とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ケイティ・ホームズ



クリスチャン・ベール主演の映画「バットマン ビギンズ」をU-NEXT で観た。

ゴッサムシティの富豪ウェイン家の息子ブルースがバットマンになるまでを描く。

「ジョーカー」の公開を前に、久しぶりに、この「ダークナイト」シリーズを観たくなった。


満足度 評価】:★★★★☆

‪ 「ジョーカー」は単独映画で、バットマン とは関係ないと聞いたけど、それでも観ておきたくなった。

ブルース・ウェイン少年が両親を殺されたトラウマを克服してバットマンになるまでの成長と心理的葛藤が面白かった‬。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『バットマン ビギンズ』予告編 動画

(原題:Batman Begins)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年9月24日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年9月25日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者



マイケル・ケイン

リーアム・ニーソン

〇ケイティ・ホームズ
…(「ローガン・ラッキー」など)






渡辺謙
…(「怒り」、「インセプション」、「硫黄島からの手紙」など)



監督

クリストファー・ノーラン
…(「ダンケルク」、「インターステラー」、「インセプション」など)


2005年製作 アメリカ映画



映画「バットマン ビギンズ」



あらすじ


ゴッサムシティの富豪ウェイン家の息子ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は、腐敗した社会が嫌になり放浪の旅に出る。

それから4年間放浪してたどり着いたチベットで盗みをして逮捕され刑務所に入れられてしまう。

そんなブルースに目をつけたラーズ・アル・グール(渡辺謙)とデュカード(リーアム・ニーソン)は、ブルースを仲間にいれてゴッサムシティの悪を一掃しようと目論む。

しかし、「悪人を全て殺す」という過激なやり方についていけなくなったブルースは、彼らのアジトである寺院を放火して脱走し、迎えに来たアルフレッド(マイケル・ケイン)と共に帰国する。

そして、ゴッサムシティに帰ったブルースは、市民を幸せにするために、彼なりのやり方で悪を一掃しようと思うようになる。



映画「バットマン ビギンズ」クリスチャン・ベール



感想(ネタばれあり)


少年ブルース・ウェインがバットマンになるまで


この「バットマン ビギンズ」は、「少年ブルース・ウェインがバットマン(闇の騎士(ダーク・ナイト))になるまで」が描かれている。



少年ブルースは、目の前で両親を強盗に殺されてしまう。

その犯人について、「法による裁きを」と願っていたが、司法取引によって釈放されてしまう。

それならば、自分の手で犯人に復讐をするしかないと思ったブルースだったが、闇組織のリーダー ファルコー二の手によって、ブルースの目の前で犯人は殺されてしまう。



両親が殺されたのも、その犯人が殺されたもの、腐敗した社会に問題があると思うようになったブルースは、ゴッサムシティの住民を幸せにしたいと思うようになる。

それは、つまり、悪人が法によって処罰され、真面目に働いた人が報われる当たり前の社会だ。



そして、ブルースは、悪人に恐怖を感じさせるため、自分にとって恐怖の象徴であるコウモリの姿になって、悪人と戦うようになる。

そんなブルースを、人は「バットマン(コウモリ男)」と呼ぶようになるのだ。



映画「バットマン ビギンズ」ケイティ・ホームズ



バットマンとアイアンマンの共通点


そうして、ブルース・ウェインはバットマンとなるのだが、彼は、特殊な能力を持っているわけでもなく、宇宙人でもなければ、神でもない。

普通に育った人間である彼は、スーパーヒーロー界では、かなりレアなケースだ。



しかし、ブルース・ウェインと同じように、普通の人間がスーパーヒーローになった人がもう一人いる。

それは「アイアンマン」だ。



私は、この映画を観ながら「アイアンマン」のことを思い、比較しながら観ていた。

というのも、バットマンとアイアンマンの間には、とても共通点が多いからだ。

ブルース・ウェインも、トニー・スタークも、富豪であり、NY(ゴッサムシティ)にビルを持っている。



彼らは二人とも両親を殺された過去があり、それがトラウマとなっている。

そして、そのトラウマを克服するためにも、街の悪を一掃したいと思うようになり、自費でスーツを作り、自ら悪を倒すようになる。



そこまでは一緒だ。

しかし、性格は正反対だ。

トニーは、アイアンマンになった後、どんどん表に出て自己PRするわ、どんどん仲間を増やしていくわで、社交的で宣伝上手なタイプ。



それに対して、ブルースはとても内向的だ。

なんといっても、地下深い暗闇に秘密基地を作って、コウモリと共に暮らしながら、秘密兵器を開発したり、作戦を練ったりしているのだから、トニーとは正反対だ。

(そんなブルースの一日をパロディにしているのが「レゴバットマン ザ・ムービー」)



「恐怖とは何か」について、幼い頃のトラウマと向き合ったり、地下に突き落とされるたびに、「なぜ、突き落とされるのか。それは、這い上がるためだ」と、自分を鼓舞したり、そうやって、常に自分の内面と向き合い戦っているのが、ブルース・ウェインであり、バットマンなんだなということが、この映画を観ていてよく分かった。



見た目にしても、アイアンマンは赤なのに対して、バットマンは黒だし、「富豪だけど、中身は普通の人間」という共通項以外は対照的な二人を比べてみると、バットマンの特徴が浮き彫りになってくる映画だった。



どちらが良いか悪いかは、観た人の趣味次第として、DCにしても、MARVELにしても、そこには、ブルースやトニーのような富豪たちに、街を良くするために立ち上がって欲しいという願いがあるんだろうなぁという思った。

(たとえば、トランプさんみたいに(笑))



そんな願いは同じでも、生まれたヒーローは、まるで真逆というのが面白いなと思った。



映画「バットマン ビギンズ」バットマン



失敗しても、失敗しても這い上がるバットマンの成長物語


トニー・スタークはマサチューセッツ工科大学出身で、科学の天才だから、スーツも最先端の科学を駆使して製作している。



しかし、ブルース・ウェインは、普通の人だ。

彼が本当に心を許して頼りにしているのも、執事のアルフレッドと、ウェイン社の社員のルシアスだけ。

そこで、ウェインはルシアスと共に、兵器を開発していく。



その過程が、とても普通の人っぽくていい。

つまり、ブルースはトニー・スタークと比べて、ずっと庶民的であり、「もしかしたら自分も身体を鍛えたらバットマンになれるかも」という点が魅力の一つなのだ。



1つ1つ失敗を繰り返しながら、それでも、悪を倒すことを諦めず、開発に開発を重ねて、真のバットマンになていく。
これは、ブルース・ウェインがバットマンになるまでの成長物語でもあるのだ。

そして、私たちは、彼がいかにして学習して真のスーパーヒーローになるのかを目撃するのだ。



最後には、その手を広げて空を飛ぶまでになり、「あぁ、彼はバットマンになったんだなぁ」と思ったところで、話は終わる。

だから、これはバットマンの始まりの物語なのだ。

最後に手を広げた場面は、感動的ですらあった。



映画「バットマン ビギンズ」モーガン・フリーマン



バットマンの原点はここにある


そういった「内面的な葛藤や成長」を描いている作品であるため、ヒーロー作品にしてはアクションシーンが少なめになっている。

その少ないアクションシーンでも、やっぱりクリスチャン・ベールのバットマンは最高にカッコイイことが伝わってくる。



両親が殺された少年が、コウモリに対するトラウマを克服しつつ、様々な葛藤を抱えながら、悪を倒すヒーローへと成長していく。

その成長の過程を観るのが、とても面白い映画だった。



そして、この作品は、これから先作られるバットマンの原点となるだろうと思う。

「なぜ、バットマンはここで葛藤するのか…」と考えた時、その内面の原点はここにあるからだ。



最高に人間臭くて、最高にかっこいいバットマンだと思った。


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ヘレン・ミレン主演の映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」をWOWOWで観た。

画家クリムトの傑作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」がナチスに奪われてから50年。

アメリカに住む遺族がその絵を取り戻すまでを描いた実話の映画化。

満足度 評価】:★★★★☆

多くの人々に愛されている名画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」。

その裏側にある、ナチスによって引き裂かれたある家族の物語を知る。

そして、描かれたアデーレの憂いに満ちた表情の裏側にあった理由を思うと、今まで観ていた「黄金のアデーレ」とは違った作品に観えてきた。

素晴らしい作品なので、多くの人に観て欲しい作品。

「黄金のアデーレ 名画の帰還」予告編 動画

(原題:WOMAN IN GOLD)




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キャスト&スタッフ


出演者

ヘレン・ミレン
…(「ロング、ロング・バケーション」、「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」、「マダム・マロリーと魔法のスパイス」、「消されたヘッドライン」、「クイーン」など)

ライアン・レイノルズ
…(「デッドプール2」、「ライフ」、「クリミナル 2人の記憶を持つ男」、「デッドプール」、「ワイルド・ギャンブル」、「あなたは私の婿になる」など)

ダニエル・ブリュール
…(「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」、「ヒトラーへの285枚の葉書」、「コロニア」、「二つ星の料理人」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「誰よりも狙われた男」「ラッシュ/プライドと友情」など)

〇ケイティ・ホームズ

監督

…(「グッバイ・クリストファー・ロビン」、「マリリン 7日間の恋」など)

2015年製作 アメリカ・イギリス合作映画

黄金のアデーレ名画の帰還

あらすじ


1998年のロサンゼルス。

独立したもののうまくいかず、大手法律事務所に再就職したばかりの弁護士ランディ・シェーンベルク(ライアン・レイノルズ)の元に、母の友人であるマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)から、ある相談を持ち掛けられる。

それは、クリムトの名作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」を家族の元に取り戻せないかというものだった。

絵のモデルとなったアデーレは、マリアの叔母にあたり、第二次大戦まではマリアの家族が所有していた。

しかし、その絵はユダヤ人だったマリアの家からナチスによって奪われ、家族はそれぞれアメリカやスイスに逃亡し離散。

終戦後、その絵はドイツから戻されるが、オーストリアの美術館が所蔵していた。

マリアは、その絵の所有権は自分と家族にあると主張し、自分の手に取り戻すことを希望していた。

しかし、その話を聞いたランディは、取り戻せる可能性は低いと感じ、マリアにもそう告げるのだが…。

黄金のアデーレ名画の帰還4

感想(ネタバレあり)


国に奪われた家族の肖像画を取り戻す戦いのはじまり


映画を観る前にこの映画のストーリーを聞いた時、クリムトの絵は世界の宝だから、オーストリアの美術館が所蔵していても良いんじゃないかと思っていた。

その方が、個人所有よりも多くの人の目に触れることができるから良いと思った。

だから、映画を面白く観ても、最後の最後で主人公のマリアの思いには共感できない部分もあるんだろうなと推測しながら観始めた。

ところが、その裏側にある長い物語と、マリアに対するオーストリア政府の人でなし感を観て、考えが180度変わってしまった。

戦時中のナチスも、戦後のオーストリアも、弁護を担当したランディでさえも、初めの内はその絵画を「1億ドルの価値があるお宝」ぐらいにしか考えてなく、誰も、所有権がマリアの家族にあるなんて考えようともしなかった。

その外野たちの対応を観て、あのアデーレの肖像画はマリアの元に返すべきだと思った。

もしも最初の面談で、オーストリアの美術館がマリアの所有権を認め、誠意ある対応をしていたら、意見は違ったと思う。

ところが、彼らはそのクリムトの名作をただの「客寄せパンダ」程度にしか考えてなく、遺族にはびた一文も渡すべからずといった対応をした時に、肖像画はマリアの元に取り戻すべきと思った。


黄金のアデーレ名画の帰還5

ナチスに奪われた人生を取り戻す戦い


そして話が進むにつれ、絵を取り戻すことは、マリアにとって人生を取り戻す作業のように見えてきた。

まだ若く、新婚だったマリア。

本当だったら、これから輝く未来が待っていた頃だったのに、ユダヤ人だという理由でナチスから迫害を受けてしまう。

そして、追われるように着の身着のままでオーストリアからスイスへ脱出。

未来へ希望を持つためにアメリカへと逃げるが、無事アメリカに着いた頃、オーストリアに残してきた父の死を知らされる。

そんなマリアにとって、あの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」は、家族が平和に暮らしていた頃の象徴だ。

マリア一家と、叔母(アデーレ)夫婦が共に平和に暮らしていた頃、家のリビングに飾られていた「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」。

しかし、その肖像画のアデーレが物憂げな表情を浮かべているのは、その時既にオーストリアに立ち込めていた暗雲を感じ、将来を憂いていたから。

きっと、アデーレはその後一家離散してしまう家族のことを思ったのだろう。

その当時、まだ幼かったマリアは、その絵を見るたびに平和な家族を思い出し、みんなが戻ってくるような気がするに違いない。

国ががナチスに加担したために家族が奪われてしまった。

次は、国から家族を取り戻すという思いがそこにあったのではないだろうか。

黄金のアデーレ名画の帰還3

弁護士としての地位の確立と自分のルーツを知る戦い


その物語の中で、私が惹かれたのは、ライアン・レイノルズ演じる若手弁護士ランディが、最後まで諦めずに戦い抜く姿だった。

初め、マリアから話を聞いた時は、自分には全く縁のない話だと思っていた。

しかし、ランディの家族もマリアと同じくオーストリアで暮らし、命がけで国から脱出してきたことを知り、アデーレを取り戻すことが、自分にとっても家族を取り戻す行為だということに気付く。

それまで、特にこれといった勝ち星も上げていなかったランディが、アメリカの最高裁まで行き、オーストリア相手に調停を起こす。

それは、第二次大戦終結から50年経ってからの自由を求める戦いだった。

最後の調停に至るまで、もうダメだ。絶対に負けると思われた状況が何度もあった。

それでも、ランディは最後まで諦めずに進み続けた。

それは、彼の側に、常に毅然として、ユダヤ人としての誇りや家族の思いを持ち続けたマリアが側にいたからに違いない。

きっと、他にもマリアのように奪われた絵画を取り戻す裁判を起こそうとした人はたくさんいたに違いない。

しかし、彼らにとってのランディがいなかったために、途中で諦めてしまったケースはいくらでもあったに違いないと思った。

マリアが家族を取り戻すことができたのは、最初は頼りなかったけど、次第に成長し、最後まで闘いつづけたランディがいたからに違いない。

黄金のアデーレ名画の帰還2

絵画に込められた思いを知ることで、その作品の奥行きを知る


この映画を観るまで、もちろんクリムトの絵はいくつか知っていたし、画集やポストカードで観ていた。

そして、この映画を観ることで、クリムトがいた時代の背景を知り、その絵に奥行きが出てきたように思う。

もしも、いつかNYに行ける機会があった、この「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」を生で観たいと思う。

この絵の裏側で、国を追われてしまった家族がいたことを思い出すために。

そして、その国から絵を取り戻すために戦った人たちがいたことを思い出すために。

素晴らしい絵画を見るということは、それぞれに込められた思いを知り、感じることなんだなと改めて思った。

そして、その素晴らしい絵の数々が、二度と戦争の犠牲になりませんように。



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