とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:夏川結衣



阿部寛主演の映画「歩いても 歩いても」をWOWOWで観た。

長男の15回目の命日に、久しぶりに集まった家族を描く。

満足度 評価】:★★★★☆

この映画で描かれている家族の姿が、私の家族と重なるところがあり、観ていて心がほのぼのする映画だった。

どこの家族にも歴史がある。良い時も、悪い時も全部含めて家族なんだ。



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「歩いても 歩いても」予告編 動画




更新履歴・公開、販売情報

・2016年8月14日 WOWOWで観た感想を掲載。

・2019年5月8日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

〇阿部寛

〇夏川結衣


〇原田芳雄

YOU

〇高橋和也


監督

是枝裕和
…(「万引き家族」、「三度目の殺人」、「海街diary」、「誰も知らない」など)


2007年製作 日本映画




あらすじ


横山良多(阿部寛)は、兄の15回目の命日のため結婚したばかりの妻ゆかり(夏川結衣)と息子のあつしを連れて実家へ帰省する。

父(原田芳雄)は町医者、母(樹木希林)は専業主婦で、実家の医者を長男が継ぐ予定であったが、それも叶わぬ夢となってしまっていた。

実家では、良多とゆかりよりも一足先に姉のちなみ(YOU)とその夫の信夫(高橋和也)が一足先に実家に着いており、2人の子供たちがワイワイとし、にぎやかになっていた。

実は、良多の妻ゆかりは再婚で、あつしは死に別れた元夫との息子だった。

そのことを、あまりよく思っていない家族の元へ帰ることに良多は気まずさを感じていた…。


映画「歩いても 歩いても」



感想(ネタバレあり)


どんな家族もこんなものかな


あぁ、やっぱり家族って、こんなものだよねぇ

と思いつつ、ほのぼのした気持ちで観ていた。

家族の間で起きた問題は、その家族じゃないと分からないし、でも、だからこそ、他人とは違う家族なんだなぁと思う。

庭で元気に育つ百日紅が観てきたその家族の歴史。

嬉しい時も、悲しい時も、集まらなきゃいけないから家族なんだなぁ。


映画「歩いても 歩いても」原田芳雄、樹木希林、阿部寛、夏川結衣

めんどくさいと思っても、うるさいと思っても、家族の気持ちは家族にしか分からない


この映画で描かれるのは、長男の15回目の命日。

町医者だった父の稼業を継ぐはずだった兄。

その兄と常に比べられながら育った次男良多は、家族と会う時はいつも、めんどくささを感じていた。

さらに、結婚した妻ゆかりは子連れの再婚。

そのことも家族はよく思っておらず、だからこそ、実家に帰ることを億劫に感じていた。

でも、父や母の小言がめんどくさい、うるさいと思っても家族なんだよね。

一緒にいる時間が大切な家族なんだよね。


映画「歩いても 歩いても」原田芳雄、樹木希林


父と母にしか分からない「歩いても 歩いても」


だから、もちろん家族の中にも楽しい思いでもあれば、悲しい思い出もある。

長男が事故で亡くなったことも悲しい思い出なら、父と母しか知らない悲しい思い出もある。

ちょうど、いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」が流行った頃。

父は外に女を作り、よく外泊をしていた。

その女の家まで押しかけて帰ってしまった母。

この映画のタイトルである「歩いても 歩いても」は、その歌の歌詞から来ている。

それは、母が父のために一人ひっそりと胸の奥にしまいこんでいる家族の悲しい歴史だ。

家で威張り散らしても、ご近所さんには「大先生」と呼ばれようとも、母にとってはただの浮気夫だった。

思い出の歌はあるかと言われ、その浮気女の家でかかっていた曲「ブルーライトヨコハマ」をかけた母。

それが、せめてもの復讐だったのかもしれない。


2人の歴史を思うと、グッときちゃう「ブルーライトヨコハマ」





父の別の顔


映画の後半、父の機嫌を取ろうと野球の話を持ちだした良多。

しかし、父は「最近は野球じゃなくて、サッカーだ」「横浜のスタジアムまで見に行ったことだってあるんだ」と言う。

そのことに、少し驚いた良多が「へぇ~誰と行ったの??」と聞いたら、「いや、別に」と言って濁した父。

私はこの時、もう1人息子がいるんだなと思った。

一緒にサッカーに行ったのは孫なのか。

その時の良多と父のやり取りを見ながら、私たちの知らないところで、両親には別の時間が流れているんだなぁと思った。

もちろん、全ての家庭で両親が浮気をしているというわけではなく、幼い頃や、生まれていない頃、大人になってから出会っていない間に、両親は別の顔になることだってあった。

でも、その事実を知らなくて良かったんだなと思う。

全てが「知らぬが仏」

本妻との間の息子、孫よりも、可愛がっていた隠し子がいたなんて事実。

知らずに平和に過ぎた方が良い。


映画「歩いても 歩いても」高橋和也、YOU、樹木希林


全ての家族にそれぞれの歴史とストーリーがある


そんな、悲しい思い出も含めて、全ての家族に、それぞれの歴史とストーリーがある。

会うのが面倒だと思う時があるかもしれない、話せば小言ばかりで面倒だと思うかもしれない。

でも、それが家族だし、家族にしか理解できないこともある。

それに忘れてはいけない思い出もある。

だから、毎年、面倒でも定期的に会って、同じ時間を過ごすことが、とても大切な時間になる。

我が家の両親には、どんな私の知らない歴史があるんだろう。

ちょっと怖いけど、聞いてみたい気もする…。

いつか、聞いてみようかな…。



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北野武ビートたけし)監督、主演の映画「座頭市」をWOWOWで観た。

目の不自由な按摩の市が、実は凄腕の浪人であり、やくざに支配された小さな村を救う時代劇。

満足度 評価】:★★★★☆

面白かったなぁ。

殺陣のシーンがシャープで切れ味がよく、常にバックで流れるテンポの良いリズムで最後までウキウキワクワクしながら楽しめた。

この映画を観るのは2回目か、3回目だけど、何度観てもやっぱり面白いと思う。

出演ビートたけし、浅野忠信、夏川結衣、大楠道代、橘大五郎、大家由祐子、ガダルカナルタカ、岸部一徳、石倉三郎、柄本明

監督北野武 2003年製作 日本映画


「座頭市」予告編 動画





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あらすじ


盲目の按摩、座頭市(北野武ビートたけし))は、杖をつきながら、町から町へと渡り歩いていた。

ある時、小さな村に立ち寄った時、そこでは、ヤクザの頭、銀蔵(岸部一徳)が全てを支配しようとしており、賭場がその勢力に対抗し、空気の張り詰めた緊張状態にあった。

さらに、銀蔵は用心棒として凄腕の浪人、服部源之助(浅野忠信(「幼な子われらに生まれ」))を雇い、勢いを増していた。

その様子を知った市は、罪のない村人たちが虐げられた生活を送っていることが気になっていた…。


座頭市

感想(ネタバレあり) よくあるありがちな話を楽しくかっこ良く見せる映画


いやーー。この映画は、何度観てもかっこいい!!

久しぶりに観て、やっぱりかっこいい映画だと思った。

ストーリーはとても単純でありがち。

ヤクザの抗争に巻きこまれ、虐げられた生活を送っている村人たちを、目の見えない座頭市が彼らの代わりに悪者を倒し、その悲惨な生活から救うというお話。

時代劇が得意ではなく、あまり観ない私でさえ、「あぁありがちだ」と思うんだから、きっと多くの日本人が途中まで観たところで、「よくある話だな」と思うはず。

日本人でなくたって、この手の話は昔の西部劇にもよくあったパターンだから、世界中の人たちからも、古典的なよくある話として捉えられるのかもしれない。

では、そんな「よくある話」を、どれだけ面白く、魅力的なエンターテインメントに変えていくのか。

そこが、演出の肝であり、監督の腕の見せ所になってくる。


座頭市2

殺陣のシーンが何度観てもかっこいい


私が、この映画で最も面白いと思ったのは、「殺陣のシーンのかっこよさ」だ。

殺陣のないシーンでは、「早く殺陣を見せてくれ」とソワソワしてしまったぐらい、殺陣のシーンが面白い。

時代劇のよくある殺陣のシーンだと、1人の達人が真ん中にいて、その周りを丸く敵が囲み、1人ずつその達人に向かって行くというシーンが多い。

私は、いつもあれを観ながら、他の人たちがその隙に切りに行けるのに…と思いながら観ていた。

ところが、この「座頭市」は違う。

3、4人が一気に座頭市を切りに行く。

「背中から切りつけるのは卑怯者のすること」というタブーを破り、堂々と背中から切りに行く(笑)

なぜなら、ヤクザたちは卑怯者だからだ(笑)

それに対し、市は、一度に3、4人を相手にし、一気に切りつけ、石灯籠まで切ったり、木の扉越しに人を切ってしまう。

背中から切り付けてきた奴には、後ろに向かって刀をズバッと差し込む。

全て、相手の3歩先を読み、相手よりも早く手を出す。

それは、彼が盲目であり、音に集中することで、場所と動きに集中した結果だ。

もう、この全ての殺陣の演出のかっこ良さ。

それだけでも、この映画を何度でも観たいと思わせるエンターテインメントがあった。

座頭市3

生活音がリズムになる。時代劇をテンポよく見せる魔法の素


そして、もう1つ。この映画を面白くしているは、「音」だ。

「殺陣」は、盲目の人が音に集中した結果の動きだったように、この映画全体が「音」を大切にしている。

クワとスキで畑を耕す音。

雨の日に水たまりを歩く音。

薪割りの音。

そしてラストシーンのタップダンスまで、全ての音を打楽器にみたて、リズムを作り出し、映画のテンポを上げている。

一般的に、時代劇は話がスローテンポだ。

それが私の時代劇が苦手な理由の1つだ。

ところが、これは、その随所に流れてくる「音」と「リズム」のおかげで、すごくテンポが良くスピード感がある作品のように見えてくる。

これは、北野武の演出の上手さだ。

常にタップダンスのようなタタン、タタンという音を聴いていると、なんだかウキウキしてくる。

これが、この映画を観ていて私の心を躍らせた魔法の1つだ。


座頭市4

誰もが知っている話を、どれだけ面白く見せるか


世界中、どの国にも、誰もが知っている「お約束」の誰もが知っている物語っていうものがある。

その話は、たいてい、何度も映画化されている。

イギリスでいえば、シェークスピアの戯曲は誰もが知っていて、いろんな演出家が舞台化したり、映画化したりしている。

そういう、「誰もがよく知っている話」を「どうやってお客さんを楽しませるか」というのが、演出家にとっての腕の見せ所となってくる。

この「座頭市」でいえば、北野武流の血しぶき舞い散る派手な殺陣と、生活音をリズムに変えたテンポの良さが光っていた。

それらの演出が成功し、常にドキドキ、ワクワクする映画に仕上がっていた。

ってことは、使い古された映画でも、演出次第でいくらでも楽しくすることができるってことを証明してしまった作品だったんだねぇ。

いや~面白かった。

そして、ちょっとタップダンスが習いたくなったよ(笑)





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