とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:スラム街



デヴ・パテル主演の映画「スラムドッグ$ミリオネア」をWOWOWで観た。

インド版「クイズ$ミリオネア」に出演していた青年が快進撃を続け、あと1問で億万長者に!なぜ彼はそんなに正解することができたのか。


映画「スラムドッグ$ミリオネア」


満足度 評価】:★★★★☆

LION/ライオン~25年目のただいま~」と「T2 トレインスポッティング」を観たこともあって、観たいなぁと思っていたところ、WOWOWで放送していたので久しぶりに観た。

好きな女の子に会いたくてクイズ番組に出てみたら、大金持ちになっちゃったっていう、まるでおとぎ話みたいなところが好き。

最後の最後までワクワクドキドキが止まらないエンターテイメント作品。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「スラムドッグ$ミリオネア」予告編 動画

(原題:SLUMDOG MILLIONAIRE)



更新履歴

・2017年5月13日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

・2020年1月20日 「映画天国」での放送に合わせて加筆・修正。





キャスト&スタッフ


出演者

デヴ・パテル
…(「LION/ライオン~25年目のただいま~」、「マリーゴールドホテルで会いましょう」、「チャッピー」)

マドゥル・ミッタル
…(「ミリオンダラー・アーム」など)

フリーダ・ピント
…(「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」など)

〇アニル・カプール
…(「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」など)

イルファン・カーン
…(「インフェルノ」、「ジュラシック・ワールド」、「めぐり逢わせのお弁当」、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」など)

監督

ダニー・ボイル
…(「T2 トレインスポッティング」、「スティーブ・ジョブズ」など)


2008年 イギリス・アメリカ合作映画

第81回(2009年)アカデミー賞 作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、歌曲賞、音響賞、編集賞 受賞



あらすじ


人気番組「クイズ$ミリオネア」に出演している青年ジャマール(デヴ・パテル)は、あと1問でミリオネアというところまできていた。

スラム街出身の彼が正解を連発することを怪しんだ警察(イルファン・カーン)は不正があるのではと取り調べを始める。

すると、彼はなぜ正解したのかについて、一問一問理由を答え始める…。


映画「スラムドッグ$ミリオネア」


感想(ネタバレあり)


私が目にしたインドの子供たちの現実


20年ぐらい前に、大学の友人たちと卒業旅行でインドへ旅行に行った時、路上で生活する子供たちを見たことがある。



子供たちは欧米諸国や日本のような先進国の観光客に群がり、お金をねだる。

この映画の中にも出てくるが、路上で芸をしている子供たちや、電車の中で物を売る子供たちもいた。

そして、中には、より同情をひいて稼げるように、わざと手足をなくした子供たちさえいた。



この映画を観ながら思い出したのは、そんな現実の姿だった。

その頃の私はまだ社会をよく知らない子供で、当然、それ程お金も持っていなかった。

なので、「絶対にお金をあげてはいけない」と言われた通りにすることしかできなかった。



1人の日本人がお金をあげると、「日本人=金をくれる人」というイメージが定着し、日本人のお金が狙われるようになるという理由だった。

片足を失いながらも、必死になってでんぐり返しをしている子供が目の前にいて、私はその姿を心を痛めながら見つつ、何だか見てはいけないものを見てしまった気分になっていた。



この映画「スラムドッグ$ミリオネア」を見て、20年前に見たそんな光景を思い出した。



映画「スラムドッグ$ミリオネア」


カースト制の名残からスラム街出身者に立ちはだかる高い壁


世界には、誰かが「ここでこんなことが起きています」と知らせてくれなければ、知らないことがたくさんある。

先日公開された映画「LION/ライオン~25年目のただいま~」と、この映画「スラムドッグ$ミリオネア」では、インドのスラム街で暮らす人々の現実を思い知らされた。



町で拾われた子供たちが物乞いの仕事をさせられたのも、同情を買うために目を潰されたのも、女の子たちが売春婦になるために大事に育てられたのも、実際にあった話が元になっているのではと思う。

なぜなら私は実際にこの目でその現実を見てきたからだ。



かつてインドにあり、今でもその名残があると言われるカースト制の中で、スラム街出身者は最下層にいる。

だから、スラム街出身者のジャマールはどこに行っても「虫けら」のような扱いを受けてしまう。



ジャマールのようにクイズ番組で勝ち残る程知識があったとしても、就職したコールセンターでは「お茶くみ」の仕事しか与えられない。

なぜなら、彼は「スラム街出身者」だからだ。

どんなに頑張っても、最高級のクラスには上がれない。



それが、インドのカースト制の現実なのだ。



映画「スラムドッグ$ミリオネア」


どんな人にも夢を見る権利があり、実現するチャンスが訪れる


この映画の素晴らしいところは、絶対無理だと思える夢を実現するところにある。

ジャマールのような人間でも、知識があれば「億万長者」になれる。

これは、継母と義姉たちに虐げられて育ったシンデレラが王子様と結婚するような夢のおとぎ話である。



クイズの一問一問が彼の生い立ちと重なり、私たちはジャマールの波乱万丈な人生を思い知らされる。

と同時に、ジャマールになんとか勝ち抜いて欲しいと思うようになる。

それは、私たちにもジャマール程悲惨じゃなくても目を背けたくなる現実があって、その現実を乗り越え、幸せになろうとしているジャマールに自分の姿を重ねて見ているからだ。



何より良いのは、彼が「初恋の人」ラティカに会いたくて「クイズ$ミリオネア」に出たという動機だ。

「億万長者になりたいんだ」とか、「お金をもらって家を建てるんだ」なんていう夢じゃない。

「きっとラティカが見ているに違いない」から、彼は出るのだ。



そんなスイートな動機を知ったら、嫌でも応援したくなちゃうし、幸せになれよと思わずにいられない。



最下層の出身者でも、学校へ行っていなくても、夢を見る権利は全ての人たちに平等に与えられている。

そのチャンスを切り開く原動力が愛なのだ。

愛の力は、ジャマールの人生を切り開く



映画「スラムドッグ$ミリオネア」


「好きな人に会いたい」という理由で億万長者になれることもある


T2 トレインスポッティング」でジャンキーの現実を描いたダニー・ボイルは、この映画で「スラム街で暮らす少年たち」の現実を描いた。

ありがたいことに、日本ではこんな光景を目にすることはないが、海外へ行くと電車の中や路上で物乞いする子供たちに頻繁に出会う。

つい、私たちはその現実から目を背けようとしてしまう。



しかし、ダニー・ボイルはその現実を真正面から見据え、彼らを主人公にしたおとぎ話を描いた。



育ちが悪いからとか、いい学校へ通っていないからという理由で人生を諦めるのはもったいない。

自分の心に正直に、おもむくままに生きていれば、きっとチャンスは訪れる。

そのチャンスに向かって行動を起こすか起こさないかの違いである。



ジャマールのように「好きな人に会いたいから」という理由で、テレビに出たら億万長者になれる可能性だってある。



どんな人でも夢を見ることは自由である。

人間の可能性も無限大である。

いつかきっとチャンスが訪れる。

だから、もっと人生を楽しむべきだとラストシーンのダンスを見ながら思った。







↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





Amazonプライムで観る:「スラムドッグ$ミリオネア」 (字幕版)

スラムドッグ$ミリオネア (字幕版)

新品価格
¥400から
(2020/1/20 18:31時点)



DVDで観る「スラムドッグ$ミリオネア」

スラムドッグ$ミリオネア [Blu-ray]

新品価格
¥1,414から
(2020/1/20 18:31時点)



サウンドトラック「スラムドッグ$ミリオネア」

スラムドッグ$ミリオネア

新品価格
¥5,291から
(2017/5/12 16:51時点)












このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


フィリピン映画「ローサは密告された」を試写会で観た。

フィリピンのマニラにあるスラム街での、麻薬と貧困の切っても切り離せない現状を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

まるでドキュメンタリー映画を観ているかのような臨場感ある作品だった。

これまで、あまり知ることのなかったフィリピンのスラム街の現状を知るという意味だけでも貴重な作品。

犯罪を犯しているのは分かるが、そこから抜け出すことも難しい彼らの現状を見ると、なんだかいたたまれない気持ちになってくる作品だった。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「ローサは密告された」予告編 動画

(原題:MA' ROSA)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年7月5日 試写会で観た感想を掲載。

・2019年5月20日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


ネット配信で観る:ローサは密告された(字幕版)

ローサは密告された(字幕版)

新品価格
¥400から
(2019/5/20 15:39時点)



DVDで観る:「ローサは密告された」

ローサは密告された [DVD]

新品価格
¥3,694から
(2019/5/20 15:40時点)



スラム街に興味を持ったら「スラム 世界のスラム街探訪」

スラム 世界のスラム街探訪

新品価格
¥1,944から
(2017/7/4 16:16時点)




キャスト&スタッフ


出演者

〇ジャクリン・ホセ

〇フリオ・ディアス

〇フェリックス・ローコー


監督・製作総指揮

〇ブリランテ・メンドーサ


2016年制作 フィリピン映画

第69回 カンヌ国際映画祭(2016年) 主演女優賞受賞



映画「ローサは密告された」



あらすじ


フィリピンのマニアにあるスラム街で暮らすローサ(ジャクリン・ホセ)とネストール(フリオ・ディアス)は、お菓子や雑貨を売る小さな商店を営んでいた。

その裏で、少量のコカインも売って子供3人を養っていた。

そんなローサとネストールの夫妻だったが、ある時「麻薬売買の罪」で逮捕されてしまう。

警察に連れて行かれたローサとネストールは、コカインを彼らに売った人間の名前を明かし、保釈金を払えば釈放すると言われたのだが、その額が払いきれる額ではなく…。



映画「ローサは密告された」



感想(ネタバレあり)


目の当たりにしたスラム街の現実


舞台はフィリピンの首都マニラにあるスラム街。

映画の始まりは、このスラム街に入っていくところからスタートする。



時々、映画で観るにせよ、「本当のスラム街」を肌で感じたことのない私には、このスラム街の映像が衝撃だった。

上を見上げれば電線が縦横無尽に張り巡らされ、電線と電線が接触して火事が起こらないのが不思議なぐらいであり、足元は足首まで浸かってしまいそうな泥。

不規則に所狭しと建て増しされた家が並ぶ。



この家というのも、本当にこれが家なのか、日本で言ったら、納屋とか、物置といった方が近いような掘っ立て小屋ばかり。

ここでは、全てが「違法」だ。

その張り巡らされた電線も、町の商店で売っている物も、警察官は賄賂がきく悪徳警官だし、そこに住むことさえ違法だ。



住人の全てが貧困であり、不衛生極まりなく、違法な物しかない。

それが、スラム街の現実だった。



映画「ローサは密告された」



スラム街で小さな商店を営むローサの一家


主人公一家は、そのスラム街の一角で、雑貨やお菓子を売っている小さな商店を営んでいる。



その日は、お母さんのローサがスーパーで大量にお菓子を仕入れてきた日だった。

買ってきた菓子類を店頭に並べた後、その他にも、その商店で売っている商品があった。

それは麻薬だった。



知人から仕入れた少量のコカインを、さらに小分けにしてタバコケースに入れ、タバコと偽って売っていた。

その日も、いつもと同じようにコカインを小分けして、お店に並べた直後だった。



警察が踏み込んできて「麻薬を売っているだろう」と言い、証拠を押収し、お父さんとお母さんを警察に連れて行ってしまった。

警察では、「コカインを売った奴の名前を吐け」と言われ、名前を言えば、保釈金を支払えと言われる。

しかし、貧しい彼らに保釈金を払うお金などない。



この映画は、そんなローサ夫妻がどうやって釈放されていくのかについて描かれている。



映画「ローサは密告された」



生活にために必要な麻薬


なぜ、ローサ一家は麻薬を売っていたのか。

それは、生活のためだった。

お菓子や雑貨を売るだけでは収入がたりず、3人の子供たちを養っていくために麻薬の販売をしていた。



ここで興味深いのは、彼女たちにとって、麻薬は貴重な収入源であるということ。

アメリカ映画に出てくるような、裕福な暮らしをしているドラッグディーラーとは、全然様相が違う。



かと言って、麻薬の影響が全くないわけではない。

それを売ることで、父親はコカインを常用し、働く意欲を失くしている。

ローサがスーパーに仕入れに行っている時も、本来ならお父さんが店番をしているはずなのに、部屋でコカインを服用していた。



そんなにしてまで、この一家には「麻薬の売り上げ」が必要なんだという現実。



そのためか、彼女たちが麻薬を売る様子に罪悪感は感じられない。

その町ではコカインに「アイス」という隠語をつけ、客は「『アイス』を売って」と言ってやってくる。



すると、まるでパチンコ屋の換金所のようにお金と引き換えにサッとコカインの袋が入ったタバコの箱が出てくる。

『アイス』という隠語をつけてはいるもも、「そこにいればコカインが買える」と言っているようなものだった。



映画「ローサは密告された」



麻薬のために犠牲になった子供たち


彼らは3人の子供たちを養うために麻薬を売っていたのだが、彼らが逮捕された後、当然ながら保釈金が必要になる。



警察に拘留されていて動けない両親たちは、そこでお金を作ることもできない。

となると、子供たちがなんとかお金をかき集めるしかない。



結局、彼らが罪を犯したしわ寄せは子供たちに降りかかる。

それはなんとも皮肉な話だった。



3人の子供たちの中で、1人の息子はテレビを買ってくれる人を探す。

娘は、知人、親戚たちに頭を下げ、「お母さんが逮捕されました。お金を貸してください」と言って歩き回る。

中には、「あんたのお母さんが、これまで私に何をしてくれたって言うのよ!!」と罵声を浴びせる人もいる。



そして、もう1人の息子はお金を稼ぐために、男に身体を売り、高額の金を要求する。

そんな彼らの姿は、あまりにも悲痛だった。



それだけしても、まだ金が足りず、最後は娘のスマホを売ることになった。

一体、彼らは何のために麻薬を売っていたんだろうか…。

どうにもならないジレンマに陥ってしまった。



映画「ローサは密告された」



スラムで生きていくということ


家族一丸となって(残念ながら、お父さんは何もしない)、保釈金を集め、警察から出られたところで、この先彼らはどうやって生活してけばいいのか。



この映画の中で最も印象的なシーンがラストにある。

保釈金が揃うまであとわずかとなった時、揃った家族を警察に預けて、娘のスマホを質屋で売り、予定よりも少し多めのお金が手に入った後、ローサは屋台に立ち寄り、鶏のつくねのような串を食べていたシーン。



彼女は目の前で家族が助け合いながら屋台の店じまいをしている一家を眺めながら涙を流す。

きっと、ローサ一家も、その一家のように細々としたところから始めたのだろう。

それが、いつの間にか麻薬を売るようになり、逮捕されることになってしまった。



それも当然だ。

彼女が歩いているだけで、「ローサ、またアイス売ってよ!!」といろんな人から声を掛けられる。

彼女本人はそんなつもりじゃなくても、その界隈では立派な売人になっていたのだ。



私は、そんな風に涙を流すローサを見ながら、「スラムで生きていくっていうのは、こういうことなのか」と思った。

そうやって涙を流しながら、きっとまた家族で助け合いながら暮らしていくんだろう。



もう麻薬は売らないのか、それとも違う方法で売り続けるのか。

または、全く違う商売を始めるのか。



いずれにせよ、彼女はここで逞しく生きていくに違いないと思う。

それが、スラムで生きていく人間の運命なのだから。







↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





ネット配信で観る:ローサは密告された(字幕版)

ローサは密告された(字幕版)

新品価格
¥400から
(2019/5/20 15:39時点)



DVDで観る:「ローサは密告された」

ローサは密告された [DVD]

新品価格
¥3,694から
(2019/5/20 15:40時点)



スラム街に興味を持ったら「スラム 世界のスラム街探訪」

スラム 世界のスラム街探訪

新品価格
¥1,944から
(2017/7/4 16:16時点)


















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック