とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ピエール瀧



役所広司主演の映画「孤狼の血」を映画館で観た。

昭和63年の夏。広島で抗争する二組のヤクザと、その仲裁をするヤクザのようなマル暴刑事、そんなヤクザと刑事たにもまれながら成長していく新人刑事の姿を描く。



満足度 評価】:★★★★☆

面白かったーー!!

世間知らずの青年が上司とヤクザにもまれて成長していく話だった。



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「孤狼の血」予告編 動画




更新履歴・公開情報


・2018年5月19日 映画館で本作を観ました。

・2018年6月7日 感想を掲載しました。

・2019年2月3日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。




ネット配信で観る:「孤狼の血」

孤狼の血

新品価格
¥2,000から
(2019/2/3 16:46時点)



DVDで観る:「孤狼の血」

孤狼の血 [Blu-ray]

新品価格
¥4,112から
(2019/2/3 16:48時点)



原作本「孤狼の血」

孤狼の血 (角川文庫)

新品価格
¥821から
(2018/6/7 16:15時点)



映画「孤狼の血」 公式ビジュアルガイドブック

映画「孤狼の血」 公式ビジュアルガイドブック (カドカワムック)

新品価格
¥1,058から
(2018/6/7 16:16時点)





キャスト&スタッフ


出演者



…(「焼肉ドラゴン」など)


ピエール瀧
…(「アウトレイジ 最終章」、「怒り」、「凶悪」など)


〇石橋蓮司

…(「天空の蜂」など)



監督



2018年製作 日本映画



孤狼の血





あらすじ


昭和63年の夏。

広島の呉原で暴力団 五十子会系 加古村組と尾谷組が対立する中、加古村組の金庫番が失踪。

所轄に配属されたばかりの新人刑事 日岡秀一(松坂桃李)は、マル暴のベテラン刑事 大上章吾(役所広司)と共に捜査を開始する。

しかし、そのことをきっかけに加古村組と尾谷組の対立が激化する…。



孤狼の血2





感想(ネタバレあり)


二組のヤクザとマル暴刑事と青二才の新人



昭和63年といえば昭和最後の年であるが、暴力団にとっては「暴力団対策法」が施行される直前である。(平成3年施行)

ということは、ヤクザが最もヤクザらしかった時代の末期ともいえる。




そして、舞台は広島。

最もヤクザが似合う町である。

つまり、この映画は、ヤクザが最も似合う町で、ヤクザがヤクザらしくいられた時代を舞台にしている。



登場するのは、二組のヤクザ 五十子会系 加古村組と、尾谷組。

尾谷組の組長は刑務所の中にいて、統率力を欠いているところに、加古村組の勢力が増していた。

そんな二組の暴力団の抗争の中心地にいて、互いをけん制しているのはマル暴の刑事 大上だった。



そして、その大上の元へ監視役として送り込まれたのが、新人刑事の日岡だった。

日岡は地元 広島大学出身のエリートで、まだまだ若く、正しい正義観と倫理観を持ち、曲がったことの許せない青二才である。



この映画は、その日岡がヤクザとベテラン刑事 大上にもまれながら、理想と現実の違いに打ちのめされながら、一人前の刑事として成長していく物語である。



孤狼の血3




ヤクザ同士が対立する中心でカタギの盾になるマル暴



そのベテラン刑事の大上は、ワイロ、暴行なんでもありで、「彼は汚職刑事か?」と聞かれると「限りなく黒に近いグレー」というタイプである。

まだまだピュアで真っ白な日岡からしたら、今すぐにでも「内務捜査」を開始したいタイプだった。



しかし、物語が進んでいくうちに、その大上に対する「汚職刑事」という見立ては、表面的な部分しか観ていないということが分かってくる。

大上は対立する二つの組織の間に立ち、互いの組の事情を理解し、彼らの抗争がカタギに飛び火しないように監視することが役割だった。



だからと言って、ワイロを受け取ることは法律的には正しくない。

けれど、真木よう子演じるママのように、彼のおかげで守ってもらえた人がいたのも事実である。



私が育った地域(横浜)も、組員の人たちが近所に住んでいて、それなりに新聞沙汰になるような抗争事件や、発砲事件もあったけれど、その近所で子供たちは安心して遊んでいたし、カタギの人たちが巻き込まれたという話は聞いたことがない。

それは、私たちの知らないところで、大上のような「限りなく黒に近いグレー」な刑事が、ヤクザたちに対して目を光らせていたからなのかもしれないなと、この映画を観ながら思った。



しかし、それも昭和までのこと。



現代は北野武監督作品「アウトレイジ 最終章」に見られるように、ヤクザも暴力団対策法の間をぬって、より狡猾に生き延びるようになった。

私たちが意識しないうちに、ヤクザの会社が一般社会に浸透している…かもしれない時代なのだ。



孤狼の血4




正義やルールでは測れない社会の複雑さ



この映画を観始めた前半部分では、エリート゛広大゛日岡の言っていることは正しいけれど、きれいごとと理屈のオンパレードで、ずいぶんトンチンカンだなぁと思っていた。



しかし、なるほど、彼の「絵にかいたような正義感」が、社会では通用しないことを大上が教えてくれるのだ。



恐らく、多くの人たちの中に日岡のような「正しい倫理観」があって、彼らは常識や法律を守らなければいけないと思っている。

ところが、この世の中は、そんな「常識」では解決できないことがたくさんあるのだ。



そんな「きれいごとでは済まされない」世の中を、世間知らずの日岡と、彼と同じ思考回路で観ている観客に示し、「常識と倫理観」について疑問を投げつけるのが大上の役割である。



もしも、大上がいなかったらママは刑務所に入っていたし、そしたら彼の息子はどうなるのか。

非行に走って、ママが出てきた頃には組員の一人になっていたかもしれない。



それはそれで正解なのかもしれないが、大上は大上で彼の思う正しいことをしたのだ。

私は、大上の行動を全面的に支持したいと思った。



うまいこと二つの組織が共存していたのも、大上がいてこそのことだったのだろうと感じる。



そんな大上の役割を知った日岡は、それまで彼の中で確立されていた倫理観が覆され、さまざまな「生き方」を大上に教えられる

世の中は彼が思う以上に複雑で様々な人たちの思いが絡み合い、正しい常識やルールでは測れないことがたくさんある。

学歴は日岡の方が立派かもしれないが、生きていく術にかけては大上の方が何枚も上手なのだ。



孤狼の血5




昭和と平成の間に生まれる孤狼なハイブリッド刑事



そして、大上から生きる術を学び、平成へと切り替わる年に、日岡という新しい刑事が生れるのだ。

彼は昭和の悪徳刑事 大上のDNAを受け継ぎ、ヤクザとの戦い方を学び、それを咀嚼して彼自身のオリジナルの狡猾さを身に着けていく



それが、ラストに現れている。

それまでの「暗黙の了解」ならば、ボスである一之瀬(江口洋介)を守って自首した下っ端を逮捕するはず。



しかし、日岡にはその「暗黙の了解」が通じない。

彼は一之瀬本人を逮捕してしまうのだ。



それは、彼が昭和と平成をミックスした新しい時代のハイブリッド刑事となって成長したことを示している。

「卑怯だ」とか「ずるい」という言葉は、彼にとって誉め言葉である。

なぜなら、彼は「孤狼の刑事」だからである。



これは、血生臭いヤクザの抗争を背景に、一人の世間知らずで頭でっかちな青年が理想と現実の違いに傷つきながらも、成長し、大人になっていく姿を見事に描いた作品だった。








↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





ネット配信で観る:「孤狼の血」

孤狼の血

新品価格
¥2,000から
(2019/2/3 16:46時点)



DVDで観る:「孤狼の血」

孤狼の血 [Blu-ray]

新品価格
¥4,112から
(2019/2/3 16:48時点)



原作本「孤狼の血」

孤狼の血 (角川文庫)

新品価格
¥821から
(2018/6/7 16:15時点)



映画「孤狼の血」 公式ビジュアルガイドブック

映画「孤狼の血」 公式ビジュアルガイドブック (カドカワムック)

新品価格
¥1,058から
(2018/6/7 16:16時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


北野武主演・監督の「アウトレイジ 最終章」を映画館で観た。

日本のヤクザの抗争を描く「アウトレイジ」三部作 最終章。


満足度 評価】:★★★★☆

相変わらず面白かった。

私は毎度、このシリーズを通して、日本の社会で起きていることを見るのだけど、今回は「グローバル化に飲みこまれる日本」だった。

では、日本は全てを奪われてしまうのか…。

そうではない。日本にもまだ希望はあると、北野武は希望を残す。


「アウトレイジ 最終章」予告編 動画






「アウトレイジ 最終章」DVD

アウトレイジ 最終章 [DVD]

新品価格
¥2,954から
(2018/7/9 11:46時点)



【映画パンフレット】「アウトレイジ 最終章」

【映画パンフレット】 アウトレイジ 最終章 監督 北野武 キャスト ビートたけし、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、原田泰造、池内博之、岸部一徳

新品価格
¥1,588から
(2018/7/9 11:48時点)



予習・復習に「アウトレイジ」DVD

アウトレイジ [DVD]

新品価格
¥2,791から
(2017/10/31 13:10時点)



予習・復習に「アウトレイジ ビヨンド」DVD

アウトレイジ ビヨンド [DVD]

新品価格
¥2,873から
(2017/10/31 13:11時点)



キャスト&スタッフ


出演者

ビートたけし
…(「ゴースト・イン・ザ・シェル」、「女が眠る時」、「アウトレイジ ビヨンド」、「アウトレイジ」、「HABNA-BI」、「座頭市」、「その男、凶暴につき」など)

西田敏行
…(「アウトレイジ ビヨンド」、「ザ・マジックアワー」など)

…(「鈴木家の嘘」など)

ピエール瀧
…(「孤狼の血」、「怒り」、「凶悪」など)

…(「検察側の罪人」など)

大杉漣
…(「HANA-BI」など)

〇塩見三省

〇白竜
…(「HANA-BI」、「その男、凶暴につき」など)

〇金田時男

監督・脚本・編集


北野武
…(「アウトレイジ」、「HABNA-BI」、「座頭市」、「その男、凶暴につき」など)


2017年製作 日本映画



アウトレイジ最終章



あらすじ


かつて、山王会の一派で大友組会長だった大友(ビートたけし)は、山王会元会長の葬式で刑事の片岡を殺害。

その後、韓国フィクサーである張会長(金田時男)の庇護の元、子分の市川(大森南朋)と共に、韓国の済州島で裏社会を仕切っていた。

ある時、大友が仕切る店へ大阪 花菱会の花田(ピエール瀧)がやってきていちゃもんを付けた上、大友の子分の一人を殺したことから、大友は日本へ帰る決意をする。



アウトレイジ最終章3



感想(ネタばれあり)


グローバル化が進む裏社会と韓国へ雲隠れしていた大友


アウトレイジ」では、二か国語を操り、株で利益を出すという、これまでの典型的なヤクザにはいなかった新人類ヤクザを登場させたことで、古き良きヤクザの終了を描き、

続く、「アウトレイジ ビヨンド」では、どこにも所属しないヤクザが大暴れし、ヤクザという枠を超えたフリーランスの時代がやってきたことを描いていた。

このシリーズの面白さは、日本の社会状況をそのままヤクザの世界に反映させている部分にあって、ここに描かれる組織の中で起きている問題は、一般企業の中でも起きている問題でもあった。



今回の「最終章」では、ヤクザたちの抗争の中に、韓国フィクサー・張グループが登場する。

元々、東京の裏社会は山王会のシマだったのだが、張グループが勢力を広げ、今では裏社会のみならず、経済界、政界も顔がきく大物へと成長していた。



主人公の大友は、前作で刑事の片岡を殺してから張会長の世話になり、済州島に身を隠していたが、花菱会の若手に子分を殺されたことがきっかけで、日本に帰ってくることになった。

また、大友はどの組にも属さないフリーランスのヤクザの身なのだが、かつて世話になった恩は決して忘れないという『仁義の男』である。

しかし、昨今のヤクザ界では、その『仁義』という言葉も忘れられており、大友は古いタイプのヤクザとなってしまった。



アウトレイジ最終章4


お家騒動で勢力を縮小していく花菱会



面白かったのは、それぞれのヤクザの腹の内とだまし合い。

特に、「花菱会」の内部抗争。

先代が亡くなった際、本来の掟でいえば「若頭」であるはずの西野(西田敏行)がそのまま会長に昇格するはずが、なぜか、証券会社を定年退職したばかりの娘婿の野村(大杉漣)がその場に居座ることになる。

これは、西野にとって面白くない。

さらに、これまで「ドラッグの販売禁止」だった掟を破って大儲けしている花田が頭角を現す。



これを一般企業で例えるなら、社長が退職することになり、次は副社長の時代か…。

と思っていると、どこからか、畑違いの会長の娘婿がやってきて、訳も分からないくせして「あーだこーだ」と騒ぎ立てる。

さらに、『副業禁止』のはずなのに、副業で人脈を広げた若手が売り上げトップになって、幹部からチヤホヤされる。

そんな事態。



しかし、花田は実績を上げているだけに、誰も何も言えない。

必要なのは、生き抜くためのしたたかさや、あざとさなのだ。



当然、これには組の者たちのモチベーションは下がるわけで、内部分裂が起きる。

じゃぁ、いっそのこと、「会長派」のメンツを一気に始末しようかと考えるが、自分の手を汚したくないし、内部分裂にしちゃうと外からは「弱体化」に見えてよろしくない。

そこで、花菱会に恨みを持っている大友の『仁義』をうまいこと利用して、暴れてもらおうと考える。



まぁ、なんともセコイというか、汚いというか…。

その結果、花菱会の数は一気に減ってしまったけれども、幹部たちは、目の上のたんこぶである会長や花田も厄介払いできたし、組も昔のスタイルに収まって満足している…。



しかし、そのお家騒動をしている間に、張グループは順調に稼ぎを増やして勢力を広げている

そんなんで、日本のヤクザはこのまま存続できるのか…。

そこが、この『最終章』のテーマになっている。



アウトレイジ最終章2


韓国フィクサー 張がすることをただ見ているだけの日本のヤクザ



東京と大阪のヤクザ同士の抗争の中で、最も大きな勢力を誇るのは韓国フィクサーの張である。

日本のヤクザの会長や幹部たち、例えば西野や野村が小さなことでギャースカ騒ぎ立てていることに比べ、張はどっしりと構え、目の前に銃を持ったチンピラが立っても、一切動じない。

むしろ、銃を持って構えているチンピラの方が、丸腰の張を見てビクついて硬直してしまっている。

さすが、多くの修羅場を乗り越えてきた張には「何をしても勝てない」威圧感がある



その張が象徴するのは、ヤクザの世界に進出するグローバル化である。

この映画の中でも、張は香港や中国の土地取引の指示を韓国語で出す。

すると、指示を出された手下は韓国語で聞き、英語で取引をする。

そんな彼らは、東京を拠点にして世界の土地ころがしをしているという印象だった。



その様子を、花菱会の西野や花田は口をあんぐりとしながら「なんだ、あいつら英語しゃべってるぞ」と言って眺めている。

これには呆れて笑ってしまった。

同じ土俵で戦っているという意識がない

君たちが口をあんぐりと開けている間に、相手はどんどん金を稼いでいるんだよ。

そのうち、あんたたちのシマも買収されちゃうんだよ。



よく、日本人の土地やマンションを中国人グループが買い占めているという話をニュースで見る。

彼らは違法に奪ったわけではない。

合法的に買っているのである。

そんな中国人に対して、「土地やマンションを買うな」と言っても無駄。

買われたくないなら、自分たちが実力をつけ、相手を出し抜くしかない。

呆れるほどに日本人は『お人好し』なのである。



もっと賢く常に世界の動きを見るべきで、うかうかしていると、日本固有の物など、何ひとつない世界に様変わりしてしまうかもしれない。



アウトレイジ最終章5


「世界を知ること」が日本の若者への希望になる



それでは、グローバル化の波が押し寄せて、「仁義の男」大友もいなくなってしまったら、日本のヤクザは終了ということなのか。

という疑問に対して、この映画は最後に希望を持たせる。



韓国で大友が数年間育てた市川(大森南朋)は、大友のDNAを引き継ぐ者であり、済州島の裏社会でもまれた国際感覚を持つヤクザである。

そのために、市川の命を助け、先に済州島へ帰らせたのである。

これまでの北野作品であれば、「全員死亡」という終わり方もあったと思うけど、あえてそれをせず、花菱会の幹部や市川を残したのは、

「また、日本だって死んじゃいねーよ」

というメッセージなのでは。



しかし、そこには、ヤクザ界だけでなく、経済界だって明らかに弱体化している日本の姿がある。

日本がバブルで経済界が元気だった時、ヤクザの世界も一番忙しかったことを思えばよく分かる。

ヤクザは金がある人たちに寄生する生き物。

日本人の元気が無ければ、自然と衰退するようにできているのだ。



ということは、市川がヤクザ界の希望なら、北野武がこれからの日本の希望として、若者に「もっと世界を見ろ」と言っているのでは。

市川のように韓国と日本を股にかけて活躍するぐらいのバイタリティと逞しさが必要だということ。

それは、自身、世界の股にかけている『世界のキタノ』だからこそ、説得力があるのだと思う。

関連記事


「アウトレイジ」古き良き時代のヤクザ終了。能力を持った個人がのし上がる時代が到来。北野武 監督・脚本・編集【感想】

「アウトレジ ビヨンド」ヤクザとは死ぬまで仁義を守り通すもの。組織に属さず自分の腕だけで戦う時代が到来。人気シリーズ第2弾。北野武 監督・脚本・編集【感想】







↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





「アウトレイジ 最終章」DVD

アウトレイジ 最終章 [DVD]

新品価格
¥2,954から
(2018/7/9 11:46時点)



【映画パンフレット】「アウトレイジ 最終章」

【映画パンフレット】 アウトレイジ 最終章 監督 北野武 キャスト ビートたけし、西田敏行、大森南朋、ピエール瀧、松重豊、大杉漣、塩見三省、白竜、名高達男、光石研、原田泰造、池内博之、岸部一徳

新品価格
¥1,588から
(2018/7/9 11:48時点)



予習・復習に「アウトレイジ」DVD

アウトレイジ [DVD]

新品価格
¥2,791から
(2017/10/31 13:10時点)



予習・復習に「アウトレイジ ビヨンド」DVD

アウトレイジ ビヨンド [DVD]

新品価格
¥2,873から
(2017/10/31 13:11時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


山田孝之主演の映画「凶悪」をWOWOWで観た。

ある事件で死刑囚になった男が、全ての事件における真犯人について語り始めた…。

満足度 評価】:★★★★☆

面白かったと言っていいのかわからないけど、画面から一瞬も目を離せず、怖くて恐ろしい映画だった。

人間の闇はどこにでもある。その闇を食い物にして楽しんでいる悪魔がいる。

実際にあった事件を元に、その悪魔の所業について語られている。


出演山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー池脇千鶴、小林且弥、白川和子

監督:白石和彌

「凶悪」予告編 動画





「凶悪」 スペシャル・プライス Blu-ray

凶悪 スペシャル・プライス [Blu-ray]

新品価格
¥1,745から
(2016/9/5 15:42時点)



原作本「凶悪―ある死刑囚の告発」

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)

新品価格
¥637から
(2016/9/5 15:43時点)



あらすじ


ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、編集部に届いた死刑囚・須藤純次(ピエール瀧)からの一通の手紙を読み、本人の話を聞くために、刑務所を訪れた。

その手紙には須藤がこれまで犯してきた殺人の詳細が書かれており、彼によれば、これらの事件の真犯人は先生と呼ばれた不動産ブローカー・木村孝雄(リリー・フランキー)だという。

須藤の告白の裏付けをとるために、各事件を調べ始めた藤井だったが、あまりにも証拠が少なく取材は難航する…。

凶悪

感想(ネタバレあり) 人の闇を食い物にして楽しんでいる凶悪


この映画は、人生に対して前向きになったり、気分が良くなったり、楽しんだりするような映画ではない。

「恐ろしい」「怖い」そんな言葉しか出てこない、心の奥底にずっしりとした重みを感じる映画だった。


私たちが生きている世界には、陰と陽がある。

普段、明るい光の下で暮らしている「陽」の人間には想像もつかないような、深い闇を持つ「陰」の世界がある。

この映画は、その「陰」について描かれている。

「陰」は、常に私たちのすぐ近くにある。

もしも、誰かが誰かに死んで欲しいと心の底から思った時、そこに「陰」が現れる。

例えば、病気で寝たきりの親に死んで欲しいと願った子供がいたとしたら、痴ほうでトイレの生き方もわからなくなった親に死んで欲しいと願った子供がいたら、そこには「陰」が寄り添う。

須藤と先生はその「陰」を食い物にし、楽しみながら人を殺す凶悪犯であり、「死んで欲しい」という人の願いを叶える「悪魔の代理人」だ。

凶悪3

高温多湿でねっとりとしたサスペンス映画


このタイプのサスペンス映画は、韓国でよく見られるタイプの映画だ。

この「凶悪」と、韓国版のサスペンス映画に共通しているのは、ねっとりとした殺人の風景。

気候で表現するなら、高温多湿。

欧米のように簡単に銃で殺してしまうようなカラッと乾燥した感じは一切無い。

その「悪」は、人が死んでいく状況をじっくりと楽しみ、ジワジワと追い詰めながら、殺していく。

もう、いっそのこと、さっさと殺してくれと、何度思ったことか…。

それは、憎悪の深さなのか、執着心なのか…。

正直、気分が悪くて目を伏せたくなったことが何度もあった。

私も、須藤や先生も同じ人間なのに、どうして、ここまで「凶悪」になれるのか…。

その理由は最後まで分からなかった。


凶悪2

私の疑問:須藤は改心したのか…?


しかし、最後の最後で疑問として残ったことがある。

それは、須藤は本当に改心したのかどうかだ。

「牧師さんにススメられて」「キリスト教徒になった」り、「ペン習字を始めた」り、「俳句・短歌を詠み」始めたという。

この間まで、人が死ぬことをなんとも思っていなかった人が、そんなに簡単に改心するものだろうか。

ジャーナリストの藤井が刑務所を訪れた時だって、突然、発狂したばかりなのに。

それは、先生を自分と同じ闇に引き込むための須藤による「改心プレイ」だったのでは…。

私はそう思った。

先生がいかに酷い人間であるかを際立たせるためのプレイ。

須藤だって、所詮は「悪」、「悪」が「悪」を倒すためになら、どんなことだってするのではないか。そう思った。

凶悪4

負のパワーを須藤に利用されたジャーナリスト藤井


それを確信したのは、ラストシーンで先生とジャーナリストの藤井が対峙したシーンだった。

初めて藤井と対面した先生は、彼に向かって

「本当に私のことを殺したがっているのは誰だか知っているか?被害者でじゃない」

と言いながら、藤井のことを指さしている。

私は、そのシーンを観ながら、藤井は須藤に利用されたんだと思った。

須藤の話を聞きながら、先生の悪行に憎悪を感じた藤井。

その「憎悪」という「陰」を感じ取った須藤は、その藤井の放つ負のパワーを利用し、先生を自分と同じ闇に引きずり込んだ。

そして、見事に藤井の「先生を刑務所に入れたい」という願いを叶えてしまった。

もしも、悪魔がこの世にいるのなら、人の「憎悪」という感情をうまく利用して、自分の闇に引きずり込み、「凶悪」という「陰」を増殖させていく。

そういう闇に潜む者なのではないかと思った。



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





「凶悪」 スペシャル・プライス Blu-ray

凶悪 スペシャル・プライス [Blu-ray]

新品価格
¥1,745から
(2016/9/5 15:42時点)



原作本「凶悪―ある死刑囚の告発」

凶悪―ある死刑囚の告発 (新潮文庫)

新品価格
¥637から
(2016/9/5 15:43時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック