ベン・スティラー主演の映画「ナイト ミュージアム」をWOWOWで観た。
正月にWOWOWがシリーズ一挙放送をしていたのを見た。2016年の初笑い映画!!
なぜか「誰もが辞めたくなる」という、自然史博物館の夜警の仕事には驚くべき秘密があった。
【満足度】:★★★★☆
笑ったなぁ。面白かった~。
面白くて温かくて愛すべき自然史博物館のみなさんが大好きになった。
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バツイチのラリー(ベン・スティラー)は何をやってもうまくいかず、息子のニックにも良いところを見せられず、がっかりさせてしまってばかり。
なんとかニックに良いところを見せたいと思うラリーは、「まずは就職を」と思い訪ねた職安から、自然史博物館の夜警を紹介される。
誰に紹介しても断れられるから、きっと続かないと言われた職場だったが、就職しなければ帰れないという思いで、その仕事を引き受けたのだが…。

最近はあまり行ってないけど、美術館や博物館で、絵や模型の前に立って、ジーーーーッとその作品を眺めながら、その背景となっている時代や、出来事を妄想するのって楽しいよね。
きっと、この作品の脚本家も同じ気持ちなんだろうなぁって思いながら見てた。
どの博物館もこんな風に展示物が動いたら面白いのに。
あぁ、でも最近は、ロボットが動いたりしながら説明してくれる博物館もあるのかな??
でも、まさか武士が刀を抜いたり、合戦を始めたりはしないでしょうねぇ~(笑)

歴史上の偉人たちが夜になると動きだしてやりたい放題(笑)というこの映画「ナイト ミュージアム」は、「自然史博物館」というお堅い場所で、なかなか楽しめない最近の子供たちに、より親しみをもってもらおうという映画なんだろう。
だから、そのためにラリーの息子ニックという登場人物もいる。
その反面で、子供たちに良いところが見せられないダメダメなお父さんたちへの応援歌のような一面も持つ。
私は、この映画のその温かくて優しい一面がとても大好きだ。
妻には離婚され、息子とは週に一回しか会えず、仕事は何をやっても続かない。
そんなニックが一念発起して、生活を変えようと奮起する。
きっかけは、息子のニックが自分よりも新しいお父さんから影響を受け始め、証券トレーダーをする彼の職場を訪問し、ニックも将来は「安パイ」な仕事に就きたいと言ったこと。
親としては当然、もっと大きな夢を見ろ!!と言いたいところだろう(もちろん、トレーダーも立派な仕事だけれど)
でも、何をやってもうまくいかないラリーが息子に言えることは無い。

そこで、自然史博物館の夜警の仕事を始めたラリーだったけど、これが、彼にとってとっても良かったことは、そこで歴史を学んだこと。
この発想が素晴らしいなぁと思ったんだよね。
こんなにたくさんの偉人たちを一度に知ることができるのは、博物館の仕事だけ。
それも、ちょっと想像力を働かせて調べてみれば、歴史から学べることはたくさんあるよね。
歴史を学ぶことで、自分自身にプラスになることはたくさんあるし、ニックとの関係性にも生かされることがたくさんある。
博物館の同僚で司書のレベッカが、「先住民の女性の研究をして論文を書いている」と言っていたように、人生に行き詰ったラリーにとっては、自然史博物館で働くことは歴史からいろいろ学んで人生を変えるいいチャンスとなったように思う。
それは、ラリーの一例であって、警備員の仕事に限らず、たとえそれがどんな仕事であっても、もっと自信を持って胸を張って働けば、決して恥ずかしい仕事ない。
息子にだって堂々とその仕事っぷりを見せれば良い。
映画のラストで、ニックが参観日にラリーのことを「自然史博物館で夜警をしています」と自慢げに紹介するシーンがとても印象的。
もちろん、それは大人向けの話であって、映画はコメディ満載。
何にも考えずに楽しめる作品になっている。
私は、個人的にオーウェン・ウィルソンが演じているアメリカ開拓史時代のちょっとおバカなカウボーイが好きだな(笑)

主役のラリーを演じるのは、ベン・スティラー。
この人は、こういう「人生は辛いよ」的な、ちょっとダメな人を演じさせると秀逸だね。
いつも、失恋したり、離婚したり、失業したり、失敗してしまった人に向いていて、その人をなんとか励まそう、前向きにしようとする方向に目線が向いていて、温かい。
それをコメディで楽しませてくれながら心を上向きにしてくれるから好き。
今回も、相変わらずのダメ人間っぷりが良かったなぁ。
他の出演作には、「LIFE!」、「ミート・ザ・ペアレンツ」など
魔法がかかった夜のミュージアムで、ラリーの心の支えとなり、いろいろと的確なアドバイスをしたセオドア・”テディ”・ルーズベルトを演じたのはロビン・ウィリアムズ。
この映画の中では、テディが先住民の女性に思いを寄せるエピソードがあるけど、ちょっと調べてみたところ、実際のテディは、アメリカ史上最も先住民に冷たい大統領だったとか。
なので、あのエピソードは、あんなに先住民のことを嫌っていたテディが恋をしてしまうぐらい、アメリカの時代は変わったんだというアピールなんだなと思った。
私たちはこれから先、ロビン・ウィリアムズの演技を見ることはできなくなってしまったけど、映画というのはこうして作品として残っていくところがいいよね。
他の作品に「余命90分の男」、「ミラクル・ニール(声の出演のみ)」、「いまを生きる」など
出演者は他に、カーラ・グギーノ(「ボーダー」、「ウォッチメン」)、オーウェン・ウィルソン(「ワンダー 君は太陽」、「カーズ/クロスロード」(声の出演)、「マイ・ファニー・レディ」、「インターンシップ」、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」、「ミート・ザ・ペアレンツ」)などなど
個人的には、往年の大スター、ミッキー・ルーニー(「ティファニーで朝食を」)が出ていたのは嬉しかったなぁ。
それと、ラリーの前妻の新しい夫にポール・ラッド(「アントマン」)が出ていて、思わず、「あ!アントマン」って言っちゃったよ(笑)
監督は「インターンシップ」のショーン・レヴィ。
なるほどぉ。こういうほんわかしたコメディを作るのが得意な監督さんなんだねぇ。

なーーーんも考えずに、笑って楽しめる映画だけど、ちょっと視点を変えて、ダメなお父さんの復活法からの視点でこの映画を観てみた。
常々思うけど、人はその人の職業でレッテルをはって、人生の善し悪しを判断しようとするけど、それはそうじゃないよね。
人生の善し悪しは、どんな仕事をしている人でも、どれだけその仕事に満足して、充実した気持ちで取り組めているかだと思うんだよね。
どんな小さな仕事でも、夢や誇りを持って仕事に取り組めている人は誰より美しく素晴らしい。
最近、特にそう思う。
もしも人生に行き詰まったら、ラリーのように「とにかく何でもいいから」仕事を始めてみるのも、一つの方法ではないかなと思う。
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なぜか「誰もが辞めたくなる」という、自然史博物館の夜警の仕事には驚くべき秘密があった。
【満足度】:★★★★☆
笑ったなぁ。面白かった~。
面白くて温かくて愛すべき自然史博物館のみなさんが大好きになった。
「ナイト ミュージアム」予告編 動画
(原題:NIGHT AT THE MUSEUM)◆3部作一気見セット!!ナイト ミュージアム トリロジー ブルーレイBOX【初回生産限定】
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あらすじ
バツイチのラリー(ベン・スティラー)は何をやってもうまくいかず、息子のニックにも良いところを見せられず、がっかりさせてしまってばかり。
なんとかニックに良いところを見せたいと思うラリーは、「まずは就職を」と思い訪ねた職安から、自然史博物館の夜警を紹介される。
誰に紹介しても断れられるから、きっと続かないと言われた職場だったが、就職しなければ帰れないという思いで、その仕事を引き受けたのだが…。

感想(ネタバレあり) こんな博物館があったらいいのに!!!
最近はあまり行ってないけど、美術館や博物館で、絵や模型の前に立って、ジーーーーッとその作品を眺めながら、その背景となっている時代や、出来事を妄想するのって楽しいよね。
きっと、この作品の脚本家も同じ気持ちなんだろうなぁって思いながら見てた。
どの博物館もこんな風に展示物が動いたら面白いのに。
あぁ、でも最近は、ロボットが動いたりしながら説明してくれる博物館もあるのかな??
でも、まさか武士が刀を抜いたり、合戦を始めたりはしないでしょうねぇ~(笑)

ダメダメなお父さんへの応援歌
歴史上の偉人たちが夜になると動きだしてやりたい放題(笑)というこの映画「ナイト ミュージアム」は、「自然史博物館」というお堅い場所で、なかなか楽しめない最近の子供たちに、より親しみをもってもらおうという映画なんだろう。
だから、そのためにラリーの息子ニックという登場人物もいる。
その反面で、子供たちに良いところが見せられないダメダメなお父さんたちへの応援歌のような一面も持つ。
私は、この映画のその温かくて優しい一面がとても大好きだ。
妻には離婚され、息子とは週に一回しか会えず、仕事は何をやっても続かない。
そんなニックが一念発起して、生活を変えようと奮起する。
きっかけは、息子のニックが自分よりも新しいお父さんから影響を受け始め、証券トレーダーをする彼の職場を訪問し、ニックも将来は「安パイ」な仕事に就きたいと言ったこと。
親としては当然、もっと大きな夢を見ろ!!と言いたいところだろう(もちろん、トレーダーも立派な仕事だけれど)
でも、何をやってもうまくいかないラリーが息子に言えることは無い。

どんな仕事でも、自信を持って胸を張って取り組めばいい
そこで、自然史博物館の夜警の仕事を始めたラリーだったけど、これが、彼にとってとっても良かったことは、そこで歴史を学んだこと。
この発想が素晴らしいなぁと思ったんだよね。
こんなにたくさんの偉人たちを一度に知ることができるのは、博物館の仕事だけ。
それも、ちょっと想像力を働かせて調べてみれば、歴史から学べることはたくさんあるよね。
歴史を学ぶことで、自分自身にプラスになることはたくさんあるし、ニックとの関係性にも生かされることがたくさんある。
博物館の同僚で司書のレベッカが、「先住民の女性の研究をして論文を書いている」と言っていたように、人生に行き詰ったラリーにとっては、自然史博物館で働くことは歴史からいろいろ学んで人生を変えるいいチャンスとなったように思う。
それは、ラリーの一例であって、警備員の仕事に限らず、たとえそれがどんな仕事であっても、もっと自信を持って胸を張って働けば、決して恥ずかしい仕事ない。
息子にだって堂々とその仕事っぷりを見せれば良い。
映画のラストで、ニックが参観日にラリーのことを「自然史博物館で夜警をしています」と自慢げに紹介するシーンがとても印象的。
もちろん、それは大人向けの話であって、映画はコメディ満載。
何にも考えずに楽しめる作品になっている。
私は、個人的にオーウェン・ウィルソンが演じているアメリカ開拓史時代のちょっとおバカなカウボーイが好きだな(笑)

コメディ映画ならではのキャスティングとスタッフ
主役のラリーを演じるのは、ベン・スティラー。
この人は、こういう「人生は辛いよ」的な、ちょっとダメな人を演じさせると秀逸だね。
いつも、失恋したり、離婚したり、失業したり、失敗してしまった人に向いていて、その人をなんとか励まそう、前向きにしようとする方向に目線が向いていて、温かい。
それをコメディで楽しませてくれながら心を上向きにしてくれるから好き。
今回も、相変わらずのダメ人間っぷりが良かったなぁ。
他の出演作には、「LIFE!」、「ミート・ザ・ペアレンツ」など
魔法がかかった夜のミュージアムで、ラリーの心の支えとなり、いろいろと的確なアドバイスをしたセオドア・”テディ”・ルーズベルトを演じたのはロビン・ウィリアムズ。
この映画の中では、テディが先住民の女性に思いを寄せるエピソードがあるけど、ちょっと調べてみたところ、実際のテディは、アメリカ史上最も先住民に冷たい大統領だったとか。
なので、あのエピソードは、あんなに先住民のことを嫌っていたテディが恋をしてしまうぐらい、アメリカの時代は変わったんだというアピールなんだなと思った。
私たちはこれから先、ロビン・ウィリアムズの演技を見ることはできなくなってしまったけど、映画というのはこうして作品として残っていくところがいいよね。
他の作品に「余命90分の男」、「ミラクル・ニール(声の出演のみ)」、「いまを生きる」など
出演者は他に、カーラ・グギーノ(「ボーダー」、「ウォッチメン」)、オーウェン・ウィルソン(「ワンダー 君は太陽」、「カーズ/クロスロード」(声の出演)、「マイ・ファニー・レディ」、「インターンシップ」、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」、「ミート・ザ・ペアレンツ」)などなど
個人的には、往年の大スター、ミッキー・ルーニー(「ティファニーで朝食を」)が出ていたのは嬉しかったなぁ。
それと、ラリーの前妻の新しい夫にポール・ラッド(「アントマン」)が出ていて、思わず、「あ!アントマン」って言っちゃったよ(笑)
監督は「インターンシップ」のショーン・レヴィ。
なるほどぉ。こういうほんわかしたコメディを作るのが得意な監督さんなんだねぇ。

大切なのは職業柄ではなく、どれだけその仕事に満足して取り組んでいるか
なーーーんも考えずに、笑って楽しめる映画だけど、ちょっと視点を変えて、ダメなお父さんの復活法からの視点でこの映画を観てみた。
常々思うけど、人はその人の職業でレッテルをはって、人生の善し悪しを判断しようとするけど、それはそうじゃないよね。
人生の善し悪しは、どんな仕事をしている人でも、どれだけその仕事に満足して、充実した気持ちで取り組めているかだと思うんだよね。
どんな小さな仕事でも、夢や誇りを持って仕事に取り組めている人は誰より美しく素晴らしい。
最近、特にそう思う。
もしも人生に行き詰まったら、ラリーのように「とにかく何でもいいから」仕事を始めてみるのも、一つの方法ではないかなと思う。
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