役所広司主演の映画「わが母の記」をWOWOWで観た。

井上靖の自伝的小説「わが母の記」を役所広司樹木希林で映画化。

痴呆症で少しずつ記憶をなくしていく母と、幼い頃から「母に捨てられた」という想いが捨てきれない息子が心を通わせていくことで、その真実を知る物語。

満足度 評価】:★★★★☆

とても日本人らしい「家族だから言えない」という奥ゆかしさを感じる映画だった。

言葉にできない想いの深さに涙が溢れる。


「わが母の記」予告編 動画





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キャスト&スタッフ


出演者

役所広司
…(「孤狼の血」、「オー・ルーシー!」、「三度目の殺人」、「蜩ノ記」、「わが母の記」など)


…(「怒り」など)

…(「オー・ルーシー!」など)


監督



2011年製作 日本映画



あらすじ


1964年。小説家の伊上洪作(役所広司)は、父を亡くしたことをきっかけに数年ぶりに母(樹木希林)に再会する。

というのも、幼い頃によそへ預けられた伊上は、その頃から「母に捨てられた」という想いを捨てきれぬまま過ごしていた。

しかし、父の死後、母は少しずつ記憶を無くし始めたことを機に、時々家で預かるようになり、母との時間が増えるようになるのだが…。



わが母の記



感想(ネタバレあり)


離れて暮らす息子を想う母、母の心を知らぬ息子


母の子を想う気持ちに泣かされた映画だった。

息子は幼い頃に母に捨てられたと思っていた。

しかし、記憶が薄れていく母との会話でそれは息子の一方的な勘違いだと分かる。

母は幼い頃に息子が書いた作文を、毎日大事そうに持ち歩き、次はいつ会えるのかと思いながら暮らしていた。

息子は母がその作文を読んでいる姿を見ながら、思わず泣いてしまう。

私も、このシーンに泣かされた。

目の前にいる人が息子だと分かっているのかいないのか、遠くを見つめながら作文を読む母の姿が切ない。

記憶をなくしても、息子への想いはなくさない。

それが母の愛。

私の心に残るその情景は、陽だまりような暖かい愛だった。



わが母の記2



日本人だからこそ、すれ違った想い


家族の形は千差万別。

何でも言い合える家族もあれば、今さら正面切って言えない家族もある。

特に日本人は感情表現が苦手な民族だから、この主人公の伊上の家庭のようにお互いに奥歯に物が挟まったような言い方をする家庭が多いように思う。

長い間接していない親子なら尚更だろう。

母も素直に、「あの時は事情があって…」と説明しておけば、後々面倒なことにはならなかった。

伊上も、「お母さんにもきっと事情あったのでしょう」と聞けば、母はすんなり答えてくれたかもしれない。

なぜか。

照れくさい思いもあれば、言わなくても分かってもらえるとお互いに甘えてしまう部分もあるのだと思う。

言わなくても分かってもらえることなんてないのにね。

でも、そう簡単に愛情表現できないからこそ、伊上は小説家になったのだろうし、母は物語の主人公になったのだろうと思う。

そんな母の元に生まれてくるのが、伊上の運命だったんだろうな。



わが母の記3



息子・役所広司、母・樹木希林


主人公の小説家・伊上を演じるのは、役所広司

実の母に愛情を注がれなかったという思いからか、自分の娘たちにはできる限りの愛情を注ぎ、不自由なく育てる伊上。

しかし、実は十分に愛情を受けていたことを知った時の嗚咽を振り払うような日本男児の「泣き」がとても印象的だった。



わが母の記4



伊上の母を演じるのは、樹木希林

母、八重は本当に痴呆症なのか、痴呆症の演技をしているだけなのか、その振る舞いがあまりにもリアルだった。

八重の姿を見ながら、晩年、痴呆症になってから暴れては家族を困らせ、徘徊しては警察にお世話になっていた我が家の祖父を思い出した。

それ程までに現実味のある演技に驚かされた。

本当に素晴らしい女優さんだと思う。



わが母の記5



日本が忙しさと共に失ってしまったもの


昭和の高度経済成長期。

ハワイへは船で行っていた頃。

家族の中心は母であり、母に何かあれば、家族が集まっていた時代。

母が痴呆になれば、家族で介護するのが当たり前だった。

当時はまだ今ほど裕福な時代ではなかったかもしれないけど、今より人の心にゆとりがあったんだなぁと思う。

人は、この時以降、忙しさと共に何かを失ってしまったのではないかと思う。

かといって、今の私に在宅介護ができるかと言われたら、できないけど。

心にゆとりと愛情を持って周りと接することを少し忘れてしまっているのではと思った。





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