とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:浅野忠信



土屋太鳳主演の日本映画「累-かさね-」を映画館で観た。

「キスをすると顔が入れ替わる」という不思議な口紅によって、人生を狂わされていく二人の女性の物語。


満足度 評価】:★★★★☆

面白かった!

「人は見た目よりも中身」と言うが、そんな世界はどこにあるのか。

「誰だって土屋太鳳になりたいわ」と思ってしまう作品。

優越感は天井知らず、劣等感は底なし沼。

どちらも程々が丁度良いが、適度が分からないから恐ろしい

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『累-かさね-』予告編 動画




更新履歴・公開、販売情報

・2018年9月10日 映画館にて鑑賞。

・2018年9月28日 感想を掲載。

現在、DVD販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
 ↓
映画「累-かさね-」公式サイト


◆DVDで観る:「累‐かさね‐」

累‐かさね‐ 豪華版 (Blu-ray&DVD)

新品価格
¥5,019から
(2019/7/6 14:14時点)



映画『累-かさね-』オリジナル・サウンドトラック

映画『累-かさね-』オリジナル・サウンドトラック

新品価格
¥2,700から
(2018/9/28 16:41時点)



【映画パンフレット】「累 かさね」

【映画パンフレット】累 かさね 監督 佐藤祐市  キャスト 土屋太鳳, 芳根京子, 横山裕, 筒井真理子, 生田智子

新品価格
¥1,280から
(2018/9/28 16:42時点)



原作本「累」コミック 1-12巻セット

累 コミック 1-12巻セット

新品価格
¥7,462から
(2018/9/28 16:43時点)






キャスト&スタッフ


出演者


〇芳根京子

〇横山裕

〇筒井真理子

〇生田智子

…(「悪と仮面のルール」など)

〇檀れい



監督

〇佐藤祐市


2018年製作 日本映画



映画「累ーかさねー」



あらすじ

顔は美人だけど大根役者という丹沢ニナ(土屋太鳳)は、役者としての幅を広げたいと思っているが、芝居ができない。

そこで、マネージャーの羽生田釿互(はぶたきんご)(浅野忠信)が連れてきたのが淵累(ふちかさね)(芳根京子)だった。

累は顔に大きな傷があって、とても女優にはなれないけれど、演技の才能は天才的。

そして、その累が持っている口紅は「この口紅をつけてキスをすると顔が入れ替わる」という不思議な力がある。

その口紅の存在を知っていた羽生田は、累の口紅を使ってニナと累の顔を入れ替え、ニナを実力派女優として売り出そうと考え、ニナもそれに賛成するのだが…。



映画「累ーかさねー」土屋太鳳、芳根京子



感想(ネタばれあり)


この映画の感想につきましては、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものをご紹介します。


累-かさね- (2018)


★★★★ [80点] 「「人は見た目より中身」とは本当か」


これは面白かった~

最後の方は、どうなるのかと、ドキドキしながら観てた



顔は美しくても大根女優のニナ(
土屋太鳳)と、顔に大きな傷があるけど演技の天才の累(かさね)(芳根京子)

累は「キスをすると顔が入れ替わる」という、不思議な口紅を持っていて…



人の劣等感や嫉妬は、醜い感情だとよく言われるけれど、本当にそうだろうか。

もしも、自分よりも優れていて、なんでも持っている人が目の前にいたら、誰もが劣等感を持ち、嫉妬するのではないだろうか。



そして「人間は見た目よりも中身だ」とよく言うけれど、それは本当だろうか。

そんなものは、みんな気休めのためのキレイゴトなんじゃないのか。

という、これは、人間の感情の最もドロドロしたところにスポットライトを当てて描いた作品だった



ニナは、顔が美しいけれど演技ができず、それでもチヤホヤされて生きてきたせいか、優越感の塊で、人を見下して生きている。

一方、顔に大きな傷がある累は、その見た目のせいで劣等感がひどく、下を向いて生きてきた。

しかし、演技をさせると、たちまち天才的な能力を発揮する。



そんな二人を見ていて思ったのは、

生きていく上で、自信を持つことは大切だけど、持ち過ぎると、それは優越感となって、人格を破壊してしまう。

また、コンプレックスを持つということは、共感力を強くし、心を豊かにする一面があるけれど、自分を卑下しすぎる劣等感は、これまた人格を破壊してしまう



その中で恐ろしいのは、人の優越感というものは天井知らずで、一度、その「旨み」を知ってしまうと、二度とそこから離れたくなくなり、その位置をキープするために、どんなことでもしてしまうのだ。

一度大きな権力を握った人間は、その位置にしがみつくために、どんなことでもしてしまうという、浅ましい姿を見たことはないだろうか。

それが、とても分かりやすい「天井知らずの優越感」の一例である



そんな優越感を持った人の心の移り変わりを、この映画ではチェーホフの「カモメ」と、オスカー・ワイルドの「サロメ」をモチーフに描いていて(劇中に説明があるので、予備知識は不要)、そこがまたお見事だった。

かもめ (集英社文庫)

新品価格
¥432から
(2018/9/28 17:14時点)



サロメ (岩波文庫)

新品価格
¥432から
(2018/9/28 17:15時点)




ということは、優越感も、劣等感も、嫉妬も、自信も、何事も適度なのが良いということだろう。

しかし、適度っていうのがどの程度なのか、自分では分からないから、この映画を恐ろしく感じるのだ。

もしも、自分が劣等感の塊だと思う人がいたら、この映画を観ると良いと思う。

きっと、累の気持ちがわかるはずだ


Posted by pharmacy_toe on 2018/09/13 with ぴあ映画生活





Twitterでも、映画情報や海外ドラマの情報を発信しています~




Instagramでも映画のレビューを日々更新しています~






↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村






















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


浅野忠信主演の映画「幼な子われらに生まれ」を映画館で観た。

重松清の原作を映画化。

2人の娘がいる女性と再婚した男性を主人公に、「家族」のあり方の難しさを描く。



満足度 評価】:★★★★☆(4.5)


連れ子同士の再婚のせいで、私の家族も、血がつながっていません

と言う人は、意外に多いような気がする。

そして、それが元で、ギクシャクした関係になってしまっている家族もいるかもしれない。

そんな家族のお悩みを抱えた人がこの映画を観たら、胸のつかえがとれて救われた気持ちになるかもしれない

悩みは、一人で抱えずに、腹の底からぶちまけてしまった方が良い



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「幼な子われらに生まれ」予告編 動画





更新履歴・公開、販売情報

・2017年8月27日 映画館にて鑑賞。

・2018年9月30日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



ネット配信で観る:「幼な子われらに生まれ」

幼な子われらに生まれ

新品価格
¥500から
(2018/9/30 16:43時点)



DVDで観る:「幼な子われらに生まれ」

幼な子われらに生まれ DVD

新品価格
¥3,345から
(2018/9/30 16:44時点)





キャスト&スタッフ


出演者

浅野忠信
…(「累-かさね-」、「パンク侍、斬られて候」、「沈黙-サイレンス-」、「父と暮らせば」、「座頭市」など)

〇田中麗奈

〇宮藤官九郎

寺島しのぶ
…(「オー・ルーシー!」、「蜩ノ記」など)



〇新井美羽

〇鎌田らい樹



監督

〇三島有紀子

原作

〇重松清


原作本:「幼な子われらに生まれ」

幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫)

新品価格
¥617から
(2017/8/26 23:03時点)




2017年製作 日本映画



幼な子われらに生まれ



あらすじ


残業もせず、同僚と飲みに行くこともなく、毎日真っ直ぐ家に帰る会社員の田中信(浅野忠信)は、4年前に2人の娘を持つシングルマザーの奈苗(田中麗奈)と再婚した。

一見、平和そうに見える一家だが、信は、12歳になる長女の薫(南沙良)が彼になついてくれないことを悩んでいた。

その一方で、キャリアウーマンの元妻、友佳(寺島しのぶ)との間に生まれた、同じく12歳になる娘・沙織(鎌田らい樹)のことを常に気にかけていて、年に4回二人で過ごす時間を作っていた。

思春期にさしかかった薫は、そんな信の2重生活を感じ取り、「パパは本当のお父さんだけ」と信のことを拒絶するのだった…。



幼な子われらに生まれ2



感想(ネタバレあり)


子連れ再婚の「つぎはぎ家族」


私の父は、中学生の頃に母親が他界し、その後間もなく、父親(私の祖父)が2人の子を持つ女性と再婚した。

そのため、父は4人兄弟だが、そのうち、2人は血がつながっていない。

私にとっては、物心ついた時から祖母だけど、父にとっては未だに他人という雰囲気を感じてしまう。

その理由を私は父から聞いたことはないが、祖父が再婚した時に既に中学生だった父にとっては、ショックなできごとだったように思う。



そんなことを身近に見ているせいか、この映画の主人公一家の気持ちがよく分かるような気がした。

家庭よりも仕事やキャリアアップを優先したい妻と離婚し、家庭的な女性と再婚した主人公の信。

仕事や付き合いよりも家庭を大切にする信は、仕事が終わると真っ直ぐ家に帰って家族サービスをするが、思春期を迎えた長女は彼に懐こうとしない。



妻は、そんな夫と娘の様子に気付いているのか、それとも気づかぬふりをしているのか、あたりさわりなく、家庭的な妻、よき母親を演じ続ける。



信は、そんな家族を「つぎはぎだらけの家族」と呼んでいた

私は、そんな、ちょっとギクシャクした「つぎはぎ家族」に親近感を抱きながらも、「そのつぎはぎを目立たなくする方法はないのか」と考えながら観ていた。

そして、やはり何より「会話」が大切なことと、ただの会話ではなく「腹を割った本音トーク」が、彼らをつなぎとめるカギになるのではと思った。



幼な子われらに生まれ3



「何でそんなことしたの」と言う前にできること


「あなたは、『なんで、そんなことをしたんだ』と理由を聞くだけで、私の気持ちを聞こうとしない」

と、信に言ったのは、寺島しのぶ演じる元妻の友佳だった。



信には、信なりの『理想の家族像』があって、相手もそれを望んでいると信じ込んでる。

だから、その『理想像』からはずれたことをすると『なんでそんなことをするの』と、相手を非難してしまう



信は友佳にそう言われて以来、長女の葵に対して「なんで、そんなことをするんだよ」ではなく、「じゃぁ、葵はどうしたいの?」と聞くようになった。

今思えば、その時の友佳の言葉が、信と葵の心の距離を近づけるターニングポイントだったように思う



その言葉には、私自身もグッとくるものがあった。

たとえば、自分の周りの人が何か間違いをしてしまった時に、つい、「何でそんなことをしたの」と言ってしまう。

何か間違った行動をしてしまった人には、それなりの理由があるのに、他の人から「何でそんなことをしたの」と言われると、責められているような気分になってしまう

「責められてる」と思うと、ますます心は閉じていくばかり



それよりも、「なんか、辛いことでもあった?」と言われたら、「実はね…」と心の中身を全部ぶちまけてしまうだろう。



友佳は、自分が犯した間違いについて、信から「なんでそんなことをしたの」ではなく、「辛かったでしょ」と一言声をかけて欲しかったのだ。

そしたら、素直に「ごめんなさい」が言えたのに。

友佳は、この映画の中ではとても出番が少ないけれど、そのわずかな出番の中で、「信の心の中身をさらけ出す」という重要な役割を担っていたように思う



幼な子われらに生まれ5



頭の中と感情がうまくリンクしない思春期の反抗


「じゃぁ、葵はどうしたいの?」

と言われた葵の答えは、「本当のパパに会いたい。本当のパパに会わせてよ」だった。



ちょっとネタバレをしてしまうけれど、葵は本気で実の父に会いたかったわけではない

葵の本当の父親は、まだまだ幼かった葵の歯が折れる程殴るような、最低のDV男だった。

きっと、葵の心の中では震えるほどに恐ろしい男の人だったに違いない。



では、なぜ、葵はそんなことを言ったのか。

それは、思春期の少女特有の「ただ、両親を困らせたかっただけ」だったのだと思う。

信が、前のお父さんとは違って、一緒に遊んでくれる優しい叔父さんだと知っている

でも、「本当のお父さん」じゃないのに、「パパ」って言うのは、なんだか恥ずかしい。

それなのに、妹の恵理子は「血がつながっていない」と知らずに、無邪気に「パパ」と呼んでいる。

そんなニセモノ家族を見ていると腹が立つのだ。



思春期ゆえに、頭の中では理解できても感情がついてこない

気持ちがどうにもならず、行き場のない感情を信にぶつけ続ける

葵だって、心の奥底ではそんなことはしたくないと思っている。



母の奈苗が妊娠中で、妹か弟が1人増えると聞いたから、余計に頭が混乱してしまった

このままの感情で、妹や弟を可愛がることができるのか。



信の言う「つぎはぎ家族」の中で、問題児となる葵だけれど、

私からすると、彼女は何も悪くはなくて、ただひたすらに「愛して欲しい」と叫んでいるように見えた

奈苗も「何考えてるのか分からない」と言う前に、もうちょっと気遣ってあげられなかったのかと思う。



幼な子われらに生まれ4



子供は大人にウソに気付いている


大人は、つい体裁を考えて、「良い家族」を演出しようとする。

子供たちには『まだ理解できない』からと、その複雑な関係を隠そうとし、真実を伝えない。



しかし、子供たちはそれなりに、『大人たちのウソ』に気付いている。

日頃から、親には「ウソをつくのはやめなさい」と言われているのに、親は平気で嘘をつくことに納得がいかない。

そして、子供たちも親に対して嘘をつくようになる。

大人たちは、子供たちのためを思ってついた嘘なのだが、結局は、子供たちを苦しめることになる



子供たちに、『大人の事情』は通用しない



葵が「パパに会いたい」と嘘をつき、それが嘘だと分かった時、信は葵のことを責めずに、そっと抱きしめた。

それが、葵と信の心の距離が近づいた瞬間だった。

誰がなんと言おうとも、葵は信の娘だし、葵のパパは信しかいない。

受け入れるか、距離を置くかしか方法がなく、葵は距離を置く方法を選んだ。

それも、「家族が平和でいるための方法」なのかもしれない。

常に側にいるよりも、遠くにいた方が、心の距離が近くなることだってある



家族の形が多様化していく中で、子連れ再婚は珍しいことでもない。

「血がつながっている」のに、ギクシャクした家族関係だっていくらでもあるんだから、「血がつながっていない」なら、なおさら。

子は親を映す鏡で、大人のウソや態度はすぐに子供に伝染してしまう



だから、子供に本音を打ち明けて欲しいと思うのなら、まずは、大人が本音を打ち明けるのが一番なんだろうと思った。

適当に取り繕った体裁は、子供をイラつかせるだけなのだ




Twitterでも映画情報を発信しています~






↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村



ネット配信で観る:「幼な子われらに生まれ」

幼な子われらに生まれ

新品価格
¥500から
(2018/9/30 16:43時点)



DVDで観る:「幼な子われらに生まれ」

幼な子われらに生まれ DVD

新品価格
¥3,345から
(2018/9/30 16:44時点)



原作本:「幼な子われらに生まれ」

幼な子われらに生まれ (幻冬舎文庫)

新品価格
¥617から
(2017/8/26 23:03時点)


















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


綾野剛主演の映画「パンク侍、斬られて候」を映画館で観た。

江戸時代を舞台に、殿様をめぐる腹の探り合いと、そこへ現れた新興宗教が国を転覆させる…。

爆笑、爆笑のコメディ時代劇。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

笑って、笑って楽しかった。

正論しか言えない殿様、権力争いしか考えていない家臣。

そんな国はパンク侍が破滅させちゃう!?というハチャメチャなお話。

笑って楽しんだのはいいけれど、観終わった後に心に何も残っていないのが残念なところ。



「パンク侍、斬られて候」予告編 動画





更新履歴・公開情報


・2018年6月30日 映画館で鑑賞。

・2018年7月14日 感想を掲載。


現在、公開中。劇場案内は下記公式サイトをご参照ください。
 ↓



原作本:「パンク侍、斬られて候」

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

新品価格
¥691から
(2018/7/14 14:19時点)



キャスト&スタッフ


出演者

綾野剛
…(「亜人」、「怒り」、「天空の蜂」、「リップヴァンウィンクルの花嫁」など)


…(「寝ても覚めても」、「菊とギロチン」など)


浅野忠信
…(「累-かさね-」、「沈黙-サイレンス-」、「幼な子われらに生まれ」、「父と暮らせば」、「座頭市」、「私の男」など)

永瀬正敏
…(「蝶の眠り」、「パターソン」、「禅と骨」、「あん」、「紙屋悦子の青春」など)

〇村上淳

〇若葉竜也

〇近藤公園



〇豊川悦司
…(「3月のライオン 後編」、「3月のライオン 前編」など)



監督

〇石井岳龍


2018年製作 日本映画



パンク侍、斬られて候




あらすじ


無職の浪人 掛十之進(綾野剛)は、お役人の内藤帯刀(豊川悦司)に雇われる。

掛は内藤から新興宗教「腹ふり党」が、攻めてきて町が混乱するように見せかけて欲しいというものだった。

内藤は、その混乱に乗じて国を支配しようと考えていた。

しかし、「腹ふり党」は消滅したと知った掛は、「腹ふり党もどき」を作り、あたかも国民が新興宗教にはまっているという雰囲気を作り出そうとするのだが…。



パンク侍、斬られて候2




感想


この映画の感想は、私が「ぴあ映画生活」に掲載したものを紹介します。



パンク侍、斬られて候 (2018)


★★★☆ [70点]「笑って笑って楽しかったけど」


爆笑、爆笑のコメディ時代劇だった。

正論しか言えない殿様と、権力争いをする家臣。

そして、そこへふらっとやってきた浪人の掛十之進と、なぞの信仰宗教。



殿は頭が空っぽで、家臣は権力闘争にしか興味がない

そのせいで村人たちは貧しくなり、信仰宗教に救いを求めるようになる



その中で、誰にも属さない浪人の掛十之進は、ちょっとした騒ぎを起こすつもりが、国を巻き込む大混乱に発展してしまう。

ところが、何の策も打ち出せない殿様は、思いもよらぬものに助けを求めるようになる…。



殿は家臣の操り人形で、村人たちは神にすがるなら、結局、政治なんて、猿がやっても同じなんじゃないの??というパンクな皮肉の込められた作品



かなりゲラゲラ笑いながら見たし、面白かったんだけど、私としては、登場人物が多過ぎて頭の中が整理されないまま観終ってしまった感じだった

それも、この映画の良さなのかもしれないけど、イマイチ心に残るものがなかったのが残念


Posted by pharmacy_toe on 2018/07/02 with ぴあ映画生活



Twitterでも映画や海外ドラマの情報を発信しています~







↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村






















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


アンドリュー・ガーフィールド主演の映画「沈黙 -サイレンス-」を映画館で観た。

遠藤周作原作の小説「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化。

キリスト教が弾圧されていた日本へ、行方不明になった神父を探しに来た若きポルトガル人神父たちの苦悩を描く。


満足度 評価】:★★★★★

160分という上映時間に最初はビビっていたけれど、観始めたら映像から溢れ出る思いの強さに圧倒され、一切、長さを感じさせない作品だった。

かつての日本でキリシタンを弾圧していた時代があっても、現在は、思想や信仰が自由な世の中であることにただただ感謝する映画だった。

「沈黙 -サイレンス-」予告編 動画

(原題:SILENCE)




ネット配信で観る:「沈黙 -サイレンス-」(字幕版)

沈黙 -サイレンス-(字幕版)

新品価格
¥400から
(2018/2/11 16:22時点)



DVDで観る:「沈黙-サイレンス」 プレミアム・エディションDVD【Amazon.co.jp限定】

【Amazon.co.jp限定】沈黙-サイレンス- プレミアム・エディション(初回生産限定)(L版サイズ 特製フォトカード付き) [Blu-ray]

新品価格
¥8,424から
(2017/5/26 10:45時点)



原作本「沈黙」

沈黙 (新潮文庫)

新品価格
¥446から
(2017/1/28 12:14時点)



キャスト&スタッフ


出演者

アンドリュー・ガーフィールド
…(「アンダー・ザ・シルバーレイク」、「ブレス しあわせの呼吸」、「ハクソー・リッジ」、「ドリームホーム 99%を操る男たち」、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズ、「ソーシャル・ネットワーク」、「大いなる陰謀」など)

アダム・ドライヴァー
…(「ブラック・クランズマン」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「ローガン・ラッキー」、「パターソン」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「あなたを見送る7日間」など)

浅野忠信
…(「累-かさね-」、「パンク侍、斬られて候」、「幼な子われらに生まれ」、「父と暮らせば」、「座頭市」、「私の男」など)


塚本晋也
…(「斬、」、「シン・ゴジラ」など)

〇窪塚洋介

〇小松菜奈
…(「来る」、「バクマン。」など)

加瀬亮
…(「鈴木家の嘘」、「モリのいる場所」、「アウトレイジ ビヨンド」、「アウトレイジ」、「永遠の僕たち」、「硫黄島からの手紙」、「誰も知らない」、「それでも僕はやってない」など)

リーアム・ニーソン
…(「トレイン・ミッション」、「オペレーション・クロマイト」、「フライト・ゲーム」、「ラン・オールナイト」、「誘拐の掟」、「96時間」、「96時間 リベンジ」、「96時間/レクイエム」、「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」など)

監督・脚本

〇マーティン・スコセッシ
…(「ディパーテッド」、「グッド・フェローズ」、<製作総指揮>「ビニー/信じる男」など)

2016年製作 アメリカ、イタリア、メキシコ合作映画


沈黙サイレンス


あらすじ


17世紀初期の江戸時代。

ポルトガル教会が布教のために日本に派遣したフェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が行方不明になってしまう。

既に日本で棄教したという噂を聞きつけたフェレイラ神父の弟子、ロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とガルぺ神父(アダム・ドライヴァー)は、フェレイラ神父を救うために日本へと向かう。

しかし、日本ではキリスト教が禁止されている上に、信者たちを弾圧し、多くの信徒たちが幕府によって殺されていた。

日本に到着し、その現実を目の当たりにしたロドリゴとガルぺは、隠れキリシタンの日本人たちにかくまわれながらも、目の前で信徒たちが殺されていくことに心を痛めていた…。


沈黙サイレンス3


感想(ネタバレあり)


えぇーーーあの「沈黙」を映画化するのぉ…


正直なことを言うと、スコセッシ監督が遠藤周作の「沈黙」を映画化していると聞いた時、「げーーっ。うぇーーーっ。」と思った。

「沈黙」は読んだような気もするし、途中で挫折したような気もしていて、内容は覚えてなく、私の中では難しい小説の筆頭だった。

それを、外国人のスコセッシが監督するとなると、余計に難しくなるんじゃないかと思ったからだ。



さらに、出来上がった映画の上映時間を見たら160分だと言う。

「これは、私は最後まで寝ないでいられるのかな」と心配だった。

ところが、「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもの。

そんな心配は無用だった。



スコセッシが遠藤周作の「沈黙」を初めて読んだ時から28年かけて映画化したという念願のこの映画「沈黙-サイレンス-」は、彼が情熱を傾けて脚本にしただけあって、その熱い思いが心を強く打つ作品だった。

自身の生涯をかけて神父になったはずの若者たちが、「信仰とは一体何なのか」という思いに心を乱され揺れ動く。

彼らのその思いに時折涙を流しながら、ガッツリと見入ってしまったあっという間の160分だった。



沈黙サイレンス2



熱い使命感を持って日本へと向かった若き宣教師たち


私は、特にこれといって信仰している宗教はない。

そんな私にとって、「信仰」とは、「正しく生きるためのガイドブック」のようなものだと思っている。

道をハズレそうになったり、失敗したり、間違えを起こしたりした時に、心を落ち着かせるためにあるのが宗教なんだろうと思っている。



だから、「信仰心を持たない日本人は信用できない」と言う人が時々いるが、そういう人たちからしたら、「正しく生きるための指針」がない人は信じられないようだ。

はぁ。なるほどね。そういう考え方もあるんだねと思う。



この映画の主人公、若き2人の神父ロドリゴとガルぺにとって、「信仰」とは「迷える子羊を救うもの」だった。

どんなに苦境に立たされても、どんなに貧しい生活をしていても、信仰心さえあれば、その人は救われるという考え方。

だから、キリスト教にとって異教である仏教に弾圧されてしまい、苦境に立たされたフェレイラ神父こそ、彼らにとっては「救わなければならない」人だった。

その熱い使命感を持って、彼らは日本へと旅立ったのだ。



沈黙サイレンス4



誰も救うことができず、神の声も聞こえない現実


しかし、ポルトガルから遠く離れた極東の地、日本にたどり着き、現実を目にする。

すると、彼らの信じる「信仰」が揺らいでいってしまう。



彼らの目の前で、キリスト教の信徒たちが殺されているのだ。

それも、かなり残虐な方法で。

「信じる者は救われる」はずなのに。



神に救いを求めても、そこにあるのは「沈黙」のみ

私は、彼らの痛ましい姿を見て何度も涙が溢れた。



その中で、最も印象に残っているのは、窪塚洋介演じるキチジローだった。

彼はキリシタンだ。

しかし、命が惜しくて家族を裏切る。

そして、告解をして、再びキリシタンになる。

すると今度は村人を裏切る。

そして、告解をする。

その繰り返しだった。



私は、そんな彼の人間らしさにとても惹かれてしまった

人間は、清く正しく生きようとしても、そう簡単には生きられない

失敗もすれば、間違えも侵す

時にはキチジローのように、他人を裏切ることだってあるかもしれない。

たとえ、キリストに救いを求める信仰心があってもだ。



神父といえど、そんな彼の生き様を変えることも、彼を救うこともできない

それは、彼自身の問題だからだ。

どんなに腹が立っていても、キチジローを許すことが、彼を救う唯一の道だった。



沈黙サイレンス5



信仰とは命をかけて守るものではなく、生きてこそ寄り添うもの


表面的にはどんなに繕って、偽っていても神は全てをお見通しである

ロドリゴがたどり着いたのは、そんな境地だったのではと思った。



たとえ踏み絵をしても、口で「キリスト教を捨てた」と言っても、心に秘めた信仰心があれば神は許してくれる。

キリストのために命を捨てることよりも、嘘をついてでも生き抜くことの方がキリストは喜んでくれるとロドリゴは悟ったのではないかと思った。

それは、フェレイラにとっても同じく。



しかし、彼らが夢に見ていた「迷える子羊を救う」という神父としての布教の思いは、完全に挫折することとなった

大きな力の前では、どんなに必死になって神の助けを説いても、目の前にいる人すら助けることができない

そのロドリゴの無念に心を痛める作品だった。



信仰とは命をかけて守るものではなく、生きていてこそ、人の心に寄り添うものなんだと感じた作品だった。





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





ネット配信で観る:「沈黙 -サイレンス-」(字幕版)

沈黙 -サイレンス-(字幕版)

新品価格
¥400から
(2018/2/11 16:22時点)



DVDで観る:「沈黙-サイレンス」 プレミアム・エディションDVD【Amazon.co.jp限定】

【Amazon.co.jp限定】沈黙-サイレンス- プレミアム・エディション(初回生産限定)(L版サイズ 特製フォトカード付き) [Blu-ray]

新品価格
¥8,424から
(2017/5/26 10:45時点)



原作本「沈黙」

沈黙 (新潮文庫)

新品価格
¥446から
(2017/1/28 12:14時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


宮沢りえ主演の映画「父と暮らせば」をNHK BSプレミアムで観た。

原爆が投下されてから3年。亡くなった父は、この世に一人残した娘のことが心配で度々訪れてきていた…。

満足度 評価】:★★☆☆☆(2.5)

どうも、この映画「父と暮らせば」のような、「自分だけが幸せになってはいけない。自分の幸せを追求してはいけない」と考える女性像にとてもついていけない。

たとえ何があっても、幸せになるべきだと私は思っている。


出演宮沢りえ原田芳雄浅野忠信

監督黒木和雄 2004年製作 日本映画

「父と暮らせば」予告編 動画





「父と暮せば」 通常版 DVD

父と暮せば 通常版 [DVD]

新品価格
¥3,731から
(2016/9/27 20:20時点)



原作本「父と暮せば」

父と暮せば (新潮文庫)

新品価格
¥367から
(2016/9/27 20:21時点)



あらすじ


原爆が投下されてから3年。

図書館の司書をしている美津江(宮沢りえ)は一人暮らしをしている。

そこへ、原爆で亡くなった父(原田芳雄)が度々訪れる。

父は、この世に一人残した娘が心配でならず、せっせと結婚相手の世話を焼こうとする。

そして、最近、「原爆の資料を探している」と言って美津江を訪ねてくる木下(浅野忠信(「幼な子われらに生まれ」))のことを、父は結婚相手にと勧めるのだが…。


父と暮らせば


感想(ネタバレあり) 主人公の気持ちに共感できず…


んーー。なんとも主人公に共感できない映画だった。

広島への原爆投下から3年。

亡くなった父は、1人残した娘の美津江ことが心配で度々訪ねてくる。

父の心配事は「美津江の結婚」だった。

しかし、美津江は「原爆で大勢亡くなったのに、私だけが幸せになってはいけません」とそれを頑なに拒否してしまい…。

私は、この美津江の「私だけ幸せになってはいけない」という考え方に少しも共感できなかった。

いや、むしろそんな時だからこそ、積極的に結婚するべきだと思った。

人の幸せは、周りへの幸せも呼び込むもの。

世の中が暗くなっている時だからこそ、幸せの連鎖で、世の中を明るく照らすべきだと思った。

父と暮らせば4

戦後の女性たちに心の自由はなかった…


当時は人々の心の問題として、そんな余裕はなかったというのは良く分かる。

しかし、だからと言って、「自分だけ幸せになること」の何がいけないのか。

もう戦争は終わっている。

日本は民主主義の世の中になり、全ての人に自由が与えられたはずだと思うが、精神的には、まだそこまでの自由が与えられていなかったということか。

それとも、世間体の問題なのか。

ご近所の視線が気になるのか。

友達のお母さんから、「なんであの子が死んであんたが助かったんだ」と言われたことがあるとも言っていた。

そういう一つ一つの出来事が積み重なっての「結婚したくない」だったのか。

父と暮らせば3

広島で生まれ育ち、ここが世界の全て


今の時代を生きる私からすれば、そんなこと気にすることないのに。と思えるかもしれないけど、当時の美津江にとっては、広島で生きている町が世界の全て。

きっと、結婚して幸せになるということは、世界の人を敵に回すかのようなイメージだったのかもしれない。

そんなにご近所の視線が気になるのなら、広島を出てしまえば良いと思ってしまうけど、それはそれで、あまりにも短絡的な考え方なんだろう。

ずっと広島を愛して、その町で仕事をして、住んできた美津江には、広島を出ることなどできない。

そういう、人々の心に潜む闇も含めて、全てが「戦争の後遺症」なんだろうな。


父と暮らせば2

波長が合わなかったんだと思うことにする…


結局のところ、美津江は木下との結婚を決意したような表情で終わっている。

当時の広島は、原爆投下から3年も経ってもそんな状況だったのかと、驚かされることばかりだった。

しかし、手紙をくれた友達のおかげで生き延びることができたと思うのなら、その友達の分まで幸せに生きて欲しいと思う。

美津江が幸せになってくれないのなら、亡くなった友達も報われない。

とはいっても、美津江の気持ちをそこまで理解できていても、私はこの映画「父と暮らせば」の、その美津江の後ろ向きな考えにしっくりこなかった。

監督は黒木和雄

そういえば、黒木監督がこの「父と暮らせば」の後に撮った作品「紙屋悦子の青春」もとても苦手な作品だった。

きっと波長が合わないんだろうなぁ…。

どうにも苦手な作品だった。

私としては、ひたむきに、周りを敵に回してでも、自分の幸せを追求するような逞しい女性が好きだ。



↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





「父と暮せば」 通常版 DVD

父と暮せば 通常版 [DVD]

新品価格
¥3,731から
(2016/9/27 20:20時点)



原作本「父と暮せば」

父と暮せば (新潮文庫)

新品価格
¥367から
(2016/9/27 20:21時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


北野武ビートたけし)監督、主演の映画「座頭市」をWOWOWで観た。

目の不自由な按摩の市が、実は凄腕の浪人であり、やくざに支配された小さな村を救う時代劇。

満足度 評価】:★★★★☆

面白かったなぁ。

殺陣のシーンがシャープで切れ味がよく、常にバックで流れるテンポの良いリズムで最後までウキウキワクワクしながら楽しめた。

この映画を観るのは2回目か、3回目だけど、何度観てもやっぱり面白いと思う。

出演ビートたけし、浅野忠信、夏川結衣、大楠道代、橘大五郎、大家由祐子、ガダルカナルタカ、岸部一徳、石倉三郎、柄本明

監督北野武 2003年製作 日本映画


「座頭市」予告編 動画





「座頭市」 <北野武監督作品> DVD

座頭市 <北野武監督作品> [DVD]

新品価格
¥3,300から
(2016/8/25 17:00時点)



あらすじ


盲目の按摩、座頭市(北野武ビートたけし))は、杖をつきながら、町から町へと渡り歩いていた。

ある時、小さな村に立ち寄った時、そこでは、ヤクザの頭、銀蔵(岸部一徳)が全てを支配しようとしており、賭場がその勢力に対抗し、空気の張り詰めた緊張状態にあった。

さらに、銀蔵は用心棒として凄腕の浪人、服部源之助(浅野忠信(「幼な子われらに生まれ」))を雇い、勢いを増していた。

その様子を知った市は、罪のない村人たちが虐げられた生活を送っていることが気になっていた…。


座頭市

感想(ネタバレあり) よくあるありがちな話を楽しくかっこ良く見せる映画


いやーー。この映画は、何度観てもかっこいい!!

久しぶりに観て、やっぱりかっこいい映画だと思った。

ストーリーはとても単純でありがち。

ヤクザの抗争に巻きこまれ、虐げられた生活を送っている村人たちを、目の見えない座頭市が彼らの代わりに悪者を倒し、その悲惨な生活から救うというお話。

時代劇が得意ではなく、あまり観ない私でさえ、「あぁありがちだ」と思うんだから、きっと多くの日本人が途中まで観たところで、「よくある話だな」と思うはず。

日本人でなくたって、この手の話は昔の西部劇にもよくあったパターンだから、世界中の人たちからも、古典的なよくある話として捉えられるのかもしれない。

では、そんな「よくある話」を、どれだけ面白く、魅力的なエンターテインメントに変えていくのか。

そこが、演出の肝であり、監督の腕の見せ所になってくる。


座頭市2

殺陣のシーンが何度観てもかっこいい


私が、この映画で最も面白いと思ったのは、「殺陣のシーンのかっこよさ」だ。

殺陣のないシーンでは、「早く殺陣を見せてくれ」とソワソワしてしまったぐらい、殺陣のシーンが面白い。

時代劇のよくある殺陣のシーンだと、1人の達人が真ん中にいて、その周りを丸く敵が囲み、1人ずつその達人に向かって行くというシーンが多い。

私は、いつもあれを観ながら、他の人たちがその隙に切りに行けるのに…と思いながら観ていた。

ところが、この「座頭市」は違う。

3、4人が一気に座頭市を切りに行く。

「背中から切りつけるのは卑怯者のすること」というタブーを破り、堂々と背中から切りに行く(笑)

なぜなら、ヤクザたちは卑怯者だからだ(笑)

それに対し、市は、一度に3、4人を相手にし、一気に切りつけ、石灯籠まで切ったり、木の扉越しに人を切ってしまう。

背中から切り付けてきた奴には、後ろに向かって刀をズバッと差し込む。

全て、相手の3歩先を読み、相手よりも早く手を出す。

それは、彼が盲目であり、音に集中することで、場所と動きに集中した結果だ。

もう、この全ての殺陣の演出のかっこ良さ。

それだけでも、この映画を何度でも観たいと思わせるエンターテインメントがあった。

座頭市3

生活音がリズムになる。時代劇をテンポよく見せる魔法の素


そして、もう1つ。この映画を面白くしているは、「音」だ。

「殺陣」は、盲目の人が音に集中した結果の動きだったように、この映画全体が「音」を大切にしている。

クワとスキで畑を耕す音。

雨の日に水たまりを歩く音。

薪割りの音。

そしてラストシーンのタップダンスまで、全ての音を打楽器にみたて、リズムを作り出し、映画のテンポを上げている。

一般的に、時代劇は話がスローテンポだ。

それが私の時代劇が苦手な理由の1つだ。

ところが、これは、その随所に流れてくる「音」と「リズム」のおかげで、すごくテンポが良くスピード感がある作品のように見えてくる。

これは、北野武の演出の上手さだ。

常にタップダンスのようなタタン、タタンという音を聴いていると、なんだかウキウキしてくる。

これが、この映画を観ていて私の心を躍らせた魔法の1つだ。


座頭市4

誰もが知っている話を、どれだけ面白く見せるか


世界中、どの国にも、誰もが知っている「お約束」の誰もが知っている物語っていうものがある。

その話は、たいてい、何度も映画化されている。

イギリスでいえば、シェークスピアの戯曲は誰もが知っていて、いろんな演出家が舞台化したり、映画化したりしている。

そういう、「誰もがよく知っている話」を「どうやってお客さんを楽しませるか」というのが、演出家にとっての腕の見せ所となってくる。

この「座頭市」でいえば、北野武流の血しぶき舞い散る派手な殺陣と、生活音をリズムに変えたテンポの良さが光っていた。

それらの演出が成功し、常にドキドキ、ワクワクする映画に仕上がっていた。

ってことは、使い古された映画でも、演出次第でいくらでも楽しくすることができるってことを証明してしまった作品だったんだねぇ。

いや~面白かった。

そして、ちょっとタップダンスが習いたくなったよ(笑)





↓ 人気ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします

映画 ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村





「座頭市」 <北野武監督作品> DVD

座頭市 <北野武監督作品> [DVD]

新品価格
¥3,300から
(2016/8/25 17:00時点)




















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック