とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:チャッキー・カリョ



ギヨーム・カネ主演の映画「世界でひとつの金メダル」を試写会で観た。

1980年代から90年代にかけてフランスで活躍した馬術競技の選手ピエール・デュランと彼が乗っていた馬ジャップルーの実話の映画化。


満足度 評価】:★★★★☆

最近ありがちな邦題がネタばれしている映画。

おかげで結末が分かってしまうけど、分かっていても感動する映画。

やっぱり、必死になってスポーツやっている人たちの姿には嫌でも感動してしまう。


「世界にひとつの金メダル」予告編 動画

(原題:JAPPELOUP)




輸入版DVD「Jappeloup: De Padre A Hijo」

Jappeloup: De Padre A Hijo (European Format - Zone 2)

新品価格
¥2,388から
(2017/6/3 00:14時点)



サウンドトラック「Jappeloup」

Jappeloup (Original Motion Picture Soundtrack)

新品価格
¥1,500から
(2017/6/3 00:15時点)



キャスト&スタッフ


出演者

ギヨーム・カネ(兼 脚本)
…(「ニースの疑惑 カジノ令嬢失踪事件」、「ターニング・タイド」、「プレイヤー」など)

〇ダニエル・オートゥイユ

チャッキー・カリョ
…(「ベル&セバスチャン」、「ベル&セバスチャン 新たな旅立ち」、「ロング・エンゲージメント」、「ドーベルマン」、「ニキータ」など)

〇マリナ・ハンズ

ルー・ドゥ・ラージュ
…(「夜明けの祈り」など)

ドナルド・サザーランド
…(「ロング、ロング・バケーション」、「アウトブレイク」、「プライドと偏見」、「ハンガー・ゲーム」など)


監督

〇クリスチャン・デュゲイ
…(「ベル&セバスチャン 新たな旅立ち」など)

2013年制作 フランス、カナダ合作映画

世界にひとつの金メダル


あらすじ


1980年代。幼い頃から父(ダニエル・オートゥイユ)の指導の元、馬術競技の選手をしてきたピエール(ギヨーム・カネ)は、大学を卒業すると弁護士の道へと進む。

しかし、馬術への夢を捨てきれず弁護士事務所のパートナーの職を捨て、再び馬術競技の選手へと戻っていく。

その時、彼が出会ったのは、他の馬よりも小柄で気性の荒いジャップルーだった。

そして、子供の頃に同じく馬術選手だったナディア(マリナ・ハンズ)と再会、結婚。

ピエールは、父の指導の元、ジャップルーとナディアと共に新たな人生を歩み始める…。


世界にひとつの金メダル2


感想(ネタバレあり)


オリンピックに出場している選手たちに自分の姿を重ね合わせる


オリンピックは、なぜあれ程世界中の人たちが熱狂し、睡眠時間を削ってまで見てしまうのか。

4年に一回しかないから?

世界最高の大会だから?

きっと、それもあるでしょう。

しかし、彼らが命がけで戦っている姿に、日頃の自分たちを重ね合わせて観ているところが非常に大きいように思う。

4年間かけて予選を勝ち抜き、晴れの舞台に登場した彼ら。

中には前回大会で失敗し、挫折から見事にカンバックしてきた選手もいるし、その晴れの舞台で失敗してしまう選手もいる。

そんな彼らの姿に日頃の自分の姿を重ね合わせ、まるで自分が失敗してしまったかのような気分になり、なんとかそこからまたはい上がってきて欲しい、その困難を乗り越えて欲しいと思いながら声援を送る。

しかし、健闘も空しく負けてしまった時は共に涙し、めでたく勝利した時はまるで自分が勝ったかのように涙を流す。

そして、勝っても負けても、私もあの選手に負けないように明日から頑張ろうと心に誓う。

スポーツ選手たちは、わずか数分、数時間の競技の間に、たくさんのドラマと、人生の教訓を私たちに提供してくれる。

だから、私たちは寝る間を惜しんでオリンピックを観戦し、テレビの前から本人たちに届きもしない声援を送っているのだ。

彼らに送るエールは、自分自身に送るエールでもあるからだ。


世界にひとつの金メダル5

彼らはなぜ大事な大会で失敗してしまったのか


この映画の主人公は、そんなオリンピックに挑戦した一人の男性ピエールと、一頭の馬ジャップルーの物語である。

彼らが挑戦するのは、置いてある障害を越えながら進む障害飛越競技だ。

ピエールもジャップルーもとても一流の選手、馬とは言えなかった。

ピエールは幼い頃から父に馬術の教育を受けたものの、大学を卒業すると弁護士の道へ進み、一旦競技の世界から離れてしまう。

しかし、馬術への夢を捨てきれず、親の期待に応えられなかったこともあり、弁護士の世界を捨て、馬術の世界へ戻ってきた。

だからその分、他の選手たちよりも圧倒的に練習量が少なかった。

そのピエールの相棒のジャップルーも欠点だらけの馬だった。

他の馬よりも小柄なため障害を越えるのに他の馬よりも飛翔力が必要になる。

さらに、気性が荒く、なかなか人の言うことを聞こうとしない。

そんな彼らが目指したオリンピックだった。

彼らが初めて参加したのは1984年のロスアンゼルス大会だった。

その時、ジャップルーは障害の前で急停止してしまい、ピーターは落馬。

せっかくのオリンピックで失格という不名誉な結果に終わってしまった。


世界にひとつの金メダル4


動物は言葉が通じないから、人の心を察知してしまう


人間と共に生活する動物たちは言葉が通じない分、人間の内面を見てコミュニケーションを取ろうとしているように見える。

例えば犬や猫、馬やイルカなど

彼らは、動物嫌いな人や、落ち込んでいる人、怒っている人などが言葉を発しなくても察知する能力に長けている。

だから、この映画のピエールとジャップルーのように共にペアを組んで協議をするような場合は、特にピエールの機嫌・不機嫌がダイレクトにジャップルーに伝わってしまう。

ロサンゼルスオリンピックでは、ピエールが最後までジャップルーを信頼できていなかった。

それは、ピエールが弁護士を辞めて馬術選手になったことへの焦り、他の馬よりも小さいジャップルーへの不安などが彼の精神面を追い詰めていっていた。

本当は、弁護士を辞めて馬術をしたのも、他の馬よりも小柄なジャップルーを選んだのはピーター本人なのに、優柔不断な彼はいつまでも煮え切らず、上手くいかないと全部父親のせいにしていた。

そして、ジャップルーを操れないと思い込み、ロサンゼルス大会の後、他のチームに売ることを考えていた。

そんな彼を変えてくれたのは、妻のナディアや父だった。

ナディアはいつまでも煮え切らないピーターを叱咤激励し、父はジャップルーを売ることについて、考え直すように説得する。

そして彼が考えを改めた時、ようやくピーターとジャップルーの信頼関係が出来上がったように思う。


世界にひとつの金メダル3

100%完璧な人間などいないからこそ、彼らに共感してしまう


ピーターとジャップルーが共に挫折を乗り越え迎えた88年のソウル大会は感動の嵐だった。

100%人格が素晴らしい人間なんてどこにもいない。

みんなそれぞれが欠点を抱え、失敗しながら生きている。

だから、いつまで経っても大人になれず、優柔不断で煮え切らないピーターに対し、心のどこかで共感してしまうところもある。

いつも面倒見てくれる親が側にいたらどうしても甘えてしまうし、そのせいで妻に迷惑をかけているのも分かっている。

彼の気持ちが分かるからこそ、その「大人になれない」自分を乗り越え、ジャップルーと本当の信頼関係を築き上げた時には非常に感動させられる。

一度見た夢が叶わなかったら、もう一度夢を見れば良い。

失敗したら、初めから出直せば良い。

そうやって私たちは少しずつ強くなり、最後に夢を手に入れることができる。

最後まで諦めずに強い意志を持ち続けた人が最後に勝ち残る。

挫折や失敗は、私たちが強くなるための試練なんだと思えば良い。


話は「シービスケット」に非常によく似ている。

シービスケット」が競馬の話なら、これはその障害飛越競技版だと言っても良いぐらい話は近い。

となると最後の結末は見えてくるけれども(いや、既に邦題がネタバレをしている)最後の結末が分かっていても感動した。

いつも、なぜか失敗や挫折を繰り返してしまう人にぜひ見て欲しい映画。



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





輸入版DVD「Jappeloup: De Padre A Hijo」

Jappeloup: De Padre A Hijo (European Format - Zone 2)

新品価格
¥2,388から
(2017/6/3 00:14時点)



サウンドトラック「Jappeloup」

Jappeloup (Original Motion Picture Soundtrack)

新品価格
¥1,500から
(2017/6/3 00:15時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


フランス映画「ベル&セバスチャン 新たな旅立ち」をWOWOWで観た。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」での1本。

「ベル&セバスチャン」の続編。飛行機事故で行方不明になった叔母のアンジェリーナを探す旅に出るベルとセバスチャンの冒険物語。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

前作に引き続き可愛らしい「ベル&セバスチャン」

今作は冒険物語に徹していたのは良かったと思うけど、前作に比べてメッセージ性が薄くなってしまったのはちょっと残念かな。

「ベル&セバスチャン 新たな旅立ち」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:Belle et Sebastien, l’aventure continue)



***********

〇 前作「ベル&セバスチャン」観ました!!

映画の感想はこちらから →「ベル&セバスチャン」犬と少年の友情に涙。1943年ドイツ占領下のフランス。人々と犬の友情と行動を通して真の勇気とは何かを描く。チャッキー・カリョ出演フランス映画【感想】

***********



キャスト&スタッフ


出演者

フェリックス・ボッスエ

チャッキー・カリョ…(「ロング・エンゲージメント」、「ドーベルマン」、「ニキータ」など)

マルゴ・シャトリエ

〇ティエリー・ヌーヴィック…(「ジョルダーニ家の人々」、「ヒア アフター」など)

〇ティラーヌ・ブロンドー

監督

〇クリスチャン・デュゲイ…(「ココ・シャネル」など)

2015年製作 フランス映画

ベル&セバスチャン新たな旅立ち

あらすじ


前作から2年。第二次大戦が終わり、ベルとセバスチャン(フェリックス・ボッスエ)が住む村にも平和が訪れた。

しかし、イタリアから帰ってくる予定の叔母アンジェリーナ(マルゴ・シャトリエ)が、飛行機事故に遭い行方不明になってしまう。

おじいちゃんのセザール(チャッキー・カリョ)は、その近くで唯一、飛行機を持っている人間ピエール(ティエリー・ヌーヴィック)にアンジェリーナの捜索を依頼する。

そして、セザールが目を離した隙にベルとセバスチャンはピエールが操縦する飛行機に乗り込んで、共に墜落現場へ向かってしまう。

しかし、実はピエールはセバスチャンの実父であり、そのことをピエールだけが知らなかったのだ…。

ベル&セバスチャン新たな旅立ち2


感想(ネタバレあり)


メッセージ性を薄くし、エンターテインメント性溢れる冒険物語に徹した続編


ベル&セバスチャン」の第2弾。

前作では、第二次大戦中のフランスでドイツの占領下でも逞しく生きる村人たちと、勇敢な犬のセバスチャンの物語が描かれていた。

今作はあれから2年後の物語。

前作ではナチスに追われた人々の生活が背景にあったけれども、今回は、そういったメッセージ性は一切排除し、ガラリと雰囲気を変えてエンターテインメント性溢れる冒険物語に仕上がっている。

前作と今作では、「勇敢な少年と犬の物語」というテーマは一貫として描かれている。

そこのメッセージ性が薄れてしまった部分を物足りないと感じるか、それともエンターテインメント性が上がって楽しくなったと感じるのか。

そこの部分で意見が分かれそうだなと思った。

私は、どちらかといえばメッセージ性が薄れてしまった分、ちょっと物足りなさを感じてしまった派だった。

ベル&セバスチャン新たな旅立ち3

セバスチャン、父と出会う


この作品の目玉は、「セバスチャンがお父さんと出会う」だった。

セバスチャンの母は、セバスチャンが住む村で彼を産んで亡くなってしまった。

その時の赤ん坊を取り上げたのがセザールで、それ以来、セザールはセバスチャンを本当の孫のように育ててきた。

そして、今作では、セバスチャンのお父さんの存在が明らかになった。

まぁ、当然、セバスチャンにとっては、母と自分を捨てた嫌なヤツとして登場するわけで。

今回の「アンジェリーナを探す」冒険の旅は、そのお父さんであるピエールとの間にある心の隙間を埋める旅でもあった。

この親子がなかなか微笑ましくてね。

2人とも頑固で、互いに譲らない。

それがまた可愛くてね。

結局、お父さんがセバスチャンに対して譲歩していくんだけれど、フランスの田舎町にいる無骨な男風情が中々良かった。

ベル&セバスチャン新たな旅立ち4

様々な人種が行き交うヨーロッパの姿


そして、セバスチャンとピエールがアンジェリーナ捜索に向かうのは、フランスとイタリアの国境にある山岳地帯。

そうか~。スイスの下にイタリアがあるんだねぇ。

その辺は山岳地帯なんだねぇと今さら思ったりする(笑)

そして、その国境付近の人たちは、イタリア語もフランス語も両方話せる。

そうか、だからヨーロッパの人は生まれながらにしてグローバルな感じがするんだなぁ。

なんて、物語とは関係ないところで妙に感心してみたり。

その辺にクマが本当に住んでいるかどうかは知らないけど、ヨーロッパのど真ん中にそびえ立つアルプス周辺の雄大な自然を感じ取ることができるのも、この映画の好いところの1つだった。

山火事の映像は本当に怖かったし。

前作は、氷河の怖さを体験したけど、今回は、山火事の恐ろしさを知った映画だった。

ベル&セバスチャン新たな旅立ち5

何も考えたくない時にぼんやりと見て欲しい


というわけで、「ベル&セバスチャン」の続編は、前作に比べメッセージ性が薄れた分、フランスの壮大な自然と、エンターテインメント制溢れる冒険物語を楽しむことができる。

セバスチャンがお父さんと出会ったことによる心の成長も見ることができる。

相変わらずベルはかわいいし。

本当にベルには我が家に来てほしい~。

だから、何も考えずにぼんやりと映画を観たい時にピッタリの作品なんだと思う~。

しかし、フランスの大物俳優チャッキー・カリョが脇においやられて、あまり出番がなかったことはちょっと残念だったな。

おじいちゃ~ん!もっと観たかったよぉ~。



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村






















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


フランス映画の「ベル&セバスチャン」をWOWOWで観た。

日本では、昔懐かしのアニメ「名犬ジョリィ」の原作を映画化。

1943年ドイツ占領下にあったフランスの山岳地帯で暮らす人々と、その中で野犬と心を通わせた少年セバスチャンの物語。

満足度 評価】:★★★★☆

犬のベルと心を通わせるセバスチャンを観ているだけで泣けてくる。

ナチスによる民族浄化が行われる中で、人間だけでなく動物にも偏見を持たずに勇気を持って生きることの難しさを感じる作品だった。

「ベル&セバスチャン」予告編 動画

(原題:BELLE ET SEBASTIEN / 英題:BELLE AND SEBASTIAN)




ベル&セバスチャン [DVD]

新品価格
¥3,175から
(2016/12/3 22:29時点)



キャスト&スタッフ


出演者

フェリックス・ボッスエ

チャッキー・カリョ…(「ロング・エンゲージメント」、「ドーベルマン」、「ニキータ」など)

マルゴ・シャトリエ

〇ディトリ・ストリージュ

監督

〇ニコラ・ヴァニエ

2013年製作 フランス映画

ベル&セバスチャン


あらすじ


1943年。ドイツ占領下のフランス。

アルプス地方で暮らす少年セバスチャン(フェリックス・ボッスエ)は、おじいちゃんのセザール(チャッキー・カリョ)、叔母のアンジェリーナ(マルゴ・シャトリエ)と共に暮らしている。

そのころ、その村では放牧している羊を襲う野犬が目撃されており、村人たちは、その野犬を野獣と呼んで恐れていた。

しかし、ある時、その野獣と遭遇したセバスチャンは一目あった時から意気投合し、ベルと名付けて共に遊ぶようになっていた。


ところが、セザールはその事実を知ると、セバスチャンをだましてベルをおびき寄せ、銃殺しようとするのだが…。


ベル&セバスチャン2

感想(ネタバレあり)


「美女と野獣」と「少年」


こういう少年と犬の心温まる映画なんて観てしまうと、たまらなく犬が飼いたくなってしまう。

本当にベル&セバスチャンのペアがかわいい映画で、仲良く遊んでいる彼らを観てるだけで泣けてしまう。

そんな映画だった。

そもそもベルは、羊飼いの家で飼われている犬だった。

ところが、その家の主人は大の犬嫌い。

そのため、虐待され、ろくに餌も与えられずに暮らしていた。

ベルはその家にいることが耐えられずに脱走。

その後、山岳地帯で野犬として暮らすようになっていた。

しかし、今度は「羊を襲う野獣」として人々から恐れられ、射殺しようという声さえ聞こえるようになってきたところ、セバスチャンと出会うことで、救われたのだった。

ちなみに、アニメで知られる「美女と野獣」の原作はフランスの童話で、フランス人なら誰もが知る物語。

その物語の中で「野獣」と出会い、恋をする美女の名前はベルである。

セバスチャンが「野獣」にベルと名付けたのは、「野獣」だと恐れられている野犬が実はメスだと分かった時だった。

「君は「野獣」じゃなくてベルだったんだね。名前はベルにしよう」と言った時は、その少年らしさがとても微笑ましかった。

そして、この「美女と野獣」もまた、人を観た目で判断しないピュアな気持ちが奇跡を生む物語だった。

ベル&セバスチャン3

本当に残酷なのは犬よりも人間


この舞台の時代は1943年の第二次大戦の頃。

ドイツの占領下にあったフランスでは、迫害されている人々が自由を求めてスイスとの国境にある峠を越えていた。

セバスチャンの一家でも、叔母のアンジェリーナの恋人ギヨームは、ボランティアでその国境を超える人々の道案内をしていた。

ナチスによる「民族浄化」の元に迫害されていたユダヤ人の多くが、峠を越えるためにその村を訪れていた。

そして、母を知らずに育ったセバスチャンだったが、彼もまた迫害されていたロマ人が峠越えの最中に生んだ子供だった。

セバスチャンの本当の母親は、彼を生むと命を引き取り、その後はセザールが彼を引き取って本当の孫だと思って育てていた。

羊を襲う犬が獣のようで凶暴だと言っていたが(本当はベルは羊を襲っていないが)、犬よりも残虐なのはむしろ人間だった。

ベル&セバスチャン4

人が「偏見」によって殺されていた時代


そして、この映画の中で、最も恐ろしいのは、「人間の持つ偏見」だった。

野犬を「野獣」だと勝手にレッテルをはり、ナチスはユダヤ人やロマ人を迫害し、フランス人はナチスの人間が全員悪だと考える。

そんな中で、周りがいくら「野獣」だと言ってもベルを信じて疑わなかったセバスチャンや、ユダヤ人の国境越えを手助けするギヨームやセザール。

そして、ナチスの人間を雪崩から救ったセバスチャン。

彼らの姿を観ていると、人間の真の勇気とは偏見を持たずに人と接することだと教えられる。

私たちは、長い間生きてきた間に培った経験から、つい人を観た目で判断してしまう。

ところが、この映画の中に登場するナチスの将校が実はユダヤ人たちを逃がすための情報屋だったように、人は見た目とよらないことがよくある。

そんな偏見が、目の前で起きている出来事を曇らせてしまうんだなとつくづく感じた作品だった。

ベル&セバスチャン5


「真の勇気」とは誰に対しても偏見を持たないこと


そして、最後には、勇敢なベルとセバスチャンのおかげで、ある一家の命を助けることになる。

この最後の峠越えは、ハラハラドキドキが止まらなかった。

最後に、スイス側の案内人が彼らを迎えに来た時、ようやく胸をなでおろした。

あぁ良かった~と思いつつ、私もベルみたいな相棒が欲しいなぁと思った。

現実的には、あんな大きな犬を飼う余裕はないけど…。

そして、そんなベルとセバスチャンの姿を観て、本当の勇気とは、偏見を持たずに生き抜くことだと確信した。

最後まで諦めずに進み続けたからこそ、最後に平和と幸せが訪れた彼ら。

最後の最後に希望を感じる心温まる作品だった。

犬好きには絶対おすすめの作品。

***********

〇続編 「「ベル&セバスチャン 新たな旅立ち」観ました!!

映画の感想はこちらから →「ベル&セバスチャン 新たな旅立ち」犬のベルと少年セバスチャンの友情物語第2弾。行方不明になった叔母を探して旅に出る!壮大な自然を背景に冒険するフランス映画【感想】

***********



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





ベル&セバスチャン [DVD]

新品価格
¥3,175から
(2016/12/3 22:29時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック