とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:サム・シェパード



ライアン・ゴズリングレイチェル・マクアダムス共演の映画「きみに読む物語」をWOWOWで観た。

認知症の人たちが暮らす病院で、入院患者の女性に毎日物語を聴かせる男性。彼が語るのは、金持ちの令嬢アリ―と、肉体労働者ノアの許されない恋の物語だった。

満足度 評価】:★★★★☆

公開当時に映画館で観て号泣して、久しぶりに観たら、やっぱり良い映画だった。

誰も入り込めない、アリーとノアの2人だけの世界がすごく羨ましかった。

「きみに読む物語」予告編 動画

(原題:THE NOTEBOOK)




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キャスト&スタッフ


出演者

ライアン・ゴズリング
…(「ファースト・マン」、「ブレードランナー 2049」、「ナイスガイズ!」、「ラ・ラ・ランド」、「ドライヴ」など)

レイチェル・マクアダムス
…(「ドクター・ストレンジ」、「サウスポー」、「スポットライト 世紀のスクープ」、「誰よりも狙われた男」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」、「消されたヘッドライン」など)

〇ジーナ・ローランズ

〇ジェームズ・ガーナー

ジョーン・アレン
…(「ルーム」、「ボーン・スプレマシー」、「フェイス/オフ」、「ボビー・フィッシャーを探して」など)

ジェームズ・マースデン
…(「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」、「明日の家族のつくり方」)

サム・シェパード
…(「7デイズ」、「8月の家族たち」など)

監督

〇ニック・カサベテス

2004年制作 アメリカ映画


あらすじ


認知症の人たちが暮らす病院の入院患者である女性(ジーナ・ローランズ)の病室へ毎日通う男性デューク(ジェームズ・ガーナ―)。

彼は、彼女に毎日物語を読み聞かせるためにやってくる。

その物語は、1940年金持ちの令嬢で17歳のアリー(レイチェル・マクアダムス)が夏休みを過ごすためにやってきた南部の田舎町で、地元の青年ノア(ライアン・ゴズリング)と出会うところから始まる…。


君に読む物語


感想(ネタバレあり)


7年の年月をかけて一生の恋にめぐり逢う


この物語は、アリーとノアの2人の恋の物語。

アリーはお金持ちの家の令嬢で、ノアは田舎町で木材加工の仕事をしている貧乏な青年。

今から70年も前の二人には、そんな身分違いの恋が許されるはずもなく、愛し合いながらもアリ―の両親によって引き裂かれてしまう。

それでも、二人は7年の年月を経て、アリーには婚約者もいて、ノアは新しい恋人を作りながらも、彼らは再びめぐり逢う。

と書いてしまうと、なんだかありがちで陳腐な昼メロみたいに聞こえてしまう。

まぁ、確かにそんな一面もある恋愛ドラマなのかもしれないけど、それでも、私には彼らがとても輝いて美しく、また、羨ましく思えた

きみに読む物語4


誰も入り込めない二人だけの輝く世界が羨ましい


私が彼らを観ていて良いなと思ったのは、彼らには誰にも入り込めない2人だけの世界があるということ。

何度も衝突して、ケンカしても、また彼らは2人だけの場所に戻ってくる。

お互いが、お互いにとって居心地の良い居場所になっているのが、すごく羨ましかった。

7年間アリーとノアが会えなかった間に、アリーはロンと出会い、彼を愛し、婚約を決めたことに嘘はなかったように思う。

きっとその時は、ノアしか見えてなかったんだと思う。

それでも、ノアと再会した時に感じた居心地の良さが、アリーをノアの元へ呼び戻したのだと思う。

私にはそういう人がいないから、すごく羨ましいなぁと思った。

きみに読む物語


アリーの気持ちを誰よりも理解していたママの想い


この映画は10年間の映画になるけど、その時に気付けなかったことがある。

それは、ジョアン・アレンが演じる、アリーのママの想い。

実は、ママにもパパではない人を好きになった過去があって、その人のことを度々見にくることがあるというママの告白。

そのシーンがすごく切なくて、心が痛かった。

彼女は、肉体労働者との恋よりも、金持ちとの結婚を選んだことが幸せだと言い、その幸せを確かめるために昔の彼を度々見に来るという。

でも、本当に幸せなら、たびたび昔の彼の姿を見つめながら、今の自分の幸せを確認する必要があるんだろうか。

昔の彼のことなんか、忘れてしまうんじゃないだろうか。

「だから、あなにも後悔だけはして欲しくないの」

というママの一言は、「ママと同じ道は歩んで欲しくない」という願いのように聞こえた。

なんだか、その時のママとアリーの会話が、すごく心に残るシーンだった。

きみに読む物語7


出演者たちは、この映画が出世作に


「一生をかけてアリ―を愛する男」ノアを演じたのは、ライアン・ゴズリング

今思えば、この映画が彼の出世作。

その後、ラブコメ系のソフト路線を行くのかと思いきや、「ドライヴ」でハード路線もいけるところを見せ、次回作が注目される俳優の一人。



きみに読む物語6



「命がけで愛される女」アリーを演じたのは、レイチェル・マクアダムス

ライアン・ゴズリングと同じくこの映画が出世作となった彼女は、この映画に出演後、飛ぶ鳥を落とす勢いで人気が急上昇。

ロマコメのスイートな役だけでなく、知的な役もこなす彼女は、ロマンス映画からまで幅広く出演する。

現在、アメリカのトップ女優の1人。



きみに読む物語5


そして、老後のアリ―を演じたのは、ジーナ・ローランズ

彼女は、この映画の監督ニック・カサヴェテスの母。

周りに反対されながらも愛を貫く一生だったアリーを演じたジーナ・ローランズを観ながら、これはカサヴェテス家の物語でもあるのかな…と勝手に想像してしまった。

もちろん、ジョン・カサヴェテスと、ジーナ・ローランズは、誰もが知る有名人カップルなので、ノアとアリーのような身分違いの恋ではないけど、一生をかけて愛し合った夫婦という意味では、共通するところがあるのかなと思った。

そんなジーナ・ローランズとジョン・カサヴェテスの共同作業で有名な映画に「グロリア」がある。

観たことがない人は、素敵な映画なので是非。

私も、久しぶりに「グロリア」を観たくなった。



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誰にも負けないこと。それは1人の女性を愛し続けたこと


この映画は、オープニングに一番グッとくるセリフがある。

最初に老後のノアが登場し、

「私は誰でもない、ただの平凡な男。何かを成し遂げ分けでも、名前を残したわけでもない。

しかし、ただ一人の女性を命がけで愛した。それだけで十分だ。」

今の世の中、そんなことを胸を張って言える人がどれだけいるんだろう。

一生かけてまで愛する人に出会い、その人と一生を添い遂げる。

そんなのは夢物語…と思いつつ、そんな二人が本当に心の底から羨ましいと思える美しく輝いた映画だった。



きみに読む物語3






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ブログネタ
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ダーモット・マローニー主演の映画「7デイズ」をWOWOWで観た。

娘が肺の移植手術を必要としているが、ドナーが現れず、すこしでも移植の順位を上げようと奔走する父親のサスペンス映画。

出演者がとても豪華なのに、この映画の存在そのものを知らず、WOWOWで放送していたことで知り、面白そうだったから観てみた。

満足度 評価】:★★★★☆

内容は衝撃的なもので、もしもこんなことが実際に起きているかもしれないと考えたら、それだけでもゾッとするような映画だった。

「7デイズ」予告編 動画

(原題:INHALE(吸引))





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あらすじ


ニューメキシコ州で検事を務めるポール(ダーモット・マローニー)には妻・ダイアン(ダイアン・クルーガー)との間に幼い娘・クロエがいる。

クロエは、肺の移植手術が必要な体であるが、ポールとダイアンは移植の順番がなかなか回ってこないことに焦り始めていた。

クロエの主治医のルービン(ロザンナ・アークエット)は、過去に政治家のハリソン(サム・シェパード)がメキシコで不法な移植手術を受けたことを探り当て、その情報をポールに伝える。

ハリソンと友人同士であるポールは、そのことについてハリソンを問いただし、彼から得られたわずかな情報を元にメキシコの国境の町ティファナへと向かうのであるが…。

7デイズ

感想(ネタバレあり) 舞台はメキシコの国境の町ティファナ


何よりも衝撃的だったのは、メキシコのティファナには、ドナーを必要としているアメリカ人のために、「死のドナーリスト」があり、人殺しもいとわない人たちがいるということ。

この映画が、どれだけ事実を元にして描かれているのか知らないけれど、これが本当にまかり通っているのであれば、ティファナという町は人間の尊厳も何も無い、無法地帯ということになる。

そうでなくても、ティファナは犯罪率が高い麻薬の街というイメージが定着してしまっているのに。

7デイズ2

親切の裏にある別の顔


最初は「国境なき医師団」から派遣されてボランティアで働いているというマルチネス医師(ヴァンサン・ペレーズ)が、近所のストリート・チルドレンを集めて、治療をしたり、健康診断をしていると言っているのを聞いて、「やけに良い人だなぁ」って、単純に思っちゃったんだよね。

それは、私の考えが甘かった。

美味しい話には、ちゃんと裏があった。

彼らが健康診断をしていたのは、「ドナーとしてのデータ作成」のためだったんだよね。

ポールのような「緊急事態」のために。

その全てが明らかになった時、ゾワゾワゾワーーーーって鳥肌がたったよね。

金のために子供を殺すなんて、絶対にしてはいけないことなのに。

7デイズ3

人の命の長さは、絶対に人が決められるものではない


ティファナの大人たちが吐き捨てるように言った一言が忘れられない。

「どうせ、あの子たちはこの街では長生きできないんだ。だったら、その命で人を助けた方が良い」

なんだとーーーーー!!

だからって、少年の寿命を決める権利にはあんたにはないーーー!!

1%の確立でも大人になれる可能性があるなら、命を捨てないでよ!!!と本気で怒りがっ!!!

ポールが正しい決断をするのを見届け、映画を観終わり、我に帰って思ったのは、確かに、ドナー待機の順位って「人の死を待つ順位」だっていうこと。

映画が始まる前に、アメリカではドナーを待っている10人に対し1人しか提供者が現れないと説明があり、終わりには、臓器売買のために命を奪われる人たちが大勢いるという説明もあった。

うまくマッチングするドナーに出会えない状況も分かるし、なんとか家族を長生きさせたいという気持ちも分かるが、そのために人殺しをするのは、絶対にあってはならないこと。

どうして、そこまで強欲に生きられるのか理解に苦しむ。

アメリカ人とメキシコ人では生きるための優先順位があるとでもいうのか。

医師、警察、検事、政治家…。

本来なら、誰よりも市民の命とその尊厳について考えるべき立場の人たちが、あまりにも自分たちのことしか考えていないことに、無性に腹が立った。

7デイズ4

久々のダーモット・マローニー主演作。脇を固める俳優たちも豪華な面々


主演の検事、ポールを演じるのは、ダーモット・マローニー(「ニュースの真相」、「ダーティ・グランパ」、「8月の家族たち」)。

ダーモット・マローニーが主役を演じる映画なんて、久しぶりに見た気がする。

あんまり、検事ってイメージではないけど、この役は良かったんじゃないかな。

とにかく、最後に正しい決断をしてくれて良かった。

何が何でも娘に移植手術を受けさせたい妻、ダイアンにはダイアン・クルーガー(「女は二度決断する」「バツイチは恋のはじまり」「パパが遺した物語」)

この女優さんは本当にボーダーレスな方で、いろんな国の映画に出ててすごいなぁって思う。

今回も普通にアメリカン人の検事の奥様を演じてたし。

ただ、この奥さんはポールの最後の決断を許せなかっただろうなぁって思う。

その考え方がすごく怖いんだけどね。

その他にも、サム・シェパードや、ロザンナ・アークエット、ヴァンサン・ペレーズ(「告白小説、その結末」)などなど。

決して、大きな予算で作られた映画ではないと思うけど、出ている俳優たちは豪華な面々。

監督は、アイスランド人のバルタザール・コルマウクル(「エベレスト3D」)

えらい衝撃的な映画をつくってくれたなぁって思った。

7デイズ5

移植について考える


アメリカ人はメキシコン人を犠牲にしてなんて傲慢ななんて言ってしまったけど、よくよく考えれば、日本人でも日本では移植できずに、お金を積んでアメリカに移植手術に行っている人もいるわけで。

もちろん、それは合法だから問題ないんだけど。

それがアメリカの移植順位を変えている一因になっているのも事実で。

移植を心待ちにしているアメリカ人からしたら、「私たちだって移植できないのに、なぜ日本人が…」とか思うんだろうなぁ。

なんて、いろいろなことを考えさせられる映画だった。



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8月。真夏のアメリカの田舎町にある一家で、父親が失踪。そこへ集まってきた家族たち。


「8月の家族たち」予告編 動画


(原題 August : Osage County) 





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感想 名優たちが共演した痛い家族の話



これねぇ。痛い家族の痛い話でございます。

誰一人として、まともな人間がいなくて、誰一人として、幸せな人間がいない。

それでも、ぶつかり合って、けなしあって、喧嘩しあって生きてる。

そして、ついに、そんな家族から、父親が失踪。

なぜ、失踪したのか。見ると、きっとお父さんの気持ちがわかります。

そんな映画です・・・。

main


なんと言っても、見どころは、俳優陣です。

メリル・ストリープ(「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」「未来を花束にして」「幸せをつかむ歌」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」「母の眠り」)、ジュリア・ロバーツ(「シークレット・アイズ」)、クリス・クーパー(「カーズ/クロスロード」(声の出演)「夜に生きる」「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」「遠い空の向こうに」、「シービスケット」)、ユアン・マクレガー(「ゴーストライター」、「美女と野獣」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」)、ジュリエット・ルイスサム・シェパード

そして、今、大注目のベネディクト・カンバーバッチ(「ドクター・ストレンジ」「フィフス・エステート/世界から狙われた男」「イミテーション・ゲーム」「裏切りのサーカス」)まで出ています。

この人たちの共演を見るだけで見る価値ありです。

特に、メリル・ストリープの怖さはハンパないし(; ̄Д ̄)


この映画を良い映画と思うか、後味悪い映画ととるかは、あなた次第・・・。

私は、豪華俳優陣の演技を見られたので、大満足だけど、ちょっと悲しすぎる・・・ 

人は、結局、最後に頼れるのは自分自身だけ。なんですね・・・


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