とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:マックス・フォン・シドー



トム・クルーズ主演の映画「マイノリティ・リポート」をWOWOWで観た。

2054年のアメリカ。「プリコグ」と呼ばれる「未来を予測できる3人組」の予知能力をシステム化し、犯罪を未然に防ぐことが可能に。もう殺人事件は起きないと思われていたのだが…。



満足度 評価】:★★★★☆

もう10年以上も前の作品とはいえ、未来の風景にはワクワクするし、エンターテイメント作品でありながらいろいろと考えさせられる作品だった。



「マイノリティ・リポート」予告編 動画

(原題:MINORITY REPORT)




「マイノリティ・リポート」予告編 動画

・2016年6月25日 WOWOWで観た感想を掲載しました。

・2018年6月4日 NHK BS プレミアム での放送(21時より)に合わせて加筆・修正しました。

現在、ネット配信、DVD、共に販売中です。


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キャスト&スタッフ


出演者

トム・クルーズ
…(「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」、「バリー・シール/アメリカをはめた男」、「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」、「m:i:Ⅲ ミッション・インポッシブル3」、「アウトロー」、「コラテラル」、「大いなる陰謀」、「ザ・ファーム 法律事務所」、「ワルキューレ」、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」、「ザ・エージェント」など)

コリン・ファレル
…(「ダンボ」、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「ウォルト・ディズニーの約束」、「クレイジー・ハート」、「ロブスター」、「ヴェロニカ・ゲリン」、「ジャスティス」、「ニューヨーク 冬物語」など) 

サマンサ・モートン
…(「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「マッド・マザー 生贄の少年」など)

マックス・フォン・シドー
…(「シャッター アイランド」など)


監督

スティーヴン・スピルバーグ
…(「レディ・プレイヤー1」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」、「ブリッジ・オブ・スパイ」、「リンカーン」、「アミスタッド」、「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」、「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」など)


2002年製作 アメリカ映画



マイノリティ・リポート



あらすじ


2059年のワシントンDC。

天文学的な数字で増え続ける犯罪を未然に防ぐため、「プリコグ」と呼ばれる「未来を予測できる3人組」の予知を元に、事件が起こる寸前で「犯罪を起こす予定の人」を逮捕することが可能に。

警官ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)は、犯罪予防局のチーフとして活躍していた。

しかし、ある時、「プリコグ」はジョンをこれから起きる殺人事件の犯人だと予測する。

殺される予定の人物を知らないジョンは、なぜ自分が犯罪を起こすのか理由が分からないまま、そこから逃亡する…。



マイノリティ・リポート2



感想(ネタバレあり)


あり得なくもない近未来の描写

この映画が作られたのは2002年。

多少、映像や音楽の使い方が古いなぁ~と感じつつも、ここで描かれる未来は、より便利で楽しそうに見える。

その中でも「網膜センサー」や「自動運転 自動車」など、現在、実用化されようとしているものもあり、「あり得ない未来」でもないなと思う。



この映画のように「網膜センサー」が広く実用化され、指紋認証の代わりに網膜認証が使われるようになると、全ての人間の管理がとても簡単になる。

IDを持ち歩く代わりに、「網膜センサー」が採用され、国は全ての国民を簡単に管理し、逆に国民はプライベートの全てを一瞬で国に管理されるようになってしまう。



それはそれで怖い未来設定だ。

しかし、その「あり得なくもない未来」の設定があるからこそ、ここで描かれている未来をより身近に感じることができる

ただ「プリコグ」を除けば…。



マイノリティ・リポート4



どんなシステムにもバグがある


「もしも、これから起きる殺人事件を未然に防ぐことができたら」という発想の元、「プリコグ」と呼ばれる「未来を予知できる3人組」が見た殺人事件について、予知された殺人犯を逮捕することが可能に。

このプリコグは、3人がそれぞれの力を合わせることで、未来について同時に同じ映像をみることができる



3人が同じ映像を見たのだから、その未来予測に間違えはないとされ、その「プリコグ」システムを導入したことで、アメリカで天文学的数字で増えていた犯罪の90%を減らすことに成功。

これ以上、犯罪が増えることがないと思われていた。

しかし、どんなシステムにも「バグ」と呼ばれる誤作動が起きるように、この「プリコグ」システムにも誤作動が起きていた



時に、3人のうちもっとも予知能力が高いと言われていたアガサ(サマンサ・モートン)が1人だけ違う未来を見るということが度々起きていた。

この誤作動は、少数派意見(マイノリティ・リポート)と呼ばれ、未来予知からは抹殺されていた

3人のうち、2人が見た未来と、1人が見た未来が違っている。

もしかしたら、正しいのはマイノリティ・リポートかもしれない…。



マイノリティ・リポート6



本当に少数派の意見は間違っているのか


物語は、そのマイノリティ・リポートを糸口として、「プリコグ」システムを崩壊へと導いていく…。

ここで、スピルバーグ監督が描きたいのは、「少数派の意見を抹殺しようとする世の中」への批判だ。

というのも、そもそもスピルバーグ監督自身がユダヤ人であり、マイノリティである。



長い長い歴史の中で、常に批判と偏見にさらされてきたユダヤ人は、世界で最も優秀な人種と言われながら、数多くの人々が抹殺されてきた。

そんなユダヤ人の彼にとって、「マイノリティ・リポート」は決して他人事ではない

世の中は「民主主義」という大義の元、何事も「多数決」で多数派の意見を尊重する風潮がある。



しかし、本当に「多数派の意見」が正しいのか

もしかしたら、少数派の意見が正しいこともあるのではないか

そう映画は問いかけている。



何事も少数派の意見を無視し、多数派の意見に沿って動けば、とんでもない間違えを起こすことがあるのではないか

もっと少数派の意見を尊重し、議論をし尽すことが必要なのではないか。

確かに、スピルバーグが訴えたいことも一理あるなと思わされる映画だった。



マイノリティ・リポート5



主演はトム・クルーズ


主役の犯罪予防局のチーフ、ジョンを演じるのはトム・クルーズ

繊細な感情表現を必要としないアクション満載のSFには、これ以上ないキャスティングであり、自分の主義主張を世界に訴えたいスピルバーグにとっても、これほど都合の良いスターはいない。

オープニングからラストまで、ひたすら「走る!走る!」トム・クルーズのアクションは必見ものだと思う。



マイノリティ・リポート3



されどスピルバーグ印のエンターテイメント


世の中は、どんどん便利になる一方で、あらゆる個人情報が国や企業に握られ、少数派の意見はどんどん抹殺されるようになるのではないか

というスピルバーグからの警笛のような映画だった。



まぁ、そんな小難しいことは考えずに、ただのエンターテイメント!!だと思って楽しもうと思えば、それはそれで楽しめちゃう!!っていうのも、また世界のスピルバーグらしいところ

私は、網膜センサーのスパイダーと巻貝みたいなパトカーがすごく気になったな。

あぁいうの見てると、未来って楽しそうだなぁて思っちゃうんだよね。

そんな楽観的なのも、良いんじゃないかな。





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レオナルド・ディカプリオ主演の映画「シャッター アイランド」を観た。

1950年代のボストン沖にある小さな島にある精神病院を舞台にしたサスペンス映画。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

すごく面白かったというわけではないんだけど、非常に切なく悲しい映画で、その映画の良さが後からジワジワとくる作品だった。

「シャッター アイランド」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:Shutter Island)



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原作本「シャッター・アイランド」

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キャスト&スタッフ


出演者

レオナルド・ディカプリオ
…(「レヴェナント:蘇りし者」、「インセプション」、「ワールド・オブ・ライズ」、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」、「華麗なるギャッツビー」、「ジャンゴ 繋がれざる者」など)

マーク・ラファロ
…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「スポットライト 世紀のスクープ」、「コラテラル」、「フォックスキャッチャー」、「はじまりのうた」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」など)

ベン・キングスレー
…(「バグダッド・スキャンダル」、「ジャングル・ブック」、「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」、「エンダーのゲーム」、「ボビー・フィッシャーを探して」など)

ミシェル・ウィリアムズ
…(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」、「フランス組曲」、「ブロークバック・マウンテン」、「マリリン 7日間の恋」、「OZ はじまりの戦い」など)

マックス・フォン・シドー
…(「マイノリティ・リポート」など)

エミリー・モーティマー
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「ベロニカとの記憶」など)

監督

マーティン・スコセッシ
…(「沈黙-サイレンス-」、「ディパーテッド」、「グッド・フェローズ」、<製作総指揮>「ビニー/信じる男」など)

2009年製作 アメリカ映画


シャッターアイランド



あらすじ


1950年代、ボストン沖にある小さな島。

そこにある精神病院で1人の女性患者が行方不明者になったとう通報を受け、FBI捜査官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)とチャック・オール(マーク・ラファロ)が現地へ向かう。

しかし、病院側が非協力的なため操作が難航し、やがてテディの周りで奇妙なことばかりが起き始める…。


シャッターアイランド4



感想(ネタバレあり)


闇に支配されてしまった人々


人は誰もが「明るい面」と「暗い面」の二面性を持って生まてくる。

しかし、人生を生きていく上で、「どうしても耐えられないこと」を経験すると、全てを「暗い面」に支配されてしまう時がある。

その後、時間が「暗闇」を取り除いてくれる場合もあるが、そこからなかなか抜け出せず、その深い沼へと沈み込んでしまう人もいる。

この映画の舞台は1950年代の精神病院である。

当時は、脳の一部を切除するという外科的手術(ロボトミー)によって、その「暗闇」から抜け出せると信じられていた。

いや、それは「人体実験である」と反論する医者もいて、現在では治療には用いられていない手法である。

FBI捜査官のテディは、そんなロボトミー手術が行われている精神科病棟で行方不明者探しを開始する。

「闇」を抱えた人たちへの聞き込み捜査は難航し、次第に身の回りに奇妙なことが起き始める。


シャッターアイランド2



ジワジワと心を支配していく闇をサスペンスタッチで描く


観客はそんなテディを観ているうちに、彼の様子がおかしいことに気付く。

ネズミの大群、洞穴で暮らす謎の女医、亡くなった妻が語りかける幻覚、第二次大戦で経験したアウシュビッツの惨状。

そして、彼自身が精神疾患なのでは…と感じるようになる。

私が思うに、これは「彼は実は精神病でした~」と言って観客を驚かせるタイプの映画はないと思った。

そこで、驚く人もいるかもしれないが、それが目的ではない。

精神疾患の患者が持つ闇、日常生活の異常性をサスペンスタッチで描いたものである。

伝えたいのは、彼の抱える闇の深さである。

常に彼を覆っている闇がどうにもならず切なく悲しい。

明るい気分になれる希望の光が刺してこない。

さらに、当時の人々はそんな闇に苦しむ患者に対し、ロボトミーという横暴な手術を施していたんだから恐ろしい。

テディは、ロボトミーを受けた患者のことを「ゾンビ」と呼んでいたが、思考能力をなくし、無気力な姿は、まさに「ゾンビ」という言葉がふさわしい。


シャッターアイランド3



戦争・仕事・妻・子供…次々と起こる不幸が人々を闇に落とす


物語の最後には、テディがダークサイドに落ちてしまった原因が明らかになる。

第二次大戦でアウシュビッツの悲惨な現場を目撃し、帰国後はFBI捜査官として忙しい日々を送り、妻は育児疲れでうつ病になってしまう。

そして、ついに美しい妻は可愛い子供たちを殺してしまう。

さらに、テディは精神を病み変わり果ててしまった妻を殺してしまう。

そこから、テディは現実を忘れ、幻想の中で生きるようになる。

テディにとって「どうにも耐えられない出来事」がいくつも続き、ついに闇に落ちてしまった。

これは、驚きというよりも、むしろ納得の結果だった。

現在だったら、統合失調症だと診断される病気だろうか。

テディの幻想はいつまでも続き、正気に戻ることがほとんどない。

そして、最後には自ら「ゾンビ」になる覚悟をする。

妻と子供たちを失い、この世には何の未練もない…。

そんな風に感じる彼の選択が非常に切ない。


シャッターアイランド5



「闇」のスイッチはある日突然やってくる


たとえ、現在、特に深い悩みもなく、それなにりバランスのとれた生活をしていたとしても、「闇」のスイッチはある日突然やって来る。

仕事での許容範囲を超える辛い出来事。

忙しすぎる日々、育児の辛さ、夫婦関係の悪化…など。

誰の身にも起こる可能性がある。

これは怖いなぁと思った。

サスペンスタッチで描かれているから余計かもしれないけど、かなり怖い。

そんな人たちのことをテディは、「モンスター」と呼んでいたけど、彼らはモンスターではない。

「闇」の底から抜け出せずにもがき苦しんでいるだけだ。

ロボトミーが廃止されたのは良かったことだけど、重い心の病にかかった人に、いつか必ず明るい日が帰って来ると思いたい…。

そうじゃなければ、テディのような人たちの人生が悲しすぎる。



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