とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ケネス・ブラナー



クリストファー・ノーラン監督の映画「ダンケルク」を映画館で観た。

第二次大戦中の1940年5月、イギリス軍がドイツ軍によってフランスの北部ダンケルクに追い詰められた兵士たちを救出するために実行された作戦を映画化。


満足度 評価】:★★★★★

残念ながらIMAXで観ることができなかったけれど、映像と音から伝わる臨場感が凄まじくて、何度も逃げ出したいと思った。

いきなり、戦場に連れて行かれて、「ちょっと、体験していきなさい」と言われているような、それぐらいの臨場感があった

その臨場感が訴えかけるのは、なんとしてでも生きたい、生き延びたいという気持ち

そして、この106分だけでも耐えられない戦場の恐ろしさ



その命の大切さと、戦場の恐ろしさを伝えるために、その臨場感があるんだということがよく分かる作品だった。


「ダンケルク」予告編 動画

(原題:DUNKIRK)





更新履歴・販売情報

・2017年9月11日 映画館で観た感想を掲載。

・2018年6月23日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。



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ノーラン監督インタビュー掲載「ダンケルク」実話

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キャスト&スタッフ


出演者

〇フィオン・ホワイトヘッド

トム・ハーディ
…(「ヴェノム」、「裏切りのサーカス」、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、「レヴェナント 蘇りし者」、「チャイルド44」、「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」、「ウォーリアー」、「レジェンド 狂気の美学」、「インセプション」、「ロンドン・ロード ある殺人に関する証言」など)

マーク・ライランス
…(「レディ・プレイヤー1」、「BIG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント 」、「ブリッジ・オブ・スパイ」など)

キリアン・マーフィー
…(「フリー・ファイアー」、「麦の穂を揺らす風」、「真珠の耳飾りの少女」、「白鯨との闘い」、「トランセンデンス」、「インセプション」など)

ケネス・ブラナー
…(「パイレーツ・ロック」、「ワルキューレ」、「シンデレラ」(監督のみ)など)

〇トム・グリン=カーニー


〇ハリー・スタイルズ

〇バリー・コーガン

監督


クリストファー・ノーラン
…(「インターステラー」、「インセプション」など)


2017年製作 イギリス、フランス、アメリカ合作映画



映画「ダンケルク」



あらすじ


第二次大戦中の1940年5月。

ヒトラー率いるドイツに占領されつつあるフランスでは、北部の海岸線にあるダンケルクに40万人の英仏同盟軍の兵士が追い詰められていた。

イギリス政府は、ダンケルクから兵士たちを救出する作戦を実行するが、海軍の船が足りず、民間人に協力を呼びかける。

遊覧船のオーナーのドーソン(マーク・ライランス)は、政府の呼びかけに応じ、息子のピーター(トム・グリン=カーニー)と助手のジョージ(バリー・コーガン)を連れ、ダンケルクへ向かう。

また、兵士が集まる海岸では、ドイツ空軍から攻撃を受けていたためイギリス空軍のファリア(トム・ハーディ)とコリンズ(ジャック・ロウデン)が迎撃に向かう。



映画「ダンケルク」



感想(ネタバレあり)


遠くに見える対岸はイギリス、背中にはドイツ軍


第二次大戦中の1940年5月。

ヒトラー率いるドイツ軍により、英仏連合軍40万の兵士がフランス北部の都市ダンケルクに追い詰められてしまう。

イギリス軍は、彼らの救出に向かうが、軍艦が足りず、民間人に協力を呼び掛けた

これは、その実話を映画化したもの。



この映画ができるまで、そんな実話があったなんて、正直知らなかった。

しかし、確かによく考えてみれば、1940年当時、ドイツは「フランスを制圧した!次はヨーロッパ全土を制圧しよう!!」と言って戦勝ムードに湧いていた時期だった。

そのドイツの勢いは、先日観た映画「ヒトラーへの285枚の葉書」の中でも描かれていたことなので、ヨーロッパ全土を覆っていたナチスドイツ黒い影については想像しやすかった。



この映画は、主人公の青年(というか、ほぼ少年)トミーが市街地を走っているシーンからスタートする。

そこでは銃撃戦が行われていて、英仏同盟軍がなんとかドイツ軍をこれ以上に先に進ませないようにと、必死で防御している。

そこからトミーが走り切った先には海岸が広がり、多くの兵士がそこへ避難していた。

その逃げるトミーの様子から分かるのは、その海岸のすぐそばまでドイツ軍が来ているということだった。



目の前は海、背中にはドイツ軍

海の向こう側にはイギリスが見えているのに、泳いで渡るには遠すぎて、迎えの船は満員だし、ケガ人しか乗り込むことができない。

そこは広い海岸で、身を守る障害物などない。

その状況の中で、1週間をかけて兵士たちの救出作戦が行われた。



映画「ダンケルク」



まるで戦場に突き落とされたような臨場感が観客に伝えるもの


私が、何よりも凄いと思ったのは、この映画の臨場感だった。

ドイツ機が撃ち込んでくる空襲の音や、迫りくるドイツ機の迫力ある映像。

低空飛行するドイツ機が爆弾を落としていく時には、まるで自分にも当たるんじゃないかと思うぐらいに臨場感のある音がして、思わず頭を抱えてしまった



そして、なんとか船に乗り込んだはいいけれど、Uボートによる魚雷攻撃を受けて船が沈んでしまう。

そこから一気に大量の水が流れ込んでくる恐ろしさ

私は、泳ぎが得意で長時間水の中にいられる自信があるけど、それでも「今すぐ溺れるんじゃないか…」という恐怖心で、その場から逃げ出したくなった。



そして、その裏で流れる音楽と音。

緊迫した状況になると、効果音のような時計の秒針を思わせる音がチクタクと鳴り続ける

ただでさえ緊迫した状況で、その音が、さらにその気持ちを逆なでする

その後、不安な時には不安な音が鳴り響き、緊迫した状況になると秒針の音が戻ってくる。



あの音を思い出しただけで、今でもドキドキする



その、まるで疑似体験をしているようなリアルの臨場感が観客に伝えるのは、戦場の恐ろしさである。

本物の戦争とは、誰かヒーローがいて、敵をバタバタと倒すものではなく、人間と人間が殺し合う場であり、空爆は生身の人間に向かって容赦なく行われ、魚雷は船を沈ませ、多くの人間が船と共に沈んでいく

その『戦場の恐怖』を伝えるため、この映画は、迫力ある映像と音を使い、よりリアルな臨場感を演出しているのだ。



映画「ダンケルク」



「ダンケルク」は、勇気ある撤退の物語


また、この映画が他の戦争映画とちょっと毛色が違うのは、『軍の撤退』を描いていること

例えば、ノルマンディ上陸作戦のようなヒトラーに向かって進軍していく話は、何度も映画で観ている。

それは、悪を倒すために命を懸けて立ち向かって行く男たちの姿には、子供の頃から慣れ親しんだアメコミのヒーローものに通じるものがある。



しかし、この映画は、それらの戦争映画とはちょっと違う。

今、戦況が悪化しているから、生きるために国に帰りましょうという映画である。

これは、今まであまり観なかったことである。



そこで感じるのは、『勝つか負けるか』ではなく、『生きるか死ぬか』である。

『勝つか負けるか』を考えた場合、明らかにイギリス軍は『負けている』

それならば、まだ命ある兵士を助けるため、そこから撤退して『生きる道』を選択したのだ。



とても印象的だったのは、無事、イギリスにたどり着いた兵士の1人(ハリー・スタイルズ)が、電車の中で主人公のトミーに向かって「住民と目を合わせるな。なんで帰ってきたんだと言われるぞ」と言って、窓に背を向けるシーンがある。

ところが、実際はそんなことはなくて、電車が着いた駅では多くの市民が彼らのことを歓迎し、「よく帰ってきた」と喜びの声を上げていた

兵士にとって撤退はとても恥ずべきことでも、国民はそんな風に思っていなかったのだ

命よりも大切なものなどこの世にはないのだ。



この『勇気ある撤退』が、観客に訴えるのは、そんな一人一人の命の大切さだ

『負ける』と分かっているのなら、一人でも多くの命を救うために撤退する勇気を持つ

そして、仕切り直し、再び体力をつけて次の勝機を狙う。



イギリス軍が連合軍の一部となってノルマンディ上陸作戦が行われ、ヨーロッパの戦況が変わるのは、ここから4年後の1944年のことである。

この時、命を救われた多くの兵士がいたからこそ、ノルマンディ上陸作戦を実行することができたのだ



映画「ダンケルク」


「1人でも多くの兵士を助けたい」という民間船の気持ちが胸を打つ


この映画の中で、最も感動するのは、民間人の協力である。

映画の中では、マーク・ライランス演じるドーソンがイギリス政府の呼びかけに応え、自分が持つ遊覧船に救命胴衣を乗せ、息子のピーターと、お手伝いのジョージを連れ、ダンケルクへと向かう。



その途中で、避難中に魚雷に遭い、精神が錯乱してしまった兵士(キリアン・マーフィー)を拾う。

その兵士とドーソンのやり取りがとても印象的だった。

兵士は、今すぐにでもイギリスに帰りたいのに、ドーソンはダンケルクへ向かうと言う。



「ダメだ。ダンケルクは火の海だ。死にに行くようなものだ。なんで、そんなことをするんだ」

と、兵士がドーソンに問いかけた時、ドーソンは

これは、我々の世代が始めた戦争で、息子のような子供たちを戦地に送ってしまった。

我々には、戦争を始めた責任がある




ドーソンは、かつて長男を戦争で亡くした経験があり、同じような年頃の子供たちを1人でも多く救いたいという気持ちがあった。

それでも納得できない兵士は、船内で暴れ、ジョージを突き飛ばしてしまう。

そんな兵士の様子を見たピーターは、「彼は臆病者なの?」と父に訪ねた時、「そうじゃない。戦場で怖い目に遭ったんだよ」とピーターに応える。

恐らく、その時兵士はPTSDだったと思われるが、ドーソンは、そんな兵士たちをたくさん見てきたし、その兵士もドーソンにとっては息子の一人なのだ。



それは、ドーソンだけが思っていたことではなく、その「1人でも多くの息子を救いたい」という思いは、その時ダンケルクに向かった多くの民間船も同じ気持ちだったんだろうと思う。



そして、彼らがダンケルクに着いた時、他にも多くの民間船がダンケルクの海岸に到着していた。

海岸を埋め尽くすように集まった多数の民間船の姿は、とても感動的だった

ドーソンのような遊覧船や、漁船、小さなヨット、プレジャーボートまで、様々な船が危険をかえりみず、戦地へと向かっていた。

彼らは、本当に勇気ある人々だ。



その様子を見て思い出したのは、映画『パイレーツ・ロック』だった。

1960年代、イギリスのラジオでロックを流すことが禁じられていた時代。

地上のラジオ局がダメなら、海上ならいいだろうと、船の上にあるラジオ局からロック音楽を流していたDJたちの実話を映画化した作品。

この映画では、最後に船が沈没するという時に、「近くにいる人は助けに来てください」と呼びかけると、彼らが違法で、国から目を付けられていると知りながらも、多くの民間船が彼らを助けに向かった

その時に集まった船の様子が、この「ダンケルク」に集まった船の様子とまるで一緒だったのだ。

もしかしたら、その時のダンケルクの「いざとなったら助けるために駆け付ける」という精神は、その後もそうやって受け継がれているのかなと思った


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音と映像で伝える戦争の恐ろしさも凄いし、勇気ある撤退からは命の大切さを感じるし、民間人の船からは、助け合うことの素晴らしさを教えられる

わずか106分という短さの中に、様々なできごとが濃縮して詰め込まれ、そこからは多くのメッセージを感じ取ることができる。

親世代の人間が勝手に戦争を初めて、子供たちを戦場に送り込んでいる



そして、送り込まれた戦場で感じるのは、勝つか負けるかではなく、『生きるか死ぬか』である

何よりも大切なのは、一人でも多くの人間が生き延びることである。

親世代の人間が、殺し合いを望むなら、本人たちが殺し合えば良い。



そんなことを痛切に感じさせる作品だった。

一人でも多くの人に観て欲しい映画である。




関連記事

〇イギリス政府側からの視点で描いた「ダンケルク」



〇戦時中、国民を励ますために「ダンケルク」を映画化しようとする人々の奮闘を描く

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フィリップ・シーモア・ホフマン主演の映画「パイレーツ・ロック」をNHK BSプレミアムで観た。

1966年のイギリス。ラジオ放送の規制が厳しかったため、どの国からも規制を受けない北海上に船を出し、そこから音楽を流し続けた「海賊放送」があった。愛する音楽を守り、流し続けることに人生をかけたDJたちの物語。

満足度 評価】:★★★★★

この映画が大好きだ!!音楽もカッコイイし、DJたちもみんなカッコイイ!!笑いあり、感動あり、涙ありの最高の映画だった!!


出演フィリップ・シーモア・ホフマンビル・ナイリス・エヴァンス、トム・スターリッジ、ケネス・ブラナーエマ・トンプソン

監督リチャード・カーティス 2009年製作 イギリス、ドイツ合作映画

「パイレーツ・ロック」予告編 動画

(原題:THE BOAT THAT ROCKED)





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あらすじ


1966年のイギリスでは、政府がラジオ放送局でロックとポップスを流す時間を45分間と限定していた。

そのため、ブリティッシュロックとポップスをこよなく愛する国民のため、どの国からも規制のかからない北海の海上に船を出し、海賊放送を流し続けたラジオ放送局があった。

Radio Rock も、その放送局の1つ。

彼らは、アメリカから人気DJの伯爵(カウント)(フィリップ・シーモア・ホフマン)を呼び、24時間、ロックとポップスを流し続け、最も人気のあるラジオ局の1つだった。

カール(トム・スターリッジ)は、母の紹介でそのRadio Rockへ乗船したのだったが…。

パイレーツ・ロック

感想(ネタバレあり) 誰にも譲れない信念を貫くことのかっこ良さ


面白かったなぁ~。隅から隅まで面白かった。

誰にも譲れない信念を持ち、その信念を貫き通すことの素晴らしさ。

人生は、こうでなっくっちゃ、こんな風に生きて行きたい!!

そう思える映画だった。

1966年のイギリス。

政府はラジオ局でロックとポップスを流せる時間を45分と限定。

そのためラジオDJたちは、どの国からも規制のかからない公海である北海上に船を浮かべ、そこから24時間音楽を流し続けた。

まず、イギリスにそんな時代があったことを知らず、へぇ~と思いながら観ていた。

パイレーツ・ロック2

国内じゃむり。だったら、船の上からやろう!!


これ、最初に考えた人がすごいなぁと思った。

まず、国の弾圧を受けても諦めない。

さらに、法律の目をすり抜けて、「合法的に」、どこだったら音楽を流し続けることができるのかと考える。

あぁ、船の上だったらいいんじゃない??って。えぇぇぇぇ?船の上????

その発想がユニークだよなぁ~。

これが日本だった場合、東京に向けて放送するとなるとかなり遠くの太平洋のど真ん中に船を浮かべて、そこから放送するっていうことに。

えぇ??マジか??そんなことできるのか??

自分たちのこととして置き換えて考えてみると、すごく無理なことのように思える。

でも、この映画の中には、そんなことは無理だとか、できっこない、っていうネガティブな考えが微塵も感じられない。

それよりもむしろ、「俺たちスゲーだろ!!」的な自信を持って政府に挑んでる姿勢すら感じられる。

そこがカッコいいんだなぁ。

パイレーツ・ロック3

みんなちゃらんぽらんな人たちなのに、仕事になるとすごく真剣っていうギャップのかっこ良さ


さらに、この船 Rock Radio に乗っているDJたち。

ディスクジョッキーの仕事をしている以外の間は、とてもいい加減な人たち(笑)

音楽と同じぐらいに女性たちを愛し(笑)、しかも、すごくモテる。

死ぬほど遊んでるけど、音楽を愛する気持ちは誰にも譲らず、みんな誰もが「自分がNo.1のDJだ」と思って仕事に取り組んでいる。

その一見ちゃらんぽらんな人たちが、仕事やらせたら誰よりもすごいっていうギャップもまたすごく良い!!

中でも、やっぱり私が好きなのは、伯爵(カウント)。

「死ぬまで音楽を愛し抜く」と決め、No.1DJの座をかけてギャヴィンとチキンレースをして、その結果骨折したり、彼らを取り締まる法律ができても、一番最初に破ったのは伯爵だったし、船が沈む最後の最後までDJをやり続けたのは伯爵だった。

伯爵はチキンじゃない。

誰よりも勇敢なDJだった。本当にかっこ良かったなぁ。

パイレーツ・ロック4

幸せな時間は涙で終了


最後の最後、もう、彼らは終わりじゃないか…と思った時。

たくさんの船が、彼らを助けにやってきたシーンに涙した。

すごく泣いた。

あぁ、Radio Rockが終わっちゃう。

そう思ったら、すごく泣けちゃったんだなぁ。この映画がやっている時間がとても幸せだったから。

もちろん、助けに来てくれて良かったというホッとした部分と。

パイレーツ・ロック5


どうせ同じ人生を生きるなら、勇気を持って自分な好きなことをやり抜く人生でありたい。

信念を持ち続けて生きることって、本当にカッコイイ。

そう思える。本当に素敵な映画だった。





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トム・クルーズ主演の映画「ワルキューレ」を観た。

ナチスドイツ将校にいながらヒトラーの暗殺を企てたシュタウフェンベルグの実話を映画化。

ヒトラーを暗殺するために何をしたのか、それがどういう結果になったのかについては良く分かる映画だけど、その中でシュタウフェンベルグをはじめ、ヒトラー否定派の将校たちは、何を思い、何に葛藤していたのかが、中々伝わりにくい映画だった。

こういう歴史ものでは、史実を忠実に伝えることが第一なのは良く分かるけど、もっと人間らしさもあって良いと思った。


「ワルキューレ」予告編 動画

(原題:VALKYRIE)



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あらすじ


1944年7月のナチスドイツ。

アフリカの前線で戦い負傷し、両手の一部と片目を失ったシュタウフェンベルグ(トム・クルーズ)は、ベルリン司令部での勤務となる。

そこで、オルブリヒト将軍(ビル・ナイ)に声をかけられ、ヒトラー暗殺計画に加わるよう声をかけられる。

そして、「ワルキューレ」という名前の暗殺計画を立てる

ワルキューレ


感想(ネタバレあり) ヒトラー暗殺計画・・・知らなかった


いや~、世の中には知らないことがいっぱいあるね(^^;

とても歴史に疎い私は、こんな暗殺計画があったことも、シュタウフェンベルグっていう、その後ドイツでは英雄になった将校がいたことも知らなかった。

だから、その事実を知れただけでも、観て良かったなぁと思う。

しかし、暗殺計画がうまくいかなかったことは、そんな歴史に疎い私でも知っている。

多分、世界中の人が、うまくいかなかったことを知っている。

ワルキューレ2

もっと将校たちの人間性を深掘りして欲しかった


だったら、この計画を映画化するのであれば、もう一歩踏み込んで、そのシュタウフェンベルグっていう人はどんな人だったのか、その人間性について、もっと深く描いて欲しかった。

もちろん、彼だけではなく、彼と一緒に行動していた将校たちも。

こちらから見ている側は

「どうせうまくいかないんでしょう」

という気持ちで観ている。

それなのに、ただひたすらに事実だけが、それも知っている人なら誰でも知っている事実が、ただ淡々と描かれているだけなら、心が弾まないし、引き込まれない。

これは、ドキュメンタリーではなく、ノンフィクション映画。

私たちが見たいのは、再現VTRではなく、

「ヒトラーを暗殺しなければならない」

という使命感に燃えた将校たちの胸の内。

ヒトラーが独裁者だなんて、誰だって知っている。

しかし、身内の中にもその反逆者がいたとなれば、彼らは日々命がけで何を思い、世界をどんな風に変えたいと思って行動を起こしたのか、その熱い決意を知りたかった。

ワルキューレ3

主役はトム・クルーズ。監督はブライアン・シンガー


主人公のシュタウフェンベルグを演じるのは、トム・クルーズ。

ミッション・インポッシブル」や「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」など、アクション映画が得意の彼が、この映画ではシリアスな演技に挑戦する。

ウィキペディアで見たところでは、この役を演じるにあたり、シュタウフェンベルグの遺族から苦情があったという。

私も、映画を見終わってみて、この役はトム・クルーズにピッタリだったか??

と聞かれれば、「No」と答えるでしょう。

残念ながら、ナチの制服を着て、ただセリフをしゃべっているだけの役になってしまったように思う。

ただし、それは、監督であるブライアン・シンガーの制作意図かもしれないので、トム・クルーズのせいとも言えず・・・。

ブライアン・シンガーは、傑作映画「ユージュアル・サスペクツ」を発表した後、「X-MEN」や「スーパーマン」などのヒット作の演出はしているものの、名作には出会えてないような気がする。

ここらで、初心に帰って、小さな作品を演出してみるっていうのはどうだろう・・・。

私には、「ユージュアル・サスペクツ」のカイザー・ソゼがいつまでも心から離れない程に衝撃だったので、あの時のブライアン・シンガーに戻ってきて欲しいんだな~。

ワルキューレ4

揚げ足取りはしたくないので、このへんで・・・


まぁ、そもそもが、ナチの人たちが英語をしゃべっている時点で、ちょっと絵空事のような気がしてしまった本作。

一体、ケネス・ブラナーやテレンス・スタンプは、どんな重要性があってキャスティングされたんだろう・・・

などなど、揚げ足を取り始めると止まらなくなってしまうので、この辺で。

とにかく、ブライアン・シンガーには、もっと心のこもった小さい作品を撮ることをおススメします(笑)



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リリー・ジェームズ主演、ケイト・ブランシェット共演の映画「シンデレラ」を観た。

おとぎ話「シンデレラ」の実写版映画化。

【満足度】:★★★☆☆(3.5)

むかーーしから、知っている話を、お話通りに忠実に映画化すると、こうなりますよ

って出来上がったのが、このシンデレラ。

しかし、豪華な衣装に見とれてしまう作品だった。

出演:リリー・ジェームズ、ケイト・ブランシェット、リチャード・マッデン、ステラン・スカルスガルドヘレナ・ボナム・カーターベン・チャップリン

監督:ケネス・ブラナー 2015年製作 アメリカ映画


「シンデレラ」予告編 動画

(原題:Cinderella)

 


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あらすじ


裕福な家庭に育ち、何不自由なく育ってきたシンデレラ(リリー・ジェームズ)だったが、幼い頃に母が他界してしまう。

母亡き後、しばらく父と2人暮らしの日々だったが、悲しみも癒えた頃、父(ベン・チャップリン)は地元の有力者の未亡人トレメイン夫人(ケイト・ブランシェット)と再婚。

そして、それから間もなくして父も他界してしまう。

その後、まま母となったトレメイン夫人に冷たくされるシンデレラだったが、実の母の遺言である「勇気と優しさを忘れずに」という言葉を胸に、日々を前向きに暮らしていた。

そしてある時、王様のお城では、王国に住む人なら誰でも参加できる舞踏会が催されることとなり、胸が高鳴るシンデレラだったが…。

シンデレラ

感想(ネタバレあり)俳優も美術も豪華に贅沢に忠実に映画化

女の子なら、誰もが憧れるシンデレラストーリー。

きっと、子供の頃にみんな絵本で読んだはず。

イジメられても、悲しいことがあっても、妖精の使いである鳥や小動物たちと毎日健気に生きているシンデレラ。

彼女の心の美しさは、見事、王子様のハートを射止める。

そして、シンデレラのように辛いことがあっても、毎日健気に生きていれば王子様が迎えに来てくれると、女の子はみんなそう信じて大人になる。

大人になれば、それが100%おとぎ話だっていう現実に直面するわけだけども(笑)

その、世界中の少女たちみんなが憧れる絵本の印象をそのまま豪華に実写版にしたのがこの映画

とにかく衣装もセットも豪華絢爛で、観ているだけでため息が出る

私の中で一番印象に残っているのは、舞踏会のブルーのドレスと、かぼちゃの馬車。

絵本の中そのままというより、むしろ想像を超えた美しさだった。


シンデレラ


幸せを呼ぶのは「勇気と優しさ」にグッと来た


また、この映画の中でグッと来たのは、シンデレラの亡き母が遺した言葉

勇気と優しさを忘れないで

という一言だった。

彼女がその言葉をシンデレラに伝えた時、思わずハッとしてしまった。

私自身、「勇気と優しさ」を忘れて、日々の忙しさに心が流されてしまってはいないだろうかと感じたからだった。

誰かを愛し、その愛を伝えることも、誰かを憎み、その憎しみを捨てることも、全て勇気。

そして、相手に多くを望まないのが優しさなのではないだろうか。

シンデレラは、まま母や義理の妹たち、大公の陰謀などたくさんの困難を乗り越え、王子への愛を貫き通した。

それでも、彼女たちに恨み事の一つも言わずに健気に炊事洗濯をする勇気と優しさ。

その心の優しさが、彼女の幸せを引き寄せる

そこで、私がハッとなったのは、ちょっとでも辛いことがあると、ついブーブーと文句を言ってしまう自分にだった。

文句を言う時間があったら、前に進むためにできることがあるのに。

何か辛いことをされても、許すことができるのに。

つい文句を言ってしまう。

でね、文句を言っている顔って、確実にブス顔で、絶対に幸せが来る顔はしてないんだよね。

だからこそ、改めて、

どんなに辛いことがあっても、勇気と優しさがあれば乗り越えられる

それって、幸せを引き寄せるためにすごく大切なことだなと感じた言葉だった。


シンデレラ4

フレッシュな新人俳優と、脇を固めるベテラン俳優たち

シンデレラを演じたリリー・ジェームズ(「ベイビー・ドライバー」)と、王子を演じたリチャード・マッデンは、ほぼ無名の新人の大抜擢。

彼らのフレッシュな雰囲気が、映画の爽やかさにピッタリ。

主役の経験が少なくて未熟な分、脇は豪華なキャストで固めている。

まま母を演じたのは、ケイト・ブランシェット

このお母さんはとても怖くて、美しい。

まさに、計算高くて、したたかな策略家にピッタリ。

また、彼女が着ている魔女風ドレスがどれも素敵で、これ以上ない程に着こなしている。

「もう、この役はあなたしかいません!!」ていう貫録に溢れていた。

ケイト・ブランシェットの他の出演作には、「ニュースの真相」など

シンデレラ3



もう1人、出演シーンは少なくても、しっかりと印象を残すのが、フェアリー・ゴッドマザーを演じたヘレナ・ボナム・カーター

いつもだったら魔女役がピッタリはまるのに、今回はなんと妖精役!!

あり得ないようで、あるんだね。

ちょっと妖しげな妖精様。

これ以上ないくらいにピタリとはまっていてビックリ(笑)

さすがの大女優!!

ちなみに、ヘレナ・ボナム・カーターは過去にこの映画の監督、ケネス・ブラナーとお付き合いしていた時期もあったけど、別れた後もこうして一緒に仕事している。

その割り切り感たるやすごいなーーと感心してしまった。

ヘレナ・ボナム・カーターの他の出演作には、「未来を花束にして」など

シンデレラ2


監督は、ケネス・ブラナー

イギリスでは知らない人がいないぐらいの名俳優。

シェークスピアをやらせたら右に出る人はないという時代もあった。

現在は、俳優としも活動しながら、「マイティ・ソー」「エージェント:ライアン」などの監督業も並行して行っている。

最近はアメリカが多いようだけど、シェークスピアはどうしたんだろう…。

もうやらないのかな…。

ケネス・ブラナーの出演作には、「ダンケルク」など

シンデレラ5

正直、悪役が物足りない…


誰もが知っている「シンデレラ」の物語。

アニメや絵本の話をそのまま実写化して、なおかつ評価されるっていうのも、大変な労力だと思う。

しかし、ここは正当派の殻を破る部分があっても良かったように思う

正直、悪役たちの描かれ方がちょっと物足りない

ここで描かれる程度の意地悪は耐えられる範囲のもの。

善が良いのは当たり前、善は悪との対比があってこそ輝くもの。

昔読んだシンデレラのまま母はもっと怖かったよねぇ。

シンデレラは踏みにじられ、這いつくばって生きていたんじゃなかったっけ??

でも、そこまで描いてしまうと、きっとディズニーは許してくれないんだろうなぁ

それこそ、そこは「勇気を持って」誰も見たことがないシンデレラの恐ろしい裏側を描いたら、さらに良い作品になったんじゃないかなぁと思う。




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どちらかと言えば、「「シンデレラ」ストーリーなんて、あるわけないじゃん」って言っちゃうタイプだし、

最初、この「シンデレラ」も興味なかったんだけど、

監督がケネス・ブラナーと聞いて、急に気になった

ケネス・ブラナーは、イギリスのシェイクスピア俳優さんで、「オセロ」とか、「から騒ぎ」の監督もしてる。

予告編 動画




加えて、↑ この予告編を見て、ケイト・ブランシェットが継母役をやってるのを見て、

さらに見たくなった。

ちなみに、ケイト・ブランシェットはこの方 ↓

ケイト・ブランシェット

普通に演技してても、ちょっと怖い感じするのに、

継母なんてやらせたら、怖いに決まってるでしょう~

ってことで、今、私の中で、この「シンデレラ」が急上昇中なのです。

シンデレラ

予告編を見たところでは、あくまでも、忠実なシンデレラっぽいね。

このGW、余力があったら観たい映画がこの「シンデレラ」でございます。


>> 後日(5月2日)に、実際に観た感想はこちらから



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