とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ジェニー・スレイト



トム・ハーディ主演の映画「ヴェノム」を映画館で観た。

スパイダーマンの宿敵ヴェノムを主人公にしたスピンオフ作品。

満足度 評価】:★★★★☆

超楽しかった!

アクションは迫力満点、エディとヴェノムの負け犬コンビはボケとツッコミの一人漫才コンビみたいでかなり笑えたし、これまで観たことのない三枚目トムハの新しい一面が見られたし、見所満載で楽しかった!

続編も期待!


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ヴェノム』予告編 動画

(原題:Venom)


更新履歴・公開、販売情報

・2018年11月3日 映画館にて鑑賞。

・2018年11月19日 感想を掲載。

・2019年7月6日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者

トム・ハーディ





監督

〇ルーベン・フライシャー


2018年 アメリカ映画



映画「ヴェノム」



あらすじ


ライフ財団がホームレスを集めて人体実験をしていると聞いたジャーナリストのエディ(トム・ハーディ)は、財団の科学者ドーラ(ジェニー・スレイト)の手引きで財団に潜入。

そこで、実験の現場をしていると、「黒い何か」がエディの身体に入り寄生してしまう。

その時から、エディは今までにない力を感じ、その力を借りてそこから逃げ出すことに成功する。

しかし、その「黒い何か」はライフ財団のドレイク(リズ・アーメッド)が宇宙から採取してきたものであり、取り戻すために、エディの行方を追う。



映画「ヴェノム」トム・ハーディ、リズ・アーメド



感想(ネタばれあり)


観る前:「ヴェノム」って暗い映画なのでは??


この「ヴェノム」とは、そもそもスパイダーマンの宿敵。

2007年に製作されたトビー・マグワイア版「スパイダーマン3」では、悪役として登場している。

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この時のスパイダーマンは自分の中にあるダークサイドと葛藤するという話で、正義の人スパイダーマンに対し、自分の中のダークサイドをパワーにしたのが、ヴェノムという位置づけだった。



ヴェノムに対して、そんなイメージがあったから、観る前は「暗い映画」なんじゃないかと思っていた。

きっと、自分自身のダークサイドと葛藤しながら、「黒い何か」に寄生され、ダークサイドに打ち勝つことができずに飲み込まれてしまうという、アナキン・スカイウォーカーがダースベイダーになるような話なんだろうなと勝手に想像していた。



ポスタービジュアルの「最悪」という文字だって、まさにそんなキャラクターを感じさせたからだ。

ディズニー版MARVELにレンタルされているトム・ホランド版「スパイダーマン」の能天気な雰囲気とは対照的なものになるんだろうと思っていた。



映画「ヴェノム」トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ



観た後:「ヴェノム」って笑えて超楽しい映画


ところが、蓋を開けてみると、私の予想とは全く正反対な、笑えるところのたくさんある楽しいアクション映画だった

映画評論家の町山智浩さんが、この「ヴェノム」のことを「『ど根性ガエル』みたいだった」と言っていたけれど、まさに!そんな映画だった(笑)

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ひろしこと、エディはフリーのジャーナリスト。

いつも「行き過ぎた」記事を書いては、訴訟問題になり出版社や新聞社を追い出される…。

そんな彼は、NYから追い出され心機一転サンフランシスコで働き始めるが、彼の恋人アン(ミシェル・ウィリアムズ)が持っていた書類を盗み見して、ライフ財団の告発記事を書き、ライフ財団から訴えられるだけでなく、アンまでもライフ財団の顧問弁護士をクビにされてしまう。

結果、仕事も恋人も失うという最悪の事態に。



そんな、うだつの上がらないエディに「いつまでもウジウジしてんじゃねーよ」と背中を押すのが、彼に寄生した地球外生命体のヴェノムなのだ。



このヴェノムがまさに「ぴょん吉」的な役割で、恋人にフラれてウジウジしているエディをグイグイ引っ張っていく。

そんな二人を見ていると思わず笑ってしまうし、ヴェノムが「悪役」だっていうのも忘れて、つい応援してしまう



エディをグイグイ引っ張るヴェノムは、ぴょん吉と同じく、親しみやすいキャラクターだ。

だからなのか、彼は、人間を食べて栄養素にしているという、ちょっと想像すると怖いキャラクターなんだけれど、この映画のヴェノムには「悪い奴らは全員ヴェノムに食われてしまえ!」と思ってしまう(笑)



後半には、エディとアンの間をとりもつキューピットの役割まで買って出たのには笑ってしまった。

いやーーヴェノム良い奴じゃん!!



これは、怖い映画でも、暗い映画でもなく、笑って楽しい映画なのだ。



映画「ヴェノム」トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ



エディとヴェノム ふたり揃って一人前


しかし、そんなヴェノムにも、うだつの上がらないエディと同じような過去があった。



地球外生命体のヴェノムは、生まれ故郷の星で「兵士」だったけれど、出来の悪い彼は、いつも上官から叱られているような「ダメ兵士」だった。

そこで、生まれ故郷から脱走して、新たな生活の地を求めて地球へやってきたのだ。



つまり、エディもヴェノムも、お互いに一人では戦えない「負け犬」で、二人が巡り合い、ようやく一人前になれたのだ。

この「ヴェノム」は、そんな二人のバディムービーでもあるのだ。



しかし、エディは見るからに「負け犬キャラ」だということは分かっていたけれど、まさか、ヴェノムも「負け犬」だとは思わなかった(笑)



映画「ヴェノム」



MARVELの流れから、今後への期待


ヴェノムがこれほどまでに、笑えて楽しい映画になったのには、最近のMARVEL映画の流れを感じずにはいられない。

「アベンジャーズ」や「ブラックパンサー」を除き、ここ数年MARVELの作品は「マイティ・ソー バトルロイヤル」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」「スパイダーマン:ホームカミング」など、笑えて楽しい作品がヒットしている。

その中で、この「ヴェノム」だけがダークな路線でいくのは難しかったのだろう。

この雰囲気でいったら、トム・ホランド版の「スパイダーマン」との共演も期待してしまう仕上がりだ。



ただ、その分、「この映画を、なぜ今描くのか」とか「エディやヴェノムの内面やバックグラウンド」などの描写が浅くて、全体的に楽しいだけの薄い仕上がりになってしまったのも事実。

そこは、今後の続編で肉付けしていってくれることを期待している。

(3部作製作予定)



負け犬と言われ続けた人が、人々を救うヒーローになるというと、まさに「スパイダーマン」がそうで、これは、そんな「スパイダーマン」の血筋を引く映画なんだと実感した。

トム・ホランド版の「スパイダーマン」は、その辺の負け犬要素が薄い)



というわけで、とても笑えてみんなが楽しめる作品になっているので、「怖い映画かも、暗い映画かも」と思って、敬遠している人は、是非、安心してこの作品を観て欲しい

きっと、楽しい思いをして帰るに違いないと思う。



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クロエ・グレース・モレッツ主演の映画「彼女が目覚めるその日まで」を試写会で観た。

21歳で「抗NMDA受容体脳炎」という難病にかかってしまったスザンヌ・キャラハンの闘病生活を描く。

実話の映画化。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

抗NMDA受容体脳炎とは耳慣れない病気だけれど、先日観た「8年越しの花嫁」で描かれていたのと同じ病気だったので、病気については知っているつもりでこの映画を観た。

しかし、その二つの映画では患者の症状がまるで違っていて、改めて知ることが多かった

8年越しの花嫁」と比べると、より病気について詳しく描かれた作品だったことが分かった。

7か月間、「原因不明」と言われながら闘っていたスザンナの姿には、とても感動させられた

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事



「彼女が目覚めるその日まで」予告編 動画

(原題:Brain on Fire)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年12月7日 試写会にて鑑賞。

・2019年1月29日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

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キャスト&スタッフ


出演者

クロエ・グレース・モレッツ
…(「サスペリア」、「クリミナル・タウン」、「ダークプレイス」、「アクトレス~女たちの舞台~」、「イコライザー」、「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」、「(500)日のサマー」、「キック・アス」など)

トーマス・マン
…(「キングコング:髑髏島の巨神」、「ぼくと彼女とアールのさよなら」、「あしたの家族のつくり方」など)

キャリー・アン・モス
…(ドラマシリーズ「ジェシカ・ジョーンズ」、「アイアン・フィスト」など)

…(「オーシャンズ8」など)

…(「バイス」など)

ジェニー・スレイト
…(「ヴェノム」、「gifted/ギフテッド」など)


監督・脚本

〇ジェラルド・バレット

製作

シャーリーズ・セロン
…(「タリーと私の秘密の時間」(兼 製作)、「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(声の出演)、「アトミック・ブロンド」、「ワイルド・スピード ICE BREAK」、「ダークプレイス」、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」、「あの日欲望の大地で」、「裏切り者」など)
 

2016年製作 カナダ映画



映画「彼女が目覚めるその日まで」




あらすじ


ニューヨーク・ポスト紙で記者として働く21歳のスザンナ・キャラハン(クロエ・グレース・モレッツ)は、両親に紹介したミュージシャンの恋人・スティーヴン(トーマス・マン)もいて、充実した毎日を送っていた。

ところが、いつからか少しずつ意識が朦朧としたり、眠れなくなったり、幻覚を見たりするようになる。

自分が心配になったスザンナは、体のことが心配になり医師の診断を受けるが、検査の結果に異状はなく、「酒を控えるように」とアドバイスされる。

その時は安心したスザンナだったが、体の状態は悪化するばかりで、ついに てんかんの発作のようなひきつけの症状を起こして倒れてしまう…。

しかし、それでも原因は不明のままで…。



映画「彼女が目覚めるその日まで」クロエ・グレース・モレッツ




感想(ネタバレあり)


21歳の記者の身をある日突然襲った病魔


これは7年前に当時21歳だったスザンナ・キャラハンの身に起きた実話を映画化したもの。

スザンヌ・キャラハンはニューヨーク・ポスト紙で記者をしていた頃に、「抗NMDA受容体脳炎」という病気にかかってしまう




しかし、その病気は2007年にその名前が与えられるまで悪魔憑きの病気と言われ、「エクソシスト」のモデルもその病気だったのではと言われている。

そのうえ、その病気は日本でも300万人に1人(年間1000人ほど)が発症していると言われているほど患者数が少なく、スザンナが2009年に発症した当時も症例がとても少なかった。



だから、スザンナや家族が病院に行って彼女のおかしいところを訴えても、検査の結果は異状がなく、何が起きているのか理解してもらえない

結局、「酒の飲みすぎ」とか「精神障害」だと誤診され、症状は悪化していく一方だった。



偶然にも(公開日を一緒にしたのは、偶然なのか意図的なのか不明だけど)、このブログでも紹介した日本映画の「8年越しの花嫁」も同じ「抗NMDA受容体脳炎」をテーマに描いている作品だった。

私は「8年越しの花嫁」の方を先に見ていたので、スザンナの状態を理解しているつもりで観ていたが、8年越しの花嫁」の麻衣さんとこの映画のスザンナでは、まったく描かれ方が違っていたので、改めてこの病気の怖さを知ることになった



映画「彼女が目覚めるその日まで」クロエ・グレース・モレッツ


その昔は「悪魔憑き」と言われた病気との闘い


この映画でとても印象に残ったのは、スザンナがその病気にかかってから「抗NMDA受容体脳炎」だと診断されるまでの、スザンナと家族と恋人の長い長い闘いだった。

先ほどもちょっと書いたけれども、この病気が認知される2007年までは、その原因が分からなかったため、「悪魔憑き」の病気だと言われ、「エクソシスト」がその症状の典型だと言われていたという。



はじめのうちはスザンナも、「仕事が忙しくてちょっと疲れているんだな」というぐらいの症状だった。

人が話している声が遠くなったり、急にめまいがしたり。

私も、それぐらいの症状だったら「貧血かな?」だと思う気がする。

そのうち、「虫に刺された跡が手にいっぱいできちゃって」と言いながら手を出しても、虫刺されのあとなどなかったり(幻覚)、静かな時に騒音が聞こえ(幻聴)「静かにしてよ!」とどなったりするようになる。

その後も症状はエスカレートし、いきなり夜中に徘徊するようになったり、相手を罵るようになった直後にひきつけを起こしたり、それこそまさに「エクソシスト」の症状そのものになってくる。



私はそんなスザンナの様子を見て、「ドラッグでハイになっている人みたいだな」と思った。

目がどんよりとして、訳のわからないことをわめき続け、何もないところに「いかにも、そこに何かある」かのように話し始める。

内科や脳神経外科の医師も、脳のMRIに問題がないので精神科なのではないかと疑い始めるが、精神科の患者はひきつけを起こすことなどない

彼らはスザンナを入院させるが、頭に脳波を調べる機械をつけるだけで、何もすることができない

そのうち、スザンナは言葉も話せなくなってしまう



そんな原因不明の病気と闘っているスザンナも大変だけれど、周りでスザンナを支えている家族や恋人も大変だなと思った。

さっきまでうつ状態だったかと思えば、急にそう状態になったり、家族のことを罵ったり、いきなり倒れてひきつけを起こしたり。



家族もそれぞれ仕事を持っていると、四六時中、彼女の面倒を見ていることなどできない。

そのため、「お願いだから入院させてくれ」と言ってスザンナを入院させたような状態だった。



病院でも原因が分からず、治療法が見つからなかったので、家にいても病院にいても一緒だけれども、スザンナと一緒にいたら、健康な家族まで病気になりかねない。

それほどまでに追い詰められた状況だった。



その後、彼女を担当している医師団の一人が大学時代の恩師であるインド人医師に相談したことで突破口が開かれる。

その医師はスザンナの診療をした後、自己免疫系の専門家になったという。

スザンナの様子がおかしくなってからその医師に会えるまで、7か月が経過していた



映画「彼女が目覚めるその日まで」クロエ・グレース・モレッツ


日本映画「8年越しの花嫁」と「あなたが目覚めるその日まで」の違い


8年越しの花嫁」と、この「あなたが目覚めるその日まで」を見比べてみると、同じ「抗NMDA受容体脳炎」でも、患者によって症状が様々であることが分かる。

8年越しの花嫁」の麻衣さんは、恋人の尚士さんと旅行に行ったことが思い出せず、そのうち幻覚を見るようになって、周りの人を罵るようになる。

そして、一旦は心停止にまでなり、昏睡状態に入ってしまう。



この「抗NMDA受容体脳炎」とは、自己免疫システムが故障する病気であり、自分の身体を守るはずの抗体が健康な脳を攻撃してしまう病気である。

専門家ではないから正確なことは言えないけど、麻衣さんとスザンナでは抗体が攻撃した脳の場所が違うから、症状も違ったのではと思った。



この映画を観た試写会の時に、映画の上映後には原作者でモデルになったご本人のスザンナ・キャラハンさんがいらしていて、ティーチインが行われた。

その時に、この「抗NMDA受容体脳炎」について話していた際、患者症状は一様ではなく、軽い人もいれば、重い人もいると話されていた。

スザンナさんのように闘病期間が7か月で済んだのは軽い方だという。



その話には、すごく納得してしまった。

なぜなら、「8年越しの花嫁」の麻衣さんは、意識が回復するまで5年ぐらいかかっていたからだった。



また、映画としての描き方も日本らしさとアメリカらしさが出ていて面白かった。

8年越しの花嫁」は、その病気を乗り越えるカップルの姿がメインになっていて、男性主人公の視点から病気になってしまった恋人の様子が描かれているのが特徴だった。

しかし、この「彼女が目覚めるその日まで」は、「『抗NMDA受容体脳炎』とは、どんな病気であるか」に焦点を合わせていてこの難病に対する認知や理解を深めるために作られたんだと感じた。



その二本の映画が同じ日に公開されるというのは、どちらかを選択して観るというよりも、両方併せて観て、この病気に対する関心と理解が深まることを目的にしているんじゃないかなと思った。



それぐらい、麻衣さんとスザンナさんでは症状が違うし闘病生活も違う。

私も両方の作品を観たからこそ、この病気の全貌が見えたような気がした



映画「彼女が目覚めるその日まで」クロエ・グレース・モレッツ


クロエ・グレース・モレッツの迫真の演技が病気の恐ろしさをリアルに伝える


そして、なんといっても、この映画の凄さはクロエ・グレース・モレッツの演技力に尽きる

キック・アス」のヒットガールからキャリアをスタートさせた彼女は、20歳という年齢ながら、アメコミヒーローや、純粋な少女も、一転してビッチも演じてきた。

あらゆる役を演じてきて、もうできない役はないんじゃないかなと思った。



この映画のスザンナも、本当に「エクソシスト」なのではないかと思うぐらい怖くて、見ていて「もうやめて」と言いたくなるぐらい迫真の演技で恐ろしかった

本当にすごいわ。クロエちゃん。



そして、こういう映画を観るといつも、「もしも自分の家族や周りにいる友人が、この病気にかかってしまったら…」と考えてしまう。



もちろん、それが映画が作られる目的の一つでもあるけれど、まず、この「抗NMDA受容体脳炎」を知ることが大事だと思う。

知っていれば、もしも自分自身や、自分の家族や、友人に不幸が起きたとしても「何を必要とされているか」「何をしてあげればいいのか」が具体的に思い浮かんでくるように思う。

難病もの、闘病ものというのは、観ている方もつらいイメージがあるけれど、もしも、自分の周りでそれが起きた時に、間違った行動をしないためにも、観る価値があると思う



私が、この映画で最も好きなところはラストだった。



スザンナが闘病生活を乗り越えて、病気にかかる前とは違う「強くなった自分」を見出したところ。

8年越しの花嫁」では、闘病前と闘病後での違いが見えなかったのが消化不良だったけれど、ここではそこがキチンと描かれていたので満足したし、とても感動した。



人間は、悲しみを乗り越えると前よりも大きくなれるし、強くなれる

そう思えてよかった。



いくら健康に気を遣って毎日元気に暮らしていても、ある日突然、病気に悩まされることもある。

その急なできごとに対応できるように、映画を観て、その病気を知るということも必要なことなのではないかと思った。



「映画を観ました。感動しました。」

だけではない、プラスアルファの思い(病気に対する知識とか、いきなり悲しみに襲われた家族や恋人の思いとか、職場の人たちの寛大な対応とか、必死で原因を探す医師の思いなどなど)、一つの難病に対する様々な人たちの感情を感じ取ることができる映画だと思う。




関連記事

同じく 抗NMDA受容体脳炎 という病気について描かれた作品

あわせて観ると、この病気についてより理解できる。

「8年越しの花嫁 奇跡の実話」婚約者が突然 昏睡状態になったら。良い話だし奇跡。しかし泣けなかった感動できなかった。その理由。佐藤健、土屋太鳳 主演、実話の映画化【感想】





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クリス・エヴァンス主演の映画「gifted/ギフテッド」を試写会で観た。

天才的な数学の才能を持った少女メアリーと、彼女を育てる叔父のフランク、そして、彼女に英才教育をさせようとする祖母の物語。


満足度 評価】:★★★★☆

笑って、共感して、最後は号泣。

特別な才能を持った子供がいたら、大人は何をすべきなのか

よりよい教育を受けさせることなのか、同世代の友達と一緒に学ぶべきなのか。

子供の教育について、考えさせられる作品。

「私は子供がいないから」という言い逃れができない作品になっていて、素晴らしい作品なので、一人でも多くの人に観て欲しい。



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「gifted/ギフテッド」予告編 動画

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サウンドトラック「ギフテッド」

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キャスト&スタッフ


出演者

クリス・エヴァンス
…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「アベンジャーズ」、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」など)


ジェニー・スレイト
…(「ヴェノム」、「彼女が目覚めるその日まで」など)

リンゼイ・ダンカン
…(「ウィークエンドはパリで」、「バードマン」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」など)

オクタヴィア・スペンサー
…(「シェイプ・オブ・ウォーター」、「ドリーム」、「ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常」など)




監督

マーク・ウェブ
…(「(500)日のサマー」、「アメイジング・スパイダーマン」など)


2017年製作 アメリカ映画



giftedギフテッド




あらすじ


フロリダの小さな田舎町で暮らす7歳のメアリー(マッケンナ・グレイス)は、生まれて間もなく母を亡くしたため、叔父のフランク(クリス・エヴァンス)と、片目の猫 フレッドと暮らしていた。

7歳になったため、小学校に通い始めたメアリーだったが算数の授業で2ケタと3ケタの掛け算を安産をして先生のボニー(ジェニー・スレイト)を驚かせてしまう。

メアリーは幼い頃から数学の天才的な才能を持っていた(gifted ギフテッド)のだが、普通の小学生らしい生活を送らせたいとフランクが望んだため、地元の公立小学校に通わせることにしたのだ。

しかし、学校は彼女を「適切な学校に通わせるべき」とフランクに提案し、フランクはそれを拒否するが、フランクの母で元数学者のイブリン(オクタヴィア・スペンサー)がメアリーの噂を聞きつけ、彼らの元を訪れる。

そして、イブリンはメアリーに英才教育を受けさせるために預かりたいと言い出し…。



giftedギフテッド2




感想(ネタばれあり)


天才数学者だった姉がフランクに残したギフト



主人公のフランクは未婚で子供がいない。

しかし、ある時突然、子供を育てることになった。



普通の独身男性のように毎日を過ごしていたフランクの元に、姉が生まれたばかりの子供・メアリーを連れて訪ねてきた。

姉は話があると言うが、その日、フランクはデートの約束をしていた。

だからフランクは「話は帰ってから聞く」と言って、姉とメアリーを家に置いたまま遊びに出かけてしまう。

ところが、家に帰ってみると姉は自殺していた。



その時からフランクは、メアリーを育てることになった。

私もフランクと同じく未婚で子供がいないので、もしもいきなり目の前に姪が現れて、その子を育てることになったらどうするかなと考えた。

始めはきっと姉の自殺を止められなかったことに責任を感じてメアリーを育て始めるように思う。

しかし、いくら自分の本当の子供じゃないとは言っても、生まれて間もない頃から育てた子供には、自分の子供と同じぐらいの愛情を感じるだろうし、姉のためにも、自分の子供だと思って大切に育てるのではと思う。



そして、順調に育ったメアリーは数学者だった姉の遺伝子を引き継ぎ、幼い頃から天才的な才能を発揮、小学校に上がる前から難しい数学の本を読破していた

けれど、フランクはメアリーには「普通の小学生の暮らし」をさせたいと思い、公立の小学校へ通わせることにした。

メアリーの友達には隣人のロバータ(オクタヴィア・スペンサー)がいるけれど、やはり、同世代のお友達が必要だと考えたからだった。

そのフランクの選択は正しかったのか

そこから、この物語はスタートする。



giftedギフテッド6


勉強も大切だけど、生きていくためには社会性も必要



メアリーは小学校に上がるまでに難しい本も読んでいたし、公立小学校の教育など必要なかった

メアリー本人も自宅で勉強をすることを望んでいた

隣人のロバータもメアリーを小学校に行かせることで、周りの「大人たち」が、彼女の恵まれた才能(gifged/ギフテッド)に気付き、彼女をどこかに連れて行ってしまうのではと心配していた。



そんなメアリーとロバータの気持ちも理解した上で、フランクがメアリーを学校に行かせたのは「社会性」のためだった。

もちろん勉強も大事だし、彼女の才能が世間から注目されるも心配だけど、それ以上に同じ年頃の子供たちと話をしたり、遊んだりする時間が必要だと考えた。



フランクからしたら、姉が自殺したのは、彼女の才能を伸ばすために母親が彼女の私生活を全て取り上げて、数学だけを与えていたことに原因があったと考えたのだろう。

だからこそ、勉強も必要だけど、それ以外の時間も大切にして欲しいと思ったはず。



実際、学校に通いだしたメアリーは授業内容に物足りなさを感じ、同世代の子供たちは退屈だと感じていた

けれど、授業が物足りないのも、友達関係が退屈なのも全て含めて、教育だし、成長なのだ。



その反面、メアリーの恵まれた才能を伸ばしてあげたいという気持ちもあった。

しかし、メアリーを優秀な学校に通わせるほどの生活水準がフランクには無かった。



giftedギフテッド5


子供の人生を支配しようとする過干渉な毒親



そこへ現れたのが、フランクの母であり、メアリーの祖母であり『熱心な教育ママ』のイブリンだった。

彼女は、「フランクに育てられないのなら、メアリーを預かりたい」と言う。



しかし、このイブリンは子供の人生を支配しようとする過干渉の母親で、典型的な毒親である。

フランクからしたら、メアリーの母親が自殺したのも、彼女の支配的教育の過干渉が原因だと思っている。



ところがイブリンは「子供の将来を考えて、そのレールを引いてあげているだけ」だと思っている
し、フランクの姉が自殺したのも「彼女が弱いから」だと思っている。

しかし、子供からすると「たまにはレールからそれたい時」もあるし、失敗するのもまた、人生勉強なのだ。

イブリンの徹底的な管理教育の結果、フランクの姉は人とうまくコミュニケーションを取ることができず、結婚しないまま子供を産み、目標としていた数学の理論を証明した時点で人生の終わりがやってきてしまった。



そんなフランクの姉は、「勉強だけでは人間生きていけない」ことを象徴している

メアリーが普通の人と同じような人生を送ることは、姉の希望でもあったのだ。

姉の二の舞にしないためにも、フランクは普通の学校に通わせようと思ったのだ。



メアリーの姉の人生は、天才子役たちの悲しい人生の末路によく似ている

彼らも才能に恵まれて、ステージママたちから明らかに過干渉な教育を受けて子役界のスターになったけれど、10代の後半ぐらいからドラッグや酒に溺れてしまい、いつの間にか芸能界からドロップアウトしている。

大人たちからしたら「大切な子供が人生に失敗しないように、良かれと思って」したことだけれど、子供にとっては足かせでしかない。

どんなに子供のことが心配でも「適度な距離」が必要なのだ。



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大人同士で奪い合う以前に大切なのは「子供が何を望んでいるのか」



そうして、普通の暮らしをさせたいフランクと、最高の教育を受けさせたいイブリンの間でメアリーを奪い合うことになる。

この「大人の事情」でメアリーが右往左往する姿を見ていると、本来なら才能に恵まれたということは素晴らしいことなのに、その才能がメアリーを不幸にするのではと思ってしまう。

しばらくフランクと離れていたメアリーが、フランク恋しさに泣きじゃくる姿には、私も号泣したし、その後、何度思い出しても泣けてしまう。



そんな彼らを観て思ったのは、一番大事なのは「メアリーがどうしたいか」ということ

メアリーが飼っている猫のフレッドが生まれつき片目がないように、メアリーには人よりも数学の才能に優れているという個性があるだけなのだ。

その個性を、大人たちが引き伸ばそうと思っても、本人にその気がなければ不幸になるだけ。

メアリーがフランクやフレッドといたいと思うことも、もっと良い教育を受けたいと思う気持ちも両方ともに大切で、周りの大人たちはそんな彼女の奪い合いをするのではなく、互いに相談しながら「彼女の最も望む環境づくり」するべきなんだと思った。



ゴキブリの出る家が劣悪な環境だとしても、メアリーはそんな家が大好きだし、そこで暮らしたいと思っている。

その「大好き」な気持ちも、メアリーという人間の大切な一部なのだ。

フランクであれ、イブリンであれ「子供はこうあるべき」を押し付けるのではなく、互いにできることを出し合い「メアリーは何を望んでいるのか」を全力で考えることが一番だなと思った。

7歳の子供にだって、意志も人権もある



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