とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:二宮和也



渡辺謙主演、クリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」をNHK BSプレミアムで観た。

1944年6月、第二次世界大戦における硫黄島での戦いを日本兵たちが家族にあてた手紙と共に描く。

クリント・イーストウッドによる、硫黄島の戦いについて描いた「父親たちの星条旗」に続く2作目。

満足度 評価】:★★★★☆

終戦から80年が経ち、この当時の日本兵たちの心情について、なかなか理解できない部分があったが、この映画を観ながら、私はもしかして、クリント・イーストウッドと同じような距離感で兵士たちのことを考えていたのかもしれないと思った。

「なぜ彼らはお国のために死んでいったのか」その思いを見つめ、考える映画となった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事


「硫黄島からの手紙」予告編 動画

(原題:LETTERS FROM IWO JIMA)



更新履歴・公開、販売情報

・2016年8月19日 NHK BS プレミアムで観た感想を掲載。

・2019年8月12日 NHK BS プレミアムでの放送に合わせて加筆修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

渡辺謙
…(「怒り」、「インセプション」など)

…(「検察側の罪人」など)

〇伊原剛志


〇中村獅童

〇裕木奈江

監督

クリント・イーストウッド


2006年製作 アメリカ映画




あらすじ


1944年6月。第二次世界大戦において、日本にとっては不利な戦いが続いていた。

東京から遠く離れた太平洋の島、硫黄島では明日米軍が攻めてくるかもしれないという状況の中、空軍による支援がないという危機的な状態にあった。

そんな中、新しい指揮官として赴任してきたのが栗林中将(渡辺謙)だった。

栗林は硫黄島に到着するなり、これまでの作戦を変更したり、作業を止めさせるなど、明らかに通常のやり方とは違う方法で動きだしたため、そのやり方についていけない者たちも出始めていた。

その一方で、体罰や無駄死にを徹底的に嫌う彼の人間性が多くの兵士たちからの支持を集めることとなったのだが…。



映画「硫黄島からの手紙



感想(ネタバレあり)


米兵と日本兵の違い…


第二次大戦の硫黄島で日米間の戦いの様子が描かれている。

特に、日本兵たちが家族にあてた手紙と共に、日本兵からの視点で、日本兵=悪としてではなく、あくまでも各個人の人間性を描いている描いているのが特徴だ。

どっちが勝ったとか、どっちが敵だ、悪魔だという話ではなく、その時、硫黄島にいた全ての人たちが恐怖と闘い、必死で生きようとしていたことが「父親たちの星条旗」と合わせて観るとよく分かる。



しかし、そこは戦場。

当然のように、多くの人間が命を落としていく。



接近戦により米兵に殺された者、米軍の爆撃機により命を落としていく者…。

自害していく者、上官により処罰を受けて死んでいく者…。

この自害していく者の多さが、日本兵と米兵では大きく違っているところだ。



映画「硫黄島からの手紙」渡辺謙

なぜ、彼らは自害するのか…


私自身の正直な感想を言えば、「なぜ国のために命を落としていくのか」その理由が分からない。



この映画を観終わった後でも、その心情の核心の部分が理解できない。

私は、自分のために生きている。

国のために生きているわけじゃない。



だから、「国のために死んでください」と言われても、絶対に死ねないのだ。

むしろ、そうするぐらいなら、この映画の中村獅童演じる伊藤中尉のように、死んだふりをしてでも、捕虜になってでも生き延びたいと考える。



映画「硫黄島からの手紙」渡辺謙



兵士たちの手紙を通して見えてくる心情…


それではなぜ、当時の兵士たちは、敵にこの身を渡すぐらいなら、死んででも「国のために」身を捧げることができたのか。



それが、戦前の富国強兵の教育の結果なのか。

それが、戦争の作った産物だったのか。

それとも、80年経った現在の日本人と当時の日本人では本質がちがうのか…。



私は、クリント・イーストウッドも「なぜ、日本兵たちは『お国のために』と言って死んでいったのか」と不思議に思ったに違いないと思う。

だから、彼らが家族に宛てた手紙を通して、その心情を理解しようとしたのではないか。



映画「硫黄島からの手紙」渡辺謙、クリント・イーストウッド監督



個よりも家族、家族よりも国という時代


しかし、その手紙に書かれていたのは、戦地の悲惨さより、本土に遺したてきた家族への思いばかりだった。

そこで、きっとクリント・イーストウッドは、「日本兵たちは個よりも、家族。家族よりも国を大切にする国民だった」ということが理解できたのではないかと思う。



というのも、私自身の視点も、当時の日本人より、今のクリント・イーストウッドの視点に近いなと思ったからだった。



戦後80年が経ち、日本人も、国や家族より個人を優先する個人主義の人たちが増えてきたということだと思う。

どう考えても日本のために切腹するなんて理解できない。

それが、私の率直な感想だった。



映画「硫黄島からの手紙」二宮和也



「昨日の友が今日の敵」が戦争そのもの


この映画の全てを見終わって、心に残るのは開戦直前、栗林中将がアメリカの友人たちと楽し気に談笑している姿が心に残る。



「国のためだったら友人のアメリカ人を殺すこともできますよ」

「国のためですから」



それは、食事の席での冗談だったが、結局、アメリカと日本は、そんな冗談のような関係になってしまった。



戦争は、それまでに築いた友情や愛情を全て無にしてしまうものだ。

家族に愛情を込めて描いた手紙も届かない。

そんなに悲惨で悲しいことは二度とあってはいけないと。



戦争映画を観るたびに思う。






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木村拓哉、二宮和也主演の映画「検察側の罪人」を試写会でで観た。

ある殺人事件をめぐる二人の検察官の対立を描く。


満足度 評価】:★★★★★

見応えありの傑作!

「上司が絶対」とか「忖度」という悪しき慣習が、殺人事件を捜査する検察の現場に持ち込まれたら。

ベテランと若手、2人の検事の心理的駆け引きに緊迫感があって目が離せない。

サスペンスや法廷モノ好きな人におススメ。



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「検察側の罪人」予告編 動画





更新履歴・公開情報


・2018年7月30日 試写会にて鑑賞

・2018年8月10日 感想を掲載

・2018年8月24日 全国ロードショー

・2019年6月22日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。


現在、DVDを販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者

〇木村拓哉

…(「硫黄島からの手紙」など)

〇吉高由里子

…(「アウトレイジ 最終章」など)

〇平岳大

〇大倉孝二

〇八嶋智人

…(「モリのいる場所」など)

〇酒匂芳



監督



2018年製作 日本映画



映画「検察側の罪人」



あらすじ



都内で起きた殺人事件の担当になったベテラン検事の最上(木村拓哉)は、補佐役として若手検事の沖野(二宮和也)を指名し、橘(吉高由里子)が沖野付きの事務官となって、容疑者の聴取を始める。

すると、その容疑者の中にかつて時効が成立した殺人事件の容疑者だった松倉(酒匂芳)が浮上し、最上は松倉の聴取を執拗に行う。

明らかに「クロである」という雰囲気を漂わせた松倉に対し、沖野も証拠となる証言を引き出そうとするが、最上の捜査方法に疑問を抱き始め…。



映画「検察側の罪人」



感想(ネタバレあり)


カリスマ的ベテラン検事と将来を期待される若手検事


「地検」とか、「検察」と言われると、ちょっと敷居が高い気がしてしまう。

なにせ、彼らはいつも世の中で起きているできごとと法律を照らし合わせ、世にはびこる悪を裁くために働いているような人たちだ。

きっと、私のような凡人とは頭の出来が違うんだろうなと思ってしまう。



この映画は、私たちが目にすることのない、そんな「地検の裏側」を描いている。

当たり前だけど、検事も普通の人たちで、部署の中には一般の会社と同じように上司と部下の上下関係があるし、社内恋愛だってある

むしろ、そうやって、彼らの日常を一般人の日常に近づけることで、地検の中で起きている問題を身近な問題にし、観客に向かって「あなたならどうするのか」と考えさせる

そこに、この映画の面白さがあるのだ。



主人公は、2人の検事。

1人はカリスマ的ベテラン検事の最上(木村拓哉)。

そして、もう一人は将来が期待される若手検事の沖野(二宮和也)。

沖野にとって最上は「あこがれの先輩」であり、「神的な存在」である



沖野は、一見、やる気がなさそうで、果たして検事としての仕事ぶりはどうなのかと疑問視されるタイプなのだが、最上は周りの反対を押し切って「きっと成果を出すに違いない」と沖野を難しい事件の担当に指名する。

実際、沖野は見た目以上に仕事ができるタイプの人間なのだ。

最上は、そんな沖野の良さを誰よりも見抜いていた。



しかし、果たしてその判断が最上にとって良かったのか、悪かったのか。

沖野を引き抜いたことで、最上は最後の最後まで頭を悩まされることになる。



映画「検察側の罪人」


ベテランと若手の間を引き裂くのは「法律」と「忖度」


この映画に緊迫感を与え、とても面白いサスペンスにしているのは、その2人の検事の心理的駆け引きである。



地検にとって、何よりも重要なことは「法律にのっとった正義」である。

しかし、困ったことに、この世には「法律で裁けない悪」というものが存在する。

最上と沖野はその「法律で裁けない悪」に直面してしまい、葛藤するのだ。



そのじりじりとしたジレンマが、観ているこちらもなんとも悩ましく、私だったどうするだろうか…と考えながら先に進んでいく。



その中で、最上も沖野も「それぞれの思う正解」を導き出すのだが、それが互いに真逆の方向を向いていた。

そこで2人を分けたのは「法律」だ。

法律がどうあろうと、容疑者の松倉を「クロ」にしたい最上と、法律を守って正しく裁きたい沖野



これまでカリスマ的手腕で悪を裁いてきた最上が、「法律がどうあろうと」松倉をクロにしたいと思い、そんな最上には、「どうしても譲れない理由」があったのだ。

しかし、若手のホープである沖野は、そんな「最上の理由」を理解したうえで、それでも最上のやり方が間違っていると思い、最上と対立する立場に身を置くことになる。



ところが、沖野は憧れの先輩である最上を前にすると、意見を主張することができず、最上の暴走を止めることができない

沖野の前に、日本に古くからある「上司の意見は絶対」とか「忖度」という悪しき慣習が立ちふさがり、上に意見を通すことができないのだ。



映画「検察側の罪人」


第二次世界大戦の「インパール作戦」の血が、ここによみがえる


それは、きっと社会人なら誰でも身に覚えがあることだろうと思う。



例えば、日頃から目をかけてもらい、かわいがってくれ、その人本人の人柄もとても尊敬できるカリスマ的な憧れの先輩がいるとする。

ある日、その人がいきなり理不尽なことを言い出したら、どうするだろうか。

今まで、そんなことはなかったのに…。



そしたら、「それは間違っているなぁ」と思いつつも、「なんか辛いことでもあったかな」と自分を納得させつつ、面倒になることを避けるために「見て見ぬふり」をしながら、スルーしてしまう。

きっと、多くの人にそんな経験があるはずだ。



しかし、ここは地方検察庁であり、「法を守らなければならない場所」なのだ。

相手のことを「忖度」していたら、裁かれるべき人間が野放しになってしまう。



その日本人の「上司を敬う」気持ちが、物事を悪い方向へ導く事例として登場するのが、「インパール作戦」である

インパール作戦とは、1944年の第二次世界大戦でインド北東部の都市インパール攻略を目指した日本軍の作戦だ。

軍内部で反対的な意見があったものの、その時の中将の強硬な主張によって実施され多くの被害者を出したとされる。

それ以来、「インパール作戦」とは「無謀な作戦の代名詞」として引用されているのだ。

(詳しい内容は、Wikipedia「インパール作戦」へ)



最上の祖父は、そのインパール作戦の数少ない生き残りであり、松重豊演じる武器商人の祖父は、そのインパール作戦の犠牲者である。

無謀な作戦の生還者は、孫の代になっても無謀な作戦を強行させようとし、犠牲者の孫は「喜んであなたの犬になります」と言って、その作戦を強行突破する

こういうのを血は争えないというのだろうか



日本の社会の体質というのは「第二次世界大戦」の頃からちっとも変っていないのだ。

「忖度」や「上司の命令が絶対」という体質は、部下を間違った方向に誘導し、死ななくていい人間を殺してしまう



映画「検察側の罪人」


希望を探してみるけれど…


さらに問題なのは、最上の心情が理解できるところだ。

そもそも「日本に時効がなければ…」と思ったら、やるせない気持ちになってしまう。

そこでも、なかなか法律が変わらないという日本の現状が裏目に出ている。



だがそれでも、検事という仕事は「感情」ではなく、「法律」で善悪を決める人々なのだ。

検事が法律を守らなければ、日本は無法地帯になってしまう

この「忖度」は、一般の会社で起きていることなら人の命が関わるようなことはないだろうが、それが「地検」で起きると、「法律で裁くべき善と悪」が揺らいでいくのだ。



もしも、そこで沖野のような若手の意見が通り、「日本も変わりつつある」と思えれば希望ある。

しかし、沖野が外に出てしまったことで、ますます地検の内部は不透明になり、その背景では政治家と大企業の癒着や、右傾化する社会を描き、ますます「上に意見を言いにくい社会」になっていることを描いている。

最上の友人で政治家の秘書官をしている丹野(平岳大)がその日本の背景で起きていることを象徴している。



そこで、「果たして、この世に『ものが言える社会』はやってくるのか」と考えてしまう

そう思うと、暗澹たる気持ちになってしまう

私も、ニノと一緒に雄叫びを上げたい気分になった…




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