とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ケイト・ハドソン



ジェームズ・フランコ主演の映画「パーフェクト・プラン」をWOWOWで観た。

アメリカのシカゴからロンドンへ移り住んだ夫婦が、ある出来事からマフィアに追われるようになってしまうクライムサスペンス。


満足度 評価】:★★★☆☆

つまらなかったわけではないけど、とても都合が良すぎるラストにちょっと納得がいかず、しらけちゃった。


「パーフェクト・プラン」予告編 動画

(原題:GOOD PEOPLE)




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キャスト&スタッフ


出演者


ケイト・ハドソン
…(「バーニング・オーシャン」、「ミッシング・ポイント」、「あの頃ペニーレインと」など)



〇サム・スプルエル

〇アンナ・フリエル


監督

〇 ヘンリク・ルーベン・ゲンツ


2013年製作 アメリカ、イギリス、デンマーク、スウェーデン 合作映画



あらすじ


トム(ジェームズ・フランコ)と、アナ(ケイト・ハドソン)の夫婦は、シカゴで事業に失敗し、心機一転ロンドンでやりなおそうと、新生活を始めたばかり。

しかし、家を買って、トムがリフォームをするつもりが、ローンが払えず、リフォームも遅々として進まない。

そんな時、アパートの階下に住むベンが大金を隠し持ったまま死んでいることに気付く。

警察も家宅捜索で気付かず、誰も取りに来る様子のないその大金をトムはローンの支払いに使ってしまう。

しかし、その「大金」は、ベンが仲間のジャックと共にナイトクラブを襲撃して盗んだものであり、その経営者であるカーン(オマール・シー)と、ジャックに娘を殺されたホールデン警部補(トム・ウィルキンソン)が血眼になって探しているものだった…。



パーフェクト・プラン



感想(ネタバレあり)


人間「金」が絡むと人が変わる


「どんなに親しい間柄でも、金の貸し借りはしてはいけないよ」と、両親に言われて育ってきた。

それは、人は、金、特に「大金」が絡むと、人が変わってしまい、どんなに親しい間柄でも、そこに亀裂が入ってしまうからで、それでも、もし金を貸すようなことがあれば、その時は金を捨てたものだと思えと言われてきた。

この映画「パーフェクト・プラン」では、とても人なんて殺せそうにもない、普通の人々、トムとアナの夫妻の元にマフィアの大金が転がり込んできたことで、自衛のために人を殺すことさえもいとわない人間になっていく姿を描いている。

そもそも、トムとアナがベンの金を見つけた時に、素直に「お金を見つけました」と警部補に話していれば、マフィアの抗争に巻きこまれることもなかったわけで、正に「金が人を変えた」話なんだなぁ。

もちろん、私がお金を見つけたら、そのまま持っていても罪悪感で死にそうなので、「持ち主が現れませんように~」と思いながら、警察に届けるな。



パーフェクト・プラン2



「黒い金」に群がる人々


まぁ、まぁ、もちろん、それでは物語にならないので、トムとアナは使いこんじゃうんだな。

すると、その「金」に群がってくる人たちが怖い。

ベンと共にナイトクラブを襲撃したジャック。

その「金」がジャックのものだと知っていて、ジャックに娘を殺された復讐のために利用したい警部補。

ジャックが襲ったナイトクラブを経営する富豪のフランス人カーン。

とまぁ、みんなそれぞれ、その金にいろいろな思いがあるわけで。

しかしだ。

私が思うに、その金はドラッグを売って儲けた黒い金だと分かっちゃいるけど、基本的にカーンのものだよねぇ??

だから、みんな、カーンに返すべきだよねぇ。

それなのに、カーンは蚊帳の外っていうのは、どういうことなんだろうねぇ。



パーフェクト・プラン3



どうにもトムとアナに都合の良過ぎる終わり方


今では、いろんな国の人間が出入りするロンドンでは、若い人たちをドラッグ中毒にさせて金を巻き上げるようなマフィアが横行しているってことが言いたいんだろうけど、それは問題提起っていうほど訴えかけてくるものはない。

しかしも、主人公のトムと、その奥さんのアナは、人の金を盗んで使いこんだ挙句、死闘が繰り広げられたにも関わらず大したケガもせず、しまいには、残りの金をいただいてしまうっていうのは、どういうことなんだろう。

そもそも、事業に失敗してロンドンに来たんだよねぇ。

トムは心機一転がんばると言ったわりに、就職もしないし、営業もしないで、仕事がくるのを待っているよねぇ。

さらには、棚からぼたもちとか、どんだけ都合いいのよ(笑)

その、主人公が無傷で生き残った上に、美味しい思いをするっていうのが、どうにもハリウッド的でがっかりしちゃったんだよね。

「とても良い人たち」が「大金」を手にして、人が変わってしまったなら、それなりの報いを受けるべきと思うの~。

結末が、どうにも能天気すぎて残念だ~。



パーフェクト・プラン4



素晴らしい俳優たちの共演作なのに…


主人公のトムを演じるのは、ジェームズ・フランコ

トムがちょっと頼りない感じがするのが、ジェームズ・フランコ的で良かったかな。

ジェームズ・フランコは、とても期待している俳優さんなので、もっと頑張って欲しい。

彼の中で一番有名なのは、「スパイダーマン」のハリー役。



トムの妻アナには、ケイト・ハドソン

私の思うケイト・ハドソンの良さというのは、突き抜けるような明るさだと思うんだけど、どうも、最近のケイト・ハドソンには、そこが感じられない。

本人としては、いつまでもロマコメ女優をやっていたくないという思いもあるのかもしれないけど、このアナという役はケイト・ハドソンじゃなくても良かった。

むしろ、もっと上手くやれる女優さんがいたんじゃないかと思ってしまうんだなぁ。

これ、例えばジェニファー・ローレンスが演じたりしたら、もっと面白かったかもとすら思ってしまう。

昔の、キラキラ輝くケイト・ハドソンに戻ってきて欲しいから、ちょっと辛めのコメントで。



そして、ロンドンが舞台だけにイギリスを代表して、警部補役にはトム・ウィルキンソン

この映画で一番安心して観られたベテラン俳優。



最後に、ナイトクラブを経営するフランス人の富豪カーンに、オマール・シー

いいね。彼は表情がとても良い。

ずっと観ていたい俳優さん。



パーフェクト・プラン5



んーー。ジェームズ・フランコケイト・ハドソンも好きな女優さんだからこそ観たんだけど、どうにも適当な終わり方にがっかり。

アメリカ映画ではよくある終わり方だねどね。

もう少し、シャープで切れ味のある映画を希望する!!





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マーク・ウォルバーグ主演の映画「バーニング・オーシャン」を映画館で観た。

2010年4月、メキシコン湾に浮かぶ石油採掘基地「ディープウォーター・ホライズン」で実際に起きた火災事故を映画化。


満足度 評価】:★★★★☆

火の勢いが物凄くて怖い映画だった。

利益至上主義で安全テストの予算を削減した石油採掘会社が起こした事故。

事故の原因を分析し、丁寧に分かりやすく描いた上でエンターテイメント作品としても楽しめる作品になっているところがとても良かった。


「バーニング・オーシャン」予告編 動画

(原題:DEEPWATER HORIZON)




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キャスト&スタッフ


出演者

マーク・ウォルバーグ
…(「マイル22」、「ゲティ家の身代金」、「パトリオット・デイ」、「ザ・ギャンブラー/熱い賭け」、「ザ・ファイター」、「ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金」、「裏切り者」、「極悪の流儀」など)

カート・ラッセル
…(「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、「ワイルド・スピード ICE BREAK」、「ヘイトフル・エイト」、「ワイルド・スピード7 スカイミッション」など)

ジョン・マルコヴィッチ
…(「マイル22」、「シークレット・サービス」、「マルコヴィッチの穴」、「コン・エアー」、「RED」など)

〇ジーナ・ロドリゲス

ディラン・オブライエン
…(「アメリカン・アサシン」、「メイズ・ランナー 最期の迷宮」、「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」、「メイズ・ランナー」など)

ケイト・ハドソン
…(「パーフェクト・プラン」、「ミッシング・ポイント」、「あの頃ペニーレインと」など)

監督

〇ピーター・バーグ
…(「マイル22」、「パトリオット・デイ」など)

2016年制作 アメリカ映画


バーニング・オーシャン

あらすじ


2010年4月20日。

いつものようにメキシコ湾に浮かぶ石油採掘施設「ディープウォーター・ホライズン」へ行った石油採掘業のトランスオーシャン社の社員マイク(マーク・ウォルバーグ)、責任者のジミー(カート・ラッセル)、航海士のアンドレア(ジーナ・ロドリゲス)たち一行。

現場では採掘用の穴を新たに掘り進めていたので、ジミーが安全テストが済んでいるのかどうか確認したところ、石油会社のBPの社員であるヴィドリン(ジョン・マルコヴィッチ)が利益優先のために、予算がないからテストをしなかったと言う。

そのBP社の判断に納得がいかないジミーは、作業員にその穴が耐えられるかどうかのテストをさせたところ、大量のガスと石油が地下から溢れ出てきてしまい…。

バーニング・オーシャン3



感想(ネタバレあり)


2010年4月メキシコ湾に浮かぶ石油採掘施設「ディープウォーター・ホライズン」で起きた実話


事実は小説より奇なりというけれど、これが実話かと思うと、とても恐ろしい話で、むしろフィクションであって欲しいと思うような話だった。

2010年4月20日に、メキシコ湾で実際に起きた石油採掘施設での火災事故の映画化。



2011年に制作されたハ・ジウォンが主演の韓国映画「第7鉱区」は海に浮かぶ石油採掘施設を舞台にしたアクション映画で、もしかしたら、この事故があって着想されたのかもしれないと思った。



海に浮かんでいる石油採掘施設の映像はよく見かけるけど、そこがどんな施設なのはなかなか想像がつかない。

もちろん、石油を掘っているというのは分かるけど、作業員の人たちがそこで生活しているという感覚があまりない



だから、はじめは知らないことばかりで驚かされた。

作業員の人たちはそこまでヘリコプターで行くということ、石油採掘施設は一艘の大きな船であり、移動させることができるということ。

そこで暮らす人たちは、インターネットをしたり普通の日常生活を送れているということなど。



正直、この映画を観るまでは、そこにあまり人がいる印象がないというか、生活感がない感じがした。

しかし、その中では私の予想をはるかに超える多くの人たちが日常生活を送り、暮らしていた

実際、その事故が起きた時、そこでは126人の作業員が働いていたという。

彼らは事故に巻き込まれ、11名の方が命を落とすという惨事になってしまった。



バーニング・オーシャン4



事故の原因は「安全テストの予算カット」


そもそも、なぜ、事故は起きたのか

それは、大手石油会社が利益優先で作業費を削減したために、安全テストの予算を削ったことにあった。



地下深くに掘られた石油採掘用の穴は、ガスや石油が吹き出さないように、コンクリートで十分固める必要がある。

カート・ラッセル演じる石油採掘業者の責任者ジミーが、その固めたコンクリートの安全テストを行ったのかどうかの確認をしたところ、ジョン・マルコヴィッチ演じる石油会社の社員ヴィドリンがテストをしていないと言いきったのだ。

正しく作業をしていれば、テストをしなくても安全だと分かるというのが、その理由だった。



テストに予算や時間をかけるよりも利益を優先すべきというのが、石油会社側の考えだった。

結局、その考えが史上最悪の事故を招くことになる。



それを当たり前のように考え、ふんぞり返っている石油会社の態度を見ながらいろいろと考えさせられてしまった。

「安全」よりも「目先の利益」を優先して手抜き作業を行っているのは、この石油会社だけではない。



例えば、建物の耐震構造。

本当に全ての建物が震度7の直下型地震に耐えられるように作られているのか。

私たちは何も知らずに日常生活を送っているが、もしかしたら、私が住んだり働いたりしている建物は利益優先で予算を削り、手抜きで建てられているものかもしれない



この石油会社の「安全テスト」飛ばしは、そんなことを想像させる話だった。

日本は他の国よりも安全基準が厳しい国だと思っているが、それでもいろいろと考えると恐ろしくなる。



バーニング・オーシャン2



なぜ事故が起きたのかを誰にでもわかりやすく描く


この映画の良いところは、その事故の原因についてとても分かりやすく丁寧に描いているところだ。



例えば、マーク・ウォルバーグ演じるマイクが家を出る出発の日の朝、彼の娘は小学校で「お父さんのお仕事紹介」の発表があると言って、マイクの前で実演して見せる。

この場面は非常に分かりやすかった。



コーラ缶を地下に眠る地下資源と見立て、上から穴をあけ、管を通す。

それこそが、マイクがやっている作業だ。

そこからガスが噴出さないようにハチミツを流し込み作業完了!のはずが、ハチミツの量が足りなくて吹き出してしまう。

それはまさに、それはその日に起きる事故を予兆しているような場面だった。



さらに、その後、ディープウォーター・ホライズンに着いた後、ジミーがマイクに「今日は歯を磨いたか?その時フロスは使ったか?」と質問する場面がある。

「歯は磨いたけど、フロスまではしていない」とマイクは答える。



そこで「多少時間と予算がかかっても、フロスを毎日していれば虫歯になることはない。

結果として、歯医者の治療代がかからなくて済むから、長期的に見れば安上がりなんだ」とジミーは言う。



それは、「メンテナンスの予算を削減すると、後々大きな代償を払わされることになる」ことのたとえであり、ジミーから石油会社BP社の予算の組み方に対する苦言だったのだ。

この映画には、そういう身近な物事で分かりやすく解説するセリフがさりげなく盛り込まれていて、自然と理解できるように作られていたのがとても良かった。



日々のメンテナンスを怠らないのは当たり前のようだけど、でも、毎日やるというのがなかなかできない。

でも、こんな恐ろしい事故の中でそれが語られると、「毎日のメンテナンスの大切さ」がすごく深いところに響いてくる



バーニング・オーシャン5



二度とこのような事故が起きないために


この映画をもっと大衆受けするように作ろうと思えば、マイクをヒーローにしたアクション映画にもできたように思う。

「実話を元にした」ということで。

しかし、この映画をそうしなかったのは、この事故で亡くなった方たちへの敬意からだと思った。



彼らの死を無駄にしてはいけないと考えたからこそ、原因を分析し、できるだけ事実に忠実に描いたのだと思う。

二度とこんな事故が起きないことを願って



現場での安全確認をないがしろにして、再び無駄な死が出ないように。

助かった人たちが船の上に集まり、哀悼の意を表しているシーンはそれをよく表している。



もちろん、それだけでなく火事の恐ろしさが伝わるエンターテインメントな作品にもなっている。

私は火が恐ろしくて本当に泣きそうになってしまった。



この映画は、なぜ事故が起きたのかの分析を行い、それを丁寧に再現し、多くの人が楽しめるようにエンターテインメント化している。

それは、できるだけ多くの人にこの事故の現実を知って欲しいからだ。

だから、この映画を観た観客の1人として、この事故の悲惨さをこうして伝えるのは私の役割のようにも感じている。



ちなみに、この映画は映画ファンを楽しませる小ネタも仕込まれている。

監督のピーター・バーグは、マーク・ウォルバーグと入れ替わりで帰る技術者(スキップって名前だったと思う)の役で登場している。



また、マーク・ウォルバーグの妻を演じたケイト・ハドソンカート・ラッセルの娘で、カート・ラッセルが松葉杖をつきながら帰ってきた時に、マーク・ウォルバーグではなく、なぜかケイト・ハドソンがハグをしている。

2人の関係性を知っている人はそれを観て、「あぁ良かった。娘にハグしてもらって」と思ったはず(笑)



いやーしかし、予算削減、予算削減と簡単に言うけれど、人間の命や安全性に関わる予算は絶対に削減してはいけないということが良くわかる映画だった。






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アメリカ・イギリス・カタール合作映画「ミッシング・ポイント」をWOWOWで観た。

アメリカで成功する夢を抱いたパキスタン人青年の話。

良い映画だったなぁ。

とても力強い作品で、引き込まれながら見入ってしまった。

【満足度】:★★★★☆

「ミッシング・ポイント」予告編 動画

(原題:THE RELUCTANT FUNDAMENTALIST)





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あらすじ


パキスタンで暮らすジャーナリストのボビー(リーヴ・シュレイバー)は、アメリカ人の大学教授が誘拐された事件があったと聞き、パキスタン人の大学教授・チャンゲス(リズ・アーメッド)を訪ねる。

日頃から、若い学生を集めて原理主義的な思想を説く彼ならば、何かを知っているに違いないと思ったからだった。

しかし、そんなボビーに対し、チャンゲスはその誘拐事件とは何の関係もないような10年前の話を始めるのだった…。


ミッシング・ポイント


感想(ネタバレあり) 相手に理解して欲しいと願う時は対話から


初めて会った人と話す時は、ほぼ、第一印象で相手のことを想像する。

「きっと、この人は〇〇な人だろう」という感じで。

しかし、たいてい、その勝手な思い込みは「話をしているうちに」解消され、仲良くなった頃には、「見た目とは全然違う人だったなぁ」と思うこともあるし、「やっぱり、見た目通りのひとだった」ってなることもある。

だから、自分も「第一印象とは違う人」だと思って欲しい場合には、自らを語ることで相手に理解してもらう必要がある。

この映画で、最も印象的なのは、映画がアメリカ人ジャーナリストと、パキスタン人大学教授の「対話」でできていること。

みずから進んで「対話」を始めたのは、パキスタン人のチャンゲス。

イスラム系パキスタン人の彼が、「私は見た目と違って、アメリカが大好きだ」という主張を、社交辞令ではなく、本音から出ていることを信じてもらうために、彼の過去10年間の歴史を語らなければならなかった。


これがね、すごく大切なことなんだよ。

チャンゲスは、CIAにとって「厄介な原理主義者」であり、何かチャンスがあれば逮捕したいと常々思っていた人。

でも、チャンゲス本人はは学生たちにパキスタンの「西側諸国からの自立」を説いていただけで、絶対的に非暴力な人だった。

その違いをアメリカ人に分かってもらうために「対話」が必要だった。

ミッシング・ポイント2

なぜ、彼がパキスタンの大学で思想を語るのか


では、チャンゲスは対話で何を理解してもらおうと思ったのか。

アメリカの大学に通い、大手企業でアナリストして重役のポジションまで上り詰める。

しかし、911をきっかけに、アメリカ人から差別を受けるようになる。

それでも、彼はアメリカで働き続けていたが、「居心地の悪さ」がいつまでもつきまとう。

そこで出会ったのが「トルコ」だった。

仕事の出張で訪れたトルコで、彼は突然、アメリカを出て、パキスタンへ帰ることを決意する。

この時チャンゲスは、「半分ヨーロッパ、半分アジア」のトルコを見て、自分の姿と重ね合わせたのではないか。

ヨーロッパの文化も生かしつつ、アジアであり続けるトルコ。

チャンゲスは、アメリカで学んだ分析力で、パキスタンという国を再生させようと思ったのではないか。

その時に、必要だったのは、若いパキスタン人たちが、この国を西洋に頼らずに自立させようと思うポジティブな力だったのではないか。

だから、大学で教授をしているんだよと、ボビーとの対話の中で伝えたかったのだと思った。

ミッシング・ポイント3

インド人女性監督が、チャンゲスに託す想い


この映画を監督するのは、インド人女性監督、ミーラー・ナーイル。

パキスタンとインドは切っても切り離せない。

若いチャンゲスに、パキスタンの未来と希望を込めて描いたのではないかと思った。

いつまでも、インドとアフガニスタンに挟まれ、陰の国でいるのではなく、自立した自分の足で歩きだすパキスタンの希望を彼に託したのではないかと思った。

でも、そのためには、パキスタンが親アフガニスタンという姿だけでなく、アメリカや、アメリカの文化が大好きな若者たちもいるということを、世界に理解して欲しい、パキスタンに対する偏見を少しでも減らしたいという思いだったに違いない。

かといって、アメリカで偏見の末に人種差別に遭ったパキスタン人が、テロリストになる可能性も十分にある。

だからこそ、チャンゲスは「希望であり未来」なんだと思う。

ミッシング・ポイント4

ハリウッドスターが集結して作られた作品


主人公のチャンゲスを演じるのは、イギリス人のリズ・アーメッド

すごく複雑な役なんだけど、野心家で頭が良く、恋に悩むチャンゲスが等身大に感じられて良かった。

他の出演作には、「ヴェノム」、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」、「ナイト・クローラー」など

チャンゲスと対話するのは、リーヴ・シュレイバー

この人は、本当に演技がうまくて、安心できる俳優。

チャンゲスに、全てを見抜かれて呆然としてしまうところとか良かったなぁ。

他の出演作には、「チャック~”ロッキー”になった男~」、「フィフス・ウェイブ」、「スポットライト 世紀のスクープ」、「完全なるチェックメイト」、「ジゴロ・イン・ニューヨーク」「ソルト」など

他に、キーファー・サザーランドケイト・ハドソン(「バーニング・オーシャン」)など。

ミッシング・ポイント5

反論は「暴力」ではなく「対話」で


よくアメリカ映画で、イスラム系アメリカ人が出てれば、みんなテロリストなのか??

と思うことがあるけど、この映画は、まさに、そんなイスラム系アメリカ人からの反論的な映画。

でも、そこを暴力ではなく、対話で解決しようとする姿にすごく好感が持てる映画だった。

あまりにも、イスラム系アラブ人=暴力的テロリスト的な映画が多すぎて、ちょっと辟易していたから。

もちろん、これがあまりにも理想的で綺麗ごとだとは分かっているけど。

でも、そこに希望を持たないと、いつまでも暴力は無くならない。



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