とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ダコタ・ファニング



ダコタ・ファニング主演の映画「500ページの夢の束」を試写会で観た。

自閉症の女性ウェンディの冒険と成長を描いたハートウォーミングストーリー。


映画「500ページの夢の束」

満足度 評価】:★★★★☆

自閉症のウェンディの冒険と成長を描いた心温まる素敵な話だった。

人生には困難がつきものだけど最後まで諦めてはいけないと、ウェンディはスタートレックから学び、実践する。

私はその諦めない力をウェンディから教えられた

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『500ページの夢の束』予告編 動画

(原題:Please Stand By)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年8月26日 試写会にて鑑賞。

・2018年9月26日 感想を掲載。

・2019年10月28日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者

ダコタ・ファニング


〇アリス・イヴ

〇リヴァー・アレクサンダー


〇ジェシカ・ロース

〇マーラ・ギブズ

〇ジェイコブ・ワイソッキ

〇パットン・オズワルド

〇ロビン・ワイガート


監督

〇ベン・リューイン


2017年製作 アメリカ映画




あらすじ

自閉症のウェンディ(ダコタ・ファニング)は、「スター・トレック」が大好き。

自分なりのストーリーを考えて、脚本を書くほど好き。

ある時、その「スター・トレック」の脚本コンテストが行われることを知るが、郵便局に出しても締め切りに間に合わないことを知る。

コンテストに参加するには、ハリウッドにあるパラマウントピクチャーズへ直接届けるしかない!

そのため、ウェンディは大切な脚本を持ち、愛犬ピートを連れて長距離バスに乗るのだが…。



映画「500ページの夢の束」



感想


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


500ページの夢の束 (2017)


★★★★ [80点]「常に心はエンタープライズ号と共に!」

ステキな映画だった~

すごく優しくて温かくて繊細な作品だった。

こういう映画すごく好き。



自閉症のウェンディ(ダコタ・ファニング)は、施設で暮らしている。

「スター・トレック」が大好きで、脚本コンテストに応募するために、500ページの脚本を書き上げた。

しかし、郵送では締め切りに間に合わないことに気付き、愛犬ピートを連れてパラマウントピクチャースタジオに脚本を持って行くことに…。



これは、自閉症のウェンディの冒険と成長を描いた心温まる作品だった。

私たちが当たり前にできることも、彼女にとっては恐怖であり、大変な勇気のいることもある。

そんな彼女の勇気ある冒険を観ていると、私たちの身の回りで起きていることが、どれだけ驚きと喜びに満ちたことなのかと思わされる。

電車やバスに乗って、行きたいところに行くということさえ、当たり前にできない人もいるのだ。



信号を渡ることさえ難しいウェンディの冒険は、「スター・トレック」の冒険と同じく、決して順風満帆ではなかった

けれど、スタトレオタクの彼女は、カーク船長とスポックから「冒険には困難がつきもの。最後まで諦めない」という強い気持ちを学んでいる

だからこそ、目の前にある困難に立ち向かっていけるのだ



その、ウェンディの気持ちには、映画ファンだからこそ、すごく共感できた

私も辛い時は「こんな時、きっとあのキャラだったら、こう乗り越えるはず」とか、「この気持ちは、まるであのキャラみたい」と、思い浮かべて乗り越えることがよくあるからだ。



それだけじゃない。

大好きな「スター・トレック」のためなら、どんなことでもできるし、同じ気持ちを共有できる人とは、すぐに友達になれる

そんなところも、すごく共感できた。



そういうオタク魂をくすぐるところも、この映画のステキなところだった。

原題の「Please Stand By」とは、「スタートレック」でおなじみのセリフだけれど、ウェンディにとっては、困難にぶつかって、自分を見失ってしまった時に落ち着くためのおまじないのようなもの。



これは良いなと思った。

私にも、八方塞がりになって混乱してしまうことがあるけれど、そんな時はウェンディのようにおまじないを決めておいたら良いのかも。

深呼吸をして、おまじないを唱えたら何か良いアイデアが思いつくかもしれない。



そうして困難を乗り越えた時には、また一歩成長するのだ。

さて、ウェンディの脚本コンテストがどうなったかは、映画を観て確認してもらうとして、あまりにも、自然に自閉症のウェンディになっていたダコタ・ファニングはやっぱり天才だったと再認識した



周りの人たちが「お前にできるはずがない」と、頭ごなしに決めつける権利は何一つない

私たちの能力は無限大であり、自分で行きたいように生きる権利があるし、誰もそれを止めることはできない

一つずつ困難を乗り越えて、成長していくのだ



Posted by pharmacy_toe on 2018/08/28 with ぴあ映画生活





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デンゼル・ワシントン主演の映画「マイ・ボディガード」をAmazonPrimeで観た。

守るべき存在を誘拐されたボディガードの怒りの復讐を描くアクション映画。



満足度 評価】:★★★★☆

生きる希望を奪われたボディガードの怒りの復讐を描くアクション映画。

ボディガードを演じるデンゼル・ワシントンが超カッコいいけど、とても切なかった。

中南米で常態化する誘拐ビジネスの実態に驚かされた作品でもあった。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『マイ・ボディガード』予告編 動画

(原題:Man on Fire)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月26日 AmazonPrimeにて鑑賞。

・2019年8月27日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



DVDで観る:「マイ・ボディガード」

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Man On Fire (字幕版)





キャスト&スタッフ


出演者

デンゼル・ワシントン
…(「フェンス」(兼監督)、「マグニフィセント・セブン」、「イコライザー」、「タイタンズを忘れない」、「トレーニングデイ」、「ボーン・コレクター」、など)
 
ダコタ・ファニング

〇ラダ・ミッチェル


〇ジャンカルロ・ジャンニーニ

〇レイチェル・ティコティン

〇マーク・アンソニー

〇ミッキー・ローク


監督

トニー・スコット
…(「ラスト・ボーイスカウト」、ドラマシリーズ「グッド・ワイフ 彼女の評決」(製作総指揮)など)


2004年製作 アメリカ映画



映画「マイ・ボディガード」



あらすじ


さまざまな戦地を渡り歩いてきた元米軍特殊部隊の暗殺者クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、その日々に疲弊し、アルコール依存症になり、生きる希望を失っていた。

メキシコに暮らす友人ポール(クリストファー・ウォーケン)の勧めで駐在する米国人一家のボディガードを始めたクリーシーは、その一家の幼い娘ピタ(ダコタ・ファニング)の護衛をし、彼女と交流をしていくうちに自分自身を取り戻していく。

ようやく、クリーシーが人間らしい日常を送れるようになったと思ったその時、クリーシーは銃撃され、ピタが何者かに誘拐されてしまう…。



映画「マイ・ボディガード」クリストファー・ウォーケン






感想(ネタばれあり)


希望を失いかけていたクリーシーがピタからもらった命


「LEON」を代表として、最近ではインド映画の「バジュランギおじさんと、小さな迷子」、また、この映画に出演しているダコタ・ファニング主演の「I am Sam」のように、おじさんと少女のバディムービーには、心の琴線に触れるような良い映画が多い。



なぜだろうか。

それらの作品には共通して、「大人の女性のように振舞う少女に振り回されるおじさん」の構図がある。



おじさんたちは幼い少女をどう扱っていいか分からないけれど、少女たちはおじさんたちが思うよりもずっとメンタル面が成長していて、大人の女性のような態度をとるものだからおじさんたちはドギマギして振り回されてしまう。

私たちは、そんな少女とおじさんの交流を見て微笑ましく思うのだが、たいてい、そんな幸せな時間は長くは続かず、いつか別れがやってくる。

そして、それまですっかり感情移入して観ていた私たちは、つい泣かされてしまうのだ。



この映画も、その例に漏れず、前半は「大人っぽい振る舞いをする少女ピタに振り回されるクリーシー」の姿が描かれる。



その中で私が一番グッと来たのは、ピタがクリーシーに「希望を失った人の守護聖人なのよ」と言って、ユダのペンダントを渡すシーンだ。

もしかしたら、ピタはなんとなくそれがクリーシーにピッタリと思ったのかもしれないが、まるでクリーシーが生きる希望を失っていることを見透かしているようなセリフでもあった。

そんなことを、小学生の女の子がさらっとするもんだから、おじさんがドキマギしてしまうのも当然だ。



ピタからプレゼントをもらったクリーシーは恥ずかしそうに微笑んでいたけれど、それが自分を取り戻すきっかけとなり、クリーシーはピタとの幸せな時間を過ごすようになった。

クリーシーはピタとの出会いで再び生きる希望を見つけたのだ



映画「マイ・ボディガード」デンゼル・ワシントン



再び処刑人に戻ったクリーシー


しかし、「おっさんと少女のバディムービー」の定番通り、この映画も彼らの幸せな時間は長くは続かない。

ピタが誘拐されてしまうのだ。



前半は二人の甘い時間が流れていた映画だったが、この誘拐を境に、ガラリと雰囲気を変え、そこからクリーシーの復讐物語となっていく。



ピタが誘拐された時、クリーシーも撃たれていて気を失ってしまっていた。

なので、クリーシーには罪はなく、身体が回復したらアメリカへ帰ることもできた。

しかし、クリーシーはメキシコに残り、ピタの誘拐に関わった人々を一人ずつ処刑していく暗殺者へと変貌する。



それは、彼がピタと会うまでしてきたことであり、もう足を洗ったはずの世界にまた戻ることになったのだ。

それは、クリーシーはそういう世界でしか生きられないということなのかもしれない。



なぜ、彼はあれほどまでに神経をすり減らした世界へまた戻ったのか。

それは「自分に命を吹き込んでくれたピタを殺された」と思ったからだった。



クリーシーの生きる希望だったピタを殺されたことで、クリーシーは怒れる男となった。

その怒りが原動力となって、クリーシーを再び処刑人にしてしまったのだ。



誘拐犯側は、それほど能力のないくたびれた退役軍人を雇って、簡単に誘拐するはずが、寝た子を起こしてしまったのだ。

犯人側は明らかに狙う相手を間違えたのだ。



映画「マイ・ボディガード」ダコタ・ファニング



中南米で常態化する誘拐ビジネス



この物語の背景には、中南米で常態化する「誘拐ビジネス」がある。

中南米に駐在する先進国(特にアメリカや日本)の家族を狙って身代金目的の誘拐をする。

アルゼンチン映画「エル・クラン」では、身代金で生計を立てていた実話が描かれている。



そこには、「真面目に働いても裕福な生活ができない」という現実があり、それなら贅沢な生活をしている外国人から金を奪ってやろうと思うのだろう



この映画では、クリーシーが一人ずつ処刑していくうちに、その全貌が明らかになっていく。



そもそもの問題は、この一家の父親が関与していたことにある。

実はピタの父(マーク・アンソニー)はメキシコでの仕事がうまくいかず、お金が欲しいと思っていた。

そこへ、弁護士のカルフス(ミッキー・ローク)が仲介役となって誘拐ビジネスを紹介する。



その組織は、誘拐犯と汚職警官で構成され、仲介した弁護士とピタの父親で身代金を分ける仕組みになっていた。

安い金で雇えるボディガードをつけて誘拐させ、保険会社が身代金を用意し、受け渡した後、2~3日すれば戻ってくるという約束だった。

しかし、さらなる金を求めた警察が約束とは違う行動をしたことで、ピタが戻ってこないどころか、殺されるという最悪の事態になってしまう。



そもそも、お父さんがそのビジネスを承諾してしまうところに間違いがある。

しかし、それが良いか悪いかの判断もつかなくなってしまうぐらい、誘拐がシステム化されたビジネスになっているということだろう。

まぁ、それでもこのお父さんが最低人間であることに変わりはないが。



だが、人間は一度美味しい思いをすると、欲求がどんどん増していくものなのだ。

目をつぶる代わりに分け前を貰う汚職警官たちは、その要求がドンドン増えていき、ここで違う行動をしてしまう。



警察事態が汚職まみれで、誰がクリーンなのかが判断できないため、現地の連邦警察もお手上げの状態となっていた。

本来なら、連邦警察がクリーシーのような筋金入りの処刑人を雇うべきところ、クリーシー自身が誘拐組織を一掃し始めたのだ。



しかし、たとえクリーシーがある組織を壊滅したところで、この国の誘拐ビジネスはなくならない。

それぐらい、根が深い問題だと思った。



映画「マイ・ボディガード」ミッキー・ローク



この結末しかありえないという決着の仕方


しかし、そのビジネスにはいくつか誤算があった。

通常以上に分け前を欲しがった汚職警官と、クリーシー思っていたよりも遥かに優秀だったことだった。

ピタを誘拐する時に何人か死亡し、そこから証拠が少しずつ明らかになって、ついに誘拐犯たちはクリーシーに捕まってしまう。



ところが、その最後にはクリーシーの嬉しい誤算があった。

ピタが生きていたのだ。



メキシコに来る前は、生きる希望を失っていたクリーシー。

しかし、ピタと出会い再び命を吹き込まれ、「希望」を与えられる

だからこそ、そのピタを救うために、クリーシーは自分の命を進んで捧げたのだ



クリーシーは、既にピタに会う前に死んだも同然だったのだ。

そのため、ピタにもらった命をピタへの恩返しとして捧げるのだ。

この時の決着のつけ方として、例えば連邦警察に助けを求めるようなやり方もあったかもしれない。



しかし、クリーシーは「最もピタを安全に母親の元へ帰す方法」を選んだのだろう。

そのクリーシーに思いに泣けてしまうが、演じているのが名優のデンゼル・ワシントンだからこそ、余計に真実味を感じる結末だった。

それは、この結末しかありえないという場面だった。



メキシコの誘拐ビジネスの実態に驚かされながらも、とても切ない映画だった。



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ケヴィン・クライン主演の映画「ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~」をWOWOWで観た。

1930年代に「ロビン・フッド」俳優として活躍したアクションスター、エロール・フリンの最後の恋を描く。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャンパンプレミア」の一本。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

どこへ行っても大スターだと言われながらも、出演作が次第に減っていく寂しさ、それと同時に酒とドラッグで身を持ち崩してしまう哀しさ。

そんなエロール・フリンの前に現れたビバリーという天使。

ハリウッドが世に送り出した大スターの栄光と衰退、最後に彼が抱いた細々と光る希望を観た。

私は彼の気持ちが分かるような気がする。


「ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:The Last of Robin Hood)




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キャスト&スタッフ


出演者

ケヴィン・クライン
…(「美女と野獣」、「パリ3区の遺産相続人」、「幸せをつかむ歌」、「海辺の家」など)

スーザン・サランドン
…(「ムーンライト・マイル」、「デッドマン・ウォーキング」、「タミー/Tammy」など)

ダコタ・ファニング
…(「500ページの夢の束」、「リチャード・ギア/人生の特効薬」、「I am Sam アイ・アム・サム」、「宇宙戦争」など)

監督・脚本

〇リチャード・グラツァー

〇ワッシュ・ウェストモアランド


2013年制作 アメリカ映画

ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~



あらすじ


1950年代後半、かつて「ロビン・フッド」に出演した人気アクションスターのエロール・フリン(ケヴィン・クライン)は、ハリウッドでオーディションを受けていたビバリー・アードランド(ダコタ・ファニング)と出会う。

オーディションと称してビバリーを自宅に招くようになり、2人は恋愛関係に発展していく。

しかし、エロールの付き人がビバリーの高校の先輩だったことから、彼女が未成年であることが発覚。

エロールはビバリーの母(スーザン・サランドン)を自宅に招き、世間の目をごまかすために、なるべくエロールとビバリーとビバリーの母との3人で会うようにするのだが…。

ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~4


感想(ネタバレあり)


ハリウッドスターにのしかかるプレッシャー、孤独、悲しみ


ハリウッドスターの栄枯盛衰。

主人公のエロール・フリンは1930年代、40年代に活躍した人気俳優である。

オーストラリア出身の彼は、1938年29歳の時にハリウッド映画「ロビン・フッド」に出演すると、たちまち人気スターになるが、私生活はスキャンダルが絶えなかった。

その後、彼は酒とドラッグで身を持ち崩すようになり、出演作も激減。

この映画は、そんな彼の1950年代、40代後半から50歳に死去するまでに起きたスキャンダルが描かれている。

エロール・フリンが活躍していた時代から80年経っても、私たちはハリウッドスターのスキャンダルを聞かない日はなく、彼のように酒やドラッグで身を持ち崩してしまうスターたちの悲しい話もよく耳にする。

そんな話を聞くたびに、「なんで、あんなに素敵な俳優がこんなことに…」と思うのだが、この映画を観ていると、そんなスターたちにかかる重圧、寂しさや悲しみが分かるような気がした。

つい、私たちも忘れがちなのだが、スターたちも人間であり、間違いを起こすこともある。

私はこの映画を観て、ハリウッドで成功した人たちの「孤独と悲しみ」を感じた。

ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~3

破天荒で自堕落だからこそ大スター


エロール・フリンは、20代から30代前半にかけて、大人気のアクションスターだった。

しかし、その後、酒とドラッグに溺れ、スキャンダルが絶えない生活を送っていた。

→(参考)Wikipedia「エロール・フリン」

このWikipediaのページを読むと、彼がどれだけ酒と女性にだらしない性格だったのかが良くわかる。

この映画の中では、48歳から50歳までのエロール・フリンが描かれているが、その中に印象的なセリフがある。

「酒とドラッグを辞めないと、もうすぐ死ぬと言われてから10年。私はまだ元気に生きている」

ということは、エロール・フリンは、38歳にして既に酒とドラッグで身体がボロボロになっていたと思われる。

でも、だからこそ、ハリウッドスターだなと思ってしまうのは私だけだろうか。

ヒット作に恵まれないプレッシャー、毎日のように開かれるパーティ、かわいくてきれいな女性が世界中から集まってきて彼を誘惑し、酒やドラッグは手を伸ばせばどこにでもある。

そんな誘惑に心を動かされない人も中にはいるんだろうけど、破天荒で自堕落だからこそ大スターなんだなと思ってしまう。

ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~2


大スターが純粋無垢な少女に求める「癒しの力」


そんな大スター、エロール・フリンの目の前に現れたのは、何も知らない純粋な少女ビバリーだった。

彼は彼女をウッジー(森の妖精)と呼び、常に側に置いておく様子を見ていると、ウッジーがまるで犬や猫のようなペットのように見えてくる。

つまりウッジーは彼にとって、仕事について根掘り葉掘り聞かず、寂しい時には話を聞いてくれ、常に彼のやることを肯定してくれる上に、性的欲求まで満たしてくれる、そんな都合の良いペットだったのではと思う。

ペットだなんて言うと、悪い印象を受けてしまうかもしれないが、私はエロール・フリンの気持ちが分かるような気がするのだ。

1人で寝る寂しい夜に、側にいて欲しいのは自堕落な生活にダメ出しをしてくる人ではない。

ただ、側にいて話を聞いてくれるだけで良いのだ。

彼の仕事への余計なアドバイスもいらないし、彼のネームバリューを売名に利用しようとするしたたかさも鬱陶しいだけだ。

だから、純粋で何も知らないウッジーが良いのだ。

映画の中で、エロール・フリンはウッジーが未成年だと知って驚くフリをするシーンがある。

それは嘘だ。

明らかに、社会のことを全く知らないウッジーだからこそ、側に置いておきたかったのだ。

何も知らない少女に「あなたは最高よ。あなたは素敵よ」と常に言って欲しかっただけなのだ。

ウッジーは未成年だったとはいえ、今の時代で言ったら、50歳を超えた大スターたち、ブルース・ウィリスやトム・クルーズが自分の半分ぐらいの年の恋人を連れて歩いているのとあまり変わらない気がする。

一般の人では想像つかないような巨大なプレッシャーの中で生きている彼らのハートはボロボロに砕かれおり、せめて私生活ぐらいは純粋無垢な妖精の放つオーラに包まれて癒されたいのだろう。


ラスト・スキャンダル~あるハリウッドスターの禁じられた情事~5

世間から忘れ去られたスキャンダル俳優


この映画の舞台となっている1950年代は、冷戦の時代だった。

そんな中、エロール・フリンはキューバに行き、ビバリーを主役にして映画を撮っている。

映画の中では「カストロに共感して」と言っていた。

もしも、当時売れっ子の俳優がそんなことをしたら真っ先に「赤狩り」の対象とされ、国を追われた事態になっていたかもしれない。

しかし、映画の中での様子を見ていると、糾弾されている様子も見られず、話題にすらなっていない。

そこから、エロール・フリンは再び薬に溺れ始める。

ということは、彼は再びスポットライトを浴びるために、命がけで「キューバ行き」を決意したのかもしれない。

ところが、ハリウッドは彼の行動に興味を持たなかった。

つまり、ビバリーと出会った頃のエロール・フリンは、既に「ハリウッドから忘れられた存在」だったのではと思う。

起死回生のごとく、「キューバに行く」という一世一代の大芝居を打ったところで、彼に関心を示す人はほとんどいなかったのだろう。

その後、アメリカに戻り急死すると、ビバリーが未成年だったことが最大のスキャンダルとして取り上げられたのは、とても皮肉な話だ。

世間の人たちは、人にレッテルを貼って仕分けすることが好きである。

エロール・フリンは「酒と女が大好きなスキャンダル俳優」であり、「キューバ革命を支援する俳優」ではないのだ。

そのレッテルを必死になってはがそうとしても、なかなかこびりついて離れないのが、現実の悲しさなのである。



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「リチャード・ギア/人生の特効薬」(「べネファクター/封印」)をWOWOWで観た。

自分が引き起こした自動車事故により、2人の親友を亡くし、自暴自棄の生活を送っていた富豪の慈善実業家が、亡くした2人の娘と再会することで、自分自身を取り戻していく。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。



満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

最近、こういう「老いた自分が残りの人生で何を遺せるか」について描かれている作品がとても増えているように思う。

その中で、この映画は、最後に「もう少しがんばってみよう」という気持ちが感じられる作品で良かった。

正直、もっと退屈な映画なのかと思って見始めたけど、思いのほか、主人公フラニーの気持ちに感情移入しながら観た作品だったし、退屈な場面など一切無かった。

「リチャード・ギア/人生の特効薬」(「べネファクター/封印」)予告編 動画

(原題:The Benefactor)




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キャスト&スタッフ


出演者

…(「クロッシング」、「最期の初恋」など)

…(「500ページの夢の束」など)


〇シェリル・ハインズ

〇ディラン・ベイカー

監督

〇アンドリュー・レンジー

人生の特効薬


あらすじ


大富豪で慈善事業家のフラニー(リチャード・ギア)は、5年前、自分が引き起こした事故で大学時代からの親友だった夫妻を共に亡くしてしまう。

自分も大けがを負ったフラニーだったが、ろくにリハビリも受けないまま自暴自棄な生活を送り、モルヒネの中毒患者と成り果てていた。

そんなフラニーへ、亡くした夫妻の娘・オリビア(ダコタ・ファニング)から連絡がある。

一度は故郷を離れた彼女だったが、結婚、妊娠を機にフィラデルフィアへ戻るため、フラニーに会いたいという電話だった。

その電話があるまで、社会と断絶して暮らしていたフラニーだったが、部屋を片付け、身なりを整え、オリビアに会う準備を進めるのだが…。

人生の特効薬2



感想(ネタバレあり)


初老の男性たち、人生に行き詰り中…


先進国の中では多くの国で高齢化社会が進む中、初老の男性が、ある時、ふと孤独を感じ、生きる目的を見失ってしまうという映画が最近増えていると思う。

ロバート・デ・ニーロ主演の「マイ・インターン」は、仕事を引退した初老の男性が妻に先立たれ、孤独を感じ、ネットショップを運営する会社にインターンとして就職し、新たな人生を歩み始めるという作品だった。

また邦画でいえば、佐藤浩市主演の「愛を積む人」は、早期退職した夫婦が北海道へ移住するが、妻に先立たれてしまう。

そして、自暴自棄になるが、近所の人たちと交流しながら石塀を最後まで作り上げることで、自分自身を取り戻す話だった。

これらの映画で共通しているのは、自分を見失いかけた初老の男性たちは、身の回りにいる若者たちと交流することで、新たな自分を居場所を見つけることだ。

女性が主人公でこういうタイプの作品ができないのは、女性は日頃から多趣味で、活動的であり、近所付き合いも積極的にしているため、孤独になりにくいからだ。

この映画の主人公フラニーは、富豪の慈善事業家。

5年前に自分のせいで大学時代からの親友夫妻を亡くしてしまい、やはり、自暴自棄になってしまう。

自分も大けがをしたにも関わらず、リハビリもろくに受けないまま引きこもりの生活をし、いつしか、身体はモルヒネ中毒になってしまっていた。

そんなフラニーを救うのは、その5年前の事故で亡くした夫妻の娘だった。

人生の特効薬3



富や地位は、人の心を助けてはくれない


フラニーの姿を観ながら感じるのは、初老になって、金や地位があっても、心にぽっかりと空洞が開いてしまったら、人は何を支えに、何を希望に生きていけばいいのか分からなくなるということだった。

たとえ、遊んで暮らせるだけの資産があっても、人々がうらやむ地位があっても、それは、心の空洞を埋める手助けにはならない。

金が役立つのは、違法ドラッグを手に入れる時ぐらいか…。

そんな「生きる目的」を見失ってしまった人に必要なのは、「目標」であり「心の支え」だ。

前述の話でいえば、「マイ・インターン」でロバート・デ・ニーロの目標は、社長を補佐し、アドバイスをすることで、会社を良い方向に向かせることであり、心の支えは新しい恋人だった。

この映画のフラニーは、若い才能に金をつぎ込むことを生きる目標にしようとしていた。

しかし、それは、親友夫妻に対する罪滅ぼしでしかなかった。

フラニーにとって、何よりも必要だったのは、自分自身が立ち直ることだった。

モルヒネ依存症を克服し、新しい自分になって生まれ変わること。

彼にそのことを気付かせるのは、オリビアが生んだ新しい命だった。

彼自身も赤ん坊のようにゼロからやり直す。

この映画「人生の特効薬」は、彼がそのことに気付くまでの物語である。


人生の特効薬4



一味違うリチャード・ギアと久しぶりのダコタ・ファニング


この映画で面白いのは、その初老の富豪が生きる目的を見失い、そこから立ち直る物語であることと、これまでとはちょっと違うリチャード・ギアを観られることだ。

リチャード・ギアといえば、いくつになっても、チャラ男で、遊び人で、軽めのイメージがある。

この映画「人生の特効薬」のリチャード・ギアも、チャラいし、遊び人だし、非常に軽い。

でも、自分自身がそんな性格であるために、大事な親友を亡くしてしまったことを、彼はいつまでも悔いている。

葛藤し、自暴自棄になり、薬と酒に溺れる。

その繰り返しだ。

その、葛藤したり、自暴自棄になったりするところが、これまでのリチャード・ギアとちょっと違っていたように思った

いつもだったら、女性を虜にしていた笑顔も封印し、常に、自分と闘い続ける男を演じたリチャード・ギア

いつもとちょっと違う彼を観たいなら、この映画「人生の特効薬」は適材だと思う。

そして、久しぶりにダコタ・ファニングの姿を観られて良かった。

いつの間にか大人になって、妊娠・出産する役を演じるようになるなんて。

時間が経つのは早いねぇ。


人生の特効薬5



辛いことは、傷口が広がらないうちにチキンと向き合うこと


この主人公フラニーを観て思う。

「人生に行き詰った時、どうやってそこから抜け出せばいいのか」

私も、よくやってしまうんだけど、「あぁこれを実行するのはつらいな」と思ったり、「面倒だな」と思うことは、ついつい後回しにしてしまう。

その結果、その間に、ツライと思った傷口がどんどん広がっていて、実際に実行した時は、すごく大変な思いをすることになる。

だから、苦痛はなるべく早めに取り除くべきだ。

フラニーも、もっと早く親友を亡くした思いと対峙して、その苦悩と向き合い、キチンとリハビリをしていれば、こんな自堕落な生活をすることもなかった。

しかし、そこはやはり人間だから、ついつい後回しにしてしまって、苦悩から抜け出すのが大変になってしまった。

だから、辛い時は、何が辛いのかをちゃんと見極めて、早めにそれを取り除くことが先決だ。

このフラニーを観ながら、それをつくづく感じた。

何事も、後回しにしたらダメだということに。





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