とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:リーマンショック



アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「ドリームホーム 99%を操る男たち」をWOWOWで観た。

サブプライム住宅ローンによって住宅を買ったものの、その後のリーマンショックによりローンを返済できなくなり、住宅は銀行に差し押さえられてしまった家庭から、その住宅を取り上げてしまう不動産屋の姿を描く。

満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

彼らのやっていることのどこまでが合法で、どこからが違法なのかがピンとこないところがあり、全てを理解したとは言えないけど、「いかに汚いことをして富裕層の人間になるか」ということはよく分かった作品だった。

「ドリームホーム 99%を操る男たち」予告編 動画

(原題:99 HOMES)




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キャスト&スタッフ


出演者

アンドリュー・ガーフィールド
…(「アンダー・ザ・シルバーレイク」、「ブレス しあわせの呼吸」、「ハクソー・リッジ」、「沈黙-サイレンス-」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ、「ソーシャル・ネットワーク」、「大いなる陰謀」など)

マイケル・シャノン
…(「ホース・ソルジャー」、「シェイプ・オブ・ウォーター」、「ラビング 愛という名前のふたり」、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」、「マン・オブ・スティール」、「マッド・マザー 生贄の少年」など)

ローラ・ダーン
…(「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「遠い空の向こうに」、「私に会うまでの1600キロ」、「きっと星のせいじゃない」、「ジュラシック・パーク」シリーズなど)

監督

〇ラミン・バーラニ

2014年製作 アメリカ映画

ドリームホーム99%を操る男たち

あらすじ


デニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、小学生の息子コナーと母(ローラ・ダーン)の3人暮らし。

デニスは大工仕事をしながら家族の生活費と3人で暮らす家の住宅ローンを支払っている。

しかし、その頃起きたリーマンショックにより、住宅の建築が中断し、それまでの施工費が支払えないなどの事態が頻発。

デニスにも給料が支払われないという状況になり、住宅ローンが支払えない状態が続いていた。

そして、ついにデニスの家は銀行に差し押さえられ、不動産仲介業者のリック・カーバー(マイケル・シャノン)から「この家は銀行のものだから、今すぐ退去しろ」と言われてしまう…。

ドリームホーム99%を操る男たち5

感想(ネタバレあり)


1%の富裕層と99%の貧困層


2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・E・スティグリッツの言葉

世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である

が、この映画のネタ元になっている。

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映画のタイトルである「99 HOMES(原題)」や「99%を操る男たち」にある99とは、その言葉に基づいた貧困層のことを示している。

主人公のデニスは大工の仕事をしていた。

しかし、2008年に起きたリーマンショックにより経済が悪化。

銀行へ住宅ローンが支払えない状況になると、家を差し押さえられ、その後、家は不動産屋のリック・カーバーに立ち退くよう言われてしまう。

なんとしてでも、長年住んだ家を取り戻そうとしたデニスは、彼から家を奪いに来たリックの下で働くようになる。

そこでデニスは、リックに「勝者になるには1%の中に入らなければならない」と教えられ、合法と違法の狭間のギリギリのところで、荒稼ぎをすることを覚えるようになる。

この映画では、ジョセフ・E・スティグリッツの言う「1%の富裕層」になるためには、リックを例にして、「どれだけ他人の不幸に無関心でいられるか」が必要であるかが描かれている。

ドリームホーム99%を操る男たち2

裁判所も警察も貧困層の味方にならない現実


この映画で描かれているのはアメリカの法律での話。

なので、どこまでが合法で、どこからが違法なのかがちょっと理解できず。

しかし、ローンが焦げ付いた家を回る不動産屋リック・カーバーの姿は、日本でも1980年代に問題になった「地上げ屋」と良く似ていた。

地上げ屋の場合は、土地の持ち主が借金を返済できなくなったワケでなく、ただ高価な土地が欲しかっただけという違いはあるものの、何も分かっていない弱者に対し、高圧的な態度で家や土地を取り上げていく様子は非常によく似ている。

さらに、この映画でとても不思議だったのは、「市民の味方」のはずの警察官が不動産屋と一緒になって退去命令を行使していたところ。

ローンを払えなくなった人が家を追いだされてしまうのは当然としても、その人たちを路上にさらし、路上から追いだされた家を呆然と観ている人たちをそのまま放置し、それが当たり前だと思っているその態度がとても不思議だった。

家を追われた人たちの救済よりも、むしろ、家から人々を追い出す不動産屋のバックアップをしている。

そんな雰囲気に見えた警察官たちの人でなし感に唖然としてしまった。

きっと、騒ぎにならないように、退去がスムーズにいくようにと警察官がいるんだろうけど、「さっさと追いだして仕事を終わらせようぜ~」って感じがして、見ていて気分が悪かった。

家を追いだされた人たちは、明日から住むところがなくなってしまうというのに。

その警察官たちの態度から、現実の厳しさをヒシヒシと感じることになった。

ドリームホーム99%を操る男たち3

富裕層になるためには、良心を捨てるべきなのか…


その後、リック・カーバーは強制退去させた家をきれいにして、再び売れる状態にしていく。

そこでデニスの大工としての腕が役に立ち、彼はカーバー不動産でNo.2にまでのし上がっていく。

さらには、強制退去させる役目もデニスが担うようになる。

しかし、その時、デニスは現実と立ち向かうようになる。

自分と同じく家を追われた人々を、長年住んだ家から追い出すという良心の呵責。

「裁判所命令があるから」という理由で、苦労して買ったマイホームから即刻退去させるという暴挙。

ここで、この映画は、デニスの選択について、観客に問いかける。

「他人の不幸に痛みを感じない」人は1%の富裕層。

その時、「ごめんなさい。私が違法なことをして強制退去させているんです」と正直に打ち明けたら、残りの99%。

あなたなら、どっち??

いや、私はむしろ、最初からこんな「不動産仲介業」なんて仕事はできないから、文句なしで残りの99%だけど(笑)

実際、過去にそんな「不動産仲介業」の知り合いがいたけども、ガツガツし過ぎてて、私にはついていけない世界だったことを思い出した。

そして、デニスの選択も99%の貧困層。

もしかしたら、リック・カーバーも共に引きずり込む程の選択をする。

正気や家族を失ってまで、1%の富裕層になるべきなのか…。

そう、この映画は問いかけている。

ドリームホーム99%を操る男たち4

これからも富裕層による貧困層からの搾取は続く…


とはいっても、アメリカの不動産関係の法律について、所々??と思うところがあり、この「不動産搾取」の現実の全ては理解できていないのかもしれない。

しかし、この映画が2014年に製作されたとなると、この不動産不況はアメリカでまだまだ続いているということなのか。

しかも、来年からアメリカでトランプ大統領が生まれるとなると、「強い者が生き残る経済」は益々加速するように思う。

何せ、不動産王のトランプなんだから、この辺の締め付けはさらに厳しくなるのではないかと思ってしまう…。

1%の富裕層にいるトランプには、99%の貧困層の気持ちが理解できると思えないしね…。

99%の人の暮らしを思いながら政治をするとも思えないし…。

なんてことを考えながら観た映画だった。



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スティーブ・カレル主演の映画「マネー・ショート」を劇場で観た。

2007年にアメリカで起きたリーマンショックの裏で、世紀の空売りをして大儲けをした男たちについての物語。

*** 受賞歴 ***

第88回アカデミー賞(2016年) 脚色賞 受賞

2016年 全米プロデューサー組合賞 最優秀作品賞 受賞

***********


満足度 評価】:★★★★☆

すごく面白くて、前のめりになって観た映画だった。

成功するためには、数字を読む力というより、数字の意味を知る力と忍耐力が必要だとしみじみ思った。



「マネー・ショート」予告編 動画

(原題:The Big Short(世紀の空売り))





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あらすじ


2005年ウォール街。

トレーダーのマイケル・バーリ(クリスチャン・ベール)は、いつものように数字をチェックしている時に、住宅ローン債権が将来破綻することに気付く。

そして、その住宅ローン債権を売っている銀行から13億ドルで買う。

その時の出来事は、「おかしなトレーダーに住宅債権を売ってボロ儲けした」という銀行家の自慢話となり、その話を銀行家のベネット(ライアン・ゴズリング)が聞きつける。

しかし、その話でマイケルの買いが正しいと判断したベネットは、トレーダーのマーク(スティーブ・カレル)に空売りの話を持ち掛ける。

ベネットの話をイマイチ信用できなかったマークは、住宅ローンの現状について調査を始めるのだが…。

マネーショート


感想(ネタバレあり)


国民が安定していると信じていた債権が危険なものだと予測した男がいた


例えば、私たちがマンションを買ったり、家を買ったりする時は、もちろん現金で買えれば良いけど(笑)、そういうワケにもいかないから、銀行にお金を貸してくださいって相談するでしょ。

相談に来られた銀行は、その人の仕事やボーナスを含めた年収を調べて、普通に仕事をしていればキチンと返せるようにローンを組むでしょ。

そこまでは、誰にでも起き得る話だから分かりやすいと思うけど、この映画に関わってくるのはここから。

アメリカの銀行は(日本に住宅ローン債権があるかどうか知らないので)、この何人分かの住宅ローン(サブプライムローン)を集めて債権にして、トレーダーのような投資家に売るわけ。

すると、この債権を買った投資家の人たちには、月々の返済額の中から利息分が利益になる。

もちろん、一般人が組んでるローンだから、利益と言ってもそんなに良い儲けが出るわけではないけど、「着実に利益がでる優良な債権です」っていうのが、銀行のウリだった。

そりゃ、そうだよね。着実に返せるように組んでいるローンだから、安定しているはず。

しかし、この映画のクリスチャン・ベール演じるトレーダーは、それを当たり前と思わずに、数字をチェックしたら、その債権が安定してないことに気付いた

まず、銀行のサブプライムローンの中には、アメリカの金融緩和政策の影響で、安定的にお金を返せる人(ランクAAA)から 将来お金を安定して返せない恐れがある危険な人(ランクB)まで、様々な人がいて、銀行がパックにして売っている債権の中には、そのランクAAAから、ランクBまで様々な人がいたの。

(映画の中では、それをライアン・ゴズリングがジェンガを使って、分かりやすく説明している)

それで、クリスチャン・ベールは、ランクBの人たちがお金を返せなくなって住宅ローン債権は絶対に破綻すると読むわけ。

マネー・ショート2

大きな夢を見させて、後で締め上げる詐欺師となった金融マン


私たちにとって、リーマンショック(金融危機)は過去の出来事なので、クリスチャン・ベールの選択が正しいと分かっているけど、当時は誰も住宅ローン債権の安定性を疑っていなかった。

そこで、スティーブ・カレル演じるトレーダーが、そのクリスチャン・ベールの言う破綻が本当なのかどうかを確認するために、新興住宅地へ出向くシーンがある。

このシーンがまた衝撃的。

低所得の人たちに、サブプライムローンを組ませて、家を買わせているいる金融マンたちが、本当に日本の闇金みたい。

かなり悪質な詐欺師。

年収の欄が白紙でも、どんな職業でも、お金を借りることができるようなシステムになっている。

つまり、日本で言えば審査なしでローンを組めるということ。

最初はうまいこと言って、お金を借りさせて、あとでドンドン支払いが増えていって、払えなくなっちゃうシステム。

そんな金融マンたちがストリッパーに多額のローンを組ませた話を自慢げにしているのを観たスティーブ・カレルの一言。

「なんで彼らは、罪の告白をしているんだ」

それに対し、彼の部下たちが「違います。あれは自慢話です」とのやり取りに思わず笑ってしまった。

「罪の告白」って、そんなバカな。そんなことを思うような奴だったら、そんな仕事をしてないわ(笑)

その窮状を観たスティーブ・カレルは、「住宅ローン債権はバブルだ」と、宣言して空売りの決意をする。

このシーンは、「あぁ、こんなことやったら、破綻するよなぁ」って誰が見たって思う。

ストリッパーのお姉ちゃんが、将来、いくら返せるか知らずに家を5件と、コンドミニアムを1件買ってるんだよ。

国全体が、貧しくて知識の無い国民に夢を見させて、あとで締め上げる詐欺師になってしまったって感じだった。


マネー・ショート3

大切なのは、数字の意味を知ること。即行動すること


他にも、この映画の中には、トレイダーが何人か出てくるんだけど、一番すごいのは、最初に気付いたクリスチャン・ベールなんだな。

私は、彼の行動から日々の生活のプラスになることがあるんじゃないかと思った。

トレーダーに限らず、仕事をしている人だったら、毎日、成果としての数字を観ることが多いでしょう。

それが売上げだったり、点数だったり、進捗度だったり、数字にもいろいろあるよね。

私だったら、このブログを運営しているので、PV数を毎日チェックしている。

このクリスチャン・ベールが、他の人と違うのは、その数字の変化を毎日の当たり前の変化と思わず、「なぜ変化したのか」という理由を突き詰めたところだったと思う。

何気ない変化にも、必ず理由があって、その理由に基づいて上下してるんだよね。

理由が分かったら、何をすべきか考えて、即行動する。

スピードも大事。

その後は、ひたすら忍耐して結果が出るのを待つのみ。

私もね、PV数が上下するのを観て、「あぁ、今日も下がっちゃったなぁ」とか、「あら、今日は上がったなぁ。ラッキー」とか言って済ませていたけど、「その上下の理由を知る。分析する」ことが必要なんだなって、自分に言い聞かせた。

毎日続けていたら、自然とPV数が上がっていくのを当たり前と思わないことが大切なんじゃないかと思って。

マネー・ショート

アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたクリスチャン・ベールなど充実した俳優陣


主演のトレーダーを演じているのは、スティーブ・カレル

まぁ、このトレーダーが吠える吠える。

どこに言っても吠えてる。

こちらとしては、その吠えっぷりが観ていておかしかったけどね。

他の出演作には、「ビューティフル・ボーイ」、「30年後の同窓会」、「カフェ・ソサエティ」、「フォックスキャッチャー」、「プールサイド・デイズ」、「エンド・オブ・ザ・ワールド」など

しかし、そのトレーダーを超える印象を残すのが、クリスチャン・ベール

ウォール街のオフィスで、半そで短パン。

オフィスは、ハードロックをかけっぱなしで、趣味はドラム。

とにかく、つかみどころがないんだ。この人(笑)

クリスチャン・ベールは、この演技でアカデミー賞 助演男優賞のノミネートされるけど、それも納得。

最も印象に残る演技だった。

他の出演作には、「The Promise/君への誓い」、「ファーナス/訣別の朝」、「ザ・ファイター」など

スティーブ・カレルに空売りをすすめる銀行家には、ライアン・ゴズリング(「ブレードランナー 2049」、「ドライヴ」)や、偶然、その空売りの事実を知ってしまった若手企業家を助ける、元大物トレーダーとしてブラッド・ピット(「フューリー」、「マリアンヌ」など)も出演している。

マネー・ショート4

一番危険なのは、思い込みで動くこと


映画の冒頭に、

「知らないということは罪ではない。

最も罪なのは、知らないのに、知ったつもりで行動することだ。」

マーク・トウェイン

って感じ(私の記憶から書いたので、完全に一致していないと思う)の言葉が出てくる。

全国民が「これは大丈夫」だと、知りもしないで行動したことが招いた悲劇が、リーマンショックだった。

「日本は、経済が安定している」と思うのも、これは、知りもしないで頭の中に描く妄想なのかもしれない。

大切なのは、自分自身と、その周りで起きることを全て把握することだ。

遠くに描かれた絵ばかりを観ていると、いつの間にか足元をすくわれてしまうから…。





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アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」の予告編を観た。

第73回 ゴールデングローブ賞 助演男優賞(マイケル・シャノン)ノミネート作品。

リーマンショック後のアメリカで、家を奪われてしまった家族を描く。

【観たい度】:★★★★☆

観たいなぁ。この映画。

リーマンショックの時に、家を買った人たちはどうなったのか、すごく気になっていたんだよね。

この映画は、そんな私の疑問に答えてくれそうな気がする。


***********

〇 「ドリームホーム 99%を操る男たち」観ました!!

映画の感想はこちらから →「ドリームホーム 99%を操る男たち」リーマンショック後に家を奪われた人々と奪う人々。生き抜くためにすべきこととは何か。アンドリュー・ガーフィールド主演映画【感想】

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「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」予告編 動画

(原題:99 HOMES)




世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である


この映画のベースになっている(原作ではない)と言われるのが、ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツのこの本「世界の99%を貧困にする経済

◆「世界の99%を貧困にする経済

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私は、経済は全くよく分からず、ノーベル賞受賞の経済学者と言われても、「初めて聞いた名前!!」と思ったぐらいなので、内容については全く語れないけれども、

その経済学者さんが、この本の中で唱えているのが、

世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である

という説なんだとか。

なるほど。

ここで言う貧困って、どの程度の生活のことを言っているのか私にはよく分から無いけれども、人間が100人集まれば、その中に1人ぐらいの割合でお金持ちがいるっていうのは、なんとなく分かる気がするな。

その考え方をベースにして、リーマンショック後のアメリカの経済を考えたのが、この映画で。

先程も言ったけど、私は経済に全く詳しくないので、適当なことを言うかもしれないけど、リーマンショックの私のイメージは、「ローンを払いきる能力がない人にまでローンを組ませて家を買わせた」経済政策で、案の定、ローンを組んだ人たちはお金を払えず。

となると、銀行はお金を回収できず、結局、経済崩壊。そんなイメージだけど、良いのかな??

ドリームホーム

富裕層はマスマス金持ちに、貧困層はマスマス貧乏に


そして、この映画の予告編を観てみると、主人公のデニス(「アメージング スパイダーマン」シリーズ、「沈黙-サイレンス-」、「ハクソー・リッジ」のアンドリュー・ガーフィールド)はお金を払えず、家族と住んでいた家を追いだされてしまうところからスタート。

なるほど、そのジョセフ・E・スティグリッツさんの言うところの彼は「貧困層」だね。

そこへ登場するのが、スーパーマンのゾッド将軍(マイケル・シャノン(「シェイプ・オブ・ウォーター」))。

彼は、日本で言う地上げ屋だね。

金の払えない人たちを、家から追い出すのが仕事。

富裕層」だけど、ヤクザみたいなもんだなぁ。

しかし、デニスは家を取り戻すことに必死なあまり、自分から家を取り上げたゾッド将軍と手を組んでしまう。

おぉーーーなんてこと (((( ;゚д゚)))

まさに、スーパーヒーローと悪者が手を組んじゃうんだな(笑)

デニスはゾッド将軍と一緒に、ローンを返済できない家を追いだす仕事をするようになると、今度は、ウホウホとお金が入ってくるようになる。

しかし、そのお金の出所を知った家族(ローラ・ダーン(母親かな?)(ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ「ジュラシック・パーク」シリーズ))は、デニスに猛反発する…

というところで、予告編は終わっているけれども、結論はどうなるんだろう??

その先が気になるじゃんか―――(笑)


 ↓ 「銀行家を殺せ!」の血文字 (((( ;゚д゚)))
ドリームホーム2


この先は想像になってしまうけど、つまり、「富裕層」とは、「貧困層」から金をむしり取って生活している人たちであり、富めるものは、ますます富み、貧しいものは、ますます貧しくなっていくのが、そのリーマンショック後のアメリカの姿だと、この映画は言いたいんだろうね。

これでは、毎日真面目に働いている人間がバカをみる。

そんな思いをしてまで、「富裕層」になりたいかって話。

いや、それでも金持ちになりたいよっていうハイエナみたいな人もいるよねぇ。

早く、この映画が観たいなぁ。

3月に公開される「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、この話とは逆の方向を向いていて、同じくリーマンショックの時に、一攫千金した銀行マンたちの話。

きっと、合わせて観たらリーマンショックは何だったのかってことに詳しくなれるような気がする~。

この映画「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」は、1月30日から公開の予定。



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〇 「ドリームホーム 99%を操る男たち」観ました!!

映画の感想はこちらから →「ドリームホーム 99%を操る男たち」リーマンショック後に家を奪われた人々と奪う人々。生き抜くためにすべきこととは何か。アンドリュー・ガーフィールド主演映画【感想】

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