とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム



トニ・コレット主演の映画「マダムのおかしな晩餐会」を映画館で観た。

パリの豪邸で高価な美術品に囲まれて暮らすアメリカ人夫妻の生活を皮肉ったコメディ映画。


映画「マダムのおかしな晩餐会」



満足度 評価】:★★★★☆

いけ好かないセレブたちが散々、使用人をバカにするコメディ。

しかし、そんなセレブの姿から、本当に幸せで豊かな生き方が浮き彫りになり、最後にはホロッとさせられた。

豪華な家や美術品も心が貧しければ意味がないのだ

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『マダムのおかしな晩餐会』予告編 動画

(原題:Madame)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年12月20日 映画館にて鑑賞。

・2019年1月7日 感想を掲載。

・2019年12月16日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓




キャスト&スタッフ


出演者

トニ・コレット


〇ロッシ・デ・パルマ

〇マイケル・スマイリー


〇スタニスラス・メラール

…(「ヒッチハイク・キラー」など)

〇ブレンダン・パトリックス


監督・原作・脚本

〇アマンダ・ステール


2016年製作 フランス映画




あらすじ

パリで暮らすアメリカ人のマダム アン(トニ・コレット)は、自宅にセレブを呼んで晩餐会を開催。

すると、その直前になって、マダムはその晩餐会のテーブルに用意された招待席が13席であることに気付く。

そこで、それでは縁起が悪いと思ったマダムは、急遽一人分の席を追加することに。

しかし、新たに客を招待することもできず、嫌がる使用人のマリア(ロッシ・デ・パルマ)に無理やり客のフリをさせる。

そして、いざ、晩餐会が始まると、マリアは招待客のデビッド(マイケル・スマイリー)と恋に落ちてしまい…。



映画「マダムのおかしな晩餐会」



感想(ネタばれあり)


アメリカからやってきてパリの豪邸で暮らす成金セレブ


とにかくいけ好かないセレブがモリモリ登場する映画だった。

全編英語で製作されているけれど、これはフランス映画。

そして、主人公は、パリの豪邸で暮らすアメリカ人のマダム アン(トニ・コレット)である。



つまり、これは、フランス人の目線で観たアメリカの金持ちについて描かれた作品である。



それはたとえば、日本で置き換えて考えてみると、白金とか田園調布とかの高級住宅地にある豪邸にアジアの金持ちが住んでいたら、日本人は、その人たちに対してどんな目線で見るかという映画である。



長い歴史があるフランスからすると、アメリカは歴史のない新しい国である。

ということは、貴族でもなんでもないアメリカ人が、パリの由緒正しき豪邸を買って住んでいるとなると、「そのアメリカ人たちは成金か??」という視線で見てしまう。



日本にも「箔をつけるために」高級住宅地に住む成金たちがいるが、この主人公のマダムは、まさに「セレブとしての箔をつけるためにパリに住んでいるアメリカ人の成金」なのである。

この映画は、そんな成金たちに対する皮肉がたっぷりと込められた作品だった。



映画「マダムのおかしな晩餐会」トニ・コレット



南青山の住人と共通する「自分たちは特別な存在」という意識


私が、この映画を観ながら連想したのは、南青山に児童相談所を開設する件で反対している地元住民たちのことだった。


この映画を観た当時、ワイドショーでは、その件をしきりと取り上げていたからということもある。

だから、日本で公開するには、とてもタイムリーな映画だと思った。



この映画のマダムは、使用人のマリアがセレブのフリをして晩餐会に出席したら、富豪の美術商のデイヴィッドと恋に落ち、幸せそうにしているのを見て、妬みやひがみの気持ちを持つようになって、マリアをいじめ始める。



なぜ、マリアがデイヴィッドと恋愛するのが気に入らないのか。

そこには「使用人を見下している」偏見の気持ちがあるからだ。



だから、私は、南青山にいるなんちゃってセレブの人たちを連想したのだ。

ワイドショーで、地元住民の声を紹介していたのを見ると、その反対理由の中に「南青山に住むために何億円という投資をして、家を建てて引っ越した」というものもあれば、「児童相談所にいる子たちには、南青山で暮らす家庭との格差があり過ぎかわいそう」というものもあった。



マダムも、南青山のなんちゃってセレブも、一等地の豪邸で暮らす自分たちは「特別な存在」だと思い、収入が少ない人たちを自分たちよりも下に見ている

だからこそ、使用人のマリアが富豪と恋に落ちるなんて許せないし、嫌みの一つも言いたくなってしまうのだ。



映画「マダムのおかしな晩餐会」トニ・コレット、ロッシ・デ・パルマ



マダムと使用人。本当に貧しいのはどちらなのか


では、本当に貧しいのはどちらなのだろうか。



豪華な家と高価な美術品に囲まれて暮らしていても、幸せそうな人たちを妬んだり、ひがんだり、足を引っ張ったりしている生活が、本当に幸せなのだろうか

人生の豊かさとは、ブランド品の多さや、家の大きさではなく、どれだけ人間らしい生活をしているかではないだろうか。



それよりも大切なのは、本当に親身になってくれる友人や、心の底から愛してくれる人が、どれだけいるかということではないだろうか。

使用人仲間たちや、子供たちから愛されているマリアを見てそう思った。



デビッドがマリアに興味を持ったのは、「スペイン王室の末裔(まつえい)だ」という嘘を信じたのがきっかけかもしれない。

しかし、そこから恋愛に発展したのは、マリアの人としての面白さ、人間性があったからだ。



この映画では、デビッド自身がそのことに気付くまでが描かれているが、マダムは最後までそのことに気付かない。

というか、気付いても認めようとしないのだ。



映画「マダムのおかしな晩餐会」トニ・コレット、ロッシ・デ・パルマ



本当の心の豊かさとは


とはいえ、結局のところ、マダムはマリアに出て行かれ、浮気相手に捨てられ、夫に浮気され、一人ぼっちになってしまう

金やブランドのために寄ってくる人はいても、本当に彼女を愛してくれる人は誰もいないのだ。

そのマダムの貧相な考え方が「アメリカ人の成金らしさだ」と、この映画は皮肉っているのだ。



そしてマリアは、散々マダムにバカにされた結果、給料を失ってもマダムの家を出て、胸を張り、自分らしく生きていく道を選択する。

そんなマリアを見て、デビッドは本当の恋に気付くのだ。



同じ人生を生きるなら、誰かを妬む人生よりも、誰かを愛し、愛される人生を送りたい

それこそが、心豊かな人生だと思った。



そして、これは是非、南青山で児童相談所の建設に反対している住民たちに観て欲しい映画だと思った。

ぜひ、マダムの言動を見て、自分たちの何が間違っていたのかに気付いて欲しいと思った。

本当に心豊かな生活をしているなら、虐待され、大変な生活を送っている子供たちを助けてあげたいと思うはずだからだ。



しかし、この映画を観たところで、マダムの気持ちには共感できても、この映画が本当に伝えたい「心の豊かさ」については、何も気付かないかもしれない。

それこそが「宝の持ち腐れ」なのだ。





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イギリス・フランス合作映画「ヒッチハイク・キラー」をWOWOWで観た。

フランスをヒッチハイクで旅行していたイギリスの青年が、連続殺人事件に巻き込まれるサスペンス映画。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。


満足度 評価】:★★☆☆☆

とにかく退屈な映画だったーー。

不自然な設定が多すぎて、ツッコミどころ満載過ぎて、なんとも楽しめなかった…。


この感想にはエンディングに関するネタバレが含まれます。映画をご覧になってからお読みください

「ヒッチハイク・キラー」予告編 動画

(原題:Road Games)




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キャスト&スタッフ


出演者

〇アンドリュー・シンプソン


〇フレデリック・ピエロ

〇バーバラ・クランプトン


監督・脚本・編集

〇アブナー・パストール


2015年製作 イギリス・フランス合作映画



ヒッチハイク・キラー



あらすじ


イギリス人のジャック(アンドリュー・シンプソン)は、フランス旅行中に盗難に遭い、ヒッチハイクでイギリスを目指していた。

その道中で、やはりヒッチハイクをしているフランス人女性 ベロニク(ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム)と出会う。

ベロニクによれば、最近、その地方でヒッチハイカーを狙った連続殺人事件が起きているという。

その話を聞きながらもベロニクと共にヒッチハイクを続けたジャックは、彼らの声をかけてきたグリザードという中年男性の車に乗車する。

そして「今日中には港に着かないから、我が家に泊まっていきなさい」と言われ、その言葉に甘えるのだが…。



ヒッチハイク・キラー2



感想(ネタバレあり)


怖さがないサスペンスには退屈してしまう



「サスペンス」とか「スリラー」というジャンル映画であるからには、ある程度「怖い」ことを期待して観る

すごく怖いけど「犯人は誰だろう…」とか、「なぜ犯人はこんなことをするんだろう」と謎解きをしながら進んでいくのがベスト。



その点、この映画の問題点は、途中までが「目の青いイギリス男子 ジャックと金髪フランス女子 ベロニクのラブロマンスもの」だったこと。

殺人事件が起こるまでの前置きがなんとも長くて「連続殺人犯はいつ出てくるんだろう」とか、思いつつ、その二人の青春話に付き合わされる。



もしも、これが「ラブロマンス」と言われてみたのなら、後半のどんでん返しにびっくりしただろう。

しかし、この映画を観る前に既に「これは連続殺人犯についてのサスペンス」と言われて観ているので、自然と「怖さ期待度数」が上がってしまう。



しかし、その割に中盤まで何も起きないから、次第に退屈し「なんなのこれ、ちっとも怖くないじゃん」と思ってしまう

いや、もしかしたら、これは「サスペンス」でも「ラブロマンス」でもない、「ロードムービー」なのかもしれないな。

途中で変な女の子を拾っちゃった「ロードムービー」

そう思って観れば、もう少し面白く観られたかもしれない。



「ロードムービー」にしては、ちょっと異色で変わっているけど、「サスペンス」にしては怖くないし退屈。

そんな映画だったな。



ヒッチハイク・キラー3


「犯人疑い」の人たちのキャラの弱さ



ヒッチハイクの途中、ジャックは出会ったばかりのベロニクから「最近、このあたりでヒッチハイカーを狙った連続殺人犯が多発してるの」という話を聞かされる。

そう言われても、お金を盗まれヒッチハイクするしか当てのないジャックはベロニクと共にヒッチハイクを続ける。



そうやって「連続殺人犯がいる」と言われれば、観客としては「犯人は誰か」という推理を始める

すると、はじめは親切だと思っていたグリザードとメアリー夫妻がだんだんと怪しいと思うようになる。

しかし、それはジャックも同じように考えて、命からがらグリザードの屋敷から抜け出し、近所にあった狩猟小屋へと逃げ込む。



すると、その狩猟小屋の主人も怪しくて…。



しかし残念なことに、グリザードも狩猟小屋の主人も怪しい風に描いているけど、実際は「普通の人」でちっとも怖くない

「怪しい」と思わせたいなら、もっとクレイジーでいて欲しいし、怖い人であって欲しい。



その上、この狩猟小屋の主人というのが、何のために出てきたのやら…と思わせるキャラクターで。

どう考えても、最後の「どんでん返し」につなげるための「観客の目くらまし」として登場させたのだろうけど、全て観終わってから考えると「え、じゃああの人は何だったの??」ってなる

それでは何とも適当過ぎやしないだろうか。



ヒッチハイク・キラー4



不自然な設定が多すぎる



それに気になったのは、あまりにも不自然な設定が多すぎること。



なぜ、ジャックは「手ぶら」でヒッチハイクしているのか

イギリスの青年がフランスを旅しているのに手ぶら??

で、話を聞けば「途中で盗難に遭ったから」だとか。

いや、それならイギリス大使館に行きましょうよ。



さらに不自然だったのは「今時の若者なのに、誰も携帯電話を持っていない」こと。

ジャックもベロニクも携帯電話を持たず、ジャックは盗難に遭ったから仕方ないとしても、それなら「盗難に遭って困っているんだ。携帯電話貸してくれないかな」とかっていうセリフは出てこないのか。

その時の反応で「この子はちょっとおかしいな」とか、どこもおかしくないことを装うベロニクとか、見せ方があるだろう。



それに、せっかくイギリス人とフランス人のカップルを主人公にしているのだから、二人の間にある文化の違いとか、彼らを通して見せる両国間の問題点とかあっても良かったんじゃないかと思う。

フランス人は紅茶ばっかり飲んでるイギリス人をバカにするとか。

それじゃぁ、あまりにもステレオタイプ的すぎるけど、たとえ話として。

そういう「合作だからこそ描ける文化摩擦」ってのがあったと思うのに、それが無かったのはとても残念。



ヒッチハイク・キラー5



最後のどうでもいいどんでん返し



結局のところ、「ゲーム感覚」で人殺しを楽しんでいる若者の「心の闇」みたいなものを描きたかったんだろうと思う。

それにしても、これもまた不自然で、どうも幼い頃からベロニクは人殺しを楽しんでいたようだけど、なぜ、親は後始末ばかりして病院に入院させないのか。

そのことで、夫婦間でもめていたようだけど、もっと早く気付けたはず。

早く精神科病院に入院させましょう。



恐らく、映画としては「この子はこんなにかわいいのに連続殺人犯なんだよぉ~」「えぇ~びっくり~」みたいな「どんでん返し」のサプライズを期待したんだろうけど、私としては「はぁそう。だから何」って感じだった。

そこに至るまでに、どのキャラクターにも愛着がわかず、正直言って「犯人は誰でもいい」という心境だった。

このエンディングの後、長く長く続く道が描かれるけど、それは二人の長い未来を示していて、この先、いつかジャックがベロニクに飽きて別れ話を切り出したとしたら、ジャックはベロニクに殺されちゃうんだろうけど、別に構いません。好きにしてください。って感じだった。



この映画のWOWOWの紹介ページを見ると「ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボームの脱ぎっぷりの良さも男性にとってはお楽しみだ」と書いてあって

「まぁ、結局のところ、そういう映画なんだね」と思った。

(参考)WOWOWの「ヒッチハイク・キラー」紹介ページ




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