とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ブレードランナー



ライアン・ゴズリング主演の「ブレードランナー 2049」をジャパンプレミアで観た。

前作「ブレードランナー」から30年たち、人間は絶滅の危機にあり、レプリカントに支配された世界を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

後半は、予想外に泣きながら観ていた。

美しいものを見て素晴らしいと思い、涙を流すという感情こそが人間の素晴らしさであることが、この映画を観ているとよく分かる。

そして、それを知ってさらに涙が溢れ出る。


この映画には、私たちがこの30年で失ってしまったものと、新しく作り出したもの、そして、そこから生まれる希望が描かれていた。


「ブレードランナー 2049」予告編 動画

(原題:BLADE RUNNER 2049)




更新履歴・販売情報

・2017 年10月27日 ジャパンプレミアで観た感想を掲載。

・2018年7月21日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

ライアン・ゴズリング
…(「ファースト・マン」、「ナイスガイズ!」、「ラ・ラ・ランド」、「ドライヴ」、「きみに読む物語」など)

ハリソン・フォード
…(「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「アデライン、100年目の恋」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「42 ~世界を変えた男~」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」、「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」、「スター・ウォーズ/エピソード6 ジェダイの帰還」、「エアフォース・ワン」、「ブレードランナー」など)

アナ・デ・アルマス
…(「スクランブル」など)

シルヴィア・フークス
…(「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」、「鑑定士と顔のない依頼人」など)

ロビン・ライト
…(「ワンダーウーマン」、「フォレスト・ガンプ/一期一会」、「消されたヘッドライン」、「誰よりも狙われた男」、ドラマシリーズ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」など)

ジャレッド・レト
…(「スーサイド・スクワッド」など)

監督

ドゥニ・ヴィルヌーヴ
…(「メッセージ」、「ボーダーライン」、「プリズナーズ」など)


2017年製作 アメリカ映画



映画「ブレードランナー2049」



あらすじ



世界は人類絶滅の危機にあり、ウォレス(ジャレッド・レト)が開発した新型レプリカントに支配されようとししていた。

ブレードランナーのK(ライアン・ゴズリング)は、旧型レプリカントを抹殺する仕事を請け負う中、ある一体のレプリカントが庭の土の中に埋めていた箱の中に、世界を覆すような秘密が隠されていたことが分かる。

その真相を知るため、僅かな手がかりを元に、Kは30年前のブレードランナー デッカード(ハリソン・フォード)の行方を追い始める…。



映画「ブレードランナー2049」ハリソン・フォード、ライアン・ゴズリング



感想(ネタばれあり)


古いもは全て消去し、バージョンアップしたものをインストールする時代


あらゆる無駄をそぎ落としていくと、本当に描きたいものだけが浮かび上がってくる。

セリフで説明しなくても、美しい景色と、役者の演技があればそれだけで伝えたい思いは十分伝わってくる。

この映画は、そういうタイプのとても洗練された作品だった。



そこに写されている映像を浴びるように堪能しながら、そこに込められた思いを受け取り、感じ取る。

そんな体験をした映画だった。



前作『ブレードランナー』から30年。

人間は絶滅の危機を迎えていた。

そんな中、ウォレス(ジャレッド・レト)が新型のレプリカントを開発し、世界はレプリカントに支配されようとしていた。

そこで、旧型のレプリカントが不要となり、ブレードランナーたちは旧型を抹殺する任務についていた。



主人公Kは、自身も新型レプリカントであり、ブレードランナーである。

仕事は、旧型レプリカントを探し出して始末すること。



しかし、彼は任務の途中でレプリカントと人間の関係を覆すような事実を知ってしまい、30年前に姿を消したブレードランナーのデッカードの行方を追い始める。



そこは、コンピューターの中の世界にとても似ている

古いプログラムはパソコンの中に入れておいても不具合を起こすだけだから、一旦消去し、新しいバージョンをインストールする。

古いバージョンの方が機能が良かったのに…と思っても、もう古いバージョンには戻れない。



30年前にレプリカントが反乱を起こしたことで、全てのレプリカントは消去したはずだったのに、やはり、労働力が足りなくなったため、バージョンアップしたレプリカントを送り出す。

旧タイプレプリカントは、ウォレスでは制御できないため消去していく。

そして、新型レプリカントが世界を支配するようになると、彼らを生み出したウォレスは『自分こそが神』と勘違いするようになり、マッドサイエンティストと化していく



その混沌とした世の中で、人間の素晴らしさを浮き彫りにしたのが、この『ブレードランナー 2049』だった


映画「ブレードランナー2049」ジャレッド・レト



デジタルが理解できない感情や美しさは衰退していく運命なのか


世界を自分が生み出したレプリカントたちで満たし、神のような気分になっていたマッドサイエンティストのウォレスだったが、ここで大きく挫折する。

自分が作り出したレプリカントが、どうしても人間に近づけない機能があった。

しかし、30年以上も前に作られたレプリカントは、既に、その機能をクリアしていたことが分かる。



これは、古いものの中にも最新科学で表現できない素晴らしい機能があるという証である。

そこで考える。

旧バージョンが今の時代に合わず、不具合を起こすからといって、全て削除してしまうことは本当に正しいやり方なのか。

古いものの中にも新しいものよりも優れた部分があるのなら、古いものと新しいものを共存させることが進化への道なのではないか



新型レプリカントたちは、誰かが作った記憶や感情、知識を植え付けられ、その範囲の中でしか物事を理解しない。

だから、過去に人間たちがこよなく愛した芸術に触れる機会もない。



廃墟となったラスベガス。

埃をかぶったルーレットにバカラやグランドピアノ。

誰も聞かなくなったプレスリーやマリリン・モンローにフランク・シナトラ。



レプリカントたちにとって不要となったものは、自然と廃れていってしまう

それは、現代のデジタル世代に対する危機感でもある。



この映画の中で、デッカードがKに

「これは、俺の好きな曲だ」と言ったのは、プレスリーの「好きにならずにはいられない(Can't Help Falling in Love)」だった。

果たして、10代や20代の観客がそれを観て、どれだけの人が「あぁ。良い曲だよねぇ」と思うだろうか。

多くの人が、Kと同じように「ふーん。それ誰?」と思うだけなのではないだろうか。



この「ブレードランナー 2049」の中で起きていることは、決して未来の出来事ではない

既に、私たちの身の回りで起きていることなのだ。

今の時代は、「保存」ではなく、「上書き」の時代である。

古き良きものを保存して後世に伝えるのではなく、古きものは削除して、新しいもので上書きをする



そして、古い時代の良いものは少しずつ忘れ去られようとしている。

レプリカントよりも人間が優れているのは、芸術や自然の美しさを理解し、人間を愛したり憎んだりする感情である。

現代のデジタル時代は、その人間が持つ素晴らしい感情すらも捨て去ろうとしている。



2049年、今から30年後の未来は、デジタル世代の子供たちがこの世を支えることになる。

その時、私たちの周りにある素晴らしい芸術や自然のうちのどれだけが、この世に残されているのだろうか。

それは、果たして進化なのか衰退なのか…。



映画「ブレードランナー2049」ライアン・ゴズリング



豊かな感情があってこそ、科学技術は人間を進化させる


しかし、そんな人間にも未来への『希望』はある

それは、デジタルと人間の『共存』である。



この映画の中では、アナ・ステラインが希望となる。

彼女は、デジタルとアナログが共存したニュータイプであり、幼い頃から多くの人たちに見守られ、感情豊かに育てられた。

大人になると、彼女の感情を生かし、「夢製造人」として働くことになる。



彼女を見て思うのは、子供たちを外敵から守り、自然の美しさや素晴らしさ、人間の感情の素晴らしさを教えて育てるべきということ。

人間が知るべき様々な感情を知った上で、デジタルを使いこなすべきであり、世の中にある素晴らしいものを知らないままデジタルの世界で生きると、レプリカントKのような絶望を味わうことになってしまう。



本来なら、全ての子供たちが両親にとって『特別な子』であり、『選ばれし子』である

ところが、科学技術は自分の能力を過信させ、優れたスキルを持つ者は、『自分が特別な子』だと勘違いさせてしまう。

妻のジョイに「あなたは特別な人よ」と言われ続けたKは、自分が特別な人間だと勘違いするようになる。

しかし、それは、あらかじめジョイにプログラミングされていたものに過ぎなかった。



その事実はKを失望させる。

それが、レプリカントの限界なのだ。

そして、スキルや技術が優秀な者よりも、人を敬い、助ける者が素晴らしい人間であることをKは学ぶようになる。



世の中がデジタル世代になり、レプリカントのように人を簡単に殺す人間たちが出てくるのは、この「豊かな感情」欠けているからではないか。

彼らの創造主である、マッドサイエンティストのウォレス自身が、自分のことを神だと過信し、この「人を愛する・敬う」という感情が欠けているからこそ、彼が設計したレプリカントたちも、決定的な機能が欠落したまま生まれてくる。



映画「ブレードランナー2049」



私たちがこの30年で失ったものと、新たに生み出したもの。そして希望


そして、私たちは、前作の『ブレードランナー』から30年の間に何があったのかを知ることになる。

その間に世界には大停電が起き、全てがリセットされ、古き良きものは捨て去られ、新しいものが世界を満たしていく。

そうやって、バージョンアップを繰り返すうちに、古き良きものは忘れられていく



それは今、私たちが生きている時代と変わらない。

私たちはこの30年の間に、どれだけの物を捨て、どれだけ新しいものを生み出しただろうか

そして、その間にどれだけ素晴らしいものを失っただろうか



世の中はデジタルになって便利になっても、人間の感情は衰退していくばかり

かつて、デッカードの相棒だったガフが、30年間 折り紙を折り続けたように、私たちが後世に伝え続けるべきものがある。

映画・音楽・文学・芸術・自然。

私たちの希望は、それらの素晴らしいものたちと、デジタルを共存させていくところにある

だから、この映画も、何年も語り継がれるべき映画なのである




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11月18日にWOWOWで放送された「Hollywood Express」の全米映画ランキングをご紹介。

先週に引き続き、1位を獲得したのは「マイティ・ソー バトルロイヤル」。

その他、2位にはマーク・ウォルバーグメル・ギブソン、ウィル・フェレル、ジョン・リスゴーが共演したコメディ映画「Daddy’s Home2」ランクイン!

さらに3位には「オリエント急行殺人事件」が初登場ランクイン。

そして、10位には、グレタ・カーウィグ初監督・脚本、シアーシャ・ローナン主演の「Lady Bird」が圏外からジャンプアップランクイン!!

全米 映画ランキング ベスト10(11月3日~11月5日)


1位 「マイティ・ソー バトルロイヤル」

)(現在公開中)



マイティ・ソー/バトルロイヤル



2位 「Daddy’s Home 2」

)(日本公開未定)



3位 「オリエント急行殺人事件」

)(12月8日 日本公開予定)



4位 「A Bad Moms Christmas」

)(日本公開未定)



5位 「ジグソウ:ソウ・レガシー」

(現在公開中)



6位 「Tyler Perry's Boo 2! A Madea Halloween 」

)(日本公開未定)



7位 「ジオストーム」

)(1月19日 日本公開予定)



8位 「ブレードランナー 2049

)(現在公開中)



9位 「Happy Death Day」

)(日本公開未定)



10位 「Lady Bird」

)(2018年 日本公開予定)





今週は、以上でございます~。


2位に初登場したのは、コメディ映画の続編「Daddy’s Home2」

これはマーク・ウォルバーグとウィル・フェレルが共演した映画「パパ VS 新しいパパ」(未見)の続編。

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クリスマスの日、2人のパパのパパがやって来た!

マーク・ウォルバーグのパパを演じるのは、メル・ギブソン、ウィル・フェレルのパパを演じるのは、ジョン・リスゴー

この4人の大物俳優たちがアドリブ合戦を繰り広げるコメディ映画。

しかし、内容が「Bad Moms Christmas」と丸かぶり!?

アメリカの批評家サイトRotten Tomatoesの評論家の評価も17%と残念な数字

とはいえ、観客の支持率は62%なので、映画ファンは楽しめる作品なのかも。

しかし、日本で公開されるのかな…??



3位に初登場したのはアガサクリスティー原作のスリラー「オリエント急行殺人事件」

ケネス・ブラナー監督・主演のこの映画。

共演は、ジョニー・デップペネロペ・クルスウィレム・デフォージュディ・デンチミシェル・ファイファーデイジー・リドリージョシュ・ギャッド…と有名俳優がズラリ。

原作「オリエント急行殺人事件」も有名すぎる話なので、展開が読めそうな感じがするけれど、そこであえて映画化した意味がどこかにあるはず…と思っている。

ちなみに、私はアガサ・クリスティーの世界観が苦手なので、未読。

予習したい!という方は、こちらから ↓

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気になるRotten Tomatoesの支持率は58%と賛否両論

日本では、12月8日より公開予定。



10位に圏外からジャンプアップしてきたのはシアーシャ・ローナン「Lady Bird」

今週、私が最も注目したのはこの作品。

グレタ・カーウィグ初監督・脚本作品。

シアーシャ・ローナン演じる女子高生が、初体験と大学受験を乗り越えて田舎町を出ていくまでを描くコメディ映画。

予告編を観て、面白そうだなぁと思ったので、早速Rotten Tomatoesに行ってみたら、支持率100%と満点の支持率!!

観客の評価も90%と高評価!!

これは、期待大だわーーー。日本では2018年公開予定!




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11月11日にWOWOWで放送された「Hollywood Express」の全米映画ランキングをご紹介。

初登場で1位にランクインしたのは、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」

批評家の支持率も高く、滑り出し好調!!

2位に初登場したのは、アメリカで大ヒットしたコメディ映画「バッド・ママ」の続編「A Bad Moms Christmas」

そして、10位にはキリスト教をテーマにした作品「Let There Be Light」が圏外からジャンプアップ。


全米 映画ランキング ベスト10(11月3日~11月5日)


1位 「マイティ・ソー バトルロイヤル」

)(現在公開中)



マイティ・ソー/バトルロイヤル



2位 「A Bad Moms Christmas」

)(日本公開未定)



3位 「ジグソウ:ソウ・レガシー」

(現在公開中)



4位 「Tyler Perry's Boo 2! A Madea Halloween 」

)(日本公開未定)



5位 「ジオストーム」

)(1月19日 日本公開予定)



6位 「Happy Death Day」

)(日本公開未定)



7位 「ブレードランナー 2049

)(現在公開中)



8位 「Thank You For Your Service」

)(日本公開未定)



9位 「Only The Brave」

)(日本公開未定)



10位 「Let There Be Light」

)(日本公開未定)





今週は、以上でございます~。


初登場で1位を獲得したのは、ヒーロー映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」

現在、日本でも公開中のこの作品、私も観てきたけれども(レビュー書いてなくてごめんなさい)、とにかく楽しい作品だった。

こんなに「マイティ・ソー」が笑えるなんて!!!しかし、これまでの「マイティ・ソー」で受け継ぐべきところは受け継ぎ、さらに、「自分自身中にある壁をやぶり、本当の強さに目覚めるソー」も描かれていて、見応えたっぷり。

そんな「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のRotten Tomatoesの評価は、支持率93%と高評価!!

まだ、観てない方は、是非、劇場で!!



2位に初登場したのは人気コメディ映画の続編「A Bad Moms Christmas」

第一弾「バッド・ママ」は日本では劇場公開されず(現在、Netflixにて配信中)

その第二弾は、ママのママたちがクリスマスに家に遊びに来ちゃった!!という話。

ただでさえ、子供たちに手がかかるママたちが「最も手ごわい」ママたちに立ち向かって行くコメディ。

Rotten Tomatoesでは、支持率28%となかなか残念な感じ…

これも、きっと劇場未公開だろうから、まずは、オリジナルの方から観てみようかな…。



10位に圏外からジャンプアップしてきたのは「Let There Be Light」

キリスト教をテーマにした作品。

クリスマスが近くなると、この手の作品が増えるよね。

しかし、この作品、Rotten Tomatoesでの評価はなし…。

信者が観るための作品なのかなぁ…。





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11月4日にWOWOWで放送された「Hollywood Express」の全米映画ランキングをご紹介。

ファンの熱烈な支持を得て、人気ホラーシリーズの第8作目「ジグソウ:ソウ・レガシー」が初登場1位を獲得。

その他に、マイルズ・テラー主演の人間ドラマ「Thank You For Your Service」が6位に、ジョージ・クルーニ監督、マット・デイモン主演の映画「Suburbicon」が9位に初登場ランクイン!!

全米 映画ランキング ベスト10(10月27日~10月29日)


1位 「ジグソウ:ソウ・レガシー」

)(11月10日 日本公開予定)



ジグソウ:ソウ・レガシー



2位 「Tyler Perry's Boo 2! A Madea Halloween 」

)(日本公開未定)



3位 「ジオストーム」

)(1月19日 日本公開予定)



4位 「Happy Death Day」

)(日本公開未定)



5位 「ブレードランナー 2049

)(10月27日 日本公開予定)



6位 「Thank You For Your Service」

)(日本公開未定)



7位 「Only The Brave」

)(日本公開未定)



8位 「The Foreigner」

)(日本公開未定)



9位 「Suburbicon」

)(日本公開未定)



10位 「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」

)(11月3日公開予定)





今週は、以上でございます~。


初登場で1位を獲得したのは、ホラー映画「ジグソウ:ソウ・レガシー」

アメリカでは、ハロウィーンだったこの週末で1位を獲得したのは、人気ホラーシリーズ「ソウ」の第8作目(!?)の「ジグソウ:ソウ・レガシー」

さて…。私は第一作の「ソウ」は観た気がするけど、後は覚えていない…。

ホラー映画は嫌いじゃないんだけどね、ただ人を殺すだけのホラーは興味が持てない。

この「ジグソウ:ソウ・レガシー」はどうなんだろう…。

アメリカの批評家サイト Rotten Tomatoesによれば、支持率は31%。ただし、観客の満足度は95%と驚異的な数字!!

ということは、ファンは熱烈な支持をしている作品だということなのだと思う。

日本では11月10日から公開。

うーーん。どうだろう。他に観たい作品がいろいろあるから、私としては優先度低め。



6位に初登場したのはマイルズ・テラー主演の人間ドラマ「Thank You For Your Service」

マイルズ・テラーが戦場から帰ってきて、PTSDに苦しむ兵士の役を演じる作品。

予告編を観たところでは、かなりいい感じを受けたので、是非、日本でも観たいところ。

Rotten Tomatoesの支持率も78%と高評価

私は、今週初登場した作品の中では、これが一番観たい!!



9位に初登場したのは、マット・デイモン主演の映画「Suburbicon」

ジョージ・クルーニ監督、コーエン兄弟脚本、マット・デイモン主演、ジュリアン・ムーアオスカー・アイザック共演という豪華な作品。

1959年、アメリカの郊外にある小さな町Suburbiconを舞台に描くクライム・コメディ。

私としては、ジョージ・クルーニの前作、「ミケランジェロ・プロジェクト」が私の口に合わなかったので、苦い思い出がよみがえる…(笑)

Rotten Tomatoesの支持率は26%と酷評…

日本公開は未定…。




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10月28日にWOWOWで放送された「Hollywood Express」の全米映画ランキングをご紹介。

今週は、は昨年に引き続き、コメディアンのタイラー・ペリーが1人何役もこなし、メディアおばあちゃんのハロウィーンを描くコメディ映画「Tyler Perry's Boo 2! A Madea Halloween 」が初登場1位。

その他、環境問題をテーマに描くパニック映画「ジオストーム」や、山火事と戦う消防士の実話を描く「Only The Brave」、マイケル・ファスベンダー主演のサスペンス映画「The Snow Man」などが初登場ランクイン。


全米 映画ランキング ベスト10(10月20日~10月22日)


1位 「Tyler Perry's Boo 2! A Madea Halloween 」

)(日本公開未定)



TylerPerrysBoo2!AMadeaHalloween



2位 「ジオストーム」

)(1月19日 日本公開予定)



3位 「Happy Death Day」

)(日本公開未定)



4位 「ブレードランナー 2049

)(10月27日 日本公開予定)



5位 「Only The Brave」

)(日本公開未定)



6位 「The Foreigner」

)(公開未定)



7位 「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」

)(11月3日公開予定)



8位 「The Snow Man」

)(日本公開未定)



9位 「バリー・シール/アメリカをはめた男

)(10月21日 公開予定)



10位 「キングスマン:ゴールデン・サークル」

)(1月5日 日本公開予定)





今週は、以上でございます~。


初登場で1位を獲得したのは、コメディ映画「Tyler Perry's Boo 2! A Madea Halloween 」

昨年に引き続き、今年も、このタイラー・ペリーが1人何役も演じるコメディ映画が1位を獲得。

しかし、毎度、私にはこの手のコメディ映画の面白さが分からない…(笑)

でも、これだけヒットしているなら、アメリカではウケが良いんだろうなぁと思って、アメリカの批評家サイトRotten Tomatoesを見てみたところ、批評家からの支持率 7%、観客からの支持率も44%と酷評

んーー。日本に上陸することはなさそうだねぇ…。



2位に初登場したのはパニック映画「ジオストーム」

衛星によって地球の環境が管理された未来。

もしも、その衛星が暴走したら…?というパニック映画。

ここにも掲載している予告編を見てみたところ、えーーーと、これはコメディ映画ですか??という仕上がりだったんだけど、彼らは大真面目なんだよねぇ??

この手の大作パニック映画は、作るたびに大コケするのに、なんで製作するんだろ。

しかし、そんな映画に限って日本公開が決まっているのは、日本の銀座が異常気象に見舞われるシーンが出てくるからでしょう。

これは、酷評するために観に行くべきか、それとも、貴重なお金と時間のために見に行かないべきか。

ちなみに、Rotten Tomatoes の評価は、支持率15%

日本公開は来年1月19日より。



5位に初登場したのは、ジョシュ・ブローリン主演の映画「Only The Brave」

これは、アメリカのグラニテ山の山火事の実話を元に、消火活動にあたった消防士たちの勇敢な姿を映画化した作品。

Rotten Tomatoesの支持率は90%と高評価

しかし、日本での公開は未定。「ジオストーム」よりも、こっちの方が見たいよねぇ…。

私は、今週初登場した映画の中では、これが一番みたい!!!



8位に初登場したのは、マイケル・ファスベンダー主演のサスペンス映画「The Snow Man」

雪深い田舎の町で連続殺人犯の捜査にあたるマイケル・ファスベンダーレベッカ・ファーガソンが、その連続殺人事件に巻き込まれていく話。

サスペンス好きの私としては、かなり期待していたんだけれども、Rotten Tomatoes の支持率は8%とこちらも酷評…。

なんだろう。今週は、どれも酷評の作品ばかりだな…。

日本での公開は未定…



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10月21日にWOWOWで放送された「Hollywood Express」の全米映画ランキングをご紹介。

ハロウィーンが近くなり、アメリカでは早速ホラー映画の季節がやってきた。

初登場で1位にランクインしたのは、「Happy Death Day」

その他にジャッキー・チェンとピアース・ブロスナン共演のアクションスリラー映画もランクイン!

全米 映画ランキング ベスト10(10月13日~10月15日)


1位 「Happy Death Day」

)(日本公開未定)



HappyDeathDay



2位 「ブレードランナー 2049

)(10月27日 日本公開予定)



3位 「The Foreigner」

)(公開未定)



4位 「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」

)(11月3日公開予定)



5位 「The Mountain Between Us」

)(日本公開未定)



6位 「バリー・シール/アメリカをはめた男

)(10月21日 公開予定)



7位 「キングスマン:ゴールデン・サークル」

)(1月5日 日本公開予定)



8位 「レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー」

)(現在公開中)



9位 「My Little Pony:The Movie」

)(日本公開未定)



10位 「Victoria & Abdul」

)(日本公開未定)





今週は、以上でございます~。


初登場で1位を獲得したのは、ホラー映画「Happy Death Day」

主人公の女の子が誕生日に殺されてしまい、彼女が目覚めた時、また同じ誕生日がスタートする。

何度も同じ誕生日を繰り返し、何度も殺されるというホラー映画。

アメリカの批評家サイト Rotten Tomatoesの支持率は68%と、まずまず

予告編を観た感じでは、とても面白そうなので、日本でも公開して欲しいなぁ。



3位に初登場したのは、ジャッキー・チェン、ピアース・ブロスナン共演のアクション映画「The Foreigner」

爆破テロにより、娘を殺されたロンドンのビジネスマン(ジャッキー・チェン)がテロに復讐するアクションスリラー。

その中で、ピアース・ブロスナンは、テロリストとつながっているイギリス政府の役人を演じている。

こちらのRotten Tomatoesの支持率は58%と賛否両論

まだまだ元気なジャッキー・チェン、日本での公開を期待したい。




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10月14日にWOWOWで放送された「Hollywood Express」の全米映画ランキングをご紹介。

今週、初登場の作品は4本。

初登場で1位にランクインしたのは、「ブレードランナー」35年ぶりの続編「ブレードランナー 2049」

その他、ケイト・ウィンスレット新作、アニメーション映画、ジュディ・デンチの新作などがランクイン。

全米 映画ランキング ベスト10(10月6日~10月8日)


1位 「ブレードランナー 2049

)(10月27日 日本公開予定)



ブレードランナー2049




2位 「The Mountain Between Us」

)(日本公開未定)



3位 「IT/イット “それ”が見えたら、終わり」

)(11月3日公開予定)



4位 「My Little Pony:The Movie」

)(日本公開未定)



5位 「キングスマン:ゴールデン・サークル」

)(1月5日 日本公開予定)



6位 「バリー・シール/アメリカをはめた男

)(10月21日 公開予定)



7位 「レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー」

)(現在公開中)



8位 「Victoria & Abdul」

)(日本公開未定)



9位 「FLATLINERS」

)(日本公開未定)



10位 「Battle Of The Sexes」

)(公開未定)





今週は、以上でございます~。


初登場で1位を獲得したのは、「ブレードランナー 2049」

1982年に公開された「ブレードランナー」の35年ぶりの続編。

上映時間163分という長尺ながら、1位を獲得した。

アメリカの批評家サイト Rotten Tomatoes では、支持率89%という高評価

日本では、10月27日より公開。

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2位に初登場したのは、イドリス・エルバケイト・ウィンスレット共演の「The Mountain Between Us」

飛行機事故により、雪山に取り残されてしまった黒人男性と白人女性。

誰にも助けが届かない中、生き残ろうとする2人を描く。

こちらの、Rotten Tomatoesの 評価は43%とイマイチ

私はそう言われると、観たくなってしまうタイプなんだけど、日本での公開は未定。



4位に初登場したのは、アニメーション映画「My Little Pony:The Movie」

可愛くて愛らしいポニーの国を闇の力が襲い、ポニーたちが勇気を出して、悪と戦うという話。

いかにも、子供向けアニメだろーと思って、Rotten Tomatoesを見たら、支持率50%と賛否両論で思った以上に高かった。

しかし、日本での公開は未定。


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圏外から8位にジャンプアップしたのは、ジュディ・デンチ主演の「Victoria & Abdul」

晩年のヴィクトリア女王と、インドから王室に招かれたコックとの友情を描く。

実話の映画化。

ジュディ・デンチがヴィクトリア女王を演じるのは、「Queen Victoria 至上の恋」に続いて2回目。

こちらのRotten Tomatoesの評価は68%と上々

観たいなぁと思うけど、日本での公開は未定。




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「ブレードランナー」インターナショナル劇場版/完全版の爆音上映会に行ってきた。

「ブレードランナー 2049」に先駆けてのリバイバル上映。

2020年の未来(1982年製作)におけるアンドロイドと人間の戦いを描いたSF映画。


満足度 評価】:★★★★☆

随分前に観たきりで、忘れたところも多々あるから見直さなきゃと思っていた矢先の上映会だったので、ちょうど良かった。

35年前の作品とは思えないかっこ良さと、爆音上映だけにテレビじゃ分からない、様々な音が聞こえて、改めてこの作品の素晴らしさを感じた。

しかし、物語はなんだか切ない気分になる作品だった。

「ブレードランナー」(1982年)予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:BLADE RUNNER)




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キャスト&スタッフ


出演者

ハリソン・フォード
…(「ブレードランナー 2049」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「アデライン、100年目の恋」、「インディ・ジョーンズ」シリーズ、「42 ~世界を変えた男~」、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」、「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」、「スター・ウォーズ/エピソード6 ジェダイの帰還」、「エアフォース・ワン」など)

ルドガー・ハウアー
…(「提督の艦隊」など)

〇ショーン・ヤング

ダリル・ハンナ
…(海外ドラマ「センス8」など)

監督

リドリー・スコット
…(「オデッセイ」、「ワールド・オブ・ライズ」、「キングダム・オブ・ヘブン」など)


1982年製作 アメリカ映画

ブレードランナー


あらすじ

2019年。レプリカントと呼ばれる人造人間(アンドロイド)たちは、植民地である惑星で奴隷として働かされていた。

ところが、人工知能が“感情”を持ち始め、人間たちに反乱を起こし、4体のレプリカントが地球に潜入してしまう。

ブレードランナーと呼ばれるレプリカントハンターのデッカード(ハリソン・フォード)は、その4体のレプリカントを捕獲するよう依頼される…。


ブレードランナー5


感想(ネタバレあり)


「ブレードランナー」がカルト的な人気を集めた理由


こんなことを言ったら、熱心なファンから怒られてしまうかもしれないが、久しぶりに「ブレードランナー」を観て思い出したのは、この2年後に製作される映画「ターミネーター」だった。

どちらも、人工知能(AI)が発達する未来を描き、車は空を飛び、人間は無機質な世界で暮らしている。

そして、人間そっくりのロボット(アンドロイド)が登場する。

久しぶりに観てみると、「ブレードランナー」と「ターミネーター」の世界観は似ていたんだなぁと思いながら観ていた。

それもそのはず、どちらも同じ時期に製作された映画だった。

筋書きを考えると、「ターミネーター」は明らかに「人間=善」であり、「ロボット=悪」という勧善懲悪の図式が非常に分かりやすい。

それに比べて、この「ブレードランナー」は、もう少し複雑である。

基本は、「人間=善」であり、「ロボット=悪」なんだけれども、そのうち、人間たちの悪の部分と、アンドロイドたちの善の部分が交差して、単なる使い捨ての道具としてレプリカントを考えていた人間の悪の部分と、人間に同情し、愛するようになるアンドロイドの善の部分が見えてくる。

その、どっちつかずの曖昧さが、この映画の非常に魅力的なところなのだが、「ターミネーター」は分かりやすさで世界的な大ヒット作品になったのに比べ、この「ブレードランナー」カルト的な人気になった理由は、人間の気持ちを簡単に善悪で割り切ることができないという曖昧さにあったのだろうと思う。

しかし、それこそがまた、人間らしさでもある。

この映画は、アンドロイドと人間の関係を描きながら、人間らしさを描いた作品でもあった。

ブレードランナー3

レプリカントに見る、人間がマイノリティを迫害する図式


「ターミネーター」は、人間が作業用ロボットとして作った人工知能AIが徐々に自分の意思を持つようになり、彼らを支配してきた人間に反乱を起こし、核戦争で人間を滅亡させるという話だった。

映画が製作された当時は冷戦末期にあって、「いつかは核戦争が起きる」という危機感が強かったのだろう。

2020年までには、地球に核戦争が起きていると預言しているような映画だった。

この映画「ブレードランナー」も、人間の奴隷として作られたレプリカントが自分の意思を持つようになり、いつしか人間に反乱を起こすようになったというところまでは同じだ。

しかし、このレプリカントが感情を持つようになる中で、憎しみや反乱といった「マイナスの感情」の他にも、レイチェルのように人を愛したり、同情したりするような「プラスの感情」も学んでいく。

そこが、「ターミネーター」との大きな違いだった(その後、「ターミネーター2」では感情も学ぶようになる)。

ところが、人間はそんなことはお構いなしに、「レプリカントだと確認したら、即殺せ」とデッカードに命令する。

残念ながら、人間は「よく分からないもの」に対して恐れを抱きやすい。

人種が違えば、肌の色が違うからとか、言語が違えば、何を言っているのか分からないからとか、その相手を恐れる理由をつけて距離を置こうとする。

それが徐々に広がって迫害になったり、戦争につながったりする理由の一つになっていく。

この映画の中で、人間たちは、自分たちのために勝手にレプリカントを作ったにも関わらず、人間たちの意にそわなくなってくると、強制的に排除しようとする様子は、人間がこれまで奴隷やマイノリティを迫害してきた様子とよく似ている。

植民地から渡ってきた4人のレプリカントが何を求めているのか、調査もしないまま、「人間の脅威だから殺してしまえ」と言い切る。

圧倒的に人間の方が数が多く、誰かがレプリカントに殺されたという事件にもなっていないうちから、「殺せ!」というのは、それだけ人間たちがレプリカントを恐れていたということ。

そこに、人間の身勝手さがよく表れている。

ブレードランナー4

白いハトを抱いたレプリカントのロイが抱いた夢は


では、スペースシャトルを乗っ取り、遠く離れた植民地から地球にやってきたレプリカントたちは、何を求めて地球にやってきたのか。

それは、寿命の延長だった。

最初からレプリカントが反乱することを恐れた人間たちは彼らの寿命を4年と設定して作っていた。

そして、その寿命を延ばそうとすると、レプリカントは動きを停止するようにプログラミングされていた。

だから、彼らがどんなに力づくで寿命の延長を願っても、4年の寿命を変えることはできなかった。

私の心に一番残るのは、ラストシーンだった。

地球にやってきたレプリカントのリーダー ロイ(ルドガー・ハウアー)とデッカード(ハリソン・フォード)が死闘を繰り広げる中、最後の最後にロイはデッカードの命を救って寿命を終える。

この時のロイの姿を見ると、レプリカントは全ての人間を憎んでいたわけではないことが分かる。

人間の感情を学んでいく中で、「人を救う」という感情も学んでいるのだ。

にも関わらず、人間は彼らを全て抹殺しようとしていた。

ロイが平和の象徴である白いハトを胸に抱きながら寿命を終えるシーンは非常に印象的で、これまでの戦いは何だったんだろうかと思うと、切なくなってしまった。

もしかして、ロイのような人をレプリカントのリーダーにして寿命を延ばしていたら、レプリカントと人間が共存できる社会も目指せたかもしれない。

もしかしたら、無意味にレプリカントと争おうといていたのは、人間の方だったのかもしれない。

そう思えたからだった。

例えば現在なら、欧米諸国で「イスラム教=悪」というイメージが定着しつつある。

もちろん、中には「白人の社会に制裁を」と考える過激派の人間もいる。

しかし、中には自分たちの置かれた境遇を訴えながらも、異教徒たちと共存しようと考えるような人たちも大勢いる。

むしろ、「イスラム教=悪」と考え、排除しようとする考えが争いを引き起こすきっかけとなる。

そんな風にレプリカントたちが置かれた立場とと、世界中で迫害を受けるマイノリティの人たちを重ね合わせることができる。

ということは、この「ブレードランナー」が製作されてから35年経っても、人間社会の姿は、その頃から全く進歩していないのだということが分かる。

ブレードランナー2

「ブレードランナー 2049」に期待すること


デッカードとロイが死闘を繰り広げてから30年後の世界が描かれるのが、この秋公開予定の「ブレードランナー 2049」である。

ロイとの死闘の後、「永遠の寿命がある」と言っていたレイチェルと共に逃亡したデッカード。

その後も彼はブレードランナーとして生活していたのだろうか。

レイチェルは、その後どうしたのだろうか。

本当に永遠の命があったのだろうか。

そもそも、そこは「ブレードランナー 2049」で語られるのだろうか。

予告編の中で気になるセリフがあった。

恐らくロビン・ライトのセリフだと思われるけど

「世界は分断されている。一つにしようとすると、争いが起きる」

ということは、その後もレプリカントは進化を続け、人間と対等の力を得るようになるが、両者は対立したままであり、共存することができないでいるということだね。

さらに、その先にはライアン・ゴズリングが「あなたは特別よ」と言われる場面があるということは、ライアン・ゴズリングは共存するための鍵を握っているということなのか。

メッセージ」では、ヘプタポッドの予言により「会話」をすることで世界を滅亡から救ったドゥニ・ヴィルヌーヴ

「ブレードランナー 2049」では、人間とレプリカントをどうやって共存させるのか、そもそも、人間とレプリカントは共存できるのか。

公開が非常に楽しみ。

「ブレードランナー 2049」予告編 動画






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