とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:スコット・ヒックス



アンソニー・ホプキンス主演の映画「アトランティスのこころ」をU-NEXT で観た。

シングルマザーと二人暮らしの少年が、彼らの家に下宿している不思議な力を持った老人と友情を育んでいく物語。




映画「アトランティスのこころ」



満足度 評価】:★★★★☆

父を亡くし、仕事に忙しい母に構ってもらえず、寂しい思いをしている少年の前に現れたのは不思議な力を持った老人。

二人の間には出会うべくして出会った運命があり、寂しい少年を救う物語に原作者キングの優しさを感じた。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『アトランティスのこころ』予告編 動画

(原題:Hearts in Atlantis)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年10月24日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年11月4日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

アンソニー・ホプキンス





監督

スコット・ヒックス
…(「シャイン」など)


2001年製作 アメリカ映画




あらすじ


50歳の写真家ボビー(デヴィッド・モース)は、少年時代の友人を訃報を聞き、11歳の夏を回想する。

その当時、幼い頃に父を亡くしたボビー(アントン・イェルチン)は、母(ホープ・デイヴィス)と二人暮らしだった。

母は、自分を着飾ることにお金をかけても、ボビーを構うことは一切なかった。

そんな二人が暮らす家の二階にテッド(アンソニー・ホプキンス)が下宿することになった。

ボビーは知識が豊富なテッドとすぐに親しくなり、友情を育むようになる。

そして、テッドには予知能力があり、そのせいで政府から追われていることを知るのだが…。



映画「アトランティスのこころ」アントン・イェルチン



感想(ネタばれあり)


寂しい思いをしながら暮らしている少年へのプレゼント


幼い頃に父親を亡くし、生活費を稼ぐのに一生懸命な母と二人暮らしの少年ボビー。

そんな、寂しい思いをしているボビーと、不思議な力を持った老人テッドの歳の差を越えた友情を描いた作品だった。




スティーヴン・キング原作というと、「シャイニング」「IT」「ミザリー」のようなホラー映画と、「ショーシャンクの空に」や「スタンド・バイ・ミー」、「グリーン・マイル」のようなハートウォーミングな作品がある。

この「アトランティスのこころ」は、後者のハートウォーミングなタイプだ。



主人公のボビーはシングルマザーの家庭に育ち、その母はボビーのことよりも、自分の生活に一生懸命で、ボビーは寂しい思いをしながら暮らしている。

キングは、「IT」や「スタンド・バイ・ミー」のように、いじめられっ子や、家庭に問題を抱えた子供たちを主役にすることが多い。

そこには、辛い思いや、寂しい思いをして暮らしている子供たちへの「君はそのままでも大丈夫だよ」というメッセージを感じる。



この映画では、たとえ構ってくれなくても、反抗することなく、母を助けて健気に生きているボビーの前にテッドが現れる。

ボビーはテッドと出会うことで、父親がいない寂しさから救われていく

それは、「テッドが優しい子だから、神様がプレゼントを贈ってくれた」ようにも見える。



つまり、ボビーは、辛い思いをしながら生活している子供たちに対して「真面目に生きていればきっといいことがある」という希望に見える。

そして、そんな日々も、大人になれば美しい思い出になると。



ホラーで人々を怖がらせながらも、そういった人への優しさも忘れないところに、キングが世界中から愛される理由があるのではないかと思う。

この映画も、そんな世界の片隅にいる人たちへの優しさと希望に溢れた映画だった。



映画「アトランティスのこころ」テッド



テッドとの出会いがボビーを成長させる


思春期の男の子にとって、父親はとても必要な存在だ。

なぜなら、母親には思春期の男の子の頭の中のことなど、想像もつかないからだ。



そんな思春期にさしかかったボビーに元に現れたのがテッドだった。



テッドは知識が豊富で、まるで百科事典のような人だけれど、それだけでなく、彼はボビーの初恋の相談にものってくれる。

それに、初めて好きになった女の子キャロルに、どうやってアプローチしたらいいのかまで教えてくれる。



そして、そんなテッドが政府から追われている身だと知った時、ボビーはテッドを守りたいと思うようになる。



それまで、自信がなく、自ら前に出ることがなかったボビーが、女の子にキスをして、キャロルが上級生から酷い目に遭わされると仕返しをし、友達のテッドが窮地に追い込まれると助けようと奔走する。

ボビーはテッドと出会ったことで、彼から勇気をもらい、今まで知らなかった世界を知り、強くなる。




そんなテッドは、ボビーにとって父であり、祖父であり、教師であり、友人なのだ。

そして、11歳の夏、ボビーはテッドと出会って大人への階段を上がったのだ。

そもそも、未来が読めるテッドは、そんなボビーを助けるために、彼らの家を選んだに違いない



映画「アトランティスのこころ」アンソニー・ホプキンス



ママは本当に悪者だったのか


そして、テッドは、ボビーだけではなく、ママも救いたかったに違いないと思った。



ママはボビーや、近所の人たちから「子供のことに構わず、自分ばかり着飾っている」と言われていたが、彼女は本当に悪者だったのだろうか。

私は、そんなママの気持ちが分かる気がした。



この時代は冷戦時代の真っただ中。

恐らく、1960年代から70年代だと思われるけれど、その当時、女性たちが一人で子供を育てることは、相当、大変だったはずだ。



周りの人たちは「ボビーのお父さんはとても良い人だった」と言うけれど、バーの店員の話からギャンブルをしていたのは間違いない。

となると、ママが「パパはお金を残さずに死んでしまった。」と言っていたのは恐らく本当のことで、それには、誰だって、文句の一つも言いたくなってしまう。



そして「ママはいつもキレイな服を着て着飾って」ということが批判の的になっていたけれど、その当時「女らしさ」で上司に気に入られなければ、お金を稼げない人もいたのだ。

ママにとっては、いつもキレイにしていることが、彼女の生きる道だったのだ。



手に職があるわけでもない彼女は、それはそれで必死だったし、生活は大変で、彼女なりに不幸だったんだろうと思う。

不幸だからこそ、つい息子に愚痴をこぼしてしまうんだし、嫌な上司でも我慢して出張について行ったのだ。



結局、そんな嫌いな男について行くところをテッドに指摘されてしまうのだけど、悪いのは、そんなシングルマザーの足元を見ている最低な上司であって、ママではない

そんな彼女を見ていると、当時の女性たちの大変さをひしひしと感じて胸が痛くなる



その後、ママは引っ越しを決意することになるが、それもテッドとの出会いがあったからだろう。

そうなることをテッドは分かっていて、あの家に引っ越してきたはずだと思う。



映画「アトランティスのこころ」ホープ・デイヴィス



人は人と出会い、世界を広げていく



ボビーとママにとって、テッドとの出会いは、彼らの大変な生活を救うことになった。



しかし、長い間、FBIから逃亡する生活をして、家族のいないテッドにとっても、彼ら家族と過ごした夏は幸せな日々だったに違いない。

追手が迫っているのを感じながら、もう逃げきれないと思ったからこそ、テッドはボビーと過ごすことを選んだのはではないか。



きっとボビーなら、テッドとの日々をいつまでも覚えていてくれると信じて

年老いたテッドにとって、「誰かの記憶に残ること」はとても大切なことだからだ。




ボビーにとって、そんなテッドはそれ以上の存在となった。

テッドを忘れるどころか、彼は「この人に出会っていなかったら、全く違う人生になっていただろう」と思える人だった。



そんな人に出 会えるということはとても幸せなことだ。

けれど、人は日々過ごしていく中で「全く違う人生」というほどではなくても、人との出会いによって新しい世界を知ることはよくある

そうやって、出会いを重ねていくことで、私たちは成長し、自分の世界を広げていくのだ。



そんな「人との出会い」の大切さ、まさに一期一会を感じた作品だった。

彼らのピュアな友情に心が洗われる、心が荒んだ時に観たい作品だ。


見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「アトランティスのこころ」は、現在U-NEXT で配信中


本ページの情報は2019年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。



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ジェフリー・ラッシュ主演の映画「シャイン」をWOWOWで観た。

オーストラリアのピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの半生を映画化。

この映画でジェフリー・ラッシュ第69回アカデミー賞(1996年)主演男優賞を受賞している。


満足度 評価】:★★★★☆

親の期待に押しつぶされていたデヴィッドがその呪縛から解け、ピアニストとして舞台に上がった姿に感動。

20年前に観た時はそうは思わなかったけど、今見ると父親の度を超したしつけが息子への虐待だったことに気付く。

子供に対する過剰な期待が子供にどんな影響を及ぼすのかがよく分かる映画だった。


「シャイン」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:SHINE)




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キャスト&スタッフ


出演者

ジェフリー・ラッシュ
…(「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」、「鑑定士と顔のない依頼人」、「やさしい本泥棒」など)

〇アーミン・ミューラー・スタール

ノア・テイラー
…(「スカイスクレイパー」、「フリー・ファイヤー」、「プリデスティネーション」など)

監督

〇スコット・ヒックス

1995年製作 オーストラリア映画

シャイン

あらすじ


デヴィッド(ノア・テイラー)は幼いころから父親(アーミン・ミューラー・スタール)の厳しい指導の元、ピアニストになることを目指していた。

子供の頃から大人が弾くのも難しいラフマニノフの曲を弾いていたデヴィッドは、オーストラリア国内で話題のピアニストへと成長していく。

父はデヴィッドを大人になっても自分の元で育てたいと思っていたが、デヴィッドは父の制止を振り切り、ロンドンにある王立音楽院で本格的にピアノを学び始める。


シャイン4


感想(ネタバレあり)


オーストラリア人ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの半生


1995年に製作されたこの映画がWOWOWで放送していたので、久しぶりに観返してみた。

そしたら思った以上に心にズシンとくる映画だった。

オーストラリアのピアニストデヴィッド・ヘルフゴットの半生を映画化。

デヴィッド少年は、幼いころから輝けるピアノの才能があり、オーストラリア国内でも期待されていた。

しかし、デヴィッド本人が精神を病んでしまい、ピアニストとしての成功の道を絶たれてしまう。

この映画では、デヴィッドと父親の関係を軸に、なぜ、彼が心を病んでしまったのか、そして、それをどのように克服していったかについて描いている。


シャイン2

度を越した厳しすぎる「しつけ」は子供に対する虐待でしかない


私が20年前に観た時は、「厳しいお父さん」と「ちょっと変わったピアニスト」の話という印象しかなかった。

しかし、今になって観てみるとその厳しいお父さんのしつけは、デヴィッドに対する完全な虐待だったことが分かる。

「絶対的にピアニストになれ」という過剰な期待、「必ずラフマニノフを弾け」などという言葉での強要、暴力、濡れたタオルで叩くなどの肉体的な虐待…。

デビッドが少年だった頃は、そんなお父さんは「厳しいしつけ」をしているだけだったかもしれない。

しかし、今、こうして観ると、それはただの幼児虐待でしかない。

そして、その結果、デヴィッドは「ラフマニノフ」に憑りつかれ、ノイローゼを発症し、その後精神科病院に入院することになる。

未だにテレビを見ると、「厳しいしつけは必要だ」論がワイドショーなどで取り上げられているが、「厳しすぎる」しつけは子供に対して悪影響しかないことがよく分かる。


シャイン3

なぜ、お父さんは息子に厳しくあたってしまったのか


しかし、そんなお父さんにも全く同情できないわけではない。

これは、20年前に観た時には気付かなかった点だった。

ユダヤ系ポーランド人の父も少年時代はバイオリニストを目指していた。

ところが、やはり父の父もまたしつけに厳しく、彼のバイオリンを折ってしまう。

その時、バイオリニストとしての夢に破れた彼は、自分の子供であるデヴィッドをピアニストにすることに夢がシフトしていく。

さらに、戦時中に強制収容所に入れられ、一家離散してしまった経験から、

「家族は常に一緒にいなければならない」

という思いにとらわれてしまう。

それまでの経験から、父はデヴィッドをピアニストにすることと、家族が絶対一緒にいることに固執してしまった。

そんなお父さんの姿を観ていると、「なんて酷い父親なんだ」とも思えない。

彼が「私はお前のことを世界で一番愛している」とデヴィッドに言っていた言葉は決して嘘ではないし、どの親よりも情熱的に愛していた。

しかし、あまりにも「度を越した」振る舞いがデヴィッドを追い込んでしまったけれども、父には父なりの悲しい背景を抱えていた結果だった。

20年前の私には、そのお父さんの悲しい背景に気付いてあげることができなかったように思う。


シャイン5

父親の呪縛が解けた瞬間が最も輝けるとき


私がこの映画の中で最も感動したのは、ラストでデヴィッドが初めてのピアノリサイタルを行った場面だった。

オーストラリアの輝ける(シャイン)才能と言われたデヴィッド。

しかし、心を病んでしまい、そのせっかくの才能も花を咲かせることのないままの人生を送ることになってしまう。

もうすぐ40歳を迎えようとした頃、彼は妻のジリアンと出会う。

デヴィッドの才能と、彼の子供のような無邪気な性格を愛した占い師のジリアンの助けもあり、初のリサイタルを行う。

リサイタルは成功し、スタンディングオベーションを受けたデヴィッド。

それは、父親から受けた虐待の呪縛が解けた瞬間だったと思う。

父親の過剰なまでのしつけがなかったら、デヴィッドはもっと早くピアニストになっていたかもしれないけど、そんな父親がいなかったら、そもそも彼はピアニストになれなかったのかもしれない。

結局は、厳格な父との関係性が生んだピアニスト デヴィッド・ヘルフゴットだったんだと思う。

しかし、最後に父の墓参りをしたデヴィッドが

「ここへ来てもなんとも思わない」

と言っていたのが、デヴィッドにとっての父親の全てであり、その事実がなんとも切ない。





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