とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:ポール・キング



人気シリーズ第二弾「パディントン2」を映画館で観た。

ロンドンで一番の紳士・クマのパディントンが落ち目の俳優と対決!?


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

楽しかったなぁ。たくさん笑って、最後には泣かされた。

とても楽しいこの映画の裏には、現代のイギリスへのメッセージが込められていた。

見た目の楽しさだけでなく、奥も深い映画だった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「パディントン2」予告編 動画

(原題: Paddington 2)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年2月19日 映画館で観た感想を掲載。

・2019年1月12日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



ネット配信で観る:「パディントン2」(字幕版)

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DVDで観る:「パディントン2」

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キャスト&スタッフ


出演者

ヒュー・ボネヴィル
…(「英国総督 最後の家」、「ブレス しあわせの呼吸」、「パディントン」など)

サリー・ホーキンス
…(「シェイプ・オブ・ウォーター」、「僕と世界の方程式」、「パディントン」など)

ジュリー・ウォルターズ
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ブルックリン」、「パディントン」、「ワンチャンス」、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)

ジム・ブロードベント
…(「ベロニカとの記憶」、「イーグル・ジャンプ」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「パディントン」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ウィークエンドはパリで」、「ビッグゲーム」、「ブルックリン」、「ターザン:REBORN」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)

ヒュー・グラント
…(「マダム・フローレンス!夢見るふたり」、「コードネーム U.N.C.L.E.」、「Re:LIFE リライフ」、「トゥー・ウィークス・ノーティス」、ドラマシリーズ「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」など)

ブレンダン・グリーソン
…(「ロンドン、人生はじめます」、「ヒトラーへの285枚の葉書」、「夜に生きる」、「アサシン・クリード」、「未来を花束にして」、「ある神父の希望と絶望の7日間」、「白鯨との闘い」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」など)

ベン・ウィショー(声の出演:パディントン)
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「未来を花束にして」、「リリーのすべて」、「ロブスター」、「白鯨との闘い」、「パディントン」、「007 スカイフォール」、ドラマシリーズ「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」など)



監督

ポール・キング
…(「パディントン」など)



2017年製作 イギリス・フランス合作映画



パディントン2




あらすじ


ヘンリー(ヒュー・ボネヴィル)とメアリー(サリー・ホーキンス)夫妻のブラウン一家とロンドンで暮らしているパディントン(声:ベン・ウィショー)は、ペルーにいるルーシーおばさんに誕生日プレゼントを送ろうと思っていた。

何がいいかと考えながら、グルーバーさん(ジム・ブロードベント)の骨董屋へ行くと、ロンドンの観光案内が描かれた飛び出す絵本を見つける。

しかし、それは世界に一冊しかない貴重なもので高価なものだった。

ロンドンが大好きで、来たくても来られなかったルーシーおばさんのために、その絵本をプレゼントしようと考えたパディントンは、アルバイトを始める。

ところが、実はその飛び出す絵本は「宝の地図」になっていて、何者かによって盗まれてしまう。

その時、その近くにいたパディントンは犯人を追いかけるが、捕まえることができず、現場には足跡が残されていたことから、パディントンが窃盗犯として逮捕されてしまう…。



パディントン2-2




感想(ネタバレあり)


アメリカのTED(テッド)と対極にいるパディントンはイギリスの寅さん!?



パディントンのいいところは、とても礼儀正しくて優しいところ

人の悪口を言わず、毎朝、ご近所に挨拶をして、誰にでも親切に接する。

彼はペルーからやってきた「難民」だけれども、誰よりもイギリスを愛する紳士である



パディントンがペルーで叔父さんや叔母さんと暮らしていた頃、彼らの大好きな「イギリス」について教えられ「英国紳士」になるべく教育された。

だから、パディントンはちょっと時代遅れの英国紳士なのだ。

朝食はシリアルではなく、イギリスで最も伝統的で家庭的な手作りのマーマレードを食べ、外出するときはダッフルコートに帽子をかぶり、決して汚い言葉は使わない。

そんなパディントンの「礼儀正しさや親切心」がこの映画の魅力の一つである。



そんな風にパディントンについて考えた時、私が思い出したのは、日本の「寅さん」シリーズだった。

「寅さん」というキャラクターには、経済発展の中で日本人が忘れてしまった「下町人情」が詰め込まれている。

家を出たっきり、いつもフラフラと日本全国を渡り歩いているけれど、必ず帰ってくる「家族」が柴又にいて、困っている人を助け、頼まれごとは断れない。



多くの日本人が、そんな寅さんの人情に「懐かしさ」を感じて、なんだかホッとする

それは、経済発展後の日本から「下町人情」が失われているからではないだろうか。

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パディントンにも、そんな「昔懐かしい英国紳士らしさ」があるように思った。

礼儀正しく親切で、最も庶民的な「手作りマーマレード」が大好き。



同じクマでも、パディントンとは対照的で、最も「今っぽい」のがアメリカのTED(テッド)である。

Fワードを連発するTEDは、礼儀正しさや親切心など忘れてしまった「現代っ子」である。

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イギリスだけでなく、日本やアメリカでも「人情」や「礼儀正しさ」が失われつつある時代の流れの中で、心優しく親切な紳士のパディントンを観ていると、それだけで多くの人たちが、なんだか懐かしい家に帰ったような安心感がわいてきてホッとするのではと思う。



パディントン2-5



パディントンから「犯罪者を減らすための食育」の提案



この映画では、そんなパディントンから教えられたことがたくさんあった。

・ご近所への挨拶を忘れずに

・目の前にいる人に親切にしなさい

・毎朝、おいしい朝食を食べましょう(手作りマーマレードが最高!)

・人を見た目で判断してはいけない

・身だしなみをきちんとする(ダッフルコートが大好き)



これらのことは、なんだかとても当たり前のようだけど、その全てを必ず実践するのはなかなか難しい

しかし、パディントンはこの習慣を「刑務所」でも、いつもと同じようにやってのけた。

周りには、しかめっ面をした怖い人たちがたくさんいるのに。



みんながまずい朝食を食べていることを知ると、「マーマレードサンド」を提案したり、受刑者たちに挨拶を欠かさず、怖い人にも他の人たちと同じように話しかける。

それは、もしかしたら「KY」と言われることかもしれない。

そんなことはパディントンには関係ない

「どんな人も見た目で判断してはいけない」というのが、パディントンの信条だから。

そうしているうちに、刑務所の仲間たちが、いつの間にかみんな友達になり、パディントンの優しさが他の受刑者たちにも伝染する



パディントンが刑務所に行ったことで、これまでグレーの世界だったのが、いきなり全面ピンク色へと様変わり。

刑務所が心温まる我が家「Prison Sweet Prison」になっちゃった。

これは、刑務所にいるような凶悪犯たちも、毎朝、愛情のこもったおいしいご飯を食べて、挨拶をするようになれば、心優しい人間になるということ。

これは、パディントンからの「犯罪者を減らすための食育」についての提案である。



パディントン2-4



誰よりもイギリスを愛し紳士的なパディントンは「移民」の「非白人」



それらのパディントンが教えてくれたことの中で、最も心に残ったのは「人は見た目では判断してはいけない」ということだった。

パディントンはルーシーおばさんから「世の中には悪い人はいない。どんな人にも必ずどこか良いところがあって、話せばきっと分かり合える」と教えられ、それを刑務所で実践する。



そうすると、とてもガタイが大きくて、こわもてのため、誰も近寄ろうとしなかった朝食当番のナックルズが、実はとても優しい人だということが分かる。

そして、ナックルズとパディントンはとても親しい友達になる。

そんな、ナックルズとは対照的に、俳優 フェニックスは、周りの人たちからとても人気があるけれど、実はお金のためならなんでもするし、人を平気で裏切るような悪い奴である。

その二人を見ていると「人は見た目によらない」ということがよくわかる



やはり「人は見た目では判断してはいけない」のだ。



それは「移民」で「非白人」であるパディントンからの訴えでもある。

ペルーという遠い国に住んでいる頃から、イギリスで暮らすことを夢見て、貨物船に乗り込んでやってきたパディントン。

人一倍イギリスを愛し、誰よりも紳士的。



しかし、実際には何もしていないのに、事件が起きた時に「現場近くにいた」「現場に指紋があった」という理由だけで逮捕され、刑務所に入れられてしまう。

これは明らかに「移民への差別を感じさせる不当逮捕」である。

それに対し、真犯人のフェニックスについては、誰も疑おうともしない。



これは、「移民」や「非白人」について「見た目で判断しないで欲しい」というパディントンからの呼びかけである。



パディントン2-3



みんながハッピーな毎日を送るために心にとめておくべきは「鶴の恩返し」



しかし、逮捕されてしまったからといって、それまでのパディントンの努力は決して無駄にはならない。

パディントンが多くの人にした「親切」がちゃんと返ってくる

それも、ルーシーおばさんの教えの一つ。



周りの人たちにした親切は、いつか必ず自分の元へと帰ってくる。

だから、いつも周りの人たちに親切にしなさい

これは、日本の「困った時はお互い様」という教えと同じようなものだろうか。



その教えを守ったパディントンは、周りの人たちが協力して真犯人を探し、飛び出る絵本を取り戻そうとし、最後にはみんなでルーシーおばさんをロンドンに招待する。

私は、このルーシーおばさんのシーンで泣いてしまった。



パディントンという移民を受け入れたブラウン一家はパディントンのおかげでみんながハッピーになり、ご近所さんたちは、パディントンの「あいさつ」のおかげで、毎日、幸せな朝を迎えていた。

ところが、数日パディントンがいなくなっただけで、パディントンのありがたさを感じることになった。



それは、国民の一人一人が周りにいる「非白人」や「移民」たちに親切にすれば、いつかその親切が返ってくる時がくるということ。

「鶴の恩返し」の方が近いかな。

パディントンはクマだけどね。

中には、移民に仕事を奪われたとか、白人こそが高貴な民族だと本気で思っている人がいるけれど、そうではなく、その人たちが働いてたくさんお金を稼げば、さらにみんなが豊かになる。



イギリスを偉大な国として君臨させたいなら、周りの人たちに親切にすることが一番の近道であるということ。



おそらく、イギリスでは、人々から「昔ながらの人情」が失われてしまい、ギスギスとした世の中になり、「移民排斥」の動きが起きている。

そうなると、パディントンも強制的に国に帰されてしまうということ。

「クマだからいい」という特別措置は一切ない。



人種が違っても、見た目が人と違っても、同じ国に生きている者同士、声を掛け合い、支えあって生活すれば、世の中はもっと良くなるというメッセージが、この映画には込められていた

そうすれば、きっと世界はピンク色になり、誰もが住みたくなる国「Home Sweer Home」になるのだ。



最初から最後まで笑いながら楽しみ、最後の最後で、ほろっと泣かされた。

そして、その裏にはイギリスが抱える問題へのメッセージが隠されていた。

そんなメッセージに気付かなかったとしても、楽しく笑えるエンターテインメント作品に仕上がっているし、生活に疲れてしまったり、辛いことがあった時には、みんなに優しいパディントンに会いたくなる

そんな素敵な映画だった。



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イギリス映画「パディントン」実写版をWOWOWで観た。

世界的な絵本「パディントン」を実写映画化。

ペルーの奥深くに住んでいた熊のパディントンが、ロンドンに引っ越してきた!?


満足度 評価】:★★★★☆

面白かったなぁ。

子供向け映画と思いきや、イギリスらしく、大人も楽しめるピリッと辛い風刺も満載の映画だった。

「パディントン」予告編 動画

(原題:PADDINGTON)




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キャスト&スタッフ


出演者

ヒュー・ボネヴィル
…(「英国総督 最後の家」、「ブレス しあわせの呼吸」、「パディントン2」など)

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ジュリー・ウォルターズ
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「パディントン2」、「ブルックリン」、「ワンチャンス」、「ハリー・ポッターと賢者の石」、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」、「ハリー・ポッターとアズガバンの囚人」、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」、「リトル・ダンサー」など)

ジム・ブロードベント
…(「パディントン2」、「ベロニカとの記憶」、「イーグル・ジャンプ」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ウィークエンドはパリで」、「ビッグゲーム」、「ブルックリン」、「ターザン:REBORN」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)

ニコール・キッドマン
…(「ある少年の告白」、「アクアマン」、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「パーティで女の子に話しかけるには」、「ファング一家の奇想天外な秘密」、「シークレット・アイズ」、「リピーテッド」、「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」、「バースデイ・ガール」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「ザ・インタープリター」など)

ベン・ウィショー(声の出演:パディントン)
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「パディントン2」、「未来を花束にして」、「リリーのすべて」、「ロブスター」、「白鯨との闘い」、「007 スカイフォール」など)

〇ピーター・キャパルディ

監督

ポール・キング
…(「パディントン2」など)


2014年製作 イギリス映画


パディントン


あらすじ


ペルーの山奥でひっそりと暮らしていた熊のパディントン(声:ベン・ウィショー)だったが、地震が起きて、山林が倒壊、パディントンは住む家を失ってしまう。

そこで、かつて叔父さんが親交のあった探検家は、「いつでもロンドンに訪ねておいで」と言ってくれていたことから、彼を訪ねてロンドンへやってきた。

しかし、初めて訪れたロンドンはペルーとは全く違い、どうしていいか分からず困っていると、ブラウン夫妻が彼を泊めてくれるという。

しかし、いつまでもそこにいられないパディントンは、探検家を探し始めるのだが…。

パディントン2


感想(ネタバレあり)


パディントンの絵本の存在を知らず…


「パディントン」と言われたら、赤い帽子と青いダッフルコートのぬいぐるみを思い出す。

あぁ、そういえば、そんなぬいぐるみあったなぁ~ぐらいの感じ。

その元ネタが絵本だとは知らなかった(笑)

下手したら、プーさんとパディントンの違いも微妙(笑)

そのぐらいの「パディントン」音痴なので、そもそも「パディントン」の絵本がどんな物語なのか当然知らない。

しかーーーーし!!

この映画のパディントンは相当面白かったので、絵本もこんなにユーモアにあふれ、ウィットに富み、風刺のきいたパンチのある絵本ならちょっと買いたいぞと思った。

それぐらい、この実写版「パディントン」は面白かったのだ。

当然、大人が観ても十分に面白い。

いや、むしろ、大人が見た方が楽しめるのでは??という要素がいっぱい詰まっていた。

パディントン3

ペルーの山奥からロンドンに降り立った1人の移民…パディントン


これが、さすがアイロニーが好きな国イギリスが製作した映画だなと思った。

パディントンは、英語が話せる特別な熊。

その彼が、大地震で家をなくし、なんとかしなきゃと思ってロンドンを訪ねるが、そこでは彼は完全な「よそ者」。

困っている彼を観ても、誰も声をかけてくれないし、もちろん助けてなんてくれない。

そんなバディントンの様子は、必死な思いでイギリスに入国した難民と姿がダブっていく。

例えば、インドやバングラデシュあたりで、大きな地震が起きて、家が流されてしまった1人の難民が、必死の思いでロンドンにたどり着いた場合とかなり近いと思う。

運よく、ブラウン一家に声をかけてもらったパディントン。

彼らの家に泊めてもらおうとすると、まず、近所の人(カリーさん)が嫌な顔をする。

そして、ブラウンさんのお父さんは、「養護院へ預けてしまえ」という。

これは、先程の例で言えば、「インド人が来た」と言って、周り近所は冷たい視線を送り、「入国管理局へ連絡してしまえ」と言っている人たちとさほど変わらない。

つまり、パディントンは近年のイギリスでの移民の扱いのメタファーだと思うと非常に面白い。

この辺が、さすが風刺好きの国イギリスならではの皮肉のこもった描き方だなと思った。

パディントン4

みんな彼のことを愛しているのに、なぜ追い出そうとするのか…


その後、パディントンは彼を嫌うニコール・キッドマンから殺されそうになりながら、彼の生まれもった人の良さで、なんとか逃げ切る。

そして、ブラウン一家と共に暮らすことになる。

それは、イギリスが難民を受け入れて、仲良く暮らそうじゃないかというメッセージにも見える。

しかし、そんなメッセージも空しく、この映画の公開後、イギリスはEUを離脱してしまう。

それがヨーロッパの保守化を加速させ、移民の受け入れに難色を示す国が増え続け、とうとうアメリカも受け入れないと言い出した。

パディントンは、持ち前の人の良さが子供たちに愛され、ブラウン一家にはなくてはならない存在になった。

「子供たちは、パディントンを愛しているのに、なんで追いだす必要があるの」とブラウン夫人が夫に涙ながらに訴えるシーンがある。

それは、まさに現在のイギリスを示しているんだろう。

インドやパキスタンの移民を受け入れ、もう何十年も仲良くやってきた。

それを、なぜ、いまさら追い出そうとするのか。

パディントン5

「ちょっと見た目は違う」人も、一緒に楽しく暮らしていこう


この映画のラストに、その思いが詰まった歌が流れる。

その歌詞がとても印象的だった。

それは、イギリス人もインド人もアメリカ人も、おっとびっくり可愛い日本人も、みんな楽しくやろうぜ~。

そんな歌詞だった。

イギリスは日本と同じく島国で、長い間単一民族で暮らしてきた。

だから、より異なる者に敏感なんだろう。

でも、見た目がちょっと人と違うからという理由で追いだすのではなく、それぞれの良いところを受けいれば、仲良く暮らせば良いじゃん。

この映画が、本当に言いたいのはそういうことなんだなと思った。

それが、この映画が子供向きではなく、大人が見てこそ楽しめる理由である。





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