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昨年、惜しまれつつもこの世を去ってしまったロビン・ウィリアムズ最後の主演作「余命90分の男」をWOWOWで観た。

この映画自体は、特に新鮮味も無く、よくあるタイプのコメディなんだけど、これが最後の主演作だったということに、なんだか皮肉のようなものを感じてしまった

映画とは少し離れたところで、人の生き様とか、生きる意味とかを考えさせられた

「余命90分の男」予告編 動画

(原題:THE ANGRIEST MAN IN BROOKLYN.)




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あらすじ


不動産専門の弁護士ヘンリー(ロビン・ウィリアムズ)はキレやすく、暴言をはきまくるので周りの人たちから嫌われていた

そんなヘンリーが、ある日、ひどい頭痛がするので、病院へ行くと、主治医が休みで、その代わりの医師シャロン(ミラ・クニス)に、大きな「脳静脈瘤」があると診断される

さらに、「余命は90分」だとも。

それは、その日そもそも忙しくてイライラしていたシャロンが、さらに診断にケチをつけ、暴言を吐きまくるヘンリーに対して、出まかせで言ってしまったものだった

その話をそのまま信じてしまったヘンリーは、病院を飛び出してしまう

本当だったら、その場で緊急入院の措置を取らなければいけなかったシャロンは、しばらくして事態を把握し、ヘンリーを探し始めるのだが・・・

余命90分の男

感想(ネタバレあり)キレまくり!暴言吐きまくり!嫌われ男が命と向かい合う


常に、イラついていて、暴言を吐きまくり、周りから嫌われた男が死と向かい合うことで、人生の一分一秒にも無駄は無く、全てが輝いているということを知り、周りの人たちに感謝を伝えるというお話

そして、私はこの映画を自殺してしまったロビン・ウィリアムズの最後の主演作として観た

この最後の主演作には、とても大事なメッセージが込められていたはずだったのに、主役を演じていた本人が、その意図することとは正反対の行動に出てしまった

映画を観ながら、ただただ唖然としてしまった

世の中は、なんて皮肉に満ちているんだろう・・・

余命90分の男2

とてもコンパクトに出来上がった分、人物描写が少し雑になってしまった


映画は、余命と同じ90分で制作されていて、とてもコンパクトに観られる作品になっている

笑えるところもあるし、ちょっと考えさせられることもある

しかし、コンパクトに作り過ぎて、ちょっと雑だなと感じることもある

本当だったら、ヘンリーが常にイラついていたり、暴言を吐きまくるのは脳静脈瘤のせいだったのかもしれないのに、そこについての説明が無いから、彼は『ただのブチ切れ男』になってしまった

奥さんや息子とうまくいっていないのは、彼らの間にある長い歴史と日々の積み重ねがあったはずなのに、そこの説明が足りなくて、彼らとの和解の姿からは何の感動も無い

そして、シャロンがイラついているのも、猫が死んだからなのか、不倫のせいなのか、忙しいせいなのか、どれもイマイチ伝わりづらく、同情できない

余命90分の男3

名監督 X 名俳優 X 期待の新進女優 = ・・・ 化学反応なし ・・・


つまり、監督は「フィールド・オブ・ドリームス」のフィル・アルデン・ロビンソン、主演は「いまを生きる」「グッド・ウィル・ハンティング」「ミラクル・ニール(声のみ)」「ナイト ミュージアム」シリーズのロビン・ウィリアムズと、「ブラックスワン」「テッド」「オズ はじまりの戦い」のミラ・クニス。

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ベテランから新進女優まで揃えたキャストとスタッフだったのに、残念ながら、その「命を大切にしよう」というメッセージはあまり伝わらない仕上がりになってしまった

そこはあまり考えたくないことだけど、もしも、この映画が素晴らしい出来で、批評家からも絶賛されて、大ヒットした作品だったなら、映画「余命90分の男」と同じく、彼も「人生は一分一秒が輝いて素晴らしい」と思って自殺することは思いとどまったんだろうか・・・

なんて、映画以外のことで、いろいろと考えさせられてしまった

世界は、本当に素晴らしい人材を失ってしまった

残念で仕方がない


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