マーク・ライランス主演の映画「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」を映画館で観た。
心優しい巨人のBFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)が、孤児の少女ソフィーと友達になり勇気を出して世界を変える冒険に出る話。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
可愛い映画だったなぁ。心優しくて温かい物語に心が洗われた。
時々、こういうピュアな気持ちを自分に注入して、心のデトックスをすることって必要だなと思った。
出演:マーク・ライランス、ルビー・バーンヒル、レベッカ・ホール
監督:スティーヴン・スピルバーグ 2016年製作 アメリカ映画
◆ビー・エフ・ジー:ビッグ・フレンドリー・ジァイアント・オリジナル・サウンドトラック
◆【映画パンフレット】 BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
◆原作本「オ・ヤサシ巨人BFG」
ロンドンの孤児院で暮らすソフィー(ルビー・バーンヒル)は、ある日の夜中3時に巨人にさらわれてしまう。
巨人の名前はBFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)(マーク・ライランス)と言い、ソフィーの寂しいささやき声を聞き、友達になるために巨人の国へ連れてきてしまった。
初めはビックリしていたソフィーだったが、友達のいない彼女にとって、BFGと共に過ごすことはとても居心地のいい場所となっていた。
しかし、BFGが住む巨人の国では、BFG以外の巨人たちが夜な夜な子供たちをさらい、彼らを食べて暮らしていた…。
それを知ったソフィーは、巨人たちに子供を食べることをやめさせようとするのだが…。

なんとも久しぶりのスピルバーグ監督によるファンタジー映画。
この映画「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」には、友情、優しさ、勇気、冒険とファンタジーに必要な要素が全て詰まっている。
ギスギスした日常で汚れてしまった心を、洗い流してキレイにするにはもってこいの映画だ。
主人公は、巨人の国に住むBFG。
彼には、世界中の子供たちのささやき声が聞こえてくる。
そんな子供たちにピッタリの楽しい夢を見させてあげるのが彼の仕事だ。
そして、ある夜、ロンドンの街を訪れたBFGに聞こえてきたのは、孤児院に住む少女ソフィーの寂しいささやき声だった。
そこでBFGは、ソフィーと友達になるために、彼女を巨人の国にある自分の家へと連れ帰ってしまう。
初めはビックリしていたソフィーも、BFGの優しさに触れ、次第にそこが居心地の良い場所となっていく。
それが、BFGとソフィーの友情の始まりだった。
この巨人の国っていうのが、本当に美しくて。
特に、BFGがいつも夢を拾っている夢の池の美しさと言ったら。
もう、これぞスピルバーグ!っていうファンタジーの世界が広がっているんだけれども、その美しい世界をもっともっと観ていたいと思った。

BFGとソフィーにとって、一番困っていることは、巨人たちが子供を食べて暮らしていること。
なんとか食べることをやめさせようとするが、BFGよりもさらに大きな巨人たちに立ち向かう方法が見つからない。
そこで、ソフィーが思いついたのが、イギリスの女王陛下にお願いすることだった。
イギリスの女の子が思いついた一番偉い人 → 女王陛下っていう考え方がなんとも微笑ましい。
そして、BFGは巨人たちがやっていることを悪夢にして女王陛下に見せることに。
BFGは人間に見つかったら捕まってしまうと考えていた。
しかし、ソフィーのために、そして巨人の国を変えるために、勇気を出して女王陛下の前に出る。
子供のソフィーが考えたシナリオ通りに物事がキチンと進んでいくのが、この映画の優しさの1つ。

ソフィーやBFGが対面した女王陛下が思ったよりも優しくて(笑)、ソフィーとBFGの話にキチンと耳を貸してくれる。
ここで、ハッとすることがある。
私たちは日頃、子供たちの話に耳を傾けるということがあるだろうか。
適当に聞き流し、子供の言うことなんてと思うことはないだろうか。
私は、子供がいないから余計にそう感じるのかもしれないが、もしも、私が女王陛下の立場だったら、キチンとソフィーの話を聞いていたか、ちょっと疑問だ。
日頃から、相手が子供に限らず、心を大きく広く開いておかないといけないなぁと思ったところだった。
そして、もしも自分がこれはおかしい、間違っていると思った時、1人1人の力が弱くても、それが大人でも、子供でも、巨人でも、ほんの少しの勇気を出せば世界を変えることができると、この物語は教えてくれる。

主人公のBFGを演じたのは、マーク・ライランス。
経歴が長いわりに映画の出演本数が少ないのは、日頃、ロンドンの舞台で活躍している俳優だから。
その彼が一気に注目を浴びたのが、スティーヴン・スピルバーグ監督による映画「ブリッジ・オブ・スパイ」だった。
冷戦時にアメリカで暮らすソ連のスパイを演じたマーク・ライランスは、アカデミー賞助演男優賞を受賞した。
それ以来、映画への出演作が急速に増えている。
そんなマーク・ライランスの次回作は、第二次大戦の史実を元にしたクリストファー・ノーラン監督の新作映画「ダンケルク」
トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、ケネス・ブラナーの出演も決定している大作だ。
この映画とのギャップがかなり激しいし、あのBFGの笑顔からすると、そんなマーク・ライランスはちょっと想像つかないけど、スタッフ、キャスト共に非常に楽しみ。
↓ 笑顔が素敵なBFGを演じたマーク・ライランス

もちろん、私もファンタジーを信じるには大人になり過ぎてしまったので、この映画の言っていることが全て素晴らしいとは思っていない。
いくら友情や勇気や知恵があったところで、どうにもならないことはたくさんある。
世の中間違っていることはたくさんあるし、理不尽なことはたくさんある。
こんな風に簡単に解決できるものではない。
しかし、もし、1人でも多くの人が、少しずつ心が広くなったり、今まであまり耳を傾けていなかった人の話に耳を傾けてみるようになったり、みんなが心優しい世界を理想郷だと信じることは必要なんだと思う。
1人でも多くの人がBFGの素敵な笑顔を観て、心が洗われたら、世の中、ちょっと幸せになるような気がしている。
そんな、ちょっと心温まる作品だった。
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心優しい巨人のBFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)が、孤児の少女ソフィーと友達になり勇気を出して世界を変える冒険に出る話。
【満足度 評価】:★★★☆☆(3.5)
可愛い映画だったなぁ。心優しくて温かい物語に心が洗われた。
時々、こういうピュアな気持ちを自分に注入して、心のデトックスをすることって必要だなと思った。
出演:マーク・ライランス、ルビー・バーンヒル、レベッカ・ホール
監督:スティーヴン・スピルバーグ 2016年製作 アメリカ映画
「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」予告編 動画
(原題:THE BFG)◆ビー・エフ・ジー:ビッグ・フレンドリー・ジァイアント・オリジナル・サウンドトラック
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◆【映画パンフレット】 BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
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【映画パンフレット】 BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント 監督 スティーブン・スピルバーグ キャスト マーク・ライランス, ルビー・バーンヒル, ペネロープ・ウィルトン, レベッカ・ホール, 新品価格 |

◆原作本「オ・ヤサシ巨人BFG」
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あらすじ
ロンドンの孤児院で暮らすソフィー(ルビー・バーンヒル)は、ある日の夜中3時に巨人にさらわれてしまう。
巨人の名前はBFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)(マーク・ライランス)と言い、ソフィーの寂しいささやき声を聞き、友達になるために巨人の国へ連れてきてしまった。
初めはビックリしていたソフィーだったが、友達のいない彼女にとって、BFGと共に過ごすことはとても居心地のいい場所となっていた。
しかし、BFGが住む巨人の国では、BFG以外の巨人たちが夜な夜な子供たちをさらい、彼らを食べて暮らしていた…。
それを知ったソフィーは、巨人たちに子供を食べることをやめさせようとするのだが…。

感想(ネタバレあり) スピルバーグが描く美しく夢にあふれた巨人の国
なんとも久しぶりのスピルバーグ監督によるファンタジー映画。
この映画「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」には、友情、優しさ、勇気、冒険とファンタジーに必要な要素が全て詰まっている。
ギスギスした日常で汚れてしまった心を、洗い流してキレイにするにはもってこいの映画だ。
主人公は、巨人の国に住むBFG。
彼には、世界中の子供たちのささやき声が聞こえてくる。
そんな子供たちにピッタリの楽しい夢を見させてあげるのが彼の仕事だ。
そして、ある夜、ロンドンの街を訪れたBFGに聞こえてきたのは、孤児院に住む少女ソフィーの寂しいささやき声だった。
そこでBFGは、ソフィーと友達になるために、彼女を巨人の国にある自分の家へと連れ帰ってしまう。
初めはビックリしていたソフィーも、BFGの優しさに触れ、次第にそこが居心地の良い場所となっていく。
それが、BFGとソフィーの友情の始まりだった。
この巨人の国っていうのが、本当に美しくて。
特に、BFGがいつも夢を拾っている夢の池の美しさと言ったら。
もう、これぞスピルバーグ!っていうファンタジーの世界が広がっているんだけれども、その美しい世界をもっともっと観ていたいと思った。

間違っていることは間違っている!と言いたい少女ソフィー
BFGとソフィーにとって、一番困っていることは、巨人たちが子供を食べて暮らしていること。
なんとか食べることをやめさせようとするが、BFGよりもさらに大きな巨人たちに立ち向かう方法が見つからない。
そこで、ソフィーが思いついたのが、イギリスの女王陛下にお願いすることだった。
イギリスの女の子が思いついた一番偉い人 → 女王陛下っていう考え方がなんとも微笑ましい。
そして、BFGは巨人たちがやっていることを悪夢にして女王陛下に見せることに。
BFGは人間に見つかったら捕まってしまうと考えていた。
しかし、ソフィーのために、そして巨人の国を変えるために、勇気を出して女王陛下の前に出る。
子供のソフィーが考えたシナリオ通りに物事がキチンと進んでいくのが、この映画の優しさの1つ。

子供の声に正面から耳を傾ける大人=女王陛下
ソフィーやBFGが対面した女王陛下が思ったよりも優しくて(笑)、ソフィーとBFGの話にキチンと耳を貸してくれる。
ここで、ハッとすることがある。
私たちは日頃、子供たちの話に耳を傾けるということがあるだろうか。
適当に聞き流し、子供の言うことなんてと思うことはないだろうか。
私は、子供がいないから余計にそう感じるのかもしれないが、もしも、私が女王陛下の立場だったら、キチンとソフィーの話を聞いていたか、ちょっと疑問だ。
日頃から、相手が子供に限らず、心を大きく広く開いておかないといけないなぁと思ったところだった。
そして、もしも自分がこれはおかしい、間違っていると思った時、1人1人の力が弱くても、それが大人でも、子供でも、巨人でも、ほんの少しの勇気を出せば世界を変えることができると、この物語は教えてくれる。

舞台というフィールドからスピルバーグが引きずり出したマーク・ライランス
主人公のBFGを演じたのは、マーク・ライランス。
経歴が長いわりに映画の出演本数が少ないのは、日頃、ロンドンの舞台で活躍している俳優だから。
その彼が一気に注目を浴びたのが、スティーヴン・スピルバーグ監督による映画「ブリッジ・オブ・スパイ」だった。
冷戦時にアメリカで暮らすソ連のスパイを演じたマーク・ライランスは、アカデミー賞助演男優賞を受賞した。
それ以来、映画への出演作が急速に増えている。
そんなマーク・ライランスの次回作は、第二次大戦の史実を元にしたクリストファー・ノーラン監督の新作映画「ダンケルク」
トム・ハーディ、キリアン・マーフィ、ケネス・ブラナーの出演も決定している大作だ。
この映画とのギャップがかなり激しいし、あのBFGの笑顔からすると、そんなマーク・ライランスはちょっと想像つかないけど、スタッフ、キャスト共に非常に楽しみ。
↓ 笑顔が素敵なBFGを演じたマーク・ライランス

理不尽な世の中だからこそ、このピュアな世界を信じてみたい
もちろん、私もファンタジーを信じるには大人になり過ぎてしまったので、この映画の言っていることが全て素晴らしいとは思っていない。
いくら友情や勇気や知恵があったところで、どうにもならないことはたくさんある。
世の中間違っていることはたくさんあるし、理不尽なことはたくさんある。
こんな風に簡単に解決できるものではない。
しかし、もし、1人でも多くの人が、少しずつ心が広くなったり、今まであまり耳を傾けていなかった人の話に耳を傾けてみるようになったり、みんなが心優しい世界を理想郷だと信じることは必要なんだと思う。
1人でも多くの人がBFGの素敵な笑顔を観て、心が洗われたら、世の中、ちょっと幸せになるような気がしている。
そんな、ちょっと心温まる作品だった。
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