とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:実話



ヒュー・ジャックマン主演の映画「フロントランナー」を特別上映会で観た。

1988年、スキャンダルにより失脚した大統領候補ゲイリー・ハートの実話を映画化。


映画「フロントランナー」


満足度 評価】:★★★★☆

面白かった!

先の展開がわかってもスリリングな展開にハラハラドキドキしながら楽しめた。

ゲイリーが女性スキャンダルで叩かれたのは、女性の地位が上がり、公に「不快だ」と言えるようになった証で、そうなる運命だったと思う

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『フロントランナー』予告編 動画

(原題:The Front Runner)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年1月22日 スペシャルスクリーニングにて鑑賞。

・2019年3月2日 感想を掲載。

・2019年12月8日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓




キャスト&スタッフ


出演者




〇モリー・イフラム



監督

ジェイソン・ライトマン
…(「タリーと私の秘密の時間」、「とらわれて夏」など)


2018年製作 アメリカ映画




あらすじ

1988年の大統領選挙。

民主党上院議員のゲイリー・ハート(ヒュー・ジャックマン)は、46歳という若さで大統領候補の筆頭に名乗りを上げる。

しかし、マイアミヘラルド紙が、彼に関するあるスキャンダルを入手し、やがてそれが他の有力紙にも知られることとなり、ゲイリー・ハートの支持率は一気に急落してしまう…。



映画「フロントランナー」



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介いたします。


フロントランナー (2018)


★★★★ [80点]「女性の地位が向上した証」


1988年のアメリカ大統領選挙で、民主党の有力な候補者だったゲイリー・ハートに降りかかるスキャンダルを描く作品。

実話の映画化。



現在では、不倫スキャンダルで政治家が失脚するのは、よくある話だ。

むしろ、リスキーなのがわかってて、よく不倫なんかするよなぁと思う。



しかし、この映画の舞台である1987年当時は、そうではなかった。

プライベートなことよりも政策で戦う時代だった。



ところが、ゲイリー・ハートの不倫が明らかになると、これまでスキャンダルを扱っていなかったワシントンポスト紙までが、ハートの不倫を書き立てるようになる。

ゲイリー・ハートは、女性スキャンダルによって、その資質が問われた初めての大統領候補なのだ。



そんなハートの姿を見て、なぜ、1987年というタイミングだったのかと考えた。

中には、ジャーナリズムの質が落ちて、販売部数を増やすために政治とは関係のないスキャンダルに手を出すようになったという見方もあるかもしれない。



しかし、それは女性たちの地位が上がった証ではないかと、私は思った。

それまでの男性社会では、不倫や女遊びは男の甲斐性、ただの火遊びだと思われていた



しかし、女性の地位が向上し、意見が言える立場になった人が増え、「女性を遊び道具のように扱うのは不快です」と言える人が増えてきたということだと思った。



だから、私はこのゲイリーの件が、ジャーナリズムの質が落ちて、くだらない三面記事まで扱うようになっただけだとは思えなかった。

確かに、そういう一面もあるかもしれないし、確かにジャーナリストはスキャンダルよりも政策を語るべきかもしれない。



しかし、その反面で、お堅い新聞が政治家の女性スキャンダルを暴くことで、若い女性をポイ捨てする権力者の地位が落ちるのは大歓迎だと思った。



人間は誰しも失敗をするもので、ゲイリーの件も騒ぎすぎだったという見方もあるかもしれない。

しかし、この時、ゲイリーの女性スキャンダルが明らかにならなかったら、彼に捨てられる女性たちは、もっと増えていたかもしれないのだ。

ゲイリーはただの運が悪かった男ではなく、起こるべくして起きた件だったのではと思う

なんとく、話の展開は分かっているものの、それでも、スリリングな展開にハラハラドキドキしながら最後まで見入ってしまった作品だった。


Posted by pharmacy_toe on 2019/02/03 with ぴあ映画生活




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ラミ・マレック主演の映画「ボヘミアン・ラプソディ」を映画館で観た。

伝説のバンド「QUEEN」のボーカル フレディ・マーキュリーがスターにのし上がっていった実話を映画化。


映画「ボヘミアン・ラプソディ」



満足度 評価】:★★★★★

最高だった!

音楽は作り手の人生の全てを詰め込んでこそ、人を感動させるんだと改めて思った。

ここにあるフレディの悲しさ、迷い、苦しみ、その全てが強く心と共鳴して揺さぶられた。

ラスト20分の臨場感は圧巻。

必見!

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ボヘミアン・ラプソディ』予告編 動画

(原題:Bohemian Rhapsody)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年11月14日 映画館にて鑑賞。

・2018年11月21日 感想を掲載。

・2019年10月19日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD、共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者

〇ラミ・マレック


〇グウィリム・リー

…(「メアリーの総て」など)

〇ジョセフ・マッゼロ

〇エイダン・ギレン

〇アレン・リーチ


〇マイク・マイヤーズ

〇アーロン・マカスカー

〇マックス・ベネット


監督

ブライアン・シンガー
…(「X-MEN:アポカリプス」など)


2018年製作 アメリカ映画




あらすじ

ボーカルが抜けて、バンドとして先行きが不安だったQUEENの元へ「バンドのファンで、ボーカルになりたい」と言う一人の青年フレディ(ラミ・マレック)がやってくる。

それを聞いたメンバーは試しにとフレディに歌わせると、その迫力に圧倒されてしまう。

そうして新生QUEENが誕生し、やがて他のバンドにはない個性的な楽曲でスター街道を登り始める…。



映画「ボヘミアン・ラプソディ」




感想(ネタばれあり)


この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


ボヘミアン・ラプソディ (2018)


★★★★★ [100点]「音楽サイコー!ライブ最高!」


最高だった!!

なんで、私は音楽が好きで、ライブに行くのか

なぜ、音楽にこんなにも心を揺さぶられ、音楽がないと生きていけないのか

その理由の全てが、ここに描かれていた



正直言って、これまでQueen の音楽って趣味じゃないと思って避け続けてきた。

けれど、この映画を観て、フレディ・マーキュリーの人生を追いながら、改めてQueen の音楽を聴くと、そのリズム、音、言葉の一つ一つに、その時の彼の人生の全てがギッシリと詰め込まれていたのだと知る。

彼の愛も、迷いも、怒りも、憎しみ苦しみも、人生の全てがそこにあって、その叫びである音楽に、心の波動が共鳴したり、反発したりして、強く揺さぶられるのだ。



そうして、私はこれまで日常生活の中で起きた、嬉しいこと、悲しいこと、幸せなこと、辛いことの全部を音楽に投影し、その気持ちの全てを歌手に代弁してもらっていたんだと気づいた。

だから、アーティストたちが、彼らの人生を音楽に反映させればさせる程、より強く気持ちが反響するのだ。

そして、ライブへ行って、共に歌い、叫ぶことで、心に溜まった濁りのようなものを発散するのだ。



だからこそ、若い頃から人生に悩み、迷い、怒りながら生きていたフレディは、誰よりも人の心を強く揺さぶることができたのだと思う。

アメリカの批評家サイト Rotten Tomatoes の支持率を見ると、その数字は6割程度で、この映画の評価がとても低いことかわかる。

が、その一方で、観客の支持率は9割を超えている。



しかし、それさえも、当時の Queen が批評家に酷評されながらも、一般リスナーたちや、オーディエンスから圧倒的な支持率を得た現象そのままであり、この映画の存在そのものが、Queen の全てをそのまま表しているのだと思った。

支持率が低いのは、「この映画のフレディが史実と違うから」というのがその理由の一つらしい。



だとしても、ラスト20分

彼らのライブには、きっと誰もが心を揺さぶられ、心が熱くなるに違いないない

私は、号泣して涙が止まらなかった



そこには、フレディ・マーキュリーの全てがあったからだ。

彼の人生の全てが、そこに込められていた

そこだけでも、必見の映画だと思う。



人生、迷いながら、苦しみながら、悲しみながら生きている人にこそ、おススメの映画

ぜひ、観て欲しい



Posted by pharmacy_toe on 2018/11/22 with ぴあ映画生活



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メリル・ストリープ主演のイギリス映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」をNHKのBSプライムで観た。

誰もが知っているイギリスの元首相マーガレット・サッチャーの伝記映画。


映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」

満足度 評価】:★★★★☆

マーガレット・サッチャーが改めてイメージ通りの恐ろしい人だと再認識し、やはりメリル・ストリープは世界最高の女優だと再確認した映画だった。

メリル・ストリープは、この映画でアカデミー賞最優秀女優賞、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門女優賞を受賞している。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」予告編 動画

(原題:THE IRON LADY)




更新履歴・公開、販売情報

・2017年12月24日 NHK BS プライムで観た感想を掲載。

・2019年10月18日 NHK BS プライムでの放送に合わせて加筆修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

メリル・ストリープ
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「未来を花束にして」、「マダム・フローレンス!夢見るふたり」、「幸せをつかむ歌」、「イントゥ・ザ・ウッズ」、「8月の家族たち」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ジュリー&ジュリア」、「大いなる陰謀」、「プラダを着た悪魔」など)

ジム・ブロードベント
…(「パディントン2」、「ベロニカとの記憶」、「イーグル・ジャンプ」、「パディントン」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」、「ウィークエンドはパリで」、「ビッグゲーム」、「ブルックリン」、「ターザン:REBORN」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)



アレクサンドラ・ローチ
…(「ワン チャンス」など)

監督

〇フィリダ・ロイド

2011年製作 イギリス映画




あらすじ


食料品店の娘として育ったマーガレット・サッチャー(アレクサンドラ・ローチ/メリル・ストリープ)は、24歳の時政治家になる決意をし、34歳の時に下院議員に初当選を果たす。

当選から16年後に保守党の党首になり、それから4年後に首相の座に上り詰める。

国民から非難を受けながらも、財政難、フォークランド紛争などの難問を解決した彼女は、11年間の名が気に渡り、首相の座を務めることとなる・・・。




感想(ネタバレあり)


誰にも負けない強い意志が彼女を首相にした


この映画の中で最も興味があったのは、イギリスで初の女性首相であるサッチャーが、
どのようにして首相にまで上り詰め、11年間もその座に居座り続けることができたのか」だった。

そして、この映画を観て分かったことは、彼女は人望があったわけでもなく、強力なコネがあったわけでもなく、絶対的な財力があったわけでもない。

ただし、誰にも負けない強い意志があった

ただそれだけ



毎日毎日、政治について考え、どうやって実行すればいいのかを考え続けただけだった。

誰よりも強く。

これは非常に興味深いことだった。



つまり言い換えれば、イギリスの政界には彼女以上に政治について考え、強い意志を持った人間が11年間現れなかったってということ。

世の中は冷戦でオイルショックのさ中、国の貧しさについて本気で考えようとした人間がいなかったとのは、悲しいことでもある。



映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」


どれだけわずかであっても、全ての国民を守るのが母の役目


この映画を見る限り、サッチャーが政治家としてピークだったのは、フォークランド諸島を占領された時に、多くの国民を犠牲にしながらアイルランドと戦う決意をした瞬間だった。

その中で最も印象に残っているのは、アメリカの国防大臣がイギリスを訪問した際に、首相官邸へ招き、自らティーポットを手に持ち、「紅茶にミルクを入れますか?入れませんか??」と聞いた時のサッチャーの表情だった。

その表情からは、彼女はイギリスの国母であり、その子供たちと土地は自分に守る責任があり、またその主張を絶対に曲げない堂々した態度がうかがえ、また結果として、その対談が彼女の鉄の意志を全世界に知らしめることとなった。



これが男性の首相だったら、自ら紅茶をふるまうようなことは絶対にないだろう。

「これから戦争を始める」という物騒な話をしている時に、紅茶で場を和ませるという女性らしい細やかな気配りが功を奏した場面だった。



そして、そこに責任を感じた彼女はフォークランド紛争で犠牲になった兵士の家族たちに手紙を書き続ける。

これも、彼女の人気をあげた要因の一つだろう。


映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」



世界最高の女優は、プレッシャーをも演技の糧にしてしまう


主役のマーガレット・サッチャーを演じたのは、若き日をアレクサンドラ・ローチ、後年をメリル・ストリープが演じる。

メリル・ストリープと組んで若い頃のサッチャーを演じるとは、かなりのプレッシャーだったと思うが、アレクサンドラ・ローチはそれを見事にやってのけたと思う。

どこかで見た顔だなぁと思ったら、「ワン チャンス」の女優さんだった。



そして、なんと言っても、この映画はメリル・ストリープの演技力に尽きると思う。

サッチャーがイギリス首相時代に世界最強の女だったように、彼女もその演技力が世界最高のものであると見せつける作品となった。



しかし、それこそイギリスの母であるサッチャーをアメリカ人が演じることについて、批判もあっただろうし、プレッシャーも相当のものだったろうと思う。

だからこそ、そこへ果敢に挑戦していく姿が、自分の信じた道を突き進むサッチャーと重なり、相乗効果でメリル・ストリープをよりサッチャーへ近づけていたのではと思う。



また、サッチャーを陰で支えた夫のデニスを演じるのはジム・ブロードベント

イギリス人らしく、ちょっと皮肉屋でダンスが好きで陽気なデニスが良かったなぁ。

彼が見えているということは幻覚だったというのは、なんだか切ない話だったけれど。



監督はフィリダ・ロイド

イギリスの女流監督である彼女の前作は「マンマ・ミーア!」であり、もう一度メリル・ストリープと一緒に仕事がしたいと熱望したそう。

先程書いた紅茶の場面や、手紙を書いたシーンなどのサッチャーの女性らしい一面をしっかりと描写しているのは、女性監督ならではだったんだなと納得した。



映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」



野心を持つ世界中の女性たちの手本となるその生き様


女性が野心を持って、誰よりも高い地位を目指したいと思った時、それは日本に限らず、まだまだ多くの障害があって簡単に実現できることではない。



その壁を乗り越えるのはとても難しいことだけれども、この映画のサッチャーのように、どこにでもあるような食料雑貨店の娘として生まれた女性が上り詰める姿は、多くの女性に勇気を与えることと思う。



何よりも大切なのは、絶対に曲げない強い意志と諦めない気持ち

同じ女性として、この映画を観ながら少し背筋が伸びたような気がしている…。

誰にも負けない野心を持とう。



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コリン・ファース主演の映画「英国王のスピーチ」をWOWOWで観た。

現在の英国エリザベス女王の父にあたるジョージ6世は、幼い頃から吃音で悩まされていたが、オーストラリア出身でスピーチ矯正の専門家であるライオネルの助けをかりながら克服し、真の国王へと成長していく物語。

第83回(2010年)アカデミー賞 作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞 受賞作品。


英国王のスピーチ


満足度 評価】:★★★★☆

人は、心の底から信じてくれる人が1人でもいたら、恐怖や不安に立ち向かうことができるということを教えてくれる物語だった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「英国王のスピーチ」予告編 動画

(原題:THE KING'S SPEECH)



更新履歴・公開、販売情報

・2016年5月16日 WOWOWで観た感想を掲載。

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キャスト&スタッフ


出演者

コリン・ファース
…(「メリー・ポピンズ リターンズ」、「マンマ・ミーア!ヒア・ウィーゴー」、「キングスマン:ゴールデンサークル」、「ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期」、「キングスマン」、「リピーテッド」、「マジック・イン・ムーンライト」、「デビルズ・ノット」、「レイルウェイ 運命の旅路」、「真珠の耳飾りの少女」、「裏切りのサーカス」など)

ジェフリー・ラッシュ
…(「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」、「鑑定士と顔のない依頼人」、「やさしい本泥棒」、「シャイン」など)

ヘレナ・ボナム・カーター
…(「オーシャンズ8」、「未来を花束にして」、「レ・ミゼラブル」、「シンデレラ」、「天才スピヴェット」、「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」など)


ティモシー・スポール
…(「輝ける人生」、「否定と肯定」など)

〇デレク・ジャコビ

〇ジェニファー・イーリー

マイケル・ガンボン
…(「ヴィクトリア女王 最期の秘密」、「英国総督 最後の家」、「ハリー・ポッターと謎のプリンス」、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」など)

監督

トム・フーパー
…(「リリーのすべて」、「レ・ミゼラブル」など)


2010年製作、イギリス、オーストラリア合作映画




あらすじ


英国王室の次男ジョージ(コリン・ファース)は、幼い頃から吃音に悩まされていた。

彼が公式行事に出席する機会が増えるにつれ、スピーチをする機会が増えるが、いつもうまく話すことができず、失意の中、行事を終える日々だった。

彼の助けになりたいと考えた妻(ヘレナ・ボナム・カーター)が、ジョージに紹介したのは、オーストラリアから来たスピーチ矯正の専門家ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)だったのだが…。



感想(ネタバレあり)


英国王もただの人


英国王は普通の人だった。

私たちと同じく自分の欠点に悩み、不安や恐怖に怯える人だった

それが、私にはとても衝撃的だった。



王族のように、幼い頃から人目にされされて生きている人は、人前で話すこと何でもないんだろうなぁと勝手に思っていた。

まさか、スピーチ原稿をもらって、絶望的な気分になっているなんて思ってもみなかった。

この映画はその「英国王もただの人だ」と描いたところが素晴らしく、また、彼が「吃音という欠点」を克服していく姿に勇気づけられる作品だった。



映画「英国王のスピーチ」



心と心の距離を近づけるのが治療法


ジョージ6世が幼い頃から悩んでいた「吃音」。

彼は、ライオネルと出会うことで、その悩みを克服していく。

それまで、どんな先生についても治らず、本人も諦めかけていたのに。



ではライオネルは、他の先生と何が違ったのか。

私が思ったのは、ジョージ6世(愛称:バーティ)とライオネルの心の距離近いというのが、吃音の克服を助けた理由なのではないかと思った。



ライオネルは、王族だろうと気にせずに彼をファーストネームで呼び、放送禁止用語を叫ばせ、バーティが心のありのままを吐き出すことにに注力する



そうして見えてきた、家族の中での権力闘争。

幼い頃に受けた乳母からの虐待。

父からの威圧的なプレッシャー。

それがいつの間にか、彼から自信と力を失わせていた。



バーティの心の奥底を見たライオネルは、バーティに自信を持たせるように導いていく



映画「英国王のスピーチ」



目の前に信じてくれる人がいれば、人は強くなれる


吃音を治すために技術的なことを強制するわけではなく(最初に出てきたビー玉の先生はひどかった(笑))、その心と心の距離を近づけていくこと、その過程が素晴らしいなぁと思った。

「宮殿で治療してくれ」という願いを聞かず、「ファーストネームで呼び合う」ことを押し通し、私的な会話は禁止なのにも関わらず「どんな家庭で育ったのか」にこだわる。



しかし、そうした荒療治があったからこそ、バーティは少しずつ心を開き、ライオネルを信頼し、少しずつ自信を取り戻していく。

目の前に信じてくれる人がいれば、人は強くなれる

心が少しでも強くなれば、きっと弱点も克服できる

そう思える映画だった。



映画「英国王のスピーチ」



出演者はコリン・ファースとジェフリー・ラッシュ


主人公のジョージ6世を演じたのは、コリン・ファース



一見落ち着いて見えるジョージも、実は癇癪持ちで心の奥底に様々な怒りを抱えて生きていたことが、話が進むにつれ明らかになる。

何よりもすごいのは、吃音をわざとらしくなく、自然に、本当に昔からそうだったように演じているところ



あの素晴らしさはなんなんだろう。

そして、その鈍感そうに見えて実は繊細、堂々としていそうに見えて、本当はガラスのハートの持ち主というジョージを本当に見事に演じていた。

この映画を見ているうちに、とても不器用なバーティを好きになってしまった。

どんな役を与えられても、その役になりきった上で、コリン・ファースらしさは失わない。

彼らしいジョージ6世だった。



英国王のスピーチ6



そして、バーティを助けるライオネルを演じたのは、ジェフリー・ラッシュ

「オーストラリアから来た田舎者」を本当にオーストラリアから来た俳優が演じるんだぁっていうのが、面白かった。



今回のジェフリー・ラッシュは、飄々としながら、スルッとバーティの心の中に入っていくライオネルがとても素敵だった。

ライオネルがいなかったら、バーティは、吃音を克服することができなかった。

そう思える人だった。



映画「英国王のスピーチ」



監督は「レ・ミゼラブル」「リリーのすべて」のトム・フーパー


監督はトム・フーパー

あらゆる人に等しく優しい。

今後も、どんな作品を作っていくのか、とても興味がわいてくる。



映画「英国王のスピーチ」



第二次大戦の開戦宣言が心温かく見えるマジック


ラストのスピーチは、まるで私がバーティの恋人になったかなのような気分で観ていた。

思わず手を握ってあげてしまいたくなる衝動が…(笑)



しかし、そのスピーチは、国王から国民へ「第二次世界大戦の開戦」を伝えるものだった。

決して心が温かくなるスピーチではないのに、なんだか、とても温かい気持ちになって、拍手したくなってしまうのが、この映画の素晴らしさのように思う



人を肩書きや、役職で判断せず、表面的な文字ずらに惑わされず、そこに描かれている心を見る。

長いスピーチを無事に終了させ、録音ルームから出てきたバーティは、見事に終えたからなのかドヤ顔で、いつもより少し胸がはっていて、自信に満ち溢れていた。



それは、誰よりも国民に愛される国王の誕生の瞬間だった。

人が心を割って話し合い、友情が生まれ、その友情が人を強くする。

私も、そんな人付き合いがしたい。

本当に素晴らしい映画に出会えたと思った。



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マシュー・マコノヒー主演の映画「ダラス・バイヤーズクラブ」をU-NEXT で観た。

1985年にHIV陽性と診断された男性が、余命30日と診断された後、海外から認可されていない薬を輸入し、自ら設立した「ダラス・バイヤーズクラブ」を通して配布し、多くのHIV陽性患者を救った実話の映画化。


映画「ダラス・バイヤーズクラブ」



満足度 評価】:★★★★☆

マシュー・マコノヒーの鬼気迫る演技に引きこまれた映画だった‬。

主人公が生きることに燃やす執念に圧倒された‬‪。

人は絶望の中にいても強い意思があれば生きていける‬。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ダラス・バイヤーズクラブ』予告編 動画

(原題:Dallas Buyers Club)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年9月12日 U-NEXT でにて鑑賞。

・2019年10月10日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

マシュー・マコノヒー
…(「SING/シング」(声の出演)、「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(声の出演)、「追憶の森」、「インターステラー」、「マジック・マイク」、「アミスタッド」など)



〇ダラス・ロバーツ

〇グリフィン・ダン


監督

ジャン=マルク・ヴァレ
…(「私に会うまでの1600キロ」、ドラマシリーズ「ビッグ・リトル・ライズ」など)


2013年製作 アメリカ映画






あらすじ


1985年 テキサス生まれのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、HIV陽性と診断され、余命30日と宣告されてしまう。

しかし、その後、メキシコでアメリカでは認可されていない薬に、HIVに有効な治療薬があると知り、密輸を始める。

そして、治験で知り合ったレイヨン(ジャレッド・レト)と共に「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立。

クラブの会員から会費を募り、集めたお金でHIV治療薬を密輸し、会員に無料で配るサービスを開始するが、彼らは医者や税関から妨害されるようになり…



映画「ダラス・バイヤーズクラブ」マシュー・マコノヒー






感想(ネタばれあり)


1985年 HIVへの偏見と戦った患者 ロン・ウッドルーフの実話


そういえば、最近「エイズで亡くなった」という話を聞かなくなった。

海外では、自分がHIV陽性だと公表する有名人(たとえば、チャーリー・シーン)も増えてきた。

それぐらい、最近ではHIVを抑えるいい薬が増え、相変わらず怖いことには違いないけれど、「死ぬ病気」というイメージもだいぶ払拭されてきたのではと思う。



しかし、この映画が描かれている1985年当時、「エイズ」に対するイメージは、今とはまるで違っていた。

私が「エイズの怖さ」を知ったのは、映画トム・ハンクス主演の「フィラデルフィア」を観た時だったが、あの映画が公開されたのは1994年のことだった。



その頃でさえ、まだエイズに対する誤解も多く、主人公のトム・ハンクスは「触ったらエイズに感染する」という偏見を受け、苦悩する姿が描かれている。

この「ダラス・バイヤーズクラブ」は、その10年も前のできごとで、医者さえも「熱心にHIV陽性患者を助けようとしない」姿が描かれている。

それは、「ゲイが感染す病気だ」と思われていて、ゲイの社会的地位が今よりもずっと低かったからだ。



医者さえも、そんな認識であることに絶望を感じたロン・ウッドルーフは、メキシコでHIVに有効な治療薬と出会い、密輸をするようになる。

そして、HIV陽性患者から会費を集めて「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立し、会費を払った人には無料で治療薬を配るというサービスを開始する。



それは、彼自身が助かるための慈善事業だった。

その結果、多くの人の命が助かり、ロン自身も余命30日と言われたのが、7年生き延びることになった。

その物語は、実話を元に描かれている。



現在、HIVに有効な薬が増えたのは、ロンのような差別と偏見に苦しめられた人たちの、生きることへの執念と必死な思いがあったからに違いない



映画「ダラス・バイヤーズクラブ」ロン・ウッドルーフ



本当の悪者は誰なのか


なぜ、そもそも、ロンは自分で薬を密輸しなければいけなかったのか。



アメリカでHIV患者用に作られていた薬は毒性と副作用が強く、逆に命を縮める可能性があり、医者が大手製薬会社と結託して、その毒性の強い薬を使い続け、他社の新薬を使わせなかったからだ。

その結果、多くのHIV患者が命を落とすことになってしまった。



そもそも、その当時は「ゲイがかかる病気だ」と思われていたエイズに対して、真剣に治療しようとする医者も少なかった。

ロン本人も、HIVだと診断された時に「おれはゲイじゃない!」と言って驚いていた。



1980年代から急激に増え始めたHIVに対し、1985年は医師も知識が浅く、患者に対して偏見を持ち、気休め程度に治験をすることで「死ぬのを待つ」ような状態だった。



その差別や偏見を見ていると、フランス映画の「BPM ビート・パー・ミニット」を思い出す。

決して、ゲイだけが感染する病気ではなく、異性愛者も感染するし、血液製剤から感染してしまった気の毒な人もいる。

今でこそ、有効な薬が増えたけれど、その開発が遅れたのは患者への偏見があったからだと、「BPM ビート・パー・ミニット」を見ているとよく分かる。



それにしても、私腹を肥やすために、患者に最も有効な治療をしようとしない医者には本当に腹が立ってしまう

国や病院はロンを悪者扱いするけれど、「本当の悪」は、本気で開発しようとしない製薬会社、その製薬会社と結託する医者、製薬会社から圧力がかかっている国だと思った。



多くの人の命を救ったロンは、むしろ神のような存在に見えた。



映画「ダラス・バイヤーズクラブ」ジェニファー・ガーナー



ロンに与えられた試練と運命


製薬会社、医者、国など、多方面から様々な圧力がかかるなか、それでも「生きたい」と願い、生きるためならどこへでも行くし、どんなことでもしてしまうロンの生への執念には圧倒されてしまう



正直、HIVに感染する前のロンは、女性をモノ扱いするし、ゲイと黒人に偏見たっぷりの典型的なテキサス男で、あまり好きになれないタイプだった。



けれど、エイズに感染することで、人格が変わっていく。

それまで毛嫌いしていたトランスジェンダーのレイヨン(ジャレッド・レト)をビジネスパートナーにし、それまで自堕落な生活をしていたのに、食品添加物さえも口にしなくなった。



そんなロンを見ていると、人はいくつになっても、どんなに荒んだ生活をしていても、本人が変わろうと思えば変われるんだと思った。



彼がHIVに感染したのは、「女遊び」と「ドラッグ」という自堕落な生活への自業自得なのかもしれない。

けれど、人は失敗してもやり直しできるし、彼が変わったことで、多くの人が救われることになった



「明日、死ぬかもしれない」という絶望的な状況の中でも、「生きたい」と願い、その地獄の底から這い上がっていく姿にはとても感動した

人はどんな状況にあっても変われるんだ。

ロンがHIVになったのは、神が与えた試練であり、人々を救う運命だったのかもしれない。



映画「ダラス・バイヤーズクラブ」ジャレッド・レト



もっと早く耳を傾けていたら…


生きることへ執念を燃やすロンは、とても意志の強い人だった。

そんな彼とは対照的に、ビジネスパートナーのレイヨンは繊細で弱い人だった。



その弱さがレイヨンの命を縮めることになってしまったけれど、病院は、強い人も、弱い人も、等しく生きられるように治療するのが仕事だ。

けれど、病院は彼らを救うどころが、まるで実験のマウスのように扱うだけで、救いの手を差し伸べることはなかった。



もしも、医師や製薬会社がロンやレイヨンの言うことに真剣に耳を傾け、開発に力を入れていたら、もっと早く、もっと多くの人たちが助かったのではと思うと非常に残念だ



どんな人にも多かれ少なかれ偏見はあるかもしれないが、医者や病院はそうであってはいけないと思った。



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ジェニファー・ローレンス主演の映画「ジョイ」をU-NEXT で観た。

どこにでもいる平凡な主婦が、モップを開発し大ヒットしたことで実業家へと変身していくサクセスストーリー。

日本では劇場未公開で、DVDスルーになってしまった作品。


満足度 評価】:★★★★☆

学歴もコネもなくビジネスで成功した主婦ジョイの実話。

その成功は女性たちの手本になるに違いない。

どうにもならない時も諦めなければ、きっと成功できる!と思えた映画だった。

そして何よりジェニファーがカッコいい!

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ジョイ』予告編 動画

(原題:Joy)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年8月5日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年8月13日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

ジェニファー・ローレンス

ブラッドリー・クーパー

 
〇イザベラ・ロッセリーニ


〇ヴァージニア・マドセン


監督・製作・脚本

デヴィッド・O・ラッセル
…(「アメリカン・ハッスル」、「世界にひとつのプレイブック」、「ザ・ファイター」など)


2015年製作 アメリカ映画



映画「ジョイ」


あらすじ


航空会社で働くOLのジョイ(ジェニファー・ローレンス)は、二人の幼い子供を抱えたシングルマザー。

母、祖母と共に暮らす家に、恋人と別れた父(ロバート・デ・ニーロ)が帰ってきて暮らし始め、定職に就かない夫トニー(エドガー・ラミレス)も住み着いている。

そんな家族の世話と家事に追われる日々のジョイだが、ある日、掃除をしている最中に「手をぬらさずに絞れるモップ」を思いつき、商品化。

その商品をトニーのコネでテレビショッピングのQVCのプロデューサー ニール(ブラッドリー・クーパー)に売り込み、放送が決定するが、全く売れないまま放送が終了してしまい…。



映画「ジョイ」ロバート・デ・ニーロ


感想(ネタばれあり)


ダメダメな家族たちを支えていたシングルマザーの主婦 ジョイ


デヴィッド・O・ラッセル監督作品の面白さは、個性あふれる登場人物たちの魅力にある



このところ「世界にひとつのプレイブック」、「アメリカン・ハッスル」と続けてデヴィッド・O・ラッセル監督の作品を続けて観てきた。

妻の浮気現場を目撃して自分を見失ってしまった主人公が立ち直るまでを描く「世界にひとつのプレイブック」も、FBI捜査官が詐欺師と手を組んで汚職政治家を摘発する「アメリカン・ハッスル」も、個性あふれる登場人物たちがとても面白い作品だった。



そして、この「ジョイ」もデヴィッド・O・ラッセル監督らしい、どうにもならないダメ家族が主人公ジョイを困らせる。

このダメ家族がまた、とても個性的で、彼らを見ているだけでも十分面白かった



一日中テレビの前でメロドラマを見続けるお母さん。

恋人ができて家出したにも関わらず、その恋人と別れると再び家に帰ってきて、大騒ぎするお父さん。

ジョイと離婚しても定職に就かず地下に居候する元夫のトニー。



そんなダメダメな家族たちが若いシングルマザーのジョイに寄りかかり、なんでもかんでもジョイ任せの生活を送っている。

しかし、ジョイにも、ダメダメな家族だと分かっていても、見放さずに面倒を見てしまうという一面がある。



そんな家庭に育ったジョイは、高校時代の成績は優秀だったにも関わらず、お金がなくて大学に行けず、航空会社で受付嬢として働いている。

そのまま、何も考えずに日々を送っていたら、「くたびれたOLの一生」で終わっていたに違いない。

しかし、「手を汚さずに絞れるモップ」の開発で瞬く間に実業家として成功を収めるのだ。



ジョイは、日本でいったら松居一代(発明家として成功していた頃の)のようなものだった。

主婦の感覚で「こんなお掃除便利グッズが欲しい」と思ったものをそのまま商品化し、主婦たちの共感を得て大ヒットする。

松居一代の「松居棒」が、ジョイのモップなわけだ。



けれど、その頃、松居一代は女優としてそれなりの知名度もあり、テレビに出てアピールすることもできたので、商品さえよければ、ヒットする可能性も高かっただろう。

しかし、ジョイはただの主婦だ。

テレビに出られるわけでもなく、名前で買ってくれるわけでもない。



では、なぜ、これと言った学歴もコネもないジョイが成功することができたのか

その「なぜ」の向こうには、ジョイのマインドの強さがあった



映画「ジョイ」ジェニファー・ローレンス



ジョイを成功に導く行動力とマインドの強さ


ジョイが成功した理由にはいろいろとあって、ポジティブシンキングだったり、何があっても諦めない強さもあった。

その中で一番心に残ったのは「すぐに行動する」という行動力だった。



モップで床掃除をした後、汚れたモップを水ですすいで絞る時、汚れたモップを手で絞るのはイヤだし、「モップを絞れるバケツを買わなければ」と思うのが普通の人の思考回路だ。

「モップは手かバケツで絞るもの」という固定観念があって、モップ自体に絞る機能を期待していない。



しかし、そこでジョイは「絞れるモップがあったら便利だ」と考えた



そこからがすごいなぁと関心してしまうのだけど、そう思ったら、すぐに試作品を作るのだ。

もしもそこで「簡単に絞れるモップがあったら便利だなぁ」と思っても、「だったら作ってみようか」とはならないだろう。

ジョイは試作品を作っただけでなく、さらに、「これはとても便利だから、きっと売れるに違いない」と発想を展開させていく



幼い頃から物を作ったり、発明することが好きだったというジョイだが、「自分を信じる力の強さ」「ポジティブシンキング」「何があっても諦めない」という3拍子揃った「気持ちの強さ」がジョイを成功に導いたのだと思った。



映画「ジョイ」デ・ニーロとジェニファー



「人を大切にする」気持ちが自分を助けることになる


そんな「マインドの強さ」があった上で、ジョイは「人を大切にする」ところも成功に導いた要因の一つだと思った。



先述した通り、ジョイの家族はジョイに頼りきりのダメダメ家族だが、ジョイは、そんな家族を決して見捨てようとしない

本当なら、結婚した時点で家を出て、離婚したら子供たちと新しい人生を始めることもできたはずだ。

しかし、ジョイはそうはしなかった。



「テレビを見ること以外、何もしようとしない母親」や、おばあちゃんだけでなく、元夫もそのまま居候させ、さらに出戻りしたお父さんの面倒まで見始めるのだ。

そうやってジョイが家族を大切にしたからこそ、その後、ジョイが困った時は家族がジョイを支えることとなる。



モップを開発したものの、どう売ったらいいか分からないジョイにショップチャンネルのQVCを紹介したのは、元夫のトニーだった。

ただ、同級生がそこで働いているというだけで、かなり強引だったけれど。

その後、ジョイのプレゼン力でQVCとの契約が決まったものの、大量生産しなければいけなくなり、その資金を提供してくれたのはお父さんの新しい恋人トルーディだった。



また、初めてジョイがショップチャンネルに出演した時、テレビカメラの前でモップをプレゼンしなければならないのに、緊張で沈黙してしまったジョイを、電話で助けたのは親友のジョアンだった。

このジョアンの助け舟には号泣してしまった。

もしもこの時、ジョアンが電話をかけなければ、モップをアピールできず、1本も売れなかったかもしれない。



トニーや、お父さんや、ジョアンが助けてくれたのは、日頃からジョイが人を大切にし、愛情を注ぎ続けたからに他ならない。

何があっても見捨てないというその気持ちが、回り回ってジョイを助けることになったのだ。



もちろん、良いことばかりではなく、その後、家族がジョイの足を引っ張ることもあるけれど(特に義姉!!)、それでも、家族を見捨てずに最後まで面倒をみるからこそ、その思いはジョイに戻ってくるのだ。



映画「ジョイ」エドガー・ラミレス



最後に決めるのは「度胸の良さ」


そして、最後に決めるのは「度胸の良さ」だ。



QVCでモップが1本も売れず「私にやらせてください」と言った時も、義姉のせいで権利を奪われそうになってダラスまで行った時も、「絶対に譲らない」という度胸の良さが、相手を圧倒することになった



特にダラスの時は「今、香港に電話してみたんだけど…」と始まった時は、ブラフ(はったり)なんじゃないかと思った。

それが、ハッタリだったのか、そうではなかったのかについて、明言はされなかったけれど、その「香港への電話の問い合わせ」が本当でも、本当じゃなくても、良いのだ。

ジョイが話したことをダラスのボスが信じれば、その時、その言葉は「真実」になるのだ。



なぜ、そこまで強く出られるのか。

それは、自分が開発したモップに対する絶対の自信と、最後まで諦めない力だ。

「絶対に売れる」という自信を最後まで貫き通す力が、彼女を成功に導いたのだ。



最後に、全ての権利を取り戻したジョイは、とてもカッコよくて痛快だった。



もしかしたら、ダメダメで、全て彼女に寄りかかる家族がいたからこそ、ジョイは成功したのかもしれない。

そもそも、自分ではない誰かがモップ掃除をしてくれれば、その不便さに気付かないだろうし、裕福な家庭だったら「何としてでも金を取り戻さなければいけない」という気持ちも起きなかったかもしれない。



人は様々な逆境が押し寄せた時、度胸を決めて前に進めば成功を手にすることができるし、そのまま諦めれば、その程度で人生は終わるのだ。

「目標を決めたら、最後まで貫き通すマインドの強さ」が、ジョイの成功の秘訣だと思った。


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エイミー・アダムス主演、ティム・バートン監督の映画「ビッグ・アイズ」をU-NEXTで観た。

目の大きな子供たちを描いた「ビッグ・アイズ」で知られる画家キーンの驚きの実話を映画化した作品。


満足度 評価】:★★★★☆

「天才作家の妻」「コレット 」と同じ系統の作品。

女性がまだ力を持っていなかった頃気弱で優しい妻は家族のために自分を犠牲にしてしまう。

本当に家族の幸せを思うなら、勇気を持って自分らしく生きることが一番だなと思った。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ビッグ・アイズ』予告編 動画

(原題:Big Eyes)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年7月26日 U-NEXTにて鑑賞。

・2019年7月29日 感想を掲載。

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キャスト&スタッフ


出演者

エイミー・アダムス



〇ジョン・ポリト

クリステン・リッター
…(ドラマシリーズ「ディフェンダーズ」、「ブレイキング・バッド」(シーズン2のみ)など)

〇ジェイソン・シュワルツマン



監督

ティム・バートン
…(「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」、「チャーリーとチョコレート工場」、「ビッグフィッシュ」、「シザーハンズ」など)


2014年製作 アメリカ映画



映画「ビッグ・アイズ」



あらすじ


1950年代、女性の権利がまだあまり認められていなかった頃、マーガレット(エイミー・アダムス)は暴力的な夫の元を離れ、娘と二人で暮らし始める。

絵を描くことが好きだったマーガレットは、家具に絵を描く仕事に就きながら、週末は公園で子供の似顔絵を描いて生活をしていた。

その公園で同じく風景画を売っていたウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は、マーガレットの才能を高く評価し、やがて二人は恋に落ちる。

その後、二人は結婚し、マーガレットは自分の絵に「キーン」とサインするようになる。

そして、ウォルターは自分とマーガレットの絵をバーの廊下に掲示し、客に売るようになるのだが、マーガレットが書いた「ビッグ・アイズ」の絵が高値で売れ、「誰が描いたのか」と聞かれると「私が描いた」と答えてしまい、それ以来、ウォルターは「ビッグ・アイズ」の作者として知られるようになる…。



映画「ビッグ・アイズ」エイミー・アダムス




感想(ネタばれあり)


「女性の名前では売れなかった」という不遇の時代


1950年代~60年代のアメリカで人気を集めた画家キーン。

目の大きな子供たちを描いた「ビッグ・アイズ」で知られる画家だが、実は妻が描いていたものを夫が自分で描いたと偽っていたという実話を映画化した作品。



その当時のアメリカでは、まだそれほど女性たちに力がなく、「妻は家庭で夫を支えるもの」だと思われていた。

最近観た作品では、キーラ・ナイトレイ主演の映画「コレット」、グレン・クローズ主演の映画「天才作家の妻 40年目の真実」も、この「ビッグ・アイズ」と同じで、才能ある妻の作品を自分の作品だと偽っていた男性たちを描いたものだった。



まだ、女性たちが社会的な地位も低く、力も持っていなかった頃、作家や画家は男性というイメージが強く、夫たちからしたら「妻の名前で作品を発表をしても売れない」という事情があったため、妻に対して強く出ることができた

それは、今ではパワハラなのだが、その当時の女性たちは「夫の名前で作品を発表する」ということに対して、そんな状況を甘んじて受け入れているところもあった



夫の元を離れて、自分一人で作家として、画家として生きて行けるのか。

子供を養っていけるのか。

そんな不安が、自立を思いとどまらせるのだ。



しかし、いつまでも「夫のゴースト」のままではいられない。

これは、そんな妻の精神的な自立について考えさせられた作品だった。



映画「ビッグ・アイズ」ウォルター・キーン



マーガレットの心が表れた子供たちの表情


マーガレット・キーンが描いた「ビッグ・アイズ」は、とても個性的な作品だ。

そこに描かれている子供たちは、顔の半分ぐらいあるかと思われる大きな目で、じっとこちらを見つめている。

しかし、その絵の中にいる子供らはみな孤独で、寂しそうな印象を受ける



歌手は歌に、作家は小説に魂を込めるように、画家は絵に魂を込める。

マーガレットは「ビッグ・アイズ」に魂をこめたに違いない。

なので、「ビッグ・アイズ」の孤独で寂しそうな子供たちの表情は、マーガレットの心を表したものだろうと思った。



マーガレットは、最初の結婚では暴力的な夫から逃げ出し、二度目の結婚で幸せになれるかと思いきや、その才能を利用されてしまう。

「ビッグ・アイズ」に人気が出て売れるようになると、ウォルターは、ずっと前から「画家になりたかった」という夢をマーガレットの絵で叶えていくようになり、どんどん強欲になっていく。



そして、まるでマーガレットが絵を生み出す工場であるかのように「もっと絵を描け」と追い込んでいくようになるのだ。

初めは幸せだった二人の結婚も、やがて、ウォルターの恐怖に支配されるようになっていった。



「アトリエ」という牢屋に閉じ込められ、絵を描くことを強いられたマーガレットの心象風景が「ビッグ・アイズ」の子供たちの表情に現れているのだろう。

本当に何も心配なく、幸せな生活を送っている人は、あんなに寂しい絵を描かないと思う。



映画「ビッグ・アイズ」クリストフ・ヴァルツ



マーガレットを思いとどまらせたのは、社会的な地位


マーガレットの社会的、精神的な自立を阻んでいるのは、女性たちの社会的な地位だった。



その当時、近代美術で人気があったのは、カンディンスキー、アンディ・ウォーホルなどの男性たちであり、画家と言えば男性というイメージが強かった

だから、マーガレットも「この絵は誰が描いたのですか?」と聞かれた時に、「私です」と即答できず、言い淀んでいるうちにウォルターが「私が描いたんです」と言ってしまう。

さらに、口がうまいウォルターは、どんどん「ビッグ・アイズ」を売り込んでいく。



その状況に、気が弱くて、男性に依存しがちなマーガレットは、「ウォルターの方が売るのがうまいから」という理由で、「自分が描いた」と公表することを諦めるようになる。

しかし、マーガレットだけが特別男性に依存しがちだったというわけではない。

その時代の多くの女性たちが、男性に頼らなければ生きていくのが難しかったのだ。



けれど、そうやって「家族のために、娘 ジェーンのために」と、自分を犠牲にし、その状況に甘んじてパワハラに耐えていたマーガレットだったが、それは、決して娘 ジェーンのためにはなっていなかった。

幼い頃から、母が絵を描いているのを隣で観ていたジェーンが、その嘘に気付かないはずがないからだ。



また、マーガレットを利用してあらゆる名声を手にしたウォルターがだったが、有名な美術批評家に批判されると、たちまち荒れてしまう。

自分が描いていない作品で、散々酷いことを言われたからだ。

なんとも勝手な話だが、彼のパワハラはますます酷くなり、大事な娘をその家で育てるのが危険な状態になってしまう。



そこまできて、ようやく、マーガレットは家を出る決断をするのだ。

マーガレットは画家としての才能はあったのかもしれないが、一人の女性としては誰かの支えが必要な普通の女性だったのだ。



映画「ビッグ・アイズ」マーガレット・キーン



マーガレットに自立を決意させたもの


そんな時に、マーガレットが出会ったのが、「神」だった。

娘と共に家を飛び出し、夫から遠くなはれたハワイでマーガレットは新興宗教にはまっていく。

その教えに「汝、嘘つくなかれ」と書かれていたことから、「真実を語らなければならない」と思うようになったのだ。



元々、マーガレットは依存心が強く、強い男性に依存しがちだった。

そんなマーガレットにとって、その新興宗教の良し悪しは別として、神の存在は大きな支えとなったに違いない。



そして、ようやく「夫のために生きる人生」を捨て、「自分のために生きる人生」を選択したのだ。



現代であれば、それはとても当たり前のことだけど、当時の女性たちは家族のために自分を犠牲にするのが、当たり前だった。

日本でも、ちょっと前まで妻は夫から「三歩下がって尽くす」ことが美徳とされていた。

しかし、そんな生き方は、夫の傲慢さをエスカレートさせるだけだし、自分のためにも、子供のためにもならない。



その後、ウォルターは「『ビッグ・アイズ』の作家は自分だ」と言い続け、亡くなる時は無一文だったという。

それが、「名声」と「欲」に負けた人間の末路であり、本当の実力だっただろうと思う。

ウォルターは、最初からマネージャーに徹して、二人三脚で歩んでいれば、「夫婦の名声」になっていたものを、独り占めしようとした結果、全てを失うことになったのだ。



人生は「誰かのため」に生きるものではない。

自分のために生きてこそ、周りの大切な人たちにも良い影響を与えられるんだと、この映画を観て考えさせられた。


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エマ・ストーンスティーヴ・カレル共演の映画「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」を試写会で観た。

1973年に男女の壁を越え、世紀のテニスマッチ「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」を行ったビリー・ジーン・キングとボビー・リッグスの実話を描く。


満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

面白かった!

男女同権を求める戦いとは、性別の垣根をなくし、男女関係なく自分らしい生き方を手に入れることだと感じた。

今でも女性蔑視はあるけれど、現代の女性たちにとってビリー・ジーンのように権利を得るために戦った人たちの存在は尊い。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」予告編 動画

(原題:Battle of the Sexes)



更新履歴・公開情報

・2018年6月28日 試写会にて鑑賞

・2018年7月31日 感想を掲載。

・2019年6月30日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報などは下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者

エマ・ストーン
…(「女王陛下のお気に入り」、「ラ・ラ・ランド」、「マジック・イン・ムーンライト」、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」、「アメイジング・スパイダーマン」など)



〇サラ・シルヴァーマン


…(「バーレスク」、「チョコレートドーナツ」、ドラマシリーズ「グッド・ワイフ 彼女の評決」など)

…(「デス・ウィッシュ」など)



監督


〇ヴァレリー・ファリス


2017年製作 アメリカ映画



映画「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」



あらすじ


1973年、テニス界における賞金の男女格差について、女性の地位向上を訴えていた女子世界チャンピオンテニスプレイヤーのビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)は、テニス協会を出て女子テニス協会を立ち上げる。

そんなビリー・ジーンに対して、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグス(スティーヴ・カレル)は、挑戦状をたたきつけ、テニスマッチ「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」を申し出る。

そんなことよりも、女子テニス協会の強化に集中したいビリー・ジーンはその挑戦を断っていたのだが…。



映画「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」エマ・ストーン、スティーヴ・カレル



感想



この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に投稿したものを紹介します。


バトル・オブ・ザ・セクシーズ (2017)


★★★★☆ [90点]「男女同権とは自分らしい生き方をする権利」

思っていた以上に素晴らしく、感動した作品だった。

もっと軽めのコメディタッチの作品かと思っていたら、そうではなく、男女同権を訴える勇気ある女性の物語だった。



1973年 女子テニス世界チャンピオンのピリー・ジーン・キングエマ・ストーン)は、テニス界における女性の地位向上のために戦っていた。

そんなピリー・ジーンに対し「男性至上主義」を訴える55歳の元男子テニス世界チャンピオンのボビー・リッグス
スティーヴ・カレル)が挑戦状を叩きつける。

そんな2人の試合は全米から注目を集めるようになり…。



今から45年前の1973年は、「女が男に勝てるはずがない」と言われ、「女は台所にいればいい」と言われていた

もしも今、そんなことを言われたら「なんて時代遅れな!!」と思ってしまうけれど、

それは、この映画の主人公ビリー・ジーンのように女性たちの権利を求めて闘った人たちがいるからである。



この映画がいいなと思ったのは、その世紀の戦いを描いただけではなく、そこに至るまでの2人の葛藤を描いているところだった。

ビリー・ジーンもボビーも、世界チャンピオンになった経験があるアメリカの偉大なテニスプレーヤーである。

そんな2人も、私生活に悩みを抱え、時には感情的になってしまうこともある



特に現役プレーヤーのビリー・ジーンは、感情に支配され、勝てるはずの試合を落としてしまうこともあった。

その一方で、ボビーは「ギャンブル癖」を克服出来ず、妻から離婚を言い渡されていた。



そんな彼らの姿は、偉大なるテニスプレーヤーにも普通の人たちと同じような悩みがあることを示している

そして、世紀のテニスマッチ「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」は、彼らにとっては自分自身との戦いであり、自分らしい生き方を手に入れるための戦いとなっていく。



つまり、それまでは何をするにも男性上位だった社会の中で、女性が男性と同等の権利を手に入れたいと主張するのは、「男性だから」「女性だから」という垣根をなくし、「人として自由に生きる権利を手に入れたい」と主張しているということなのだ。



ラ・ラ・ランド」でオスカー女優となったエマ・ストーンは今回も素晴らしい演技を見せてくれる。

前回とは、全く違うエマ・ストーンに驚かされた

戦う時の彼女は、まさにプロテニスプレーヤーの顔をしていて、気迫がみなぎっていた。



人は、自分の主義主張を通すためには、時には渡りたくない橋を渡らなければいけない時もあって、それを乗り越えた時、ようやく、これまで見たことのない景色が見えるようになるんだなと思った。

何かに挑戦したいと思っている人にオススメの作品。

きっと勇気をもらえるはず。


Posted by pharmacy_toe on 2018/06/28 with ぴあ映画生活


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メリッサ・マッカーシー主演の映画「ある女流作家の罪と罰」を上映会で観た。

売れない伝記作家が、有名作家たちの手紙を偽造し、生活費を稼いでいた実話を映画化した作品。


満足度 評価】:★★★★☆

有名作家の手紙を偽造して生活費を稼いだ女流作家の実話。

主人公リーの、社会に迎合できず器用に生きられないからこそ犯罪に手を染めていく姿に同情しつつ、切ない気持ちで観た 。

そんなリーだから何にも縛られないジャックが親友になったんだろうな。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ある女流作家の罪と罰』予告編 動画

(原題:Can You Ever Forgive Me?)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年5月28日 「町山智浩の映画サーチライト」にて鑑賞。

・2019年6月29日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



映画「ある女流作家の罪と罰」は、現在U-NEXT で配信中


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キャスト&スタッフ


出演者


…(「LOGAN/ローガン」など)

〇ドリー・ウェルズ

〇ジェーン・カーティン


監督

〇マリエル・ヘラー


2018年製作 アメリカ映画


映画「ある女流作家の罪と罰」



あらすじ


有名作家たちの伝記を専門とする作家のリー・イスラエル(メリッサ・マッカーシー)は、自著が売れず、出版社で校正の仕事に就いていた。

しかし、仕事内容に満足できず、仕事中に酒を飲みながら悪態をついていたリーは、クビになってしまう。

そして、家賃や食費が支払えなくなってしまったリーは、本を古本屋で換金した時に、有名な作家たちの手紙が高値を付けて売られていることに気付く。

そこで、リーはある著名作家のフリをして手紙を書いたところ、それが古書店で売れたことをきっかけに、手紙の偽造をすることで生計を立てるようになり…。


映画「ある女流作家の罪と罰」メリッサ・マッカーシー



感想(ネタばれあり)


この「ある女流作家の罪と罰」は、今年のアカデミー賞で話題になっていた作品で、観たいなぁと思っていたところ、日本では残念ながらDVDスルーとなってしまった。

しかし、それをスクリーンで観ることができて、とてもラッキーだった



主人公のリーは伝記小説専門の売れない女流作家。

ヒット作に恵まれず、生活に困っている中、ある女流作家の手紙を偽造したところ、それが思ったよりも高値で売れてしまい…。



そもそも、リーは文学が大好きな人だ

好きな作家については、文章のクセから交友関係まで知り尽くしている。

現代で言うと、「文学ヲタ」という言葉がぴったりなタイプだ。



そんな彼女はきっと子供の頃から本の虫と呼ばれ、友達を作るよりも本を読むことに一生懸命だったはずだ。

そのためか、友達も少ないし、社交的になれず、文才があっても、その才能をうまくアピールすることができない。

だから、彼女は売れない作家なのだ。



でも、そんな不器用な彼女だからこそ、とても魅力的に思えたし、とても同情してしまった

本を書いても売れないから、モチベーションが上がらない。



しかし、大好きな作家になりきって手紙を書けば「この文章、素敵ね」とほめられ、お金までもらえてしまう

それが、売れない作家のリーにとって、どれだけ嬉しかったことか。



それなら、罪だとわかっていても手紙を書いてしまおう。

その思いが、とても切なかった。



この物語は、そんなリーの実話を映画化したものだが、リーとジャック(リチャード・E・グラント)の友情物語でもある。

リーは、そんな感じで、うまく社会に迎合できず、才能を生かしてバンバンヒット作を生み出すような器用さもない。



そのリーの目の前に現れたのが、ジャックなのだ。

ゲイのジャックは、ドラッグもするし、酒も飲む。

どこからともなく現れては消えていく風来坊の人だが、リーの仕事を手伝ってくれる情の厚いところもある。



そんなつかみ所のないジャックだからこそ、リーにとって、とても居心地がいい相手だったんだろうと思う。

彼ら、2人のとても楽しげな友情は、この映画の中で救われる場面だった。



今の世の中、いつ何が起きるかわからない。

もしかしたら、リーの暮らしは「明日は我が身」かもしれないのだ。



では、「もし、私がリーの立場だったら、どんな生活をするだろうか…」と考え、何気ない毎日を続けることの大切さを思った作品だった。

一攫千金を狙うのではなく、日々、こつこつと前進する力が何より強いのだ。

みんながみんな、思い通りに成功できるわけではないからだ。



コメディ映画の印象が強いメリッサ・マッカーシーが、ギャグを封印して演じたくたびれたおばちゃんぶりは一見の価値あり!

人生に行き詰った経験がある人なら、きっと心に響く作品。




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レイフ・ファインズ監督、出演の映画「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」を映画館で観た。

ソ連から亡命した世界的バレエ・ダンサー ルドルフ・ヌレエフの半生を描く。


満足度 評価】:★★★★☆

前半は高く羽ばたきたい青年の出世話として、後半は生きるための選択を迫られるスリリングなサスペンスとして観た。

その全てを踊るために捧げた彼の過酷な人生を思い、自由に生きられることを有り難く思った。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』予告編 動画

(原題:The White Crow)



更新履歴・公開、販売情報

・2019年5月14日 映画館にて鑑賞。

・2019年6月14日 感想を掲載。

現在、全国順次公開中。詳しい劇場情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓
映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』公式サイト


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キャスト&スタッフ


出演者

レイフ・ファインズ

〇オレグ・イヴェンコ

〇アデル・エグザルコプロス


〇チュルパン・ハマートヴァ

〇ルイス・ホフマン

〇セルゲイ・ポルーニン


監督

レイフ・ファインズ


2019年製作 イギリス・ロシア・フランス合作映画



ホワイト・クロウ伝説のダンサー



あらすじ

1961年 ルドルフ・ヌレエフ(オレグ・イヴェンコ)は、キーロフ・バレエ団の一員として、パリを訪問する。

ヌレエフがソ連を出たのは、それが初めてだった。

しかし、ソ連当局は、当時のヌレエフの発言内容などから、KGBが常に監視されることとなった。

そして、パリ公演も無事に終了し、ロンドン公演へ向かうその日、ヌレエフは当局からソ連への帰国命令を受ける…。



映画「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」オレグ・イヴェンコ




感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


ホワイト・クロウ 伝説のダンサー (2018)


★★★★ [80点]「おもちゃの電車に見る母への思い」


自由な時代に生きていることのありがたさを噛みしめる作品だった。

冷戦時代に活躍したソ連のバレエダンサー ヌレエフの実話の映画化。

監督は、俳優のレイフ・ファインズ。



前半は、田舎町の貧しい農家に生まれたヌレエフが生きていくために、さらなる高みを目指してバレエダンサーとして生きていく姿が描かれる。

しかし、そこからトップダンサーになっていくと、いろいろな欲望が生まれてくる。

そこで、ヌレエフは、西側の文化も積極的に学び、将来のために英語も学ぶようになる。



当然のことながら、当時のソ連でそんなヌレエフの考え方が許されるはずがない。

そのため、ヌレエフはパリで公演するバレエ団のメンバーに選ばれるが、常に監視がつくような状態になってしまう。



バレエダンサーとして、さらに羽ばたきたいと思い、様々な芸術に関心を示していたヌレエフだったが、彼に許された自由は限られていた。

その姿はまるで、鳥かごの中の鳥のようだった。
そんな彼を見ていると、「もっと自由にさせてあげたい」という気持ちでいっぱいになった。



そして、後半、彼は生き抜くための選択をするのだが、そこから先はスリリングなサスペンスのようだった



そんな過酷で激動の人生を送ったヌレエフだったが、その中でも、彼の家族への思いがとても印象的で、心に残っている



その彼の思いを象徴しているのが「おもちゃの電車」だ。

走っている電車の中で生まれた彼は、どんな時も、大人になっても、おもちゃの電車を持ち歩いていた。

それは、彼にとっての「家族の思い出」なのではと思った。



幼い頃にバレエ団に入れられた彼には、家族写真もないけれど、電車を見ては田舎町で暮らす母のことを思い出していたのではないかと思う。

そんな彼が、パリで高級なおもちゃの電車を求めていたのは、田舎町で貧しい暮らしをしている母に贅沢をさせてあげたいと思っていたからではないかと思う



しかし、そんな彼の思いは叶わない。

彼の母が亡くなってから10年足らずで、ヌレエフ本人も亡くなってしまったところに、そんな彼の母への思いが見えるような気がした。

その時のヌレエフの人生を思えば、今、自由に生きられることが、どれだけありがたいことなのか

そして国の思想が、個人の人生を台無しにすることがあってはいけないなと思った


Posted by pharmacy_toe on 2019/05/30 with ぴあ映画生活




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