誰もが知っているイギリスの元首相マーガレット・サッチャーの伝記映画。

【満足度 評価】:★★★★☆
マーガレット・サッチャーが改めてイメージ通りの恐ろしい人だと再認識し、やはりメリル・ストリープは世界最高の女優だと再確認した映画だった。
メリル・ストリープは、この映画でアカデミー賞最優秀女優賞、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門女優賞を受賞している。
目次
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」予告編 動画
(原題:THE IRON LADY)更新履歴・公開、販売情報
◆見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、現在U-NEXT


本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
◆Amazonプライムで観る:「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(字幕版)
![]() |
新品価格 |

◆DVDで観る:「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
![]() |
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 スペシャル・プライス [Blu-ray] 新品価格 |

◆合わせて読みたい「サッチャー回顧録―ダウニング街の日々〈上〉」
![]() | 新品価格 |

◆「サッチャー回顧録―ダウニング街の日々〈下〉」
![]() | 新品価格 |

キャスト&スタッフ
出演者
〇メリル・ストリープ…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「未来を花束にして」、「マダム・フローレンス!夢見るふたり」、「幸せをつかむ歌」、「イントゥ・ザ・ウッズ」、「8月の家族たち」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ジュリー&ジュリア」、「大いなる陰謀」、「プラダを着た悪魔」など)
〇ジム・ブロードベント
…(「パディントン2」、「ベロニカとの記憶」、「イーグル・ジャンプ」、「パディントン」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ウィークエンドはパリで」、「ビッグゲーム」、「ブルックリン」、「ターザン:REBORN」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)
〇アレクサンドラ・ローチ
…(「ワン チャンス」など)
監督
〇フィリダ・ロイド2011年製作 イギリス映画
あらすじ
食料品店の娘として育ったマーガレット・サッチャー(アレクサンドラ・ローチ/メリル・ストリープ)は、24歳の時政治家になる決意をし、34歳の時に下院議員に初当選を果たす。
当選から16年後に保守党の党首になり、それから4年後に首相の座に上り詰める。
国民から非難を受けながらも、財政難、フォークランド紛争などの難問を解決した彼女は、11年間の名が気に渡り、首相の座を務めることとなる・・・。
感想(ネタバレあり)
誰にも負けない強い意志が彼女を首相にした
この映画の中で最も興味があったのは、イギリスで初の女性首相であるサッチャーが、
「どのようにして首相にまで上り詰め、11年間もその座に居座り続けることができたのか」だった。
そして、この映画を観て分かったことは、彼女は人望があったわけでもなく、強力なコネがあったわけでもなく、絶対的な財力があったわけでもない。
ただし、誰にも負けない強い意志があった。
ただそれだけ。
毎日毎日、政治について考え、どうやって実行すればいいのかを考え続けただけだった。
誰よりも強く。
これは非常に興味深いことだった。
つまり言い換えれば、イギリスの政界には彼女以上に政治について考え、強い意志を持った人間が11年間現れなかったってということ。
世の中は冷戦でオイルショックのさ中、国の貧しさについて本気で考えようとした人間がいなかったとのは、悲しいことでもある。

どれだけわずかであっても、全ての国民を守るのが母の役目
この映画を見る限り、サッチャーが政治家としてピークだったのは、フォークランド諸島を占領された時に、多くの国民を犠牲にしながらアイルランドと戦う決意をした瞬間だった。
その中で最も印象に残っているのは、アメリカの国防大臣がイギリスを訪問した際に、首相官邸へ招き、自らティーポットを手に持ち、「紅茶にミルクを入れますか?入れませんか??」と聞いた時のサッチャーの表情だった。
その表情からは、彼女はイギリスの国母であり、その子供たちと土地は自分に守る責任があり、またその主張を絶対に曲げない堂々した態度がうかがえ、また結果として、その対談が彼女の鉄の意志を全世界に知らしめることとなった。
これが男性の首相だったら、自ら紅茶をふるまうようなことは絶対にないだろう。
「これから戦争を始める」という物騒な話をしている時に、紅茶で場を和ませるという女性らしい細やかな気配りが功を奏した場面だった。
そして、そこに責任を感じた彼女はフォークランド紛争で犠牲になった兵士の家族たちに手紙を書き続ける。
これも、彼女の人気をあげた要因の一つだろう。

世界最高の女優は、プレッシャーをも演技の糧にしてしまう
主役のマーガレット・サッチャーを演じたのは、若き日をアレクサンドラ・ローチ、後年をメリル・ストリープが演じる。
メリル・ストリープと組んで若い頃のサッチャーを演じるとは、かなりのプレッシャーだったと思うが、アレクサンドラ・ローチはそれを見事にやってのけたと思う。
どこかで見た顔だなぁと思ったら、「ワン チャンス」の女優さんだった。
そして、なんと言っても、この映画はメリル・ストリープの演技力に尽きると思う。
サッチャーがイギリス首相時代に世界最強の女だったように、彼女もその演技力が世界最高のものであると見せつける作品となった。
しかし、それこそイギリスの母であるサッチャーをアメリカ人が演じることについて、批判もあっただろうし、プレッシャーも相当のものだったろうと思う。
だからこそ、そこへ果敢に挑戦していく姿が、自分の信じた道を突き進むサッチャーと重なり、相乗効果でメリル・ストリープをよりサッチャーへ近づけていたのではと思う。
また、サッチャーを陰で支えた夫のデニスを演じるのはジム・ブロードベント。
イギリス人らしく、ちょっと皮肉屋でダンスが好きで陽気なデニスが良かったなぁ。
彼が見えているということは幻覚だったというのは、なんだか切ない話だったけれど。
監督はフィリダ・ロイド。
イギリスの女流監督である彼女の前作は「マンマ・ミーア!」であり、もう一度メリル・ストリープと一緒に仕事がしたいと熱望したそう。
先程書いた紅茶の場面や、手紙を書いたシーンなどのサッチャーの女性らしい一面をしっかりと描写しているのは、女性監督ならではだったんだなと納得した。

野心を持つ世界中の女性たちの手本となるその生き様
女性が野心を持って、誰よりも高い地位を目指したいと思った時、それは日本に限らず、まだまだ多くの障害があって簡単に実現できることではない。
その壁を乗り越えるのはとても難しいことだけれども、この映画のサッチャーのように、どこにでもあるような食料雑貨店の娘として生まれた女性が上り詰める姿は、多くの女性に勇気を与えることと思う。
何よりも大切なのは、絶対に曲げない強い意志と諦めない気持ち。
同じ女性として、この映画を観ながら少し背筋が伸びたような気がしている…。
◆見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、現在U-NEXT


本ページの情報は2019年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
★Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~
toe@とにかく映画が好きなんです@pharmacy_toe
「クロール-凶暴領域-」観た
ワニとハリケーンと洪水!
時々、父娘愛
本当にそれだけのシンプルな王道パニック映画!
何が起きるか、分かっちゃいるけど怖い!
危機に直面した人間が、おバカなことするって知ってるけど面白い!
そして、何… https://t.co/PdGzIAPaZ52019/10/14 19:51:19
★Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~
↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村
◆Amazonプライムで観る:「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(字幕版)
![]() |
新品価格 |

◆DVDで観る:「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
![]() |
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 スペシャル・プライス [Blu-ray] 新品価格 |

◆合わせて読みたい「サッチャー回顧録―ダウニング街の日々〈上〉」
![]() | 新品価格 |

◆「サッチャー回顧録―ダウニング街の日々〈下〉」
![]() | 新品価格 |




