とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ジェマ・アータートン



テレンス・スタンプ主演の映画「アンコール!!」をU-NEXT で観た。

合唱団に参加することで救われる人々の姿を描いた感動作。


満足度 評価】:★★★★☆

72歳の頑固爺さんが、長年支えてくれた妻に感謝の気持ちを伝えたいが、口下手な彼は伝えることができず、妻の大好きな歌に想いを込める‬。

そのテレンス・スタンプが歌う場面が本当に感動的で、その想いに心を強く打たれた‬。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『アンコール!!』予告編 動画

(原題:Song for Marion)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年9月11日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年10月1日 感想を掲載。

現在、ネット配信で販売中。



見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「アンコール!!」は、現在U-NEXT で配信中

本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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キャスト&スタッフ


出演者




…(「60セカンズ」など)


監督

〇ポール・アンドリュー・ウィリアムズ


2015年製作 イギリス映画



映画「アンコール!!」


あらすじ


72歳のアーサー(テレンス・スタンプ)は、気難しくて偏屈な頑固爺さん。

しかし、妻のマリオン(ヴァネッサ・レッドグレイブ)だけには甘えてしまうツンデレタイプ。

そんな性格のせいか、息子のジェームズ(クリストファー・エクルストン)とも、対立してばかり。

ところが、ある日、マリオンの病気が再発してしまい、余命わずかだと宣告されてしまう。

マリオンは身体がつらいはずなのに、それでも合唱団の練習には楽しそうに通い続けていた。

合唱団を指導するエリザベス(ジェマ・アータートン)は、合唱コンクールにエントリーすることを決め、その選考会でマリオンが歌っている姿を見たアーサーは、その歌声に感動してしまい…。



映画「アンコール!!」テレンス・スタンプ




感想(ネタばれあり)


昭和の頑固おやじ「歌なんて歌ってられるか!」


とても個人的なことだけれど、数ヶ月前、高齢の父が病気をしてしまい、入院してしまった。

近々退院をする予定なのだけど、退院後もリハビリに通わせたくて、地域のケアプラザにリハビリの受け入れ先を探してもらっている。



その中で、父が頑なに嫌がっているのが「歌を歌ったり、ゲームをしたりするデイサービス」だ。

たとえ、一日の工程の中にリハビリテーションが含まれていても、その後に歌やゲームがあるようなデイサービスには行きたくないと言う。

昔から、合唱団に通ったりした人はきっと楽しんで参加するのだろうけれど、父は痴ほう症になっているわけでもなく、「そんなものは男がすることじゃない」というプライドというか、頑固さがあって、その場にいても楽しめないんだろうと思う。



だから、この映画の中で、アーサーが合唱団のことを頑なに嫌がるのも分かる気がした。



たとえ、愛する妻のマリオンが、身体がしんどいのにも関わらず、楽しそうに合唱団に通っている姿を見ても、その妻の気持ちが理解できない。

その一方で、きっとマリオン本人は、アーサーも一緒に楽しんで欲しいという思いがあるんだろうけれど、その思いを強要せず、送り迎えだけ頼んでいるのは、そんなアーサーの気持ちを理解しているからだろう。



とはいえ、偏屈で頑固なアーサーの気持ちを理解できるのはマリオンだけで、アーサーはマリオンを通じて社会とつながっている

だから、マリオンを通さずに息子のジェームズと会話しても、すぐにケンカになってしまう。



私の父もそうなのだけど、アーサーが合唱団に入れないのも、マリオンを通じてしか社会とつながれないのは、愛情表現がへたで、口下手だからだ。

歌を歌うことに対して「気恥ずかしい」という思いがあって、照れ隠しのように「歌ってられるか」と言ってしまう。



この映画では、そんなアーサーが、「歌」によって救われていく姿を描いている



映画「アンコール!!」テレンス・スタンプ2



感情を込めて歌った歌は人を感動させる


きっかけは、妻のマリオンが合唱コンクールの選考会で歌った「トゥルー・カラーズ」だった。

この「トゥルー・カラーズ」は、シンディ・ローパーの歌だが、合唱団用に、マリオンのソロをメインにしてアレンジしているものだった。

その「トゥルー・カラーズ」は、「私はあなたの本当の良さを理解しているから大丈夫よ。だって私はあなたのことを愛しているから。」という思いを歌ったもので、それは偏屈なアーサーを愛しているマリオンにピッタリの歌だった。





その歌を、マリオンがアーサーを見つめながら歌っているのを聞いて、アーサーはとても感動する。

けれど、素直にマリオンに対して「感動したよ」とは言えない。

しかし、そんな素直じゃないところも含めてマリオンはアーサーを理解し、愛していた。



私も、前からシンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」は好きだったけれど、「こんなにいい歌だったのか!!」と改めて思い、感動した場面だった。

たとえ、周りの人たちが理解できなくても、私はあなたのことを理解しているし、他の人が知らない良いところをたくさん知っている。

それこそが「愛なんだ」と感じさせてくれ、とても感動した場面だった。



アーサーは、この時の感動をきっかけに「歌は人を感動させるものだ」と知り、音楽に興味を持ち始める。



映画「アンコール!!」ヴァネッサ・レッドグレイブ



心の支えを失ったアーサーが吸い寄せられた「歌」


しかし、そんなアーサーの唯一の理解者だったマリオンも亡くなってしまう。

そして、マリオンを失い、アーサーは改めてその偉大さに気付かされ、大声を出して泣いてしまう。

息子との仲もうまくいっていない彼は、マリオンを亡くした途端に孤独になってしまうのだ。



そうして、吸い寄せられるように、マリオンのいない合唱団に通い始める。

そこで、アーサーは合唱団を指導しているエリザベスに誘われて歌い始めるのだが、そこで気付いたことがある。



「歌」とは、普段、口にはしにくいことを伝えるのにピッタリなのだ。

アーサーのように口下手な人にとって、「歌」なら、普段、言いにくいことを言えてしまうのだ。



そのことに、マリオンが生きている時に気付けば良かったのだけど、きっとマリオンが生きている間は合唱団に参加するなんてできないだろうから、そこがアーサーの難しいところであり、そこで、アーサーは亡くなったマリオンに、生前言えなかった思いを込めて「愛」を歌うのだ。



映画「アンコール!!」ジェマ・アータートン



音楽には人を救う力がある


アーサーにとって、世界の中心にはマリオンがいた。

そのマリオンが亡くなって、アーサーの世界は真っ暗になってしまった。

そして、アーサーは改めてマリオンの偉大さに気付くのだ。



この映画は、その偉大なマリオンを亡くしたアーサーが歌と出会って、再び人生を取り戻すまでを描いた作品だった。



今まで、人に感情を伝えることが苦手で、息子と衝突を繰り返していたアーサーも、その息子に歌う姿を見せることで、息子との仲も修正していく。



私は、ラストでアーサーが歌っている姿を見て、「歌」というのは、うまい下手よりも、どれだけ感情が込められているかが大事なんだと改めて思った。

そこはさすが、大ベテラン俳優のテレンス・スタンプだから、感情たっぷりにマリオンへの愛を歌うのだ。

歌詞の一つ一つにアーサーの思いがとても丁寧に込められていて、本当に感動して、私は号泣してしまった。



辛いことがあって落ち込んでいる時、私は音楽を聴いたり、ライブに行って叫んだりする。

音楽には、人を救う力があるからだ。



目の前が真っ暗で、人生が絶望的だと思っても、音楽はいつも変わらず、私たちを励ましてくれる。

だからこそ、音楽は素晴らしく、人々は音楽を求め、この世からなくなることはない。

そんな「音楽の力」を感じた作品だった。





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ジェマ・アータートン主演のイギリ映画「人生はシネマティック!」をヒューマントラストシネマ有楽町で観た。

第二次世界大戦当時にイギリス情報局映画部の脚本チームに採用されたカトリンの奮闘を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

素晴らしい映画だったなぁ。

この映画を観て、「映画というのは『辛い現実から私たちを切り離し、素晴らしい夢を見させ、明日からまた頑張ろう』と思わせてくれるためにある」と思った。

なぜ、そう思ったのか。

その理由は、この先の感想へ。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「人生はシネマティック!」予告編 動画

(原題:Their Finest)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年12月3日 映画館にて鑑賞。

・2019年1月25日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

ジェマ・アータートン
…(「ディストピア パンドラの少女」など)

サム・クラフリン
…(「世界一キライなあなたに」など)

ビル・ナイ
…(「パイレーツ・ロック」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」、「ワルキューレ」、「ショーン・オブ・ザ・デッド」など)

〇ジャック・ヒューストン
…(「高慢と偏見とゾンビ」など)

エディ・マーサン
…(「アトミック・ブロンド」、「ハイヒールを履いた女」、「僕と世界の方程式」、「おみおくりの作法」など)

ジェレミー・アイアンズ
…(「アサシン・クリード」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「リスボンに誘われて」、「キングダム・オブ・ヘブン」など)



監督

〇ロネ・シェルフィグ

2016年製作 イギリス映画



映画「人生はシネマティック!」




あらすじ


第二次世界大戦当時のイギリス・ロンドン。

情報部映画部では、イギリス国民の戦意高揚のための映画を製作していた。

カトリン(ジェマ・アータートン)は、映画の脚本に女性目線を加えるためにトム・バックリー(サム・クラフリン)をリーダーとする脚本チームの一員として採用される。

そして、映画部では国民を勇気づけるためにダンケルク救出作戦の映画化を考えていて、カトリンはその時ダンケルクで兵士たちを救出したことで新聞に掲載された姉妹の取材へ向かう。

すると、その姉妹はダンケルクに向かったものの途中で船が故障してしまい、現地にはたどり着けなかったという事実が分かる。

しかし、カトリンはその事実を隠し、姉妹が兵士たちを助けたダンケルクの映画の脚本を執筆する。



映画「人生はシネマティック!」サム・クラフリン、ジェマ・アータートン




感想(ネタバレあり)


戦時下の国民を元気にするための映画作り


私たちが映画に求めているものは、人それぞれ

現実に即したリアリティを求めている人もいれば、思いっきり映画とかけ離れた世界を求めている人もいる。

どちらにせよ、映画館という暗闇の中でどっぷりとその世界に浸り、そこから夢や希望を見出す時間を求めている

だから、私たちは映画を観るのだ。



この映画「人生はシネマティック!」の舞台は、第二次世界大戦下のイギリスである。

当時のイギリス当局は「国民の戦意を高揚させ、さらに楽観的な気分になれるもの」を映画に求めていた。

その頃、ロンドンにはたびたびドイツ軍による空襲があり、人々は不安の中で暮らしていたからだった。



そこで、「国民に勇気を与えるため」に情報局映画部の脚本チームが戦意高揚のための脚本作りにとりかかる。

「人々が求める映画」を必死で考えている彼らを観ているうちに、私自身が映画に求めているものは一体何なんだろうか…と考えるようになった。



映画「人生はシネマティック!」サム・クラフリン、ジェマ・アータートン



映画では、夢のない現実よりも、勇気を与えるフィクションを


ジェマ・アータートン演じる主人公のカトリンは、情報局映画部の脚本家チームの一員として採用される。

映画部としては「国民を楽観的にさせる」映画の製作を練っていたが、その中で女性の視点が必要になり、女性の意見を反映させたいと思ったためだった



カトリンが採用された時、映画部が次回作として考えていたのが、「ダンケルクの戦い」だった。

その頃、新聞ではダンケルクに救出に向かった姉妹がいるという記事が掲載されていたため、早速、カトリンがその姉妹に話を聞きに行くことになった。

しかし、実際のところ、姉妹は船の故障でダンケルクにはたどり着けず、彼女たちのそばを通りかかった大型船にに助けられ、その船からあふれそうな兵士たちを乗せて帰ってきたという話だった。



その話を姉妹から聞いたカトリンは、その事実とは異なる「勇気ある姉妹のダンケルク救出劇」を書き上げ、それが映画されることになった。

今年公開されたクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」を観た人なら分かると思うけれども、「ダンケルク」に女性はほとんど出てこない。

せいぜい、「看護士」のような役だけである。



ダンケルクに女性が現れるなんていうのは、現実的ではなく、ただのフィクションである

カトリンは、事実よりも夢のあるフィクションこそが人々に勇気を与えることができるのではと考えたのである。



実際に「ダンケルク」に女性がいたかどうかは問題ではなく、映画として、その姉妹の存在が人々の希望を与え、戦争の辛さを忘れさせ、少しでも楽観的な気分にさせたのなら、映画として成功なのではないか

そして、私は「観ている人に与える幸福感や希望」こそが、「私たちが映画を楽しんでいる理由」なのではないかと思った



映画「人生はシネマティック!」ジェマ・アータートン



もしも、第二次大戦当時にもっと女性たちが活躍できていたら


この映画では、第二次大戦下の女性たちの理想が描かれる

脚本チームで働くようになって、夫よりも収入が増えてしまったカトリンは、ますます働くことに熱心になるが、夫はそんなカトリンを応援するどころか、カトリンに仕事を辞めさせ、家に閉じ込めておこうとする。



夫は、いつまでもカトリンを「世話をしてくれる人だ」と考えているようだった。

カトリンがその夫の「仕事を辞めて家に入れ」という申し出を断ると、夫は浮気をするようになる。



そして、カトリンは、そんな古い考えの夫よりも、彼女のことを本当に理解してくれるトムへ気持ちが揺らいでいく。

いつまでもうだつの上がらない夫を捨てて、才能がある新しい恋に向かっていく、そんなカトリンの「自立した女性」の考え方は、当時のイギリス女性からしたら夢のような理想像である。

それに、同じ情報局にレズビアンの女性がいたりするのも、当時からしたら現実離れしている



ここで描かれているのは、「もしも、第二次大戦当時に女性たちがもっと活躍していたら」という仮定の世界である。

もしも、脚本家に女性が採用されたら戦意高揚映画で女性がヒーローになった映画が製作されただろうし、情報局にはレズビアンであることをカミングアウトしている職員がいただろうし、自分の力で仕事する自立した女性たちが活躍していただろう。



たとえ現実はそうではなかったとしても、これは映画だから私たちが理想とする世界を描き出すことができる

そこが映画の素晴らしさなのである。



実際にフェミニズムが世界的に叫ばれるのは、第二次世界大戦後の話であるが、この頃からフェミニズムが進んでいたら…という架空の物語が描かれているのだ。

そしたら、男性しか出てこない「戦意高揚映画」の中に、女性のヒーローが誕生するような映画も作られたかもしれない。

そんな夢のような話を作ることができるのも、映画だからなのである。



夫との仲がこじれながら、空襲の恐怖を感じつつ、それでも必死になって徹夜して脚本を書き上げていくカトリンの姿は、ダンケルクの姉妹が国民に勇気と希望を与えたように女性たちに夢と希望を与える存在である。



映画「人生はシネマティック!」ジェマ・アータートン、ビル・ナイ



映画を観て「また明日からがんばろう」と思えることの素晴らしさ


しかし、カトリンは手に入れたばかりの幸せが、目の前で崩れ落ちるという辛く悲しい経験をする。

苦労して書き上げた「ダンケルク」が公開されても観に行く気分になれない。



そんなカトリンに、ベテラン俳優のヒリアード(ビル・ナイ)が声をかける。

「本当に素晴らしい映画になっているから、観に行くといいよ」と。

この時のヒリアードの優しさには涙腺が崩壊した!!



ヒリアードに声を掛けられたカトリンは、「ダンケルク」を観に行き、トムとの思い出が詰まった作品に涙を流し、そして、彼女の周りで観ていた観客たちが、彼女が脚本家だと知らず、彼女の書いた脚本に勇気づけられていることを知る。



その時、私がずっと考えていた「なぜ、私は映画を観るのか」への答えが出てきた。

毎日生きていて、辛いことや悲しいことがあっても、映画館で映画を観ている間はその世界の中に没頭し、現実の辛いことを忘れさせてくれる

そして、映画を観終わった後には、頭の中がリセットされて「明日から、またがんばろう」と思える

その「明日からがんばろう」のために、私は毎日、映画を観るんだなと思った。



カトリンが実際に聞いた姉妹の話を脚色して、女性がヒーローの映画を作り、それが多くの観客の心を動かしたように、

「ダンケルク」を描くのも、第二次大戦当時の女性たちを描くのも、大切なことは歴史や事実に忠実なことよりも、観ている人がその映画からどれだけ勇気や希望をを感じとれるかということ

映画の中のセリフを借りると、「観客が人生の1時間半をその映画を観て過ごし、それが価値のある時間だったか」ということ。



確かに、時々、「それってリアリティがない…」と思うことがあるけど、されど映画。

大事なのは、「そこから何を感じるか」なのではないかとしみじみ考えさせられた作品だった。

そして、私は必死になって映画を作っている人たちを観て、本当に映画を好きになって良かったと思ったし、これからも、もっと映画を観ようと思った

だから、映画好きな人には、1人でも多くの人に観て欲しい作品なのである。






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映画「ディストピア パンドラの少女」を映画館で観た。

疫病により人類が滅亡しつつある世界。人類の希望は、ある1人の少女の命にかかっていた…。


満足度 評価】:★★★★☆

単なるゾンビものかと思いきや、一味も二味も違っていて、予想外に面白い作品だった。

一人の少女の純粋な好奇心が人類を破滅に導くという展開が特に気に入っている。

自然は常に進化し続け、地球を破滅へと導く人間をいつか滅ぼそうとするのかもしれない。


「ディストピア パンドラの少女」予告編 動画

(原題:THE GIRL WITH ALL THE GIFTS)




更新履歴・販売情報

・2017年7月7日 映画館で観た感想を掲載。

・2018年7月2日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

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キャスト&スタッフ


出演者

〇セニア・ナニュア

ジェマ・アータートン
…(「人生はシネマティック!」)

パディ・コンシダイン
…(「チャイルド44」、「パレードへようこそ」など)

グレン・クローズ
…(「天才作家の妻 40年目の真実」、「セブン・シスターズ」、「ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常」、「エアフォース・ワン」など)

監督

〇コーム・マッカーシー

原作

〇M・R・ケアリー


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2016年制作 イギリス・アメリカ合作映画



ディストピア_パンドラの少女



あらすじ


人類に寄生するキノコの真菌が世界に蔓延し、寄生された人間は「ハングリーズ」と呼ばれるゾンビになり、人間を含めた動物の生肉を捕食するようになってしまった。

その真菌の寄生から人間を守るワクチンの生成について研究しているコールドウェル博士(グレン・クローズ)は、1人の少女メラニー(セニア・ナニュア)の身体から細胞を採取しようとしていた。

しかし、メラニーの担任をしている教師ジャスティノー先生(ジェマ・アータートン)が博士を止めようとした時、研究所はハングリーズの大群に襲われてしまう。

ハングリーズから逃げるため、ジャスティノー先生はメラニーを連れパークス軍曹(パディ・コンシダイン)の乗る車に乗ったところ、コールドウェル博士もその車に乗っており…。



ディストピア_パンドラの少女2



感想(ネタバレあり)


キノコが人間に寄生しゾンビ化させる!?


前半は「バイオ・ハザード」のようなパンデミックから始まったゾンビものといった雰囲気で、正直、大量のハングリーズ(ゾンビ)が襲ってきた時は、「なんだ、これはよくあるゾンビものか」と思った。

基本的にそういう、ひたすら撃ちまくり、殺し合うだけのような映画はあまり好きではないので、「もしかしたら、これは失敗映画かも」とすら思った。



ところが、映画を見続けていくと、このハングリーズはこれまでの映画でよくあった「あちこちから大量に湧いてきて、ひたすら人間を襲う」というタイプのゾンビとはちょっと違うことに気付く。



まず、ハングリーズは「音と匂い」にとても敏感で、周りにハングリーズしかいない時は動かない

道端で何もせず突っ立っている。

非常にコスパの良いゾンビで、体力を無駄に消耗しない。

動いたら動いただけエネルギーが必要になるから、周りに獲物がいない時は基本動かない。



人間は、そんなハングリーズの習性を知っているので、匂いを消す「ブロッカージェル」を体に塗って彼らに気付かれないようにしている。

このハグリーズとは、キノコの真菌が人間の身体に寄生しゾンビ化したもの

人間がこの真菌に感染すると、脳にキノコが生え、脳はそのキノコによって思考停止し、人間はゾンビ化するのだ。



その後、キノコを成長させるために、エネルギーを人間や動物の生き血、生肉から摂取する。

そして、そのキノコが成長すると、ゾンビとしての活動を終え、キノコの菌床(培地)へと変化する。

成長したキノコは口の中から外へ出て、上へ上へと伸び続け(ジャックの豆の木のように)、やがて種を付ける



その姿は、まるでキノコの一種である「虫に寄生した冬虫夏草のようなもの」と言うと、ピンと来る人もいるかもしれない。

ゾンビ期のハングリーズは、いつもは何もせずジッとしているが、匂いや音を嗅ぎつけた瞬間、その方向に向かって襲いかかってくる。

この『キノコに寄生された人間』という点がよくあるゾンビと違っていて、非常に面白いところだった。



その説明をしているコードウェル博士(グレン・クローズ)に向かって、思わず「キノコってなんだよーーーー!!」と言いそうになった(笑)



ディストピア_パンドラの少女4



キノコと人間のハイブリッド版=セカンド・チルドレン=メラニー


それでは、コールドウェル博士が「人類の希望」だと言っているメラニーは一体何者なのか。

メラニーは、真菌に感染した妊婦から生まれた子供である。

妊婦が感染すると、お腹の中の子供も感染しハングリーズとなるが、母親の身体を食い破って生まれてくる。



そうして生まれてきた彼らは、身体とキノコが共生し、全く人間と同じままの状態である。

そんな彼らは、自然が生み出したキノコと人間のハイブリッド版であり、<セカンド・チルドレン>と呼ばれていた



コールドウェル博士は、彼ら<セカンド・チルドレン>の脳細胞に人類を真菌から守るDNAが含まれてると考え、そこからワクチンンを生成しようとしていた。

ところが、<セカンド・チルドレン>たちの教育を担当していたジャスティノー先生は、子供を殺してまでワクチンを生成することに耐えられなくなってしまった。



コールドウェル博士にとって、<セカンド・チルドレン>たちは実験台であり、貴重なワクチンの資源であるが、ジャスティノー先生にとっては可愛い教え子たちだった。

この、「見た目は人間と全く同じ」という点が、<セカンド・チルドレン>の最も優れた部分であった。



ディストピア_パンドラの少女3



メラニーには天使と悪魔が表裏一体で共存する


そのメラニー本人は、世界で起きているあらゆることに興味を持ち、美しい景色を見れば、そこへ行ってみたいと思うような普通の子供である。

お話が大好きで、特にジャスティノー先生が授業中にお話を聞かせてくれると、子供ならではの空想を膨らませ、その物語の主人公の気持ちを理解していた。



しかし、その反面、当然<セカンド・チルドレン>としての部分も持ち合わせており、お腹が空けば、道端にいる猫や鳥に襲いかかり、ムシャムシャと食べてしまう。

後半、猫を追いかけ始めたメラニーを見て、「あぁ、初めて見た猫に興味を持ったんだな」と思いきや、その直後にガブリといった時には、あぁ、そういえばこの子もハングリーズの1人だったんだと我に返ってしまった。



そんな風に、メラニーは表面は子供らしい純粋さを持っていながら、その裏では、猫や鳥に襲いかかるような凶悪な面も持ち合わせているという天使と悪魔が表裏一体で同居する子供だった。

そして、その彼女の長所の一つだった「子供ならではの好奇心」が、人類を破滅させてしまう



人間に寄生するキノコの真菌の種は、固い殻の中に入っている。

コールドウェル博士がその種について、「人間の力では開けられないけど、火や水の力で開けることができる。だから、火事や洪水が起きたら、人類は滅亡してしまう」と話した時、好奇心旺盛なメラニーは「この話は本当かな?」と思った。

だから、どうしても試したくなってしまい、キノコの木に火をつけてしまったのだ。



コールドウェル博士が正しいなら、種が飛び出て人間は滅亡するはず。

自分が死んでワクチンを作るぐらいなら、人間は滅亡してしまえば良い。



メラニーの知っている人間たちはみな、安全なところにいるから大丈夫。

大好きなジャスティノー先生が生きていればそれで良い。



まさに、これが天使と悪魔が表裏一体で共存するメラニーそのものだった。

彼女の「ちょっとした好奇心」が人類を滅ぼすこととなってしまったのだ。



ディストピア_パンドラの少女5



メラニーにとっては希望でも、人類にとっては絶望を感じさせるラスト


実際、自然界には「タイワンアリタケ」という、アリに寄生してゾンビ化させるキノコがあるのだそう。

(参考:詳細は下記に添付のYou Tube「映画『ディストピア』蟻をゾンビ化させるキノコ・タイワンアリタケとは? 」)



それだけじゃなく、「殺人アリ」と言われるヒアリや、デング熱の発生など、ここ数年で、これまでなかったような自然の驚異を感じることがある。

もしかしたら、自然界は地球を破滅させる恐れのある人間を滅亡させようとしているのかもしれない。



「人類にとっての希望」だったメラニーが選んだのは、<セカンド・チルドレン>たちが生きていく社会だった。

それは、メラニーにとっては希望でも、人類にとっては絶望だった。

それでも、メラニーたちに教育をしていく道をジャスティノー先生が選んだのは、彼女もまた<セカンド・チルドレン>たちとの共存を選んだからだ。



元々、彼女はメラニーからワクチンを生成することを拒否していたのだから、彼女にとってはこれが自然の成り行きだったのかもしれない。

しかし、これまで地球上で大きな顔をして生きてきた人間が、最後には檻の中で隔離されながら暮らしている姿を見ると、まるで「猿の惑星」のラストを観ているような切ない気分になった。








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