「インディペンデンス・デイ」から20年。再び侵略者たちが地球へ攻めてくる。
【満足度 評価】:★★★☆☆
すごくつまらなかったわけではないけど、残念なところが多い映画だった。
出演:リアム・ヘムズワース、ジェフ・ゴールドブラム、シャルロット・ゲンズブール、マイカ・モンロー、ビル・プルマン、ジェシー・アッシャー、ウィリアム・フィクトナー
監督:ローランド・エメリッヒ 2016年製作 アメリカ映画
「インディペンデンス・デイ:リサージェンス」予告編 動画
(原題:INDEPENDENCE DAY: RESURGENCE)◆20年前の地球決戦「インデペンデンス・デイ」 Blu-ray
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あらすじ
地球を侵略者の手から守って20年。
またしても侵略者たちが地球を襲ってくる…。

感想(ネタバレあり) 小学生でも思いつきそうなストーリー展開…
お話はとても単純明快。
20年ぶりに宇宙から侵略者たちが地球を襲ってくる話。
今度の侵略者たちは、まるでよく訓練されたスズメバチのように、中心に女王をしたがえ、兵隊たちが女王のテレパシーによる指導の元、重力を自在に操りながら地球の建造物を破壊していく。
再び侵略される危機を迎えたアメリカ軍は、この20年で蓄えた頭脳と技術を使って、侵略者を迎え撃つ。
ここまでで、既にツッコミどころ満載。
筋書きは小学生でも思いつきそうな単純明快なお話で、随所で「アメリカは強いんだぜ!!」と言いながら拳を振り上げているそんな映画だった。

どこよりも強いアメリカは地球代表
ここで面白いのは、地球が侵略者によって攻められた時、「地球で一番強いのはアメリカ」であり、「アメリカの中で一番強いのは大統領」だから、「地球のみなさん、アメリカのやり方にしたがってもらいますよ。大統領の言うことをお聞きなさい」っていう考え方。
自己中心的なアメリカの発想。
それは、20年前の「インディペンデンス・デイ」から一貫して変わっていないのが面白かった。
とはいえ、この作品ではマイノリティに配慮したのか、アフリカの小さな部族の人たちや、フランス人の学者(シャルロット・ゲンズブール)、それに中国人の女性パイロットなど、多国籍な人々を登場させ、人類が一丸となって闘っている様子をアピールしている。
にしても、最終的に侵略者が攻めてきたのはアメリカであり、彼らを打ち負かしたのは米軍だったから、「アメリカ万歳」に見えた印象は変わらない。

クリーチャーがまるで爬虫類。昭和感のあるクオリティ
そして、もう1つ残念だったのは、ここへ登場する宇宙人にチープな印象を受けてしまうこと。
「ずば抜けた科学技術を持った宇宙人」の割に、その印象はまるで爬虫類。
ポケモンGOのモンスターの中にいそうで、「いかにもありがちなクリーチャー」ばかりが登場する。
ローランド・エメリッヒ監督はヒーロー映画がお嫌いらしいけど、その辺のクオリティは「スター・トレック」や「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」などのクオリティの高さと比べると、面白味が無い。
20年前のチープなクリーチャーを見せられて、「おぉーーこれはすごく頭が良さそうで、強そうだ!!」とは到底思えない。
だいたい、「宇宙人を仕切っているのは一匹の女王様」っていう設定は、すでに1997年に「エイリアン4」でやっていて新鮮さを感じない。
つまり、SFアクション映画にとって観客の心を惹きつけるのは、そのクリーチャーの独創性なのに、見た目もキャラ設定の時代遅れ感たっぷりという残念さだった。
「ヒーロー映画が嫌い」とバッサリ切ってしまう前に、最近の観客には何を求められているのか、クリーチャーに対し、どれだけ目が肥えているのかを考える必要があるように思う。

スピード感で畳みかける圧倒的な迫力はエメリッヒならでは
とはいえ、数あるヒット作を作り続けてきたローランド・エメリッヒ。
観客が映画館の座席に座ってから、最後まで飽きさせない方法をよく知っている。
私も「こりゃないわーー」「チープだわー」「このCGはただのアニメだわー」と突っ込みながらも、そのスピード感と次から次へと変わっていく場面展開に飽きることなく最後まで観てしまった。
世界中のランドマーク的建造物をぶち壊し、圧倒的な迫力で最後まで押し切るパワーは、彼ならではのものといえる。
だからこそ、この映画にしかない独創的な世界観があれば、もっと楽しめただろうなと思う。
その辺が本当に残念な映画だった。

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