とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ダーモット・マローニー



ザック・エフロンロバート・デ・ニーロ共演の映画「ダーティ・グランパ」を映画館で観た。

結婚式を一週間後に控えた孫と、妻をなくして独身になったばかりのおじいちゃんが、マイアミへナンパ旅行に!?

満足度 評価】:★★★☆☆

つまらなかったわけじゃないし、ザック・エフロンロバート・デ・ニーロっていう組み合わせも良かったと思うけど、言葉とギャグがあまりにも下品すぎてドン引き。

ついていけないんだなぁ。こういう下品なコメディ…。

「ダーティ・グランパ」予告編 動画

(原題:DIRTY GRANDPA)




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キャスト&スタッフ


出演者

ザック・エフロン
…(「We Are Your Friends ウィー アー ユア フレンズ」、「ネイバーズ」、「恋するふたりの文学講座」、「ヘアスプレー」など)

ロバート・デ・ニーロ
…(「マイ・インターン」、「JOY ジョイ」、「タイム・トゥ・ラン」、「リベンジ・マッチ」、「リミットレス」、「キリングゲーム」、「ボーダー」、「ミート・ザ・ペアレンツ」など)

ゾーイ・ドゥイッチ
…(「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」、「エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に」)

〇オーブリー・プラザ

ダーモット・マローニー
…(「ニュースの真相」、「8月の家族たち」、「7デイズ」など)

〇ダニー・グローヴァー
…(「リーサル・ウェポン」シリーズなど)

監督

〇ダン・メイザー

2016年製作 アメリカ映画


ダーティ・グランパ

あらすじ


結婚式を一週間後に控えた弁護士のジェイソン(ザック・エフロン)は、妻の葬式を終えたばかりのおじいちゃん・ディック(ロバート・デ・ニーロ)から、マイアミ旅行に行こうと誘われる。

結婚式の準備に追われているジェイソンだったが、おじいちゃんの強引な誘いに断れず1週間のマイアミ旅行に。

すると、晴れて独身となったおじいちゃんは、早速、ナンパにドラッグ、パーティ三昧で…。

ダーティ・グランパ2

感想(ネタバレあり)


祝!独身!!孫を連れて1週間のマイアミナンパ旅行~


エロネタ大好きの不良じいちゃんと、クソ真面目な弁護士の孫・ジェイソン。

おじいちゃんは、おばあちゃんが亡くなり、葬儀も25年間の結婚生活も終え、晴れの独身。



孫のジェイソンは、あと1週間で結婚。

その2人で行く「独身って素晴らしい!マイアミナンパ旅行1週間!!」



バチェラーパーティの旅行版??かな??

ナンパ、酒、ドラッグ、パーティなんでもあり!

嫌なことは全て忘れて楽しもうぜぇ~!!

そんな一週間!!



ダーティ・グランパ3



親のレールに乗るのではなく、自分で道を切り開く人生を


その裏で、これはもうすぐ結婚するジェイソンに対し、じいちゃんが仕組んだ「本当の人生の楽しみを教える旅」だった。



高校生の頃はカメラマンになりたかったジェイソン。

しかし、親の勧める弁護士になり、親が勤務する弁護士事務所に入り、「最適な相手」と結婚。



ジェイソンの人生には、ジェイソンの意志が反映されていないと思ったおじいちゃんが旅行を計画。

「お前は、そのまま結婚しても幸せになれないぞぉ~」というメッセージを込めて、

自分自身を解放し、心の底から人生を楽しむことをジェイソンに教える旅だった。



本当は息子に教えるべきだったけど、「米陸軍 特殊工作員」の仕事が忙しくて(笑)

息子とはちゃんと向き合えなかったから、その孫に本当の人生を教えることにしたんだと。



日本にも、確かにこういう「親の敷いたレール」の上で生きている人、たまに見かけるけど

アメリカにもいるんだねぇ~。

いつまでも殻の中に閉じこもってないで、自分を解放しちゃえ~

確かに!ジェイソンは全裸にミツバチのスタイルが一番輝いてたわーーー(笑)



ダーティ・グランパ4



下ネタ連発、ナンセンスギャグ連発にドン引き


しかーーーし!!

ここからは個人の趣味の問題だけど、私としてはあまりにも品がなさ過ぎてドン引き。

タイトル通り、あまりにも下ネタ満載のDirtyな言葉が続き過ぎてうんざり…。

映画が終わりそうにな時に、「そういえば、私、こういう下品な映画苦手なんだった…」と思い出した…。

「テッド TED」とかね。

笑えないんだなぁ~。



時々、黒人とか、ゲイの人たちを扱った品のないギャグも入ってて、それがおじいちゃんのキャラだって分かってても笑えない。

どうにも昔から、アメリカのこういうナンセンスギャグが苦手なんだな。

この映画「ミート・ザ・ペアレンツ」の延長戦みたいに考えてた私がバカだった。

そんなことを感じた映画だった。



ダーティ・グランパ5



良いコンビだと思ったんだけどなぁ


主演の2人は良いんだなぁ。

ザック・エフロンも、ロバート・デ・ニーロも。

良いコンビだと思った。



しかし、ザック・エフロンがクソ真面目な弁護士だと言われたって、「ネイバーズ」のイメージが強いから、今さら何言ってんの??って思っちゃうし。

さらには、ロバート・デ・ニーロがグラサンかけてスーツ着て歩いてたら、米陸軍の特殊工作員って言われたって、「マフィアの休日」にしか見えない(笑)



あんなに下ネタ満載じゃないかったら良かったのに…

と思わずにはいられない…。

マイアミって、こんな下品な人たちしかいないんだったら行きたくないな…。

そう思った映画だった…(笑)





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ケイト・ブランシェット主演の映画「ニュースの真相」をWOWOWで観た。

2004年、アメリカのテレビ局CBSが人気番組「60ミニッツ」で、

ブッシュの軍歴詐称疑惑を報じるドキュメンタリー番組を放送するが、

その内容にウソがあるとして制作陣が非難され、局を追われる羽目になってしまった実話の映画化。


満足度 評価】:★★★★☆

ニュースが作られている現場を見ることができて面白かったし、自分自身でも「ニュースを読み解く目」を持たなければいけないなと感じた作品だった。



例えば、日本の『加計学園問題』の場合、私たちが見極めるべきは、その「獣医学部が日本にとって必要か、必要でないか」が一番重要なのに、

それ以外の、例えば理事が首相と友人だとか、便宜を図ったとか、本筋とは離れたところに目が行きがちになってしまう。

もちろん、便宜を図ったり、友人だから優先度が上がるという問題はあってはいけないことだけれど、

そもそも、そこに大学を新設するべきかどうかを、まず見極めるべきなのではと思う。



この映画では、メディアが誘導した世論によって、

テレビ局が『本当に伝えたかった真実』を葬り去れてしまった実話
を描いている。

その時、『本当に伝えるべき真実』から論点が移ったことで得をしたのは誰だったのか。

なぜ、最後までブッシュを糾弾することができなかったのか。

私たち視聴者が考えるべきことは何か

映画の中では語られない、その「見えない裏側」が非常に面白い映画だった


「ニュースの真相」予告編 動画

(原題:TRUTH)





原作本:メアリー・メイプス著「大統領の疑惑」

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キャスト&スタッフ


出演者

ケイト・ブランシェット
…(「オーシャンズ8」、「ブルージャスミン」、「ミケランジェロ・プロジェクト」、「シンデレラ」、「ヴェロニカ・ゲリン」、「エリザベス」)

ロバート・レッドフォード
…(「大いなる陰謀」、「ロング・トレイル!」、「オール・イズ・ロスト」、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」)

デニス・クエイド
…(「僕のワンダフル・ライフ」など)

ブルース・グリーンウッド
…(「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「白い沈黙」、「ドローン・オブ・ウォー」、「パパが遺した物語」、「エレファント・ソング」、「デビルズ・ノット」、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」「スター・トレック」など)

ダーモット・マローニー
…(「ダーティ・グランパ」、「8月の家族たち」、「7デイズ」など)

監督・脚本

〇ジェームズ・ヴァンダービルト


2015年製作 アメリカ映画



ニュースの真相



あらすじ


2004年、アメリカ大統領選挙を目前にして、ブッシュ大統領の再選が確実視されていた頃。

CBSテレビ局の人気報道番組「60ミニッツ」のプロデューサー、メアリー・メイプス(ケイト・ブランシェット)は「ブッシュ大統領が軍歴を詐称している」という情報を入手する。

ブッシュ大統領が空軍に入隊したと思われる時期に在籍していた関係者などの取材をし、インタビュー動画を撮影、文書やメモなどを入手し、社内の規定通りに鑑定を行った。

そして、全ての証拠が揃い、アンカーマンのダン・ラザー(ロバート・レッドフォード)司会で番組が放送される。

しかし、放送後の反響の中に、「番組で証拠として提示された文書は、当時はまだなかったマイクロソフトのWORDで作成されたものではいか」という指摘があり…。



ニュースの真相4



感想(ネタバレあり)


メディアが誘導した世論が、伝えるべき真実を葬り去る



テレビ局CBSの人気報道番組「60ミニッツ」では、再選目前だったブッシュ大統領の軍歴詐称についての情報を入手した。

その大まかな内容は

大物政治家の息子として、空軍に「裏口入隊」したブッシュだったが、そこに籍があるだけで、特に活動もしないまま軍歴を終えたにも関わらず、「優秀な空軍パイロット」という華やかな経歴の持ち主になっている。」というもの。

もし、これが本当ならば、保守派である共和党代表の大統領候補としては、「支持者を裏切った」候補者となり、ブッシュの再選に向けて大打撃となるスクープだった



CBSでも敏腕プロデューサーだったメアリーは、情報に基づき、当時、ブッシュの周りにいる人々にインタビューし、それが事実だったのかどうかの確認や、当時の軍幹部が残した文書やメモなどを入手。

文書やメモは社内の規定に沿って専門家に鑑定を依頼し、全てが事実であるという裏をとって放送に踏み切った。



しかし、放送後の反響の中で

「証拠だとされた文書は、当時はなかったはずのWORDで作成されたものでは??」という指摘が出る。

たちまち、マスコミからは「文書を偽造したのでは?」と総攻撃を受け

話題は「ブッシュの軍歴詐称」よりも、「『60ミニッツ』の文書偽造」へ移っていってしまった



そして、輝かしいはずのスクープも、真相がぼやけてしまい、そのうち、誰も信用しなくなってしまう

しかし、その時のCBSに対する一斉攻撃には疑問が残る

なぜ、他局や新聞社などのマスコミはCBSの報道を受けて「ブッシュの軍歴詐称」について調査をしなかったのか。

なぜ、CBSは再度調査をすることができなかったのか。



さらに、なぜ、CBSはこれまで数々の優秀な番組を作ってきたメアリーをかばうことなく、内務調査にかけることになったのか



そこにあるのは、真実よりも大切な「視聴率主義」、「発行部数主義」があって、さらには見えない圧力もあったはずで、

結局、私たち視聴者は「真相を知らないまま」、各メディアに振り回されてしまう

時代はテレビからネットへと移行していく中で、私たちはニュースとどう向き合うべきかを考えさせられる作品だった。



ニュースの真相2


ブロガーがプロのジャーナリストを超える時代の到来



面白いなぁと思ったのは、この騒動がたった一件のブログの書き込みからスタートしていること

それが、新聞でも、雑誌でもなく、ブログだったということ

これは、2004年に起きたできごとだから、今から13年も前の話になるけれど、

既に、その時からブロガーが世論を引き起こす力を持っていたということ。



人々のテレビ離れが加速し、

ニュースはテレビや新聞よりもネットで読むよという人が増えている現代では、

ネットの世界で大きな影響力を持つインフルエンサーたちの力が

時に、プロのジャーナリストたちの持つ力を軽々と超えてしまう
ことを示している。



実際に、そのブログの書き込みがきっかけで、

名プロデューサのメアリーと、人気アンカーマンのダン・ラザーは局を離れることになってしまった。



最近、日本のテレビで放送されているワイドショーなどを見ると、

「昨日は、こんなことがTwitterで炎上していました」というネタが取り上げられている。

私はそれを、「Twitterで盛り上がっているネタをテレビで報道するようになったらおしまいだな」と思いながらいつも見ている。



たとえば、「こんな事件がありました」というコメントと共に上がっている写真は、合成写真かもしれない。

しかし、フォロワーたちは、それが「本当かウソか」の確認もしないまま拡散してしまう。

キチンと裏を取って(と思いたい)報道しているテレビ局よりも、はるかにウソの確立が高いのがネットなのに、人々はそれを信じ切ってしまう。



テレビや新聞は、そんなネットの世界に迎合するよりも、むしろ、正しい道を示す場であって欲しいと思う

にも関わらず、この時は、そのブログの書き込みにより、メディアが騒動を起こし、結局、会社が揺れ動く事態にまで発展してしまった



ニュースの真相5



なぜCBSが一斉砲火を浴び、メアリーは退社する羽目になったのか



そんなCBSが世論に振り回されている事態を見ながら、Netflixで配信されているドラマシリーズの「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のことを考えていた。



このドラマは、ケヴィン・スペイシー演じる下院議員のフランク・アンダーウッドがアメリカ合衆国大統領に登りつめ、アメリカで最高の権力を手に入れようとしている姿が描かれている。

もし、フランクが「軍歴詐称」だと言われたら、どう動くだろうか。

首席補佐官のダグ・スタンパーを使って、CBSの裏から手を回し、メアリーをクビにすることで幕引きさせるだろうなと思った。

もちろん、CBS以外のテレビ局や報道には、「文書捏造問題」にフォーカスをあてるように根回しをするに違いない。

そんなことを想像しながら、その騒動を見ていた。



もちろん、それは私の行き過ぎた想像でしかないし、そもそも、「ハウス・オブ・カード 野望の階段」はフィクションである。

しかし、「ホワイトハウスが裏から手を回すなんてあり得ない」と言い切れるだろうか

物事の裏側には、必ず『得した人』と『損した人』がいる

今回のできごとの場合、『得した人』はブッシュであり、『損した人』はメアリーである。

『得した人』は、その利益を他の人に分配することで自分の味方につけることが可能である。

一方で、『損した人』は、ちょっと足をくじいただけで、味方が一気にいなくなり、そのうち、どん底へと突き落とされる。



そう考えると、この映画の中では一切描かれたかったけれども、ホワイトハウスの中で何が起きていたのかは容易に想像できる

全く描かれなかったからこそ、浮かび上がってくる闇の世界なのである



ニュースの真相3


視聴者に求められるのは「流されない力」


結局のところ、ブッシュは再選し、メアリーは責任を取って局を離れ、ダンはアンカーマンを降ろされる

「たった一枚の文書の疑惑」だけで、『ブッシュの軍歴詐称問題』は闇の中へと葬り去られてしまった

それが、この騒動の後に残された真実。


世の中が、テレビからネットへと移行していく中で、

プロのジャーナリストではなくても発言力を持つ時代になったことで、

私たち個人に求められるのは、「真相を見極める力」である

周りに流されることなく、知るべきことは何か、何が正しくて、正しくないのかを見極める力が必要とされている。



私たちが全く知らない「見えない裏側の暗闇」に世の中を操作されることがないように、

常に疑問を持つことが必要なのである。


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ダーモット・マローニー主演の映画「7デイズ」をWOWOWで観た。

娘が肺の移植手術を必要としているが、ドナーが現れず、すこしでも移植の順位を上げようと奔走する父親のサスペンス映画。

出演者がとても豪華なのに、この映画の存在そのものを知らず、WOWOWで放送していたことで知り、面白そうだったから観てみた。

満足度 評価】:★★★★☆

内容は衝撃的なもので、もしもこんなことが実際に起きているかもしれないと考えたら、それだけでもゾッとするような映画だった。

「7デイズ」予告編 動画

(原題:INHALE(吸引))





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あらすじ


ニューメキシコ州で検事を務めるポール(ダーモット・マローニー)には妻・ダイアン(ダイアン・クルーガー)との間に幼い娘・クロエがいる。

クロエは、肺の移植手術が必要な体であるが、ポールとダイアンは移植の順番がなかなか回ってこないことに焦り始めていた。

クロエの主治医のルービン(ロザンナ・アークエット)は、過去に政治家のハリソン(サム・シェパード)がメキシコで不法な移植手術を受けたことを探り当て、その情報をポールに伝える。

ハリソンと友人同士であるポールは、そのことについてハリソンを問いただし、彼から得られたわずかな情報を元にメキシコの国境の町ティファナへと向かうのであるが…。

7デイズ

感想(ネタバレあり) 舞台はメキシコの国境の町ティファナ


何よりも衝撃的だったのは、メキシコのティファナには、ドナーを必要としているアメリカ人のために、「死のドナーリスト」があり、人殺しもいとわない人たちがいるということ。

この映画が、どれだけ事実を元にして描かれているのか知らないけれど、これが本当にまかり通っているのであれば、ティファナという町は人間の尊厳も何も無い、無法地帯ということになる。

そうでなくても、ティファナは犯罪率が高い麻薬の街というイメージが定着してしまっているのに。

7デイズ2

親切の裏にある別の顔


最初は「国境なき医師団」から派遣されてボランティアで働いているというマルチネス医師(ヴァンサン・ペレーズ)が、近所のストリート・チルドレンを集めて、治療をしたり、健康診断をしていると言っているのを聞いて、「やけに良い人だなぁ」って、単純に思っちゃったんだよね。

それは、私の考えが甘かった。

美味しい話には、ちゃんと裏があった。

彼らが健康診断をしていたのは、「ドナーとしてのデータ作成」のためだったんだよね。

ポールのような「緊急事態」のために。

その全てが明らかになった時、ゾワゾワゾワーーーーって鳥肌がたったよね。

金のために子供を殺すなんて、絶対にしてはいけないことなのに。

7デイズ3

人の命の長さは、絶対に人が決められるものではない


ティファナの大人たちが吐き捨てるように言った一言が忘れられない。

「どうせ、あの子たちはこの街では長生きできないんだ。だったら、その命で人を助けた方が良い」

なんだとーーーーー!!

だからって、少年の寿命を決める権利にはあんたにはないーーー!!

1%の確立でも大人になれる可能性があるなら、命を捨てないでよ!!!と本気で怒りがっ!!!

ポールが正しい決断をするのを見届け、映画を観終わり、我に帰って思ったのは、確かに、ドナー待機の順位って「人の死を待つ順位」だっていうこと。

映画が始まる前に、アメリカではドナーを待っている10人に対し1人しか提供者が現れないと説明があり、終わりには、臓器売買のために命を奪われる人たちが大勢いるという説明もあった。

うまくマッチングするドナーに出会えない状況も分かるし、なんとか家族を長生きさせたいという気持ちも分かるが、そのために人殺しをするのは、絶対にあってはならないこと。

どうして、そこまで強欲に生きられるのか理解に苦しむ。

アメリカ人とメキシコ人では生きるための優先順位があるとでもいうのか。

医師、警察、検事、政治家…。

本来なら、誰よりも市民の命とその尊厳について考えるべき立場の人たちが、あまりにも自分たちのことしか考えていないことに、無性に腹が立った。

7デイズ4

久々のダーモット・マローニー主演作。脇を固める俳優たちも豪華な面々


主演の検事、ポールを演じるのは、ダーモット・マローニー(「ニュースの真相」、「ダーティ・グランパ」、「8月の家族たち」)。

ダーモット・マローニーが主役を演じる映画なんて、久しぶりに見た気がする。

あんまり、検事ってイメージではないけど、この役は良かったんじゃないかな。

とにかく、最後に正しい決断をしてくれて良かった。

何が何でも娘に移植手術を受けさせたい妻、ダイアンにはダイアン・クルーガー(「女は二度決断する」「バツイチは恋のはじまり」「パパが遺した物語」)

この女優さんは本当にボーダーレスな方で、いろんな国の映画に出ててすごいなぁって思う。

今回も普通にアメリカン人の検事の奥様を演じてたし。

ただ、この奥さんはポールの最後の決断を許せなかっただろうなぁって思う。

その考え方がすごく怖いんだけどね。

その他にも、サム・シェパードや、ロザンナ・アークエット、ヴァンサン・ペレーズ(「告白小説、その結末」)などなど。

決して、大きな予算で作られた映画ではないと思うけど、出ている俳優たちは豪華な面々。

監督は、アイスランド人のバルタザール・コルマウクル(「エベレスト3D」)

えらい衝撃的な映画をつくってくれたなぁって思った。

7デイズ5

移植について考える


アメリカ人はメキシコン人を犠牲にしてなんて傲慢ななんて言ってしまったけど、よくよく考えれば、日本人でも日本では移植できずに、お金を積んでアメリカに移植手術に行っている人もいるわけで。

もちろん、それは合法だから問題ないんだけど。

それがアメリカの移植順位を変えている一因になっているのも事実で。

移植を心待ちにしているアメリカ人からしたら、「私たちだって移植できないのに、なぜ日本人が…」とか思うんだろうなぁ。

なんて、いろいろなことを考えさせられる映画だった。



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8月。真夏のアメリカの田舎町にある一家で、父親が失踪。そこへ集まってきた家族たち。


「8月の家族たち」予告編 動画


(原題 August : Osage County) 





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感想 名優たちが共演した痛い家族の話



これねぇ。痛い家族の痛い話でございます。

誰一人として、まともな人間がいなくて、誰一人として、幸せな人間がいない。

それでも、ぶつかり合って、けなしあって、喧嘩しあって生きてる。

そして、ついに、そんな家族から、父親が失踪。

なぜ、失踪したのか。見ると、きっとお父さんの気持ちがわかります。

そんな映画です・・・。

main


なんと言っても、見どころは、俳優陣です。

メリル・ストリープ(「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」「未来を花束にして」「幸せをつかむ歌」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」「母の眠り」)、ジュリア・ロバーツ(「シークレット・アイズ」)、クリス・クーパー(「カーズ/クロスロード」(声の出演)「夜に生きる」「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」「遠い空の向こうに」、「シービスケット」)、ユアン・マクレガー(「ゴーストライター」、「美女と野獣」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」、「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」、「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」)、ジュリエット・ルイスサム・シェパード

そして、今、大注目のベネディクト・カンバーバッチ(「ドクター・ストレンジ」「フィフス・エステート/世界から狙われた男」「イミテーション・ゲーム」「裏切りのサーカス」)まで出ています。

この人たちの共演を見るだけで見る価値ありです。

特に、メリル・ストリープの怖さはハンパないし(; ̄Д ̄)


この映画を良い映画と思うか、後味悪い映画ととるかは、あなた次第・・・。

私は、豪華俳優陣の演技を見られたので、大満足だけど、ちょっと悲しすぎる・・・ 

人は、結局、最後に頼れるのは自分自身だけ。なんですね・・・


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