とにかく映画が好きなんです【本館】

とにかく映画が好きで、特にアメリカ映画大好きです このブログは、ネタバレありの映画鑑賞日記です。主にハリウッド映画と韓国映画をメインに感想を書いています


タグ:2017年劇場公開



福山雅治主演の映画「三度目の殺人」を映画館で観た。

ある殺人事件の裁判を通じて、裁判所・司法制度のあり方について問う。


映画「三度目の殺人」



満足度 評価】:★★★★☆(4.5)

とても面白い映画だった。

一番目の殺人で実の娘に「殺人者の娘」というレッテルを貼ってしまい

二番目の殺人で、娘の「お父さんなんか死ねばいいのに」という願いを叶え

三番目では、自分の命を神に捧げ、『自己犠牲』の精神で娘の輝く未来を守った殺人犯の三隅



三隅の言う通り、『この世は理不尽』で、本当の悪を裁けるのは神だけなのか…

その真相は、神様がだけが知っている…。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「三度目の殺人」予告編 動画







更新履歴・販売情報

・2017年9月21日 映画館で観た感想を掲載。

・2018年7月7日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

・2019年10月26日 「土曜プレミアム」での放送に合わせて加筆・修正。

現在、ネット配信、DVD共に販売中。



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キャスト&スタッフ


出演者

〇福山雅治

役所広司
…(「孤狼の血」、「オー・ルーシー!」、「蜩ノ記」、「わが母の記」など)

広瀬すず
…(「SUNNY 強い気持ち・強い愛」、「怒り」、「海街diary」など)

満島真之介
…(「散歩する侵略者」など)

市川実日子
…(「シン・ゴジラ」など)

〇吉田鋼太郎


監督

是枝裕和
…(「万引き家族」、「誰も知らない」、「歩いても 歩いても」、「海街diary」など)


2017年製作 日本映画




あらすじ


弁護士の重盛(福山雅治)は、弁護士仲間(吉田鋼太郎)から、ある殺人事件の弁護を依頼される。

容疑者である三隅(役所広司)の供述が二転三転して困っているという。

三隅は、勤務している食品加工工場の社長を殺したとして逮捕され、殺人犯として服役した過去もあるため、刑の重さによっては死刑も免れない。

そこで、重盛は情状酌量で刑を軽くし、死刑を避ける線で裁判の計画を練るのだが…。



映画「三度目の殺人」




感想(ネタばれあり)


犯人の供述が二転三転しても、判決は落ちるべきところに落ちる



殺人犯である三隅を突き動かした原動力は、この世の理不尽さだった。



裁判所は、本来ならば悪事を裁く場所である。

刑事事件には、事件の犯人だと思われる容疑者がいて、容疑者を訴える側の検事と容疑者の権利を守る側の弁護士が、お互いに証拠を出し合って容疑者が犯人かどうかを争い、両者の言い分を聞いた裁判官が判決をくだす。

しかし、実際のところ、事件の本質を見ず、容疑者の言い分も適当に聞き流し、検事と弁護士の二者が自分にとっても最も都合の良い判決を要求し、裁判官は両者の要求を聞いた上で、最も妥当なところで判決は決まってしまう



この映画では、容疑者の供述が二転三転し、事件の本質がつかめないまま、弁護士は裁判に突入する。

雲をつかむような状態のまま、裁判は進み、最後には判決がくだされる。



容疑者が供述を変えたにも関わらず、判決が変わらないのなら、裁判とは、一体誰のためのものなのか

裁判で悪が裁かれないのなら、一体、誰が裁くというのか

裁判とは、一体誰のために行われるものなのか。

殺人犯の三隅は、その理不尽さに苦悩し、自ら天罰をくだす道を選択するのだ。



映画「三度目の殺人」福山雅治



娘を守れない父の想い


弁護士の重盛も、この映画を観ている観客も、殺人犯である三隅の供述に惑わされてしまう。

殺人犯という程に凶暴な印象はなく、とても穏やかで真面目そうに見える。



しかし、話が二転三転していくのだ。

始めは「酒を飲んでいて、社長の金が欲しくなって殺した」と言い、それが、その後、「社長の奥さんに頼まれて殺した」という。

そして、しまいには「私は殺してない」と言い出すようになる。



そんなふうに、のらりくらりと人を困らせる三隅だが、最初から最後まで一貫して揺るがないことがある

それは、『娘に対する想い』である。



彼が『一度目の殺人』で実刑判決を受けた時、まだ幼い娘がいた

その娘は、父が実刑判決を受けた後、北海道の田舎町で『殺人犯の娘』として30年間生活し、その結果、「お父さんなんか死ねばいいのに」が口癖になる



三隅は、刑務所の中で、娘に悲しい思いをさせてしまったことを悔いながら生きるようになる



映画「三度目の殺人」福山雅治、役所広司



二番目の殺人で、娘の願いを叶える。「お父さんなんか死ねばいいのに」


三隅の娘と同じく、「お父さんなんか死ねばいいのに」と思いながら生きていたのが、三隅が殺した社長の娘・咲江(広瀬すず)である

三隅は、実の娘と同じく足が悪い咲江に自分の娘を重ね合わせるようになり、まるで我が子のように世話を焼くようになるのだ。



刑務所にいて、娘にしてあげられなかったことを、咲江に対してしてあげたい

そう思ったに違いない。



やがて、三隅は咲江から悩みを聞かされるようになる。

それは、咲江が父親から性的暴行を受けているという衝撃の事実だった。



実の娘同然の咲江が暴行されていると聞いて、三隅は社長のことが許せなくなった。

娘を暴行していた社長こそが、三隅の言う「生きる価値のない人間」のことである

それが、二番目の殺人の動機となった。



しかし、もしも、咲江と社長の関係を警察に訴えようものなら、咲江は裁判で証言することになる。

裁判で証言するということが、どんなに酷いことで、それが咲江の一生の心の傷になることを三隅が一番よく分かっていた。



罪のない被害者が、なぜ、苦悩を抱えて生きなければならないのか

その理不尽さに突き動かされた三隅は、神に代わって社長に天罰をくだしてしまう

そうして、三隅は二番目の殺人で、咲江の「お父さんなんか、死んでしまえばいいのに」という願いを叶えることになる



その三隅と咲江の関係を見て、三隅に自分の姿を重ね合わせたのが、弁護士の重盛である

重盛は妻と離婚し、娘のそばにいられないことに悩まされていた



『娘と会う時は、彼女が万引きをして捕まった時だけ』という悲しい関係の二人。

彼女にとって『万引き』は、お父さんに会いたい時のサインなのである。



忙しく仕事に追われながらも、常に心の片隅では娘のことを考える重盛にとって、三隅の動機は他人事ではなかった。

刑務所の面会場で向かい合った二人は、時折、二人の間にある透明のついたてが消え去り、二人の姿が重なる。



弁護士と容疑者の関係ではあるけれど、二人は表裏一体で、共に「娘への想い」でつながっていた

お互いの地位に違いはあっても、心の中の思いに大きな違いはない。



重盛だって、娘が誰かに酷い目に遭わされたら、きっと殺したいと思うだろう。

裁判では、それ相応の罰が与えられないことを誰よりもよく知っているはずだ。

共に、娘を守れない父親同士だからこそ、相通じるものを感じているに違いない。



映画「三度目の殺人」広瀬すず



三番目の殺人。自分を殺して神にその身を捧げる-「自己犠牲」の精神-


三隅にとって、一番目と、二番目の殺人の間で、大きく違うのは『神』の存在である。

そこは明確には描かれていないけれども、一番目の殺人で刑務所に入った時に『神の教え』と出会ったのだろうと思った。



刑務所で『神の教え』に目覚める人はとても多いからだ。



仮出所した三隅は、重盛の父である裁判長に手紙を書く。

決定的な証拠もなく、状況証拠だけで実刑を受けてしまった三隅は、きっと裁判長を恨んでいたはずだ。

それなのに、裁判長に手紙を書いたのは、神の教えに基づき、「裁判長を許した」ということなのだと思った。



彼がキリスト教に入信しているのは、カナリアの墓や社長を殺した跡の十字を見ても明らかである。



その三隅が、裁判の後半で急に供述を変え、「私は殺していない」と言い出してしまう

「情状酌量」の線で減刑を希望していた重盛にとって、それは許せないことだった。



ここで無罪を主張したら、「反省の色なし」と見られ、確実に死刑判決を受けてしまう。

しかし、その時すでに三隅に自分の姿を重ね合わせていた重盛は、冷静な判断ができなくなってしまっていた。



重盛は、三隅の「殺していない」という主張を信じ、裁判長に『無罪』を訴える。

この時、重盛は三隅のその『無罪』の裏にある真意を理解した上で、「そうさせてあげたい」と思ったんだろうと思う。

その理由は、裁判後の最後の三隅と重盛の面談で明かされる。



結局、三隅は裁判長から「死刑」の判決を受ける

この時、三隅にとっての『三度目の殺人』が成立したのだ

最後に殺したのは、自分自身だったのだ



三隅が社長を殺す前から望んでいたのは、咲江に恥ずかしい証言をさせないことだった。

実の娘のように思っていた咲江の口から、「父親から性的暴行を受けていた」なんて衝撃的なことを言わせないこと。

「それがどんな風に行われていたか」なんてことを、咲江に裁判所で語らせないこと。

もしも咲江がそんなことをしたら、実の娘が『殺人犯の娘』と言われたのように、後ろ指を指されながら一生を終えなければならない。



咲江にそんな酷い一生を送らせたくない一心で、三隅は自分が死刑になることで裁判の論点を変え、咲江を証言台に立たせないようにし、最後まで咲江の未来を守り通したのだ

それは、キリスト教で最も美しいとされる「自己犠牲」の精神である



映画「三度目の殺人」斉藤由貴、広瀬すず



本当の悪は裁判では裁かれない。神に裁きをゆだねる三隅の想い


この事件で起こったことを整理して考えてみると、

本当の『悪』は、娘を暴行していた社長である。

しかし、本来裁かれるべき『悪』は被害者として登場する。

裁判ではその悪の真相に一切触れることなく終了してしまう。



三隅は、その理不尽さを重盛に訴え続けていた。

しかし、咲江が辛い思いをせずに、咲江の父親を裁くことは、今の法律ではできない。

重盛もまた、そこに弁護士としての限界を感じ、最後は三隅の思うままにさせてしまう。



一番目の判決で有罪判決を受けた三隅は、「裁判所は、本当の悪を裁かない理不尽なところ」だと知り、

その上、一人残した娘に悲しい思いをさせてしまい

二番目の殺人で、我が子同然である咲江の願いを叶え

三番目の殺人では、『自己犠牲』の精神で自らの命を神に捧げ、これまでの自分の悪行を浄化する



その三隅の行動を通して浮かび上がってくるのは、「善悪」より「勝ち負け」を優先する裁判所の在り方である

容疑者が何を供述しようがしまいが、裁判官、検事、弁護士の間で『判決は決まっている』ということ。



それを三隅は、一番目の裁判で学習したから、本物の悪の裁きは神様にお願いしようと思った。

それが三隅の動機であり、だからこその十字架だった



三隅は、裁判所では『死刑判決』を受けたけれども、『自己犠牲』をしたことで、ようやく自分にも価値があることができたと思ったのではないだろうか。

判決後の重盛の面会で、とても清々しい表情で現れた三隅に、その思いが現れている



人殺しをして、三隅の魂は本当に救われたのか

始めからゴールが決まっているなら、裁判を行う意味があるのか

その真実は、神様だけが知っている



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ラッセ・ハルストレム監督の映画「僕のワンダフル・ライフ」を試写会で観た。

『僕は何のために生まれてきたのか』と自分の犬生を問いかけながら生きるベイリーが、輪廻転生を重ねて大好きな飼い主のイーサンと再び出会うまでを描く。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)


可愛いワンちゃんに見とれながら、ニヤニヤしながら終了する100分間。

犬を飼ったことはないけど、いつも散歩しているワンちゃんとすれ違うだけでニヤニヤしてしまう私には、ひたすらワンちゃんが出てくるというだけで、心が浄化されたし、満足度が高った。

特に、大好きなコーギーちゃんが出てきただけで、大満足だったりする(笑)

きっと、今、ワンちゃんを飼っている人や、かつて、ワンちゃんを飼っていた人にはもっと満足度が高いに違いない。



私みたいにワンちゃんを飼いたくても飼えない人にも、ワンちゃんを飼っている、または、かつて、飼っていた人にも、全てのワンちゃん好きにおススメの作品。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「僕のワンダフル・ライフ」予告編 動画

(原題:A DOG'S PURPOSE)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年9月8日 試写会で観た感想を掲載。

・2019年7月26日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

・2019年9月27日 金曜ロードショーでの放送に合わせて加筆・修正。

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キャスト&スタッフ


出演者

〇ブリット・ロバートソン

〇K・J・アパ

〇ジョン・オーティス

デニス・クエイド
…(「ニュースの真相」など)

〇ペギー・リプトン

〇ジョシュ・ギャッド(声のみ)
…(「美女と野獣」など)


監督

ラッセ・ハルストレム
…(「マダム・マロリーと魔法のスパイス」など)

原作・脚本

〇W・ブルース・キャメロン


原作本:「野良犬トビーの愛すべき転生」

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2017年製作 アメリカ映画



映画「僕のワンダフル・ライフ」


あらすじ


生まれた家を飛び出し、少年イーサンに拾われたゴールデン・レトリバーの僕は、「ベイリー」と名付けられ、イーサンと兄弟のように成長した。

高校生になったイーサン(K・J・アパ)がフットボールでタッチダウンを決めた時も、ガールフレンドのハンナ(ブリット・ロバートソン)と出会った時も一緒にいた。

でも、イーサンが大学に進学する頃、僕にも寿命がやってくる。

そして、目覚めた時には、メスの警察犬になっていた…!?



映画「僕のワンダフル・ライフ」


感想(ネタバレあり)


犬が自分の犬生を考える!?


日頃、近所を歩いている時、ワンちゃんを見かけると、つい、まるで不審人物のようにジロジロと観てしまう。

その時の私の萌えポイントは、ワンちゃんがご主人様だけを見つめている時のワンちゃんの表情。

本当は、私のことを気にかけて欲しいし、寄ってきてくれると、すごく嬉しくて挨拶をするんだけど、私のことなんか目もくれず、ただただご主人様だけを見つめてるワンちゃんがステキだなぁと思う。



きっとご主人様とワンちゃんの間には、私なんかが入る隙も無いぐらい、強い信頼関係があるんだなぁと、勝手に妄想し、そんな二人を観ながらトキメいてしまう

ペットがいない私には、そんなに忠実で愛すべきペットがいる飼い主様がうらやましい



この映画は、そんな忠実なペットのワンちゃんとご主人様の関係をそのままハートウォーミングなドラマにした作品

他の映画と違って、この映画が特殊なのは、犬が主人公であり、一人称の『僕』が、『僕の転生』を語っていくという物語の進み方

全てが『犬』の視点で語られていく



そして、その中で『僕』は、『何のために生まれてきたのか』と自分自身に問い続けていく。



主人公は犬で、これは犬から見た「犬生」の物語だけれど、それを人間に置き換えて考えることができる。

自分は、どんな使命を持って、何のために生まれてきたのか

可愛いワンちゃんを観ながら癒され、ご主人様とワンちゃんの強い結びつきに心が温かくなり、観終わった後には、そんな哲学的なことを考えさせられる作品になっている。

(もちろん、そんなことは考えなくても十分に楽しめる)



映画「僕のワンダフル・ライフ」


犬と人間は相思相愛である


原作『野良犬トビーの愛すべき転生』は、全米でベストセラーになった小説のようだけど、この物語の面白さは、犬が輪廻転生を繰り返すところにある。

これは、犬に限らずペットを飼っている人たちの心を軽くする話ではないかと思った。



例えば、大好きなペットが死んでしまった時、あの子の代わりはいないから、もう二度とペットは飼わない。

そういう話をよく聞く。



でも、もし、次に飼うペットは、前に飼っていたペットの生まれ変わりかもしれないとしたら。

そう思ったら、次にまたペットを飼うことに前向きな気持ちになれるんじゃないかと思う。



ペットが亡くなってしまったことに心を痛めているのは飼い主だけじゃなくて、ペット自身もまた飼い主さんに会いたいと思っていたら…。

人間とペットは言葉が通じないから、人間からの気持ちばかりを考えてしまいがちだ。



しかし、そうではなくて、この映画では、人間がペットに対して思っていることと同じことを犬も人間に対して思っているんだよということを犬目線で語ってくれることで、犬と人間の気持ちが通じ合えていることを気付かせてくれる

きっと、この映画を観たら、そんな飼い主とペットの相思相愛の関係に憧れて、犬を飼いたくなる人が急増すると思う。



映画「僕のワンダフル・ライフ」


ベイリーの目的は大好きな飼い主に再びめぐり逢うこと


犬の一年が人間の7年間に相当することを意味する「ドッグイヤー」という言葉がある。

輪廻転生を繰り返すベイリーは、自分の時間が人間よりも早くて短いことを知っているから、今できることを必死にやって生きている。

飼い主さんの側で支えてあげること、与えられた使命を全うすること

常に全力で生きること



そうやって全力で生きてきた中で、ベイリーが犬生の中で、本当にやりたいこととは、大好きだった飼い主のイーサンにもう一度会うことだと分かる。

そして、『僕』はベイリーの生まれ変わりで、再び会えた奇跡をイーサンにも分かってもらうこと。



さすがに、ここまでくるとやりすぎじゃないかと思わなくもないけど、そんな奇跡があったら素敵だなぁとも思う。



イーサンが長い年月を経て、再びハンナに再会したように。

ベイリーも長い年月を経て、イーサンに再会する。



本当に好きで、会いたいと思っている人には、思い続ければ、きっといつか会える

だから、絶望しないで日々を一生懸命に生きるんだ。

そう思える素敵な話だった。



映画「僕のワンダフル・ライフ」


人生は長いようで短い、だから、瞬間、瞬間を楽しんで生きる


結局、『僕』は、「大好きなイーサンに再びめぐり逢い、共に暮らすために、この世に生まれてきた」と確信する

しかし、その目的は、長い間犬生を繰り返した中で気付けたこと。

主人公は犬で、犬の視点で描けているけれど、それを人間に置き換えても、同じことが言える



私たちの人生は長いようで短い。

常に出会いと別れを繰り返して生きている。

イーサンがハンナを手放して、長い間、後悔し続けたのは、この物語の教訓である。



しかし、そんなイーサンも、長い間ハンナのことを思い続けたからこそ、再び会えることができた。

(これが、ベイリーのお手柄っだというのが、またニクイ)



イーサンのように、長い後悔の人生を生きないためにも、私たちは日々を一生懸命生きるべきである

たとえ、その途中で人生が終わってしまったとしても、また新しい人生が待っている。

短い人生、毎日を、心から楽しんで生きようじゃないか

その側に、大好きなペットがいたら、きっと、もっと充実した人生を送れるだろう



全ての犬好きにおススメする一本。

動物苦手、犬嫌いの人にはおススメしません(笑)

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ジョーダン・ピール監督作の「ゲット・アウト」を映画館で観た。

人種差別をテーマに扱ったホラー映画。


満足度 評価】:★★★★★

「この先、こうなるだろうなぁ」という予想を完全に覆し、全く真逆の世界を見せる。

しかし、その「こうなるだろうなぁ」という予想は、観客の中にある差別意識が勝手に生み出したものである。

結局、この映画から思い起こす「人を虐げる差別」とは、それぞれの観客の頭の中に潜在的に植え付けられた意識の中にある

映画を観てから、この感想をお読みください

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「ゲット・アウト」予告編 動画

(原題:Get Out)



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キャスト&スタッフ


出演者

ダニエル・カルーヤ
…(「ボーダーライン」など)

〇アリソン・ウィリアムズ

ブラッドリー・ウィットフォード
…(「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」、「アイ・ソー・ザ・ライト」など)

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
…(「バリー・シール/アメリカをはめた男」など)

キャサリン・キーナー

…(「アンクル・ドリュー」など)

監督・脚本・製作

〇ジョーダン・ピール


2017年製作 アメリカ映画



映画「ゲット・アウト」



あらすじ


付き合い始めてから4カ月たったクリス(ダニエル・カルーヤ)とローズ(アリソン・ウィリアムズ)は、ローズの実家で行われる親戚の集いに出席するため、クリスは初めてローズの両親と対面することになった。

しかし、ローズは白人のため、「両親に嫌われるのでは」という不安を抱えるクリスと、何も心配はいらないと言うローズ。

ローズの家に着くと、脳神経外科医の父ディーン(ブラッドリー・ウィットフォード)と、精神科医の母ミッシー(キャサリン・キーナー)に歓迎されたクリス。

裕福な彼女の家は豪邸で、黒人女性のお手伝いさんと、黒人男性の庭師がいるような大きな家だった。

そして、しばらくすると、そのお手伝いさんと庭師の様子がおかしいことにクリスが気付くのだが…。



映画「ゲット・アウト」



感想(ネタばれあり)


人種差別をテーマにしたホラー映画


この作品に私は見事にだまされた!!

できることなら、なるべく予備知識なしで見て欲しい。

そして、この感想も映画を観終わってから読んで欲しい。



私は常に、何も先入観がない状態で映画を楽しみたいので、映画を観る前にあまり予習はしない派である。

この映画も、事前に知っていたのは『人種差別』をテーマにしたホラー映画ということだけ。

しかし、そこからして既に私はこの映画のトラップにかかっていたということが、後で分かる。



物語は、黒人男性クリスと白人女性アリソンのカップルの物語。

クリスは彼女の自宅に招待され、初めて挨拶するのに、彼女はクリスが黒人だとは両親に言ってないと言うので、もしかして両親に「嫌われるのでは…」と思い、緊張している。

最近では、黒人男性と白人女性のカップルなんて、そんなに珍しくないイメージがある。

しかし、ただでさえ『彼女の両親に挨拶する』ことに緊張するのに、相手が裕福な白人家庭となると、そりゃあ誰だって緊張するんだろうなぁとクリスの気持ちを思いやった。



そして、彼女の実家に到着してみると、そこは豪邸であり、周囲には彼女の実家以外の家がないという素晴らしい景色。

さらに、黒人のお手伝いさんと、庭師までいる。

それからしばらくして、クリスは、その家のお手伝いさんと庭師の様子がおかしいことに気づく…



映画「ゲット・アウト」


「きっと黒人たちは虐げられ、奴隷にされているに違いない」と先の展開を推測


この映画の前半部分では、ほとんど事件が起きない。

冒頭で黒人男性が誰かにさらわれる映像があるのと、アリソンが運転する車で鹿を轢いてしまう事故があった。

この時、警察は運転していないクリスにまで運転免許証の提示を求めたので、この辺は人種差別的な土地柄なのでは…と思った



それ以降は、後半まで何も起きない。

しかし、アリソンの実家で働く黒人のお手伝いさんと庭師の様子がなんとなくおかしい

話したいことがあっても、話せないという雰囲気を匂わせている。



そこで私は彼らの様子を見て、「いくらアリソンの両親が差別意識はない」と言ったって、お手伝いさんと庭師を使ってるじゃないのと思う。

やっぱり、これが裕福な白人社会の現実なんだろうなぁと考える

きっと、このアリソン一家に酷い目にあっているから、様子がおかしいんだな。

彼らも虐げられているから、そのことを言い出せないんだな…と、この先の展開を想像していた



さらにその時、私の頭の中には、「これは『人種差別』をテーマにしたホラー映画なんだ」という予備知識があった

だから、きっとおとなしくしている黒人たちは、何か言ってはいけない驚くべき事情があるんだろうと考えた。



そう考えていると、彼ら裕福な白人家庭が集まる親戚同士の『懇親会』が開催された。

その中に、若い黒人男性アンドリューがひとり混じっている。

そのアンドリューが、白人男性のような話し方をすることにクリスは驚きつつも、その人がかつて会ったことがある人だということに気づく。



その時、クリスはそのことを親友のロッドに電話で話し、ロッドが調べた結果、そのアンドリューが行方不明者だということが分かる。

そして、その時、クリスも、クリスの親友のロッドも、私も「ここでは黒人が誘拐されて、人体実験されて、奴隷にされているんだ!!」と確信する。

だから、クリスはアリソンを連れて、そこから早く逃げなきゃ!!と思った。

ロッドの「性奴隷」はちょっと言い過ぎだとしても(笑)、彼の言っていることはほぼ間違いない!!と思った



映画「ゲット・アウト」


「白人たちは、黒人たちに憧れている」という差別


しかし、後半になって、それらは、私の『人種差別に対する思い込み』からきた空想であることが分かる。

実際にそこで起きていたことは、完全に真逆の出来事だった。



これは「黒人に憧れて、黒人になりたい人たちの話」なのである!!

同じ『人種差別』でも、私が思っていた『差別』とは、全く逆方向の差別が行われていた。



確かに、誰も「黒人は下等だ」なんて一言も言っていない。

むしろ、お父さんは「オバマ最高!もう一期あったら、確実にオバマに投票してた」と言っていたし、いきなり体を触ってくるおばさんもいた。

さらに、クリスの写真を見たことがあると言っていた男性は、クリスの写真の才能を絶賛していた。

彼らは、「黒人に憧れている」のだ。



それが分かった瞬間に、「えーーーーーっっっそっちーーーーーーーー!?」って思った。

完全にやられたと思った

「黒人だから奴隷にされている」とか、「黒人だから虐げられている」と考えたのは、私の頭の中にある『差別意識』と『黒人差別に対するステレオタイプ』が作り出した妄想である。

映画は、私が思うよりもずっと先を歩いている



優れた脳外科医の父は、黒人たちの素晴らしい身体と自分たちを融合させ、長生きする方法を考えた。

それが、脳移植だった。

だから、そこにいる黒人たちは、黒人なのに、白人のような話し方をして、白人のような振る舞いをする。



また、この中で、日本人が1人出てきて、白人のような話し方で、白人のような振る舞いをするが、あれは完全に「自分も白人の仲間だと思っている」日本人に対する皮肉である。



映画「ゲット・アウト」


虐げられるのも、崇められるのも差別であり、地獄


結局、この映画は、オープニングの映像から不穏な雰囲気を作り出し、親友のロッドを使って観客を誘導し、その目を欺いた上で、話を逆転させ、「黒人の身体を崇め、黒人になりたい人たち」を登場させる

黒人たちはこれまで「虐げるのをやめろ!」と訴え続けてきたが、そこで「崇め奉られることも地獄」であることを知る。

私たちは、虐げられ、なじられることが差別だと思い込み、この映画の中でもそれが起きていると錯覚するが、そのどんでん返しにより、「崇められ信奉されること」も差別であり、苦痛であることを知る。



映画の前半で「きっと、この先、黒人が洗脳されて、奴隷にされるんだろう」と思った世界は、私の頭の中にある『差別意識』が生み出した妄想

なぜ、私は、「黒人たちを捕まえて洗脳し、奴隷にしている」なんて考えたのか。

それは、私の頭の中にある黒人差別に対する偏見と思い込みが生み出した幻想である。

その人のことを知りもしないで、「あぁ、あの人は差別されているんだな、虐げられているんだな」と勝手に思うこと自体が、差別であり、偏見であることを思い知らされる



しかし、それにしても、こんなにトリッキーな映画は初めて見た。

私が映画を観て、予測した世界は、私の頭の中にある偏見が生み出しているものだったなんて。



アリソンは、黒人男性の身体を品定めするただの兵隊で、父の後をジェレミーが継ぎ、裕福な白人たちによる黒人男性たちの人身売買は、この後も続けられていくはずだった

なるほどなぁ。

結局のところ、虐げられても、崇められても地獄ということ

本当の差別の無い世界とは、上に見ることも、下に見ることもせず、何事も平等に扱うということ。



それは、女性蔑視の視点で考えて見れば良くわかる。

「あいつはブス」という差別もあれば、「あの人は美しすぎる」という差別もある。



こんな展開を予想していなかった??

それは、あなたの中の人種差別への思いが、ストーリーを勝手に作り上げただけだよね??

そんな風に映画から語りかけられている気がした。





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チャン・チェン主演の映画「Mr.Long ミスター・ロン」を東京国際映画祭で観た。

日本の田舎町に紛れ込んでしまった台湾人の殺し屋 ロンが、近所の人たちと交流することで人生が変わっていく姿を描く。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

最近では、「ウザい」と言われるようになってしまった「ご近所さんのお節介」の素晴らしさを描いた作品。

そういう私も「ウザい」と思ってしまうタイプだけど、この映画を観て、「お節介も良いもんだな」と思えるようになったから不思議。

では、なぜ、「お節介が必要なのか」その理由を考えた


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「Mr.Long ミスター・ロン」予告編 動画




更新履歴・公開、販売情報

・2017年11月8日 東京国際映画祭で観た感想を掲載。

・2019年7月28日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。



見逃しちゃった?でも大丈夫!映画「Mr.Long ミスター・ロン」は、現在U-NEXT で配信中

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キャスト&スタッフ


出演者

〇チャン・チェン

〇青柳翔

〇イレブン・ヤオ

〇バイ・ルンイン

監督・脚本

〇SABU


2017年製作 日本・香港・台湾・ドイツ合作映画



映画「Mr.Longミスター・ロン」



あらすじ


日本へ仕事にやってきた台湾の殺し屋・ロン(チャン・チェン)だったが、仕事に失敗してしまい、殺そうとしたヤクザに捕まってしまう。

そこから逃げ出したロンだったが、彼がたどり着いたのは何もない田舎町だった。

ヤクザに刺された傷が癒えないまま、廃墟で途方に暮れていたロンに服や食べ物を運んできたのは、台湾語が分かる少年・ジュン(バイ・ルンイン)だった。

体が動くようになったロンがジュンに料理をつくると、近所の人たちがロンの作る料理に興味を持ち始めるようになり…。



映画「Mr.Longミスター・ロン」チャン・チェン



感想(ネタばれあり)


日本語を話せない台湾人の殺し屋。日本の田舎にある廃墟に降臨


この映画に興味を持ったきっかけは、チャン・チェンだった。

私にとっては、「ブエノスアイレス」、「グリーン・デスティニー」、「カップルズ」のスター。

その彼の名前を東京国際映画祭のプログラムで久しぶりに目にしたので、この映画は観なければと思った。



そして、いざ見るとなると、彼は日本の監督の作品に出て、『どんな役を演じるか』が、すごく気になっていた。

それでも、先入観がない方が良いと思い、事前に情報を調べることはせずに、頭をまっさらな状態にしてこの作品を観た。



チャン・チェンが演じるのは、台湾人の殺し屋 ロン。

日本の六本木でヤクザの一人を殺すためにやってきたが、失敗してしまう。



ここで私は北野武監督の映画「アウトレイジ 最終章」を思い出した

この映画を観る直前に観た「アウトレイジ 最終章」では、グローバル化するヤクザが描かれていて、日本を拠点に韓国や中国を股にかけるフィクサーが登場していた。

そして、台湾の殺し屋 ロン。

やはり、今のヤクザ界には、グローバル化の波が押し寄せているんだなと確信した。



暗殺に失敗したロンは、その後、逆にヤクザに捕らえられてしまう。

しかし、命からがら彼らの元から逃げ出し、近くに停めてあったトラックに乗り込む。

再びロンが目覚めた時は、東京から遠く離れた田舎の廃墟にいた。



何もない田舎町に降り立ったロンは、周辺住民たちから『おもてなし』を越えた『お節介』を受けることになる

しかし、そのお節介が、彼の人生を変えることになる。



映画「Mr.Longミスター・ロン」チャン・チェン


一言も話さない間に、ご近所さんのお節介で仕事が決まってしまうロン


ロンの台湾のボスは料理店を経営し、時に、ロンはその料理店を手伝うことがある。

だから、殺し屋のくせに料理がうまい。

ロンが降り立った田舎町の人たちは、彼の料理の上手さに目をつけた

もちろん、その裏の顔は殺し屋だなんて知るはずもない



はじまりは、「うちで食事会をするから、料理を作ってよ」だった。

食事会に集まったのは、ご近所のおじさん、おばさんたち。



すると、その食事会からいきなり「ロンちゃん」と呼ばれるようになり、

「ロンちゃんは、料理がうまいから料理店でも出そうよ」と言われ、

「お店を出すのは大変だから、屋台にしようか」と話がとんとん拍子に発展していく。



この時の「屋台出しちゃおうぜぇ~」から、「具体的に話が固まる」までのとんとん拍子は、仕事の打ち合わせで雑談している間に、次の企画が決まっちゃうパターンとよく似ている(笑)

これは、日本のお家芸なんだろうか。



すると、うちは肉屋だから肉を提供するよとか、うちは野菜、うちは魚介、うちは大工だから屋台造るよ…という風に話が進んでいく。

この時、ロンちゃん本人は『一言もしゃべっていない』

つまり、近所の人たちの「台湾の人が1人で来て大変そうだから、いろいろお世話してあげなきゃ」というお節介が、屋台を出す話にまで発展してしまったということ。



彼らのお節介を通して、ロンは人とつながることの素晴らしさや、汗をかいて働き、小銭を稼ぐことの素晴らしさを知るようになり、隣で暮らすジュンとは、疑似父子のような関係になる。



最近では、ご近所んさんの「お節介」が嫌がられ、むしろ「適度な距離を置くこと」が好まれる時代に、あえて、『うっとおしい程のお節介と人情』が人を変える様子を描くことで、自然と「お節介も良いもんだな」と思えるようになってくる

とはいえ、人生そのものをガラリと変えてしまう訳ではなく、彼の身体に染み付いた『殺し屋』という人生を、そこからキッパリと変えられるわけではない。

でも、『お節介なおじさんとおばさん』たちのおかげで、今までロンの心の中に無かった『情』のようなものが芽生えたのは確か。



映画「Mr.Longミスター・ロン」チャン・チェン


言葉も話せない土地で、一人ぼっちで生きていくことの難しさ


ロンは、その町で唯一の台湾人だったわけではなかった。

その町には、ちょっと前から台湾人のリリーが住んでいた。

しかし、彼女は見るからに麻薬中毒で、人を寄せ付けずに廃墟の中でジュンと2人だけで生活していた。



そんなリリーも、最初からジャンキーだったわけではない。

台湾からやってきて、ホステスの仕事をしていたが雇い主であるヤクザの若手・賢次と恋に落ちてしまい、子供ができてしまう。



しかし、ヤクザの世界はそんな二人の恋を許さなかった。

リリーはそこから逃げ出すが、日本語をうまく話せない彼女は、そのうち体を売って生活するようになり、薬に手を出すようになってしまう。



リリーが不幸のスパイラルに陥ってしまったのは、『一人ぼっち』であり『誰にも相談できなかったこと』が原因だった

もしも、もっと早くロンと出会って、いろんなことを話し合えていたら、もっと幸せになれたのかもしれない。



そんなリリーは、日本で暮らす多くの外国人を象徴しているような存在である。

ロンのように、「料理がうまい」という特技があればいいけれど、特に特技もなく、日本語もうまく話せない人たちにとって、日本は暮らしにくい場所である。



しかも、リリーのように日本で子供を産んでしまったら、ますます生活していくことが厳しくなる。

そうなると、水商売をしたり、身体を売ったりするのが最も手っ取り早い方法になるが、そこで、近所に住んでいる人たちが、日本人が昔から持っている『お節介』を発動したら、もっとみんな幸せになれるのに。と、この映画を観ていて思った。



確かに、昔だったら、お隣に一人暮らしのお年寄りがいたら、近所の人たちがお世話を焼いていたし、子供は近所の人たちが一緒になって育てるものだった。

いつから、『お節介』が『面倒なこと』と言われるようになってしまったのか。



映画「Mr.Longミスター・ロン」青柳翔


人は1人では生きていけない


しかし、そういう私も、正直言ってしまうと、ご近所付き合いとか、人のお節介って『うざい、うっとおしい』と思ってしまうところがある

でも、きっとそれは私だけではなく、多くの人がそう思っているから、最近ではそれが『ご近所トラブル』に発展するんだし、都会から『ご近所のお節介』がなくなりつつある。



けれど、リリーの生き方を見ると分かるように、人は1人では生きていけない



ところが、ロンのようにご近所のお節介の中で生きていると、一言も言葉を発せず、日本語なんか覚えないうちに、いつのまにか仕事先が決まっていて、いつの間にか、ジュンていう家族までできている。

これまで人を殺して生活してきたロンが、『お節介』をやかれるうちに、人の温かさを知り、少しでも幸せな時間を過ごすことで、人生や人間に対する考え方が変わっていく

それならば、同じ言葉を話す日本人同士なら、もっと素晴らしい関係になれるんじゃないか。



もしも、リリーが近所の人たちともっと早く仲良くしていたら、人生変わっていたかもしれないように、ちょっと言葉をかけあうだけで、救える命があるんじゃないかということ

そんな時、「これはお節介かもしれない」、「迷惑かもしれない」と思うこともあるかもしれないけど、その先にもっと素晴らしい人生が開けるかもしれないと思ったら、「お節介」がとても大切な時もあるんだと思った。

「おもてなし」も大切だけど、「お節介」も大切なんだね。



この映画のラストには、奇跡と希望が描かれている。

最初は、「いや、それはちょっとやりすぎなんじゃ…」と思った。



しかし、しばらくして、そうではないと気付く。

その奇跡と希望を見て思うのは、「それが実際に起こり得るか、起こり得ないか」ではなく、「人とのつながりは、時に素晴らしい奇跡を起こすことがある」ということであり、それが、「人の人生を変えることもある」ということ。

それを、ただ分かりやすく表現しただけだった。



どんなに強く見える人でも、一人では生きていけない

人とのつながりがあるからこそ、私たちは生きていける

それを強く思った作品だった。



個人的に久しぶりに観たチャン・チェンは、『殺し屋 ロン』のシーンがめちゃくちゃカッコ良くて、なんだか安心した。



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ジョン・トラボルタ主演の映画「リベンジ・リスト」を試写会で観た。

陰謀に巻き込まれてしまった妻を殺された男が復讐のために悪の組織に立ち向かっていく姿を描くアクション映画。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

トラボルタ版ジョン・ウィック風な復讐劇。しかし、こちらは1人ではなくバディもの。

久しぶりに観たトラボルタのアクションがかっこ良かった。

映画のテンポも良くて、時折クスッとしながら最後まで楽しめた。

オッサンが元気なのが良い!!


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想
  6. 関連記事


「リベンジ・リスト」予告編 動画

(原題:I AM WRATH)



更新履歴・公開、販売情報

・2018年5月23日 試写会で観た感想を掲載。

・2019年5月14日 午後のロードショーでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

ジョン・トラボルタ
…(「アルティメット・サイクロン」、「クリミナル・ミッション」、「シビル・アクション」、「炎のメモリアル」、「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」、「閉ざされた森」、「キリングゲーム」、「ママが遺したラヴソング」、ドラマシリーズ「アメリカン・クライム・ストーリー<O・J・シンプソン事件>」(主演・製作)など)

〇クリストファー・メローニ

レベッカ・デモーネイ
…(「ロード・オブ・ドッグタウン」など)


監督

〇チャック・ラッセル

2016年制作 アメリカ映画

映画「リベンジ・リスト」


あらすじ


サラリーマンのスタンリー・ヒル(ジョン・トラボルタ)は、妻のビビアン(レベッカ・デモーネイ)が何者かによって殺されてしまう。

その後、犯人は逮捕されたものの、すぐに釈放されてしまう。

犯人が釈放されたことに激怒したスタンリーは、親友のデニス(クリストファー・メローニ)と共に犯人の組織とその裏にいる黒幕を調べ始める。

実はスタンリーはサラリーマンというのは表の顔で、かつては特殊部隊の工作員だった。

そして、事件の背後には大きな組織がいることが分かり…。


映画「リベンジ・リスト」ジョン・トラボルタ


感想(ネタバレあり)


トラボルタ版「ジョン・ウィック」風復讐劇


トラボルタが次から次へと悪者たちを殺していくトラボルタ版「ジョン・ウィック」風の復讐劇。

表向きはサラリーマン、しかし裏の顔は元秘密部隊工作員という殺しのプロ。



殺しのプロが怒れる男(原題:I AM WRATH(私の名前は激怒))となって、次から次へと殺していくところが、まるで「ジョン・ウィック」。

しかし、「ジョン・ウィック」は一匹狼だけど、こちらは相棒あり(この相棒が滅茶苦茶強い)で、笑えるところもあるし、「ジョン・ウィック」程スタイリッシュではないし、元工作員っていうのも、ちょっと眉唾物(笑)

それでも、テンポが良くて、キレの良いアクションを楽しみながら観れてしまう



ジョン・ウィック」は殺し過ぎて無理…とか、ちょっとハードすぎる…と思った人は、この映画の方が良いかもしれない。

私は「ジョン・ウィック」のチャプター1は、あまりに人を殺し過ぎて途中で嫌になってしまったので、これぐらいの方が良いかも。



人を殺し過ぎるの苦手なんだよね。

でも、これは程よく悪い奴しか殺されない

女性に優しい復讐劇になっている。



映画「リベンジ・リスト」ジョン・トラボルタ



勧善懲悪の分かりやすいストーリー展開


主人公のスタンリー(ジョン・トラボルタ)は目の前で妻ビビアン(レベッカ・デモーネイ)を殺されてしまう。



ビビアンは環境アセスメントの仕事をしていた。

州の公共事業であるパイプラインの建設について環境への影響を調査していたところ、工事をするには不利な数値が出てしまった。

ビビアンはそれを報告しようとしていたところ、何者かに殺されてしまう。



その公共事業は州知事が肝入りで進めており、建設が中止されてしまうと州知事に利益が回らない。

そこで、州知事は工事を差し止めようとするビビアンを殺してしまえと命令する。

結局、ビビアンは州知事の利権にからんだ汚職に巻き込まれ、殺されてしまったのだ。



その全貌を知ったスタンリーはビビアンを殺した手下から、それを命令した州知事、その仲介役となった人物まで全てに復讐をする

知事の利権にからんだ殺人事件って、これまで何度も描かれてきた。

ちょっと時代遅れかなと感じつつ、だから分かりやすいという見方もできる。



誰が良い奴で、誰が悪い奴という勧善懲悪の構図が非常に分かりやすい

最近の映画は複雑すぎたり、難しすぎたりすることもあるから、たまにはこういう分かりやすいのも良いかなぁと思った。

頭の骨休めとして。



映画「リベンジ・リスト」ジョン・トラボルタ、クリストファー・メローニ



トラボルタのキビキビとしたアクションに注目!!


正直言って、この映画のストーリーで語るべきところはない。

なんと言っても目玉は久しぶりのトラボルタのアクションである。

これまでのトラボルタのアクション映画の中でも、ただ銃を持って暴れまくる映画だったら、そんなに珍しくはないけど、蹴りを入れたり、パンチを繰り出したり、全身を使って戦いまくるトラボルタは久しぶりだ。



もしかしたら、こんなに動いてるトラボルタを観るのは「フェイス/オフ」以来じゃないか??

と思うぐらい、久しぶりのトラボルタだった。



個人的に言うと、私はトラボルタのアクションがとても好き。

この方のキャリアは「サタデー・ナイト・フィーバー」からスタートしていることからも分かるように、基本はダンスでキャリアを作り上げた人。

だから、身体の動きにダンサーの姿勢の良さが入っているように思う。

そこがとてもキビキビとしてカッコイイ



曲がる時は直角に、ターンする時は中心軸を忘れずに

その姿勢の良さがアクションに生かされて、とても美しく見える



しかし、ここ数年のトラボルタの映画には、その姿勢の良さを生かしたアクションが観られなかった

あぁ~違うよぉ~。トラボルタの良さはもっと違うところにあるんだよぉ~。

これまで、何度もそう思いながら彼の主演作を観てきた。

だから、この映画のトラボルタのアクションには注目して観て欲しい。



これまで私が見たかったトラボルタがいっぱい詰まってる。

いやぁ。やっぱりトラボルタはこうでなくっちゃ

そう思った。

是非、今後もこの路線で頑張って欲しい。



映画「リベンジ・リスト」ジョン・トラボルタ、クリストファー・メローニ



頭を使わずに観られる!!脳内のストレッチにおススメ


ストーリーはよくある話だし、復讐劇は二番煎じだけど、なんと言っても見どころは62歳のジョン・トラボルタのアクション!!

次から次へとやってくる悪党を倒す姿は圧巻



62歳って言ったら、一般人が社会人を引退するような歳だよ。

そう思ったら、さらにトラボルタの貫録を感じるはず。

相方のクリストファー・メローニもカッコイイ。



スピード感もあって、テンポも良いし、気軽に観られる作品になっている

グロイ感じにはなっていないから、女性でも観られるはず。

頭を使わずに観られる作品になっているから、難しい作品とか、重い作品を観て、頭の柔軟体操をしたい時におススメ



↓ そのトラボルタのアクションはこちらから




関連記事


愛犬を殺された復讐を!


「ジョン・ウィック」
キアヌのアクションはすごくかっこいいのにストーリーが極薄だったのがとても残念。キアヌ・リーブス主演アクション映画【感想】




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ケイシー・アフレック主演の映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を映画館で観た。

兄の訃報を受けて帰郷した男性。そこから彼は思いだしたくない過去に引き戻される…。


満足度 評価】:★★★★★

私の中では今年トップクラスに素晴らしい作品だった。

酷く悲しいことが起きた時、その悲しみ方も立ち直り方も人それぞれ。

この映画では、そこから無理に立ち直らせようとせず、主人公をそっと見守っているスタンスの距離感がとても良かった。

人は何かがあったから立ち直れるわけではなく、様々な出来事のなかで少しずつ起き上がれる。

その自然さがとても良かった。

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「マンチェスター・バイ・ザ・シー」予告編 動画

(原題:MANCHESTER BY THE SEA)



更新履歴・公開、販売情報

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・2019年3月10日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

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DVDで観る:「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

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オリジナルサウンドトラック「Manchester By the Sea」

Manchester By the Sea

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キャスト&スタッフ


出演者

ケイシー・アフレック
…(「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」、「ザ・ブリザード」、「トリプル9 裏切りのコード」、「ジェシー・ジェームズの暗殺」、「ファーナス 訣別の朝」、「インターステラー」など)

ミシェル・ウィリアムズ
…(「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」、「ヴェノム」、「ゲティ家の身代金」、「フランス組曲」、「ブロークバック・マウンテン」、「マリリン 7日間の恋」、「OZ はじまりの戦い」など)

…(「ファースト・マン」など)

ルーカス・ヘッジズ
…(「ベン・イズ・バック」、「ある少年の告白」、「レディ・バード」、「スリー・ビルボード」、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」など)


監督・脚本

〇ケネス・ロナーガン

製作

マット・デイモン
…(「ジェイソン・ボーン」、「オデッセイ」、「インターステラー」、「ミケランジェロ・プロジェクト」、「プロミスト・ランド」、「コンテイジョン」、「アジャストメント」、「トゥルー・グリット」、「インビクタス/負けざる者たち」、「世界で一番パパが好き!」など)


2016年制作 アメリカ映画

第89回 アカデミー賞(2017年)主演男優賞、脚本賞 受賞作品


映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」



あらすじ

ボストンでアパートの水漏れ・つまりの修理、建物の修繕を行ういわゆる何でも屋をしているリー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)の元に兄ジョー(カイル・チャンドラー)の訃報が入り、数年ぶりにボストン郊外にある小さな港町マンチェスターへ帰る。

葬式だけを済ませてボストンに戻る予定だったが、遺言により兄の16歳になる息子パトリック(ルーカス・ヘッジズ)の後見人に指名されていた。

リーはチャンドラーと共にマンチェスターで暮らすこととなるが、彼にはそこで暮らしたくない悲しい思い出があった…。

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ケイシー・アフレック



感想(ネタバレあり)


立ち直れないほどの悲しみから起き上がるためには


人は心に二度と立ち直れないような傷を負った時、どうやって立ち直っていくのか

どこかにラインが引かれていて、そのラインに到達したら「はい。立ち直りました!」というものではなく、誰かに背中を押されて立ち直るものでもない。

時間が解決してくれるというけれど、ただ時間が経てばいいというものでもない。



この映画の主人公ケイシー・アフレック演じるリーとミシェル・ウィリアムズ演じる元妻のランディの間には、立ち直れないような悲しい出来事があった。

その後二人は離婚してしまい、リーはマンチェスターを出てボストンで暮らし始める。



しかし、兄の死によってリーはマンチェスターに引き戻され、訃報を聞いたランディもまたマンチェスターへ戻って来る。

映画の中では、リーとランディの久しぶりの対面や、兄ジョーを亡くしたリーと彼の甥にあたるパトリックとの交流を通して、少しずつリーの心の傷が癒えていく様子を描く。



また、その微妙な心の揺れを表現したケイシー・アフレックは、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞している。



映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ケイシー・アフレック、ルーカス・ヘッジズ



立ち直るための時間も方法も人それぞれ


この映画の中で素晴らしいなと思ったのは、リーを無理矢理立ち直らせようとしないところだった。

様々な映画の中で、悲しみに心を打ちひしがれた主人公が必死で前向きになろうとしている姿を描く作品もある。

それはそれで良いし、そんな必死さから元気をもらうこともある。



しかし、私たちが実際に生きていく中で、辛いことがあった時、そんなに必死になって悲しみから立ち上がろうとするだろうか。

少なくとも私はそうではない。



何も話したくないから人と会うことを避け、しばらく泣き続ける日を過ごし、少し落ち着いてきたところで気を遣わなくていい友人と会って会話する。

そうやって少しずつ現実社会に戻っていくのだ。



この映画の中には、そのゆったりしたペースの自然さがある。

リーは悲しい出来事があってから、生まれ育った町を出て都会で暮らし始める。

町から離れていれば、その過去の痛みに苦しめられることがないからだ。



しかし、今度は強制的にその悲しかった故郷に戻ってくることになった。

それは兄からの「もう自分を許してもいいんじゃないか」というサインのようにも見えた。



そこで彼は、父を亡くした甥のパトリックと悲しみを共有し、元妻のランディと会話することで心の奥に蓋をして隠してた悲しみと対面する。

兄は許してくれても、近所の人たちは許してくれていないという悲しい現実も知る。



町のそこかしこに幸せな思い出があって、それをぶち壊してしまった昔の自分がいて、いつまでも過去の自分を許せない今の自分と町の人たちがいる。

だから、マンチェスターでは暮らせない。

その彼の結論はとても自然な流れに見えて、その自然さがとても良いと思った。



映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ケイシー・アフレック、ルーカス・ヘッジズ



「愛してる」という言葉の破壊力


しかし、久しぶりに帰ったマンチェスターで過ごした日々は、彼にとって癒しの時間になったことは間違いない。



最も大きな力になったのは、元妻ランディとの再会だ。

悲しい事故があった時、リーと同じ悲しみを共有したランディだったが、久しぶりに会った彼女は再婚して、再婚相手との間に子供もいた。



リーよりも早く立ち直り、新たな人生を始めていたランディは既に心の中でリーのことを許していた。

そのことを泣きながらリーに告げるランディ。

(この時のミシェル・ウィリアムズの演技は本当に素晴らしかった)



この時のランディにリーはどれだけ癒されただろうか。

「ごめんなさい」や「ありがとう」の言葉よりも「愛してる」の一言が、人の心を癒すのにどれだけ絶大な力を持っているか



長い長い時間よりも、一人の人とのわずか数分の会話が人の心を数倍癒す証明のような場面だった。

そこまでくれば、あとはリー本人が自分を許すのを待つだけだが、それにはまだまだ時間がかかりそうだ。


映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ



笑顔に見える希望の光


私がこの映画の中で最も好きなのは、最後にパトリックと船に乗るシーンだ。



ランディと再会した後、少し気持ちが前向きになり、パトリックをジョージの養子に出すと決め、リーはボストンに帰ると決めた後、少し肩の荷が下りたのか、笑顔が出るようになる。

パトリックがカノジョその1(16歳のクセに恐るべし!!(笑))と船を操縦しながらイチャイチャしている姿を微笑ましく見守っているリー。

そして、パトリックと楽しそうに釣りをしているリーの後ろ姿。



この時の彼は、一番最初にマンチェスターに帰ってきた時のこわばった表情とは明らかに違う。

ラストシーンの彼には明らかに希望の光が見える。



私はそんなリーの後ろ姿を見ながら、「えっと、ケイシー・アフレックってこんなに良い俳優だったっけ」と思った(笑)

それぐらい、この映画のケイシー・アフレックは神がかって良い演技をしていた。



人の笑顔には希望と未来がある

リーがどんなに拒絶しても過去はやり直せないし、未来はやってくる。

目の前にあることを1つずつ乗り越えながら生きていけば、きっといいことがある

そう思えたラストシーンだった。






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レイチェル・ワイズ主演の映画「否定と肯定」を映画館で観た。

「ホロコースト」はなかったという歴史学者がホロコーストを専門とする大学教授を訴え、教授側が「ホロコースト」の真相を証明することになった裁判の実話を映画化。


満足度 評価】:★★★★☆

とても素晴らしい映画だったので、多くの人に見て欲しい作品

特に、法定ものが好きな人におススメしたい。

「正義」とは、真実が導く場所にあると強く感じられる映画だった。



日本とイギリスの裁判制度の違いを楽しみつつ、フェイク・ニュースの時代をどう生きるかについて考えさせられる作品。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「否定と肯定」予告編 動画

(原題:Denial)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年12月29日 映画館で観た感想を掲載

・2019年1月27日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


出演者

レイチェル・ワイズ
…(「女王陛下のお気に入り」、「光をくれた人」、「グランド・フィナーレ」、「ロブスター」、「アレクサンドリア」、「ニューオーリンズ・トライアル」、「オズ はじまりの戦い」、「ナイロビの蜂」、「コンスタンティン」など)

トム・ウィルキンソン
…(「スノーデン」、「エミリー・ローズ」、「パーフェクト・プラン」、「フィクサー」、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」、「グランド・ブダペスト・ホテル」、「ゴーストライター」など)

…(「輝ける人生」、「英国王のスピーチ」など)

〇アンドリュー・スコット


監督

〇ミック・ジャクソン

2016年製作 アメリカ・イギリス合作映画



否定と肯定




あらすじ


1994年。「ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺(=ホロコースト)はなかった」と主張するデヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール)について、ホロコーストを専門とする大学教授のデボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)は、「歴史を歪曲するエセ歴史学者」とだと批判。

すると、デヴィッド・アーヴィングが「名誉を傷つけられた」として、ロンドンの裁判所にデボラを訴える。

そこで、アメリカ人のデボラはロンドンで名誉棄損の裁判を専門としている弁護士・アンソニー・ジュリアス(アンドリュー・スコット)に相談し、アーヴィングと戦うことになったのだが、イギリスの裁判では訴えられた側に立証責任があることが分かる。

つまり、この裁判では訴えられたデボラが「ホロコーストは実際にあった」ことを証明することになり…。



否定と肯定2




感想(ネタバレあり)


イギリスだからこそ起きた裁判だった



「人気俳優○○、10年不倫発覚!!隠し子の存在が明らかに…!?」

なんていう見出しが電車の中刷り広告に踊っていると、それが事実どうかもわからないまま、「あの人、意外と女好きなんだな」と思ってしまう。

それが本当か嘘かよりも、ショッキングな見出しに心を奪われ、つい、鵜呑みにしてしまうからだ。

ショッキングな見出しと言うのは、それぐらい人を引き付ける魅力を持っている



そんな記事が書かれた俳優側は、もしもそれが嘘だった場合、「精神的ショックを受けたし、仕事も減ってしまった」として、記事を掲載した週刊誌を名誉棄損で訴えるだろう。

その場合、日本の裁判所では、訴えた側の俳優が「不倫をしていない」ことを示す証拠を提出しないといけない。

それが、訴えた俳優が負うべき「立証責任」である。



その「訴えた側が真実を明らかにする」という裁判の方法は、世界で見ても一般的だけれど、イギリスでは違っていて、訴えられた側に立証責任がある

そこが、この映画を面白くしている要素の一つだった。



主人公はアメリカ人でホロコーストを専門とする大学教授 デボラ・E・リップシュタット。

彼女は「ナチスドイツによる、ユダヤ人大虐殺(=ホロコースト)はなかった」というイギリス人の歴史学者のデヴィッド・アーヴィングの主張を全否定する。

すると、デヴィッド・アーヴィングが「名誉を傷つけられた」としてデボラを「イギリスで」訴えた



ということは、訴えられたデボラが「ホロコーストがあった証拠」を提出しなければならない

もしもデヴィッドがこの訴えをアメリカでおこしていたら、彼自身が「ホロコーストはなかった、ユダヤ人がねつ造したものだ」という証拠を提出しなければならない。

だからこそ、イギリスで裁判を起こしたんだなと思わずにはいられない。



というわけでデボラ側の弁護団が「ホロコーストの証拠」を集めることになったのだが、終戦間近のナチスドイツはホロコーストに関する多くの証拠を処分していて、証拠が残っていなかった

その中で、どうやって「ホロコーストが事実」を証明していくのかが、裁判の争点になっていった。



この、国が違えば裁判の方法も変わってくるっていうのは、とても面白かった

日本やアメリカでは、刑事事件で、訴えた側が十分に証拠を集められなかった場合には「証拠不十分により無罪(推定無罪)」となるけれど、イギリスの場合は、この「推定無罪」がないのだという。

イギリスでは、訴えられた側が十分な証拠を集められなければ敗訴になってしまう。



そのため、この映画の中では「証拠集め」について、デボラと弁護団がたびたび衝突することもあった。



否定と肯定3



一番恐れていたのは「嘘が人々の記憶の中で真実になる」こと



先ほどの例えで出てきた「不倫俳優」の場合、裁判になる頃には多くの人が記事のことをすっかり忘れていて、その人がテレビに出てくるたび「あぁ、この人は不倫した人だ」という目で見られることになる。

たとえ、その不倫記事がライバルのねつ造したものであって、事実とは異なっていたとしても。

その結果、その俳優は、それ以降ダーティな役ばかりがオファーされてしまうようになることにもなりかねない。

それがフェイク・ニュースの恐ろしさである。



デボラが、この裁判を受けるにあたって最も恐れていたことは、その「嘘の記事が真実だと思われること」だった

デヴィッドから訴えられた時に、デボラは多くのユダヤ人から「そんな奴は相手にすべきではない。示談にすべきだ」と言われた。



「示談にする」ということは、相手に謝罪して認めることになってしまい、「ホロコーストはユダヤ人がでっちあげたプロパガンダ」という彼の主張が「真実」になってしまう

デボラはそうして、人々の記憶の中から「ホロコーストが薄れていく」ことを一番恐れていたのだ。

それでは、デボラが生涯かけて研究してきたことが全てなし崩しになってしまう。



これは「誰も思いつかなかったようなショッキングなネタは、人の記憶に残りやすい」ということを示している。

表現の自由が認められている以上、何事も言ったもん勝ちなのだ。

きっと誰もが「ホロコーストはなかった。ユダヤ人のねつ造だ」などと言われると、一瞬、自分の中の常識を疑い、本当になかったのかな…と思い、信じてしまう人もいるだろう。

それぐらい、ショッキングな見出しには人を引き付ける魅力がある



否定と肯定4



真実を証明するのは感情論よりも動かぬ証拠



「ホロコーストはなかった」と聞いた時、私の頭の中に浮かんだのは、アンネ・フランクであり、ガス室に送り込まれた人々の体験談だった。

デボラもそれを思い、生還者たちに裁判で主張させることが一番の証拠だと考えた。



しかし、彼女の弁護団はそれを許さなかった。

デヴィッドによれば、ガス室に送り込まれた人々の腕に彫られた番号もユダヤ人の彫師が後から彫ったものだと主張していたからだった。

きっと、生還者たちを証言台に座らせたら、デヴィッドによって「世界の笑いものにされるに違いない」というのが弁護団の考えだった。



結局は、弁護団の考え方が正解だった。

その様子を見て思ったのは、ある出来事が「真実」か「嘘」かを証明しなければいけない時に必要なのは、「感情論」よりも「目に見える証拠」だということ。



裁判所でホロコーストからの生還者たちの悲しい体験談を聞いて心に訴えかけても、それは証拠にはならない。

たとえそれが真実だったとしても、「演技しているのでは」と言われたら、それで終了してしまう

むしろ、生還者たちが「笑いもの」になる可能性が高い

それよりも動かぬ証拠こそが、「そこで起きたこと」を証明することができる。



だからこそ、弁護団はアウシュビッツに行き、距離を測り、細かく写真を撮って「50年前にそこで起きたこと」を忠実に再現する。

むしろ、そこに「かわいそう」とか「気の毒」などという感情を入れると真実が曇ってしまう

考えるべきは、「50年前にその施設で何が行われたか」だった。



それにしても、50年経って多くの証拠が隠滅されても「大量に人を殺していた」という形跡が残っているアウシュビッツの恐ろしさ

見れば見るほど、「ホロコーストはなかった」と主張する歴史学者の頭の中を疑ってしまう。



否定と肯定5



大量に流出するフェイク・ニュースに惑わされないために



映画の中では、莫大な資料の中から「ヒトラーの言動」や、アウシュビッツの建物の構造や、その周辺の様子まですべて細かく調べて、一つ一つ丁寧に「ホロコーストはあった」という証明をしていく。

たとえ、デヴィッドがもっともらしい嘘をついていても「証拠」はその嘘を見破ってしまう。

デボラの弁護団の質問に、次第にしどろもどろになっていくデヴィッドを見ていると胸がスッとした。



そんな裁判を通して学んだのは、日頃からの「ニュースの読み方」だった。



この映画のデヴィッドのように強い調子で「ホロコーストはなかった」なんて言われると、そのショッキングな見出しに、一瞬でも自分の常識を疑ってしまう。

しかし、そこでいったん立ち止まって「証拠はどこにあるのか」を考える時間を作るべきなのである。



もしも、記事の中に書かれていることが全て「推測」なのだとしたら、それは「真実」ではない

インタビューの内容も、本人のものでなく「関係者の言葉」なのだとしたら、ますます怪しい。

そんな「証拠のない」記事はフェイク・ニュース認定して信じない



SNSが発達したことで、誰もが発言できる時代になり、はじめは小さな噂話が、後々立派なフェイク・ニュースになることだってある。

誰かを陥れたり、批判したりすることは誰にでもできるし、とても簡単なこと。

だからこそ、これからはそういうフェイクに惑わされない「記事を読む目」を養うことが必要なんだろうと思う。



それにしても、真実がデヴィッドを打ち負かしていく様子は、見ていてとても爽快だったし、胸がスッとした。

何よりも強いのは「証拠」である。

「証拠」だけが、真実を語ることができる


 ↓ デボラ・E・リップシュタット本人(右)とレイチェル・ワイズ(左)
否定と肯定6



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アニメーション映画「SING/シング」【3D字幕版】を映画館で観た。

経営難の劇場が起死回生のために、地域の人を集めて歌のコンテストを実施する。



満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

楽しかった!!

ストーリーはありきたりかなぁと思ったけど、「怒涛のヒット曲メドレー」は楽しいし、最後のステージでは思わず拍手したくなった!!

目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「SING/シング」予告編 動画(字幕版)

(原題:SING)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年3月24日 映画館にて観た感想を掲載。

・2018年12月22日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。


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キャスト&スタッフ


声の出演

マシュー・マコノヒー
…(「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」(声の出演)、「追憶の森」、「インターステラー」、「マジック・マイク」、「アミスタッド」など)

リース・ウィザースプーン
…(「グッド・ライ~一番優しい嘘~」、「デビルズ・ノット」、「わたしに会うまでの1600キロ」など)

スカーレット・ヨハンソン
…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「犬ヶ島」、「ジャングル・ブック」(声のみ)、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「LUCY ルーシー」、「ヘイル・シーザー!」、「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」、「真珠の耳飾りの少女」、「アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」、「her/世界で一つの彼女」、「ママが遺したラヴソング」など)

〇セス・マクファーレン

タロン・エジャトン
…(「キングスマン:ゴールデンサークル」、「イーグル・ジャンプ」、「キングスマン」、「イーグル・ジャンプ」など)

〇ジョン・C・ライリー



監督・脚本

〇ガース・ジェニングス

2016年制作 アメリカ映画

映画「SING/シング」


あらすじ


劇場主のバスター・ムーン(マシュー・マコノヒー)は経営難に悩まされていた。

そこで、彼が思いついたのは誰でも参加できる「歌のコンテスト」だった。

町中の人に参加してもらい話題になれば、きっと観客が帰って来てくれると信じていた。

そして、早速オーディション開始。

そこには、歌うことが大好きだけど毎日夫と子供の世話に追われてしまっている主婦のロジータ(リース・ウィザースプーン)や、歌には自信があるストリートミュージシャンのマイク(セス・マクファーレン)、ロックミュージシャンの彼氏と参加しているティーンエイジャーのアッシュ(スカーレット・ヨハンソン)など、様々な人たちが夢と希望を持って集まっていた…。

映画「SING/シング」


感想(ネタバレあり)


人種や生い立ちを問わず、全ての人に夢見る自由がある


このところのアメリカのアニメ業界では、「ピクサー」を傘下に入れたディズニーアニメーションが独り勝ちの様子。

興行的にも成功し、批評家のウケが良いのも、ディズニー作品が多い。



最近では、「アナと雪の女王」、「ズートピア」、「ファインディング・ドリー」、「モアナと伝説の海」がアメリカで成功を収めている。

実際、この映画「SING/シング」も「ズートピア」や「モアナと伝説の海」と比べると、ストーリーはありがちで、深みもなく、ちょっと劣るかなという印象を受けてしまう。



しかし、「SING/シング」、「ズートピア」、「モアナと伝説の海」には、共通したメッセージがある。

それは、「人々の多様性」への寛容さと、全ての人に平等に与えられるチャンスである。



ズートピア」がそうだったように、「SING/シング」に登場する様々な種類の動物たちは、多様な人種を示している

人種や生い立ちを問わず、全ての人に夢を見る自由があり、また、その夢を叶えるチャンスが与えられる

それこそが、まさに、「アメリカンドリーム」だと、この「SING/シング」は訴えている。



そのハリウッドの原動力ともなっている、昔からアメリカの人々が追い求める基本的な権利は、政権が変わったところで失ってはいけないものだと言いたいのかもしれない。

特に、アメリカのこれからの時代を担っていく子供たちにこそ、「夢を追い求める気持ち」を失わないで欲しいとの願いがそこに込められているように思う。



映画「SING/シング」

様々な世代にまたがった「怒涛のヒット曲メドレー」が楽しい


「SING/シング」は、一度夢を失いかけた人が再び夢を追い始める話である。



かつては大盛況だった劇場が、今では借金まみれになってしまい、手放さなくてはいけなくなってしまった劇場主。

歌手になりたいと思いながら、これまで挑戦できなかった人たち。

そんな彼らが寄せ集まり、とりあえず勇気を持って行動しようという物語であり、人種の多様性以外にその裏に込められたメッセージなどはない。



とても分かりやすいストーリーではあるが、単純すぎて少し退屈な部分もある。



しかし、そのバックに流れる音楽がそんな退屈さを吹き飛ばしてくれる。

テイラー・スウィフトや、ケイティ・ペリー、サム・スミス、ジョン・レジェンドなどの最新ヒットから、ビートルズ、フランク・シナトラという往年の名曲まで

あらゆる世代が「あ、この曲知ってる」とピンとくるような、「怒涛のヒット曲メドレー」がとにかく楽しい。

日本人にとってはお馴染みの「きゃりーぱみゅぱみゅ」の曲だって流れてくる。
(あの5人組アイドルたぬきは面白かった)



映画「SING/シング」

「夢追い人」たちの境遇に共感


音楽が様々な世代の心にヒットするように構成されているとするなら、登場人物たちもまた、様々な人々の心にヒットするように作られている。



主人公のバスターは「あれをやりたい」「これをやりたい」というアイディアは豊富だけれども、どれも思うようにいかず、失敗してしまう。

しかし、人が良くて憎めない性格ゆえに周りの人たちは彼を助けたくなってしまう。



主婦のロジータは、毎日子供たちと夫の世話に追われ、なかなか自分の時間が作れない。

そんな時、コンテストの記事を見て、歌を歌うことが好きだった自分を思い出す。



ティーンエイジャーのアッシュは、ボーイフレンドと共にバンドを組んで二人で成功することが夢だった。

しかし、アッシュだけがオーディションに合格したことでボーイフレンドは彼女の元を去ってしまう。



青年ジョニーは、父や兄たちと共に泥棒稼業に足を突っ込むが、歌手になる夢を捨てきれない。

ところが、高圧的な父に負けてしまい、そのことを言い出せずにいる。



歌が大好きなミーナは、誰よりも素晴らしい才能の持ち主でありながら、極度のあがり症で人前でその才能を披露することができない…。



その様々な理由の「夢追い人」を登場させることで、観客の多くはは登場人物の誰かに共感し、彼らを自分に置き換えながら応援するようになる



きっと誰もが一度は夢を見たことがあったはずで、その時のことを思い出しながらこの作品をみて、最後はまるで自分が成功したかのような気分になれるし、「私ももう一度がんばってみよう」と思える

それが、この作品の強みだと思った。



映画「SING/シング」

「歌」とは歌う人も聴く人も幸せにするもの


「怒涛のヒット曲メドレー」を楽しみ、「人前で歌を歌う夢」を叶える姿に胸を熱くする。

その両面から見て、「歌」とは聴く人も、歌う人も幸せにできるものだと感じた。



だから、古代の昔から音楽はなくならないのだし、カラオケ店はいつの時代も繁盛する。

「歌」とは多くの人を幸せにする力を持っているものだと改めて感じた作品だった。



だからこそ、私たちは毎日音楽を聴き、歌手を夢見る人たちは後をたたない。

そして、だからこそ、この映画のタイトルは「SING」なのだと実感する。



人生いろいろあるけど、楽しいのが一番!!

っていう楽天主義100%なところも、この映画の魅力。



そうなんだよね。

ゴタゴタ言ったって、結局、楽しんじゃうのが一番だよねって私も思う。









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フランク・グリロ主演の映画「パージ:大統領令」を試写会で観た。

一年に一回、12時間だけ「あらゆる犯罪」が許される法律パージと、それを廃止しようとする議員の戦いを描く。


満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)

前作を観ていなかったので、ちょっと不安だったけれども、前作を知らなくても十分楽しめた。

この設定の異常性よりも、その背景にある病んでるアメリカの姿が面白かった。


目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「パージ:大統領令」予告編 動画

(原題:THE PURGE: ELECTION YEAR)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年4月7日 試写会にて観た感想を掲載。

・2018年12月15日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

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DVDで観る:「パージ/大統領令」

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キャスト&スタッフ


出演者

フランク・グリロ
…(「スカイライン-奪還-」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」、「ディス/コネクト」など)

〇エリザベス・ミッチェル

〇ミケルティ・ウィリアムソン



監督・脚本

〇ジェームズ・デモナコ


2016年制作 アメリカ映画

映画「パージ大統領令」



あらすじ


一年に一度、夜間12時間だけ、「あらゆる犯罪が合法化」という法律パージが施行されたアメリカ。

ちょうど大統領選が行われており、パージを守る保守派の議員と、パージを廃止を掲げるローン上院議員(エリザベス・ミッチェル)の間で激しい戦いが行われていた。

そして、パージの夜。

シークレットサービスのレオ(フランク・グリロ)は、ローン上院議員の警護に当たるが、警護チームの中に裏切り者がいて、彼女の家は襲撃されてしまう…。



映画「パージ大統領令」フランク・グリロ




感想(ネタバレあり)


「パージ」とは


この「パージ」という映画、3作目だとのことで、残念ながら、私は前2作を観ていない。

しかし、この第3作目の「パージ:大統領令」は、アメリカでそこそこヒットしていたので、存在は知っていたし、だいたいの内容も分かっていた。

個人的には、ただひたすら人を殺すだけの映画は苦手なので、正直なところ、どうかなぁと思ったけれども、思っていた以上に楽しめた。



まぁ、確かにバイオレンスはバイオレンスだけれども、タランティーノほどの残虐性もないし、そんなに激しい方ではないと思う。

私のように、前作を観ていない人のために、「パージ」という法律について説明すると、「一年に一度だけ夜間の12時間、殺人を含めたあらゆる犯罪が合法になる」というもの。



そのため、犯罪がその「パージ」の日に集中し、犯罪率が減ったのだとか。

また、パージの日になると、「人を殺したい人」が町に溢れ出て、町は殺戮パーティになるという話。



んーーー。そうか。あらゆる犯罪が合法と言われると、私だったら、ハッキングとかして大金を自分の口座に移しちゃうような犯罪を考えちゃうけれども…。

どうも、アメリカの人たちは血気盛んで、ストレスが相当溜まっているらしい。



映画「パージ大統領令」フランク・グリロ



現実離れしているから面白い


最初は、おバカな法律考えるなぁと思いながら観ていた。

しかし、ローン上院議員が家を追い出されたあたりから楽しくなってきた。

「殺戮パーティ」をするんだったら、やっぱり外に出ないと面白くない。



殺人ドローンは飛んでるし、路地にギロチンが置いてあったり、おかしな被り物被って、銃を持った人たちが街を歩いている。

ハロウィーンパーティーが殺し合いになったようなものだろうか。

私は、そのクレイジーな感じが楽しかった。



現実離れしていればいる程面白い



特に、チョコバー欲しさに、チェーンソー持ち出しちゃう女子高生なんて、最高に面白かった。

この辺のバカっぽい感じは、それなりに楽しかった。

それまでおとなしかった黒人のお姉さんが、銃持ったら、急にガンガン撃ち始めたのもクールだった。



映画「パージ大統領令」



白人富裕層 vs 低所得者層


しかし、私が、この映画で面白いと思ったのは、現在のアメリカが病んでいる部分をギュギュっと凝縮して描いているところ。

パージが施行される夜間12時間に起きる犯罪は、アメリカで1年間に起きている犯罪を、全部そこに集約させたようなもの。



「銃規制」、「格差社会」、「人種差別」、「移民問題」…。

アメリカで起きている社会問題について、そこの部分を解決すれば、相当減るだろうと思われるところをデフォルメして描いている。



パージを使ってガス抜きさせれば良いじゃないか。

銃器メーカーも儲かるし。

といって、パージを推進しようとするのが、白人富裕層を中心とした保守派っていうのも面白い



逆に、パージに反対しているのは、黒人や移民を中心とした低所得者層である。

なぜなら、彼らこそが、パージのような時に「人間狩り」の対象になるからだ。

その白人富裕層 vs 低所得者層 の対立もまた、現在のアメリカを表現している。



映画「パージ大統領令」



「パージ」を廃案にして、何をするのか…


この映画が残念なのは、そこで終了しているところである。

今のアメリカにはこれだけ問題があって、銃も簡単に手に入るし、犯罪大国だ。

だから、パージみたいな法律作ったら、犯罪が減るだろう。

でも、やっぱり、無実の人が殺される理不尽な社会になるだけだから、パージは辞めよう。

そこで終了してしまっている。



私が知りたかったのは、そこから先だった。

パージで犯罪が減ったのに、そのパージを辞めてしまったら、犯罪は増えるだろう。



その後、どうやって犯罪を減らすつもりなのか

それもないまま、「パージを辞めましょう~」じゃ、中途半端だ。



結局、アメリカから犯罪を減らすこともできず、銃規制もできないと放棄するのか。

アイディアはかなり面白いのに、全体的に印象がB級で終わってしまっているのは、その辺の提案力のなさにあるかなと思う。



だったら、私たちはどう生きるべきなのか

という、心意気みたいなものを見せて欲しかった。





ゆるめの映画ネタはこちら→「とにかく映画が好きなんです」【別館】

映画のコラムやイベントに参加した話、音楽やご飯ネタなども掲載しています。

この【本館】よりも、もっとユルッとした裏アカです。

こちらも、ぜひ。
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クリス・エヴァンス主演の映画「gifted/ギフテッド」を試写会で観た。

天才的な数学の才能を持った少女メアリーと、彼女を育てる叔父のフランク、そして、彼女に英才教育をさせようとする祖母の物語。


満足度 評価】:★★★★☆

笑って、共感して、最後は号泣。

特別な才能を持った子供がいたら、大人は何をすべきなのか

よりよい教育を受けさせることなのか、同世代の友達と一緒に学ぶべきなのか。

子供の教育について、考えさせられる作品。

「私は子供がいないから」という言い逃れができない作品になっていて、素晴らしい作品なので、一人でも多くの人に観て欲しい。



目次

  1. 予告編
  2. 更新履歴・販売情報
  3. キャスト&スタッフ
     出演者
     監督
  4. あらすじ
  5. 感想


「gifted/ギフテッド」予告編 動画

(原題: Gifted)



更新履歴・公開、販売情報

・2017年11月18日 試写会で観た感想を掲載。

・2018年12月2日 WOWOWでの放送に合わせて加筆・修正。

現在、DVD、ネット配信、共に販売中。

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キャスト&スタッフ


出演者

クリス・エヴァンス
…(「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「アベンジャーズ」、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」など)


ジェニー・スレイト
…(「ヴェノム」、「彼女が目覚めるその日まで」など)

リンゼイ・ダンカン
…(「ウィークエンドはパリで」、「バードマン」、「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」など)

オクタヴィア・スペンサー
…(「シェイプ・オブ・ウォーター」、「ドリーム」、「ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常」など)




監督

マーク・ウェブ
…(「(500)日のサマー」、「アメイジング・スパイダーマン」など)


2017年製作 アメリカ映画



giftedギフテッド




あらすじ


フロリダの小さな田舎町で暮らす7歳のメアリー(マッケンナ・グレイス)は、生まれて間もなく母を亡くしたため、叔父のフランク(クリス・エヴァンス)と、片目の猫 フレッドと暮らしていた。

7歳になったため、小学校に通い始めたメアリーだったが算数の授業で2ケタと3ケタの掛け算を安産をして先生のボニー(ジェニー・スレイト)を驚かせてしまう。

メアリーは幼い頃から数学の天才的な才能を持っていた(gifted ギフテッド)のだが、普通の小学生らしい生活を送らせたいとフランクが望んだため、地元の公立小学校に通わせることにしたのだ。

しかし、学校は彼女を「適切な学校に通わせるべき」とフランクに提案し、フランクはそれを拒否するが、フランクの母で元数学者のイブリン(オクタヴィア・スペンサー)がメアリーの噂を聞きつけ、彼らの元を訪れる。

そして、イブリンはメアリーに英才教育を受けさせるために預かりたいと言い出し…。



giftedギフテッド2




感想(ネタばれあり)


天才数学者だった姉がフランクに残したギフト



主人公のフランクは未婚で子供がいない。

しかし、ある時突然、子供を育てることになった。



普通の独身男性のように毎日を過ごしていたフランクの元に、姉が生まれたばかりの子供・メアリーを連れて訪ねてきた。

姉は話があると言うが、その日、フランクはデートの約束をしていた。

だからフランクは「話は帰ってから聞く」と言って、姉とメアリーを家に置いたまま遊びに出かけてしまう。

ところが、家に帰ってみると姉は自殺していた。



その時からフランクは、メアリーを育てることになった。

私もフランクと同じく未婚で子供がいないので、もしもいきなり目の前に姪が現れて、その子を育てることになったらどうするかなと考えた。

始めはきっと姉の自殺を止められなかったことに責任を感じてメアリーを育て始めるように思う。

しかし、いくら自分の本当の子供じゃないとは言っても、生まれて間もない頃から育てた子供には、自分の子供と同じぐらいの愛情を感じるだろうし、姉のためにも、自分の子供だと思って大切に育てるのではと思う。



そして、順調に育ったメアリーは数学者だった姉の遺伝子を引き継ぎ、幼い頃から天才的な才能を発揮、小学校に上がる前から難しい数学の本を読破していた

けれど、フランクはメアリーには「普通の小学生の暮らし」をさせたいと思い、公立の小学校へ通わせることにした。

メアリーの友達には隣人のロバータ(オクタヴィア・スペンサー)がいるけれど、やはり、同世代のお友達が必要だと考えたからだった。

そのフランクの選択は正しかったのか

そこから、この物語はスタートする。



giftedギフテッド6


勉強も大切だけど、生きていくためには社会性も必要



メアリーは小学校に上がるまでに難しい本も読んでいたし、公立小学校の教育など必要なかった

メアリー本人も自宅で勉強をすることを望んでいた

隣人のロバータもメアリーを小学校に行かせることで、周りの「大人たち」が、彼女の恵まれた才能(gifged/ギフテッド)に気付き、彼女をどこかに連れて行ってしまうのではと心配していた。



そんなメアリーとロバータの気持ちも理解した上で、フランクがメアリーを学校に行かせたのは「社会性」のためだった。

もちろん勉強も大事だし、彼女の才能が世間から注目されるも心配だけど、それ以上に同じ年頃の子供たちと話をしたり、遊んだりする時間が必要だと考えた。



フランクからしたら、姉が自殺したのは、彼女の才能を伸ばすために母親が彼女の私生活を全て取り上げて、数学だけを与えていたことに原因があったと考えたのだろう。

だからこそ、勉強も必要だけど、それ以外の時間も大切にして欲しいと思ったはず。



実際、学校に通いだしたメアリーは授業内容に物足りなさを感じ、同世代の子供たちは退屈だと感じていた

けれど、授業が物足りないのも、友達関係が退屈なのも全て含めて、教育だし、成長なのだ。



その反面、メアリーの恵まれた才能を伸ばしてあげたいという気持ちもあった。

しかし、メアリーを優秀な学校に通わせるほどの生活水準がフランクには無かった。



giftedギフテッド5


子供の人生を支配しようとする過干渉な毒親



そこへ現れたのが、フランクの母であり、メアリーの祖母であり『熱心な教育ママ』のイブリンだった。

彼女は、「フランクに育てられないのなら、メアリーを預かりたい」と言う。



しかし、このイブリンは子供の人生を支配しようとする過干渉の母親で、典型的な毒親である。

フランクからしたら、メアリーの母親が自殺したのも、彼女の支配的教育の過干渉が原因だと思っている。



ところがイブリンは「子供の将来を考えて、そのレールを引いてあげているだけ」だと思っている
し、フランクの姉が自殺したのも「彼女が弱いから」だと思っている。

しかし、子供からすると「たまにはレールからそれたい時」もあるし、失敗するのもまた、人生勉強なのだ。

イブリンの徹底的な管理教育の結果、フランクの姉は人とうまくコミュニケーションを取ることができず、結婚しないまま子供を産み、目標としていた数学の理論を証明した時点で人生の終わりがやってきてしまった。



そんなフランクの姉は、「勉強だけでは人間生きていけない」ことを象徴している

メアリーが普通の人と同じような人生を送ることは、姉の希望でもあったのだ。

姉の二の舞にしないためにも、フランクは普通の学校に通わせようと思ったのだ。



メアリーの姉の人生は、天才子役たちの悲しい人生の末路によく似ている

彼らも才能に恵まれて、ステージママたちから明らかに過干渉な教育を受けて子役界のスターになったけれど、10代の後半ぐらいからドラッグや酒に溺れてしまい、いつの間にか芸能界からドロップアウトしている。

大人たちからしたら「大切な子供が人生に失敗しないように、良かれと思って」したことだけれど、子供にとっては足かせでしかない。

どんなに子供のことが心配でも「適度な距離」が必要なのだ。



giftedギフテッド4


大人同士で奪い合う以前に大切なのは「子供が何を望んでいるのか」



そうして、普通の暮らしをさせたいフランクと、最高の教育を受けさせたいイブリンの間でメアリーを奪い合うことになる。

この「大人の事情」でメアリーが右往左往する姿を見ていると、本来なら才能に恵まれたということは素晴らしいことなのに、その才能がメアリーを不幸にするのではと思ってしまう。

しばらくフランクと離れていたメアリーが、フランク恋しさに泣きじゃくる姿には、私も号泣したし、その後、何度思い出しても泣けてしまう。



そんな彼らを観て思ったのは、一番大事なのは「メアリーがどうしたいか」ということ

メアリーが飼っている猫のフレッドが生まれつき片目がないように、メアリーには人よりも数学の才能に優れているという個性があるだけなのだ。

その個性を、大人たちが引き伸ばそうと思っても、本人にその気がなければ不幸になるだけ。

メアリーがフランクやフレッドといたいと思うことも、もっと良い教育を受けたいと思う気持ちも両方ともに大切で、周りの大人たちはそんな彼女の奪い合いをするのではなく、互いに相談しながら「彼女の最も望む環境づくり」するべきなんだと思った。



ゴキブリの出る家が劣悪な環境だとしても、メアリーはそんな家が大好きだし、そこで暮らしたいと思っている。

その「大好き」な気持ちも、メアリーという人間の大切な一部なのだ。

フランクであれ、イブリンであれ「子供はこうあるべき」を押し付けるのではなく、互いにできることを出し合い「メアリーは何を望んでいるのか」を全力で考えることが一番だなと思った。

7歳の子供にだって、意志も人権もある



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