とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ファン・ジョンミン



イ・ジョンジェ主演の韓国映画「新しき世界」をU-NEXT で観た。

裏組織の権力争いを舞台に、陰謀、ワイロ、策略、駆け引き、裏切りが渦巻く世界で生き抜く男たちを描く人間ドラマ。


満足度 評価】:★★★★☆

面白かった!‬‪

マフィアの会長の座をめぐる跡目争い‬。

最後の最後まで話が二転三転し、ヒリヒリとした緊張感もあって飽きさせない‬。

その中で予想外の兄弟愛が発覚し、その絆の深さにグッときて思わず泣いてしまった‬。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『新しき世界』予告編 動画

(原題:신세계(新世界))



更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月27日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年9月5日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「新しき世界」は、現在U-NEXT で配信中

本ページの情報は2019年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

ネット配信で観る:「新しき世界」(字幕版)

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DVDで観る:「新しき世界」

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キャスト&スタッフ


出演者

イ・ジョンジェ
 
…(「沈黙、愛」、「LUCY/ルーシー」など)

〇ソン・ジヒョ

監督・脚本

パク・フンジョン
…(「The Witch 魔女」、「V.I.P. 修羅の獣たち」など)


2013年製作 韓国映画




韓国映画「新しき世界」





あらすじ

ある巨大裏組織の会長が亡くなり、後継者争いが始まった。

No.2のイ・ジュング(パク・ソンウン)が最も会長に近いと言われていたが、会長お気に入りの中国出身の朝鮮族チョン・チョン(ファン・ジョンミン)が勢いを増していた。

ジャソン(イ・ジョンジェ)はチョン・チョンの右腕として仕えていたが、実はカン刑事(チェ・ミンシク)が送り込んだ潜入捜査官だった。

ジャソンは、周りに警察の犬だとばれないかという不安を感じながらも、その権力争いに巻き込まれていく…。



韓国映画「新しき世界」イ・ジョンジェ



感想(ネタばれあり)


極めて韓国らしい人間ドラマ


会長の座をかけた権力争いは「ゴッドファーザー」のようであり、潜入捜査官の水面下での争いは「インファナル・アフェア」のようでもあった。

さらに、「会長=王様」と見立てると、組織が右と左に二分し、どちらの派閥につくのかを巡って、陰謀や策略が巻き起こる様は、朝鮮王朝を描いた歴史ドラマそのものでもある。



そして、韓国で特徴的なのが、人と人の距離の近さ、絆の強さだ。

血のつながった兄弟でもないのに、仲の良い先輩のを兄(ヒョン)と言って慕い、先輩も後輩のことを本当の弟のようにかわいがる。

そんな「兄弟」の絆は、世界の中でもあまり類のない韓国らしさだと思う。



この映画では、主人公のジャソンとチョン・チョンの「兄弟」が物語の軸となっていて、二人の関係を感じさせる場面には、思わず泣かされてしまった。

つまり、これは「ゴッドファーザー」や「インファナル・アフェア」などの海外の映画のエッセンスを感じさせながらも、極めて韓国らしい映画だった。



韓国映画「新しき世界」パク・ソンウン



王座を手に入れるのに必要なのは冷静さとしたたかさ


物語のメインとなるのは「誰が次期会長になるのか」だ。



イ・ジュング(パク・ソンウン)、チョン・チョン(ファン・ジョンミン)、ジャソン(イ・ジョンジェ)の3人が、それぞれしたたかで、腹黒く、何を考えているのか分からない。

だから、どこからどんな裏技をしかけてくるのか分からず、誰が会長になるのか、最後まで分からない。

その王座をかけた権力争いが一番面白かった



それだけでもハラハラドキドキなのに、さらに「ジャソンはいつ犬だとバレるのか、それともバレないのか」という怖さもある。

ジャソンがまたポーカーフェイスの人で、表情を見ているだけでは「何を考えているのか」が分からない。



しかし、全てを見終わった後で、頭からジャソンの行動を思い返してみると、「一番のしたたか男」はジャソンだったことが分かり、思わず背筋がゾッとしてしまう

最後の最後まで生き抜き、頂点に立つために必要なのは、何を言われても動じない強さと、したたかさなのだ。



そう思うと、ジュングは権力はあったけれど人望がなく、チョン・チョンはカッとなると見境がなくなるところが欠点だった。

その二人の間を縫って、ジャソンは耐えるところは耐え、したたかに時が来るのを待っていたのが、王座を手に入れた秘訣だったのだろうと思う。



韓国映画「新しき世界」チェ・ミンシク



「許せない一線」を越えてしまったチョン・チョン


全体的に男臭く、血生臭い映画であったけれど、その中にホロっとさせる場面があったのも、この映画が他の裏社会を描く映画と違う特徴的なところだ。



それは、チョン・チョンの最後の場面だった。

ジャソンが連絡係として使っていた囲碁の先生を突き止めたチョン・チョンは、先生をレイプした上で散々痛めつけるという、とても人間とは思えない暴行をする。

それを観たジャソンは、これ以上苦しめないために、囲碁の先生を殺してしまう。



しかし、あまりにも酷いことをしたチョン・チョンは次から次へとやって来る刺客と格闘した上、息も絶え絶えの状態で病院に搬送される。

その刺客は「弟分」のジャソンが送り込んだものだった。



そのチョン・チョンを見舞ったジャソンは、チョン・チョンから「側まで来い」と言われる。

殺気を感じつつも、そばに寄ったジャソンだったが、その時チョン・チョンから出た言葉は意外にも「もし俺が生きていたら、許してくれるか?」だった。

その言葉に私は泣いてしまった。



互いに権力争いをする間柄でありながら、チョン・チョンにとってジャソンは大事な弟であって、ジャソンのことは守っていたけれど、囲碁の先生には酷いことをしてしまった。

それはジャソンにとって許しがたい、一線を越えたできごとだったのだ。

そのことを感じていたチョン・チョンは「許して欲しい」と言ったのだろうと私は思った。



最後まで観ればわかるけれど、中国の深センで出会った朝鮮族の二人は、恐らく「韓国で天下を取ろう」という夢を持って韓国にやってきたに違いない。

そこで、ジャソンは警察に入り、チョン・チョンは裏組織に入った。

その後、計画通りジャソンはその組織に潜入捜査官として入るが、チョン・チョンは最後の最後でジャソンの一線を越えてしまった。



カッとなると我を忘れてしまうチョン・チョンは、後で我に返るが、もう時すでに遅しだったのだ。

その時の「許してくれるか」の一言で二人の関係が分かる場面だった



韓国映画「新しき世界」ファン・ジョンミン



「新世界」とは、一体誰のシナリオなのか


「新世界」というのは、「その裏組織を一掃して、警察が裏から操れるようにする」というカン刑事が書いたシナリオだった。



しかし、最後まで観ていると、深センにいた時から二人は「兄弟」だったことが分かる。

ということは、そもそも、このシナリオを書いたのはカン刑事ではなく、ジャソンだったのでは…と思えてくる。

そう思って、最初のシーンを思いだすと、ジャソンが会長の右腕を殺したことから始まって いる。



そもそも、この抗争を仕掛けたのはジャソンではないのか。

当初のシナリオでは、チョン・チョンとジャソンが天下を取るはずだったのに、チョン・チョンがジャソンの許せない一線を越えてしまったから、世界はジャソンだけのものになったのだ。



これは、本当に最後の最後まで気を抜けない映画で、最後まで観ても、「どういうことだ…?」と考えてしまう映画だった。

人間の腹の探り合いから、兄弟の仁義、陰謀や裏切り、策略など、人間の汚いところが全部描かれている上、全てのシーンが見応えのある、本当に面白い映画だった。


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ファン・ジョンミン主演の韓国映画「ベテラン」をU-NEXT で観た。

財閥の御曹司を逮捕したい刑事と、それを阻止しようとする財閥との戦いを描く社会派エンターテインメント作品。


満足度 評価】:★★★★☆

めちゃくちゃ面白かった!

韓国の暗部「財閥」の闇を描く社会派エンターテインメント。

ナッツリターン以上に酷い財閥の実態が面白い。

が、そこには国が財閥から得る巨額の税収が彼らに力を与えている実態もあり、解決し難い根深い闇を観た。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ベテラン』予告編 動画

(原題:베테랑)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月22日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年8月23日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



ネット配信で観る:「ベテラン」(字幕版)

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キャスト&スタッフ


出演者

ファン・ジョンミン
…(「哭声/コクソン」、「アシュラ」、「国際市場で逢いましょう」、「ベテラン」、「甘い人生」、「ユア・マイ・サンシャイン」など)




〇チャン・ユンジュ

〇オ・デファン

〇キム・シフ


監督

〇リュ・スンワン


2015年製作 韓国映画



韓国映画「ベテラン」



あらすじ


刑事のソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)は、自殺未遂をした知人の事件性を調べているうちに、その知人が自殺する直前に財閥の御曹司チョ・テオ(ユ・アイン)を訪ねていることを知る。

以前からテオについて犯罪を犯している匂いを感じていたドチョルは、知人がテオを訪問した時の防犯カメラの映像を見ようとするが、その時だけ映像が残っていないという。

ますます疑惑を深めたドチョルだったが、あらゆる方面から妨害を受け、事件を摘発することができず…。


韓国映画「ベテラン」ファン・ジョンミン



感想(ネタばれあり)


セクハラ、パワハラ何でもアリの財閥御曹司


これは、2014年に起きたナッツリターン事件によって、世界が韓国の財閥の傍若無人さを知った翌年に製作された作品であり、それは、最も財閥に対する批判が高まっていた時だった。



そういう時代背景もあってか、もうとにかく、ユ・アイン演じる財閥の御曹司がが呆れるぐらいに酷い。

暴力アリ、暴言アリ、セクハラありで、パワハラあり。

何でもアリのやりたい放題。



さすがに、一緒にスパーリングをしているボディーガードの足をへし折るっていうのは、やり過ぎだと思ってしまうけれど、CAの接客態度が気に入らなくて飛行機をUターンさせたのが実話なんだから、「もしかして、それもあるかもな」と思えてしまうんだから怖い。



何か不祥事を起こせば、周りの人間に責任を押し付け、本人は高跳びしたり、各方面にお金をばらまいて圧力かけて事件をもみ消しちゃうあたりは、実際にあることかもしれない。

どれもこれも、口あんぐりで目が点の話が多すぎてビックリしてしまうのだけど、だからこそ、それが韓国では問題になっていながら、なかなか解決できない闇なのだろう。



また、御曹司を演じるユ・アインのキレっぷりがあまりに自然で、とても説得力があったのも、「これはリアルだ!」と思ってしまった要因の一つ

このユ・アインの演技を見るだけでも、一見の価値あり!だと思う。



韓国映画「ベテラン」ユ・アイン



韓国の財閥を解体できない根深い事情


なぜ、財閥の人たちは、それほどまでにやりたい放題なのか。

暴行事件を起こそうが、交通事故を起こそうが、事件はもみ消され、犯人は逮捕されない。

それは、裏で警察やマスコミに金が積まれ、圧力をかけられているからだ。



この映画の御曹司も、はじめは被害者であるトラックの運転手を散々痛めつけた上で、たくさんの小切手を握らせ、解決するはずだった。

その後、問題になった後も、なじみの所轄警察がいつも通り処理し、マスコミへは広告枠を買って話をつけていた。



それだけではない。

ユ・アインの「この国は俺たちの税金で潤っているくせに」というセリフが、とても心に残っている。



韓国は国としてはとても小さい国で、人口も少ないため、国民の税金だけでは隣国の中国やロシアや日本と戦って行けないという問題点がある。

しかし、世界中に独自の商品を販売し、外貨を獲得する財閥が納める巨額の税金は、国にとって貴重な財源だ。

だからももしも、不祥事で財閥が危機を迎えるようなことがあれば、韓国自体も危機を迎えることになる



韓国国民の貧富の差がどの国よりも激しい格差社会になっているのは、その財閥が問題であり、解体することで国民間の貧富の差を今よりも少なくすることができるかもしれない。

が、財閥を解体したら国の財政を維持することができないのだ。

だから、国は財閥の不祥事に甘くなり、財閥の人たちはやりたい放題になってしまう



それは、誰も止めることができない悪循環になっているのだ。



韓国映画「ベテラン」ユ・ヘジン



財閥に勝つためには


それでは、彼らにやりたい放題させておけばいいのだろうか。

何か有効な手はないのだろうか。



その解決策をこの映画を提示している。

もしも財閥の不祥事を摘発したい!と思った時に必要なのは、この映画のファン・ジョンミンのように「金や権力に屈しない刑事」だ。

謹慎や降格は当たり前だと思って向かって行けば、勝てるかもしれない



しかし、これまでも映画の中で描かれてきたように、韓国の警察は賄賂を貰ってようやくゆとりのある生活ができるぐらい給料が安い

この映画の中でも、ユ・アインの右腕であるユ・ヘジンがシャネルのバッグにお金を詰め込んでファン・ジョンミンの奥さんにプレゼントする場面がある。

そこで奥さんは、その札束を見て「一瞬、受け取ろうとした」と言ってファン・ジョンミンを責めている。



毎日必死になって働いて子供を育てている共働き夫婦にとって、その誘惑を断ち切るのはとても勇気のあることだったに違いない。

「賄賂」を断り、「クビ」や「降格」覚悟で、ファン・ジョンミンのように財閥の上層部に切り込む刑事や検事がいれば、財閥の不祥事を摘発することも可能だろう。



それに、今はSNSがある。

必死になって働く国民にとって、やりたい放題の財閥は怒りの矛先だ。



そこで、SNSをうまくつかって、世論を味方につければ、降格どころかヒーローになれる可能性もある

終盤、ユ・アインに殴られているファン・ジョンミンが、殴り返さずに殴られ続け、それを見ているギャラリーに動画を撮らせ放題させていたのも、そこに理由があるのだ。

ネット先進国の韓国にとって、SNSは希望となるかもしれない。



韓国映画「ベテラン」オ・ダルス



国の暗部・恥部を映画化してヒットさせる韓国映画の強さ


しかし、未だに財閥が韓国の「暗部」であり「恥部」であることに変わりはない

財閥の不祥事がニュースで流れてくるたびに「またか」と思ってしまうのも事実だ。



その現実をぶっちゃけて、平気で世界に恥をさらしてしまうところが、この映画の凄いところだ。



例えば、日本の官僚に闇があったとしても、それを告発する映画を撮ることはできない。

撮ったとしても、全国で上映することが難しく、黒字化することができない。

そうなると、撮りたいという情熱があっても、二の足を踏んでしまう。



韓国では、それを誰もが笑って楽しめるエンターテインメントにして上映し、大ヒットさせている

そうして、それを観た国民が問題意識を持つようになるため、国民の政治に対する関心も高いのだ。



きっと多くの国民が、この映画の中で財閥の御曹司が痛めつけれらているのを見て、スカッとしたに違いない。

財閥の人々は、自分たちの生活とはあまりにもかけ離れた生活をしているからだ。

そうやって生活に密着した問題を描き、国民もそうした映画を支持するからこそ、韓国の映画は質が高く、上質な映画が多いのだろうと思った。




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クァク・ドウォン主演の韓国映画「哭声/コクソン」をティーチイン付き上映会で観た。

山奥の小さな村に住み始めたよそ者の日本人。彼が来てから、その村では連続殺人事件が起きていて…。

満足度 評価】:★★★★★

これまでかつて、こんな映画を観たことがないような作品だった

恐ろしくて、ずば抜けて独創的、そして個性ほとばしる。

映画の中で描かれる何もかもが素晴らしく面白かった。


「哭声/コクソン」予告編 動画

(原題:곡성(コクソン)




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キャスト&スタッフ


出演者

クァク・ドウォン
…(「アシュラ」、「悪魔の倫理学」など)

國村隼
…(「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」、「泣き虫しょったんの奇跡」、「パンク侍、斬られて候」、「アウトレイジ」、「天空の蜂」など)

ファン・ジョンミン
…(「アシュラ」、「国際市場で逢いましょう」、「ベテラン」、「甘い人生」、「ユア・マイ・サンシャイン」など)

チョン・ウヒ
…(「愛を歌う花」、「ビューティ・インサイド」、「明日へ」など)

監督・脚本

〇ナ・ホンジン
…(「哀しき獣」、「チェイサー」)

2016年製作 韓国映画



哭声コクソン


あらすじ


田舎の山奥にある小さな村・コクソン。

いつもは平和な村にある時、連続殺人事件が起きる。

いずれも、犯人は家族の身内。

村の警察官・ジョング(クァク・ドウォン)は、住民たちに聞き込み捜査をしていく中で奇妙な噂を耳にする。

最近、この村で暮らし始めた一人のよそ者の日本人(國村隼)がいた。

その日本人が村に来てから殺人事件が起き始め、村人は彼を悪魔だと噂し始めており、初めはいぶかし気に聞いていたジョングも、その日本人が怪しいと思い始める…。



哭声コクソン2



感想(ネタバレあり)


映画の解釈は、観客それぞれの判断にゆだねる


韓国映画のサスペンスやミステリーのジャンルは圧倒的に世界一の面白さを誇り、他の追随を許さない程に突出してレベルが高い。

と、私はこのブログの中でも常々言ってきた。

そして、その韓国映画のミステリーの中で、またしてもとんでもない傑作が生まれた

この映画「哭声/コクソン」である。



サスペンス映画であり、ホラー映画でもあり、「殺人の追憶」のようであり、「エクソシスト」のようでもある。

これまでに観たことがない特異な世界を観てせてくれたこの映画。



本編上映後のティーチインでは、監督ご本人が

「この映画の解釈は観客それぞれの判断にゆだねたい」と言っていた。


ということなので、この感想では、私の勝手な解釈でこの映画を語らせていただく。



私がこの映画を観て、とにかく強く感じたのは、人間の思いこみ、勝手な決めつけの恐ろしさ

差別や、偏見、いじめなどはその人間の思い込みに潜む闇が生み出すものであり、そこから、人間自身の心の中にいる悪魔がさらなる悲劇を生むという悲しさだった。

悪魔も天使も、人間の思い込みと想像から生まれた創造物であり、本当に恐ろしいものは、人間一人一人の心の中にあるんだと思った。



哭声コクソン3



勝手な先入観が人を悪魔にする


山奥にある小さな村に暮らし始めた一人のよそ者の日本人。

ちょうど彼が暮らし始めたのと同じタイミングで、その村では殺人事件が起き始める。



すると、住民たちは彼について

「あの日本人が来てから殺人事件が増え始めた」と言い出し、

しまいには、「ふんどし姿で鹿に食いついている姿を見た」という都市伝説のような話まで飛び出す



初めのうちは、「何をバカのことを言ってるんだ」と言っていた主人公の警察官も、やがてその話を信じてしまうようになる。

そして、都市伝説と現実の区別がつかなくなってしまった結果、「あの日本人は悪魔で、村人たちに悪さをしている」と確信してしまう

住民たちに公平であるべき警察官が。



ここで非常に巧みなのは、この日本人が何も語ろうとしないこと。

「どうせ君たちは何を言っても信じないだろう」と言って、自分は何者かを一切語ろうとしない。

ここで、日本人特有の「下手な言い訳はしない」という美徳が描かれ、その国民性がさらに噂を大きくしてしまう



その結果、誰もその日本人が何の目的でそこに住んでいるのか真相を知らないまま、噂話が独り歩きしていく。

小さな村だけあって、そのちょっとした都市伝説があっという間に広まり、いつの間にか「その日本人は悪魔だ」という認識に変わってしまう。

真っ白い生地にポツンと落ちたシミがどんどん広がって、気付いた時には何をやっても落ちない時のように、村人たちの頭の中に一度張り付いた先入観を消し去ることは難しい



これは、私たちの日常でもよくあることだ。

本人(Aさん)は何も悪いことをしていないのに、そのAさんに対し悪意ある人が「Aさんは、実は不倫しているんだって」と根拠のない噂を立てる。

すると、周りの人たちは、Aさん本人に確認もしないうちから「えぇ~、Aさんて不倫しているんだって」と、あっという間にデマが広がる上、さらに「外に子供まで作っているんだって」といつの間にか尾ひれまでつくことすらもある。



そして、Aさんがそのことに気付いた時には、時すでに遅し。

事態の収拾を図ろうと、身の潔白を証明しようとしても、既にAさんにはダーティなイメージがこびりついてしまっている。



哭声コクソン4



好きな人の言うことは何でもよく聞こえ、嫌いな人の言うことは何でも悪く聞こえる人間の悪しき習性


この映画でもそうだった。

連続殺人事件が多発し、村人たちは悪魔(=日本人)の仕業だと信じ切った頃、

警察から「幻覚作用のある毒キノコが加工食品に使われ、それを食べた市民による殺人事件が相次いでいる」という発表がある。

しかし、時すでに遅し。

そんな科学的根拠に基づいた事実に誰も耳を傾けようとしない



人々は日本人が悪魔だと信じ込み、祈祷師が助けてくれると信じている

日本人が悪魔で、祈祷師が本当に悪魔を退治してくれるのかなんて、誰も真相を知らないのに

本当は毒キノコの副作用かもしれないのに。

ここに、冤罪やいじめを生み出す人間の思い込みの恐ろしさを見る。



人間はとても自分に都合の良い生き物で、好きな人の言うことは何でも好意的に聞こえ、嫌いな人は何を言っても悪く聞こえてしまう

だから、この映画の日本人が「お前たちに何を言っても信じないだろう」と言った時、それは主人公の警察官には、「俺は悪魔なんだ。そんなことを言ってもお前らには理解できないだろう」と聞こえてしまう。



いかにも怪しくて、インチキそうに見える祈祷師だって、「ソウルでも有名な祈祷師なんだよ」と言われたら「すごい先生なんだ」と信じ込んでしまう

人々は目の前にいる人に対し、その人が良い人か悪い人かを判断するのは、「噂による先入観」で決まってしまっているもんなんだと改めて思い知らされる。



私自身の人生の中でも、初めて会った時には、「この人はこういう人なんだろうなぁ」と思ったことが、追々話をしてみると実際は全然違う人だったなんてことがよくある。

この映画では、その「こういう人なんだろうなぁ」という先入観による思い込みが、その人を勝手に悪人にしてしまうんだということに気付かされる。



哭声コクソン5



人は「何を言っているのか分からないよそ者」に対しレッテルをはりたがる


この映画で巧みだなと思ったのは、その肝心なよそ者を日本人にしたということ。

逆に、日本の山奥の田舎町にフラッと訪ねてきて住み着いた人が韓国人だったり、中国人だったら、私たちはどんな反応をするのかを考えてみたらよく分かる。

最初はきっと、「変わった人だなぁ」と思うだろう。



でも、その人が言っている言葉が分からないから、きっと誰も話しかけずにそっとしておくんじゃないだろうか。

そして、その人が移り住んでから、これまで平和だった村に急に殺人事件が多発するようになったら、「あのよそ者が何かしたんじゃないだろうか」と考えるに違いない。

事件の真相は、全く別のところにあるのにも関わらずだ。



そんな思い込みが全く起きないとは考えにくい。

日頃から私たちは、「何を言っているか分からないよそ者」に対し、全く根拠のないレッテルをはりがちだ

「あの人は外人だから」とか、「あの人は中国人だから」とか、「あの人は韓国人だから」とか、自分の頭の中で仕分けしやすいようにラベルを貼っている。



そして、常に自分の立場を脅かされるのではという心配から、日頃からその人にフラグを立てておけば、何かあった時に対応できると信じ込み安心している。

それ以前に「同じ人間」というラベルは存在しない



しかし、そんな思い込みが対立を生み、その裏で悪が順調に育ち、いつしか人殺しや報復行動に発展する

悪魔とは、ある特定の人間に備わっているものではなく、1人1人の心の中に潜み、その集合体が次第に大きくなっていくもの。

この映画を観て、そんな人間の心の奥底に潜む悪の恐ろしさを感じた

そして、私自身の心の中にもそんな悪魔が潜んでいるのを感じ、思わずゾッとしてしまった。



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チョン・ウソン主演の韓国映画「アシュラ」を試写会で観た。

汚職にまみれた市長と、それに飼われている悪徳刑事。市長を引きずり下ろしたい検事。

彼らの闘いを描く。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

豪華な俳優陣の演技は、文句なしに面白かった。

しかし、あまりにも暴力シーンが多すぎて、途中でうんざりしちゃた作品。

最初から最後まで、悪しか出てこないという設定も残念だった。

悪の中にも一筋の善があれば良かったのに…と思う。


「アシュラ」予告編 動画

(原題:아수라(阿修羅))




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チョン・ウソン X キム・ソンス「MUSA 武士」

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キャスト&スタッフ


出演者

チョン・ウソン
…(「ザ・キング」、「監視者たち」、「グッド・バッド・ウィアード」など)

ファン・ジョンミン
…(「哭声/コクソン」、「国際市場で逢いましょう」、「ベテラン」、「甘い人生」、「ユア・マイ・サンシャイン」など)

チュ・ジフン
…(「コンフェッション 友の告白」、「結婚前夜~マリッジブルー~」)

クァク・ドウォン
…(「哭声/コクソン」、「悪魔の倫理学」など)

チョン・マンシク
…(「ありふれた悪事」、「7番房の奇跡」など)

監督・脚本

キム・ソンス
…(「FLU 運命の36時間」、「MUSA 武士」など)

2016年製作 韓国映画

アシュラ

あらすじ


刑事ドギョン(チョン・ウソン)は、アンナム市の市長(ファン・ジョンミン)から賄賂を受け取り、市長の身辺整理の仕事を裏で行っていた。

しかし、ある時、市長を告発する裁判で、市長を糾弾する側の証人を高跳びさせる際、その仲介者との間にいざこざがあり、同僚の刑事を死なせてしまう事故が起きる。

その件以来、市長を糾弾するチャイン検事(クァク・ドウォン)がドギョンに急接近し、ドギョンに市長を引きずり下ろす決定的な証拠を出すように迫って来る。

ドギョンは、市長の仕事を後輩の刑事ソンモ(チュ・ジフン)に任せ、距離をおくフリをするのだが…



アシュラ2


感想(ネタバレあり)


最近の韓国映画で定番の(公務員=悪)の構図


韓国といえば、現在、大統領をめぐる前代未聞の様々なスキャンダルがニュースをにぎわせている。(公開時、2017年6月:当時、朴槿恵(パク・クネ)政権下)

あまりにもいろんな方面に大統領の手がのびていて、いろんなところで大金が動いているんだなぁと思う。



しかし、そうして日本でも韓国の大統領や公務員の汚職が報道される以前から韓国映画の中では、公務員の悪徳ぶりが映画化されてきた。

数え上げれば切りがない程、そういった「公務員=悪」の有様が映画の中で描かれてきたので、韓国では警察官や刑事がみな賄賂をもらっていて、ヤクザな人たちが仕事がしやすいように社会ができていると思ってしまう



そして、この映画「アシュラ」もまた、公務員の悪徳ぶりを描いている。

なので、正直、またか。またこのネタかと思わずにはいられなかった。



アシュラ3



市長が周りを引きずり込む泥沼


「悪」の中心にいるのは市長である。

市長は様々な企業から金をもらい、その金を刑事に横流しして犬のように扱う。

刑事も金が貯まりだすと、仕事を辞めて市長のボディガードに転職する。

そこには、うまいことリサイクルできるシステムができあがっている



市長は悪の沼を作り出し、周りの人間は市長に近づけば近づく程、ずぶずぶとその底なし沼の深みにはまっていく…

自首したら最後、刑務所行きは確実で、裁判なんてことになったら、殺し屋に狙われ命すら危うい。

生きていくために、沼から抜け出すことができないのだ。



市長の犬になった刑事に気付いた検事は、彼を通じて市長を告発しようとする。

しかし、その検事は検事で「市長反対派」という、これまたワイロと利権でつながった沼がある。

結局のところ、どっちに転がってもそこには沼しかない

つまり、市長も検事も警察も、全て「悪」なのである。



アシュラ5



次第に形相が鬼へと変化していくチョン・ウソンの表情に注目


私がこの映画を観ていて面白かったなぁと思ったのは、主人公の刑事ドギョンが悪の沼にはまればはまる程、その顔がドンドン歪んでいくところ

この表情の変化を観ているのが非常に面白かった



そもそも、この映画の面白さは、ストーリー展開とか、描かれているテーマよりも、豪華な俳優たちの演技にあると思った。

その中でも、チョン・ウソンファン・ジョンミンの対決が面白いわけだけど、さらに言えば、そのチョン・ウソンの人間性の変化と合わせて表情の変化が非常に面白かった。



初めは金が欲しくて始めた市長の裏稼業

しかし、自分のミスで先輩刑事を亡くしてしまう。

そこから、歯車が狂い始める。



初めはクールだったドギョンが、次第に焦り始め、そして発狂し、ボコボコに殴られ、もう全てがどうでも良くなってくる…

いつかは抜け出せると思っていた沼から抜け出せないことに気付き、妻も余命が短く、もう失うものは何もないと気付いた瞬間

まさに、ドギョンは鬼の形相をしている

その極限の状況が、キム・ソンス監督の描きたかった「アシュラ」だったんだろうと思う。




アシュラ4



こんな社会でも変われるという希望が欲しかった


しかし、私にとって残念だったのは、ここには悪しか出てこないこと。

市長、刑事、検事と公務員たちが揃っていながら、誰一人として市民の生活を考えていない。

それはちょっとやり過ぎなんじゃないかなと思った。



ドギョンが裏稼業をしながら、病気の妻を気遣うように、100%の悪じゃない、20%の善がいても良かったと思う。

その僅かな善が、この先に希望を持てるような終わり方にしてくれないと、結局、このまま利権社会は変わらない



それとも、韓国は、このまま利権社会で良いと思っているんだろうか。

どこかに希望を持たせてくれないと、絶望のままという気がする。

この後、検事が持っているレコーダーがうまく機能してくれると信じたいが、でも、このままだと、この後に立った市長もまた、利権の沼を作っていくような気がしてならない

私は、この泥沼の社会構造をガラリと変えるような希望の光が観たかった

そこが残念なところだった。



関連記事


〇 「アシュラ」試写会終了後にトークイベントがありました

トークイベントのレポはこちらから →韓国映画「アシュラ」の上映後トークイベントに行ってきました。ゲスト:キム・ソンス監督、橋本マナミ。トーク再現レポ掲載【レポート】





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韓国映画「アシュラ」の試写会後に、キム・ソンス監督をゲストに迎えたトーク・イベントがありました。

ここでは、その時に私が書きなぐったメモから思い出せる限り、ここで再現したいと思います。

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〇 「アシュラ」観ました!!

映画の感想はこちらから →韓国映画「アシュラ」賄賂にまみれた市長の泥沼。引きずり込まれ、はまってしまった人間たちの泥仕合。そこにあるのは悪のみ。チョン・ウソン、ファン・ジョンミン主演映画【感想】

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まずはじめに、キム・ソンス監督から日本語で挨拶がありました。

キム・ソンス監督(以下監督
「こんにちは。私はキム・ソンスです。みなさん、映画を観てくれてありがとうございます。」


その後、司会者の方から、キム・ソンス監督にこの映画について質問がいくつかありました。

司会この映画の登場人物は悪人だらけですが、なぜ、このような映画を作ろうと思ったのですか

監督「私は、フィルムノワールが好きで、その中でもアメリカ、フランス、日本の映画が特に好きでした。

そして、いつか、フィルムノワールのような映画を撮りたいと思っていましたが、

現代的に私なりの解釈で撮りたいと思っていました。

いつしか政治指導者、検事、警察を現代の悪党にして撮ったら面白いだろうと考えるようになりました。」




----------

司会出演者の方たちはどのようにキャスティングをしたのですか

監督「最初に脚本を書き上げた時、周りの人たちから映画化するのは無理だろうと言われました。

チョン・ウソンは昔からの知り合いで、彼に見せたところ、やりたいと言ってくれました。

その後、ファン・ジョンミンがやりたいと言ってくれたので、製作会社も決まり撮影することができました。

撮影の現場はとても楽しかったです。

役者同士の演技に戦慄を感じ、非常にスリルがある現場でした。」

----------

司会撮影が大変だったシーンはありますか?

監督「映画の後半に、雨の中、カーチェイスをするカーアクションのシーンがあります。

その場面から主人公の状況が変わっていきます。

それまで、主人公は感情を表に出しませんでした。

とてもクールな役でした。

それが、あのシーンで感情が爆発します。

非常に狂気に満ちたシーンでした。

その狂気をどのようにしたら伝わるかと考えていたところ、スタッフから雨を降らせたらどうかと提案がありました。

私も良いなと思い、雨を降らせてシーンを撮りました。

しかし、実際雨を降らせたら、とても大変でした。

撮影中は『なんで、雨のシーンにしてしまったんだろう…』と後悔したのですが、良いシーンが撮れたと思いました。」


当日の写真はこちら



----------

司会出演者の方たちとは、どうやってシーンの撮影をしていったのですか

監督チョン・ウソンは、これまで何回も一緒に仕事をしていた仲間でした。

なので、シナリオを書く前から、この映画を撮りたいと彼に話をしていて、とても制作しにくいストーリーなんだという話をしたところ、

ヒョン(兄貴・韓国では男性同士の場合、仲の良い目上の人に対しては親しみを込めてこう呼ぶ)が撮りたいなら参加するよ。

ヒョンが歌いたい歌があるなら、僕はその歌に合わせてダンスを踊らなければいけない。

と言ってくれました。

その言葉があったので、最後まで撮影することができました。」

監督ファン・ジョンミンについては、昔から一緒に仕事をしたいと思っていました。

きっと誰もがそう思うと思います。

しかし、この映画のファン・ジョンミンの役は主演というよりも助演だったので、断られるのではないかと心配していました。

シナリオを見せたところ、『やります』と言ってくれました。

彼がそう言ってくれたので、お金が集まりました。

ファン・ジョンミンが出るとお金が集まりやすいと聞いていましたが、正にその通りでした。

彼は演出の実力もある人です。

なので、撮影中も演出に対しアイデアを出してくれました。

ファン・ジョンミン演じる市長がパンツを脱いで登場する場面があります。

本当は、最初はパンツ一丁で登場する予定でした。

ところが彼は『ここはパンツを脱ぎましょう』と言いました。

あの、パンツを脱いで登場するシーンは、ファン・ジョンミンのアイデアでした。」




----------

ここで、タレントの橋本マナミさんが登場しました。


司会映画『アシュラ』を観た感想はいかがでしたか

橋本マナミ(以下、橋本

「息が止まりそうなぐらい、強烈な映画でした。

しばらく興奮が止みませんでした。」


司会橋本マナミさんから見て、キム・ソンス監督の印象はいかがですか?

橋本「映画を観た時は、怖い方だと思っていました。

実際にお会いすると、笑顔が優しい素敵な方でした。」


司会橋本マナミさんは日本では愛人にしたいNo.1と言われていますが、監督から見て橋本さんの印象はいかがですか?

監督「先程、お会いした時、会った途端に息が詰まる程強烈な印象を受けました。

私には『アシュラ』以上の衝撃でした。とてもドキドキします。」


----------


司会橋本さんから観て、この映画のそれぞれの役者さんの印象をお聞かせください

橋本チョン・ウソンさんは、汚職刑事で悪いことにはまっていく役で。

市長と検事の間に挟まれて揺れ動く役ですが、その一方で、病気の奥さんを愛している面もある。

この中では一番好きです。

チュ・ジフンさんは、イケメンで魅力を感じますね。

ファン・ジョンミンさんは、悪い人でお金と名誉と政治のために生きている人。

感情移入できませんでした。

クァク・ドウォンさんは、正義のために生きているのかなと思ったのですが、それだけじゃなく悪い面もあって、

拷問のシーンが酷かったので、好きじゃないです。

共感できなかった。」

----------

司会橋本さんが、この4人の中で、もしも、結婚をするなら、恋愛をするなら、愛人になるなら、一夜だけの関係なら誰にしますか?それぞれ、1人ずつ選んでいただけますか?

監督「この4人の中だったら、チョン・ウソンを選んで欲しいと思います。

21年間、同僚として一緒に仕事をしてきましたが、恋愛中は絶対に浮気をしないジェントルマンです。

彼は人間として素晴らしいです。」

橋本「結婚をするなら、チョン・ウソンさんが良いです。」

監督「恋愛なら、チュ・ジフンがおススメですよ。」

橋本「恋愛するなら、チュ・ジフンさんが良いです。

愛人になるなら、ファン・ジョンミンさんが良いです。

お金をいっぱい持っているので。

そして、一夜だけの関係なら、クァク・ドウォンさんが良いです。

本当は、一夜だけの関係じゃなくて、隣のお兄さんのような、困った時に助けてくれそうな感じなので、そういう関係が良いです。」

監督「結婚するなら、チョン・ウソン、恋愛するならチュ・ジフン

他の選択肢は選べないですね。」




----------

司会これまでにあった人生で一番の修羅場を教えてください

橋本「昔、お付き合いしていた人で、すごく年上の方がいたのですが、

普段はとてもかっこいい方で。

一緒に海外旅行に行ったことがあるのですが、旅行先でケンカしてしまって

『別れよう』と言われました。

私も、その時はケンカしていたので『いいよ』と言ったら、

しばらくして、『なんで、別れようなんて言っちゃったんだよぉ~~~』と言いながら床をゴロゴロし始めまして。

その姿を見て、ドン引きしてしまって。

最後まで、カッコよくいて欲しかったんですよね。」

----------

司会もしも、監督が橋本さんを主人公にして映画を撮るなら、どんな作品を撮りたいですか?

監督「この『アシュラ』に出演していた、チョン・ウソンチュ・ジフンファン・ジョンミンクァク・ドウォンの4人と、もう1人、チョン・マンシクを合わせた5人とは、今でもとても仲が良くて、よく会っています。

この関係にとても満足しています。

昨年末にも忘年会で会いまして、その時に『次のシナリオを早く書いて欲しい』と言われました。

しかし、その5人の中に橋本さんが出てくれれば、そこは自然と修羅場になると思うので、シナリオはいらないと思います。」

橋本「私は監督に奪われたいと思います」

監督「この5人に今日の写真を見せたら、大騒ぎになると思います。

橋本さんに会ったら、みんなとても喜ぶと思います。」


↓ 監督がその後も仲良くしているという5人。左からチョン・ウソン、チュ・ジフン、キム・ソンス監督、クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、チョン・マンシク
アシュラ6


----------

司会2017年が明けたばかりですので、2017年の目標をお聞かせいただけますか

橋本「今年もバラエティやドラマに出させていただきたいです。

以前から極妻に憧れているので、極妻に出られるように精進したいと思います。」

監督「今年の9月に撮影に入る予定です。

映画が成功するように、しっかりと準備したいと思います。」

----------

司会最後に、この映画の見どころをそれぞれお聞かせいただけますか

橋本「この映画は、全てが男らしく突き抜けていて、ゾクゾクする映画です。

是非、映画館で観て欲しい映画です。」

監督「今日、見に来てくれた方々、年明けから、こんなに辛い映画を見に来てくれてありがとうございます。

本来だったら、痛快なアクション映画にすれば良かったのですが、暴力の実態を見せたいと思いました。

暴力の痛みを感じて欲しいと思いました。

居心地の悪い感じがしたと思いますが、気持ちは通じていると思います。

まだご覧になっていない方には、

あえて何も言いません。

何も知らない状態で観て欲しいと思います。

演技の上手い人たちが出ている映画です。

演技の晩餐会を観ているような気分になる映画です。」


アシュラ





----------


以上です。

写真は、ニュースサイトに上がっていたので、そちらをご参照ください。

監督のお話の中で、フィルム・ノワールの現代的解釈が、この「アシュラ」だというのが面白かったですね。

やはり、ここ数カ月間の大統領スキャンダルのように、現代の韓国での最大の悪は「役人」なんだなという印象が、さらに強くなりました。

また、「感情が爆発した時の狂気を表現するために雨を降らせよう」という考え方も、「友へ チング」の頃から、韓国では定番の気がします。

そして、ノーパンで登場したのは、ファン・ジョンミン本人の考え方だというのも、意外で面白かったです。

監督自身から、こんなにたくさんのお話を聞ける機会はなかなかないので、とても充実したトークイベントでした。

ぜひ、また、こんなイベントがあると良いなぁと思います。



***********

〇 「アシュラ」観ました!!

映画の感想はこちらから →韓国映画「アシュラ」賄賂にまみれた市長の泥沼。引きずり込まれ、はまってしまった人間たちの泥仕合。そこにあるのは悪のみ。チョン・ウソン、ファン・ジョンミン主演映画【感想】

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ファン・ジョンミン主演の韓国映画「国際市場で逢いましょう」をWOWOWで観た。

朝鮮戦争の時に朝鮮半島の北部から、一家離散しながらも釜山にたどり着き、釜山の繁栄と共に発展していった家族の姿を描く。

満足度】:★★★☆☆(3.5)

良い映画を観たというよりは、歴史の勉強になったと思った作品。

「フォレスト・ガンプ」を観た時の印象にとても似ている。

出演ファン・ジョンミン、キム・ユンジン、オ・ダルス、チョン・ジニョン、チャン・ヨンナム、ユノ(東方神起)

監督:ユン・ジェギュン 2014年製作 韓国映画

「国際市場で逢いましょう」予告編 動画

(原題:국제시장)




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あらすじ


釜山に住むドクス(ファン・ジョンミン)は、まだ幼かった朝鮮戦争時代に北から家族と共に釜山へやってきた。

その時に一家離散してしまい、それ以来、父と妹とは会えず、ドクスが家長として母を支え、弟と妹の面倒を見ながら暮らしてきた。

そして青年になったドクスだったが、弟がソウル大に見事に合格。

しかし、釜山に住むドクスが弟をソウル大に行かせる程の金がない…。

そこで、親友のダルクが「ドイツで炭鉱夫を探している」という話を持ってくるが…。


国際市場で逢いましょう

感想(ネタバレあり)父と約束した釜山 国際市場の「コップンの店」


この映画を観ると、韓国の朝鮮戦争以降から現在までにあった歴史と、どうやって釜山が繁栄していったのかを知ることができる。

主人公のドクスは釜山の国際市場にあるお店「コップンの店」で働いている。

そこはそもそも、父方の叔母の経営しているお店であり、朝鮮戦争時代に父と「国際市場にある「コップンの店」で会おう」と言って別れたため、いつ父が帰ってきてもいいように、その店を守り続けていた。

青年になったドクスは、ソウル大に進学する弟のためにドイツの炭鉱まで出稼ぎに行ったり、

船長になりたいという夢をあきらめ、店と結婚したいという妹のためにベトナム戦争に行ったり

離散した家族を探すために、ソウルまで行ったり…。

常に、家族のために自分の身を削って365日働き続ける。

それが、ドクスという男だった。

国際市場で逢いましょう2

朝鮮戦争 → 一家離散 → ベトナム戦争 常に分散されてきた朝鮮半島


最初から、最後までこの映画を観終わってみると、良い映画を観たというよりも、韓国の歴史を知る勉強になった気がした。

第二次大戦直後、日本の支配から解放された直後に朝鮮戦争が勃発。

せっかく独立した朝鮮半島も、北と南に分断されてしまう。

その際、ドクス一家は父と妹と離れ離れになってしまう。

その後、韓国が発展し始めると、多くの若者がドイツの炭鉱へ出稼ぎに行く。

私は、この出稼ぎの話は知らなかった。

当時、こんなことがあったんだねぇ。

そして、彼らが韓国へ帰ると、次はベトナム戦争に参戦する。

恐らく、主人公のドクスと同じように、朝鮮戦争 → 一家離散 → ベトナム戦争 を経験している家族がとても多いんだろうなぁと思った。

だからこそ、この映画は韓国で多くの人に愛され、支持を得たんだと思う。

国際市場で逢いましょう3

死んだと思っていた家族との再会…


その様々な激動の歴史が描かれている中で、私が最も感動したのは、「死んだかもしれない」と思っていたドクスの妹が生きてることを知ったシーンだ。

お父さんは生きているだろうけど、あの高さから落ちた妹はきっと助からないだろう…。

きっと、誰もがそう思ったに違いない。

その妹が生きていた。

あの、「左耳の裏側のホクロを確認した」瞬間。

あぁ良かったと思った。

それに、なんと言ってもお母さんが生きている間に、妹と再会できて良かった。

お母さんも、お父さんには会えなかったけど、妹に会えてホッとしたかな。

その翌年に息を引き取ってしまう…。


国際市場で逢いましょう4

「あの時私も同じ気持ちだった」と思える映画は国民から愛される


韓国の近代史を知るには、この映画が最適なように思う。

この映画を観ながら思ったのは、「フォレスト・ガンプ」だった。

時折、実在の人物、例えば現代(ヒュンダイ)の創設者や、有名デザイナーのアンドレ・キム、歌手のナム・ジン(東方神起のユノが演じる)などを歴史の案内人として登場させている方法が良く似ている。

この映画「国際市場で逢いましょう」は、公開時、韓国での観客動員数が歴代2位を記録したという。

「フォレスト・ガンプ」もアメリカで国民に愛され、非常にヒットした作品だった。

やはり、長い人生を生きてきた中で、「あぁ、あの時私も同じ気持ちだった」と思えることが多い作品は、自動的に多くの人から愛される作品になるのだろう。

それぐらい、幼い頃からこのドクスと同じように苦労しながら、韓国の発展に貢献してきた人々が多いということなんだと思う。



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ブログネタ
韓国映画 に参加中!
ファン・ジョンミン、ユ・アイン共演、12月12日公開予定の韓国映画「ベテラン」の予告編を見た。

韓国では描くことがタブーとされている「財閥の横暴」について、深く切り込んだアクション・エンターテインメント作品。

昨日、ブログに書いた「技術者たち」に引き続き、楽しそうな作品見つけちゃった~ (´▽`)

だって、ファン・ジョンミン X ユ・アイン って聞いただけで、「観たいーーー!!」って思ったもんね。

「ベテラン」予告編 動画

(原題:베테랑)




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私の、超個人的なファン・ジョンミンとユ・アインに対する想い


あぁぁぁぁぁぁヤバイな~、ファン・ジョンミン主演だって・・・、しかもユ・アイン共演だって・・・

あぁぁぁぁぁぁそれだけで観たいじゃんねぇ。面白そうじゃんねぇ

そのキャスティングを聴いた瞬間に予告編の再生ボタンを速攻押したのよ。

んーー。私の中で、ファン・ジョンミンと言えば、「甘い人生」であり、「ユア・マイ・サンシャイン」であり、「アクシデント・カップル」(TVドラマ)なんだよね。

ファン・ジョンミンのそのほかの出演作には、「哭声/コクソン」、「アシュラ」など。

そして、ユ・アインといえば、「カン・チョリ オカンがくれた明日」であり、「トキメキ☆成均館スキャンダル」(TVドラマ)なんだよね。

二人とも、私の好きな俳優で。

ファン・ジョンミンは、そこにいるだけで「なんかやってくれそうこの人」オーラを出す人であり、ユ・アインは、私にとっては、「将来を最も期待する若手俳優のうちの一人」。

ベテラン


今回の映画「ベテラン」で、ファン・ジョンミンは、正義感の強いベテラン刑事役。

ベテラン2


そして、ユ・アインは、財閥三世で冷酷冷淡で、やりたい放題の悪。

どうも、韓国では「腐ってる財閥」を描くこと自体がタブーだそうで。

ナッツ・リターン事件で世界に知れちゃったのにねぇ(笑)

今回は、そこをズバズバいっちゃってるらしい。

ベテラン3


でもさ、普通さ、逆でしょ。

ファン・ジョンミンが悪で、ユ・アインが善でしょ。

そこを、ユ・アインが悪で行った時点で、私の期待と監督の意図がピッタリ合ってるワケ。

ファン・ジョンミンが善悪の両方できるのはみんな知ってるけど、ユ・アインが悪役できるなんて未知数。

そこをあえて、ズバッといったあたり、監督も同じようにユ・アインの才能に期待してるんだと思う。

いや~、彼は、相当やってくれると思う。そう信じてる。

さらに、さらに、「そこにいるだけで笑える俳優」オ・ダルス(「トンネル 闇に鎖(とざ)された男」「七番房の奇跡」)までいたらさぁ、もう既になんかおかしくて笑っちゃうんだよね(笑)

(この上にあるファン・ジョンミン版のポスターのファン・ジョンミンの右隣にいる人。ね、なんかもうおかしいでしょ(笑))

そして、この映画「ベテラン」の公式サイトを見たら、イントロダクションのページに

「こんな告発的な映画がこんなエンタテインメントであるという事実、素晴らしい!」
映画監督:ポン・ジュノ(「殺人の追憶」)

なんて、ポン・ジュノのコメントまで載ってるワケ。

もぉぉぉぉぉぉ、マスマス観たいよねぇ。

韓国では、この夏「ミッション:インポッシブル/ローグネイション」を抑えて大ヒット!

韓国映画歴代3位の大ヒットなんだって!!

あぁ、ヤバいなぁ。観たいなぁ。

そんな「ベテラン」は、12月12日より、全国公開予定。



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