とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:サイモン・カーティス



ドーナル・グリーソン主演の映画「グッバイ・クリストファー・ロビン」を町山智浩の映画サーチライトで観た。

童話「くまのプーさん」は、どのようにして生まれたのか。作者と家族の関係を軸に描いた実話。



満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

あのほんわかとした実話の裏側には、こんなに切ない話があったのか!という実話。

息子と乳母の関係に胸が締め付けられた。

あの童話で世界中の子供たちが幸せになったけれど…というは、なんともやるせない


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『グッバイ・クリストファー・ロビン』予告編 動画

(原題: Goodbye Christopher Robin)


更新履歴・公開、販売情報

・2018年9月25日 「町山智浩の映画サーチライト」にて鑑賞。

・2018年10月4日 感想を掲載。

・2019年3月17日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



ネット配信で観る:「グッバイ・クリストファー・ロビン」(字幕版)

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DVDで観る:「グッバイ・クリストファー・ロビン」

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原作本:「グッバイ・クリストファー・ロビン:『クマのプーさん』の知られざる真実」

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キャスト&スタッフ


出演者

ドーナル・グリーソン



〇ウィル・ティルストン



監督



2017年製作 イギリス映画



グッバイ・クリストファー・ロビン




あらすじ


第一次世界大戦から帰還した作家のミルン(ドーナル・グリーソン)は、帰国後から戦争の後遺症であるPTSDに悩まされる。

その後、妻 ダフネ(マーゴット・ロビー)との間に、息子のビリー(ウィル・ティルストン)が産まれ、一家はミルンの静養のため広大な森がある田舎町へと引っ越す。

しかし、田舎での生活に退屈したダフネは、ロンドンへ戻ってしまい、ビリーのために雇った乳母 ヌー(ケリー・マクドナルド)は、病気の母親を看病するため実家へ帰ってしまう。

そうして、ビリーと二人きりになったミルンは、ビリーと森へ散歩へ行くと彼のくまのぬいぐるみを使って遊ぶようになり、そのぬいぐるみと、その友達クリストファー・ロビンを主人公とした童話を思いつく。

初めは、二人で遊ぶために書いた物語だったが、それを出版することになると、たちまちベストセラーとなり…。



グッバイ・クリストファー・ロビン3




感想(ネタばれあり)


「くまのプーさん」の切ない誕生秘話


この映画「グッバイ・クリストファー・ロビン」は、「くまのプーさん誕生秘話」を描いた実話である。

第一次世界大戦に従軍したミルンドーナル・グリーソン)は、終戦後に帰国した後、戦争の後遺症であるPTSDに悩まされてしまう。

その後、妻ダフネマーゴット・ロビー)との間に生まれた息子 ビリーを喜ばせるためにクマのぬいぐるみを主人公にした童話を書くと、それが、書籍化され、ベストセラーとなるのだか…。  



PTSDで悩むお父さんが、プーさんとクリストファー・ロビンの童話を書くと、それがカウンセリングのような役割を果たし、お父さん自身が救われていく

けれど、その物語のモデルとなった息子は、予期せぬ形で有名人となってしまい、本の主人公「クリストファー・ロビン」と素の「ビリー」の間で苦しむことになる。



私がこの物語の中で一番グッと来たのは、その家族を影で支えていた乳母ヌーの存在だった

ミルンの妻ダフネは、上流階級の出身で、遊ぶことが大好き。

そのため、ビリーの子育てと、教育、スケジュール管理は、全て乳母に任せっきり。
いわゆる「育児放棄」そのものだ。



そのせいで、ビリーは、母よりも乳母になつくようになっていく。

ヌーはビリーを不憫に思うけど、ダフネはビリーか自分よりもヌーになついていることが気に入らない  



お父さんがプーさんを書いたのは、自身にとってのPTSDを治療する役割があったけれど、その物語を一緒に作り上げたビリーにとっては、お父さんに好かれたい一心だった。

しかし、お父さんはビリーとうまく接することができず、「お父さんに好かれていない」と思い込んだビリーの思いは乳母の元へ

とはいえ、ヌーも使用人だから、必要以上に家族の間に立ち入ることができない



そんなビリーとヌーの関係に胸が締め付けられてしまった

ディズニー版の「プーと大人になった僕」では、ほんわかと心温まる物語が描かれているけれど、その裏には、こんなに切ない話があったのかぁという作品だった

この映画、日本では劇場公開しないままビデオスルーになってしまった作品。



プーと大人になった僕」もいいけれど、その真実の姿を知りたくなったら、ぜひ、こちらを観て欲しい。



グッバイ・クリストファー・ロビン2




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ヘレン・ミレン主演の映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」をWOWOWで観た。

画家クリムトの傑作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」がナチスに奪われてから50年。

アメリカに住む遺族がその絵を取り戻すまでを描いた実話の映画化。

満足度 評価】:★★★★☆

多くの人々に愛されている名画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」。

その裏側にある、ナチスによって引き裂かれたある家族の物語を知る。

そして、描かれたアデーレの憂いに満ちた表情の裏側にあった理由を思うと、今まで観ていた「黄金のアデーレ」とは違った作品に観えてきた。

素晴らしい作品なので、多くの人に観て欲しい作品。

「黄金のアデーレ 名画の帰還」予告編 動画

(原題:WOMAN IN GOLD)




「黄金のアデーレ 名画の帰還」 DVD

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キャスト&スタッフ


出演者

ヘレン・ミレン
…(「ロング、ロング・バケーション」、「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」、「マダム・マロリーと魔法のスパイス」、「消されたヘッドライン」、「クイーン」など)

ライアン・レイノルズ
…(「デッドプール2」、「ライフ」、「クリミナル 2人の記憶を持つ男」、「デッドプール」、「ワイルド・ギャンブル」、「あなたは私の婿になる」など)

ダニエル・ブリュール
…(「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」、「ヒトラーへの285枚の葉書」、「コロニア」、「二つ星の料理人」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「誰よりも狙われた男」「ラッシュ/プライドと友情」など)

〇ケイティ・ホームズ

監督

…(「グッバイ・クリストファー・ロビン」、「マリリン 7日間の恋」など)

2015年製作 アメリカ・イギリス合作映画

黄金のアデーレ名画の帰還

あらすじ


1998年のロサンゼルス。

独立したもののうまくいかず、大手法律事務所に再就職したばかりの弁護士ランディ・シェーンベルク(ライアン・レイノルズ)の元に、母の友人であるマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)から、ある相談を持ち掛けられる。

それは、クリムトの名作「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」を家族の元に取り戻せないかというものだった。

絵のモデルとなったアデーレは、マリアの叔母にあたり、第二次大戦まではマリアの家族が所有していた。

しかし、その絵はユダヤ人だったマリアの家からナチスによって奪われ、家族はそれぞれアメリカやスイスに逃亡し離散。

終戦後、その絵はドイツから戻されるが、オーストリアの美術館が所蔵していた。

マリアは、その絵の所有権は自分と家族にあると主張し、自分の手に取り戻すことを希望していた。

しかし、その話を聞いたランディは、取り戻せる可能性は低いと感じ、マリアにもそう告げるのだが…。

黄金のアデーレ名画の帰還4

感想(ネタバレあり)


国に奪われた家族の肖像画を取り戻す戦いのはじまり


映画を観る前にこの映画のストーリーを聞いた時、クリムトの絵は世界の宝だから、オーストリアの美術館が所蔵していても良いんじゃないかと思っていた。

その方が、個人所有よりも多くの人の目に触れることができるから良いと思った。

だから、映画を面白く観ても、最後の最後で主人公のマリアの思いには共感できない部分もあるんだろうなと推測しながら観始めた。

ところが、その裏側にある長い物語と、マリアに対するオーストリア政府の人でなし感を観て、考えが180度変わってしまった。

戦時中のナチスも、戦後のオーストリアも、弁護を担当したランディでさえも、初めの内はその絵画を「1億ドルの価値があるお宝」ぐらいにしか考えてなく、誰も、所有権がマリアの家族にあるなんて考えようともしなかった。

その外野たちの対応を観て、あのアデーレの肖像画はマリアの元に返すべきだと思った。

もしも最初の面談で、オーストリアの美術館がマリアの所有権を認め、誠意ある対応をしていたら、意見は違ったと思う。

ところが、彼らはそのクリムトの名作をただの「客寄せパンダ」程度にしか考えてなく、遺族にはびた一文も渡すべからずといった対応をした時に、肖像画はマリアの元に取り戻すべきと思った。


黄金のアデーレ名画の帰還5

ナチスに奪われた人生を取り戻す戦い


そして話が進むにつれ、絵を取り戻すことは、マリアにとって人生を取り戻す作業のように見えてきた。

まだ若く、新婚だったマリア。

本当だったら、これから輝く未来が待っていた頃だったのに、ユダヤ人だという理由でナチスから迫害を受けてしまう。

そして、追われるように着の身着のままでオーストリアからスイスへ脱出。

未来へ希望を持つためにアメリカへと逃げるが、無事アメリカに着いた頃、オーストリアに残してきた父の死を知らされる。

そんなマリアにとって、あの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」は、家族が平和に暮らしていた頃の象徴だ。

マリア一家と、叔母(アデーレ)夫婦が共に平和に暮らしていた頃、家のリビングに飾られていた「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」。

しかし、その肖像画のアデーレが物憂げな表情を浮かべているのは、その時既にオーストリアに立ち込めていた暗雲を感じ、将来を憂いていたから。

きっと、アデーレはその後一家離散してしまう家族のことを思ったのだろう。

その当時、まだ幼かったマリアは、その絵を見るたびに平和な家族を思い出し、みんなが戻ってくるような気がするに違いない。

国ががナチスに加担したために家族が奪われてしまった。

次は、国から家族を取り戻すという思いがそこにあったのではないだろうか。

黄金のアデーレ名画の帰還3

弁護士としての地位の確立と自分のルーツを知る戦い


その物語の中で、私が惹かれたのは、ライアン・レイノルズ演じる若手弁護士ランディが、最後まで諦めずに戦い抜く姿だった。

初め、マリアから話を聞いた時は、自分には全く縁のない話だと思っていた。

しかし、ランディの家族もマリアと同じくオーストリアで暮らし、命がけで国から脱出してきたことを知り、アデーレを取り戻すことが、自分にとっても家族を取り戻す行為だということに気付く。

それまで、特にこれといった勝ち星も上げていなかったランディが、アメリカの最高裁まで行き、オーストリア相手に調停を起こす。

それは、第二次大戦終結から50年経ってからの自由を求める戦いだった。

最後の調停に至るまで、もうダメだ。絶対に負けると思われた状況が何度もあった。

それでも、ランディは最後まで諦めずに進み続けた。

それは、彼の側に、常に毅然として、ユダヤ人としての誇りや家族の思いを持ち続けたマリアが側にいたからに違いない。

きっと、他にもマリアのように奪われた絵画を取り戻す裁判を起こそうとした人はたくさんいたに違いない。

しかし、彼らにとってのランディがいなかったために、途中で諦めてしまったケースはいくらでもあったに違いないと思った。

マリアが家族を取り戻すことができたのは、最初は頼りなかったけど、次第に成長し、最後まで闘いつづけたランディがいたからに違いない。

黄金のアデーレ名画の帰還2

絵画に込められた思いを知ることで、その作品の奥行きを知る


この映画を観るまで、もちろんクリムトの絵はいくつか知っていたし、画集やポストカードで観ていた。

そして、この映画を観ることで、クリムトがいた時代の背景を知り、その絵に奥行きが出てきたように思う。

もしも、いつかNYに行ける機会があった、この「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」を生で観たいと思う。

この絵の裏側で、国を追われてしまった家族がいたことを思い出すために。

そして、その国から絵を取り戻すために戦った人たちがいたことを思い出すために。

素晴らしい絵画を見るということは、それぞれに込められた思いを知り、感じることなんだなと改めて思った。

そして、その素晴らしい絵の数々が、二度と戦争の犠牲になりませんように。



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