とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:マティアス・スーナールツ



ジェニファー・ローレンス主演の映画「レッド・スパロー」を映画館で観た。

ロシアで元バレリーナがスパイとして育てられ、アメリカとのスパイ合戦に巻き込まれていくサスペンス映画。


満足度 評価】:★★★☆☆

これは、私としてはかなり無理な感じだった。

冷戦が終わり、セクハラもなくし、新しい未来を切り開いていこうとしている世の中の動きから逆行している時代遅れな印象を受けた。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「レッド・スパロー」予告編 動画

(原題:Red Sparrow)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年4月16日 映画館にて観た感想を掲載。

・2018年12月8日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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原作本:「レッド・スパロー」(上)

レッド・スパロー(上)



原作本:「レッド・スパロー」(下)

レッド・スパロー(下)




キャスト&スタッフ



出演

ジェニファー・ローレンス
…(「パッセンジャー」、「X-MEN:アポカリプス」、「ハンガーゲーム」シリーズ、「あの日、欲望の大地で」など)

ジョエル・エドガートン
…(「イット・カムズ・アット・ナイト」、「ラビング 愛という名前のふたり」、「ブラック・スキャンダル」、「ディーン、君がいた瞬間」、「ウォーリアー」<兼 監督作>「ある少年の告白」、「ザ・ギフト」など)

マティアス・スーナールツ
…(「フランス組曲」、「リリーのすべて」、「ベルサイユの宮廷庭師」、「ラスト・ボディガード」など)

シャーロット・ランプリング
…(「ともしび」、「ベロニカとの記憶」、「さざなみ」、「リスボンに誘われて」、「クリーンスキン 許されざる敵」、「評決」、「ハイヒールを履いた女」など)

ジェレミー・アイアンズ
…(「アサシン・クリード」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「リスボンに誘われて」、「キングダム・オブ・ヘブン」など)



監督

フランシス・ローレンス
…(「ハンガー・ゲーム2」、「ハンガー・ゲーム:FINAL レジスタンス」、「ハンガー・ゲーム:FINAL レボリューション」、「コンスタンティン」など)


2017年製作 アメリカ映画



映画「レッド・スパロー」



あらすじ


ボリショイバレエ団のプリンシパル ドミニカ(ジェニファー・ローレンス)は、公演中の事故によりバレリーナとしてのキャリアを絶たれてしまう。

その後、叔父 ワーニャ(マティアス・スーナールツ)の紹介で、美貌を最大限に利用して、ターゲットを誘惑して落とすロシアの兵器・スパローになるべく訓練を受けるようになる。

上官(シャーロット・ランプリング)の容赦ない教育により、一人前のスパローとなったドミニカはアメリカのCIA捜査官・ネイト(ジョエル・エドガートン)に近づいていくのだが…。



映画「レッド・スパロー」ジェニファー・ローレンス



感想(ネタバレあり)


現代に、ロシアでハニートラップとして育てられたドミニカ…


ベルリンの壁が崩壊したのは1989年。

冷戦は終結し、共産主義はこの世から消えようとしている。



この映画の主人公・ドミニカはロシアのスパイとして育てられ、彼女は「身体を使ってターゲットを誘惑し」アメリカのCIA捜査官から情報を盗み出す任務を受ける

ということは、アメリカとロシアの間はいまだに「冷戦状態」であることが、この映画の大前提となる。



さらに、昨年からアメリカで始まった #MeToo運動 では、「女性が強制的に身体を利用される時代は終わりました」と宣言していながら、この映画では積極的に女性の身体が利用されている

正直言って、これは同じ女性としてなかなか気分の悪い映画だった



冷戦を描くにも、女性がハニートラップとして教育されるのも、現代を舞台に描くには時代遅れであり、明らかに破綻していると思った。

これが、60年代~80年代を舞台にして描かれていれば、あまり違和感なく観られたような気がするのだが、なぜ、現代を舞台にしてしまったのか

それが、残念でならない。



映画「レッド・スパロー」ジョエル・エドガートン、ジェニファー・ローレンス



#MeToo運動 とは逆行するヒロイン


私は特にフェミニストではないけれど、セクハラは反対だし、男女同権を認めて欲しいと思っている。

その中で、昨年は、ハーヴェイ・ワインスタイン、ケヴィン・スペイシーへの告発から始まった #MeToo運動 があり、「ワンダーウーマン」や「アトミック・ブロンド」が新しい女性ヒロインの形を切り開いた。

そのムーブメントは、とても感動的で新しい時代の到来にワクワクするような出来事だった



そして、2018年の1月に行われたゴールデングローブ賞では、性暴力に抗議し「強制的に身体を利用される時代は終わり」という意味を込めて、ノミネートされた人々が黒いドレスやスーツを着て出席した。



その動きの中で、この映画のヒロインであるドミニカは、男性たちの前で服を脱ぎ、股を開いた代わりに情報を得ることを強いられる

それは彼女が望んでそのような役割を演じているわけではなく、病気の母親を「ほぼ人質」のように囚われた上で、彼女が身体を売らなければ母が殺されるという状況下にいたからで、それは「強制的に」情報を得るために身体を売らされていたのである。

それはまさに、昨年から続く女性たちを取り巻く動きの中で真逆に動いているヒロインだった。



百歩譲って、この映画はその #MeToo運動 が起きる前に作られた映画なので、仕方がない部分もあるかもしれない。

けれど、その中で、ちゃんど時代を読んで作られた「ワンダーウーマン」や「アトミック・ブロンド」のような作品もあるわけで、時代を読めていなかったのは確かである。



中でも、ジェニファー・ローレンスシャーロット・ランプリングは、常に女性の模範となるような、女性が見てもカッコイイ女性たちだったので、余計に残念だった。



映画「レッド・スパロー」シャーロット・ランプリング、ジェニファー・ローレンス



ベルリンの壁が崩壊してから30年が経とうとしている…


1989年にベルリンの壁が崩壊してからもうすぐ30年。

かつての大国は共産主義から自由経済へと移行し、いまや、中国やロシアの経済は世界の中心地にいる



その時代の中で、アメリカがロシアから「命がけで欲しい情報」とは一体何なのか。

ジュリアン・アサンジや、スノーデンなどの「アメリカから追われるハッカーたち」がいるモスクワでITを使わずに、「身体で得たいほど」の情報とは一体何か



この「現代のロシア」の描き方にも、かなり問題があると思った。

だいたい、ロシアはもう共産主義ではないのに、スパローたちの教育係であるシャーロット・ランプリングは、「冷戦は終わっていない」と言っているけれど、それは、この映画を作るための言い訳のように聞こえた。

だいたい、この情報時代に情報をフロッピーディスクでやりとりしているスパイたちがどれだけいるのか

ネットで飛ばせば一瞬で済むようなことだし、ミニディスクにいれたら数センチの大きさで済むようなことを、あの、わざわざ大きなフロッピーディスクを数枚使ってやり取りするなんて、ちょっと呆れてしまった。



今どき、ロシアの一般人だってiPhoneを使っているような時代に、フロッピーディスクっていうのは、バカにし過ぎじゃないかと思った。

だいたい、フロッピーディスクが使えるノートパソコンを見つけるのだって難しい。



結局、このスパイたちが欲しがっていた情報が一体何なのかよくわからないまま終わってしまったけれど、そこに、説得力がないことにも問題がある。



ここで描かれている状況について、重箱の隅をつついているわけではなく、細部に気が配られていないということが言いたいのだ。

ナイスバディのジェニファー・ローレンスが見たいなら、もっと違う映画が作れたはずだ。

そうではなくて、「現代のスパイの苦悩」を描きたいなら、「今を感じる」映画にして欲しかったのだ。



映画「レッド・スパロー」ジェニファー・ローレンス



舞台背景が冷戦時代だったなら…


という感じで「女性の描き方」についても、「スパイの描き方」についても、なんとも納得がいかないまま物語は終わってしまった

しかし、それらの問題を全て一気に解決する方法がある。

それは、舞台を60年代~80年代の冷戦時代にしてくれたら、全て納得できたように思う。

ちなみに、同じくスパイの交換が行われる映画「ブリッジ・オブ・スパイ」は1960年を舞台にしている。



共産主義のソ連でハニー・トラップとして育てられた女性工作員が、アメリカの工作員との悲しい恋に落ちる。

という話にしてくれたら、「共産主義時代の市民の貧しさ」や「当時の政府の非人道的行為」が伝わってくる映画になっていたことと思う。



なぜ、この映画を「今」を舞台にして描かなければならなかったのか、その「理由」や「必然性」が感じられなかった

どうも、スパイについても、女性工作員についても、あまりにもステレオタイプなイメージに囚われたような作品にしか見えなかった。







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エディ・レッドメイン主演の映画「リリーのすべて」を劇場で観てきた。

世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベと、その妻、ゲルタとの愛を描く。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

愛が深ーーーーーーい。

でも、この二人の間に私が入る隙がなかった映画だった。

「リリーのすべて」予告編 動画

(原題:THE DANISH GIRL)




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キャスト&スタッフ


出演者

エディ・レッドメイン
…(「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」、「レ・ミゼラブル」、「ジュピター」、「博士と彼女のセオリー」など)

アリシア・ヴィキャンデル(アリシア・ヴィカンダー)
…(「チューリップ・フィーバー」、「光をくれた人」、「ジェイソン・ボーン」、「コードネーム U.N.C.L.E.」、「フィフス・エステート/世界から狙われた男」、「エクス・マキナ」、「二つ星の料理人」、「ピュア 純潔」など)

ベン・ウィショー
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「パディントン2」、「未来を花束にして」、「パディントン」(声の出演)、「ロブスター」、「白鯨との闘い」、「007 スカイフォール」、ドラマシリーズ「英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件」など)

アンバー・ハード
…(「アクアマン」、「サスペクツ・ダイアリー」、「ラスト・ミッション」など)

〇セバスチャン・コッホ

マティアス・スーナールツ
…(「フランス組曲」、「ベルサイユの宮廷庭師」、「ラスト・ボディガード」など)

監督

トム・フーパー
…(「レ・ミゼラブル」、「英国王のスピーチ」など)

2015年製作 イギリス、ドイツ、アメリカ合作映画



あらすじ


1926年のデンマーク。アイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は風景画家。

その妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)は人物画家。

ある時、ゲルダのモデルが来れなくなったため、彼女はアイナーにストッキングとバレエシューズを履いて、モデルの代わりをするようお願いする。

アイナーはゲルダの言われるままに女装をするが、その時、自分の中で何かが感じ始める。


リリーのすべて


感想(ネタバレあり)


目覚めはある日突然訪れる


この映画を観て、初めにビックリしたのは、アイナーは自分の中に女性の性があることを、大人になるまで自覚せず、ある時女装をしてみて初めて目覚めたこと。

「えぇ!?ある時いきなり目覚めるものなんだ!!

っていうのが、衝撃だった。



物心ついたときからから同性が好きだと認識するものだと勝手に思っていた。

「女装した瞬間」がスイッチになることもあるんだ。

ということは、たとえば、宝塚や歌舞伎の方の中で、ある時、男装、または女装した瞬間に、「私の中の別の自分」に目覚めることがあるのかなと思った。



これは、周りの人たちも複雑だろうと思う。

この映画のようにアイナー とゲルダみたいに、本当に深く愛し合って結婚したかのように思われる二人だったら、尚更、複雑だと思う。

ある時、突然、自分の夫が心は女性だったことに気付くなんて。



無理だよ。絶対。

私だったら、その瞬間、目の前真っ暗になる。



でも、ゲルダはそうじゃない。

それでもアイナーを気遣い、彼の選択を常に支持し続ける

この愛の深さも、衝撃的だった。



リリーのすべて2



二人の間の深い愛情がうらやましい


これは、本当にすごい話だと思った。

しかし、どうしても私には、彼らの深層心理が理解できず、思い切り映画の中に入り込むことができなかった。



それは、私がどうしようもなく、ただの女だからなのかもしれないし、ゲルダほどに深い愛情を感じたことがないからなのかもしれない。

どうにも、この映画の世界に、今一歩入り込めず、遠くから彼らの姿を眺めているような感じになってしまった。



アイナーとゲルダが何をしても、あぁそうなのかぁと思ったまま終了してしまった。

ラストでは、劇場の中ですすり泣きが聞こえてきたんだけど、ちょっと分からなかったなぁ。

けれど、そんな二人だけど、私はこの二人が羨ましかった

こんなに全てを理解してくれる人が、側にいるってことがうらやましかった



リリーのすべて3



難しい演技を自然に演じる出演者


しかし、そんな中、エディ・レッドメインと、アリシア・ヴィキャンデルの演技は、確かにすごかった。

アイナーが女性に目覚め、リリーとなった瞬間の目の輝き

ゲルダが戸惑いながらも、静かにリリーを受け入れていく姿



アイナーはさっきまで男だったのに、リリーになった時から、急に恥じらうようになって、顔を赤らめたりするところなんて、女性以上に女性らしい。

身体の曲線から、手つきまで。

このアイナーの繊細さが、私には足りない。

だから、理解できなかったのかもしれない。



リリーのすべて4


若手男優でトップクラスの演技力 エディ・レッドメイン


主役のアイナー(=リリー)を演じたのは、エディ・レッドメイン

この映画の中で、エディ・レッドメインはすっかりアイナーになりきっていて、本当に内面から「女性になる喜び」を表現していた。

どうやって、その気持ちを理解して、こんなに自然に表現しているんだろうってすごく不思議だった。

本当にとても演技がうまい人なんだなぁと再認識することになった。



リリーのすべて5



一気に注目度が上がっているオスカー女優 アリシア・ヴィキャンデル


妻のゲルタを演じたのは、アリシア・ヴィキャンデル

この映画でアカデミー助演女優賞を受賞している。

夫の浮気相手が女性ではなく、男性であり、それを目撃してしまった衝撃の表情が頭から離れない。

そこで観客は、これはリリーとゲルタの葛藤の物語なのかだと気づく。

しかし、最後の最後までリリーを100%理解するゲルタの愛の深さには、本当に教えられることが多かった。



リリーのすべて6



自分の幼稚さを認識し、愛を教えられた作品


なんだか、この映画は、私の愛に対する考え方がとても幼稚だったと認識することになった作品だった。

男性が女性に目覚めることも、それを深いところで妻が理解することも、私にはどうしても入り込めなくて。



でも、それでも、そんな他人が到底理解できないところで、深く分かり合っているアイナーとデルタの夫婦がすごくうらやましかった。

こんな愛もあるのかと。

それだけでも、この映画はすごい映画なんだなぁと思う。

そして、私には、まだまだ人生修行が必要らしい。







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ゲルタの描いたリリーの美人画「女流画家ゲアダ・ヴィーイナと「謎のモデル」 ~アール・デコのうもれた美女画」

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ミシェル・ウィリアムズの映画「フランス組曲」をWOWOWで観た。

第二次大戦下のフランスで、ドイツ兵とフランス人女性の許されない恋を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

言葉にしなくても、見つめ合えば気持ちが通じ合える。

その見つめ合う二人の視線に泣けた。

「フランス組曲」予告編 動画

(原題:SUITE FRANCAISE)




「フランス組曲」 DVD

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キャスト&スタッフ


出演者

ミシェル・ウィリアムズ
…(「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」、「ヴェノム」、「ゲティ家の身代金」、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」、「ブロークバック・マウンテン」、「マリリン 7日間の恋」、「OZ はじまりの戦い」など)

マティアス・スーナールツ
…(「レッド・スパロー」、「ベルサイユの宮廷庭師」、「リリーのすべて」、「ラスト・ボディガード」など)

クリスティン・スコット・トーマス
…(「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」、「パリ3区の遺産相続人」、「イングリッシュ・ペイシェント」、「海辺の家」など)

マーゴット・ロビー
…(「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」、「グッバイ・クリストファー・ロビン」、「死の谷間」、「ピーターラビット」(声の出演)、「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」、「スーサイド・スクワッド」、「ターザン:REBORN」、「フォーカス」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」など)

サム・ライリー
…(「フリー・ファイヤー」、「高慢と偏見とゾンビ」など)

〇トム・シリング

ランベール・ウィルソン
…(「レイジング・ドッグス」、「マトリックス リローデッド」など)

監督

〇ソウル・ディヴ
…(「ある侯爵夫人の生涯」)

2014年製作 フランス、イギリス、ベルギー合作映画

フランス組曲

あらすじ


1940年フランスの田舎町。

出征した夫を待ちながら義母(クリスティン・スコット・トーマス)と共に暮らすリュシル(ミシェル・ウィリアムズ)。

パリがドイツ軍に占領されてから一週間ほどたった頃、リュシルが暮らす街にもドイツ軍が駐留することになった。

彼らが駐留する間、義母の家はその町でも一番の金持ちだったことから、空き部屋をドイツ軍中尉ブルーノ(マティアス・スーナールツ)に貸すことになってしまう。

ドイツ兵が、同じ屋根の下で暮らすことを恐怖に感じていたリュシルだったが、ブルーノが音楽好きでピアノを弾いている姿を見て、少しずつブルーノへの警戒心がとけていった…。

フランス組曲3


感想(ネタバレあり)


アウシュビッツから見つかった禁断の恋


この映画「フランス組曲」の原作は、アウシュビッツの収容所から見つかったものだった。

原作者のイレーヌ・ネミロフスキーが娘に遺した1つの鞄の中から発見されたのが、小説「フランス組曲」だったという。

そこに描かれていたのは、フランス人女性とドイツ兵の許されない恋。

ユダヤ人の原作者からしたらドイツ兵は憎むべき敵なのに。

もしかしたら、戦争の最中、原作者のイレーヌはリュシルのように心優しいドイツ兵に出会ったのかもしれない。

そうではなくて、むしろ、悲惨な現状から心を解放するために書いたファンタジー小説なのかもしれない。

それとも、純粋にリュシルのようなフランス人になりたかったのかもしれない。

小説「フランス組曲」は、遺族により2004年にフランスで発売されベストセラーとなる。


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フランス組曲4

心を囚われていたリュシル


主人公のリュシルは、あまり幸せとはいえない暮らしをしていた。

そもそも、夫は父が勝手に決めた結婚相手であり、彼女が望んだ結婚ではなかった。

結婚して間もなく夫は戦地へ行ってしまい、夫の帰りを待ちながら義母と2人暮らしをしていた。

義母の厳格な性格と、母に任される仕事(貧しい人たちからの集金)が苦痛で、義母との暮らしはまるで戦争のようだった。

いや~辛いと思うわ。

そもそも、戦争でいろんな自由が奪われている時に、お義母さんとても厳しそうな方だし、顔も怖いし、大好きなピアノを弾いたら怒られる。

どうやって、平静を保ったらいいのか分からない。

そんな生活だったと思う。


フランス組曲5

2人の心をつないだのは音楽


そんなリュシルの心を解放してくれたのが、ブルーノだった。

穏やかで、多くを語らないブルーノだったが、2人の間には共通の趣味、音楽があった。

ブルーノは作曲家で、常に音楽を書いていた。

この映画の中でロマンティックだなぁと思ったのは、彼が作曲した音楽をちょっとずつリュシルにプレゼントしていくところ。

大きな箱をドキドキしながら明けると、そこには楽譜の切れ端があって、そこに曲が買いてある。

リュシルは楽譜が読めるから、そこから先が気になってしまう…。

あぁ~、なんてロマンティックなんだろうと思った。

そんなドキドキする出来事が、窮屈な毎日からリュシルを解放していってくれた。

そして当然、2人は愛し合うようになる。

私の生活からすると、誰かが隣でピアノを弾いてくれたりとか、歌を歌ってくれたりとか、そんな生活が考えられないから、曲を書いてくれるなんて、それだけですごく素敵なことだと思った。

しかし、彼らはフランス人とドイツ兵。

当然、許されない間柄だった。


フランス組曲2

見つめ合えば互いの心が分かり合える2人


この2人の物語がとても切ないのは、お互いに「愛している」という言葉を交わさないこと。

しかし、見つめ合えばお互いに思い合っていることが伝わってしまう。

その2人の見つめ合っている視線が熱い。

本当に愛し合っていることが分かる視線を交わしている。

この2人の女優と俳優の演技の素晴らしいこと。

彼らの見つめ合っているシーンだけで、十分この映画を表していると思った。

その演技の素晴らしさで、観ている私までドキドキしてしまうシーンだった。

そして、2人は戦争が終わったら生きて再会することを誓うが、ブルーノは戦死してしまう。

戦争がなければ出会うことすらもなかった2人。

そのやるせなさがなんとも切ない作品だった。



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マティアス・スーナールツ主演、ダイアン・クルーガー共演の映画「ラスト・ボディガード」をWOWOWで観た。

劇場未公開の作品をどこよりも早く放送する「WOWOWジャパンプレミア」のうちの一本。

戦地から帰りPTSDに悩む兵士が選んだ仕事は、武器商人一家のボディガードだった…。

満足度 評価】:★★☆☆☆(2.5)

伝えたいことはわかるけど、二人の演技や画面からそれが伝わってこなかったことがとても残念。



「ラスト・ボディガード」予告編 動画(日本語字幕なし)

(原題:Maryland)




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キャスト&スタッフ


出演者

マティアス・スーナールツ
…(「レッド・スパロー」、「フランス組曲」、「リリーのすべて」など)

ダイアン・クルーガー
…(「女は二度決断する」、「7デイズ」、「不機嫌なままにメルシー!」、「バツイチは恋のはじまり」など)

〇ベルシー・ケンプ

監督・脚本

〇アリス・ウィンクール

2015年製作 フランス・ベルギー合作映画



あらすじ


戦地から戻りPTSDに悩む兵士ヴァンサン(マティアス・スーナールツ)は、医師から戦地へ戻ることを止められてしまう。

そこで彼は友人の紹介で要人の護衛の仕事を受けることに。

彼が赴任したのは、フランスの郊外に住む富豪ワリード一家の邸宅だった。

武器商人であるワリードが、妻ジェシー(ダイアン・クルーガー)と息子を置いて出張に出ている時、彼らは何者かに襲われてしまう…。


ラスト・ボディガード


感想(ネタバレあり) うまく前に進めない時は環境を変えるべし


主人公のヴァンサンは、戦場で受けた心の傷からPTSDに悩まされていた。

手が震えたり、耳鳴りがしたり。

PTSDとはいかないまでも、過去の心の傷から抜け出せずに、うまく前に進めない時っていうのは、きっと誰にでも経験があるはず。

そんな時の時の一番の解決法は、環境を変えること。

今、目の前にある自分の世界の全てを、ガラリと変えると、意外とそこから突破口が見えてきたりするもの。

ヴァンサンの場合、彼は戦場へ行けなくなってしまったから、「護衛の仕事」を始めることに。

そこで、彼が出会ったのは美しき依頼人の妻ジェシーだった。


ラスト・ボディガード2

「誰かに頼りにされること」が人の心を強くする


そこで、彼はジェシーや、その息子アリと交流をしながら、少しずつ自分を取り戻していく。

彼は護衛の仕事を選んで正解だった。

というのも、「誰かに頼りにされること」っていうのは、メンタル的にすごく励みになること。

「この人たちを守らなきゃ」という思いは、少し弱っていた自分の心を強くするものだと思う。

護衛すべき相手が、女性と子供だから尚更。

戦場でPTSDになった兵士が、武器商人の妻と子供に心を救われるなんて、とっても皮肉なお話で、そこがいかにもフランス映画らしいところ。


ラスト・ボディガード4

そこの恋愛感情があったように見えない…


しかし、残念ながら、この映画にはヴァンサンとジェシーの間に心の交流があったように見えないのが、とても残念なところ。

触れてはいけないものに、つい手を伸ばしてしまう衝動とか、目を見つめ合ったら話すことができない思いの強さとか、そういう愛の衝動が感じられない。

にも関わらず、ジェシーは息子のアリを手放してまで、ヴァンサンの元へ残るというのは、ちょっと無理があると思った。

唐突すぎる。

それは、家に暴漢が入ってきてパニックになったジェシーがドキドキした心境を、ヴァンサンへの恋と勘違いしちゃった感じにさえ見える。

ヴァンサンとジェシーの間に、二人にしか感じあえない心の触れ合いがあったのなら、そこはもう少し丁寧に描いて欲しかったところ。

ラスト・ボディガード6

出演はマティアス・スーナールツとダイアン・クルーガー


主人公のヴァンサンを演じるのは、マティアス・スーナールツ

ベルギー出身の俳優。

フランス組曲」や「リリーのすべて」に出演し、現在、最も注目されているヨーロッパの俳優のうちの一人。

今回のヴァンサンという役柄では、イケメンを封印し髭面で登場。

なかなか他人に心を開けない不器用さが印象的な役どころだった。

ラスト・ボディガード5


ヴァンサンがボディガードを務める武器商人の妻ジェシーを演じるのは、ダイアン・クルーガー

ドイツ人だけど、フランスやアメリカでも仕事をするインターナショナルな女優。

この映画の中でも「ドイツ人なのに、フランス語がペラペラだね」なんて褒められていたけど、あれはアドリブだったんじゃないかと思うぐらい、ピッタリなセリフだった。

こう言っちゃなんだけど、ダイアン・クルーガーは、こういうちょっと冷たくてお高くとまっている感じの人がよく似合う。

なんだろ、普通の平民な感じがしないんだよね。

貴族階級なイメージ。

だから、今回の役はとっても似あっていたと思う。

ラスト・ボディガード3

ちょっと昼メロっぽいな・・・


夫に放っておかれ、豪邸で息子と寂しく暮らす人妻が、ちょっと野性味のあるボディガードに心惹かれていく…。

なんてストーリーは、とても少女漫画とか、昼メロっぽいな…なんて思ったら、女性の監督(アリス・ウィンクール)だった。

ちなみに、この映画は第68回(2015年)カンヌ国際映画祭で「ある視点部門」に出品されている。

もっと心理描写を丁寧に描いてくれたら、もっと良い映画になったのにな…と感じたちょっと残念な映画だった。



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ミシェル・ウィリアムズ主演、1月8日公開予定の新作映画「フランス組曲」の予告編を観た。

アウシュビッツで亡くなったユダヤ人作家イレーヌ・ネミロフスキーが、娘に託したトランクの中で60年間眠っていた最後の小説「フランス組曲」の映画化。

そこには、フランス人の女性とドイツ人将校の恋の物語が描かれていた。

予告編見たらずしーーんときちゃって。

毎日、こうして生きるか死ぬかの狭間で辛い思いをしながら生きている人もいるんだよね。



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「フランス組曲」観ました!!

映画の感想はこちらから →「フランス組曲」第二次大戦下の禁断の恋。言葉を交わさなくても互いの気持ちを分かり合えた2人。言葉にできないからこそ切ない。ミシェル・ウィリアムズ主演映画【感想】

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「フランス組曲」予告編 動画

(原題:Suite Francaise)




原作本 イレーヌ・ネミロフスキー著「フランス組曲」

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原作は、ユダヤ人女性作家が、アウシュビッツに送られる直前まで書いていた小説


あぁ予告編だけで、既に泣きそうだな。

フランスの田舎町に滞在することになったドイツ人将校が、その家の奥さんと恋に落ちてしまうお話。

この話が凄いなと思うのは、著者のイレーヌ・ネミロフスキーはユダヤ人女性だということ。

普通に考えれば、ユダヤ人からすればドイツ人は憎むべき敵であり、いつかその人たちに殺されると毎日思い続けている相手。

そのドイツ人将校と恋に落ちる小説を書くなんて・・・。

そこには、どんな思いがあってこの小説を書いていたんでしょう・・・。

戦争で敵同士とされた二人の間でも、人間同士だから分かり合える、愛し合えると日頃から思っていたのだろうか・・・。

結局、著者のイレーヌ・ネミロフスキーはアウシュビッツへ送られ、殺されてしまう。

フランス組曲


国際色豊かなキャスト&スタッフ 


主役のフランス人の奥さんリュシルを演じるのは、ミシェル・ウィリアムズ(「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「ブロークバック・マウンテン」「マリリン 7日間の恋」「OZ はじまりの戦い」)

↓ ミシェル・ウィリアムズ
ミシェル・ウィリアムズ


ミシェル・ウィリアムズって、若い頃(TVドラマ「ドーソンズ・クリーク」の頃)から、アメリカ人なのに天然元気というよりも、なんとなくくたびれた感じがしてたけど、そのくたびれた感じがこのフランスという土地にすごく合っていて良いよね。

適役だと思う。

そして、彼女の義理の母親役にイギリス人女優のクリスティン・スコット・トーマス(「パリ3区の遺産相続人」「イングリッシュ・ペイシェント」)

↓ クリスティン・スコット・トーマス
クリスティン・スコット・トーマス



このさぁ、クリスティン・スコット・トーマスがミシェル・ウィリアムズに向かって「恥を知れ!!」みたいなことを言うシーンがあるんだけど、これが、怖くてさぁ(笑)

さすがなんだよねぇ。

でも、ミシェル・ウィリアムズは負けなそうなんだよねぇ (^^;

すごく、逞しそう。

この女優二人の演技合戦を楽しみつつの、ミシェル・ウィリアムズと恋に落ちるドイツ人将校役にベルギー人俳優のマティアス・スーナールツ。

↓ マティアス・スーナールツ
マティアス・スーナールツ


この方は存じ上げないのだけど、最近では、「ベルサイユの宮廷庭師」に出演されていて、今後も新作が目白押しとか。

そして、監督は「ある侯爵夫人の生涯」のイギリス人監督のソウル・ディブ。

キャストやスタッフをみただけでも、国際色が豊かな組み合わせだと思って、わざと、どこの国の方かを明確にしながらご紹介してみた。

フランス人組曲2


今や、世界中のどこでテロが起きてもおかしくない毎日。

「どこの国の人だから」とか、「何の宗教を支持しているから」っていうフィルターを外して、互いに人と人として生きれば、お互い持っている誤解がとけることもあり、いつしかそれが平和に結びつくこともあるのではないかと信じたい。



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「フランス組曲」観ました!!

映画の感想はこちらから →「フランス組曲」第二次大戦下の禁断の恋。言葉を交わさなくても互いの気持ちを分かり合えた2人。言葉にできないからこそ切ない。ミシェル・ウィリアムズ主演映画【感想】

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