とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:永瀬正敏



中山美穂主演の映画「蝶の眠り」を映画館で観た。

アルツハイマーと診断された女流作家と、韓国人留学生の青年との恋を描く。



満足度 評価】:★★★★☆

アルツハイマーを患う涼子と韓国人留学生チャネの恋。

必死になって生きてきた証を残そうとする涼子と彼女を支えたいチャネ。

師弟であり、恋人同士でもある二人の愛の形に共感。

涼子の最後の決断に胸が締め付けられる。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想



「蝶の眠り」予告編 動画






掲載履歴・公開情報


2018年5月12日 映画館にて鑑賞。

2018年5月26日 感想を掲載。

2019年3月3日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。




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キャスト&スタッフ


出演者


〇キム・ジェウク

〇石橋杏奈

〇菅田俊

〇勝村正信




監督

〇チョン・ジェウン

2017年製作 日本・韓国合作映画



映画「蝶の眠り」



あらすじ


女流作家の松村涼子(中山美穂)は、遺伝性のアルツハイマーだと診断されてしまうが、友人の石井(勝村政信)のつてをたどって、大学で講義の仕事を始める。

ある日、石井と共に訪れた居酒屋に大事な万年筆を忘れた涼子は、明け方にその居酒屋を訪ねるが万年筆は出てこない。

その後、オーナー(永瀬正敏)がその万年筆を持っていることに気付き、バイトのチャネ(キム・ジェウク)が万年筆を持って涼子の家を訪ねる。

すると、そこはまるで図書館のようにたくさんの本で壁が埋め尽くされていて、作家志望のチャネはその本棚に見入ってしまったのだが、その並び方に不満がある涼子は、チャネに本の整理をして欲しいと依頼する…。



映画「蝶の眠り」中山美穂



感想(ネタバレあり)


偶然の出会いを、万年筆が運命の恋に


私にはこれまで生きてきた記憶がある。

多少、忘れてしまったところはあるかもしれないけれど、アルツハイマーや痴ほう症ではない。

だから「完全に記憶をなくした状態」とは、どんな世界なのか。

それは、想像するしかない。



本当に、昔、親しくしていた人と久しぶりに会っても、その人が誰なのか分からないのだろうか。

私には90歳を過ぎた祖母がいて、彼女はアルツハイマーだと診断され入院したのだが、時々、その祖母に会うたびに「私のことを覚えているだろうか…」と不安になる。

不安になるのは、その祖母の頭の中の記憶がどれだけ、どんな形で残っているのかが分からないからだ。



なぜ、いきなり、そんな話をするのかといえば、記憶をなくした人の頭の中とは、一体どんなものなのか、そして、本当に出会った人たちのことを忘れてしまうのか

再び出会ったらどうなるのか

この映画を観終わった時に、そんなことを考えたからだった。



これは、遺伝性のアルツハイマーで少しずつ記憶をなくしていく女流作家の涼子と、作家志望の韓国人留学生チャネが出会い、恋に落ちる物語である。

チャネと涼子は、偶然出会う。

たまたま訪れた居酒屋に万年筆を忘れた涼子と、その万年筆を届けたチャネ。



チャネは涼子が女流作家だと知らず、涼子はチャネが小説家志望だとは知らなかった。

しかし、「小説」と「物語を書く」という共通の言葉を持つ二人が意気投合するのには、時間はかからなかった。

しかも、そんな二人を繋いだのが万年筆だというのが、とても素敵だと思った。



涼子が長い間愛用してきた万年筆がつないだ偶然の恋は、やがて運命の恋へと発展していく



映画「蝶の眠り」中山美穂


記憶をなくすということは若返ること


アルツハイマーという病気は、徐々に記憶をなくしていく病気だ。
私が涼子を観て思ったのは「記憶をなくすということは若返ること」だった。

10年前に、ブラッド・ピット主演の映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」という映画があったけれど、私の中のイメージはあれに近い。

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涼子の場合、見た目はそのままだけれど、これまで積み上げてきた記憶を少しずつ失い、脳はベンジャミン・バトンのように若返っていく。

初めは50代であり、チャネに対して母のようであり、師匠のようであった涼子は、やがてチャネの精神年齢に近づいていく。



涼子とチャネが恋人同士になった後、同じベッドで朝を迎えたチャネは、涼子が両手を挙げて寝ている姿を見て

「そうやって、赤ちゃんみたいに両手を広げて寝ている姿を韓国では『蝶の眠り』というんだよ。蝶が羽を広げているみたいでしょ」

というセリフがある。



その『蝶の眠り』は、記憶をなくし、どんどんピュアになっていく涼子の状態を表しているなと思った。



涼子の変化は色にも表れている

はじめは、赤や緑などビビットな色の服を着ていた涼子は、次第に色をなくし、後半は白い服ばかりを着ている。

その白い服はどんどん若返り、ピュアになっていく涼子を表現していると思った。



この映画はとても色にこだわった作品だった。

初めは「あいうえお順」に並べた涼子の蔵書をチャネが「色別」に並べ直していくことで、涼子とチャネの関係が近づいていった。

様々な色の中に、偶然の出会いがあり、やがて二人の色を作り出していくのだ。

それが、涼子とチャネにとっては「白」だったように思う。



映画「蝶の眠り」中山美穂、キム・ジェウク



生きてきた証、足跡の残し方


もしも、いつか私も「アルツハイマーです」と診断され、これから記憶をなくしていく…と思った時、何をするだろうか

その時、これまで『生きてきた証』をどこかに残そうと思うのではないだろうか。



人によっては、写真を撮るかもしれないし、動画を取るかもしれない。

絵を描く人だっているかもしれないし、歌を残す人もいるかもしれない。

涼子にとっては、それが「小説」だったのだ。



涼子が飼っている犬のとんぼにとっては、それは公園に残された「足跡」である。



では、チャネにとっての足跡とはなんだったのか。

涼子は、チャネと愛し合った証を最後の小説の中に残していた



「数か月」という時の「か」を涼子はひらがなの「か」にすることをこだわったのだが、チャネはパソコンの変換で「数ヶ月」と「ヶ」にしてしまう癖があった。

涼子が「か」にこだわったため、それを全て見直して、「か」を「ヶ」に直したのに、出来上がった本を読んでみたら、全てが再び「ヶ」になっていたのだ。

それは、涼子が自著の中に残したチャネと愛し合った「足跡」である。



これは、思わずグッと来てしまう「ヶ」だった。

その「ヶ」を観たチャネは、自分は捨てられたとばかり思っていたのに、涼子が自分のことを愛し、その証を残してくれていたことを知るのだ。



映画「蝶の眠り」中山美穂、キム・ジェウク



記憶を失くしても、身体は二人の恋を覚えている


涼子はチャネを捨てたわけではない。

彼女は身を引いたのだ。

それが、この映画の中で涼子が描く小説の中に反映されている。



涼子が最後に書いた小説の主人公は、不倫の恋をしており、植物図鑑の編集をしている彼のために植物の絵を描いている。

しかし、彼のことを思い、身を引く決断をし、これまで描き続けた絵を捨ててしまう



涼子は、記憶を失くしていくようになり、夜の街を徘徊し、警察の世話になるようになってしまう。

そんな姿を恋人に見られたくない、世話をさせて迷惑をかけたくないと思うのは、きっと誰もが共感することだろうと思う。

そうして、ただただ未来あるチャネに迷惑をかけたくない一心で、涼子は身を引く決断をする



そこで、完全に記憶を失くす前に二人の「証」を小説に残すのである。



小説家志望だったチャネは韓国へ帰り、その想いを綴った小説で小説家デビューを果たし日本へ帰ってくる。

そして、その時初めて涼子の最後の小説の中に残された「証」を知り、涼子に会いに行く。

涼子は既に、チャネの名前も言えないような状態だったけれど、チャネのことを知っているようなしぐさを見せる。

この二人の再会には、思わず涙があふれてしまった



涼子の記憶はなくなっているけれど、二人が愛し合った思い出は、頭の片隅に残っている。

そう思いたいラストシーンだった。



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ジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライヴァー主演の映画「パターソン」を映画館で観た。

ニュージャージー州パターソンで暮らすバス運転手パターソンの日常を描く。


満足度 評価】:★★★★★

本当に素敵な映画だったので、一人でも多くの人に観て欲しい作品。



主人公のパターソンが送るシンプルな日常を観て、「これまで常に時間と成果に追われていた自分の生活は何だったんだろう」と思った。

どれだけ、日常生活の中に無駄が多いことか

雑然としている部屋を整理し、不要な物を捨てていくと、本当に大切なものだけが残っていくように

日々の無駄を削り取ることで、本当に大切なことが見えてくることを教えられた作品だった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「パターソン」予告編 動画

(原題:PATERSON)




更新履歴・公開、販売情報

・2017年12月13日 映画館にて鑑賞した感想を掲載。

・2018年10月28日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「ローガン・ラッキー」、「沈黙-サイレンス-」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「あなたを見送る7日間」など)

ゴルシフテ・ファラハニ
…(「ワールド・オブ・ライズ」、「マリリン&モナ 踊って、泣いて、輝いて」など)

〇バリー・シャバカ・ヘンリー

永瀬正敏
…(「パンク侍、斬られて候」、「蝶の眠り」、「禅と骨」、「あん」、「紙屋悦子の青春」など)



監督

〇ジム・ジャームッシュ


2016年 アメリカ映画



パターソン



あらすじ


ニュージャージー州パターソンで暮らすバス運転手のパターソン(アダム・ドライヴァー)。

朝起きると妻(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをし、シリアルを食べ、仕事へ向かう。

一日の勤務を終えて家に帰ると、夕飯を食べて、マーヴィンの散歩に行く。

散歩の帰りには、バーに立ち寄り、ビールを飲んで帰る。

そして、空いた時間には、大好きな詩を書く。

それが、パターソンのシンプルな日常だ。



パターソン5



感想(ネタバレあり)


「毎日同じことの繰り返し」は決して「退屈な生活」ではない


毎日同じことの繰り返しにうんざりし

「退屈だな」「何か良いことないかな」「何か新しいことを始めたいな」と思ったことはないだろうか

私の人生は、そんな思いの繰り返しだった。

これまで、常に新しい習い事を見つけては、日々の生活に彩を添えてきた。



そんな私からしたら、パターソンのシンプルすぎる毎日は、価値観を覆すぐらいの衝撃だった。

『同じことを繰り返す毎日』は、決して『退屈』なんかではない

パターソンの生活は、『退屈』なんかではなく、むしろ、『充実した日々』に思えた。

退屈と思われる日常の中には、小さな幸せがたくさん落ちている

今まで、そのことに気づかなかっただけだ。

それに比べて、私のこれまでの人生にはどれだけ無駄が多いことか



いつから『同じことの繰り返し』を『退屈』だと思うようになってしまったんだろうか

日々の小さなできごとに満足できず、まるでテレビドラマのように『ドラマチックな日々』を送れるとでも思っていたんだろうか。

これまで、どうでもいいことに必死になっていた自分が、とてもちっぽけに思えた。



そして、この映画を観終わった頃には、私もパターソンのようなシンプルな生活を送りたいと思うようになっていた。

では、どうすれば、生活から無駄をなくすことができるのか、パターソンの行動を振り返りながら考えようと思う。



パターソン4


小さな喜びを積み重ねて、次の幸せへとつなげていく生き方



この映画の中で大好きなエピソードがある。



カップケーキを作ることが大好きなパターソンの妻が、大量のカップケーキを焼き、フリーマーケットへ売りに行った時のこと。

どうやら、フリマでは大盛況だったらしい。

フリマから帰ってきた妻は、「今日は、300ドルも売れたのよ。お祝いに、ちょっと贅沢をしましょう」と言う。

その夜、2人は近所のモールへでかけ、外食をし、映画を観て帰ってくる。

そして、2人は「今夜は、とても素晴らしい夜だったわね」と語り合う。

さらに、「来週もカップケーキを売って、映画を観に行こう」と約束する。



なんて、素敵な生活なんだろうと思った。

フリマでカップケーキが売れたから、プチ贅沢をしたいと思う気持ちも、

外食をして映画を観ることがちょっとした贅沢だと思える気持ちも。



この時、「300ドルも売れたから、贅沢しましょう」と言った奥さんがとてもステキだなと思ったのだ。

もしも、私だったら、「材料費もあるし、売り上げ300ドルだったら儲けはいくらになるかな」「今後も続けても平気なか」「貯金しておこうかな」と考えてしまう。

なんて私はせこいんだ。

この映画で描かれる喜びや幸せとは、そんなせこい『損得勘定』の中にはない



「カップケーキを売ったら、ちょっと贅沢な暮らしをできる」ことを楽しみにするように

自分が作ったカップケーキを売る楽しみの他に、『売った後の楽しみを』付加させることで

楽しみが倍増し、「来週もやろう」という気持ちへとつながっていく。

そして、もしも、次も売れたら、「カップケーキ屋さんができるかも」という夢へとつながっていくかもしれない。



人生の喜びとは、そうやって小さな喜びを1つずつ積み重ねて、大きくしていくものなんだなということがよく分かる。

フリマのカップケーキの話は、『日々の小さな幸せの積み重ねが、心豊かな生活を作り出す』ことを示す良いエピソードだった。



パターソン2


人生は、もっとシンプルで良い。『詩』がこの映画で伝えるメッセージ



主人公のパターソンの趣味は「詩を書くこと」である。

真っ白いノートに、思いついた詩を書き留める。

時には、大好きなマッチのデザインのことだったり、何気ない日常のことや、愛する妻のことだったり。



文章の中にある、あらゆる無駄をそぎ落としたものが『詩』なのだとしたら

パターソンと、その妻、愛犬マーヴィンの生活は、『詩』そのもの



『詩』こそが、この映画の「人生はもっとシンプルで良い」というメッセージそのものである



そして、この映画の中で紹介されるのが、ニュージャージー州出身の作家、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズである。

永瀬正敏は、この映画の中でウィリアムズの熱心な読者を演じている。

パターソンにとって、永瀬との出会いの場面は、いつもの日常の中で起きたちょっとした驚きの瞬間である。



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それまで、愛犬マーヴィンに、ちょっと腹を立てていたパターソン。

頭を冷やすために散歩に出た先で、永瀬との出会い、笑顔を取り戻す。

その瞬間もまた、「何気ない日常がもたらした小さな幸せ」の瞬間である



パターソン3


日常の無駄を捨て、「本当に大切なもの」を探す時間の大切さ



私は、この映画「パターソン」を観て、物や行動に対する見方や考え方がちょっと変わったような気がする。

例えば、日頃している運動が、昨日よりも少し多くできたこととか

ブログのアクセス数が一週間前より少し良かったこととか

それまで、何とも思わなかったようなことを、楽しめるようになった。



つい、「棚からぼたもち」を期待して、刺激的でドラマチックな生活を求めてしまうけれど、

特に何もすることのない日常の中で、ある日突然、幸せが降りかかってくるようなことはない。

全ては、日々の積み重ねなのだ。



目の前にある小さな幸せに感謝する

その積み重ねが次へとつながっていく

そう考えたら、一日の生活の中にたくさんの幸せが落ちている。

そう思えるようになっただけでも、この映画「パターソン」に出会えて本当に良かったなと思った。



なぜ、つい刺激的で、ドラマチックな生活を求めてしまうのか。

私たちの身の回りには、無駄な情報が多すぎて、いろんなことに振り回されているんだなと思った。

パターソンのようにスマホもPCも手放せとは言わないし、パターソンの妻はスマホもPCもタブレットも使っている。

しかし、大量に入ってくる情報の中で、自分が本当に必要としているものだけを選択する目は必要なんだろうと思う。



それに、清貧が美しいわけではないけれど、不要な物や時間にあふれた贅沢すぎる生活が素晴らしいわけでもない。

しかし、無駄が多すぎると、その無駄の中に大切なものが埋もれてしまい、「本当に大切にすべきもの」を見失ってしまう

だから、常に心の中を整理し、無駄なものは捨てていくことが、「大切なものを見失わない」シンプルな生活を送るコツなのではと思う

時には立ち止まって、今、目の前にある幸せは何か、本当に大切にすべきものは何かを考え

それ以外のものは捨てていく時間をつくること。

その時間の大切さを、私はこの映画「パターソン」から教えられた



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綾野剛主演の映画「パンク侍、斬られて候」を映画館で観た。

江戸時代を舞台に、殿様をめぐる腹の探り合いと、そこへ現れた新興宗教が国を転覆させる…。

爆笑、爆笑のコメディ時代劇。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

笑って、笑って楽しかった。

正論しか言えない殿様、権力争いしか考えていない家臣。

そんな国はパンク侍が破滅させちゃう!?というハチャメチャなお話。

笑って楽しんだのはいいけれど、観終わった後に心に何も残っていないのが残念なところ。



「パンク侍、斬られて候」予告編 動画





更新履歴・公開情報


・2018年6月30日 映画館で鑑賞。

・2018年7月14日 感想を掲載。


現在、公開中。劇場案内は下記公式サイトをご参照ください。
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原作本:「パンク侍、斬られて候」

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キャスト&スタッフ


出演者

綾野剛
…(「亜人」、「怒り」、「天空の蜂」、「リップヴァンウィンクルの花嫁」など)


…(「寝ても覚めても」、「菊とギロチン」など)


浅野忠信
…(「累-かさね-」、「沈黙-サイレンス-」、「幼な子われらに生まれ」、「父と暮らせば」、「座頭市」、「私の男」など)

永瀬正敏
…(「蝶の眠り」、「パターソン」、「禅と骨」、「あん」、「紙屋悦子の青春」など)

〇村上淳

〇若葉竜也

〇近藤公園



〇豊川悦司
…(「3月のライオン 後編」、「3月のライオン 前編」など)



監督

〇石井岳龍


2018年製作 日本映画



パンク侍、斬られて候




あらすじ


無職の浪人 掛十之進(綾野剛)は、お役人の内藤帯刀(豊川悦司)に雇われる。

掛は内藤から新興宗教「腹ふり党」が、攻めてきて町が混乱するように見せかけて欲しいというものだった。

内藤は、その混乱に乗じて国を支配しようと考えていた。

しかし、「腹ふり党」は消滅したと知った掛は、「腹ふり党もどき」を作り、あたかも国民が新興宗教にはまっているという雰囲気を作り出そうとするのだが…。



パンク侍、斬られて候2




感想


この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものを紹介します。



パンク侍、斬られて候 (2018)


★★★☆ [70点]「笑って笑って楽しかったけど」


爆笑、爆笑のコメディ時代劇だった。

正論しか言えない殿様と、権力争いをする家臣。

そして、そこへふらっとやってきた浪人の掛十之進と、なぞの信仰宗教。



殿は頭が空っぽで、家臣は権力闘争にしか興味がない

そのせいで村人たちは貧しくなり、信仰宗教に救いを求めるようになる



その中で、誰にも属さない浪人の掛十之進は、ちょっとした騒ぎを起こすつもりが、国を巻き込む大混乱に発展してしまう。

ところが、何の策も打ち出せない殿様は、思いもよらぬものに助けを求めるようになる…。



殿は家臣の操り人形で、村人たちは神にすがるなら、結局、政治なんて、猿がやっても同じなんじゃないの??というパンクな皮肉の込められた作品



かなりゲラゲラ笑いながら見たし、面白かったんだけど、私としては、登場人物が多過ぎて頭の中が整理されないまま観終ってしまった感じだった

それも、この映画の良さなのかもしれないけど、イマイチ心に残るものがなかったのが残念


Posted by pharmacy_toe on 2018/07/02 with ぴあ映画生活



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原田知世主演の映画「紙屋悦子の青春」をNHK BSプレミアで観た。

第二次大戦の末期。愛する人と相思相愛でありながら結ばれることがなかった女性を描く。

満足度 評価】:★★★☆☆

この頃は、そういう時代だったんだと言われればそれまでだけど、あまりにも主人公、悦子の意思の弱さについていけなかった…。

しかし、戦争を扱っている映画にも関わらず、途中笑えるシーンが多くて見やすかったのはとても良かった。


出演:原田知世、永瀬正敏小林薫、本上まなみ、松岡俊介

監督:黒木和雄


「紙屋悦子の青春」予告編 動画





「紙屋悦子の青春」DVD

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あらすじ


昭和20年3月。鹿児島の小さな町。紙屋悦子(原田知世)は、技術士の兄、安忠(小林薫)とその妻、ふさ(本上まなみ)と3人で暮らしている。

まだ結婚していない悦子に対し、安忠は後輩の明石(松岡俊介)が、友人の永与(永瀬正敏)を紹介したがっているという。

それも明日、明石が長与を家まで連れてくると言い、奇しくも、その日は兄が熊本の工場へ長期の出張へ行く日だった。

その話を聞いて、ふさは悦子が密かに思いを寄せているのは明石だと安忠に言うが、悦子は、その話を受けると言う…。


紙屋悦子の青春


感想(ネタバレあり) 戦争が引き裂いた二人の想い


戦争によって引き裂かれてしまった相思相愛の若者たち。

主人公の悦子が密かに思いを寄せる明石は、特攻隊の隊員で沖縄奪還の戦いに参戦する予定だった。

つまり、行ったが最後帰ってこない戦いに、明石は旅立ってしまう人だった。

しかし、明石の心残りは愛する悦子の存在だった。

悦子を1人残し沖縄へ旅立つ前に、心から信頼できる友人、永与を紹介する。

彼は飛行機の整備士であり、戦争で命を落とす可能性が低いからだった。

悦子は、その明石の気持ちを全て理解した上で、永与と結婚することを承諾する。

明石が安心して旅立てるように。

最後まで波風を立てずに…。


紙屋悦子の青春2

ほのぼのとした印象があるけど、やっていることはえげつない


これは、2人の若者の引き裂かれた恋を描くことで、

「こんなことが二度と起きてはいけない」

という反戦の思いを込めた映画だ。

戦争さえなければ、2人は愛し合い、幸せな未来が待っていたはずだと。

その思いは分かる。

この物語は、兄妹と、その嫁の明るい会話を中心に描かれているので、そんなに悲惨な印象はない。

しかし、やっていることはかなりえげつない。

「俺は死んでしまうから、俺の友人と結婚してくれ」

そんな話は、ありえないし、ナンセンスだと思った。

紙屋悦子の青春3

主人公の意志の弱さについていけず…


私がとても気になったのは、主人公、悦子の意思の弱さだ。

この時代の女性はこうだったんだ!

と言われれば、それまで。

話は終わってしまう。

しかし、「好きな人」から「友人」を紹介され、「こいつは良い奴だから、こいつと結婚してくれ」と言われ、

その場で「よろしくお願いします」と言ってしまう悦子。

何?それ??

それ程、悲しいことはないのに、躊躇したり、悲しくなったり、心が痛んだりしないのか。

この悦子のあまりにも受動的な態度に、最後まで気が乗らなかった。

紙屋悦子の青春4

男性たちのあまりにも一方的な押し付けに、ちょっと引く…


もしも、それが私だったら、絶対に永与と結婚できない。

少なくとも、戦争が終わるぐらいまでは。

その後、少しずつ永与と知り合って、良いところも知ってなら、まだ分かる。

でも、永与を見るたびに明石のことを思い出すような間柄は辛すぎる。

例え、愛する人から「僕の信頼できる友人と結婚してくれ」と言われても、そんなことは聞けない。

それが戦争なんだよ。と言われても、どうにも、最後まで、悦子の心情を理解して納得することができなかった。

きっと、悦子はそれほど明石のことを好きじゃなかったんじゃないかな。

と、思って納得することにした。

それにしても、あまりのも男性側からの一方的な押し付けに、ちょっと引いてしまった映画だった。



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樹木希林主演の映画「あん」をWOWOWで観た。

「どら焼き屋」で働くハンセン病患者の老女と、刑務所上がりの店主、そして女子中学生の心の交流を描く人間ドラマ。

満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

心に春風が吹いたような温かな気持ちになる素晴らしい映画だった。

「あん」予告編 動画





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キャスト&スタッフ


出演者




〇内田伽羅

…(「君の名は。」(声の出演)など)


監督

〇河瀨直美


2015年製作 日本・フランス・ドイツ合作映画



あらすじ


刑務所帰りの千太郎(永瀬正敏)は、どら焼き屋「どら春」の雇われ店長。

そこへ、ある春の日に「時給300円でいいから雇って欲しい」と言う76歳の徳江(樹木希林)が訪ねてきた。

彼女が作ったという「あん」を食べた千太郎は、その味の良さから彼女をアルバイトに採用することに。

そして、徳江が店に来て「あん」を作り始めてから「おいしいどら焼き」だと評判になり、店は繁盛するが、徳江がハンセン病ではないかという噂が広がり始め…。



あん


感想(ネタバレあり)


桜が誘う絶品の味


桜の季節は出会いの季節。

出会いは人を成長させ、その人の人生を変えることもある。

どら焼き屋「どら春」の店長、千太郎はある春の日に老女・徳江と出会う。

徳江の作る「あん」が絶品で、アルバイトとして採用する。

ここまでで、あぁほのぼのとした素敵な話だなぁと思った。

本当は甘いものなんか好きじゃないのに、雇われ店長として「しかたなく」どら焼きを作っていたどら焼き屋の店長が、「あん」の美味しさを知り、お年寄りからその「あん」の作り方を教わっている。

年齢制限があって、働きたくても働けない人もたくさんいる時代

こういう技術のある高齢者に教わるべきことがたくさんある

もっと、もっと積極的に高齢者を採用するべきだと思った。



あん4



徳江と千太郎、籠の中で人生を送る想い


その「ほのぼのとした良い話」が、途中から雲行きが変わっていく。

かつて、千太郎と徳江は、共に過去「籠の中で」暮らしていたことが発覚する。

千太郎は傷害事件を起こし刑務所の中で暮らし、徳江はハンセン病で世間から隔離されて生活していた。

しかし、千太郎は刑務所を出て、徳江はハンセン病が完治しているのに、なぜか心がとらわれたままで自由になれない

それは共に世間の偏見という、また違った檻の中で暮らしているからだ

ちょっとこれは、私には衝撃だった。

なぜなら、ハンセン病への偏見は、もうとっくになくなっていたと思っていたからだ。

しかし、その噂が広まると、行列して買っていた人たちはいなくなり、徳江は隔離施設へと帰っていく…。

いまだに、そんなことがあるのか

売っているどら焼きが美味しければ、それでいいじゃないか。

どうも世間の人たちは、そうは思わないらしい。

そうして、ほのぼのとした話は、胸が痛くなる話へと変わっていった。

徳江は言う

こちらに非が無いと思って暮らしていても、世間の無理解から押しつぶされそうになる



あん5



千太郎が乗り超える壁


ここで、私が注目したのは、店長・千太郎の思いだった。

以前から寡黙な千太郎は、「徳江がハンセン病だ」と言い切るオーナーや、店に偏見を持ったお客様たちに対し、何も言い返せなかったことを後悔する。

千太郎は過去に檻の中で暮らしていた経験があり、かつ、世間の偏見にさらされる経験もあるはず。

だから、誰よりも徳江の立場を理解できるはずなのに、守ることができなかった

しかも徳江は千太郎と違い、何も悪いことはしていないのに。

本当だったら、胸を張って生きて良いはずなのに

ワカナからカナリアを預かった徳江が、檻の中のカナリアがかわいそうになり、自然に放してしまったというエピソードが心から離れない。

あれは徳江の思いをカナリアに託しているように思えた。

ただ、私は、そこで千太郎に何かを感じて、乗り超えて欲しいと思った。

徳江の元に通ってあんの技術を学ぶなり、徳江に何もできなかったなりの何かを学んで成長して欲しいと思い、彼に注目して観ていた。

その答えが、この映画のラストシーンにあったと思う。



あん3



素晴らしい演技を見せる樹木希林


徳江を演じたのは、樹木希林

今さらながらに、素晴らしい女優さんだと改めて思わされた作品だった。

煮ている小豆に向かって「がんばりなさいね」と声をかけたり、本当に嬉しそうに満開の桜の木を眺めたりするその表情に徳江の世界が出ている。

実生活でも孫である内田伽羅との共演にも、なんだかドキドキさせられたが、一切、そのおばあちゃんと孫の関係を匂わせない演技もまた、樹木希林のプロらしさなんだろうと感じた部分だった。



あん2



これからの新しい旅路


徳江は千太郎に言う

「店長なりの「あん」を作って欲しい」

人のマネをしただけでは、それは徳江のマネをした「あん」でしかない。

徳江のあんは50年以上も檻の中で隔離された生活を送ってきて、苦悩の中、生活に喜びを見出そうとして作り出した「あん」

千太郎のあんは、どんなあんなのか

人生を考え、小豆に問いかけて答えを出して欲しいと願う徳江の思い

その答えはラストシーン、桜の木の下でどら焼きを売る千太郎の笑顔にあったように思う。

雇われ店長の座から降りて露店から一から出直し。

でも、その顔には迷いがなく、笑顔があった。

そこから、彼なりのあんを作る道が始まるんだと思った





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