トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス主演の映画「コラテラル」をWOWOWで観た。

暗殺者にカージャックされてしまったタクシー運転手のついてない一夜。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

トム・クルーズ出演作の中では割と好きな作品。冷酷で全く感情のない暗殺者と、真面目で人情あふれるタクシー運転手の対比が良い。トム・クルーズがとにかく怖い。

出演トム・クルーズジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット・スミス、マーク・ラファロハビエル・バルデム

監督:マイケル・マン 2004年製作 アメリカ映画


「コラテラル」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:COLLATERAL)




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あらすじ


LAのタクシー運転手マックス(ジェイミー・フォックス)は、夜のシフトを担当し、LAで一晩中タクシーを走らせている。

ある日、1人目の客が地方検事のアニー(ジェイダ・ピンケット・スミス)で、仕事のことで落ち込んでいる彼女を励ますと、「何か相談してほしいことがあったら連絡して」と名刺を置いていった。

美しい彼女から恥ずかし気に渡されたその名刺を見ながら、「今日は、一日良い気分で仕事ができそうだ」と思った時、アニーと入れ替わりで乗ってきたのは殺し屋のヴィンセント(トム・クルーズ)だった。

そしてその瞬間から、ヴィンセントの最もついていない一日がスタートした。

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感想(ネタバレあり) たまたま暗殺者を乗せてしまったツイてないタクシー運転手


電車やバスに乗った時、たまたま隣に乗り合わせた人が、「もしも人殺しだったらどうしよう…」と思うことがある。

たまたま隣に座った若い男子が、何気ない顔をして痴漢をするように、凶悪な殺人犯もこの映画に登場するヴィンセントのように、普段は普通のサラリーマン風の人に違いないと思っているからだ。

ビジネススーツを着て、キチンと磨かれた革靴を履き、ブリーフケースを持って歩いている。

どこにでもいる人と同じように。

そのどこにでもいる普通の人が、凶悪犯だったり、殺人犯だと知ったら、急に緊張感が増すし、電車に乗っていると分かれば、車両を変えるに違いない。

タクシー運転手のマックスも、きっと始めはヴィンセントをただのビジネスマンだと思ったはず。

どこからかLAに出張してきて、何人か友達に会って帰る。

そのために一晩貸し切りにして欲しいと言う。

まさか、暗殺者だとは思っていなかった。

この映画の面白さは、その「とても真面目な普通の人」が、ある日突然「殺人犯と遭遇してしまった恐怖体験」にある


コラテラル2

リアルな恐怖感


マックスの視線が観客の視線と合うように作られているのが、この映画の面白さだ。

上からタクシーの上に人が落ちてくれば腰を抜かし、ヴィンセントに銃を向けられ脅されれば、黙って言ううことを聞いてしまう。

うまくやれば、何度も逃げ出すチャンスがあったはずなのに、要領が悪くてうまく逃げ出すことができない。

彼の行動は、観客の「私だったらこうするだろうな」の範囲を超えることがない。

「ダイ・ハード」のように事件に巻きこまれたおっさんが暗殺者と戦って、相手をのしてしまうようなことはしない。

現実は、「ダイ・ハード」のようにうまくいかないからだ。

あくまでも「小市民が暗殺者と出会ったら」という前提で、物語は進行していく

だから、観客はつねにマックスに同情し、彼の行動に一喜一憂し、ドキドキしてしまう

そして、「お願いだからマックスだけは助けてあげて」と、ヴィンセントに懇願するようになる。

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暗殺者は人間離れしているのか


その一方で、暗殺者のヴィンセントは、かなり浮世離れした存在として描かれている。

まず、感情がない。

ただひたすらに、標的を殺すことだけに集中している。

いわば、プロフェッショナルの暗殺者だ。

そのヴィンセントに対するマックスの質問に思わずうなずいてしまった。

どうやったら、あんたみたいに人を簡単に殺すことができるんだ??

その質問に対しヴィンセントは何も答えなかった。

しかし、マックスがプロのタクシー運転手として誇りを持って仕事をしているように、ヴィンセントは職業として暗殺者を選んだまでのように見えた。

彼にとっては、それが最もお金を稼げる手段であり、もっとも性に合った職業だと

この辺の、ヴィンセントが暗殺者として覚悟して生きている様と、コツコツ地味に、日々夢を持って生きている小市民マックスの対比が非常に面白かった。

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ジェイミー・フォックスとトム・クルーズの一騎打ち


タクシー運転手のマックスを演じるのは、ジェイミー・フォックス

初めはおどおどしていたところから、徐々に腹が座ってきて、最後はアニーを守るのに必死になる小市民っぷりがすごく良かった。

ジェイミー・フォックスの他の出演作は「ベイビー・ドライバー」、「アニー」、「Ray/レイ」など

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マックスのタクシーに乗り合わせる暗殺者ヴィンセントを演じたのはトム・クルーズ

トム・クルーズも演出次第でこんなに変わるんだよという代表作のようなこの作品。

いつものキレキレのアクションを生かし、無表情のまま次から次へと人を殺していく暗殺者ヴィンセントは、本当に怖かった。

個人的に、トム・クルーズ出演作の中では、この「コラテラル」は好きな方の作品。

他の出演作には、「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」、「バリー・シール/アメリカをはめた男」、「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」、「大いなる陰謀」、「ザ・ファーム 法律事務所」、「ワルキューレ」、「ミッション・インポッシブル」シリーズ、「オール・ユー・ニード・イズ・キル


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生きていることに幸せを感じる朝


結局のところ、真面目な小市民マックスは、凶悪な暗殺者に勝つんだけれども、一晩2人で過ごしたマックスとヴィンセントの間には、友情では無いけど、それに近いような心の交流が合ったように思う

だから、マックスがヴィンセントを打ち負かしても「やったー」という気分にはなれず、なんだか、スッキリしない気分のまま終了する。

救いはマックスもアニーも無事だったこと。

アニーが検事で、マックスへの嫌疑が晴れたこと。

生きて平和な朝を迎えられたこと。

最後まで見応えのある面白い映画だった。





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