とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ナタリー・バイ



レオナルド・ディカプリオ主演の映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」をWOWOWで観た。

パイロット、医者、弁護士となりすまし、莫大な小切手詐欺をしたティーンエイジャー、フランク・ウィリアム・アバグネイルの実話を描く


満足度 評価】:★★★★☆

久しぶりに観たら、物語も面白かったけど、この頃は、まだメジャーじゃなくて、この後メジャーになった女優さんたちがチョイ役でわんさか出てるのが楽しかった。

みんな、スピルバーグを経て大物になっていくんだね。

物語は、壮大なスケールで行われた詐欺師フランクとFBI捜査官カールの「鬼ごっこ」

しかし、その裏には両親が離婚した寂しさが垣間見える少年の顔が見えた。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:CATCH ME IF YOU CAN)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年2月17日 WOWOWで観た感想を掲載。

・2019年5月20日 NHK BS プレミアムでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。

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キャスト&スタッフ


出演者

レオナルド・ディカプリオ
…(「レヴェナント:蘇りし者」、「インセプション」、「ワールド・オブ・ライズ」、「華麗なるギャッツビー」、「ジャンゴ 繋がれざる者」など)

トム・ハンクス
…(「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「インフェルノ」、「ハドソン川の奇跡」、「ブリッジ・オブ・スパイ」、「ウォルト・ディズニーの約束」、「キャプテン・フィリップス」、「幸せの教室」、「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」など)

クリストファー・ウォーケン
…(「イーグル・ジャンプ」、「ファング一家の奇想天外な秘密」、「ジャングル・ブック」(声の出演)、「ジャージー・ボーイズ」、「ニック・オブ・タイム」など)

ナタリー・バイ
…(「たかが世界の終わり」、「復讐のセクレタリー」、「シリアルキラーNo.1」、「ママはレスリング・クイーン」、「私はロランス」など)

マーティン・シーン
…(「トラッシュ!-この街が輝く日まで-」、「ディパーテッド」など)

エイミー・アダムス
…(「メッセージ」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「人生の特等席」、「ジュリー&ジュリア」、「her/世界で一つの彼女」、「ザ・ファイター」、「ナイト ミュージアム2」など)

エリザベス・バンクス
…(「崖っぷちの男」、「ピッチ・パーフェクト」、「ハンガー・ゲーム」、「ハンガー・ゲーム2」、「ハンガー・ゲーム:FINAL レジスタンス」、「ハンガー・ゲーム:FINAL レボリューション」、「シービスケット」など)

ジェニファー・ガーナー
…(「ドラフト・デイ」、「Dearダニー 君へのうた」、「ダラス・バイヤーズクラブ」など)

エレン・ポンピオ
…(「ムーンライト・マイル」など)


監督


2002年製作 アメリカ映画



映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」



あらすじ


フランク・ウィリアム・アバグネイル(レオナルド・ディカプリオ)は、16歳の時に父(クリストファー・ウォーケン)と母(ナタリー・バイ)が離婚してしまう。

その時に家出をしてしまう。

手持ちの金が無くなってしまったフランクは父からもらった小切手を使おうとするが、これが不渡りに。

そこから小切手を偽造することを思いつく。

それがうまくいくと、今度はパイロットや医者、弁護士になりすまし、さらに小切手を増産する。

いつしか、彼の行動がFBIの小切手詐欺捜査官カール(トム・ハンクス)に知られることとなってしまう。

そこから、フランクとカールの追いかけっこがスタートする…。

映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」トム・ハンクス、レオナルド・ディカプリオ



感想(ネタバレあり)


私はフランクの頭の良さが羨ましい


私は上手に嘘をつくことができない。

いつでも、どこでも本音で話してしまうため、適当に作り話をでっち上げてごまかすことがとても苦手だ。

たとえそれが、生きていく上で身につけた方が良いスキルだとしても。



だから私は、フランクの頭の良さが羨ましいと思った。



主人公のフランクは16歳の時に家出をする。

もちろん、高校はまだ卒業していない。



そのティーンエイジャーの彼が、パイロット、医者、弁護士と様々な職業になりすまし、行く先々で小切手詐欺を繰り返す。

FBIのカールに居所がばれてしまうと、また居場所を変え、職業も変える。

彼は、そんな生活を4年間も送っていた。



きっとフランクはおしゃべりが上手だったんだと思う。

口が上手い人っていうのは、頭が良い人だし、詐欺師にも向いていると思う。



映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」レオナルド・ディカプリオ


両親が離婚し家出、そこから詐欺師へと華麗なる転身をしたティーンエイジャー


彼が詐欺師になってしまったきっかけは、両親の離婚だった。

しかし、小切手の偽造に成功し、その後も着々と詐欺の金額を増やして行けた秘訣は、人は偉い肩書や職業に本当に弱いという事実に気付いたことだった。



それはお父さんからの教えだった。

「ヤンキースがなぜ強いか知っているか?対戦相手がユニフォームのピンストライプに目を取られて打てないからだ」

につながっている。



パイロットや医師、弁護士など、「普通の人がなれない職業についている人」はそれだけで「この人はすごい人だ」というレッテルを貼ってしまいがちだ。



パイロットや医師のユニフォーム、弁護士の弁護士バッチなどを身に着けていればそれだけで、そこに気を取られ、「まさか小切手が偽物のはずがない」と思ってしまう。

それも、今ほどセキュリティが厳しくない時代だったから尚更だ。



人々が今ほど疑り深くなく、性善説で生きていた時代、フランクは人間の弱点をうまくつき、詐欺師として成功する。

これが高校生の犯行だったなんて、本当に天才的な頭脳の持ち主だったんだろう。



映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」レオナルド・ディカプリオ、クリストファー・ウォーケン


FBIと鬼ごっこをしたフランクは「かまってちゃん」だった!?


しかし、されどフランクはティーンエイジャー。

年上の私からしたら、今でいう「かまってちゃん」だったのかなと思う。



誰もが人恋しくなるクリスマスに独身のFBI捜査官のカールに電話し、ヒントを残していく。

それは、鬼ごっこで鬼を挑発する時にいう「捕まえられるなら、捕まえてみろ(CATCH ME IF YOU CAN)」だったんだと思う。



しかし、いつまでも捕まえに来ないから、時々疲れてはカールに電話をしていたのかな。

そんなティーンエイジャーらしい姿が、ちょっと切なかった。



心の奥底では、「誰かに捕まえて欲しい」という思いがあったに違ないないと思う。

そうじゃなかったら、カールに電話なんてしない。



フランスからアメリカに帰ってきた彼が、真っ先に向かった先がお母さんの家だったというのも、その「かまってちゃん」の表れかと。



そりゃそうだよなぁ。

そんな生活を送っていたら、「もう止めてくれよ」と思うに違いない。



映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」レオナルド・ディカプリオ


「かまってちゃん」も無事に居場所を見つけてゲームオーバー


ラストで、逮捕して終了だったかなと思ったら、その続きがあって良かった。



「やれるもんならやってみろ」とFBIを挑発していた不良少年は、フランスで逮捕されてしまう。

特殊な印刷機を使ったことが決定的な手がかりだった。



しかし、逮捕されてから、フランクはカールの指導の元、FBIで働くこととなる。

彼が世界中を回って小切手を偽造したそのスキルをいかし、小切手犯罪課のアドバイザー的立場になる。



高校も卒業していないティーンエイジャー詐欺師がFBI職員に。

やっぱり、フランクは天才だったんだな。



そして、その後、人間的にも更生し、結婚をして、子供もいるんだとか。



親の離婚で愛情に飢えてしまったかまってちゃん。

持ち前のスキルで、ようやく居場所を見つけた。

最後が心温まる終わり方で良かったなと思える作品だった。







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ナタリー・バイ主演の映画「復讐のセクレタリー」をWOWOWで観た。

劇場未公開の映画を、WOWOWがどこよりも早く放送するジャパンプレミアの一本。

息子を交通事故で亡くした母親が、9年後に、復讐のために立ち上がる話。



満足度 評価】:★★★★☆

事故で息子を亡くしたとても気の毒な母親の物語のはずが、彼女に全く同情できない程の悪女っぷりが凄まじい

最初から最後まで一貫した緊張感と恐怖感が面白い映画だった。


「復讐のセクレタリー」予告編 動画(日本語字幕なし・英語字幕あり)

(原題:La volante/英題:The Assistant)




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キャスト&スタッフ


出演者

ナタリー・バイ

〇マリック・ジディ

〇ヨハン・レイセン

〇サブリナ・セブク

監督

〇クリストフ・アリ

〇ニコラ・ボニラウリ


2015年製作 フランス、ベルギー、ルクセンブルク合作映画



あらすじ


マリー=フランス(ナタリー・バイ)は、ある日突然、交通事故で息子のセバスチャンを失ってしまう。

それから9年後、その時の犯人であるトマ(マリック・ジディ)の秘書として働き始める。

マリー=フランスの目的はセバスチャンの復讐であり、もちろん、トマはそのことに気付いていない。

その日から、マリー=フランスは少しずつ、着実にトマに近づいていく…。



復讐のセクレタリー



感想(ネタバレあり)


「次の手が読めない」面白さ


息子を殺された母親の復讐の物語。

この母親がとても怖い。

すごく頭が良くて、「復讐」という目標に全神経を集中させていて、次の手が読めない。

全ての行動が謎。

いきなり刺してくるかもしれないし、そう見せて、すごく優しくしてくるかもしれない。

その「次の手が読めない感」がすごく面白い映画だった。

「えぇ、次は何するの??その笑顔は、なんか企んでるわけ??」と思いながら観ていた。



復讐のセクレタリー2



女は「悪い女の匂い」をかぎ分ける


この映画の中で、一番面白かったのが、「女は女の悪の匂いをかぎ分ける」ところ。

彼女を秘書として雇ったトマは、彼女が自分の家族を狙っていることなんか全く疑うどころか、信頼しきって父親に紹介してしまう。

しかし、彼女の妻は、たった一度会っただけで、「あの女は頭がおかしいから気をつけろ」とトマに言う。

残念ながらトマは、妻のそんな言葉に耳を貸さない。

これねぇ、こういうこと、よくあるんだよね。

「この女は、絶対やめた方が良い」って私たちが思う女に限って男性には大人気で、その罠にはまった男子は、案の定、自爆していく。

「だから言ったじゃん」と言っても、「自分は違うと思った」と訳の分からない言い訳を言う(笑)

かわいそうに。

「あの女はやめろ」と忠告した奥さんは、夫が話を聞いてくれなかったために、消す順位No.1にランク付けされてしまった。



復讐のセクレタリー3



レオはセバスチャンの生まれ変わり?


本当だったら、「交通事故で最愛の息子を亡くしてしまったお母さん」は、すごく気の毒で、同情すべき人なのに、この人は、あまりにも一方的に復讐に走るもんだから、観ている側に同情する隙を与えない。

まさに、「同情するなら、息子を返せ!!」的な、人を突き放した感じ。

ただ、ラストはちょっと気の毒になってしまった。

事故で最愛の息子セバスチャンが亡くなったその日、トマの息子レオが生まれる。

マリー=フランスにとって、レオはセバスチャンの生まれ変わりだったのではないだろうか。

レオの周りの人間を全て殺し、レオを手に入れ逃亡生活を送ろうとする。

しかし、最後の最後で彼女も報いを受け、復讐の相手だったはずのトマは命が助かる。

この人生の皮肉な感じが、なんともリアルでフランス映画っぽいラストだった。



復讐のセクレタリー4



出演者はフランスを代表するベテラン女優


今回、復讐の鬼となるマリー=フランスを演じるのは、フランスのベテラン女優ナタリー・バイ

この人、本当に怖くて。

笑っても怖い、しゃべっても怖い

いつ、何をしだすかわからなくて怖い。

本当に怖い人だった。



復讐のセクレタリー5



悪気のない事故の復讐をしても心は救われない


やっぱりさぁ、事故は事故なんだよね。

トマも一瞬よそ見をしていたかもしれないけど、セバスチャンも急に飛び出してきたのも事実だし。

そこで、復讐だといって命を狙っても空しいだけなんだよねぇ。

それは、私が事故で大切な人を亡くした経験がないから言えるのかもしれないけど、復讐を果たしたところで心が救われるとは思えないなぁ。

なんてことをしみじみと考えた映画だった。






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ギャスパー・ウリエル主演、グザヴィエ・ドラン監督映画「たかが世界の終わり」を映画館で観た。

余命わずかの劇作家が12年ぶりに帰郷し、家族に余命を打ち明けようとするが…。


満足度 評価】:★★★★☆

ラストがあまりにも寂しくて悲しく、エンドロールを見ながら自然と涙がこぼれてしまった作品だった。

共に暮らすことが幸せな家族もいれば、共にいることが苦痛な家族もある。

理解してもらおうと声をかけても、距離が縮まるよりもむしろ離れていくのが切ない。


「たかが世界の終わり」予告編 動画

(原題:JUSTE LA FIN DU MONDE /英題:IT'S ONLY THE END OF THE WORLD)




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キャスト&スタッフ


出演

ギャスパー・ウリエル
…(「エヴァ」、「ハンニバル・ライジング」など)

マリオン・コティヤール
…(「愛を綴る女」、「マリアンヌ」、「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」、「サンドラの週末」、「コンテイジョン」、「インセプション」など)

ヴァンサン・カッセル
…(「ジェイソン・ボーン」、「チャイルド44」、「美女と野獣」、「リオ、アイラブユー」、「バースデイ・ガール」、「避暑地で魔が差して」など)

レア・セドゥ
…(「007 スペクター」、「美女と野獣」、「ロブスター」、「あるメイドの密かな欲望」、「若き人妻の秘密」など)

ナタリー・バイ
…(「復讐のセクレタリー」、「シリアルキラーNo.1」、「ママはレスリング・クイーン」、「私はロランス」など)

監督・脚本

グザヴィエ・ドラン
…(<監督・主演作>「Mommy/マミー」、「神のゆらぎ」、「トム・アット・ザ・ファーム」<出演作>「ある少年の告白」、「エレファント・ソング」など)

2016年製作 カナダ・フランス合作映画



たかが世界の終わり



あらすじ


34歳の劇作家・ルイ(ギャスパー・ウリエル)は、12年ぶりに里帰りする。

それは、もうすぐ自分が死ぬことを家族に告げるためだった。

久しぶりに帰った我が家では、兄のアントワーヌ(ヴァンサン・カッセル)とその妻のカトリーヌ(マリオン・コティヤール)、妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)と母(ナタリー・バイ)が待っていた。

笑顔とハグで迎えてくれた家族だったが、ルイは自分の病気のことを言い出せずにいた…。



たかが世界の終わり2



感想(ネタバレあり)


12年もの間、家族と音信不通だった劇作家の里帰り


12年ぶりに里帰りする時というのは、どういう気持ちなんだろうか…。

私は実家で両親と共に暮らしているので、余計にルイの心境が知りたくなった。



しかも、単なる里帰りではない。

自分がもうすぐ死ぬということを家族に告げるための里帰り

その思いは、どれだけ複雑なものだろうか



そして、なぜ12年間も音信不通でいたのか

12年前に何があったのかについては何も語られないので、彼がどんな思いでその12年間を過ごしたのか分からず、ルイの心境については、想像するしかなかった。



きっと緊張しているんじゃないかとか。

何せ12年ぶりだから、家族が温かく出迎えてくれるのを期待しているんじゃないかとか。

そんな想いもあり、ルイが家のドアを開けて中に入ってくるところは、ドキドキしながら観ていた。



ところが、12年ぶりだというのに、まるで、出て行ったのが昨日のことのような通常営業の家族の姿がそこにはあった

そこで、あぁ12年も離れていたとはいえ、やっぱり家族なんだなと思った。



たかが世界の終わり3



会話ができず、すぐにキレるイライラ家族


しかし、しばらくすると、この家族の問題点が見えてくる。

なんと、12年ぶりに息子が帰ってきたというのに、誰一人ルイの話を聞こうとしない

ルイの話どころか、家族の会話が会話になっていない



それぞれが一方的に話をし、互いを否定し合い、ののしり合う。

そんな不毛な時間ばかりが過ぎていく



監督のグザヴィエ・ドランは、あえて観客がイライラする演出をしている。

音楽を大音響で流し、母は金切り声を上げ、兄はすぐにキレ、妹は兄とケンカする。



そんな状況の中でも時折、わずかに、「ルイを理解しよう」という姿勢が見え隠れする。

兄のアントワーヌは一緒にタバコを買いに外に出たり、妹のシュザンヌは自分の部屋に招き入れたりする。

それでも、2人きりになったところで話が平行線なのは変わらず、兄と妹は2人揃って「ルイが理解できない」とぼやく。



極めつけは母親で、ルイのことを「誰よりも強く愛している」と言いながら、余命わずかなルイに向かって、「元気そうで良かった」と言ってしまう。

もちろん、彼女はルイが余命僅かだなんて知りもしないのだけれど、そもそも「ルイの近況も、本当の姿も」知ろうとしないのである。

母親なのに。



そんな彼女の口からでた「愛している」の言葉は、ルイにぶつかって滑り落ちていく。

そんな状態だから、ルイも話をするきっかけを失ってしまう。



そのルイにとって救世主のように存在するのが、アントワーヌの妻、カトリーヌだった

カトリーヌは、家族にとって「よそ者」だ。



だからこそ、冷静な立場でこの家族のことを見つめ、ルイに同情するのだ。

血のつながっていない家族が唯一の理解者だなんて、なんとも悲しい皮肉だ



たかが世界の終わり5



家族に何を期待して帰郷したのか


最も心に残っているシーンは、最後のデザートの時間だった。



その時、それまで無口だったルイが重い口を開いた。

そして、「これまでのことを反省し、実家にはもっと頻繁に帰って来るよ」と宣言する。



しかし、家族はそんなルイの提案を誰も喜ぼうとしない

兄や妹に「家へ遊びにおいで」と言ったり、「週末どこかへ出かけよう」と言っても、いろいろ言い訳を言って同意しようとしない。

これは、家族のルイへの拒絶反応だった。



さらに兄のアントワーヌは「そんな話は聞きたくなかった」とばかりに怒り出し、「ルイを空港まで送る」と言い出す。

そんなアントワーヌの振る舞いに怒った家族がケンカになる。

当事者のルイがアントワーヌに何も言ってないのに…。



家族はケンカを初め、ルイは一人ぼっち

拒絶の後に来るのは、家族の中での孤独



これが、この家族の日常であり、最初にハグをして歓待をしたのが異常だったんだと思った。

そして、その時に、「あぁ12年前も、ルイはこうして静かに家を出て行ったんだな」と思った。

「あの頃と何か変わっているかもしれない」と思って、少しは期待して帰ってきたのに、現実は一ミリも変わっていなかった



「たかが世界の終わり」

それは、ルイの世界が終わっても、この家族は一切変わることがないことを示している。



僕は家族に何を期待したんだろう

そのあきらめのような心境が、夕焼けの中、家を去っていくルイの背中に見えた。

その孤独感があまりにも悲しくて、思わず涙が溢れてしまった。



たかが世界の終わり4



家族へのあきらめを感じる27歳天才若手監督


監督は27歳のカナダ人、グザヴィエ・ドラン

これまで、「Mommy/マミー」や「トム・アット・ザ・ファーム」などで家族をテーマに描いてきた。



今回は、フランスのメジャーな俳優たちを使い、監督に徹したドラン。

Mommy/マミー」や「トム・アット・ザ・ファーム」などでの作品では、家族、特に母親との愛にこじれた青年が、「もっと愛してくれ、愛してくれなきゃ死んでやる!!」というような激しい心の叫びが聞こえていた印象だった。



しかし、今回の「たかが世界の終わり」では、

「そうですか。分かり合えないのなら、私の方から姿を消しますね」

という、母親や家族からの逃避を感じた



これは家族に対するあきらめなのか…。

それとも、27歳の成長なのか。



彼の気になる次回作は、英語作品であり、アメリカの人気俳優と11歳のファンの少年の間に交わされた往復書簡から発覚したスキャンダルが描かれるという。

となると、次回は家族というテーマからいったん離れるのか…。

いずれにせよ、次はどんな作品を送り出してくるのか、非常に気になる27歳天才映画監督なのだ。





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ラファエル・ペルソナ主演のフランス映画「シリアルキラーNo.1」を観た。

日本では劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。

【満足度】:★★★☆☆

すごく退屈だったわけでもないけど、かと言って、面白かったわけでもない。

「シリアルキラーNo.1」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:L'affaire SK1)




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あらすじ


1991年、新米刑事のシャルリ(ラファエル・ペルソナ)は、いくつかの事件の特徴が共通していることに気付く。

それは、若い女性を強姦した後に殺害するするものであり、どの殺人現場も特徴が似ていた。

その後も、類似の事件が続き、犯人はシリアルキラーワン (SK1)と名付けられ捜査が続けられるが、なかなか犯人に結び付く手がかりが見つからず…。

1

感想(ネタバレあり) シリアルキラーものには恐怖感や緊張感が欲しい


フランスで、DNA分析により連続殺人犯(シリアルキラー)が逮捕された第1号の事件を映画化したもの。

正直、この手のシリアルキラーものは、韓国映画が抜群にうまい。

今回も、この映画を観ながら、「やっぱり、『殺人の追憶』は素晴らしい映画だった」と、何度も思った。

やはり、シリアルキラーを描く映画と言われると、犯人は、どんなに異常な奴で、どんなに恐ろしい奴なのかと期待して観てしまう。

しかし、この映画では、犯人を「怪物」と呼びながらも、その恐ろしさや異常さに関する描写はあまりなく、恐怖感や緊張感に欠ける。

それよりも、DNAファイルのない時代の、犯罪捜査の難しさを描くことがメインだったようだ。

なので、なかなか遅々として進まない捜査状況が延々と描かれることになり、観ている方としては、若干退屈に感じてしまう。

ここに、描く側と、受け手側のこの映画に求めているもののズレがあり、最後までそのズレが埋まらなかったように思う。

1-2

犯罪者にとって自分の犯した出来事は美しい思い出か


そんな中、私が最も印象に残ったシーンは、主人公のシャルレが長年追ってきたギイと対峙するシーン。

犯人が手錠を外し、酒を飲みながらという、他の映画では中々観られないちょっと異様な雰囲気の供述シーンだった。

その姿から、シャルレにはギイに腹を割って聞きたかったことがたくさんあったんだろうなぁと思った。

しかし、それよりも印象に残ったのは、それまで一貫して犯行を否定してきたギイが、リラックスした雰囲気で供述に臨んだ瞬間、堰をきったように饒舌になり、10年前のことにも関わらず、事細かに話し始めたこと。

その瞬間は、彼がそれまでで一番生き生きとした瞬間であり、まるで私たちが楽しかった思い出話をするような感じにとても似ていたからだ。

彼がそれまでやってきたことは、普通の人の目には異常行動に見えても、彼にとっては輝かしい思い出であり、何度も思い返しては、恍惚となっているのでは…と思わせるシーンであり、ここはグイグイと引き込まれてみたシーンだった。

1-3

アラン・ドロンの再来?


主役のシャルレを演じるのは、ラファエル・ペルソナ

フランスでは、アラン・ドロンの再来と言われているらしい。

アラン・ドロン系の俳優には見えなかったけどな…。

そして、容疑者ギイの弁護士ボンスに、ナタリー・バイ

容疑者の弁護士でありながら、容疑者に自白をすすめるというとても人道的な弁護士が良かった。

監督はフレデリク・テリエ

1-4

時間軸が二つあって混乱した


最初から、最後まで理解できなかったのは、時間軸が、捜査開始からと、10年後にギイの裁判が始まってからと、二つの軸があって、時間が行ったり来たりして前後すること。

この二つの時間軸の意味があまりよく理解できず、この映像は、いつのものなんだ??と、その後混乱して、全体像がつかみにくかった。

きっと年号とかを良く見ていればよかったんだけど、そこまで記憶力が良くないんだなぁ(笑)

なぜ、もっとシンプルにできなかったのかなぁ、わざと混乱させてるのかなぁと、ちょっと理解できなかった。



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