昨年、惜しまれつつもこの世を去ってしまったロビン・ウィリアムズ最後の主演作「余命90分の男」をWOWOWで観た。
この映画自体は、特に新鮮味も無く、よくあるタイプのコメディなんだけど、これが最後の主演作だったということに、なんだか皮肉のようなものを感じてしまった
映画とは少し離れたところで、人の生き様とか、生きる意味とかを考えさせられた
◆「余命90分の男」DVD
不動産専門の弁護士ヘンリー(ロビン・ウィリアムズ)はキレやすく、暴言をはきまくるので周りの人たちから嫌われていた
そんなヘンリーが、ある日、ひどい頭痛がするので、病院へ行くと、主治医が休みで、その代わりの医師シャロン(ミラ・クニス)に、大きな「脳静脈瘤」があると診断される
さらに、「余命は90分」だとも。
それは、その日そもそも忙しくてイライラしていたシャロンが、さらに診断にケチをつけ、暴言を吐きまくるヘンリーに対して、出まかせで言ってしまったものだった
その話をそのまま信じてしまったヘンリーは、病院を飛び出してしまう
本当だったら、その場で緊急入院の措置を取らなければいけなかったシャロンは、しばらくして事態を把握し、ヘンリーを探し始めるのだが・・・

常に、イラついていて、暴言を吐きまくり、周りから嫌われた男が死と向かい合うことで、人生の一分一秒にも無駄は無く、全てが輝いているということを知り、周りの人たちに感謝を伝えるというお話
そして、私はこの映画を自殺してしまったロビン・ウィリアムズの最後の主演作として観た
この最後の主演作には、とても大事なメッセージが込められていたはずだったのに、主役を演じていた本人が、その意図することとは正反対の行動に出てしまった
映画を観ながら、ただただ唖然としてしまった
世の中は、なんて皮肉に満ちているんだろう・・・

映画は、余命と同じ90分で制作されていて、とてもコンパクトに観られる作品になっている
笑えるところもあるし、ちょっと考えさせられることもある
しかし、コンパクトに作り過ぎて、ちょっと雑だなと感じることもある
本当だったら、ヘンリーが常にイラついていたり、暴言を吐きまくるのは脳静脈瘤のせいだったのかもしれないのに、そこについての説明が無いから、彼は『ただのブチ切れ男』になってしまった
奥さんや息子とうまくいっていないのは、彼らの間にある長い歴史と日々の積み重ねがあったはずなのに、そこの説明が足りなくて、彼らとの和解の姿からは何の感動も無い
そして、シャロンがイラついているのも、猫が死んだからなのか、不倫のせいなのか、忙しいせいなのか、どれもイマイチ伝わりづらく、同情できない

つまり、監督は「フィールド・オブ・ドリームス」のフィル・アルデン・ロビンソン、主演は「いまを生きる」「グッド・ウィル・ハンティング」「ミラクル・ニール(声のみ)」「ナイト ミュージアム」シリーズのロビン・ウィリアムズと、「ブラックスワン」「テッド」「オズ はじまりの戦い」のミラ・クニス。
◆「フィールド・オブ・ドリームス」DVD
ベテランから新進女優まで揃えたキャストとスタッフだったのに、残念ながら、その「命を大切にしよう」というメッセージはあまり伝わらない仕上がりになってしまった
そこはあまり考えたくないことだけど、もしも、この映画が素晴らしい出来で、批評家からも絶賛されて、大ヒットした作品だったなら、映画「余命90分の男」と同じく、彼も「人生は一分一秒が輝いて素晴らしい」と思って自殺することは思いとどまったんだろうか・・・
なんて、映画以外のことで、いろいろと考えさせられてしまった
世界は、本当に素晴らしい人材を失ってしまった
残念で仕方がない

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この映画自体は、特に新鮮味も無く、よくあるタイプのコメディなんだけど、これが最後の主演作だったということに、なんだか皮肉のようなものを感じてしまった
映画とは少し離れたところで、人の生き様とか、生きる意味とかを考えさせられた
「余命90分の男」予告編 動画
(原題:THE ANGRIEST MAN IN BROOKLYN.)◆「余命90分の男」DVD
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あらすじ
不動産専門の弁護士ヘンリー(ロビン・ウィリアムズ)はキレやすく、暴言をはきまくるので周りの人たちから嫌われていた
そんなヘンリーが、ある日、ひどい頭痛がするので、病院へ行くと、主治医が休みで、その代わりの医師シャロン(ミラ・クニス)に、大きな「脳静脈瘤」があると診断される
さらに、「余命は90分」だとも。
それは、その日そもそも忙しくてイライラしていたシャロンが、さらに診断にケチをつけ、暴言を吐きまくるヘンリーに対して、出まかせで言ってしまったものだった
その話をそのまま信じてしまったヘンリーは、病院を飛び出してしまう
本当だったら、その場で緊急入院の措置を取らなければいけなかったシャロンは、しばらくして事態を把握し、ヘンリーを探し始めるのだが・・・

感想(ネタバレあり)キレまくり!暴言吐きまくり!嫌われ男が命と向かい合う
常に、イラついていて、暴言を吐きまくり、周りから嫌われた男が死と向かい合うことで、人生の一分一秒にも無駄は無く、全てが輝いているということを知り、周りの人たちに感謝を伝えるというお話
そして、私はこの映画を自殺してしまったロビン・ウィリアムズの最後の主演作として観た
この最後の主演作には、とても大事なメッセージが込められていたはずだったのに、主役を演じていた本人が、その意図することとは正反対の行動に出てしまった
映画を観ながら、ただただ唖然としてしまった
世の中は、なんて皮肉に満ちているんだろう・・・

とてもコンパクトに出来上がった分、人物描写が少し雑になってしまった
映画は、余命と同じ90分で制作されていて、とてもコンパクトに観られる作品になっている
笑えるところもあるし、ちょっと考えさせられることもある
しかし、コンパクトに作り過ぎて、ちょっと雑だなと感じることもある
本当だったら、ヘンリーが常にイラついていたり、暴言を吐きまくるのは脳静脈瘤のせいだったのかもしれないのに、そこについての説明が無いから、彼は『ただのブチ切れ男』になってしまった
奥さんや息子とうまくいっていないのは、彼らの間にある長い歴史と日々の積み重ねがあったはずなのに、そこの説明が足りなくて、彼らとの和解の姿からは何の感動も無い
そして、シャロンがイラついているのも、猫が死んだからなのか、不倫のせいなのか、忙しいせいなのか、どれもイマイチ伝わりづらく、同情できない

名監督 X 名俳優 X 期待の新進女優 = ・・・ 化学反応なし ・・・
つまり、監督は「フィールド・オブ・ドリームス」のフィル・アルデン・ロビンソン、主演は「いまを生きる」「グッド・ウィル・ハンティング」「ミラクル・ニール(声のみ)」「ナイト ミュージアム」シリーズのロビン・ウィリアムズと、「ブラックスワン」「テッド」「オズ はじまりの戦い」のミラ・クニス。
◆「フィールド・オブ・ドリームス」DVD
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ベテランから新進女優まで揃えたキャストとスタッフだったのに、残念ながら、その「命を大切にしよう」というメッセージはあまり伝わらない仕上がりになってしまった
そこはあまり考えたくないことだけど、もしも、この映画が素晴らしい出来で、批評家からも絶賛されて、大ヒットした作品だったなら、映画「余命90分の男」と同じく、彼も「人生は一分一秒が輝いて素晴らしい」と思って自殺することは思いとどまったんだろうか・・・
なんて、映画以外のことで、いろいろと考えさせられてしまった
世界は、本当に素晴らしい人材を失ってしまった
残念で仕方がない

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