キム・ユンソク主演の韓国映画「1987、ある闘いの真実」を映画館で観た。
1987年に韓国で起きた民主化運動の真相を描く。
【満足度 評価】:★★★★★
歪んだ愛国心と権力で人々を操ろうとする人間の恐ろしさに震え、わずかに射す光を足がかりに自由を追い求める人々の勇気に泣く。
彼らは良心に従って行動しただけだが、やがて周りの人々も動かしていく。
その力強さに感動。
目次
『1987、ある闘いの真実』予告編 動画
(原題:1987、英題:1987: When the Day Comes)
更新履歴・公開、販売情報
・2018年9月8日 映画館にて鑑賞。
・2018年10月5日 感想を掲載。
・2019年9月4日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。
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キャスト&スタッフ
出演者
…(「お嬢さん」など)
…(「修羅の華」など)
〇ヨ・ジング
監督
〇チャン・ジュナン2017年製作 韓国映画

あらすじ
1987年1月。軍事政権下の韓国で、警察の対北朝鮮・打倒共産主義の部署で、大学生を拷問の末、殺してしまうという事件が起きる。
パク所長(キム・ユンソク)は、その学生を尋問している最中に心臓発作で死亡ということにし、すぐに火葬にして事件をもみ消そうと考えていた。
しかし、学生の死に疑問を感じたチェ検事(ハ・ジョンウ)は、司法解剖を命じる。
その警察と検事の動きから、同じく学生の死に疑問を感じた新聞記者のユン・サンサム(イ・ヒジュン)は、それを記事にし、市民の間で警察への不信感が広がっていく…。

感想(ネタばれあり)
この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。
1987、ある闘いの真実 (2017)
[100点]
「自由を求める闘いが強く胸を打つ」
人間の恐ろしさに泣き、真実を追い求める人々の勇気に感動して泣き、結局、泣きっぱなしの映画だった。
1987年に韓国で起きた民主化運動について、ある学生の死をきっかけに、自由を求めて水面下で動きはじめた人々を中心に描く。
当時の韓国政権は「打倒!共産主義」をスローガンに、警察の明らかに行きすぎた赤狩りにも目をつぶっていた。
その結局、対北の部署は「何をやっても許される」ならず者集団へと変化していく。
彼らは本来なら「打倒!共産主義」のはずなのに、やっていることは、まるで北朝鮮幹部の虐殺と同じという、ミイラ取りがミイラになったような集団だった。
キム・ユンソク演じる所長も最初からおかしな人間ではなかったはずだ。
彼個人の北朝鮮に対する思いと、その思いを利用する国から与えられた権力によって、歪んだ愛国心の塊になってしまったのだろう
そんな彼らを観ていると「真の愛国心とは、どのようなものなのか」と、考えさせられる。
たとえ、その行いが間違っていたとしても、大統領府のお気に召すように行動し、その考えを他人に押し付けるのが、本当の愛国心なのだろうか。
それよりも、国をより住みやすい国にするために意見を言い、反対意見があれば議論し、国や国民の明るい未来のために貢献するのが、本当の愛国心だろう。
この映画でいえば「愛国心」という大義名分の元、言論統制をする警察は本当の愛国心からは程遠く、拷問して殺された学生の真相を暴くために「真実の伝書鳩」をしていた人たちこそ、本当の愛国者だと思った
そんな真実を追い求める人々が、負け試合と分かっていても、その火の中に飛び込んでいく姿は、とても力強く勇敢で、涙なしでは観られなかった。
彼らは何も特別なことをしていない。
検事は法に則って事件の捜査をし、記者は真実を報道し、刑務官は受刑者の秘密を守り、牧師は嘘をつかず真実を語っただけだ。
それぞれが、自分の良心に従って当たり前の行動をしただけなのだ。
しかし、彼らが生きていた時代は、そんな当たり前のことが許されず、とても勇気のいることだったのだ。
その一人一人の行動が、周りの人々を動かし、国をも動かしていく。
自分の良心に従って、当たり前の行動をすることが、周りの人を動かす。
これが、真実の物語だからこそ、その重みをズシリと感じる映画だった。

人間の恐ろしさに泣き、真実を追い求める人々の勇気に感動して泣き、結局、泣きっぱなしの映画だった。
1987年に韓国で起きた民主化運動について、ある学生の死をきっかけに、自由を求めて水面下で動きはじめた人々を中心に描く。
当時の韓国政権は「打倒!共産主義」をスローガンに、警察の明らかに行きすぎた赤狩りにも目をつぶっていた。
その結局、対北の部署は「何をやっても許される」ならず者集団へと変化していく。
彼らは本来なら「打倒!共産主義」のはずなのに、やっていることは、まるで北朝鮮幹部の虐殺と同じという、ミイラ取りがミイラになったような集団だった。
キム・ユンソク演じる所長も最初からおかしな人間ではなかったはずだ。
彼個人の北朝鮮に対する思いと、その思いを利用する国から与えられた権力によって、歪んだ愛国心の塊になってしまったのだろう
そんな彼らを観ていると「真の愛国心とは、どのようなものなのか」と、考えさせられる。
たとえ、その行いが間違っていたとしても、大統領府のお気に召すように行動し、その考えを他人に押し付けるのが、本当の愛国心なのだろうか。
それよりも、国をより住みやすい国にするために意見を言い、反対意見があれば議論し、国や国民の明るい未来のために貢献するのが、本当の愛国心だろう。
この映画でいえば「愛国心」という大義名分の元、言論統制をする警察は本当の愛国心からは程遠く、拷問して殺された学生の真相を暴くために「真実の伝書鳩」をしていた人たちこそ、本当の愛国者だと思った
そんな真実を追い求める人々が、負け試合と分かっていても、その火の中に飛び込んでいく姿は、とても力強く勇敢で、涙なしでは観られなかった。
彼らは何も特別なことをしていない。
検事は法に則って事件の捜査をし、記者は真実を報道し、刑務官は受刑者の秘密を守り、牧師は嘘をつかず真実を語っただけだ。
それぞれが、自分の良心に従って当たり前の行動をしただけなのだ。
しかし、彼らが生きていた時代は、そんな当たり前のことが許されず、とても勇気のいることだったのだ。
その一人一人の行動が、周りの人々を動かし、国をも動かしていく。
自分の良心に従って、当たり前の行動をすることが、周りの人を動かす。
これが、真実の物語だからこそ、その重みをズシリと感じる映画だった。
Posted by pharmacy_toe on 2018/09/11 with ぴあ映画生活
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映画『1987、ある闘いの真実』★★★★★5.0点。 人間の恐ろしさに泣き、真実を追い求める人々の勇気に感動して泣き、結局、泣きっぱなしの映画だった
… https://t.co/B2QtXBWbP0 #Filmarks #映画2018/09/10 17:33:36
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