とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:寺島しのぶ



門脇麦 主演、白石和彌 監督の日本映画「止められるか、俺たちを」をU-NEXT で観た。

1969年に、若松孝二監督の助監督として働き始めた吉積めぐみの視線を通して、当時の映画業界の勢いや情熱を描く作品。



満足度 評価】:★★★★☆

ピンク映画に情熱を注ぎ、どんどん撮るその勢いに、今の日本映画にない熱量を感じた。

ノリや勢いだけではなく、挫折や切なさもあって、まさに青春ど真ん中な作品。

そして改めて映画とは自己を表現する鏡だと思った。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『止められるか、俺たちを』予告編 動画




更新履歴・公開、販売情報

・2019年7月6日 U-NEXT にて鑑賞。

・2019年7月14日 感想を掲載。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「止められるか、俺たちを」は、現在U-NEXT で配信中


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キャスト&スタッフ


出演者

〇 門脇麦

…(「菊とギロチン」など)

〇山本浩司

〇タモト清嵐

〇毎熊克哉

〇岡部尚

〇伊島空

〇大西信満

〇藤原季節

〇高岡蒼佑


…(「洗骨」など)

〇吉澤健


監督



2018年製作 日本映画



映画「止められるか、俺たちを」


あらすじ


1969年。何かを成し遂げたいと思いつつも、何をしたらいいのか分からずにいた吉積めぐみ(門脇麦)は、当時ピンク映画を撮っていた若松孝二監督の若松プロダクションの門を叩く。

助監督として働き始めためぐみは、様々な経験をしながら、脚本を書いたり、短編映画を撮るチャンスを与えられるようになるのだが…。


映画「止められるか、俺たちを」井浦新



感想(ネタばれあり)


当時の映画界にあった「情熱」「ノリ」「勢い」


ピンク映画は観たことがない。

「ピンク映画」と聞いてイメージするのは、新宿東口の裏通りや、横浜の黄金町あたりにあった薄暗い映画館だ。



最近は、DVDやネットが発達したせいか、ピンク映画専門の映画館をあまり見かけなくなった。

ということは、この映画で描かれているようなピンク映画をメインに撮影していた映画プロダクション
というのも、なくなってしまったんだろうか。



というわけで、私はピンク映画について知識もあまりないし、正直あまり良い印象も持っていなかった。

なので、この映画で描かれている「若松プロ」が、とても真剣に、情熱を持ってピンク映画を撮っている様子を見て、ちょっとビックリしてしまった。

悪いけど、もっと適当に撮っているイメージがあったからだ。



若いスタッフたちが映画ついて熱心に考え、どんな映画を撮りたいのかを真剣に語り合い、撮影後や、その合間には、酒を飲んで憂さ晴らしをする。

その様子は、まるで大学のサークルのようだった。



彼らはサークルではなく仕事なのだけれど、毎日がとても楽しそうで、無茶だと分かっていながら、高い目標に向かって突き進んでいく姿に大学生のような青さを感じたからだ。



でも、「青い」からこそ、勢いや力強さが映画に出たんだろう。

そんな「サークルのようなノリ」と「情熱」と「勢い」が、その当時の映画界にはあって、今の映画から感じられなくなってしまったものだと感じた。


映画「止められるか、俺たちを」若松プロ



映画とは心の中を映し出す鏡


そんな彼らが表現するのは「エロ」だけにとどまらない。

チェ・ゲバラの肖像画を部屋に飾っている彼らは、常に「革命」を語っている。

そして、当時の赤軍とイスラエルの状況を知るために、イスラエルまで撮影に行ってしまう。



つまり、ピンク映画を撮っている「ノリ」や「勢い」のまま、その情熱で撮りたい映画を撮るのだ。

性欲・政治・革命…。

日頃から思いついたことについて、心の赴くままに映像を撮っていく。



政治を批判するドキュメンタリー映画を撮って、配給できなくなったら、自分たちで全国を回って上映すれば良い。

彼らは国や政治や観客に好かれる映画を撮っているわけではなく、撮りたい映画、多くの人たちに知ってもらいたい映画を撮っているのだ。



そんな彼らの信念に直結した映画作りを見ていると、「映画」とは、監督の心の中にある全てが投影されるものであり、自己を表現するツールの一つなんだと、改めて思った。

ミュージシャンは歌詞や音楽で、画家は絵で自分自身の思いを表現するように、映画監督は映画で自分自身を表現するのだ。



「性欲」「政治」「革命」というのは、若松孝二監督の心の叫びなのだ。



映画「止められるか、俺たちを」若松孝二



良い時もあれば、悪い時もある…青春の日々


しかし、当然ながら良いことばかりではない。

資金稼ぎのために撮りたくない映画を撮らなけれいけないときもあるし、夢を抱いて、若松プロに入っても、挫折してしまうこともある。



主人公のめぐみは、特にこれといった夢もなく、かといって、このまま平凡な人生を終わらせたくもない。

「何かを成し遂げたい」と思い、あえて女性のいないピンク映画の世界に飛び込んだ。

たまたま知り合いから、人手不足だと聞かされたからだ。



そうして、助監督としてスタートし、いくつか現場を経験した後、短編のピンク映画を撮る機会を得る。

ところが、撮った映画は失敗作となり、そこからどうしていいか分からない壁にぶち当たってしまう。



さらに、映画監督として将来が見えないまま、妊娠が発覚。

出口が見えなくなってしまっためぐみは、自分で人生を終わらせる選択をしてしまう。



そんなめぐみと、彼女と共に働く彼らは、かなりいい歳をした大人たちだけど、青春しているなぁと思った

心の赴くままに映画を撮り、革命に夢中になり、恋もするし、思い切り遊ぶ日もある。

働くというよりも心のままに生きている彼らは、キラキラと輝く青春の真っ最中だった



その青春の日々は、めぐみの悲しい選択で終わりを迎えるけれど、その時の熱い思いが映画を作っていた時代なんだろうと思った。

良い映画を撮りたいわけではない。

彼らは撮りたい映画を撮っていただけなのだ。



映画「止められるか、俺たちを」門脇麦



この時の情熱はどこへ行ったのか


現代の日本映画の中で、この当時の若松監督のような「勢い」で映画を撮っている人たちがどれだけいるのだろうか。

経済的な理由で、そうしたくてもできない人もいるだろうと思う。

しかし、私は、その当時の彼らの「何が何でも、撮りたい映画を撮る!」という情熱は、日本映画よりも韓国映画の方が熱くて強いのではと思う。



だからこそ、今、この映画を観て、「映画を撮るということは、どういうことなのか」について考えるべきなのではと思った。

若松監督にもそういう時期があったように、「観客を呼ぶ映画」を撮る時があってもいいとは思う。

でも、時には、「どうしても、今、これを伝えたい」とか、「どうしても、今、これを撮りたいんだ」という情熱を感じる作品をもっと観たいと思った。



若松監督が映画を撮っていた頃、映画は自己表現の一つであり、芸術だった。

しかし、最近の映画は、その当時の情熱を失い、多くの作品が商業的になってしまった。

だからこそ、今、この映画を観て、多くの人が「映画とは何か」を考える機会になれば良いと思う。




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寺島しのぶ主演の映画「オー・ルーシー!」を映画館で観た。

43歳独身OLの節子が、うんざりするような毎日を捨て、これまで押さえつけていた本当の自分を取り戻す物語。



満足度 評価】:★★★★☆

面白かった!

これは、うんざりするような毎日とサヨナラする方法を描いた日本のOLたちへの応援歌だった。

新しい世界に飛び込むには勇気もいるし、失敗もしてしまうけれど、それを上回る素晴らしい体験がある。

そして、その先には、思いがけなない救世主が待っている。…かもしれない。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「オー・ルーシー!」予告編 動画

(英題:OH LUCY!)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年5月18日 映画館にて観た感想を掲載。

・2019年1月19日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信にて販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者



…(「わが母の記」など)

役所広司
…(「孤狼の血」、「三度目の殺人」、「蜩ノ記」、「わが母の記」など)

…(「デッドプール2」、「女が眠る時」など)




監督・脚本

〇平柳敦子


2017年製作 アメリカ・日本合作映画



オー・ルーシー!





あらすじ


43歳の独身OL 川島節子(寺島しのぶ)は、肩身の狭い思いをしながら会社へ通う毎日。

ある日節子は、姪の美花(忽那汐里)から

「今まで通っていた英会話教室に行けなくなってしまったから、代わりに行ってくれないか」

と言われ、節子は美花が支払い済みの受講料 60万円を支払い、代わりに英会話教室へ行くと、アメリカ人教師のジョン(ジョシュ・ハートネット)から「ルーシー」という英語名を与えられ、ジョンからハグをされ、今まで味わったことないような時間を過ごす。

しかし、次回、教室へ行くと、ジョンは美花と共にいなくなり、アメリカへ帰ったと言われてしまう。

そこで、節子は美花の母で姉の綾子(南果歩)を連れ、美花とジョンを追ってアメリカへと向かう…。




オー・ルーシー!5






感想(ネタバレあり)


「つまらない毎日」を過ごすOLたちに贈る応援歌



汚部屋で暮らす43歳 独身OLの節子。

駅で痴漢に遭い、満員電車にゆられて会社に行く毎日。

その日は、最寄り駅で人身事故に遭遇した。



会社へ行けば、愛想笑いと噂話。

好きでもない仕事のために一日をオフィスで過ごしている。

そんな節子の日常を見て、「節子って私みたい!」と思う人もいるかもしれない。



節子は、うんざりするような毎日を過ごしているOLたちの気持ちを象徴するようなキャラクターなのだ。

私もかつて「つまらない毎日にうんざりしていたOL」だったから、その気持ちがよくわかる。



私はそんな毎日を過ごすうちに身体を壊してしまい、強制的にその「つまらない日々」からつかみ出され、それ以来、好きなことをして過ごす毎日にシフトチェンジした。

しかし、節子のような人たちに、「そんなに毎日がつまらないなら、さっさと仕事を辞めればいいのに」と言ってもなかなか難しいのだ。

「好きなことをしろ」と言われても、何をすればいいのか分からないし、40歳を過ぎて転職するなんて危険すぎる



しかし、私が身体を壊して強制的にその「つまらない毎日スパイラル」からつかみ出されたように、何かの大きな力によって動かされれば、思いがけないところで扉が開け、そこでは「飾らない自分」でいられる世界が待っているかもしれないのだ。



この映画では、そんな「つまらない毎日スパイラル」を送っているOL節子が、一念発起して「アメリカ旅行」をしてみたら、今まで気付くことのなかった新しい自分に気付き、思いがけないところから救世主が現れるという希望を描いた物語である。

それは、つまらない毎日を過ごしている日本のOLたちへの応援歌だと思った。



「あなたたちの未来は未知数である。

今からでも遅くない。

今まで観たことがなかった世界に飛び込んでみよう」

そんなメッセージを感じる作品だった。



オー・ルーシー!3




アメリカ人教師ジョンとの出会いが新しい世界への扉を開くきっかけに


節子を「つまらない毎日スパイラル」から引きずり出すきっかけを与えたのは、英会話教師のジョンである。

ジョンは節子にルーシーという英語名を与え、教師と生徒という関係を越えて「リラックスして、フランクに話すこと」を強要する。

それは、真面目な日本人にとってはとても難しいことなのだ。



その上、ジョンは「自称ハグ魔」である。

あいさつ代わりにハグをするアメリカ人の中でも、ジョンは「よりハグ好き」なタイプなのであり、誰とでも気軽にハグをする。



初めて行った英会話教室で、節子はそんなジョンから「フランクに話そうよ」と言われ、いきなり「ハグ」されるという、アメリカ式人付き合いの洗礼を受ける。

いかにも絵に描いたようなアメリカ人のジョンは、内気な日本人女性からしたらちょっと戸惑ってしまうタイプである。



しかし、節子はそんな戸惑いの中に新たな自分を発見したようだった

その時、節子はこれまでにない「人との距離の近さ」と、「ハグ」というスキンシップに人の温かさを感じたのだ。

金髪のかつらをしてルーシーになりきった節子は、彼女の生活にはない解放感を得たのだ。



ジョンこそが、節子にとって新しい風であり、彼女を新しい世界へ導く扉だったのだ。



ところが、その調子で英会話教室に通い続けようと思ったら、ジョンは姪の美花を連れてアメリカへ帰ってしまう。

そのため、節子は「新しい世界を見せてくれた」ジョンを追ってアメリカへ行ってしまうのだ。

きっと、その時の節子は「ジョンに会いたい」一心であり、仕事を休むこととか、何にも考えていなかったかもしれない。

けれど、その「感情におもむくまま行動すること」こそ、新しい人生を開く原動力となるのだ。



オー・ルーシー!2




失敗した経験の裏で得られたワクワクドキドキの初体験


しかし、思い切って清水の舞台から飛び降りた結果、節子を待ち受けていたのは惨憺たる結果だった。

ジョンには振られ、美花とつかみ合いのケンカをし、姉の綾子から突き放される。

新しい世界に期待を抱いてアメリカへ渡った節子だったが、結局一人ぼっちになってしまう。



けれど、節子がアメリカで経験したのは悪いことばかりではない

アメリカのモーテルに泊まることも、腕にタトゥーを入れることも、車を運転することも、全て初体験であり、ジョンが見せてくれた新しい世界だった。

全て、ワクワクドキドキしながら手に入れたものだったはず。



それまで、そんなにワクワクドキドキするようなことが、彼女の日常生活にどれだけあっただろうか

満員電車に揺られ、会社と家を往復するだけの毎日に、そんなときめきがあっただろうか



でも、もし、節子がアメリカへも行かず、休みも取らずにそのまま通勤し続けていたら、どうなっていただろうか。

ジョンを追ってアメリカへ行かなかったことを後悔し続け、その後は、彼女がバカにしていたお局への道まっしぐらではなかっただろうか。



その時、節子はアメリカへ行ったことで、「新しい世界へ飛び込む勇気」を身に着け、「うんざりする毎日」を節子から捨ててやったのだ。

それは、他の女子たちには真似できないことである。



それこそが、「つまらない毎日」を送り続ける節子に必要な「チェンジ」だったのだ。

「失敗すること」を恐れて何もせずにいたら、何も得ることはできないけれど、新しい世界に飛び込んだ結果失敗してしまっても、得られることはたくさんあるのだ。



オー・ルーシー!4




勇気あるチェンジを神様は見ていてくれる


そして、そんな節子の「チェンジ」を神様は見ていてくれる

思わぬところから「トム」という救世主が現れるのだ。



トムはかつて、家族をおざなりにして仕事中心の生活をしていた結果、家族を失うという過去を持っていた。

そんなトムだからこそ、節子の痛みを感じて理解していたのだろうと思う。

節子は、思いがけないトムの優しさに癒され、救われる

そうして、節子は「うんざりする毎日」にサヨナラしたのだ。



もしも、つまらなくて、満たされない毎日を送っているのなら、そこから飛び出す勇気が必要だ。

その結果、ワクワクドキドキを得る反面、痛いこと、辛いことも経験するかもしれないし、失うこともあるかもしれない。



しかし、それ以上に得るものはたくさんあるし、今までにない新しい世界が待っている。

それに、「やった後悔」よりも「やらない後悔」は、一生引きずり続ける

だから、目の前の「好きなこと」に飛び込んでみようよ!とこの映画は世のOLたちにエールを送っているのだ。



多くの「つまらない毎日」を送っているOLたちがこの映画を観て、何かを感じて新しい人生を始めてくれるといいなと思った。





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浅野忠信主演の映画「幼な子われらに生まれ」を映画館で観た。

重松清の原作を映画化。

2人の娘がいる女性と再婚した男性を主人公に、「家族」のあり方の難しさを描く。



満足度 評価】:★★★★☆(4.5)


連れ子同士の再婚のせいで、私の家族も、血がつながっていません

と言う人は、意外に多いような気がする。

そして、それが元で、ギクシャクした関係になってしまっている家族もいるかもしれない。

そんな家族のお悩みを抱えた人がこの映画を観たら、胸のつかえがとれて救われた気持ちになるかもしれない

悩みは、一人で抱えずに、腹の底からぶちまけてしまった方が良い



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「幼な子われらに生まれ」予告編 動画





更新履歴・公開、販売情報

・2017年8月27日 映画館にて鑑賞。

・2018年9月30日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

浅野忠信
…(「累-かさね-」、「パンク侍、斬られて候」、「沈黙-サイレンス-」、「父と暮らせば」、「座頭市」など)

〇田中麗奈

〇宮藤官九郎

寺島しのぶ
…(「オー・ルーシー!」、「蜩ノ記」など)



〇新井美羽

〇鎌田らい樹



監督

〇三島有紀子

原作

〇重松清


原作本:「幼な子われらに生まれ」

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2017年製作 日本映画



幼な子われらに生まれ



あらすじ


残業もせず、同僚と飲みに行くこともなく、毎日真っ直ぐ家に帰る会社員の田中信(浅野忠信)は、4年前に2人の娘を持つシングルマザーの奈苗(田中麗奈)と再婚した。

一見、平和そうに見える一家だが、信は、12歳になる長女の薫(南沙良)が彼になついてくれないことを悩んでいた。

その一方で、キャリアウーマンの元妻、友佳(寺島しのぶ)との間に生まれた、同じく12歳になる娘・沙織(鎌田らい樹)のことを常に気にかけていて、年に4回二人で過ごす時間を作っていた。

思春期にさしかかった薫は、そんな信の2重生活を感じ取り、「パパは本当のお父さんだけ」と信のことを拒絶するのだった…。



幼な子われらに生まれ2



感想(ネタバレあり)


子連れ再婚の「つぎはぎ家族」


私の父は、中学生の頃に母親が他界し、その後間もなく、父親(私の祖父)が2人の子を持つ女性と再婚した。

そのため、父は4人兄弟だが、そのうち、2人は血がつながっていない。

私にとっては、物心ついた時から祖母だけど、父にとっては未だに他人という雰囲気を感じてしまう。

その理由を私は父から聞いたことはないが、祖父が再婚した時に既に中学生だった父にとっては、ショックなできごとだったように思う。



そんなことを身近に見ているせいか、この映画の主人公一家の気持ちがよく分かるような気がした。

家庭よりも仕事やキャリアアップを優先したい妻と離婚し、家庭的な女性と再婚した主人公の信。

仕事や付き合いよりも家庭を大切にする信は、仕事が終わると真っ直ぐ家に帰って家族サービスをするが、思春期を迎えた長女は彼に懐こうとしない。



妻は、そんな夫と娘の様子に気付いているのか、それとも気づかぬふりをしているのか、あたりさわりなく、家庭的な妻、よき母親を演じ続ける。



信は、そんな家族を「つぎはぎだらけの家族」と呼んでいた

私は、そんな、ちょっとギクシャクした「つぎはぎ家族」に親近感を抱きながらも、「そのつぎはぎを目立たなくする方法はないのか」と考えながら観ていた。

そして、やはり何より「会話」が大切なことと、ただの会話ではなく「腹を割った本音トーク」が、彼らをつなぎとめるカギになるのではと思った。



幼な子われらに生まれ3



「何でそんなことしたの」と言う前にできること


「あなたは、『なんで、そんなことをしたんだ』と理由を聞くだけで、私の気持ちを聞こうとしない」

と、信に言ったのは、寺島しのぶ演じる元妻の友佳だった。



信には、信なりの『理想の家族像』があって、相手もそれを望んでいると信じ込んでる。

だから、その『理想像』からはずれたことをすると『なんでそんなことをするの』と、相手を非難してしまう



信は友佳にそう言われて以来、長女の葵に対して「なんで、そんなことをするんだよ」ではなく、「じゃぁ、葵はどうしたいの?」と聞くようになった。

今思えば、その時の友佳の言葉が、信と葵の心の距離を近づけるターニングポイントだったように思う



その言葉には、私自身もグッとくるものがあった。

たとえば、自分の周りの人が何か間違いをしてしまった時に、つい、「何でそんなことをしたの」と言ってしまう。

何か間違った行動をしてしまった人には、それなりの理由があるのに、他の人から「何でそんなことをしたの」と言われると、責められているような気分になってしまう

「責められてる」と思うと、ますます心は閉じていくばかり



それよりも、「なんか、辛いことでもあった?」と言われたら、「実はね…」と心の中身を全部ぶちまけてしまうだろう。



友佳は、自分が犯した間違いについて、信から「なんでそんなことをしたの」ではなく、「辛かったでしょ」と一言声をかけて欲しかったのだ。

そしたら、素直に「ごめんなさい」が言えたのに。

友佳は、この映画の中ではとても出番が少ないけれど、そのわずかな出番の中で、「信の心の中身をさらけ出す」という重要な役割を担っていたように思う



幼な子われらに生まれ5



頭の中と感情がうまくリンクしない思春期の反抗


「じゃぁ、葵はどうしたいの?」

と言われた葵の答えは、「本当のパパに会いたい。本当のパパに会わせてよ」だった。



ちょっとネタバレをしてしまうけれど、葵は本気で実の父に会いたかったわけではない

葵の本当の父親は、まだまだ幼かった葵の歯が折れる程殴るような、最低のDV男だった。

きっと、葵の心の中では震えるほどに恐ろしい男の人だったに違いない。



では、なぜ、葵はそんなことを言ったのか。

それは、思春期の少女特有の「ただ、両親を困らせたかっただけ」だったのだと思う。

信が、前のお父さんとは違って、一緒に遊んでくれる優しい叔父さんだと知っている

でも、「本当のお父さん」じゃないのに、「パパ」って言うのは、なんだか恥ずかしい。

それなのに、妹の恵理子は「血がつながっていない」と知らずに、無邪気に「パパ」と呼んでいる。

そんなニセモノ家族を見ていると腹が立つのだ。



思春期ゆえに、頭の中では理解できても感情がついてこない

気持ちがどうにもならず、行き場のない感情を信にぶつけ続ける

葵だって、心の奥底ではそんなことはしたくないと思っている。



母の奈苗が妊娠中で、妹か弟が1人増えると聞いたから、余計に頭が混乱してしまった

このままの感情で、妹や弟を可愛がることができるのか。



信の言う「つぎはぎ家族」の中で、問題児となる葵だけれど、

私からすると、彼女は何も悪くはなくて、ただひたすらに「愛して欲しい」と叫んでいるように見えた

奈苗も「何考えてるのか分からない」と言う前に、もうちょっと気遣ってあげられなかったのかと思う。



幼な子われらに生まれ4



子供は大人にウソに気付いている


大人は、つい体裁を考えて、「良い家族」を演出しようとする。

子供たちには『まだ理解できない』からと、その複雑な関係を隠そうとし、真実を伝えない。



しかし、子供たちはそれなりに、『大人たちのウソ』に気付いている。

日頃から、親には「ウソをつくのはやめなさい」と言われているのに、親は平気で嘘をつくことに納得がいかない。

そして、子供たちも親に対して嘘をつくようになる。

大人たちは、子供たちのためを思ってついた嘘なのだが、結局は、子供たちを苦しめることになる



子供たちに、『大人の事情』は通用しない



葵が「パパに会いたい」と嘘をつき、それが嘘だと分かった時、信は葵のことを責めずに、そっと抱きしめた。

それが、葵と信の心の距離が近づいた瞬間だった。

誰がなんと言おうとも、葵は信の娘だし、葵のパパは信しかいない。

受け入れるか、距離を置くかしか方法がなく、葵は距離を置く方法を選んだ。

それも、「家族が平和でいるための方法」なのかもしれない。

常に側にいるよりも、遠くにいた方が、心の距離が近くなることだってある



家族の形が多様化していく中で、子連れ再婚は珍しいことでもない。

「血がつながっている」のに、ギクシャクした家族関係だっていくらでもあるんだから、「血がつながっていない」なら、なおさら。

子は親を映す鏡で、大人のウソや態度はすぐに子供に伝染してしまう



だから、子供に本音を打ち明けて欲しいと思うのなら、まずは、大人が本音を打ち明けるのが一番なんだろうと思った。

適当に取り繕った体裁は、子供をイラつかせるだけなのだ




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役所広司岡田准一主演の映画「蜩ノ記」をWOWOWで観た。

ある罪に問われ、10年の幽閉の後、切腹を言い渡された武士と、彼を監視するために使わされた若い武士の心の交流を描く。

満足度 評価】:★★★☆☆

主人公である戸田の潔い人生の美しさは分からなくもないけど、私にはどうにもその選択が素晴らしいと思えず、受け入れることができなかった。

そのため、ちょっと退屈した映画だった。


出演役所広司岡田准一、堀北真希、原田美枝子、寺島しのぶ、青木崇高、井川比佐志、串田和美

監督:小泉尭史 2013年製作 日本映画

「蜩ノ記」予告編 動画





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原作本「蜩ノ記」

蜩ノ記 (祥伝社文庫)



あらすじ


武士の戸田(役所広司)は、江戸で側室(寺島しのぶ)と密通し、彼らの関係をを知ってしまった武士たちを切りつけ殺したという罪に問われ、10年間の幽閉の後、切腹を言い渡された

その10年の間に彼に与えられた使命は、藩の歴史を書物として残すことだった。

また、城内で友人との口げんかが取っ組み合いに発展し、相手を切りつけてしまった檀野(岡田准一)は、その罰として戸田の監視役を言い渡される。

戸田が幽閉を言いつけられてから7年。

檀野が戸田の監視についた時、戸田の切腹まで残された年月はあと3年だった。


蜩ノ記

感想(ネタバレあり) 前半はサスペンスのような気持ちで…


たとえそれが不条理なことであっても、自分の身の周りに起きていることの全てを受け入れ、文句の一つも言わず潔く美しく生きていくこと。

それが、この映画を観て感じたことだった。

主人公の武士、戸田は身に覚えのない罪に問われ、10年の幽閉の後、切腹をすると言い渡される。

それから7年。

城内で友人を切りつけてしまった武士の檀野は、その罰として戸田の監視役に任命される。

檀野は戸田について「側室と密通していた戸田」であり、「藩の歴史書を編纂中」という情報しか与えられていなかった。

初めのうちは、私も檀野と同じように、その戸田っていうのは、いったいどんな人なんだ??

いろいろ推察しつつ、少々サスペンス的な感じを持ちながら、この映画を観ていた。

蜩ノ記4

不条理な事実も潔く全てを受け入れる生き方…


そして、映画の中盤でその全貌が明らかになる。

戸田は側室と密通どころか、彼女の命を守ったのだが、それが跡目争いの大きな渦に巻きこまれる原因となり、戸田は政治的な圧力で犯罪者に仕立て上げられてしまった。

実は、その側室は戸田家の家臣の娘であり、戸田にとっては幼なじみでもあった。

そのために、戸田は側室の命を守るためにも、何も言わずに、残り10年の命を受け入れることとなった。

んーーー。これが、私にはどうにも受け入れられることができなかったことだった。

私なら、もっともっと泥臭く、全てを失っても自由を獲得したいと思う。

そんな時代じゃないと言われればそれまでだけど、他人のために自分の命を捧げることが美しい生き方だとは私には思えない。

蜩ノ記2

残された命を一日も無駄にしないように


夏の終わりに鳴く蜩(ヒグラシ)。

「夏が終わり秋が来るのを惜しむかのように鳴く」

その蜩に思いを寄せるかのように、戸田が書き続けていた日記が蜩ノ記だ。

残された命を一日でも無駄にしないように、季節の移り変わりから、日々起きた些細なことまで記していた。

そして、そんな戸田から「武士としての生き方」を学んだ檀野は

「侍として正直な一生を生きて行きたい」と言う。

「正直な」と思うなら、尚更、戸田の無実を証明できなかったのか…と思ってしまう。

その、どうにもならない理不尽な結末が、この映画を退屈だと思ってしまった原因だった。


蜩ノ記3

私は、這いつくばってでも「生」に執着して生きていきたい


江戸時代、農作物の不作が続く中、武士は農民から搾取し、商人は、なんとか殿様に取り入ろうと裏から手を回す。

戸田は、そんな時代を変えたいと思った人物だった。

その意志は、檀野や息子の郁太郎に受け継がせることができたと思ったのだろうか。

潔く、この世を去っていった。

んーーー。それでも、私は地べたを這いつくばってでも生きていきたい人間で、

戸田も、もっとこの不条理な世の中を嘆いたり、「生」に対する執着心があっても良かったと思う。

そしたら、もっと戸田を理解できたし、好感が持てたように思う。

でもな、そんな生き方はこの「侍の美学」からはずれてしまうから、ダメなのかな…。

んーーー。私には、どうにも受け入れられない美学だった。





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