とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:西島秀俊



篠原涼子主演の映画「人魚の眠る家」を試写会で観た。

事故で意識不明の昏睡状態なってしまった娘を巡るサスペンス映画。


満足度 評価】:★★★★☆

もしもある日突然、娘が「脳死です」と医者に言われてしまったら。

心臓は動いているに二度と目覚めないなんて信じられない。

その母の時には恐ろしくさえある生への執着心にグッと引き込まれ、後半は家族の思いに涙が止まらなかった。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


『人魚の眠る家』予告編 動画




更新履歴・公開、販売情報

・2018年10月1日 試写会にて鑑賞。

・2018年10月18日 感想を掲載。

・2019年9月14日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。詳しい作品情報につきましては、下記公式サイトをご参照ください。
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キャスト&スタッフ


出演者


…(「女が眠る時」など)

〇坂口健太郎

…(「亜人」など)

〇山口紗弥加

…(「デイアンドナイト」、「ビリギャル」など)

〇田中泯

〇松坂慶子

監督

…(「天空の蜂」など)


2018年製作 日本映画



人魚の眠る家




あらすじ

離婚寸前の夫婦、播磨薫子(篠原涼子)と、播磨和昌(西島秀俊)の間には、来年から小学校に通う娘の瑞穂と、一つ下の弟 生人がいる。

二人が小学校のお受験が終わるまで、離婚はしないでおこうと決めていた二人だが、育児は薫子がしていた。

夏休みのある日、瑞穂と生人を母 千鶴子(松坂慶子)と妹の美晴(山口紗弥加)に預け、美晴の娘 若葉と共に子供たちはプールへ。

しかし、そのプールで瑞穂は事故に遭ってしまい、昏睡状態となってしまう。

病院に運ばれた瑞穂だったが、担当医(田中哲司)から「娘さんは脳死の可能性が高い。脳死判定を受けて、脳死だと診断されたら臓器を提供してもらえませんか…」と相談され…。



人魚の眠る家2




感想(ネタばれあり)


もしも、家族が脳死かもしれない…と言われたら


この映画は、人間の命と魂について考えさせられる映画だった。



二児の母 薫子(篠原涼子)は、娘の瑞穂が事故に遭い、医者から「脳死かもしれない」と言われてしまう。

そして、医者から「脳死判定をして臓器を提供する」ことを勧められる。

瑞穂のおかげで、助かる命がたくさんあるからと。



この映画の中では、夫・和昌(西島秀俊)の同級生の息子が心臓病で、移植手術のためにアメリカへ行く資金を集めるの募金活動をする姿が描かれている。

身近にそういう人がいると、臓器を提供した方が良いのでは…と考えてしまう。



もしも、自分の家族が「脳死かもしれない」と言われたら、どう思うだろうか

「はい。わかりました」と言って、臓器の提供などできるだろうか。



しかも、この映画の瑞穂は、まだ小学校にも行っていない幼さで、人生がこれから始まる子だ。

心臓は動いているし、身体も温かい。

「いつか目が覚めるんじゃないか」と思い、その「いつか」に希望を抱いてしまうのも当然だと思ってしまう。



いくら「脳波が反応していない」と言われていても、人間の命は数値では測れない。

いつか奇跡が起こるはず…と思うことこそが、家族の思いだろうと思う。



人魚の眠る家3



薫子の逸脱した行為に、周りはついていけず…


そこで、この映画では一つの可能性を提示する

機械で身体を動かす方法だ。

具体的に、どう動かすのかは映画を観て確認して欲しいのだが、今の科学技術だったらこんなことも可能なのでは…と思えてくるし、近いうちにこういうことをする金持ちが出てきてもおかしくない。



眠っている脳の代わりに、機械が瑞穂の身体に信号を送り、瑞穂は目を閉じたまま身体を動かすようになる。

そんな瑞穂を見ながら、薫子は「瑞穂は生きている」と確信するようになる。



しかし、周りの人たちは、そんな薫子を気味悪がっていく…。

確かに、薫子はとても気の毒だと思うし、同情してしまう。

けれど、車椅子に寝たまま座った瑞穂が手を動かしたり、足を動かしたりする様子は、まるでホラー映画だ。



誰がどう見ても、薫子は瑞穂の死にこだわり過ぎた余り、常軌を逸してしまったと思ってしまう。



でも、毎日、毎日、そんな瑞穂の様子を見ていたら、母親なら「私の娘は生きています」と言いたくなるのも当然だと思う。

そもそも、薫子は「瑞穂は死んでいない。生きている」と思っているからだ。



たとえば、薫子に信仰している宗教があって、宗教の教える倫理観と照らし合わせて、それが「神を冒涜した行為だ」という判断になったら、そこまでエスカレートしなかったかもしれない

しかし、これは「宗教観の薄い日本」「宗教よりも科学の国、日本」だからこそ起き得る話なのだ。



瑞穂を動かすことに執着する薫子は、まるで、悪魔に魂を売って、事故死した息子をペット・セメタリーに埋めた父と同じことをしていると思ってしまう。

いつか、「一線を越えた罰」として、しっぺ返しが来るに違いないと。



人魚の眠る家4



大好きなお母さんの側にいたい人魚姫


後半、薫子はご近所から奇異の目で見られ、息子や夫からも理解してもらえず、彼女の行動はどんどん逸脱していくのを見て、「うわぁーーー。この映画ってホラーかよーーー。」と思った。



その直後、瑞穂がある行動をするのだ。

その瑞穂は、夢か幻か…。何だったんだろう…。



そう思ったところでハッとした。

この映画のタイトルは「人魚の眠る家」であり、原作者の東野圭吾は、言葉を話すことができない瑞穂の思いをそのタイトルに込めたことに気付いたからだ。

思わず「うぅーーん」と唸ってしまった。



人魚とは、あの童話の「人魚姫」のことだ。

人間の王子に恋をした人魚姫は、魔女に悩みを打ち明け、言葉を話すことと引き換えに二本脚で歩く足を手に入れる。

しかし、言葉を話すことができない彼女の思いは王子に届かず、泡となって姿を消した後、精霊となって王子を見守るのだ。



それは、そのまま瑞穂の話として置き換えられる。

大好きなお母さんと一緒にいたい瑞穂は、言葉を話せないけれど動く身体を手に入れ、お母さんの側にずっといられることになった

けれど、そのことで大好きなお母さんを窮地に追い込むことになってしまったのだ。



そこで、瑞穂は薫子が「夢か幻か…。いや、現実だった」と思う行動をしたのだ。

そして、その瑞穂の思いを受け取った母は、ある決断をする。




人魚の眠る家5




人間の生死は、数値で表せるものではない


この映画では「もしも、あなたの家族が『脳死かも』と診断されたら、どう行動しますか」と問題を提起し、あらゆる可能性について考えさせる



すぐに脳死判定をしてドナー提供するのもあり、そのまま機械でつないで延命措置をするのもあり、この映画の播磨夫妻のようなやり方もあり。

金に糸目をつけなければ、いくらでも考えられる方法はある。



しかし、医者が脳波の測定をして「心臓は動いているけれど、脳が反応していないから脳死です」と言われても、家族はなかなか納得できないだろう。

人の生死を無機質な数値で測るなんて、それではあまりにも無慈悲ではないか



脳は動いていなくても、魂は生きている。

きっと、いつか目覚めるに違いない

家族だったら、そう思いたいのは当然だ。



とはいえ、たとえ心臓が動いていても、寝たままで言葉を話さなければ、周りの人たちから「もう死んでいる」と判断されてもやむを得ない側面もある。

それならば、せめてこの映画のように、本人も家族も納得できる瞬間があれば幸せだろうと思う。

その上で、ドナーとなって誰かの身体の中で生きていたら、「まだ、この世界のどこかで生きているかもしれない」と思えるし、それが、心の拠り所になるはずだ。



どんなに医学が発達しても、脳死状態の頭の中など、誰も知ることができない。

だから、どんなに薫子の行動が常軌を逸していても、誰も彼女のことを責められないし、彼女は正しかったかもしれない。

人間の神秘は、科学で解明できるものではないのだ。



映画のラスト、空から写した映像が、この物語のラストにふさわしいと思った。

きっと、瑞穂も幸せな思いで眺めているに違いない。


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ビートたけし北野武)、西島秀俊主演の映画「女が眠る時」の舞台挨拶付き試写会に行ってきた。

一人の小説家・健二が、旅先で初老の男性と若い女性のカップルと出会い、巡らせる思い…。


満足度 評価】:★★★★☆

ビートたけし北野武)は、舞台挨拶の際に「とても難解な映画です。あなた自身の解釈で観てください」と言っていた。

私は、難解な映画というよりも、「あぁ、これはこういうものなのか」と感じる映画だと思った。

すると、「次はどうなるの?」「次は??」と先が気になって、最後まで楽しく観られた。

もしも、この映画が気になっているのなら、是非、自分なりの感性でどう見えるか感じて欲しい作品。


「女が眠る時」予告編 動画





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キャスト&スタッフ


出演者

ビートたけし
…(「ゴースト・イン・ザ・シェル」、「アウトレイジ ビヨンド」、「アウトレイジ」、「HABNA-BI」、「座頭市」、「その男、凶暴につき」など)

西島秀俊
…(「人魚の眠る家」など)

〇忽那汐里

リリー・フランキー
…(「凶悪」、「バクマン。」)

〇小山田サユリ

新井浩文
…(「アウトレイジ ビヨンド」、「バクマン。」など)

〇渡辺真起子


監督

〇ウェイン・ワン


2016年製作 日本映画



あらすじ


作家の健二(西島秀俊)は、編集者の妻、綾(小山田サユリ)と共に海辺のホテルに宿泊することに。

そこで、初老の男性、佐原(ビートたけし北野武))と、若い女、美樹(忽那汐里)と知り合う。

健二は、その二人のことが気になり、彼らの様子を観察し始めるのだが…。


女が眠る時0



感想(ネタバレあり)


つい、いろんなことを想像してしまうカップルがいる


これ、分かるなぁと思いながら観ていた。

たとえば、地方に旅行に行って、泊まっているホテルのレストランですんごいおっさんと、めちゃくちゃ若い女子が二人で楽しそうにご飯を食べている現場に遭遇したとき

瞬時に「この二人の関係は??」って妄想する



かなり余計なお世話だし、ジロジロ観ちゃいけないのわかっているけど、つい観ちゃう。

最初は「きっと仲の良い親子なんだろう」からスタートして、「いや、実は上司と部下で恋の逃避行」まで妄想は突っ走る。



この映画は、まさに、そんな私の妄想で出来上がっていた

スランプの小説家・健二(西島秀俊)が出くわした、佐原(ビートたけし)と美樹(忽那汐里)。

健二も、奥さんと佐原と美樹について考えているうちに、妄想が広がってきた。



そこで、二人のことをいろいろ探っているうちに、どれが妄想で、どれが現実なのか、自分でも境界が分から無くなっていった

それはもちろん、私の勝手な解釈だけど、そう思いながら観ていると、健二の妄想の暴走っぷりがすごく楽しかった



女が眠る時



暇人の考えることにはろくなことがない


日頃から、人間って、暇な時には、いろいろよからぬことを考える生き物だと思っている

小説家 健二も同じで、暇人だから、いろいろよからぬ方向へ妄想が広がっていく。

そして、健二はその妄想を小説にする。



そこから、今起きている出来事が、小説の中のものなのか、現実なのか境界が分からなくなってくる。



それが最も顕著だったのは、4日目「嵐の午後」

その日は奥さんと外食の約束をしていて、出かけようとする健二のタクシーに、美樹が乗り込んでくるところ。

これは、もう完全に健二の希望的妄想以外の何物でもない



まず、見ず知らずの健二のタクシーに美樹が乗り込んでくることは無い!!

妄想です。目を覚ましましょう。



さらに、嵐の中で自殺しようとする美樹を健二が助けて抱擁する。

いやいや、見ず知らずのあなたに美樹が助けを求めることはない!!

その、「かわいそうな彼女を、自分が助けるんだ」っていう、男性特有のヒーロー願望が面白い



なぜ、彼女を可愛そうな子だと思いこむ??なんで、助けようと思う??

目を覚ましましょうよ。と思った瞬間に、スエット姿でPCに向かう健二が登場する。

これで、健二が佐原と美樹を主人公にした小説を書いていて、周りが見えなくなるぐらいに没頭していたことが分かる。



この嵐のシーンでは、妄想と現実の境界が無くなっているのがすごく面白かった



翌日、健二の妄想通り、美樹が行方不明になる。

美樹に自殺願望があるんなら、刑事さんに本当のことを言いましょうよ。健二さん。

本当の話じゃなくて、妄想だから言えないんですよね。



女が眠る時2



なぜ、そこまでピュアさを求めるのか


結局のところ、美樹が「無防備に寝ている姿」を撮り続ける佐原にしても、嵐の中、彼女を自殺から守りたい健二にしても、美しい女性にピュアさを求めすぎている。

自分の好きな女は、誰よりも純粋でピュアなものだと思いたい願望



ビックリなのが、美樹のクローゼットには白い服しかない。

下着も、もちろん白オンリー。

それは明らかに美樹に純潔を求めている



美樹が行方不明になったことに対して、「彼女が今の生活に美樹が絶えられなくなったのか」、それとも「佐原が殺したのか」と健二の妄想は続く。

実際のところ、美樹は外に男を作って出て行っただけ。



本当は外に男を作って出て行っただけなのに、男性が妄想を織り交ぜて小説にすると、こんな風に話が膨らんでいくのだ。

結局、健二が書いた佐原と美樹の物語は、大ヒットする。



最後、振り向きざまの佐原の笑顔が印象深い。

そもそも、佐原自体も現実に存在せず、健二が作り出した人間だったのかもしれない

あの笑顔は、めでたく小説がヒットしたから、「もう大丈夫(小説家として)だな」の笑顔だったのか。

最後は、この映画らしく、私たちに妄想させて終了していった。




女が眠る時3



ピタリとはまるキャスティングが良い


初老の男性・佐原を演じるのは、ビートたけし北野武)。

その恋人・美樹には忽那汐里。

小説家・健二には西島秀俊。

健二の妻に小山田サユリ。

この4人のキャスティングが、それぞれにピタリとはまっていて面白い

演出の力なんだろうなぁ。



監督は「スモーク」「ジョイ・ラック・クラブ」のウェイン・ワン。

いまだに、「スモーク」というと、私にはトム・ウェイツの声が聴こえてくる。

今回は、「スモーク」とは全然違う映画だったけど、これはこれで面白かった。






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