とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:パク・ヒスン



キム・ユンソク主演の韓国映画「1987、ある闘いの真実」を映画館で観た。

1987年に韓国で起きた民主化運動の真相を描く。



満足度 評価】:★★★★★

歪んだ愛国心と権力で人々を操ろうとする人間の恐ろしさに震え、わずかに射す光を足がかりに自由を追い求める人々の勇気に泣く。

彼らは良心に従って行動しただけだが、やがて周りの人々も動かしていく。

その力強さに感動。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『1987、ある闘いの真実』予告編 動画

(原題:1987、英題:1987: When the Day Comes)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年9月8日 映画館にて鑑賞。

・2018年10月5日 感想を掲載。

・2019年9月4日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記、公式サイトをご参照ください。
 ↓
『1987、ある闘いの真実』公式サイト


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本ページの情報は2019年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

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キャスト&スタッフ


出演者


ハ・ジョンウ
…(「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」、「お嬢さん」、「群盗」、「テロ、ライブ」、「ラブ・フィクション」、「ベルリンファイル」、「チェイサー」など)


…(「お嬢さん」など)




…(「修羅の華」など)

〇ヨ・ジング


監督

〇チャン・ジュナン


2017年製作 韓国映画



韓国映画「1987、ある闘いの真実」



あらすじ


1987年1月。軍事政権下の韓国で、警察の対北朝鮮・打倒共産主義の部署で、大学生を拷問の末、殺してしまうという事件が起きる。

パク所長(キム・ユンソク)は、その学生を尋問している最中に心臓発作で死亡ということにし、すぐに火葬にして事件をもみ消そうと考えていた。

しかし、学生の死に疑問を感じたチェ検事(ハ・ジョンウ)は、司法解剖を命じる。

その警察と検事の動きから、同じく学生の死に疑問を感じた新聞記者のユン・サンサム(イ・ヒジュン)は、それを記事にし、市民の間で警察への不信感が広がっていく…。



韓国映画「1987、ある闘いの真実」キム・ユンソク





感想(ネタばれあり)


この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。

1987、ある闘いの真実 (2017)


★★★★★ [100点] 「自由を求める闘いが強く胸を打つ」



人間の恐ろしさに泣き、真実を追い求める人々の勇気に感動して泣き、結局、泣きっぱなしの映画だった。



1987年に韓国で起きた民主化運動について、ある学生の死をきっかけに、自由を求めて水面下で動きはじめた人々を中心に描く。



当時の韓国政権は「打倒!共産主義」をスローガンに、警察の明らかに行きすぎた赤狩りにも目をつぶっていた。

その結局、対北の部署は「何をやっても許される」ならず者集団へと変化していく。

彼らは本来なら「打倒!共産主義」のはずなのに、やっていることは、まるで北朝鮮幹部の虐殺と同じという、ミイラ取りがミイラになったような集団だった。



キム・ユンソク演じる所長も最初からおかしな人間ではなかったはずだ。

彼個人の北朝鮮に対する思いと、その思いを利用する国から与えられた権力によって、歪んだ愛国心の塊になってしまったのだろう



そんな彼らを観ていると「真の愛国心とは、どのようなものなのか」と、考えさせられる。

たとえ、その行いが間違っていたとしても、大統領府のお気に召すように行動し、その考えを他人に押し付けるのが、本当の愛国心なのだろうか。



それよりも、国をより住みやすい国にするために意見を言い、反対意見があれば議論し、国や国民の明るい未来のために貢献するのが、本当の愛国心だろう。



この映画でいえば「愛国心」という大義名分の元、言論統制をする警察は本当の愛国心からは程遠く、拷問して殺された学生の真相を暴くために「真実の伝書鳩」をしていた人たちこそ、本当の愛国者だと思った



そんな真実を追い求める人々が、負け試合と分かっていても、その火の中に飛び込んでいく姿は、とても力強く勇敢で、涙なしでは観られなかった。

彼らは何も特別なことをしていない

検事は法に則って事件の捜査をし、記者は真実を報道し、刑務官は受刑者の秘密を守り、牧師は嘘をつかず真実を語っただけだ。



それぞれが、自分の良心に従って当たり前の行動をしただけなのだ。

しかし、彼らが生きていた時代は、そんな当たり前のことが許されず、とても勇気のいることだったのだ。

その一人一人の行動が、周りの人々を動かし、国をも動かしていく。



自分の良心に従って、当たり前の行動をすることが、周りの人を動かす。

これが、真実の物語だからこそ、その重みをズシリと感じる映画だった。


Posted by pharmacy_toe on 2018/09/11 with ぴあ映画生活


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キム・ムヨル主演の韓国映画「7人の追跡者」をWOWOWで観た。

ギャンブルのアガリを巡って様々なひとが奪い合うコメディアクション映画。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」の一本。



満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

どうしても金が欲しい人たちが、大金を巡って浅ましい争いを繰り広げるクライムコメディ!

思わず爆笑してしまうところもあって、テンポよく楽しめた それだけでなく、その「金」を通して社会を風刺する皮肉にあふれたブラックな面も面白かった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『7人の追撃者』予告編 動画

(原題:머니백(マネー・バック)英題:Snatch up)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月13日 WOWOWにて鑑賞。

・2019年8月16日 感想を掲載。




キャスト&スタッフ


出演者

…(「ウンギョ 青い蜜」など)



〇チョン・グァンリョル



監督

〇ホ・ジュンヒョン


2018年製作 韓国映画



韓国映画「7人の追撃者」



あらすじ

フリーターのミンジェ(キム・ムヨル)は、お母さんが病気で入院してしまい、手術が必要になるが、手術代が払えない。

何としてでもお母さんに手術を受けさせたいミンジュは、違法ギャンブルへ。

そこで、大金を当てたミンジュだったが、借金をしていた高利貸しに全額奪われてしまう。

一方で、ギャンブル好きのチェ刑事(パク・ヒスン)は、支給されている拳銃を担保にギャンブルをするが負けてしまい、ペク社長(イム・ウォニ)に奪われてしまう…。

また、ムン議員(チョン・グァンリョル)は票を金で買って選挙に勝つために、その資金をペク社長に出させようとするのだが…。



映画「7人の追撃者」キム・ムヨル



感想(ネタばれあり)


大金を巡る狂騒曲。果たして金は誰の手に!?


お金が必要な人たちによる、ギャンブルで当てた大金をめぐる狂騒曲。



お母さんの手術代が必要なフリーター ミンジェ。

拳銃を担保にギャンブルで賭けをして、負けてしまい、なんとしてでも拳銃を取り戻したいチェ刑事。

仕事がなく、生活のために金が欲しい殺し屋。

選挙で勝つために、票を金で買いたい人気のない政治家 ムン議員。

違法ギャンブルの経営を続けていくために、政治家に渡す賄賂が必要なペク社長。



彼らは、主人公のミンジェがギャンブルで当てた大金を奪い合う。

果たして、大金は一体誰の手に!?



貧乏人も金持ちも、みんな金が必要

そこで彼らは「一攫千金」を狙って浅ましい戦いを繰り広げる

そこから見えてくるのは、「金」がないと何もできない社会の構図



この映画は、その「金の流れ」を通して「社会」を風刺するブラックコメディだった。



映画「7人の追撃者」パク・ヒスン



ここから見えてくる「金」>「命」の社会構造


きっかけは、主人公のミンジェにお母さんの手術代が必要になったことだった。

公務員を目指してコンビニでアルバイトをしながら勉強していたミンジェだが、収入が少なく、滞納と借金が貯まり、当然、お母さんの手術代が払えない。



ここで、ビックリしたのは韓国の社会事情。

日本だったら、先に必要な手術をして、その手術代をどうするか、分割にするか、一括にするかは、その後、病院と相談して決めること。



ところが、韓国はそうではなく、「手術代を払えなければ手術はしません」というのが病院のスタンス

それならば、例えば、救急搬送された場合は、家族がいきなり「手術代を至急支払ってくれ」と言われるということだろうか。

ということは、「金」>「命」ということになる。



金持ちは長生きして、貧乏人は金が払えず死んでいくということなのか。

そこからも、韓国の格差社会が見えてくる



資本主義だから、金があれば何でもできるが、金がなければ何もできないのは基本だと思うけれど、社会福祉は別に考えて欲しいところ。

国民皆保険制度の日本は幸せなことなんだなと改めて思う。

アメリカの医療制度も韓国と同じようなものだし、むしろ日本のようなケースが珍しいのかもしれない。



映画「7人の追撃者」イム・ウォニ



人は大金を目の前にすると浅ましくなる…


人によって金の使い途は様々だ。

お母さんの手術代が欲しいミンジェ、拳銃を奪い返したいチェ刑事、票を金で買いたいムン議員…。

貧しい者も富める者も、みんな「金」が欲しい



なぜなら、この社会は「金」がないと何もできないからだ。

そんな「金」中心の社会を、住みやすい社会にするのが政治の役割のはずだ。



ところが、公務員である刑事が違法ギャンブルに入り浸り、政治家が票を金で買おうとしている。

それで社会が良くなるはずがない



彼らの様子を見て、庶民の味方はどこにいるのか…と考えた時、残念ながら、どこにもいない。

むしろ、金欲しさに、人を殺すことだっていとわなくなってしまう…

目の前に金があると、人はドンドン浅ましくなっていくことが、この映画を観ているとよく分かる。



刑事も政治家も倫理観などなく、闇金も違法ギャンブのル社長も、みんな同じ穴のムジナなのだ。



映画「7人の追撃者」チョン・グァンリョル



この世に美味しい話はない


そりゃもちろん、誰だって金が欲しい。

宝くじが当たれば良いなと思うし、一攫千金を狙いたい。

しかし、その先に待っているのは、お先真っ暗の「落とし穴」なのだ。



そこから得た教訓は「この世に美味しい話などない」



いや、もちろん、天文学的な確率で宝くじの1等が当たることもあるだろう。

しかし、日常的に生きていて「美味しいこと」に出会えることなどないのだ。



が、コツコツ真面目に働いていれば、豊かな生活ができるのか…と言えば、そうでもないのが、悲しいところだ。

ミンジェが真面目にコンビニでバイトしていてもお母さんの手術代すらも払えず、ムン議員が美辞麗句を並べても選挙に負けてしまうように、コツコツ生きていても報われないから、人々は「一獲千金」の夢を見るのだ。



もしかしたら、この金はミンジェのお母さんの手術代のための金であり、支払いが終わったミンジェは用済みっていうことなのかもしれない…。
(支払いが終わっていると信じたい…)

一獲千金もダメで、コツコツ働いてもダメなら、どうやって生きて行けばいいのか…。

見終わった後は、なんだか暗澹たる気持ちになった作品だった。




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韓国映画「The Witch 魔女」をU-NEXT で観た。

田舎で暮らす純朴な18歳の少女が、ある日突然、魔女に覚醒するSFアクション映画。


満足度 評価】:★★★★☆

先の読めない展開とキレキレなアクションが良い!

田舎町の酪農少女が魔女に覚醒する二面性はダークフェニックスを思わせ、人間が制御できない遺伝子操作の恐ろしさも描く。

けれど家族を愛する少女に残された人間性を見た。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『The Witch 魔女』予告編 動画

(原題:마녀)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年7月6日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年7月7日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

〇キム・ダミ

〇チョ・ミンス




〇コ・ミンシ

監督・製作・脚本

…(「V.I.P. 修羅の獣たち」など)


2018年製作 韓国映画



TheWitch魔女



あらすじ


8歳の時にある施設から脱走したジャユン(キム・ダミ)は、田舎町の酪農家に娘として引き取られて生活していた。

それから10年が経ち、高校生になったジャユンは体調不良を感じて病院へ行くと、骨髄移植が必要な病気で、治療費が高額であることが分かる。

しかし、経済的に養父母に頼れないジャユンは、金目当てでテレビのスター発掘番組に出演。

すると、それ以来、見知らぬ男たちから追われるようになり…。



映画「TheWitch魔女」キム・ダミ



感想(ネタばれあり)


先の展開が読めない面白さ!


これは面白かった!



凄惨な現場からスタートし、血まみれの子供たちが登場。

「一体、これは何??」と思わせながら、次の場面では田舎の牧歌的な風景にガラリと雰囲気が変わってしまう。

そこからは、どこにでもいる感じの女子高生の話がスタートする。



その冒頭に登場した血まみれの女の子がどこかで覚醒するんだろうと思わせつつも、魔女的な雰囲気を感じさせるどころか、純真で優しそうに見えるジャユンだけに、その姿を想像できないまま話は進んでいく。

そして後半は、前半の牧歌的な雰囲気から180度転換し、畳み掛けるようにアクションシーンを連発。

その物語は一体どこに着地するのか、先が見えない作品になっている。



そのアクションシーンは「X-MEN」を思い起こさせる仕上がりになっているのだが、そこには理由がある。



主人公のジャユンが幼い頃に脱出した施設は特殊能力を持った子供たちを育てる実験施設であり、彼女はその能力が覚醒して魔女となるのだが、その背景には、韓国が世界から注目されるクローンビジネスがあり、この映画は、その「遺伝子操作」に対する警笛を鳴らす作品になっている。

「遺伝子操作」や「クローン技術」は、人間を幸せにする技術なのか…。

そんなことを考えさせる作品になっている。



映画「TheWitch魔女」



特殊能力を持って生まれたクローン人間たち


先述したけれど、この映画は「X-MEN」シリーズと似た雰囲気を持っている。

特殊能力を持った子供たちが人間たちを操り、いとも簡単に殺してしまう。



その中で、ジャユンは生れたころから最強の能力を持ち、幼い彼女でさえ、その能力には誰も太刀打ちできない。

そのまま成長すればジャユン本人ですら制御できず、いつか自滅するに違いないと思われた能力者だった。

それはまるで、「X-MEN」で、優しい一面を持ちながらも、ダークサイドが強くなるとダークフェニックスに変貌し、誰も止めることができないジーン・クレイのようだと思った。



ところが、ジャユンは創造主たちの思惑がはずれ、すくすくと成長する。

そして、「魔女」として覚醒するのだ。



その特殊能力を持った彼らの姿は、確かに「X-MEN」のようだけれど、「X-MEN」とこの「The Witch 魔女」では大きな違いがある。

「X-MEN」の能力者たちは生まれつき特殊能力を持ったミュータントであり、成長する過程で気味悪がられたり、迫害されたりして、人間への憎しみや恨みを募らせ、反発していく。



しかし、この「The Witch 魔女」の能力者たちは、人間が遺伝子操作によって創造したクローン人間なのだ。

「X-MEN」は突然変異なのに対し、「The Witch 魔女」は能力ありきで生まれた子供たちなのだ。



その中で、ジャユンは施設を脱走して愛情ある家庭で養子として育てられる。

この映画では「もしも、凶暴なクローン人間が愛情をかけて育てられたら、どう育つのか」が描かれているのだ。



映画「TheWitch魔女」チェ・ウシク




ジャユンが象徴する「クローン技術」の行く末


その背景には、世界中から注目される韓国の「クローンビジネス」がある

現在、韓国では映画「提報者 ~ES細胞ねつ造事件」でモデルになったと言われるファン・ウソクを中心に、愛犬を再生するクローン犬ビジネスに注目が集まっているという。



愛犬を再生できるのなら、人間も再生できるのではないか…。

という思いが、この映画の裏側にあるように感じた。



そもそも、国も、国民も、ファン・ウソクにたいして多大なる期待をしていた。

韓国で初のノーベル賞受賞者が誕生すると思われていたからだ。

ところが、ES細胞捏造事件が発覚し、その期待は失望と怒りへと変わっていく。



その後、ファン・ウソクは学会から姿を消したのかと思いきや、支援者たちともに愛犬をクローンで再生するビジネスを始めていたのだ。

それならば、密かに人間のクローンを作っていても不思議ではないと思ってしまう。



そして、もし作るのなら、まずは軍事目的として兵士を作るのではないかと考えたに違いない。

しかし、兵士として作られたジャユンは、脱走して養父母に拾われ、愛情をかけて育てられることで、「クローンでも兵士でもない、人間としての人生」を知ってしまう。

学校へ行って友達と会い、牛を育てて生活費を稼ぎ、病気の両親を心配する。



それまでの施設での自分の生活との違いを思い、「これ以上、自分と同じような犠牲者を出してはいけない」と思ったのだろう。

そうして、創造主たちへ復讐をするのだ。



そこには、「加熱するクローンビジネス」への批判が込められていると思った。

自然の摂理と反して「人間が生物を創造する」という大罪を犯せば、いつか天罰がくだるに違ない。

ジャユンのお母さんのように、その開発によって病気で苦しむ人が助けられるような技術は必要だけれど、人間の倫理観を越え、逸脱した行為をすれば、むしろ人間が滅びるに違いない…。



ジャユンは人間の行き過ぎた「クローン技術」を象徴した存在なのだ。




映画「TheWitch魔女」パク・ヒスン



大事なのは血統ではなく、愛情をかけて育てる環境



では、クローンを作り出した人間を恨んでいるはずのジャユンが、同じく人間である両親を恨まなかったのはなぜか。

そこには、「愛情」と「恩」がある。



意識を失い、記憶を失くした(フリをしていた)ジャユンの出生も調べようとせず、どこの馬の骨とも分からない彼女に愛情をかけて育てた両親に対して、ジャユンは「愛情」と「恩」を感じるようになるのだ。

そこに、ジャユンの「残された人間性」を感じる



「X-MEN」のミュータントが普通の人間に生まれたかったように、ジャユンもまた「普通の人間として」生まれたかったのだ。

しかし、最後まで施設で育ったクローンたちは、凶暴性しかなく、人を殺すことをなんとも思っていない。



そんな、彼らの育てられ方の違いが及ぼす性格の違いは、一般の人々にも当てはまる。

どんなに凶暴な両親の間に生れた子であっても、その両親から引き離して愛情をかけて育てれば、他人に愛情を感じる人に育つ。



ジャユンが命をかけてでも薬を手に入れたのは、母の命を助けるためであり、両親の子供でありたかったからだ。

それを見て、大切なことは、クローンで命を再生させることではなく、両親もなく、行き場を失った子供たちに愛情をかけて育てることではないかと思った。



ジャユンが両親のことを思う気持ちはとても切なく、この映画の救いだと思った。



「兵士」として育てられるあたり、「悪女/AKUJO」に話が似ているけれど、この映画の方が、その背景がキチンと描かれていて、説得力のある作品だと思った。



SFアクション好きな方はもちろん、サイエンスフィクションに興味がある人にも、是非観て欲しい作品。

今後も開発が進むであろうクローン技術について考えさせられる作品だった。



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チャン・ドンゴン主演の映画「V.I.P. 修羅の獣たち」を映画館で観た。

韓国で起きた猟奇的殺人事件の容疑者が北朝鮮の最高幹部の息子だったことで、警察・国家情報院・アメリカCIA・元北朝鮮刑事が、そのVIPを巡って交錯していくサスペンス映画。


満足度 評価】:★★★★☆

面白かった!

もしも連続殺人犯が北朝鮮からきたVIPだったら…というサスペンス。

警察と国家情報院とCIAの三つ巴から見えてくるのは、北朝鮮を利用したいアメリカと、そんなアメリカに強く出ることができない韓国の関係。

その煮え切らない関係がVIPを野放しにする。



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「V.I.P. 修羅の獣たち」予告編 動画

(原題:브이아이피(VIP))




更新履歴・公開情報

・2018年6月20日 映画館で観ました。

・2018年7月27日 感想を掲載しました。

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キャスト&スタッフ


出演者

〇チャン・ドンゴン


…(「君に泳げ!」、「観相師-かんそうし-」、「僕らの青春白書」、ドラマシリーズ「あなたが眠っている間に」など)





監督

〇パク・フンジョン


2017年製作 韓国映画



韓国映画「V.I.P.修羅の獣たち」



あらすじ


韓国で猟奇的な連続殺人事件が勃発。

チェ・イド刑事(キム・ミョンミン)は、捜査をする中で北朝鮮最高幹部の息子 キム・グァンイル(イ・ジョンソク)が犯人だと確信する。

しかし、そのグァンイルは、CIA捜査官 ポール・グレイ(ピーター・ストーメア)と韓国国家情報院のパク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)が北朝鮮から逃がして韓国で泳がせていたV.I.P.だった。

そんな状況でもお構いなしにグァンイルを逮捕しようとするチェ・イドだったが、そこへ北朝鮮からやってきたリ・デボム(パク・ヒスン)が加わり、それぞれがグァンイルを巡って奪い合いを始め…。



韓国映画「V.I.P.修羅の獣たち」チャン・ドンゴン、キム・ミョンミン、イ・ジョンソク



感想(ネタバレあり)


北朝鮮 最高幹部の息子を巡る四つ巴が火花を散らす!!


イ・ジョンソク演じるキム・グァンイルは北朝鮮の最高幹部の息子で、やりたい放題、好き勝手して育ってきた。

北朝鮮にいるころから、多くの女の子たちを残虐に殺してきた連続殺人犯だった。



しかし、北朝鮮の金庫番と言われるグァンイルの父が首領様の逆鱗に触れ、追放されてしまうと、アメリカのCIAは韓国の国家情報院と手を組んで、その息子グァンイルを密かに北朝鮮から韓国へ逃がして住まわせる。



CIA捜査官のポール・グレイ(ピーター・ストーメア)の真の狙いはグァンイルの父で、グァンイルは父につながるパイプ役として生かしておきたかったのだ。

国家情報院のパク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)は、CIAから依頼を受けてグァンイルを入国させ、極秘に監視するのが役割だった。

しかし、その超極秘のV.I.P.のグァンイルが韓国でも昔の悪い癖が出て連続殺人事件を起こすという事態になってしまったのだ。



その状況の中で、そんな国の事情などお構いなしの刑事 チェ・イド(キム・ミョンミン)は、北朝鮮から来たバカ息子のグァンイルを逮捕しようと必死になる。

そんなチェ・イドをジェヒョクは「国の圧力」で抑え込もうとするけれど、イドはイドで「自分の縄張り(所轄)」を何が何でも主張する。



さらに、グァンイルが北朝鮮でやんちゃしていた頃に、彼を追い続けた結果、仲間を殺され、自分も半殺しの目に遭ってしまった刑事のリ・デボム(パク・ヒスン)が登場し、グァンイルの父がいなくなった北朝鮮で彼を処罰するために捕らえようと必死になる。

そうして、韓国でグァンイルを巡る四つ巴が火花を散らし始める。



韓国映画「V.I.P.修羅の獣たち」チャン・ドンゴン、キム・ミョンミン


彼らの関係を通して見えてくる韓国・北朝鮮・アメリカの関係


そんな彼らを通して見えてくるのは、韓国・アメリカ・北朝鮮の関係だ。



ニュースなどで現在の北朝鮮を見ていると「国際情勢関係なしに好き勝手する国」に見える。

そんな身勝手さは、この映画のグァンイルの振る舞いと通じるところがある。



そんなグァンイルに対するイド刑事の態度を見ていると、韓国市民はそんな北朝鮮に対して「好き勝手してんじゃねーよ」と思っているんだろうなと感じる。

しかし、いまだに「朝鮮統一」を夢見ている韓国にとって、北朝鮮に好き勝手に暴れられても困るのだが、どうしていいのか分からない

その困惑ぶりが、国家情報院の諜報員ジェヒョクの態度に凝縮されている。



そんな彼らをちょっと離れたところから監視しているのがアメリカだ。

アメリカにとって重要なのは、北朝鮮が「金になるのかならないのか」であり、だからこそ、北朝鮮の金庫番と言われるグァンイルの父親を追っているのだ。

そのため、父とのパイプ役としてグァンイルがいなくなったら困るから韓国に逃がすけれど、その後の面倒な事は全てジェヒョクに丸投げしてしまう。



つまり、北朝鮮と韓国の関係について、アメリカは金にからむ部分では口を出すが、それ以外の面倒な部分は全て韓国に丸投げするのだ。

とても合理的だ。



それは、先日シンガポールで行われた米朝会談を見ていてもよくわかる。

表に立って世界が注目するところにはトランプ大統領が出てくるが、そこに至るまでの全てのお膳立てをしたのは韓国政府だ。

トランプの思惑は「ノーベル平和賞」を受賞して世界の歴史に名を残す大統領になることであり、韓国はあくまでも裏方だった。



韓国映画「V.I.P.修羅の獣たち」チャン・ドンゴン、ピーター・ストーメア


アメリカの言いなりで、北朝鮮に強く出られない韓国政府へのイラつき


この映画でも、韓国諜報員のジェヒョクは、たかだか青二才のバカ息子 グァンイルに振り回され、その扱いについてはポールの言いなりになっている。

結局、韓国はアメリカの言いなりなんだな…と思うとガッカリしてしまう。



しかし、その力関係は物語の後半から大きく変化していく。



どれだけ人を殺しても「強い後ろ盾」があるグァンイルは人殺しを繰り返し、反省の色を見せる様子はない。

それは、北朝鮮で国民が飢え死にしているにも関わらず、自分は贅沢三昧な生活をして、気に入らない部下はすぐに殺してしまう首領様となんら変わりがないように見える。



グァンイルはどこへ行っても「趣味」である「人殺し」をし、逮捕されるとCIAのポールが現れて「お父さんの情報」と引き換えに助けてもらう。

そして、ポールに呼ばれたジェヒョクが現れてその後始末をしてきた。

しかし、この物語の最後にジェヒョクはそれまでと違う行動をするのだ。



相変わらずグァンイルが「おいた」をして、どうしたらいいか分からないポールはジェヒョクを呼んで保護してもらおうと考える。

しかし、ジェヒョクはそんなポールとグァンイルにうんざりしているのだ。



そこからのジェヒョクの行動は、「これまで通りの韓国とアメリカの関係をそろそろやめませんか」という強い意志表示に見えた。

それまで、北朝鮮の御曹司は好き勝手に暴れては韓国とアメリカを振り回し、アメリカはそんな北朝鮮を放置し、韓国に後始末を押し付けた結果、死ななくも良い人間の命が奪われてきた。

それは、現代の北朝鮮と韓国の関係に通じていて、身勝手な北朝鮮のせいで多くの「死ななくてもいい貴重な人材」が奪われてきたことを表している。



そんな韓国・北朝鮮・アメリカの関係に韓国の国民はイラついていて、ジェヒョクの最後の行動は、韓国のイラつきを代弁している。

そろそろ、アメリカの言いなりになるのをやめて、自分たちの意志で行動しよう

いつもアメリカの言いなりで、北朝鮮には強く出られない韓国政府への批判がそこには込められていると感じた。



韓国映画「V.I.P.修羅の獣たち」パク・ヒスン


韓国は北朝鮮とどのような関係を望んでいるのか…


ジェヒョクの行動を見て「アメリカから自立したい」という思いを見て取れることができたので、この映画にはある程度満足できた。

しかし、私としては、もう一歩踏み込んで韓国国民が望んでいる「今後の北朝鮮との付き合い方」を感じ取れなかったのが残念だった。



もしも、韓国の諜報員が北朝鮮に潜入して、もしくは外遊中に首領様を暗殺したとする。

で、その後はどうする??

と思ったけれど、その後については何も語られない



それは、暗殺するだけでも一歩前進ということなのか。

たとえば、韓国と北朝鮮の裏側に橋渡し役がいるとか、北朝鮮の幹部の中にも不満が溢れているとか、そういう「希望」のようなものがあって欲しいと思った。



結局のところ、韓国がアメリカから自立したとしても、「北朝鮮がアンタッチャブルな存在」であることに変わりはないと思った。

韓国にとって、北朝鮮は敵なのか、それとも味方なのか、それとも「目の上のたんこぶ」なのか

そこが曖昧なまま終わってしまったのは残念だった。



これは映画だからこそ、空想も理想論もアリなのだと思うからだ。



見逃しちゃった?でも大丈夫!韓国映画「V.I.P. 修羅の獣たち」は、現在U-NEXT で配信中




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イ・ビョンホン主演の韓国映画「天命の城」を映画館で観た。

1636年。清に攻め入られた朝鮮王朝が47日間、南漢山城に立てこもったという「丙子の役」を元に映画化したアクション時代劇。


満足度 評価】:★★★★☆

国が危機的状況にある時、国民を率いるリーダーのあるべき姿とは。

民が飢え、凍えていることも知らず、自分は敵から攻め入られることに怯え、山の上の要塞に閉じこもる王を持った民の不幸。

坂本龍一の美しい音楽が民の悲しみを引き立てる。



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「天命の城」予告編 動画

(原題:남한산성)




更新履歴・販売情報


・2018年6月27日 映画館にて鑑賞。

・2018年8月8日 感想を掲載。

・2019年5月17日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD、共に販売中。作品の詳細は下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者







監督

ファン・ドンヒョク
…(「怪しい彼女」など)



映画「天命の城」



あらすじ


1636年の冬。清に攻め入られ、降伏を求められた朝鮮王朝は山の上にある城 南漢山城に立てこもる。

朝鮮王朝としては、既に同盟関係にあった明に義理立てをし、清と和睦することを避けていたのだが、あまりの寒さに国民は飢えと寒さに苦しめられ、このままでは清に征服されてしまう。

そこで王(パク・ヘイル)は、2人の忠臣チェ・ミョンギル(イ・ビョンホン)と、キム・サンホン(キム・ユンソク)に意見を求めるが、ミョンギルは清との平和的解決を提案し、サンホンは最後まで戦い抜くことを提案し、2人の意見は真っ二つに分かれ、王は「どうすべきか…」と悩み、時間がだけが過ぎていってしまう…。



映画「天命の城」イ・ビョンホン



感想


この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものを紹介します。


天命の城 (2017)


★★★★ [80点]「危機的状況で王が守るべきものとは」


面白かった!

役者の演技にグイグイと引き込まれて見入ってしまった。



1636年。朝鮮王朝は、清に攻め入られたため、47日間、南漢山城に立てこもったという「丙子の役」を元に映画化。

李王朝の王様を
パク・ヘイルが、彼に進言する部下をイ・ビョンホンと、キム・ユンソクが演じている。

ここで描かれるのは、国が危機的状況にある時、君主はどのように振る舞うべきかという「リーダーのあり方」について



真冬の凍えるような寒さの中、兵糧攻めにあった王と家臣たちは、何か行動を起こさないと全滅してしまうという状況に追い込まれてしまう。

そこで、王は2人の信頼する部下に「どう行動すればいいか」を訪ねる。



すると、イ・ビョンホンは「多少の犠牲を払っても、民の命を守るべき」と答え、キム・ユンソクは「清の要求に応えるのは、屈服すること。絶対にしてはなりません」という。

そもそも王は、息子と自分が助かることを優先し民のことを後回しにしたため、自分の進むべき道が見えず、家臣にその方向を決めさせることになる。



この話は、現代にも通じる話だと思った。

民の命よりも自分の命を心配するようなリーダーがいて、そのリーダーに支える政権が国民よりも国の名誉や威厳を尊重する国では、国民はただただ不幸になるだけである。

民が凍えているのも知らず、馬が飢えれば、それが真冬であるにもかかわらず「草を与えれば良い」と言ってしまい、自分は山頂の要塞に閉じこもっているだけの王には、そもそも王になる資格などないのだ。



むしろ、敵が攻め入ってきたら自ら盾になって国民の命を守ってこそ、国王のあるべき姿のはずなのに…。



音楽は坂本龍一。

レヴェナント:蘇りし者」を思い起こさせる心に寄り添う音楽が印象的だった。

これは、音楽に泣かされる映画だと思った。


Posted by pharmacy_toe on 2018/06/29 with ぴあ映画生活






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ブログネタ
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コン・ユ主演の韓国映画「サスペクト 哀しき容疑者」をWOWOWで観た。

ある殺人事件の容疑者とされてしまった元北朝鮮工作員の脱北者。しかし、彼には逮捕される前に、やらなければならないことがあったというお話。

面白かった~。この映画!!

迫力あるアクションシーンと、テンポの良い場面展開、元北朝鮮工作員という設定と、韓国高官たちの裏金問題などなど話題盛りだくさんで楽しかった。

「サスペクト 哀しき容疑者」予告編 動画

(原題:용의자(容疑者)




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キャスト&スタッフ


出演者

コン・ユ


〇ユ・ダイン

〇チョ・ソンハ

…(「ゴールデンスランバー」など)

監督

〇ウォン・シニョン



2013年製作 韓国映画

あらすじ


北朝鮮と強いつながりを持つ会社の会長の殺人事件が起きる。

監視カメラの映像から、たまたまその場に居合わせたチ・ドンチョル(コン・ユ)が容疑者とされてしまう。

容疑者について詳しく調べた韓国当局は、彼が元北朝鮮の工作員であることが分かり、彼をよく知る韓国軍のミン・セフン大佐(パク・ヒスン)にドンチョルを逮捕するよう任命。

そこから、セフン大佐のドンチョル追跡が始まるが、大佐はドンチョルの殺人容疑に疑問を持ち始める・・・。



サスペクト哀しき容疑者



感想(ネタバレあり)


とにかく、目玉はアクションシーン


面白かったなぁ。この映画「サスペクト 哀しき容疑者」

なんてたって、次から次へと展開される怒涛のアクションシーンが面白い。

階段があろうが、前に車が止まっていようが、車をなぎ倒しても、蹴り飛ばしてでも、ひっくり返してでも、行きたいところまで絶対に突き進むアクションシーンとか(笑)

いきなり目の前に現れた、サラリーマン風おっさんが、実はすっげーテコンドーの猛者だったりとか

コン・ユがまるでスパイダーマンのごとく屋根から屋根へ飛び移ったりとか、

それこそ、「ミッション・インポッシブルかよ!!」ってツッコみたくなるぐらいのアクションシーンが満載で面白い。



サスペクト哀しき容疑者5



韓国は「この国は、金が全て!」 まさにその通り!!


それに合わせて、殺人事件を犯したのは、ドンチョルではなく、北朝鮮の化学兵器を売り飛ばして金もうけをしようと考えた対北情報局のキム・ソッコ室長だったわけだけど、この金にまみれた韓国高官の裏金事情が面白かった。

なんてたって、韓国は大統領まで裏金がある国。

死に際にキム・ソッコが吐き捨てるように言った一言。「この国は、金が全てなんだ」

思わず、「その通り!!」って相槌打ったよね。

ただし、もしも、この時に見つかった化学方程式が炭そ菌だったとしたら、あまり説得力がない。

いまどき、炭そ菌なんて、素人でも作れる時代。

そんなものを大金払って買う武器商人はいないよ(笑)

答えが炭そ菌だったら、きっと白けてるに違いないから、干ばつに強い麦の新種で良かった(笑)

話はそれたけど、韓国では高官が、金欲しさに、機密事項を売ったり、人身売買するなんてことも十分考えられるので、この辺は観ていて面白かった。



サスペクト哀しき容疑者3



北朝鮮工作員の脱北者をテーマにしながら、北朝鮮を悪く言えないお家事情・・・


そして、元北朝鮮工作員を描いている割に、一切、北朝鮮について悪く描こうとしないのが、この映画の面白いところだった。

ドンチョルも、北朝鮮のせいで、一家離散になったとか、そんな恨み節は一切言わない。

それは、太陽政策の名残か??

そこには、韓国には韓国なりの、今、現在のお家事情が見え隠れしているようで、それが私には楽しかった。

きっと、悪く言ったら映倫通らないのかなとか、脚本の時点でボツなのかなとか、等々事情あって、それでも北朝鮮工作員が主役の作品を描くには、どうすれば面白くなるかなっていう苦肉の策なんだろうなって想像しながら見るのが楽しかった。



サスペクト哀しき容疑者4



コン・ユのイメチェンは大成功


主役ドンチョルを演じるのは、コン・ユ。

韓国では、兵役を終えた俳優がガラリとイメージを変え、男っぽくなるのが割とよくある話だけど、今回のコン・ユもそのパターン。

今まで、「笑顔がかわいい」がウリだったコン・ユが、笑顔を封印。

男っぽく、筋肉モリモリにしてアクション俳優になって帰ってきた。

これは、これで、野性味があるコン・ユも良かったと思う。

何より、きびきびとしたアクションをやるのがとても意外で。

ジェームズ・ボンドみたいでかっこ良かったよ。

かなり、体を鍛えて、アクションの勉強したんだろうなぁという努力が観られる。

笑顔を封印したのは、ちょっと寂しいけど、それはそれで、きっとまたどこかであの素敵な笑顔が見られると期待しよう。



サスペクト哀しき容疑者2



まぁ、ストーリーをよく考えれば甘いなぁと思うとところもちょいちょいあるけれど、それをカバーして余りある画面の迫力と、次から次へと展開するアクションシーンがとにかく面白い映画だった。

毎日のように、ハリウッドの映画も、他の国々の映画も見ているけど、最近の韓国映画は、他の国と比べても、全く引けを取らないパワーがあるのが、すごいところだとつくづく感じている。





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