、「ラスト・ボディガード」など)

クリスティン・スコット・トーマス
…(「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」、「パリ3区の遺産相続人」、「イングリッシュ・ペイシェント」、「海辺の家」など)

マーゴット・ロビー
…(「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」、「グッバイ・クリストファー・ロビン」、「死の谷間」、「ピーターラビット」(声の出演)、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」、「スーサイド・スクワッド」、「ターザン:REBORN」、「フォーカス」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」など)

サム・ライリー
…(「フリー・ファイヤー」、「高慢と偏見とゾンビ」など)

〇トム・シリング

ランベール・ウィルソン
…(「レイジング・ドッグス」、「マトリックス リローデッド」など)

監督

〇ソウル・ディヴ
…(「ある侯爵夫人の生涯」)

2014年製作 フランス、イギリス、ベルギー合作映画

フランス組曲

あらすじ


1940年フランスの田舎町。

出征した夫を待ちながら義母(クリスティン・スコット・トーマス)と共に暮らすリュシル(ミシェル・ウィリアムズ)。

パリがドイツ軍に占領されてから一週間ほどたった頃、リュシルが暮らす街にもドイツ軍が駐留することになった。

彼らが駐留する間、義母の家はその町でも一番の金持ちだったことから、空き部屋をドイツ軍中尉ブルーノ(マティアス・スーナールツ)に貸すことになってしまう。

ドイツ兵が、同じ屋根の下で暮らすことを恐怖に感じていたリュシルだったが、ブルーノが音楽好きでピアノを弾いている姿を見て、少しずつブルーノへの警戒心がとけていった…。

フランス組曲3


感想(ネタバレあり)


アウシュビッツから見つかった禁断の恋


この映画「フランス組曲」の原作は、アウシュビッツの収容所から見つかったものだった。

原作者のイレーヌ・ネミロフスキーが娘に遺した1つの鞄の中から発見されたのが、小説「フランス組曲」だったという。

そこに描かれていたのは、フランス人女性とドイツ兵の許されない恋。

ユダヤ人の原作者からしたらドイツ兵は憎むべき敵なのに。

もしかしたら、戦争の最中、原作者のイレーヌはリュシルのように心優しいドイツ兵に出会ったのかもしれない。

そうではなくて、むしろ、悲惨な現状から心を解放するために書いたファンタジー小説なのかもしれない。

それとも、純粋にリュシルのようなフランス人になりたかったのかもしれない。

小説「フランス組曲」は、遺族により2004年にフランスで発売されベストセラーとなる。


原作本「フランス組曲」

フランス組曲

中古価格
¥3,665から
(2017/2/7 23:46時点)



フランス組曲4

心を囚われていたリュシル


主人公のリュシルは、あまり幸せとはいえない暮らしをしていた。

そもそも、夫は父が勝手に決めた結婚相手であり、彼女が望んだ結婚ではなかった。

結婚して間もなく夫は戦地へ行ってしまい、夫の帰りを待ちながら義母と2人暮らしをしていた。

義母の厳格な性格と、母に任される仕事(貧しい人たちからの集金)が苦痛で、義母との暮らしはまるで戦争のようだった。

いや~辛いと思うわ。

そもそも、戦争でいろんな自由が奪われている時に、お義母さんとても厳しそうな方だし、顔も怖いし、大好きなピアノを弾いたら怒られる。

どうやって、平静を保ったらいいのか分からない。

そんな生活だったと思う。


フランス組曲5

2人の心をつないだのは音楽


そんなリュシルの心を解放してくれたのが、ブルーノだった。

穏やかで、多くを語らないブルーノだったが、2人の間には共通の趣味、音楽があった。

ブルーノは作曲家で、常に音楽を書いていた。

この映画の中でロマンティックだなぁと思ったのは、彼が作曲した音楽をちょっとずつリュシルにプレゼントしていくところ。

大きな箱をドキドキしながら明けると、そこには楽譜の切れ端があって、そこに曲が買いてある。

リュシルは楽譜が読めるから、そこから先が気になってしまう…。

あぁ~、なんてロマンティックなんだろうと思った。

そんなドキドキする出来事が、窮屈な毎日からリュシルを解放していってくれた。

そして当然、2人は愛し合うようになる。

私の生活からすると、誰かが隣でピアノを弾いてくれたりとか、歌を歌ってくれたりとか、そんな生活が考えられないから、曲を書いてくれるなんて、それだけですごく素敵なことだと思った。

しかし、彼らはフランス人とドイツ兵。

当然、許されない間柄だった。


フランス組曲2

見つめ合えば互いの心が分かり合える2人


この2人の物語がとても切ないのは、お互いに「愛している」という言葉を交わさないこと。

しかし、見つめ合えばお互いに思い合っていることが伝わってしまう。

その2人の見つめ合っている視線が熱い。

本当に愛し合っていることが分かる視線を交わしている。

この2人の女優と俳優の演技の素晴らしいこと。

彼らの見つめ合っているシーンだけで、十分この映画を表していると思った。

その演技の素晴らしさで、観ている私までドキドキしてしまうシーンだった。

そして、2人は戦争が終わったら生きて再会することを誓うが、ブルーノは戦死してしまう。

戦争がなければ出会うことすらもなかった2人。

そのやるせなさがなんとも切ない作品だった。



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





「フランス組曲」 DVD

フランス組曲 [DVD]

新品価格
¥3,172から
(2017/2/7 23:42時点)



原作本「フランス組曲」

フランス組曲

中古価格
¥3,665から
(2017/2/7 23:46時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


ケヴィン・クライン主演の映画「パリ3区の遺産相続人」を観た。

一文無しのニューヨーカーが、パリにある父親の遺産であるアパートへ相続するために訪ねると、そこには92歳のおばあさんが暮らしており、フランスの住宅制度「ビアジェ」が邪魔をして簡単に相続できないことが分かり…。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

正直言って、コメディタッチのもっとお気軽な作品かと思っていたら、結構、内容の重い作品だった。

好き勝手生きるのは自由だけど、そのせいでパートナーや子供たちを巻きこんで、大切な人たちに与える心の傷は他人が思うより深いなと思った。

「パリ3区の遺産相続人」予告編 動画

(原題:MY OLD LADY)




◆「パリ3区の遺産相続人」DVD

パリ3区の遺産相続人 [DVD]

新品価格
¥3,175から
(2016/12/1 17:20時点)



キャスト&スタッフ


出演者

〇ケヴィン・クライン
…(「美女と野獣」、「幸せをつかむ歌」、「海辺の家」など)

〇マギー・スミス
…(「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)

〇クリスティン・スコット・トーマス
…(「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」、「フランス組曲」、「海辺の家」など)

〇ドミニク・ピノン
…(「天才スピヴェット」、「アメリ」など)

監督・脚本

〇イスラエル・ホロヴィッツ

2014年製作 アメリカ、イギリス、フランス合作映画

パリ3区の遺産相続人


あらすじ


一文無しのマティアス・ゴールド(ケヴィン・クライン)は、亡くなった父の遺産を相続するためにパリを訪れていた。

父が彼に遺したのは一軒の古い庭付きのアパート。

彼はそれを売却してしまおうと思っていたのだが、そこには92歳になるマティルド・ジラール(マギー・スミス)が住んでいた。

そのアパートはそもそも彼女のものであり、フランスの法律「ビアジェ」に則って、マティアスの父が買った物だった。

「ビアジェ」によれば、そのマティアスはマティルドが亡くなるまで年金を払い続けなければならず、マティルドが亡くなった時、ようやく彼のものになると知り唖然としてしまう…。

パリ3区の遺産相続人4


感想(ネタバレあり)


フランスで高齢者の居住空間を保証する制度「ビアジェ」


フランス映画の素晴らしいところって、映画が社会を反映する鏡になっているところ。

社会背景として、その当時に起きている社会問題を描かれている作品がとても多い。

だからフランス映画を観ていると、フランスで今問題になっていることが良く分かる。

最近でいえば、最も多く取り上げられているのが移民問題だった。

そして、その次に増えているのが、パリを中心に起きている高齢化社会。

今年観たフランス映画「92歳のパリジェンヌ」も、パリの高齢化社会で起きる尊厳死について考えさせる作品になっていた。

そして、この「パリ3区の遺産相続人」もまた、パリの高齢化社会を扱っている作品だった。

まず、この映画を見始めてつまづくのが、パリの住宅制度「ビアジェ」だ。

「ビアジェ」とは、70歳以上の高齢者が家を売却する場合、家を購入した人間は、その持ち主の高齢者に対し、毎月年金を払わなければならず、また、その高齢者は、その家に住み続けることができる。

買主は、売主が亡くなってはじめて、その家を手に入れることができる。というもの。

これまではコストが高くつくために、買主はビアジェの家を敬遠してきたが、近年の高齢化社会に伴い、ビアジェが注目されているという。

その制度を理解するまでちょっと時間がかかったけど、70歳以上の高齢者は、死ぬまで住む場所が保証される制度なんだね。

パリ3区の遺産相続人3

57歳にして初めて知る「父のセカンドハウス」


その「ビアジェ」という制度を使って、マティアスの父は92歳の老婆・マティルドのアパートを買っていた。

マティルドが暮らすアパートを相続したマティアスは、彼女に対し、彼女が亡くなるまで年金を払い続けることとなった。

遺産を受け取って売り払うつもりが、逆に年金を払い続けるコストが必要になった。

そして、さらに、マティアスは、マティルドと父のかつてのただならぬ関係を知ってしまう。

父が家族よりもパリを愛していて、常にアメリカからパリへ通っていたのは、パリに家族よりも愛する人がいたためだった。

その愛する人を一生守り抜くために、マティアスの父はマティルドの家を「ビアジェ」で購入し、その家をわざわざマティアスに遺産として遺していた。

これは、マティアスに父とマティルドの関係を知らせるためだったのか…。

マティアスは、父の人生の全ても遺産として引き継ぐこととなった。


パリ3区の遺産相続人2

父の身勝手な愛が妻と息子の心につけた傷


しかし、マティアスは父が思っている以上にマティルドのことで心を痛めていた。

マティアスは父との関係がうまくいってなかった。

その理由がマティルドにあったんだと57歳にして初めて知る。

マティアスと母は父に愛されてないと思い続け、母は拳銃自殺、マティアスも自殺を図る。

父はマティアスを愛しているつもりでも、その心がパリにあったことをマティアスは感じ取っていた。

そして、その思いはマティアスと母を深く傷つけていた。

これ、57歳になって知るっていうのは、なかなか重い話だよね。

まさか、こんなところに第2の家があったとは…。

しかも、自分の心の傷の元となっているマティルドに対し、これからも年金を払い続けないといけないとは…。


パリ3区の遺産相続人5


何も言わぬ父からの遺言と託された母娘


しかし、57歳だからこそ受け入れられた問題だとも言える。

当時のマティルドとの関係を理解し、マティルドの娘であるクロエの心の痛みを知って受け入れる。

互いに愛し合い、新しい家族となる。

そのマティルド、マティアス、クロエの新しい関係こそが、マティアスの父が望んでいたことのように思う。

今までマティアス苦労させたのは、この素晴らしい母娘のためだったんだと、父から告白されたような思い。

その遺産は、マティアスへのお詫びだったのか…。

しかし、マティアスの父とマティルダの間に何があったのかを、全てマティルダに語らせるなんて、それはちょっとマティアスの父の無責任さを感じるな。

かつて、こんなことがあったけど、ごめん、母と娘をよろしくな。

そんなぶっきらぼうな男の人の不器用さを感じる話だった。

結局、マティアスがクロエに惹かれてしまうのも、父を許した結果であり、その母娘に惹かれる理由が分かってこそなんだと思った。

しかしなぁ。もっとジタバタして、俺の人生を返してくれって、もっと言ってもよかったようにも思う。

その辺が57歳という大人の反応なんだろうなぁ。





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





◆「パリ3区の遺産相続人」DVD

パリ3区の遺産相続人 [DVD]

新品価格
¥3,175から
(2016/12/1 17:20時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


ブログネタ
洋画鑑賞レビュー に参加中!
ミシェル・ウィリアムズ主演、1月8日公開予定の新作映画「フランス組曲」の予告編を観た。

アウシュビッツで亡くなったユダヤ人作家イレーヌ・ネミロフスキーが、娘に託したトランクの中で60年間眠っていた最後の小説「フランス組曲」の映画化。

そこには、フランス人の女性とドイツ人将校の恋の物語が描かれていた。

予告編見たらずしーーんときちゃって。

毎日、こうして生きるか死ぬかの狭間で辛い思いをしながら生きている人もいるんだよね。



***********

「フランス組曲」観ました!!

映画の感想はこちらから →「フランス組曲」第二次大戦下の禁断の恋。言葉を交わさなくても互いの気持ちを分かり合えた2人。言葉にできないからこそ切ない。ミシェル・ウィリアムズ主演映画【感想】

***********

「フランス組曲」予告編 動画

(原題:Suite Francaise)




原作本 イレーヌ・ネミロフスキー著「フランス組曲」

フランス組曲

新品価格
¥3,888から
(2015/11/19 16:06時点)




原作は、ユダヤ人女性作家が、アウシュビッツに送られる直前まで書いていた小説


あぁ予告編だけで、既に泣きそうだな。

フランスの田舎町に滞在することになったドイツ人将校が、その家の奥さんと恋に落ちてしまうお話。

この話が凄いなと思うのは、著者のイレーヌ・ネミロフスキーはユダヤ人女性だということ。

普通に考えれば、ユダヤ人からすればドイツ人は憎むべき敵であり、いつかその人たちに殺されると毎日思い続けている相手。

そのドイツ人将校と恋に落ちる小説を書くなんて・・・。

そこには、どんな思いがあってこの小説を書いていたんでしょう・・・。

戦争で敵同士とされた二人の間でも、人間同士だから分かり合える、愛し合えると日頃から思っていたのだろうか・・・。

結局、著者のイレーヌ・ネミロフスキーはアウシュビッツへ送られ、殺されてしまう。

フランス組曲


国際色豊かなキャスト&スタッフ 


主役のフランス人の奥さんリュシルを演じるのは、ミシェル・ウィリアムズ(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「ブロークバック・マウンテン」「マリリン 7日間の恋」「OZ はじまりの戦い」)

↓ ミシェル・ウィリアムズ
ミシェル・ウィリアムズ


ミシェル・ウィリアムズって、若い頃(TVドラマ「ドーソンズ・クリーク」の頃)から、アメリカ人なのに天然元気というよりも、なんとなくくたびれた感じがしてたけど、そのくたびれた感じがこのフランスという土地にすごく合っていて良いよね。

適役だと思う。

そして、彼女の義理の母親役にイギリス人女優のクリスティン・スコット・トーマス(「パリ3区の遺産相続人」「イングリッシュ・ペイシェント」)

↓ クリスティン・スコット・トーマス
クリスティン・スコット・トーマス



このさぁ、クリスティン・スコット・トーマスがミシェル・ウィリアムズに向かって「恥を知れ!!」みたいなことを言うシーンがあるんだけど、これが、怖くてさぁ(笑)

さすがなんだよねぇ。

でも、ミシェル・ウィリアムズは負けなそうなんだよねぇ (^^;

すごく、逞しそう。

この女優二人の演技合戦を楽しみつつの、ミシェル・ウィリアムズと恋に落ちるドイツ人将校役にベルギー人俳優のマティアス・スーナールツ。

↓ マティアス・スーナールツ
マティアス・スーナールツ


この方は存じ上げないのだけど、最近では、「ベルサイユの宮廷庭師」に出演されていて、今後も新作が目白押しとか。

そして、監督は「ある侯爵夫人の生涯」のイギリス人監督のソウル・ディブ。

キャストやスタッフをみただけでも、国際色が豊かな組み合わせだと思って、わざと、どこの国の方かを明確にしながらご紹介してみた。

フランス人組曲2


今や、世界中のどこでテロが起きてもおかしくない毎日。

「どこの国の人だから」とか、「何の宗教を支持しているから」っていうフィルターを外して、互いに人と人として生きれば、お互い持っている誤解がとけることもあり、いつしかそれが平和に結びつくこともあるのではないかと信じたい。



***********

「フランス組曲」観ました!!

映画の感想はこちらから →「フランス組曲」第二次大戦下の禁断の恋。言葉を交わさなくても互いの気持ちを分かり合えた2人。言葉にできないからこそ切ない。ミシェル・ウィリアムズ主演映画【感想】

***********



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



原作本 イレーヌ・ネミロフスキー著「フランス組曲」

フランス組曲

新品価格
¥3,888から
(2015/11/19 16:06時点)
















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


ブログネタ
映画の適当な感想 に参加中!
ケビン・クライン主演、11月14日公開予定の映画「パリ3区の遺産相続人」の予告編を観た。

中年男と、おばあちゃんの心の交流を描いた物語。

ケビン・クライン、マギー・スミス、クリスティン・スコット・トーマスという、ベテラン俳優たちの共演も見どころの一つ。

なんかさぁ、予告編を観た感じでは、すごくしっとりとした大人の映画の雰囲気タップリなんだよねぇ。

すごくいいわぁ。観たい。この映画。

「パリ3区の遺産相続人」予告編 動画

(原題:My Old Lady)



この映画のキーワードとなる「ヴィアジェ」とは・・・?


父が亡くなり、遺産相続のためにパリを訪れたアメリカ人のマティアス(ケビン・クライン)。

父の遺産はパリにあるアパート。

早速、売り払おうと思っていたマティアスだったが、以前よりそこに暮らす老婆のマティルド(マギー・スミス)が亡くなるまでそこに住み続けるという、フランスの法律ヴィアジェが立ちはだかり・・・。

というお話らしい。

この聞き慣れないフランスの法律「ヴィアジェ」っていうのが、予告編の中にも出てくる。

さーーーっと説明されても分からないから、一時停止してテロップを読んだんだけど、まだ分からない (^^;

で、この映画「パリ3区の遺産相続人」の公式サイトに、その詳しい内容が出ていたので読んでみた。


パリ3区の遺産相続人3


「ヴィアジェ」とは、

70歳以上の身寄りのないお年寄りを救済するためのフランスの法律である。

売主であるお年寄りが家を売却した場合、買主はすぐに住むことができず、尚且つ、そのお取り寄りが亡くなるまで、買主が毎月、そのお年寄りに対し年金を払い続けなければいけない制度。

そのお年寄りが亡くなり次第、家は買主に引き渡されるそう。

なるほど、先住権のお年寄りバージョン、期限は亡くなるまでって感じかしらね。

これは、身寄りのないお年寄りには良い法律だね~。

家を持ってさえいれば、死ぬまで生活の心配がいらない。

もちろん、買主にとっては、それが10年続くのか、20年続くのか分からない。

そのため、コストが高くつくから嫌われているらしい。

そりゃ、そうだよね。

しかし、最近では、パリもお年寄りが増えて、ヴィアジェが注目されているらしい。


パリ3区の遺産相続人


ベテラン俳優3人の共演が何よりも楽しみ


映画の内容よりも、ヴィアジェの話が長くなってしまったけど(^^;

この映画の中で、ケビン・クライン演じるマティアスは、父が買主だったアパートを売ろうとしたら、かつての売主だったマティルド(マギー・スミス)がご存命で売ることができないって話なんだねぇ。

そして、二人の交流が始まると。

今、ようやく、内容がつかめてきた(笑)

私も、横浜市にそういう制度があったら、将来、実家をそのヴィアジェを使って売りに出したい。

で、私はそこに住み続けると。いぃねぇ~(笑)

そんなことより、とても気になっているのは、その豪華なキャスティング。

「ラストベガス」、「海辺の家」、「卒業の朝」、「イン&アウト」、「幸せをつかむ歌」などなど良い映画にたくさん出ているケビン・クラインと、「ハリー・ポッター」シリーズのマクゴナガル先生を演じるマギー・スミス、「イングリッシュ・ペイシェント」、「海辺の家」のクリスティン・スコット・トーマスの3人の共演!!

「海辺の家」DVD

海辺の家 [DVD]

新品価格
¥6,580から
(2015/11/3 10:03時点)



「ハリー・ポッター」DVDコンプリートセット

ハリー・ポッター ブルーレイ コンプリート セット 特典ディスク付(初回生産限定/11枚組) [Blu-ray]

新品価格
¥9,363から
(2015/11/3 10:05時点)



あぁぁぁぁ。こんなキャスティングを見ただけで、観たくなるよねぇ。

↓ なんだろう。この「ゴッド・ファーザー」的なショットは(笑)
パリ3区の遺産相続人2


そういえば、ケビン・クラインとクリスティン・スコット・トーマスは、「海辺の家」でも夫婦役だったよねぇ。

今回は、どんな共演を見せてくれるんでしょう・・・。とっても気になる。

映画の公開は11月14日より。あぁ。観たいなぁ



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村










買取ならもったいない本舗




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック